JP2000296882A - 化粧品容器、及び、操作用手袋 - Google Patents
化粧品容器、及び、操作用手袋Info
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Abstract
て使用する化粧品容器において、化粧用組成物が外表面
に付着しても、化粧品容器を把持する際に滑りにくくす
る。 【解決手段】 同時吐出容器A4は、一対のエアゾール
缶180a,180bと、各エアゾール缶180a,1
80bのステムを同時に押下でき、各ステムから排出さ
れる染毛剤第1剤,第2剤を合流して吐出する吐出ヘッ
ド190と、各エアゾール缶180a,180bを連結
するシュリンクフィルム200とを備え、シュリンクフ
ィルム200の表面はマットニス加工が施されており表
面に凹凸を有している。また、操作用手袋G4は内外表
面にエンボス加工が施されており表面に凹凸を有してい
る。この結果、同時吐出容器A4の外表面に染毛剤が付
着しても、ほとんど滑らずに同時吐出容器A4を把持で
きる。
Description
容する化粧品容器、及び、この化粧品容器を操作する際
に着用する操作用手袋に関する。
組成物は、利用者が要望する化粧態様に合わせた上で、
適正な化粧効果を奏するように、液状,泡状,クリーム
状(ペースト状),ジェル状等、種々の剤型に調製され
ている。このような化粧用組成物は、例えば、液状であ
れば瓶型のアプリケータ容器、クリーム状であればチュ
ーブ容器、泡状,クリーム状,ジェル状であればエアゾ
ール容器といったような形態の化粧品容器に収容されて
いる。
染毛に用いる染毛用組成物(または、脱色に用いる脱色
用組成物)には、組成物全てが最初から混合された状態
で化粧品容器に収容される単剤型のものや、酸化染料中
間体を含有する第1剤と、酸化剤を含有する第2剤とか
らなり、これら第1,第2剤が混合して収容されるのに
適さないため、第1,第2剤を互いに独立した化粧品容
器にそれぞれ収容し、使用する際にそれらを混合するよ
うに構成された2剤型のものが知られている。そして、
第1,第2剤がそれぞれ泡状,クリーム状,ジェル状を
呈する場合にこれらを収容する化粧品容器としては、図
13に示すような同時吐出容器500が知られている。
缶510、シュリンクフィルム520、ヘッド部53
0、操作部540、ノズル550から成り、一対のエア
ゾール缶510には、酸化染毛剤第1剤,第2剤がそれ
ぞれ各エアゾール缶510に分離して収容されている。
ヘッド部530は、一対のエアゾール缶510の頭頂部
に取り付けられている。そして、ヘッド部530の上部
には操作部540が設けられ、操作部540を下方に押
下すると、各エアゾール缶510のステム(図示略)か
ら第1剤,第2剤が排出される。ノズル550はヘッド
部の前方に設けられ、各エアゾール缶から排出された第
1剤,第2剤を合流して外部に吐出する役目を有する。
のエアゾール缶510の周囲を一周するように貼付さ
れ、一対のエアゾール缶510を一体固定する。また、
シュリンクフィルム520が貼付されると、一対のエア
ゾール缶510が成す側面の凹凸部分が軽減されるた
め、同時吐出容器500の使用者はこの同時吐出容器5
00を把持し易くなっている。
は、同時吐出容器500を把持して操作部540を押下
するだけでよく、そうすれば一対のエアゾール缶510
から第1剤,第2剤がそれぞれ排出され、更にノズル5
50にて合流して吐出する。尚、同時吐出容器500を
含め、以上に説明した化粧品容器は、収容した化粧用組
成物が容器表面(同時吐出容器500ではシュリンクフ
ィルム520表面)に付着した際に、手に化粧用組成物
が付着してしまわないようにするため、使用する際には
表面に滑り止め効果のない単なる合成樹脂製の操作用手
袋を着用するようにしていた。
者等が調査したところ、化粧品容器の外表面に化粧用組
成物が付着した状態で上記のような操作用手袋を着用し
て把持すると、滑り易くなって把持しにくくなってしま
うことが分かった。
下の不具合があった。 (1)ヘッド部530から吐出した染毛剤(剤型が例え
ば、泡状、ジェル状、クリーム状など)がシュリンクフ
ィルム520に付着すると、シュリンクフィルム520
の表面の摩擦力が低下するため、シュリンクフィルム5
20の表面が滑りやすくなる。そのため、使用者が同時
吐出容器500を把持し、染毛剤を吐出しようとしても
シュリンクフィルム520の表面が滑りやすいため吐出
が困難である。なお、特にクリーム状を呈する染毛剤が
シュリンクフィルム520に付着すると最も滑りやすく
操作が困難である。
が付着した状態において、使用者が表面に滑り止め効果
のない単なる合成樹脂製の手袋を着用して同時吐出容器
500を把持しようとすると、手袋とシュリンクフィル
ム520の表面との間の摩擦力が低下するため、さらに
滑りやすくなり、吐出がさらに困難となる。
されたものであって、化粧用組成物を収容し、操作用手
袋を着用して使用する化粧品容器において、化粧用組成
物が外表面に付着しても、化粧品容器を把持する際に滑
りにくくすることを目的とする。
めになされた請求項1に記載の発明は、化粧用組成物を
収容し、使用者が薄肉の合成樹脂製の操作用手袋を着用
して使用するように構成された化粧品容器であって、使
用者によって把持される部分の表面には、マット加工が
施されているか、或いは、表面にマット加工が施された
樹脂フィルムが貼付されることにより、表面が滑りにく
くなっていることを特徴とする。
容器の外表面にマット加工を施したり、或いは、マット
加工が施されたフィルムを貼付したりすることにより外
表面に凹凸が形成されているため、その外表面に化粧用
組成物が付着しても、操作用手袋を着用して化粧品容器
を把持する際には滑りにくいのである。
有し、該ステムから化粧用組成物を吐出可能な一対のエ
アゾール缶と、前記一対のエアゾール缶を互いに連結す
るための連結部材と、前記一対のエアゾール缶の前記ス
テムを外部から同時に押圧するための操作部材と、前記
操作部材を押圧することにより前記各ステムから排出さ
れる化粧用組成物を外部へ吐出するための吐出部材とを
備えた化粧品容器において、前記連結部材は、前記一対
のエアゾール缶の側面に貼付される樹脂製の固定フィル
ムから成り、該固定フィルムは、マット加工が施されて
いることを特徴とする。
では、一対のエアゾール缶を互いに連結するための固定
フィルムの表面にはマット加工が施されているため、こ
のようなエアゾール缶に対して、使用する際に互いに混
合するように構成された第1剤,第2剤からなる2剤型
の化粧用組成物をそれぞれ収容することにより、固定フ
ィルムの表面には凹凸が形成されているため、たとえ化
粧品組成物が化粧品容器の外表面(即ち、固定フィルム
の表面)に付着したとしても、化粧品容器を把持する際
には滑りにくいのである。
一般に、2剤型の化粧用組成物は、混合直後において最
も高い化粧能力を有しているものであるが、上記のよう
に、化粧品組成物が化粧品容器の外表面に付着しても滑
りにくいので、化粧用組成物が高い化粧能力を有してい
る状態を逃すことなく確実に化粧することができるので
ある。
ト剤となる液体状の樹脂(例えば、ニス等)にマット剤
を0.1〜10wt%添加して作成したマットニスを
0.1〜10g/m2の塗布量にて塗布すればよい。そ
して、本発明(請求項1,2)の化粧品容器は、請求項
3に記載のように、化粧用組成物として染毛剤組成物を
収容するために用いるのが好ましい。
手が染色(または、脱色)されてしまうといった不具合
を生じてしまうため、染毛(または、脱色)する際には
操作用手袋を着用する必要があるが、染毛(または、脱
色)中に化粧品容器の外表面に染毛剤組成物が付着する
と、操作用手袋を着用した手が化粧品容器から滑ってし
まい把持しにくくなる。しかし、本発明(請求項1,
2)の化粧品容器では、使用者によって把持される部分
にはマット加工が施されているため、上記したように、
染毛剤組成物が付着しても、化粧品容器を把持する際に
は滑りにくくなるのである。
品容器は、請求項4に記載のように、クリーム状の剤型
を有する化粧用組成物を収容するために用いるのが好ま
しい。つまり、外表面に全く滑り止め加工が施されてい
ない化粧品容器において、その外表面にクリーム状(ペ
ースト状を含む)の剤型を有する化粧品組成物が付着し
た場合には、その他の剤型(例えば、液状,泡状,ジェ
ル状等)を有する化粧品組成物が付着した場合に比べ
て、後述の評価結果に示すように、操作用手袋を着用し
ても、化粧品容器の外表面が滑り易くなって把持しにく
くなることが分かった。
組成物を本発明(請求項1,2)の化粧品容器に収容す
ると、上記のように把持される部分にはマット加工が施
されているため、化粧用組成物が付着しても、操作用手
袋を着用して化粧品容器を把持する際には滑りにくなる
のである。
持する際には、内外表面に滑り止め等を目的とする凹凸
が全く形成されていない操作用手袋を着用するようにし
てもよいが、請求項5に記載のように、少なくとも外表
面にエンボス加工が施されることによって表面に凹凸が
形成された操作用手袋を着用すれば、後述する各種評価
結果に示すように、液状,泡状,クリーム状(ペースト
状),ジェル状といったいずれの剤型の化粧用組成物が
化粧品容器の外表面に付着しても、ほとんど手を滑らせ
ることなく把持できるのである。
1〜31)について説明する。尚、実施例1〜30で
は、後述する各種化粧品容器に対し、後述する各種剤型
に調製された毛髪化粧剤を収容すると共に、同じく後述
する各種操作用手袋を着用した上から毛髪化粧剤を取り
出して掌から指先まで均一に延ばし、更に、化粧品容器
をその手で操作する際における化粧品容器の「滑り易
さ」の比較評価を行ったものである。以下に、その内容
を図及び表を用いて詳細に説明する。 (実施例1〜3、比較例1〜3)まず、実施例1〜3及
び比較例1〜3の実施内容について表1を用いて説明す
る。
に示すチューブ容器T1,T2を用い、チューブ容器T
1,T2に毛髪化粧剤としてクリーム状酸化染毛剤第1
剤,第2剤をそれぞれ収容した。そして、クリーム状酸
化染毛剤第1剤,第2剤を以下に示す処方例にて調製し
た。
は、図1(a)に示すように、チューブ本体10及びキ
ャップ20から構成されている。チューブ本体10は、
チューブ基材12がアルミニウムから形成され、内面が
合成樹脂(例えば、エポキシフェノール樹脂)14で被
覆されており、収容した第1剤に含まれるアルカリによ
ってチューブ基材12が腐食されるのを防いでいる。ま
た、チューブ本体10の排出口16の外側には、キャッ
プ20をネジ止めするためのネジ山を有するキャップ取
付部18がチューブ基材12にて一体形成されている。
は、図1(b)に示すように、チューブ本体30及びキ
ャップ20から構成されている。チューブ本体30は、
アルミニウム製でかつチューブ本体30の外側を構成す
る外側チューブ基材32と、合成樹脂(例えば、ポリエ
チレン)製で外側チューブ基材32に内接する内側チュ
ーブ基材34とからなる二重構造を有し、排出口16側
には、内側チューブ基材34が外側チューブ基材32を
挟み込むようにして外側に折り返されると共に、折り返
し部分にキャップ20をネジ止めするためのネジ山を有
するキャップ取付部18が一体形成されている。
面には、以下に示す手順及び方法にてマット加工が施さ
れている。即ち、まず、ニスにマット剤を添加してマッ
トインキを作成する。尚、マットインキを作成するのに
ニスを使用するのは、マット剤がニスに混和させ易く、
塗布する際にムラなく塗布でき、しかも、乾燥させ易い
からである。次に、このマットインキを各チューブ本体
の外表面に塗布して乾燥させることにより、マットニス
層を形成する。尚、ニスには東洋インキ製造株式会社製
「JP11440」(商品名:ニトロセルロース系樹脂
/エチルセルロース系樹脂)を使用し、マット剤にはニ
スに対して3wt%となる分量のシリカ微粉末を使用し
た。また、マットインキを塗布するには周知のグラビア
コーティング法を用い、マットインキの塗布量が塗布対
象(即ち、チューブ容器の外表面)に対して1.0g/
m2となるように塗布した。
低密度ポリエチレン(以下、LDPEという)と直鎖状
低密度ポリエチレン(以下、LLDPEという)とが混
合された変形可能な合成樹脂製のフィルム40から形成
され、外側にエンボス加工が施されて微小の凹凸を有す
ることにより表面に突起42を有する手袋G1(図2
(a),(b)参照)、内側に同様のエンボス加工が施
された手袋G2(図2(a),(c))参照)、全くエ
ンボス加工が施されていない手袋G3の三種類を用意
し、それぞれを使い分けるようにした。
面にエンボス加工が施されたフィルム40二枚を、エン
ボス加工面が互いに反対側を向くように重ねて手形状に
切断する。次に、フィルム40が二枚重なった状態で、
手を出し入れする部分以外のフィルム40の周囲を溶着
する。一方、手袋G2を形成するには、エンボス加工面
が対向するように重ねて手形状に切断する以外は、手袋
G1を形成するのと同じ手順にて行う。更に、手袋G3
は、単なる合成樹脂製のフィルムが二枚用いられている
だけであり、形成する手順は手袋G1,G2の場合と同
じである。尚、手袋G1〜G3は、後述の実施例4〜3
0,比較例4〜30にも使用する。
ブ容器T1,T2から酸化染毛剤第1剤,第2剤それぞ
れを同一のトレイ(図示略)上に排出して刷毛(図示
略)にて混合する。次に、混合された染毛剤の中から5
gだけ取り出して手袋G1,G2,G3を着用したパネ
ラーの手(即ち、手袋上)に付着させ、掌から指先まで
均一に延ばす。そして、手袋に染毛剤が付着した状態の
手でチューブ容器T1(または、チューブ容器T2)を
把持すると共に、トレイ上に第1剤(または、第2剤)
を排出する操作を行い、その際のチューブ容器T1(ま
たは、チューブ容器T2)の滑り易さを評価した。尚、
実施例1〜3と比較するために、外表面にマット加工を
施していないこと以外はチューブ容器T1,T2と全く
同じ条件にて形成されたチューブ容器(図示略)を用
い、表1に示すように、その他の条件が実施例1〜3と
全く同じである比較例1〜3を実施した。また、実施例
1〜3,比較例1〜3を含め全実施例,比較例において
は、滑り易さの評価基準を以下に示すように規定した。
された手袋G1を着用した場合の実施例1が最も滑りに
くいことが分かった。また、比較例1〜3の結果から手
袋G1を着用してもチューブ容器の外表面にマット加工
が施されていなければ、手袋G1,G2のエンボス加工
の効果が発揮できないことが分かった。 (実施例4〜6、比較例4〜6)次に、実施例4〜6及
び比較例4〜6の実施内容について表2を用いて説明す
る。
に示すチューブ容器T3を用い、チューブ容器T3一本
に毛髪化粧剤としてジェル状ヘアマニキュアを収容し
た。そして、ジェル状ヘアマニキュアを以下に示す処方
例にて調製した。 <ジェル状ヘアマニキュアの処方例> (ヘアマニキュア) 重量% 黒色401号 0.5 紫色401号 0.2 赤色201号 0.1 黄色5号 0.1 ベンジンアルコール 5.0 エタノール 10.0 N−メチルピロリドン 10.0 ヒドロキシエチルセルロース 3.5 防腐剤,香料 適量 精製水 残余 また、上記のようなヘアマニキュアを収容するチューブ
容器T3は、図3に示すように、チューブ本体50及び
キャップ20から構成されている。チューブ本体50
は、チューブ基材52が合成樹脂(例えば、ポリエチレ
ン)から形成されており、収容したヘアマニキュアに含
まれる酸によって腐食されるのを防いでいる。また、チ
ューブ本体50の排出口16の外側には、キャップ20
をネジ止めするためのネジ山を有するキャップ取付部1
8がチューブ基材52にて一体形成されている。
ット加工が施されている。尚、実施例4〜6では、上記
した実施例1〜3と同様にニスにマット剤を添加してマ
ットインキを作成して、チューブ本体50の外表面にそ
のマットインキを塗布してマットニス層を形成するもの
の、ニスには東洋インキ製造株式会社製「パイロエース
マットOPワニス」(商品名:ポリアミド系樹脂)を使
用し、マット剤にはシリカ微粉末及び酸化チタン白顔料
を、ニスに対する分量がそれぞれ2wt%,4wt%と
なるように混合したものを使用した。また、マットイン
キの塗布量はチューブ容器の外表面に対し、1.5g/
m2となるように塗布した。
ブ容器T3からジェル状ヘアマニキュアをブラシ(図示
略)上に排出し、排出された中から5gだけ取り出して
手袋G1,G2,G3を着用したパネラーの手(即ち、
手袋上)に付着させ、掌から指先まで均一に延ばす。そ
して、手袋に染毛剤が付着した状態の手でチューブ容器
T3を把持すると共に、ブラシ上にヘアマニキュアを排
出する操作を行い、その際のチューブ容器T3の滑り易
さを評価した。尚、実施例4〜6と比較するために、外
表面にマット加工を施していないこと以外はチューブ容
器T3と全く同じ条件にて形成されたチューブ容器(図
示略)を用い、表2に示すように、その他の条件が実施
例4〜6と全く同じである比較例4〜6を実施した。
ボス加工が施された手袋G1を着用した場合の実施例4
が最も滑りにくいことが分かった。また、比較例4〜6
の結果から、上記した比較例1〜3と同様に手袋G1を
着用してもチューブ容器の外表面にマット加工が施され
ていなければ、手袋G1,G2のエンボス加工の効果が
発揮できないことが分かった。 (実施例7〜9、比較例7〜9)次に、実施例7〜9及
び比較例7〜9の実施内容について表3を用いて説明す
る。
に示すエアゾール容器A1を用い、エアゾール容器A1
二本に毛髪化粧剤としてクリーム状酸化染毛剤第1剤,
第2剤をそれぞれ収容した。そして、クリーム状酸化染
毛剤第1剤,第2剤を以下に示す処方例にて調製した。
エアゾール容器A1は、図4(b)に示すように、アル
ミニウム製のエアゾール缶60と、吐出ヘッド70とか
ら構成されている。そして、エアゾール缶60には、押
下すると収容された第1剤(または、第2剤)を外部に
吐出できるステム64がマウンティンカップ62に設け
られている。一方、吐出ヘッド70には、ステム64を
押下できる操作部材72が吐出ヘッド70に連結部材7
4にて連結されている。更に、操作部材72には、ステ
ム64から排出された第1剤(または、第2剤)を外部
に吐出できるノズル76が設けられている。
樹脂(例えば、ポリエチレン)製の内袋(図示略)が設
けられ、更に内袋とエアゾール缶60との間には収容し
た第1剤(または、第2剤)を排出するための噴射剤
(例えば、窒素ガス)が充填されている。そして、第1
剤(または、第2剤)は内袋に収容されるようになって
おり、充填された噴射剤と第1剤(または、第2剤)と
が内袋によって隔離されているため互いに混じり合うこ
とがなく、第1剤(または、第2剤)が変質するのを防
ぐことができる。また、エアゾール缶60に高い圧力を
持った噴射剤を充填しておけば、内袋全体を高い圧力に
て押圧することができるので、内袋に収容された毛髪化
粧剤をもれなく排出することができる。そのため、毛髪
化粧剤を無駄なく、全て使い切ることができるのであ
る。
(a)に示す状態、即ち、操作部材72をステム64に
係合させた状態とし、操作部材72の押下に伴ってステ
ム64が押し下げられると、エアゾール缶60内の第1
剤(または、第2剤)は、収容された噴射剤(窒素ガ
ス)の圧力によりステム64から排出され、さらにノズ
ル76から吐出される。
ット加工が施されている。尚、実施例7〜9では、上記
した実施例1〜6と同様にニスにマット剤を添加してマ
ットインキを作成して、エアゾール缶60の外表面にそ
のマットインキを塗布してマットニス層を形成するもの
の、ニスには「XEL筆記OPニス」(商品名:塩化ビ
ニル・酢酸ビニル共重合樹脂/アクリルポリオール混合
樹脂)を使用し、マット剤にはニスに対して4wt%と
なる分量のシリカ微粉末を使用した。また、マットイン
キの塗布量はチューブ容器の外表面に対し、2.0g/
m2となるように塗布した。
ゾール容器A1から酸化染毛剤第1剤,第2剤それぞれ
を同一のトレイ(図示略)上に排出して刷毛(図示略)
にて混合する。次に、混合された染毛剤の中から5gだ
け取り出して手袋G1,G2,G3を着用したパネラー
の手(即ち、手袋上)に付着させ、掌から指先まで均一
に延ばす。そして、手袋に染毛剤が付着した状態の手で
エアゾール容器A1を把持すると共に、ブラシ上に第1
剤(または、第2剤)を排出する操作を行い、その際の
エアゾール容器A1の滑り易さを評価した。尚、実施例
7〜9と比較するために、外表面にマット加工を施して
いないこと以外はエアゾール容器A1と全く同じ条件に
て形成されたエアゾール容器(図示略)を用い、表3に
示すように、その他の条件が実施例7〜9と全く同じで
ある比較例7〜9を実施した。
ボス加工が施された手袋G1を着用した場合の実施例7
が最も滑りにくいことが分かった。また、比較例7〜9
の結果から、上記した比較例1〜6と同様に手袋G1を
着用してもエアゾール容器の外表面にマット加工が施さ
れていなければ、手袋G1,G2のエンボス加工の効果
が発揮できないことが分かった。 (実施例10〜12、比較例10〜12)次に、実施例
10〜12及び比較例10〜12の実施内容について表
4を用いて説明する。
図1に示すチューブ容器T1と、図5に示すアプリケー
タ容器Bを用い、チューブ容器T1に毛髪化粧剤として
クリーム状酸化染毛剤第1剤を収容し、アプリケータ容
器Bに毛髪化粧剤として液状酸化染毛剤第2剤を収容し
た。そして、クリーム状酸化染毛剤第1剤と、液状酸化
染毛第2剤とを、以下に示す処方例にて調製した。
ータ容器Bは、図5(b)に示すように、ポリエチレン
製のアプリケータ本体80、ノズル体90、キャップ1
00から構成されている。そして、アプリケータ本体8
0は全体が瓶状に形成され、口部82の外側には、ノズ
ル体90をネジ止めするためのネジ山を有するノズル体
取付部84が一体形成されている。また、アプリケータ
本体80の側壁の一部には、口部82側から底部側に亘
り縞状突起を有する滑止部86が一体形成されている。
そして、滑止部86には、一部縞状突起の無い空白部8
6aが島状に点在しており、この空白部86aに指を配
置させつつ、滑止部86の部分に手を密着させるように
してアプリケータ容器Bを把持すれば、アプリケータ容
器Bが手から滑り落ちるのを防ぐことができるようにな
っている。
体80に装着されるノズル体本体92と、ノズル体本体
92の上部に一体形成され、ノズル孔94aを有するノ
ズル94とからなり、更に、ノズル94の根元部分に
は、キャップ100をネジ止めするためのネジ山を有す
るキャップ取付部96が一体形成されている。そして、
キャップ100は、側面両側にひだ状の支持部102が
延設されており、この支持部102に指を添えてキャッ
プ100をひねり回せば、キャップ100をノズル体9
0から取り外したり、或いは、取り付けたりするといっ
た操作を楽に行うことができる。
マット加工が施されている。尚、実施例10〜12で
は、上記した実施例1〜9と同様にニスにマット剤を添
加してマットインキを作成して、アプリケータ容器Bの
外表面にそのマットインキを塗布してマットニス層を形
成するものの、ニスには東洋インキ製造株式会社製「パ
イロエースマットOPワニス」(商品名:ポリアミド系
樹脂)を使用し、マット剤には、炭酸カルシウム及び酸
化チタン白顔料を、ニスに対する分量がそれぞれ2wt
%,4wt%となるように混合したものを使用した。ま
た、マットインキの塗布量はチューブ容器の外表面に対
し、2.0g/m2となるように塗布した。
ューブ容器T1に収容した酸化染毛剤第1剤を、第2剤
を収容したアプリケータ容器Bに排出して混合する。次
に、混合された染毛剤の中から5gだけ取り出して手袋
G1,G2,G3を着用したパネラーの手(即ち、手袋
上)に付着させ、掌から指先まで均一に延ばす。そし
て、手袋に染毛剤が付着した状態の手でアプリケータ容
器Bを把持すると共に、トレイ(図示略)上に染毛剤を
排出する操作を行い、その際のアプリケータ容器Bの滑
り易さを評価した。
ータ本体80の側壁には滑止部86が形成されている
が、本評価ではあえて滑止部86が形成されていない部
分に手を添えて把持するようにした。このようにする理
由は、滑止部86の滑止効果により、マット加工等の滑
止効果が不明確になるのを避けるためである。
に、外表面にマット加工を施していないこと以外はアプ
リケータ容器Bと全く同じ条件にて形成されたアプリケ
ータ容器(図示略)を用い、表4に示すように、その他
の条件が実施例10〜12と全く同じである比較例10
〜12を実施した。
ボス加工が施された手袋G1を着用した場合の実施例1
0が最も滑りにくいことが分かった。また、比較例10
〜12の結果から、上記した比較例1〜9と同様に手袋
G1を着用してもアプリケータ容器の外表面にマット加
工が施されていなければ、手袋G1,G2のエンボス加
工の効果が発揮できないことが分かった。 (実施例13〜15、比較例13〜15)次に、実施例
13〜15及び比較例13〜15の実施内容について表
5を用いて説明する。
ガラス製容器(図示略)と、図5に示すアプリケータ容
器Bを用い、ガラス製容器に毛髪化粧剤として液状酸化
染毛剤第1剤を収容し、アプリケータ容器Bに毛髪化粧
剤として液状酸化染毛剤第2剤を収容した。そして、液
状酸化染毛第1剤,第2剤を以下に示す処方例にて調製
した。
器Bでは、ポリエチレン樹脂にタルクを3wt%添加し
たものが成形されることによってアプリケータ本体80
が形成されている。つまり、アプリケータ本体80で
は、内外表面を含め全体にマット加工が施されているの
と同じ状態となっているのである。
ラス製容器に収容した酸化染毛剤第1剤を、第2剤を収
容したアプリケータ容器Bに排出して混合する。次に、
混合された染毛剤の中から5gだけ取り出して手袋G
1,G2,G3を着用したパネラーの手(即ち、手袋
上)に付着させ、掌から指先まで均一に延ばす。そし
て、手袋に染毛剤が付着した状態の手でアプリケータ容
器Bを把持すると共に、トレイ(図示略)上に染毛剤を
排出する操作を行い、その際のアプリケータ容器Bの滑
り易さを評価した。尚、上記した実施例10〜12と同
様に、本評価ではアプリケータ容器Bを把持する際には
滑止部86が形成されていない部分に手を添えるように
した。
に、外表面にマット加工を施していないこと以外はアプ
リケータ容器Bと全く同じ条件にて形成されたアプリケ
ータ容器(図示略)を用い、表5に示すように、その他
の条件が実施例13〜15と全く同じである比較例13
〜15を実施した。
ボス加工が施された手袋G1、及び内側にエンボス加工
が施された手袋G2を着用した場合の実施例13,14
が最も滑りにくいことが分かった。また、比較例13〜
15の結果から、上記した比較例1〜12と同様に手袋
G1,G2を着用してもアプリケータ容器の外表面にマ
ット加工が施されていなければ、手袋G1,G2のエン
ボス加工の効果が発揮できないことが分かった。 (実施例16〜18、比較例16〜18)次に、実施例
16〜18及び比較例16〜18の実施内容について表
6を用いて説明する。
図4に示すエアゾール容器A1,A2を用い、エアゾー
ル容器A1,A2に毛髪化粧剤として泡状酸化染毛剤第
1剤,第2剤をそれぞれ収容した。そして、泡状酸化染
毛剤第1剤,第2剤を以下に示す処方例にて調製した。
G(5.0kg/cm 3,25℃)を94:6の割合で
内袋に充填することにより、泡状酸化染毛剤第1剤,第
2剤を調製した。
ぞれ収容するエアゾール容器A1においては、エアゾー
ル缶60の外表面にマット加工が施されている。尚、実
施例16〜18では、上記した実施例1〜12と同様に
ニスにマット剤を添加してマットインキを作成して、エ
アゾール缶60の外表面にそのマットインキを塗布して
マットニス層を形成するものの、ニスには東洋インキ製
造株式会社製「JP11440」(商品名:ニトロセル
ロース系樹脂/エチルセルロース系樹脂)を使用し、マ
ット剤にはニスに対して2wt%となる分量の炭酸カル
シウムを使用した。また、マットインキの塗布量はエア
ゾール容器の外表面に対し、2.0g/m2となるよう
に塗布した。
エアゾール容器A1から酸化染毛剤第1剤,第2剤それ
ぞれを同一のトレイ(図示略)上に排出して刷毛(図示
略)にて混合する。次に、混合された染毛剤の中から5
gだけ取り出して手袋G1,G2,G3を着用したパネ
ラーの手(即ち、手袋上)に付着させ、掌から指先まで
均一に延ばす。そして、手袋に染毛剤が付着した状態の
手でエアゾール容器A1を把持すると共に、トレイ上に
第1剤(または、第2剤)を排出する操作を行い、その
際のエアゾール容器A1の滑り易さを評価した。尚、実
施例16〜18と比較するために、外表面にマット加工
を施していないこと以外はエアゾール容器A1と全く同
じ条件にて形成されたエアゾール容器(図示略)を用
い、表6に示すように、その他の条件が実施例16〜1
8と全く同じである比較例16〜18を実施した。
ボス加工が施された手袋G1、及び内側にエンボス加工
が施された手袋G2を着用した場合の実施例16,17
が最も滑りにくいことが分かった。また、比較例16〜
18の結果から、上記した比較例1〜15と同様に手袋
G1,G2を着用してもアプリケータ容器の外表面にマ
ット加工が施されていなければ、手袋G1,G2のエン
ボス加工の効果が発揮できないことが分かった。 (実施例19〜21、比較例19〜21)次に、実施例
19〜21及び比較例19〜21の実施内容について表
7を用いて説明する。
図6に示す櫛付きエアゾール容器A2を用い、櫛付きエ
アゾール容器A2一本に毛髪化粧剤として泡状ヘアマニ
キュアを収容した。そして、泡状ヘアマニキュアを以下
に示す処方例にて調製した。 <泡状ヘアマニキュアの処方例> (ヘアマニキュア) 重量% 黒色401号 1.0 だいだい色205号 0.5 ベンジルアルコール 5.0 ベンジルオキシエタノール 5.0 グリコール酸 3.0 エタノール 10.0 1.3−ブチレングリコール 1.0 セタノール 1.0 POEセチルエーテル 1.0 ラウリル硫酸ナトリウム 0.5 ポリエーテル変性シリコーン 0.5 LPG/DME 9.0 防腐剤,香料 適量 精製水 残余 また、上記のようなヘアマニキュアを収容する櫛付きエ
アゾール容器A2は、図6に示すように、ポリエチレン
テレフタレート(PET)製のエアゾール容器110
と、櫛歯122を備えるブラシ部120とから構成され
ている。そして、エアゾール容器110の上部には、押
下すると収容されたヘアマニキュアを排出できる排出口
(図示略)を有すると共に、ブラシ部120を着脱可能
な肩部112が設けられている。また、エアゾール容器
110の底部側には、他の部分よりも縮径されると共
に、周囲に複数の縞状突起を有するキャップ保管部11
4が設けられている。このキャップ保管部114は、エ
アゾール容器110の肩部112を保護するために本来
エアゾール容器110に付属しているキャップ(図示
略)を取り外した際に、キャップが紛失したりしないよ
うにするために取り付けておくためのものであり、上面
が平らであるキャップを取り付けておけばエアゾール容
器110(または、櫛付きエアゾール容器A2)をテー
ブル等の面上に立てておくこともできる。
ール容器110の肩部112に取り付けられた際に肩部
112の排出口と連通できる通路(図示略)が設けられ
ており、更に、ブラシ部120の櫛歯122の内部に
は、その通路と連通し、エアゾール容器110から流通
したヘアマニキュアを櫛歯122の表面に供給するため
の細孔(図示略)が設けられている。
は、肩部112(または、ブラシ部120)が押し下げ
られると、エアゾール容器110内のヘアマニキュア
は、肩部112,ブラシ部120の通路,細孔をそれぞ
れ通って櫛歯122の表面から外部に泡状を呈して排出
される。
はマット加工が施されている。尚、実施例19〜21で
は、特開平6−116431号公報にて開示されたよう
に、PET表面に対し、フロスト変形特性を有する熱可
塑性樹脂としてのスチレン樹脂を塗布し、このスチレン
樹脂を赤外線照射によって加熱軟化させることでフロス
ト変形させ、その後紫外線を照射して熱可塑性樹脂を硬
化させることでフロスト変形を固定させるといった方法
を用いて、外表面にマット加工を施すようにしている。
ック等の合成樹脂表面において樹脂表面が均一に溶融し
ないことにより、微小の結晶模様を生じるような変形を
いい、このように変形した合成樹脂に光を照射すると、
照射光が散乱することによって艶消(マット)効果を得
ることができると共に、滑り止め効果を得ることができ
る。
脂以外に、例えば、ロジンエステル,ポリ塩化ビニル樹
脂,アクリル樹脂等を用いることができる。また、熱可
塑性樹脂を加熱軟化させるには、赤外線を照射する以外
に、例えば熱風を吹き付けるようにしてもよい。更に、
熱可塑性樹脂を硬化させるには、紫外線を照射する以外
に、例えば電子線を照射するようにしてもよい。
付きエアゾール容器A2からヘアマニキュアをブラシ部
120の櫛歯122の表面に排出する。次に、排出され
た中から5gだけ取り出して手袋G1,G2,G3を着
用したパネラーの手(即ち、手袋上)に付着させ、掌か
ら指先まで均一に延ばす。そして、手袋に染毛剤が付着
した状態の手で櫛付きエアゾール容器A2を把持すると
共に、再度ブラシ部120の櫛部122の表面に排出す
る操作を行い、その際の櫛付きエアゾール容器A2の滑
り易さを評価した。尚、実施例19〜21と比較するた
めに、外表面にマット加工を施していないこと以外は櫛
付きエアゾール容器A2と全く同じ条件にて形成された
エアゾール容器(図示略)を用い、表7に示すように、
その他の条件が実施例19〜21と全く同じである比較
例19〜21を実施した。
ボス加工が施された手袋G1、及び内側にエンボス加工
が施された手袋G2を着用した場合の実施例19,20
が最も滑りにくいことが分かった。また、比較例19〜
21の結果から、上記した比較例1〜18と同様に手袋
G1,G2を着用してもアプリケータ容器の外表面にマ
ット加工が施されていなければ、手袋G1,G2のエン
ボス加工の効果が発揮できないことが分かった。 (実施例22〜24、比較例22〜24)次に、実施例
22〜24及び比較例22〜24の実施内容について表
8を用いて説明する。
図7に示すエアゾール容器A3を用い、エアゾール容器
A3一本に毛髪化粧剤として染毛用カラースプレー剤を
収容した。そして、染毛用カラースプレー剤を以下に示
す処方例にて調製した。 <染毛用カラースプレー剤の処方例> (カラースプレー剤) 重量% カーボンブラック 1.0 赤色404号 0.5 黄色205号 5.0 ポリビニルピロリドン 5.0 アクリル樹脂アルカノールアミン液 4.0 LPG 30.0 防腐剤,香料 適量 精製水 残余 また、上記のような染毛用カラースプレー剤を収容する
エアゾール容器A3は、図7に示すような公知のもので
あり、アルミニウム製のエアゾール缶130と、吐出ヘ
ッド140とから構成されている。そして、エアゾール
缶130には、押下すると収容された染毛用カラースプ
レー剤を外部に吐出できるステム134がマウンティン
カップ132に設けられている。一方、吐出ヘッド14
0自体がステム134を押下できる操作部材としての機
能を有し、しかも、吐出ヘッド140には、ステム13
4から排出された染毛用カラースプレー剤を吐出できる
ノズル142が設けられている。
ッド140の押下に伴ってステム134が押し下げられ
ると、エアゾール缶130内に収容された染毛用カラー
スプレー剤は、染毛用カラースプレー剤に含まれている
LPGの圧力によりステム134から排出され、更にノ
ズル142から吐出される。
マット加工が施されている。尚、実施例22〜24で
は、上記した実施例1〜12,16〜18と同様にニス
にマット剤を添加してマットインキを作成して、エアゾ
ール缶130の外表面にそのマットインキを塗布してマ
ットニス層を形成するものの、ニスには「XEL筆記O
Pニス」(商品名:塩化ビニル・酢酸ビニル共重合樹脂
/アクリルポリオール混合樹脂)を使用し、マット剤に
はニスに対して3wt%となる分量の炭酸カルシウムを
使用した。また、マットインキの塗布量はエアゾール缶
の外表面に対し、1.0g/m2となるように塗布し
た。
アゾール容器A3から染毛用カラースプレー剤を、手袋
G1,G2,G3を着用したパネラーの手(即ち、手袋
上)に2秒間の間吐出して付着させ、掌から指先まで均
一に延ばす。そして、手袋に染毛用カラースプレー剤が
付着した状態の手でエアゾール容器A3を把持すると共
に、染毛用カラースプレー剤を外部に向かって吐出する
操作を行い、その際のエアゾール容器A3の滑り易さを
評価した。尚、実施例22〜24と比較するために、外
表面にマット加工を施していないこと以外はエアゾール
容器A3と全く同じ条件にて形成されたエアゾール容器
(図示略)を用い、表8に示すように、その他の条件が
実施例22〜24と全く同じである比較例22〜24を
実施した。
ボス加工が施された手袋G1、及び内側にエンボス加工
が施された手袋G2を着用した場合の実施例22,23
が最も滑りにくいことが分かった。また、比較例22〜
24の結果から、上記した比較例1〜21とは異なり、
手袋G1,G2,G3のいずれを着用してもやや滑る程
度ではあるものの、やはり操作しづらいことが分かっ
た。 (実施例25〜27、比較例25〜27)次に、実施例
25〜27及び比較例25〜27の実施内容について表
9を用いて説明する。
図7に示すエアゾール容器A3を用い、エアゾール容器
A3一本に毛髪化粧剤として整髪用スプレー剤を収容し
た。そして、整髪用スプレー剤を以下に示す処方例にて
調製した。 <整髪用スプレー剤の処方例> (整髪用スプレー剤) 重量% アクリル樹脂アルカノールアミン液(50%) 1.0 セチルアルコール 0.5 メチルフェニルポリシロキサン 5.0 POE(4)ステアリルエーテル 5.0 LPG 25.0 ジメチルエーテル 25.0 防腐剤,香料 適量 エタノール 残余 ここで、実施例25〜27にて用いるエアゾール容器A
3は、エアゾール缶130がプリキ製であること以外
は、上記した実施例22〜24にて使用したものと同じ
構造を有する。また、エアゾール缶130の外表面には
マット加工が施されている。尚、実施例25〜27で
は、上記した実施例1〜12,16〜18,22〜24
と同様にニスにマット剤を添加してマットインキを作成
して、エアゾール缶130の外表面にそのマットインキ
を塗布してマットニス層を形成するものの、ニスには東
洋インキ製造株式会社製「JP11440」(商品名:
ニトロセルロース系樹脂/エチルセルロース系樹脂)を
使用し、マット剤にはニスに対して3wt%となる分量
のシリカ微粉末を使用した。また、マットインキの塗布
量はエアゾール缶の外表面に対し、1.0g/m2とな
るように塗布した。
アゾール容器A3から整髪用スプレー剤を、手袋G1,
G2,G3を着用したパネラーの手(即ち、手袋上)に
2秒間の間吐出して付着させ、掌から指先まで均一に延
ばす。そして、手袋に染毛用カラースプレー剤が付着し
た状態の手でエアゾール容器A3を把持すると共に、整
髪用スプレー剤を外部に向かって吐出する操作を行い、
その際のエアゾール容器A3の滑り易さを評価した。
尚、実施例25〜27と比較するために、外表面にマッ
ト加工を施していないこと以外は実施例25〜27にて
使用するエアゾール容器A3と全く同じ条件にて形成さ
れたエアゾール容器(図示略)を用い、表9に示すよう
に、その他の条件が実施例25〜27と全く同じである
比較例25〜27を実施した。
ボス加工が施された手袋G1、及び内側にエンボス加工
が施された手袋G2を着用した場合の実施例25,26
が最も滑りにくいことが分かった。また、比較例25〜
27の結果から、上記した比較例1〜21の場合と同様
に手袋G1,G2を着用してもアプリケータ容器の外表
面にマット加工が施されていなければ、手袋G1,G2
のエンボス加工の効果が発揮できないことが分かった。 (実施例28〜30、比較例28〜30)次に、実施例
28〜30及び比較例28〜30の実施内容について表
10を用いて説明する。
図10に示すポンプ容器Pを用い、ポンプ容器P一本に
毛髪化粧剤として液状の整髪用ヘアミスト剤を収容し
た。そして、整髪用ヘアミスト剤を以下に示す処方例に
て調製した。 <整髪用ヘアミスト剤の処方例> (ヘアミスト剤) 重量% イソパラフィン 1.0 流動パラフィン 0.5 1.3−ブチレングリコール 5.0 POE(60)硬化ヒマシ油 5.0 ジメチルポリシロキサン 4.0 ポリビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体 1.0 POE(5)POP(65)ペンタエリストリトールエーテル 3.1 塩化セチルトリメチルアンモニウム 0.1 エタノール 10.0 ケラチン加水分解物 0.1 メチルパラベン,香料 適量 精製水 残余 また、上記のような整髪用ヘアミスト剤を収容するポン
プ容器Pは、図8に示すような公知のものであり、高密
度ポリエチレン(HDPE)製の成形容器150と、吐
出ヘッド160とから構成されている。吐出ヘッド16
0には、押下することによって成形容器150内に圧力
を加えられ、かつ、吐出ヘッド圧力を加えた際に収容さ
れた整髪用ヘアミスト剤を吐出ヘッド160側に供給で
きるチューブ部材(図示略)を有する操作部材162が
設けられている。また、操作部材162には、チューブ
部材に供給された整髪用ヘアミスト剤を吐出できるノズ
ル164が設けられている。
2の押下に伴って成形容器150内に圧力が加えられ、
チューブ部材内に整髪用ヘアミスト剤が供給され、その
結果、ノズル164から整髪用ヘアミスト剤が霧状(ミ
スト状)となって吐出される。
ト加工が施されている。尚、実施例28〜30では、上
記した実施例25〜27と全く同じ条件にてマット加工
を施した。そして、実施例28〜30では、まず、ポン
プ容器Pから整髪用ヘアミスト剤を、手袋G1,G2,
G3を着用したパネラーの手(即ち、手袋上)に2秒間
の間吐出して付着させ、掌から指先まで均一に延ばす。
そして、手袋に整髪用ヘアミスト剤が付着した状態の手
でポンプ容器Pを把持すると共に、整髪用ヘアミスト剤
を外部に向かって吐出する操作を行い、その際のポンプ
容器Pの滑り易さを評価した。尚、実施例28〜30と
比較するために、外表面にマット加工を施していないこ
と以外は実施例28〜30にて使用するポンプ容器Pと
全く同じ条件にて形成されたポンプ容器(図示略)を用
い、表10に示すすように、その他の条件が実施例28
〜30と全く同じである比較例28〜30を実施した。
ンボス加工が施された手袋G1、及び内側にエンボス加
工が施された手袋G2を着用した場合の実施例28,2
9が最も滑りにくいことが分かった。また、比較例28
〜30の結果から、上記した比較例1〜21,25〜2
7の場合と同様に手袋G1,G2を着用してもアプリケ
ータ容器の外表面にマット加工が施されていなければ、
手袋G1,G2のエンボス加工の効果が発揮できないこ
とが分かった。
6〜18では、マット加工が施されたエアゾール缶を備
えたエアゾール容器二本を用い、各エアゾール容器にそ
れぞれ酸化染毛剤第1剤,第2剤を収容するようにした
が、本実施例のように各エアゾール缶から排出される第
1剤,第2剤を、互いに合流させて吐出するように構成
された化粧品容器(同時吐出容器A4)に収容したもの
を用いてもよい。
うに、一対のエアゾール缶180a,180b、吐出ヘ
ッド190、連結部材としての固定部材186、固定フ
ィルムとしてのシュリンクフィルム200から成る。各
エアゾール缶180a,180bはアルミニウムから形
成され、その内、エアゾール缶180aの内面はエポキ
シフェノール樹脂がシングルコート塗装され、他方、エ
アゾール缶180bの内面はポリアミドイミド樹脂がシ
ングルコート塗装されている。また、各エアゾール缶1
80a,180bは、内側のマウンティンカップ(図示
略)に固着された変形可能な内袋(図示略)を備えてい
る。また、各エアゾール缶180a,180bの内面と
内袋との間には噴射剤として窒素ガスが充填されてい
る。エアゾール缶180aの内袋には、上記した実施例
7〜9にて処方されたような酸化染毛剤第1剤が収容さ
れ、エアゾール缶180bの内袋には同じく酸化染毛剤
第2剤が収容されている。そして、エアゾール缶180
aの内袋はLDPEから形成され、エアゾール缶180
bの内袋はポリエチレン(PE)、エチレン・酢酸ビニ
ル共重合体けん化物(EVOH)を組み合わせたPE/
EVOH/PE積層体から形成されている。
収容する酸化染毛剤としては、実施例7〜9にて処方さ
れて得られたクリーム状の他、実施例16〜18にて処
方された得られた泡状を呈するものや、液状,ジェル状
といった剤型を有するものが好適である。
bには、押下すると収容された内容物を外部に吐出でき
るステム184が頭頂部182に設けられている。ま
た、側面が互いに密着するように配列された状態の各エ
アゾール缶180a,180bの各頭頂部182は、固
定部材186にて連結されている。固定部材186に
は、各エアゾール缶180a,180bの各頭頂部18
2を挿入するための挿入孔186aと、吐出ヘッド19
0を固定するための固定用突起186bとが設けられて
いる。
80a,180bの各ステム184を同時に押下できる
操作部材192と、各ステム184から排出された各エ
アゾール缶180a,180bの第1剤,第2剤を合流
させて外部に吐出できるノズル194とが設けられてい
る。
ルム200は、一対のエアゾール缶180a,180b
の周囲を一周するように設けられ、この一対のエアゾー
ル缶180a,180bを一体固定する。また、シュリ
ンクフィルム200はマット加工されており、図10に
示すように2層構造を有している。即ち、シュリンクフ
ィルム200において、エアゾール缶180a(また
は、エアゾール缶180b)の外表面に対向する側の面
は、PET製のシュリンクフィルム層202からなり、
これとは反対の外側の面は、シュリンクフィルム層20
2の表面に形成されたマットニス層204からなる。
クフィルム層202の表面に形成するには、上記した実
施例1〜12,16〜18,22〜27と同様にニスに
マット剤を添加してマットインキを作成して、シュリン
クフィルム層202の片面にそのマットインキを塗布す
る。尚、本実施例では、ニスには東洋インキ製造株式会
社製「JP11440」(商品名:ニトロセルロース系
樹脂/エチルセルロース系樹脂)を使用し、マット剤に
はニスに対して3wt%となる分量のシリカ微粉末を使
用した。また、マットインキの塗布量はシュリンクフィ
ルム層202の表面(片面)に対し、1.0g/m2と
なるように塗布した。
の側面を一体的にシュリンクフィルム200にて覆うに
は、まず、各エアゾール缶180a,180bの各頭頂
部182を同じ方向に向け、各エアゾール缶180a,
180bの側面を互いに当接た状態で固定部材186に
て連結する。次に、張り詰めた状態のシュリンクフィル
ム200を、マットニス層204が形成された側の面を
外側に向けて各エアゾール缶180a,180bの周囲
に巻き付け、各エアゾール缶180a,180bが互い
に動かないように固定する。そして、シュリンクフィル
ム200の各端部を互いに接着剤にて接着する。
示す状態、即ち、吐出ヘッド190を、互いに連結固定
されたエアゾール缶180a,180bに係合させた状
態とし、操作部材192の押下に伴ってステム184が
押し下げられると、各エアゾール缶180a,180b
に収容された第1剤,第2剤は、噴射剤(窒素ガス)の
圧力によりステム184から排出され、互いに合流,混
合されつつノズル194から吐出される。
1に示す手袋G4を用いて「滑り易さ」の評価を行っ
た。尚、手袋G4は、上記した手袋G1,G2,G3と
同様にLDPE,LLDPEが混合された変形可能な合
成樹脂製のフィルム40から形成され、内外側にエンボ
ス加工が施されて表面に突起42を有している。このよ
うな手袋G4を形成するには、両面にエンボス加工が施
されたフィルム材を重ねて手形状に切断する以外は、手
袋G1等を形成するのと同じ手順にて行う。
同時吐出容器A4から酸化染毛剤第1剤,第2剤を、手
袋G4を着用したパネラーの手(即ち、手袋上)に2秒
間の間吐出して付着させ、掌から指先まで均一に延ば
す。そして、手袋に染毛剤が付着した状態の手で同時吐
出容器A4を把持すると共に、酸化染毛剤第1剤,第2
剤を外部に向かって吐出する操作を行い、その際の同時
吐出容器A4の滑り易さを評価した。尚、実施例31と
比較するために、シュリンクフィルム表面にマット加工
を施していない従来の同時吐出容器500と、操作用手
袋として手袋G2(即ち、内側にエンボス加工が施され
た手袋)とを用い、その他の条件を実施例31と同様に
して滑り易さを評価した比較例31を実施した。
容器A4と手袋G4とを組み合わせた実施例31では同
時吐出容器A4を操作する際に滑りにくくなることが分
かった。これに対し、同時吐出容器500と手袋G2と
を組み合わせた比較例31では滑って操作できなくなっ
てしまうことが分かった。
出容器A4を取り扱う際には、図12に示すように、使
用者は手袋G4を着用して同時吐出容器A4を把持する
と共に、毛髪化粧用ブラシを手に持って、その毛髪化粧
用ブラシ上に染毛剤を吐出する操作を行えば、酸化染毛
剤第1剤,第2剤が互いに混合された状態で吐出され、
しかも、万が一同時吐出容器A4の外表面に染毛剤が付
着しても、同時吐出容器A4をほとんど滑らせることな
く把持でき、しかも、毛髪化粧用ブラシを化粧対象の毛
髪部位に移動させて塗布することができるので、使用者
の手に染毛剤が付着することなく、化粧操作をスムーズ
に実施することができることが分かった。
にマット加工を施すと共に、化粧品容器を取り扱う場合
には少なくとも外側にエンボス加工が施された操作用手
袋を着用しておけば、万が一化粧品容器の外表面に、容
器内に収容した毛髪化粧剤が付着してしまっても(或い
は、操作用手袋に毛髪化粧剤が付着してしまっても)、
ほとんど滑らせることなく化粧品容器を把持できるた
め、スムーズに化粧操作を実施することができるのであ
る。
2剤型の場合のように、それらを混合して使用するよう
に構成された毛髪化粧品は、一般に混合直後において最
も高い化粧能力を有しているものである。しかし、化粧
品容器の外表面にマット加工を施すと共に、化粧品容器
を取り扱う際には少なくとも外側にエンボス加工が施さ
れた操作用手袋を着用しておけば、ほとんど手が滑るこ
となく化粧品容器を把持できるので、化粧操作をスムー
ズに行え、高い化粧能力を有している状態を逃すことな
く確実に毛髪を化粧することができるのである。
なく化粧品容器を把持できる理由としては、マット加工
によって形成された表面の凹凸と、操作用手袋の外側に
施されたエンボス加工による凹凸とにより、たとえ毛髪
化粧剤が互いの間に存在していても、化粧品容器と手袋
とは互いの凹凸の突起部分にて確実に接するようになっ
ているからである。従って、化粧品容器の把持や操作等
に支障を来すことなく、毛髪化粧剤が外表面に付着して
も確実に操作することができるのである。
ではなく、以下のように変更してもよく、その場合で
も、上記実施例と同様の作用および効果を得ることがで
きる。 (1)実施例1〜12,16〜18,22〜30におい
て、マットインキを作成するには、マット剤のニスに対
する添加量の範囲を0.1〜10wt%とするのが適当
であり、望ましくは0.5〜6wt%、特に望ましくは
3wt%である。この範囲より大きくなると、マットニ
ス層が形成された面のざらつき感が強くなり過ぎるとい
う傾向があり、小さくなると滑り止め効果が得にくくな
るという傾向がある。また、マットインキを塗布する際
の塗布量の範囲は0.1〜10g/m2が適当であり、
望ましくは0.2〜5g/m2、特に望ましくは1g/
m2である。この範囲より大きくしても、滑り止め効果
は良好な状態を保持したままで変わることなく、小さく
なると滑り止め効果が得にくくなるというという傾向が
ある。
〜30のマットインキの作成、及び、実施例31の同時
吐出容器A4におけるシュリンクフィルム200のマッ
トニス層204を形成するために使用するマットニス
は、ニスに限定されず、混和させ易く、塗布する際にム
ラなく塗布できて乾燥させ易ければ、他の溶剤(例え
ば、ラッカー、エチレン−酢酸ビニル共重合体、合成樹
脂ワニス、ポリアミド系合成樹脂、ウレタン系樹脂な
ど)を使用してもよい。
〜30のマットインキの作成、及び、実施例31の同時
吐出容器A4におけるシュリンクフィルム200のマッ
トニス層204を形成するために使用するマット剤は、
シリカ微粉末,炭酸カルシウム,タルクに限定されず、
表面に凹凸が形成できれば他の無機体質粉体(例えば、
炭酸マグネシウム、カオリン、マイカ、セリサイト等)
を使用してもよい。
て、エンボス加工を施す際の凹凸の大きさの範囲は、フ
ィルム40自体の厚さの5〜80%が適当であり、望ま
しくは30〜75%、特に望ましくは40〜70%であ
る。この範囲より大きくなると破れやすくなるという傾
向があり、小さくなると表面の滑り止め効果が弱くなる
という傾向がある。
いて、シュリンクフィルム200のシュリンクフィルム
層202を形成する材料としては、PET代えて、他の
樹脂材料(例えば、ポリプロピレン、HDPE、中密度
ポリエチレン(MDPE)、LDPE、LLDPE、塩
化ビニール、延伸ポリスチレン(OPS)等)を使用し
てもよい。
ール缶180a,180bを形成する材料としてはアル
ミニウムに限定されず、他の形成材料(例えば、ブリキ
などの金属材料、或いは、PET、ポリプロピレン、H
DPE、MDPE、LDPE、LLDPE、塩化ビニー
ル、OPS等の合成樹脂材料)を使用してもよい。
ール缶180a,180bの内面をシングルコート塗装
するには、エポキシフェノール樹脂に限定されず、他の
樹脂塗装材(例えば、エポキシユリア樹脂、エポキシア
ミノ樹脂、エポキシアミン樹脂、ポリアミドイミド樹
脂、ビニル樹脂など)を使用してもよい。
内面を塗装するには、シングルコート塗装に限定され
ず、エポキシフェノール樹脂、エポキシユリア樹脂、エ
ポキシアミノ樹脂、エポキシアミン樹脂などの樹脂塗装
材を組み合わせたダブルコート塗装やトリプルコート塗
装でもよい。
ール缶180aの内袋を形成する材料としてはLDPE
に限定されず、変形可能であれば他の樹脂材料(例え
ば、HDPE、LLDPE、EVOH、ポリアクリルニ
トリル、PET、ポリプロピレン、塩化ビニール、ナイ
ロン等の単層の樹脂、或いは、これらを組み合わせた積
層の樹脂等)を使用してもよい。
への透過および内袋に収容した染毛剤の変質を確実に防
ぐことができる内袋を形成するには、LDPEに限定さ
れず、PE/EVOH/PE積層体、LLDPE、内面
を樹脂塗装材(例えば、エポキシフェノール樹脂、エポ
キシユリア樹脂、エポキシアミノ樹脂、エポキシアミン
樹脂等)でコート塗装したアルミニウム等を使用するの
が好適である。
ール缶180bの内袋を形成する材料には、PE/EV
OH/PE積層体に限定されず、変形可能であれば他の
樹脂材料(例えば、HDPE、LDPE、LLDPE、
EVOH、ポリアクリルニトリル、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリプロピレン、塩化ビニール、ナイロン等
の単層の樹脂、或いは、これらを組み合わせた積層の樹
脂等)を使用してもよい。
4を形成する合成樹脂フィルムには、LDPEとLLD
PEとが混合された樹脂フィルムに限定されず、変形可
能であれば他の樹脂フィルム(例えば、ポリプロピレ
ン、HDPE、MDPE、LDPE、LLDPEの単層
フィルム、或いは、これらを組み合わせた混合フィルム
等)を使用してもよい。
00μmが適当であり、好ましくは15〜80μmであ
る。合成樹脂フィルムの厚さがこの範囲より小さくなる
と(すなわち10μm未満)、合成樹脂フィルム(ひい
ては操作用手袋自体)が破れやすくなる。また、この範
囲より大きくなると、操作用手袋を着用した際の操作性
が低下すると共に、操作用手袋の製造コストが上昇す
る。
器に対して、最も滑りにくくエンボス加工できるフィル
ム樹脂はLDPEとLLDPEとの混合樹脂である。 (11)操作用手袋G1,G2,G4に施すエンボス加
工は、単なる凹凸状に形成するものに限定されず、他の
形態あるいは形状(例えば、亀甲、格子、千鳥、絹目、
ダイヤ、玉虫、麻目、梨地、しぶきなど)となるように
形成してもよい。
を収容するのに限定されず、2剤を混合して使用するも
のであれば、例えば、整髪剤、洗髪剤等の化粧品等を収
容してもよい。
す説明図である。
明図である。
示す説明図である。
ある。
構成を示す説明図である。
器の概略構成を示す説明図である。
図である。
る。
図である。
用方法を示す説明図である。
図である。
缶、182…頭頂部、184…ステム、186…固定部
材、192…操作部材、200…シュリンクフィルム、
202…シュリンクフィルム層、204…マットニス
層、G1,G2,G3,G4…操作用手袋、A1,A
2,A3,A4,B1,P,T1,T2,T3…化粧品
容器。
Claims (5)
- 【請求項1】 化粧用組成物を収容し、使用者が薄肉の
合成樹脂製の操作用手袋を着用して使用するように構成
された化粧品容器であって、 使用者によって把持される部分の表面には、マット加工
が施されているか、或いは、表面にマット加工が施され
た樹脂フィルムが貼付されることにより、表面が滑りに
くくなっていることを特徴とする化粧品容器。 - 【請求項2】 ステムを有し、該ステムから化粧用組成
物を吐出可能な一対のエアゾール缶と、 前記一対のエアゾール缶を互いに連結するための連結部
材と、 前記一対のエアゾール缶の前記ステムを外部から同時に
押圧するための操作部材と、 前記操作部材を押圧することにより前記各ステムから排
出される化粧用組成物を外部へ吐出するための吐出部材
とを備えた化粧品容器において、 前記連結部材は、前記一対のエアゾール缶の側面に貼付
される樹脂製の固定フィルムから成り、 該固定フィルムは、マット加工が施されていることを特
徴とする化粧品容器。 - 【請求項3】 前記化粧品容器は、化粧用組成物として
染毛剤組成物を収容するために用いられるものであるこ
とを特徴とする請求項1または請求項2に記載の化粧品
容器。 - 【請求項4】 前記化粧用組成物は、クリーム状の剤型
を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項
に記載の化粧品容器。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の化
粧品容器を把持して操作する際に着用するための操作用
手袋であって、 合成樹脂フィルムの少なくとも外表面にはエンボス加工
が施されていることを特徴とする操作用手袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29700599A JP2000296882A (ja) | 1999-02-09 | 1999-10-19 | 化粧品容器、及び、操作用手袋 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11-31670 | 1999-02-09 | ||
JP3167099 | 1999-02-09 | ||
JP29700599A JP2000296882A (ja) | 1999-02-09 | 1999-10-19 | 化粧品容器、及び、操作用手袋 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000296882A true JP2000296882A (ja) | 2000-10-24 |
Family
ID=26370175
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29700599A Pending JP2000296882A (ja) | 1999-02-09 | 1999-10-19 | 化粧品容器、及び、操作用手袋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000296882A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003201225A (ja) * | 2001-10-30 | 2003-07-18 | Kanebo Ltd | エアゾール型クリーム状染毛剤 |
JP2011184428A (ja) * | 2010-02-10 | 2011-09-22 | Kao Corp | 染色又は脱色キット |
-
1999
- 1999-10-19 JP JP29700599A patent/JP2000296882A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003201225A (ja) * | 2001-10-30 | 2003-07-18 | Kanebo Ltd | エアゾール型クリーム状染毛剤 |
JP2011184428A (ja) * | 2010-02-10 | 2011-09-22 | Kao Corp | 染色又は脱色キット |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040715 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040810 |
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A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20041004 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041102 |
|
A02 | Decision of refusal |
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