JP2000296615A - インクジェットヘッド及びその製造方法並びにインクジェットヘッドを有する記録装置 - Google Patents

インクジェットヘッド及びその製造方法並びにインクジェットヘッドを有する記録装置

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JP2000296615A
JP2000296615A JP11186378A JP18637899A JP2000296615A JP 2000296615 A JP2000296615 A JP 2000296615A JP 11186378 A JP11186378 A JP 11186378A JP 18637899 A JP18637899 A JP 18637899A JP 2000296615 A JP2000296615 A JP 2000296615A
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ink
plate
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pressure
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睦郎 渡辺
Masayuki Sasaki
正幸 佐々木
Koichi Sanpei
浩一 三瓶
Hiromitsu Soneda
弘光 曽根田
Akihiko Miyaki
明彦 宮木
Akira Iwaishi
晃 岩石
Masahiro Ono
正裕 小野
Takumi Kawamura
匠 川村
Tomoyuki Akaboshi
知幸 赤星
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、従来よりも高品質な印字を簡単な
構造で安価に実現することができるインクジェットヘッ
ド及びかかるインクジェットヘッドを有する記録装置を
提供することである。 【解決手段】 圧力室とインク室とを有する圧力室板に
おいて、圧力室とインク室との間に切り込みをいれた
り、その間を複数の部分に分割する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般に、電子写真
方式の記録装置に係り、特に、インクジェットプリンタ
に使用されるヘッド(インクジェットヘッド)に関す
る。本発明のインクジェットヘッドは、ピエゾ型やバブ
ル型のインクジェットプリンタに好適であり、単体のプ
リンタの他、印刷機能を有する複写機やファクシミリ、
コンピュータシステムあるいはワードプロセッサ若しく
はこれらの複合機などに広く適用することができる。
【従来の技術】インクジェットヘッドの中で、例えば、
圧電素子を使用するピエゾ型インクジェットヘッドはエ
ネルギー効率が優れているなどの理由から近年ますます
注目されてきている。この種のインクジェットヘッド
は、典型的に、圧力室板と、薄膜と、圧電素子とからな
る三層体にノズル板を接合することによって構成され
る。圧力室板には、ガラス等の剛性部材などに溝を設け
ることによって、複数の圧力室と、これに対応する共通
インク室と、一のインク供給路が形成される。各圧力室
は対応するインク供給路によって共通インク室に接続さ
れて、共通インク室からインクを受け取ると共に圧電素
子の変形を利用して内部圧力を高めてこれによりインク
をノズルから噴出する。
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のインク
ジェットヘッドにおいては圧力室とインク供給路が一体
であったため、圧電素子が駆動された際の圧力室内の振
動が圧力室板を介して又は直接にインク供給路や共通イ
ンク室に伝搬して供給されるインクを振動させ、その後
のインクの飛翔(液滴の量や速度など)が不安定になっ
ていた。その結果、従来のインクジェットヘッドは印字
品質が劣化するという問題を有していた。
【課題を解決するための手段】そこで、このような従来
の課題を解決する新規かつ有用なインクジェットヘッド
及びかかるインクジェットヘッドを有する記録装置を提
供することを本発明の概括的な目的とする。本発明のよ
り特定的かつ例示的な目的は、従来よりも高品質な印字
を簡単な構造で安価に実現することができるインクジェ
ットヘッド及びその製造方法並びにかかるインクジェッ
トヘッドを有する記録装置を提供することである。上記
目的を達成するために、本発明の第1の側面のインクジ
ェットヘッドは、インクを収納する圧力室と当該圧力室
にインクを供給するインク室を画定し、前記圧力室と前
記インク室との間であって前記インクが前記インク室か
ら前記圧力室に供給される経路の外側に切り込みを有す
る圧力室板と、前記圧力室板の前記圧力室を加圧して当
該圧力室内の前記インクを噴射することができる圧力印
加部材とを有する。かかるインクジェットは、圧力室が
加圧された際の圧力室の振動及び/又は変形が圧力室板
を介してインク室へ伝搬することを切り込みが防止・低
減する。また、本発明の第2の側面のインクジェットに
おいては、前記圧力室板はインクを収納する圧力室と当
該圧力室にインクを供給するインク室を画定するととも
に複数の要素に分割されている圧力室板に置換されても
よい。かかるインクジェットは、圧力室が加圧された際
の圧力室の振動及び/又は変形が圧力室板を介してイン
ク室へ伝搬することを分割された界面で防止・低減す
る。また、本発明の記録装置は、いずれかの上述したイ
ンクジェットヘッド、当該インクジェットヘッドを駆動
する駆動装置とを有する。かかる記録装置も上述したイ
ンクジェットヘッドの作用を有する。本発明のインクジ
ェットヘッドの製造方法は、インクを収納する圧力室と
当該圧力室にインクを供給するインク室を画定するとと
もに複数の要素に分割されている圧力室板の前記複数の
要素の一部の要素と、薄膜と、当該薄膜を介して前記圧
力室を加圧することができる圧電素子とを接着する工程
と、少なくとも前記一部の要素と前記薄膜を研磨してノ
ズル接合面を形成する工程と、前記圧電素子が前記圧力
室を加圧した時に当該圧力室内の前記インクを噴射する
ノズル孔を有するノズル板を前記ノズル接合面に接合す
る工程と、前記圧力室板の残りの要素を前記一部の要素
に接着する工程とを有する。かかる製造方法によって製
造されたインクジェットも上述した作用を有する。本発
明のインクジェットヘッドはピエゾ型やバブル型インク
ジェットヘッドとして使用することができ、従って、圧
力印加部材は、ピエゾ型に一般に使用される圧電素子で
もよいし、バブル型に一般に使用されるヒータでもよ
い。本発明の他の目的と更なる特徴は、以下、添付図面
を参照して説明される実施例において明らかになるであ
ろう。
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図5を参照して、
本発明の第1実施例のインクジェットヘッド100とそ
の製造方法を説明する。ここで、図1は完成したインク
ジェットヘッド100の分解斜視図であり、図2は、図
1に示すインクジェットヘッド100の圧力室板10の
構造を説明するための断面図である。図3は、図2に示
す圧力室板10の構造の代替例を説明するための断面図
である。図4は、図3に示す圧力室板を使用したインク
ジェットヘッドと従来のインクジェットヘッドとの特性
の違いを模式的に説明するためのグラフである。また、
図5は図1に示すインクジェットヘッド100の部分拡
大側面図である。図1から分かるように、本発明のイン
クジェットヘッド100は、圧力室板10と、圧電素子
20と、ノズル板30と、樹脂フィルム40と、保護層
50とを有する。図5に示すように、圧力室板10と樹
脂フィルム40と保護層50は、ノズル板30の面30
aが接合される面であるノズル接合面60において整列
している。換言すれば、圧力室板10の前面10aと樹
脂フィルム40の前面40aと保護層50の前面50a
は、平滑なノズル接合面60を構成している。圧力室板
10は、略直方体の形状を有するガラス板に、所望の数
(図1では便宜上4つ)の圧力室12とインク導入路1
4、並びに、共通インク室16を有する。しかし、より
詳細には、図2に示すように、圧力室板10は、要素1
0cと要素10dとに分割され、面10eにおいて両者
は弾性接着剤72によって接着され封止されている。ま
た、圧力室板10は、樹脂フィルム40に弾性接着剤7
4によって接着及び封止されている。要素10cと要素
10dは、共に、ガラス板などの高剛性材料から構成さ
れている。要素10cは樹脂フィルム40と共に圧力室
12とインク導入路14を画定し、要素10dは樹脂フ
ィルム40と共に共通インク室16を画定している。な
お、選択的に、要素10cは樹脂フィルム40と共に圧
力室12を画定し、とインク導入路14を画定し、要素
10dは樹脂フィルム40と共にインク導入路14と共
通インク室16を画定してもよい。要素10cを高剛性
材料としたのは、後述するように、圧力室12の圧力を
所望の大きさまで高めてインクをノズル孔32から噴射
するためである。但し、かかる条件が満足される限り、
要素10cの材質は問わない。弾性接着剤72及び74
は、例えば、東芝シリコン社製TSE3991ゴム硬度
15°又は19°、東芝シリコン社製TSE3975ゴ
ム硬度20°、信越シリコン社製KE441ゴム硬度2
0°等のシリコン接着剤を使用することができる。弾性
接着剤72は、要素10cと要素10dとの間の振動及
び/又は変形を吸収する機能を有する。また、弾性接着
剤74は、要素10dと要素樹脂フィルム40との間の
振動及び/又は変形を吸収する機能を有する。弾性接着
剤72及び74は、例えば、100μ程度の厚さと17
MPa程度の接着強さを有している。接着剤72及び7
4にGPaのオーダーの接着強さを有する接着剤を使用
すると、後述するように、圧力室12から共通インク室
16へ振動や変形が伝達してしまう可能性があるので、
本実施例のように、MPaのオーダーの接着強さを有す
る接着剤を接着剤72及び74に使用することが好まし
い。従来は、圧力室板10は、要素10cと要素10d
とに分割されていない一体構造であった。このため、隣
接した圧力室12(即ち、複数のノズル(ピン))から
同時にインクを飛翔させた場合は単ノズル(ピン)から
インクを飛翔させる場合に比べてインク液滴の速度や粒
子量が減るという問題があった。なお、単ピンによるイ
ンクの単独飛翔と複数ピンによる同時飛翔の特性が相違
するという現象は「クロストーク」と呼ばれている。よ
り具体的には、複数のピン(本実施例では圧電体ブロッ
ク21に相当)を同時に駆動した場合の振動や変形が圧
力室12から共通インク室16に伝搬してまた圧力室1
2に帰還するなどして、各ノズルからのインク液滴の速
度や粒子量が(例えば、−15乃至−20%程度)減少
していた。また、本発明者等は、圧力室12からインク
供給路14を介して共通インク室16に至る経路より
も、圧力室12の上部から圧力室板10を介して共通イ
ンク室16に至る経路の方が振動等の伝搬に与える影響
が大きいことを発見した。この結果、単ノズルで印刷し
たときよりも複数のずるで印刷したときの方が印刷の色
が薄いなど印字品質(特に、印字色の濃さ)の劣化を招
いていた。しかし、本実施例では、圧力室板10は弾性
接着剤72を介して要素10cと要素10dとに分割さ
れているので、複数のピン各圧力室12で発生した振動
や変形が共通インク室16に伝搬せず、クロストークが
(例えば、−5%乃至0%程度に)減少した。このよう
に、本発明のインクジェットヘッド100は、従来より
も高い印字品質を提供することが可能にしている。な
お、弾性接着剤72だけでもある程度クロストークは減
少することが期待できるが、弾性接着剤74があればさ
らにクロストークを減少することができるので好まし
い。本実施例では、圧力室板10を2つの部材に分割し
たために、圧力室12の上部から圧力室板10を介して
共通インク室16に至る経路が面10eで分断されてい
ることが理解される。しかし、圧力室板10を完全に2
つ又はそれ以上に分断しなくて、従来よりも圧力室12
の変形や振動の伝搬を抑制する方法は幾つかある。例え
ば、面10aから面10eにおいて内部に切り込み又は
溝を入れて、面10eの面積を減少させるなどである。
この場合には、かかる切り込みには接着剤などが充填さ
れないほうが好ましい。もちろん切り込みの位置は面1
0eに限定されるものではないし、切り込みの数も一つ
に限定されない。例えば、圧力室板10は、切り込み7
6を図3に示すようにその上部に有する圧力室板10A
に置換されてもよい。図3において、切り込み76の横
幅は、例えば、0乃至170μm程度であり、切り込み
76の底部から直下のインク供給路16までの距離は、
例えば、300μm程度である。切り込み76は圧力室
板10に外部から設けられている。換言すれば、切り込
み76は、圧力室12と共通インク室16との間であっ
てインクが共通インク室16から圧力室12に供給され
る経路上には存在しない。従って、切り込み76はイン
ク供給路14に接続されていない。これにより、インク
の噴射後に圧力室12の圧力の減少により次の噴射に使
用されるインクが共通インク室16から供給される。ま
た、切り込み76からインクが漏れることはない。図4
に、図3に示す圧力室板10Aを有するインクジェット
ヘッド100Aと、従来の圧力室板を有するインクジェ
ットヘッドについて、駆動されるピンによるクロストー
クの違いを模式的に示したグラフである。同グラフよ
り、本発明のインクジェットヘッド100Aのクロスト
ークが減少していることが理解される。このように、本
発明の弾性接着剤72及び74や切り込み76は、後述
するように圧電素子20が圧力室12を加圧した際の振
動及び/又は変形が共通インク室16に伝達するのを防
止する緩衝部材として機能する。本発明の緩衝部材は、
必ずしも共通インク室16の長手方向に沿った圧力室板
10の幅方向に亘って設けられる必要はない。即ち、所
定の圧力室12(例えば、1つ毎や4つ毎など)と共通
インク室の間に設けるなどである。また、本発明の緩衝
部材は、その他、圧力室板10に接触して圧力室12の
振動を吸収する振動吸収部材として構成されてもよい。
共通インク室16の内壁にかかる振動吸収部材を設けた
り、変形を防止する異なる剛性を有する部材を配置して
もよい。圧力室12は、インクを供給されてこれを収納
すると共に内部圧力が高まるとインクを開口12aに連
通されたノズル孔32から噴射する。内部圧力は、後述
するように、直下の圧電体ブロック21が変形に伴って
変化する。圧力室12は、圧力室板10上に形成された
凹状の溝と弾性変形可能な樹脂フィルム40により略直
方体の空間として形成されている。共通インク室16
は、各圧力室12にインク導入路14を介してインクを
供給する。共通インク室16は、圧力室12の急激な内
部圧力変動を吸収するように底面は樹脂フィルム40で
画定されており、圧力室板10の側面10bにおいて図
示しないインク供給装置に接続されている。共通インク
室16は、圧力室12が収縮加圧されてインクを吐出し
た後、復帰する際に、インク導入路14を介して、圧力
室12に必要量のインクを供給する。樹脂フィルム40
は、圧力室12、共通インク室16、インク導入路14
の一面を構成し、後述の圧電体ブロック21の変形を圧
力室12に伝達すると共に圧力室12内のインクが圧電
素子20の溝23に侵入するのを防止する機能を果た
す。樹脂フィルム40は、例えば、16μ程度の厚さを
有し、GPa程度の接着強さを有している。樹脂フィル
ム40は圧力室12の一面を形成する部材であるが、弾
性変形の可能な金属薄膜により構成されてもよい。圧電
素子20は、積層構造を有して、前面20aから後面2
0bに延びる平行な溝23によって分割された複数(図
1では便宜上4つ)の圧電体ブロック21を有する。各
圧電体ブロック21の積層内には内部電極22、24が
設けられ、内部電極22は外部電極26と、内部電極2
4は外部電極28と接続されている。なお、図1は、作
図の便宜上、一の外部電極28のみを示す。また、図1
及び図5以外の図面においては、作図の便宜上、内部電
極22、24は省略されている。図5に示すように、内
部電極22と24とがA方向に重なっている部分が活性
部25であり、この活性部25において、各圧電体ブロ
ック21は変形する。活性部25の長さは圧力室12に
加えられるべき圧力に応じて調節される。活性部25は
ノズル接合面60から所定距離だけ離間されているため
に、それが変形してもノズル接合面60における圧電素
子20と保護層50とが接着していることには影響を与
えない。外部電極26は、圧電素子20の前面20aの
全面に蒸着された電極層であり、全ての圧電体ブロック
21に共通する外部電極である。外部電極26はアース
されている。これに対して、外部電極28は、圧電素子
20の後面20bの上にあるが、後面20bの全面に蒸
着されてはおらず、各圧電体ブロック21に対応した位
置にのみ個別的に設けられた電極層である。外部電極2
8は、通電されなければ電位はゼロであるが、通電され
れば正の電圧を内部電極24に印加することができる。
かかる構造より、圧電素子20の各圧電体ブロック21
は、外部電極28に電圧が印加されないと内部電極2
2、24の電位が共にゼロのため変形しない。しかし、
外部電極28から電圧が印可されると、各圧電体ブロッ
ク21は他の圧電体ブロック21とは独立して、図1の
A方向(縦方向)に変形可能である。換言すれば、A方
向が圧電体ブロック21の分極方向になる。外部電極2
8からの通電が停止すると、すなわち、圧電素子20に
充電された電荷が放電されることにより、対応する圧電
体ブロック21は元の状態に復帰する。本実施例の圧電
素子20は、まず、複数枚のグリーンシート27を用意
する。各グリーンシート27はセラミックの粉末などの
溶剤にまぜて混練してペースト状にし、ドクターブレー
ドにより50ミクロン程度に薄膜形成する。グリーンシ
ートのうち、3枚のグリーンシートの片方の表面には、
それぞれ内部電極22のパターンが印刷・形成され、3
枚のグリーンシートの片方の表面には、それぞれ内部電
極24が印刷・形成され、残りには何も内部電極は形成
されない。内部電極22と24の印刷は、銀とパラジウ
ムの合金を粉状にしたものに溶剤をまぜてペースト状に
したものを塗布して、パターン形成することによりなさ
れる。次に、内部電極22が形成された3枚と内部電極
24が形成された3枚を交互に張り合わせ、残りの6枚
もその後張り合わせる。これにより、図5に示すような
圧電素子20の積層構造を形成する。圧電素子20のう
ち内部電極22、24を含まない下のグリーンシートは
基盤部となる。さて、これらのグリーンシートを積層し
た状態で焼成する。続いて、ダイヤモンドカッターによ
って前面20aから後面20bに少なくとも最初の6枚
のグリーンシートを部分的に切断する。これによって、
溝23によって分割された複数の圧電体ブロック21を
形成する。最後に、前面20aと後面20bに外部電極
26、28をそれぞれ蒸着により形成する。なお、焼成
前に溝23を形成しておくことも可能である。完成した
圧電素子20は、外部電極26、28に電圧を印可する
ことによって特性検査がなされ、動作不良のものは排除
される。図1に示すインクジェットヘッド100は保護
層50を更に有している。保護層50は後述するように
有用な効果を有するが、保護層50を設けるかどうかは
選択的である。保護層50は、50ミクロン程度の厚さ
を有する略長方体状の熱硬化型エポキシ系接着材であ
り、圧電素子20(外部電極26)の前面20aと面5
0bで接続されている。但し、保護層50の材質はこれ
に限定されるものではない。例えば、エポキシ系充填剤
や、アクリル樹脂、若しくは、ポリエチレン樹脂などを
保護層50に使用することもできる。なお、実際のイン
クジェットヘッド100では、保護層50は厳密に直方
体形状ではなく、保護層50と圧電素子20との接続
は、図1及び図5に示すように、外部電極26と面50
bにより明確になされているものではない。即ち、熱硬
化前に保護層50はその一部が圧電素子20の溝23よ
り内部に侵入している。従って、保護層50の材質は、
内部電極22、24を短絡させないように絶縁物である
ことが望ましい。本実施例では、保護層50は圧電素子
20(外部電極26)の前面20aに亘って塗布される
が、必要があれば、部分的に塗布されてもよい。保護層
50は圧電素子20をノズル接合面60から50ミクロ
ン程度離間させている。圧力室12からインクが漏れて
圧電素子20に侵入する場合、インクは、主として、ノ
ズル接合面60を通って圧電素子20に侵入する。しか
し、保護層50は、ノズル接合面に配置されていた圧電
素子をノズル接合面60から離間することにより、イン
クが圧電素子20に侵入して内部電極22、24が短絡
することを防止している。また、保護層50は溝23を
遮蔽している。インクが漏れて圧電素子20に侵入する
場合、インクは、主として、圧力室12の開口12aか
らノズル接合面60を伝って圧電素子20の溝23より
その内部に侵入する。しかし、保護層50はノズル接合
面60に対して(即ち、ノズル接合面60から見て)溝
23を遮蔽することにより、インクが圧電素子20の前
面20a付近から溝23に侵入して内部電極22及び2
4が短絡することを防止している。その他、保護層50
は、インクジェットヘッドの製造段階におけるノズル接
合面20aの形成のための研磨工程において、圧電素子
20を研磨による破壊から保護するという効果も有す
る。その結果、研磨工程を経ても圧電素子20が剥離、
割れ、欠けを被ることはない。また、外部電極26が削
除されることもない。更に、圧力室板10はガラスから
なるので比較的強度が高く、研磨速度を高く設定できる
ため、従来の製造方法に比べて、研磨時間が約5分の1
に短縮されている。ノズル板30はステンレスなどの金
属により形成する。各ノズル孔32は、ピンを使用した
パンチなどにより、好ましくは、ノズル板30の前面3
0bから後面30aに向かって広がる円錐状(断面的に
テーパ状)に加工する。圧力室板10とノズル板30を
一体的に構成せずに圧力室板10にノズル板30を接着
する理由の一つは、かかる円錐状のノズル孔32を得る
ためである。本実施例では、後面30aにおけるノズル
孔32の大きさは80ミクロン程度、前面30bにおけ
るノズル孔32の大きさは25〜35ミクロン程度とし
ている。なお、インクジェットヘッド100と異なり、
ノズル孔が例えば図1に示す圧力室板10の上部に形成
されているインクジェットヘッドにも本発明は適用する
ことができる。インクジェットヘッド100において
は、外部電極28は、それぞれ独立して、圧電体ブロッ
ク21の内部電極24に電圧を印加するために、各圧電
体ブロック21がそれぞれ独立に図1のA方向に変位し
て樹脂フィルム40をA方向に撓ませ、対応する圧力室
12を加圧する。かかる加圧により、インクが、圧力室
12から対応するノズル孔32を介して射出される。外
部電極28からの通電が停止すれば、樹脂フィルム40
と圧電体ブロック21は放電により元の状態に復帰す
る。この時、圧力室12の内部圧力が下がるので、共通
インク室16からインク導入路14を介して圧力室12
にインクが補給される。なお、本実施例では、圧電素子
20はA方向へ縦変形するものを用いたが、横変形する
ものを用いてもよい。また、本発明は、圧電素子を利用
するいわゆるピエゾ型のインクジェットヘッドに限定さ
れるものではなく、バブル型のインクジェットヘッドに
も適用することができる。次に、図7乃至図10を参照
して図2に示すインクジェットヘッド100の例示的な
製造方法、特に、組立方法について説明する。ここで、
図7は図2に示すインクジェットヘッド100の例示的
な製造方法を説明するためのフローチャートである。ま
た、図8乃至図12はそれぞれ図7のステップを説明す
るための断面図であるが、各図における各構成要素の大
きさは説明及び作図の便宜上多少誇張されている。ま
ず、上述したように圧力室板10を構成する要素10c
及び要素10dを別々に形成する(ステップ100
2)。また、圧電素子20とノズル板30も上述したよ
うに形成する(ステップ1004及び1006)。これ
らのステップ1002乃至1006の時間的先後は問わ
ない。次に、図8に示すように、動作が確認された圧電
素子20から500ミクロン程度ノズル板30に向かっ
て突出するように樹脂フィルム40を配置して両者を接
着する(ステップ1008)。このように配置する理由
は、将来、圧電素子20を保護するように、保護層50
を塗布するための段差29を形成するためである。接着
剤には、例えば、ウレタン系接着剤、アクリル系接着
剤、レジストフィルムなどが使用される。次に、図9に
示すように、圧力室板10の要素10cを、樹脂フィル
ム40から300ミクロン程度ノズル板30に向かって
引っ込むように、かつ、圧電素子20からノズル板30
に向かって200ミクロン程度突出するように、圧電素
子20に対抗する側に、配置して接着する(ステップ1
010)。要素10cが樹脂フィルム40に接着される
前には、各圧電体ブロック21と圧力室12が対応する
ように位置合わせが行われる。ここで、要素10cの代
わりに、要素10cと要素10dを接着することによっ
て構成される圧力室板10を配置することも考えられる
が、ステップ1010は後述する理由によりかかる方法
よりも優れている。なお、接着剤には、例えば、ウレタ
ン系接着剤、アクリル系接着剤、レジストフィルムなど
が使用される。本実施例では、圧電素子20と樹脂フィ
ルム40の接着を樹脂フィルム40と要素10cの接着
よりも先行させている。しかし、本発明が、ステップ1
010をステップ1008に先行させた場合を含むこと
は明らかである。本実施例では、圧力室板10を樹脂フ
ィルム40よりもノズル板30に向かって引っ込むよう
に配置される。これは、後述するように、この後に保護
層50を段差29に塗布する時に、保護層50が開口1
2aから要素10cの内部に侵入して圧力室12の開口
12aを塞ぐのを極力防ぐためである。もっとも本発明
は、保護層50を塗布する前に、樹脂フィルム40から
突出した圧力室板10(特に、樹脂フィルム40に対抗
する面)に適当なマスクを配置することによって保護層
50が圧力室12の内部に侵入することを防止できるた
め、この場合には、要素10cが樹脂フィルム40より
もノズル板30に向かって突出していても問題はない。
また、要素10cは圧電素子20からノズル板30に向
かって突出するように配置される。これは、後述するス
テップ1014の研磨工程において、圧電素子20が研
磨されることを防止するためである。図9に示す要素1
0cと樹脂フィルム40と圧電素子20からなる三層体
を作る時は、A方向を重力の方向に向けることによっ
て、その作成が容易となる。図9では、樹脂フィルム4
0は、三層体中で突出した状態になっているために、要
素10cに向かって重力の作用で曲がることが予想され
るが、樹脂フィルム40の表面張力を利用することによ
り図9に示す三層構造を保つことができる。なお、重力
の方向は必ずしもA方向に一致する必要はないことはい
うまでもない。その後、図10に示すように、将来の保
護層50を構成する材料を樹脂フィルム40と圧電素子
20との段差29に塗布する(ステップ1012)。本
実施例では、保護層50に熱硬化型エポキシ系接着剤を
使用しているため、保護層50は塗布された後に熱硬化
される。保護層50は粘性が比較的低いので段差29に
塗布される際に、圧電素子20の溝23からその内部に
一部侵入する。そして、熱硬化されると、保護層50は
溝23を一部封止した状態で硬化する。なお、ステップ
1012とステップ1010を交換して、先に保護層5
0を塗布した後に要素10cを接着することも可能であ
る。なお、本実施例では、保護層50は圧電素子20
(外部電極26)の前面20aに亘って塗布されるが、
必要があれば、部分的に塗布されてもよい。次いで、要
素10cと樹脂フィルム40と保護層50の端部が研磨
されて平滑なノズル接合面60を形成する(ステップ1
014)。図11は研磨後のノズル接合面60を示して
いる。この研磨工程は、ノズル板30のノズル32を精
度良く圧力室12に連通するように、かつ、ノズル板3
0をしっかりと要素10cなどに固定するために必要な
工程である。研磨は、保護層50の厚さが50ミクロン
程度は残るように、即ち、要素10cが150ミクロン
程度切削されるようにして行われる。この研磨工程にお
いては、圧電素子20は保護層50に保護されて研磨に
よる影響を受けない。従って、研磨工程を経ても圧電素
子20が剥離、割れ、欠けを被ることはない。また、外
部電極26が削除されることもない。更に、要素10c
はガラスからなるので比較的強度が高く、研磨速度を高
く設定できるため、本実施例の製造方法によれば、従来
の製造方法に比べて、研磨時間が約5分の1に短縮され
ている。さて、上述したようにステップ1010におい
て、要素10cの代わりに、要素10cと要素10dを
接着することによって構成される圧力室板10を配置す
ることも考えられる。この場合は、要素10cに弾性接
着剤72で接着された要素10dが研磨されることにな
る。しかし、要素10cと10dの間の弾性接着剤72
が欠けたり、弾性接着剤72の弾性力により研磨中に要
素10c及び/又は10dが振動してノズル接合面60
が平滑でなくなったりする。一方、例えば、要素10d
が要素10cよりもノズル板30側に突出した状態で要
素10cと接着されている場合などを避けるために平滑
なノズル接合面60を形成するためには研磨工程は不可
欠である。このため、要素10cと10dを研磨が不要
で平滑面を形成できるように接着することができる場合
以外は要素10cのみをステップ1010で接着するこ
とが好ましい。なお、要素10cと10dとが平滑面を
形成することができる場合にはステップ1014では樹
脂フィルム40と保護層50だけが研磨されて要素10
c及び10dと共にノズル接合面60を形成することに
なるであろう。研磨が終了すると、図12に示すよう
に、ノズル接合面60に3乃至4ミクロン程度接着剤を
塗布してノズル板30をノズル孔32が圧力室12に対
応するようにして接着する(ステップ1016)。接着
剤には、例えば、ウレタン系接着剤、アクリル系接着
剤、レジストフィルムなどが使用される。要素10cの
ノズル接合面60を形成する面はノズル板30を固定す
るのに十分な面積が選択される。次に、要素10dの位
置合わせがなされ(ステップ1018)、その後に弾性
接着剤72により要素10dは要素10cに接着される
(ステップ1020)。なお、弾性接着剤72の塗布は
ステップ1018との先後を問わない。また、ステップ
1020において、要素10dは樹脂フィルム40に弾
性接着剤74を介して接着される。このように本実施例
の製造方法は、好ましく、要素10dの位置合わせをし
てから要素10dを要素10cに接着している。本発明
は広義にはステップ1018を省略する実施例もカバー
しているが、かかる実施例では要素10dと10cは共
通インク室16を画定するために要素10dの位置ずれ
は共通インク室16からのインク漏れを招くおそれがあ
る。かかる実施例では、例えば、要素10c上の面10
eに弾性接着剤72を塗布し、要素10dを黙視的に上
部から要素10cにかぶせる場合などが該当する。これ
に対して本実施例は要素10dの位置合わせをした後に
接着しているので共通インク室16からのインク漏れを
防止することができる。本実施例では、例えば、弾性接
着剤72を予め要素10cの上面10eに均一に塗布し
ておき、図12に示すように前面B1と後面B2とを当
業界で既知の適当な手段で固定することによって要素1
0dの位置合わせを行って(この場合はB方向のみであ
るが)、その後、要素10dを図12の矢印方向に挿入
することによって要素10dを要素10cに接着するこ
とができる。ここで、面B1とB2との距離は要素10
dの長さにほぼ対応している。本実施例では、要素10
dとノズル板30とを直接接着することは必ずしも必要
なことではない。上述したように、要素10cのノズル
接合面60を形成する面はノズル板30を固定するのに
十分な面積が選択されているからであり、また、要素1
0dは面10eで要素10cに接着されるので安定して
いるからである。もっとも、本発明は要素10dとノズ
ル板30とが接着されることを妨げるものではない。図
12に示すように、要素10dがノズル板30よりも突
出する場合にはノズル板30側に接着剤を塗布すること
が好ましい。特に、適当に位置合わせがなされている場
合には要素10dはノズル接合面60の一部を構成する
かその極近傍に配置されるので、ノズル板30に接着し
てもノズル板30に望ましくない応力が要素10dから
印加されることはない。例えば、要素10dが位置合わ
せがなされずに図12の面B2を越えて右方向に配置さ
れれば、要素10dはノズル板30から離間することに
なる。この状態でノズル板30を要素10dに接着すれ
ばノズル板30の上部に右方向の応力が加わることにな
りノズル板30が所定の剛性を有することからかかる応
力はノズル板30が外れる原因になり得るからである。
次に、図13乃至図15を参照して、上述のステップ1
018の位置合わせ方法とステップ1020の接着方法
に代替的な方法について説明する。上述の方法では、要
素10cの上面10eに弾性接着剤72を適当な方法で
(例えば、ハケやスプレーによる手作業や機械による自
動処理によって)塗布した後に要素10dを接着してい
る。本発明者等は、かかる方法では弾性接着剤72の塗
布量の管理が困難であり、上面10eの全面に亘って均
一に塗布することは困難であること、そして、要素10
dを接着する際に空気が不可避的に混入してしまうこと
を発見した。接着剤72の塗布にムラがあったり空気が
面10eに混入すればその後の印字動作の際に、接着剤
72が共通インク室16側に漏れてインク導入路14を
一部又は全部塞いだり、空気が共通インク室16及び/
又は圧力室12に漏れて圧力室12の圧力を変動させた
りする。インク導入路14が接着剤72により一部又は
全部塞がれればノズル板30から噴射されるインク量が
変化して(あるいはインクが噴射されず)印字品質が低
下する(例えば、印刷が薄いなど)。また、インクの代
わりに空気が圧力室12に部分的に充填された状態で圧
力室12に圧縮されても噴射されるインクの量が変化す
るために印字品質が低下する。そこで、以下に説明する
実施例の方法は、接着剤72を面10eにムラなく均一
に塗ると共に塗布量の管理が容易で、これにより高品位
印刷を実現することを例示的目的としている。上記目的
を達成するために、本発明者等は要素10d又は要素1
0cどちらか一方に弾性接着剤72を流し込むための貫
通穴18Aを設置し、流入した接着剤72で面10eを
封止し、要素10dと要素10cとを接着すること考案
した。図13乃至図15はかかる貫通穴18Aの設置方
法の実施例である。本実施例では、貫通穴18Aは圧力
室板10を構成する要素10dに設置されており、図1
3は貫通穴18Aの設置された要素10dの概略上面図
である。図13のように、角型の貫通穴18Aは図12
の面B1に接し、同間隔に整列している。また、貫通穴
18Aは要素10dの上面に対し垂直で、形状は角柱で
ある。かかる貫通穴18Aは所望の数(ここでは便宜上
6つ)の設置が可能であり、また、形や大きさ等も変化
させることも可能である。この貫通穴18Aに弾性接着
剤72を注入すると、接着剤72は図13の矢印に示す
ように毛管作用を利用して要素10dと要素10cとの
隙間を接着封止していく。この時、接着剤72は要素1
0cと共通インク室16との境界面a1まで流入するこ
とが望ましい。図14は図13の貫通穴18Aが設置さ
れた要素10dを有するインクジェットヘッド100A
の概略斜視図である。図14のように、貫通穴18Aは
要素10dのノズル板30との接着面(図12の面B
1)で、共通インク室16に対して対面側に設置されて
いる。よって、本実施例の要素10dは貫通穴18Aの
存在によってノズル板30に接触しない部分が存在する
が、上述のように要素10cとノズル板30との接着面
積が十分であるために安定である。本実施例では、要素
10dは貫通穴18Aの有無に関わらず、図7のフロー
チャートに沿って組み立てられ、ステップ1018及び
1020の間に貫通穴18Aヘ弾性接着剤72を注入す
る工程が必要となる。かかる工程を図15を参照してよ
り詳細に説明する。ここで、図15は図14のインクジ
ェットヘッド100AをC−C線に沿って切断したとき
の概略断面図である。貫通穴18Aはノズル板30に接
しており、かかる貫通穴18Aから接着剤72を注入
し、要素10cと要素10dの隙間を接着しながら封止
する。この時、要素10cと要素10dからなる空間の
容積に対して少なくとも同量の接着剤72が必要であ
る。また、一般的に接着剤は固化すると体積が減少する
ために使用する接着剤の性質を考慮する必要もある。図
16乃至図18は貫通穴18Aの設置方法の代替的実施
例に関する。上述のインクジェットヘッド100Aの弾
性接着剤72の注入工程では、接着剤72は上部から流
し込むため、ノズル板30の上部にこぼれるなど流入が
困難である。また、要素10cと要素10dの隙間を完
全に封止するためには、接着剤72は要素10cと共通
インク室16との境界面a1まで流れ込まなくてはいけ
ないが、共通インク室16の境界面までの流入距離が長
いために接着剤72が途中で固まってしまったり、共通
インク室16内に入り込む。また、接着剤72は図13
に示すように貫通穴18Aの形状が矩形上であるために
上下左右に均等には毛管作用により伝搬しない。図16
乃至図18に示すインクジェットヘッド100Bはイン
クジェットヘッド100Aを改良することによってかか
る問題を解決している。本実施例においては貫通穴18
Bが要素10dに設置されている。図16は貫通穴18
Bが設置された要素10dの概略上面図である。貫通穴
18Bは円柱形状を有し、6つの貫通穴18は互いに平
行かつ等間隔で整列している。また、かかる貫通穴18
Bは貫通穴18と要素10cのほぼ中間に位置し、要素
10dの上面に対し垂直に貫通している。図16に矢印
で示すように、貫通穴18Bから流入した接着剤72
は、要素10cと要素10dの隙間を毛管作用によって
円状に接着封止する。図17は、かかるインクジェット
ヘッド100Bの概略斜視図である。貫通穴18Bは面
B1と面a1との中心線上に整列している。本実施例の
要素10dを有するインクジェットヘッドの製造工程も
図7のフローチャートに沿って組み立てられ、ステップ
1018の後で、貫通穴18Bに弾性接着剤72を注入
し、要素10cと要素10dを接着し、その隙間を封止
する(ステップ1020)。接着剤72の注入の工程に
関しては、より詳しくを図18によって説明する。図1
8は図17のインクジェットヘッド100BをD−D線
に沿って切断したときの概略断面図である。図18のよ
うに、貫通穴18Bの設置は接着剤の封止したい部分、
即ちノズル板接着面30a(図12の面B1)から共通
インク室との境界面a1までの中間に相当する位置に設
置されている。かかる貫通穴18Bから注入された接着
剤72は毛管作用によって、要素10cと要素10dと
の隙間を充填していくが、貫通穴18Bが円状で、上記
のような位置にあるため接着剤72は貫通穴18を中心
に等間隔で要素間の空間を流れていくことになる。よっ
て、貫通穴18Bから注入された接着剤72は、例えば
図18では左右に、同じ速さで流入することが可能で、
充填する時間も短いため(上記実施例に対して)、注入
途中で接着剤が固化しムラができることを防止できる。
また、接着剤72の量も要素間の空間の容積から算出す
ることによって制御可能である。そのため、封止ムラに
よって混入した空気やインク室16への漏れた接着剤7
2がインク導入路14を一部又は全部塞いだり、インク
室16内の圧力を変化させてしまったりしてノズル孔3
2から噴出するインク量が変化する問題を解消すること
ができ、これにより、本実施例のインクジェットヘッド
100Bは印字品質の低下を防止している。上述の貫通
穴18A及びBの設置方法についての実施例と異なり、
貫通穴18A及びBは要素10cに配置されてもよい。
しかし、要素10cに貫通穴18A及びB(以下、総括
的に「18」とする)を設置する場合、インクジェット
ヘッド100A及び100B(以下、総括的に「10
0」とする)の製造工程は図7のフローチャートとは異
なる。図7のフローチャートでは、要素10cはノズル
板30が接着される前の工程で樹脂フィルム40と接着
(ステップ1010)しており、ステップ1010にお
いて貫通穴18の下方面は塞がれてしまうことになり、
要素10dとの接着に貫通穴18を使用することはでき
ない。このため、貫通穴18を使用して要素10cと要
素10dを接着封止するためには、ステップ1010に
おいて要素10cの代わりに、要素10cと要素10d
を接着して構成される圧力室板10を配置する方法が考
えられる。しかし、この場合は上述のように、接着層が
研磨(ステップ1014)によって損傷し、ノズル接着
面60が平滑でなくなるため、ノズル板30との正確な
接着が達成できず印字能力の低下を招く。このため、貫
通穴18を要素10cに設置する場合は、要素10cと
要素10dを研磨せず、平滑化することができることが
必要である。上述のように、圧力室板10が複数の要素
に分割されていて、且つそれら要素間が弾性接着剤72
で接着封止されていることは、圧力室12で発生した振
動や変形が共通インク室16に伝搬することを防止・低
減することができる。よって、上記実施例では圧力室板
10は2つの要素で分割されているが、分割された要素
が多いほど圧力の伝搬が防止・低減される作用を増加す
ることができる。特に、上記記載のように要素間の接着
が容易であれば、また、製造工程において有効である。
よって、本発明のインクジェットヘッド100は、従来
よりも高い印字品質を提供することを可能にしている。
次に、図6を参照して、本発明のインクジェットヘッド
100を備えたインクジェットプリンタ200について
説明する。なお、各図において、同一の参照番号を付し
た部材は同一部材を表すものとし、重複説明は省略す
る。図6には、本発明のインクジェットヘッド100が
適用されるカラーインクジェットプリンタ(記録装置)
200の実施形態が概略的に示されている。記録装置2
00のハウジング210内にはプラテン212が回転自
在に設けられている。記録動作中、プラテン212は駆
動モータ214によって間欠的に回転駆動させられ、こ
れにより記録紙Pが所定の送りピッチで矢印W方向に間
欠的に送られる。また、記録装置のハウジング210内
にはプラテン212に対して平行にその上方側に案内ロ
ッド216が設けられており、この案内ロッド216上
にはキャリッジ218が摺動自在に取り付けられてい
る。キャリッジ218は無端駆動ベルト220に取り付
けられており、無端駆動ベルト220は駆動モータ22
2によって駆動され、これによりキャリッジ218はプ
ラテン212に沿って往復運動(走査)させられる。キ
ャリッジ218には黒色用の記録ヘッド224及びカラ
ー用の記録ヘッド226が搭載されている。カラー用の
記録ヘッド226は3つの部分から構成され得る。黒色
用の記録ヘッド224には黒色インク用タンク228が
着脱自在に装着され、カラー用の記録ヘッド226には
カラーインク用タンク230、232及び234が着脱
自在に装着される。かかる記録ヘッド224及び226
に本発明のインクジェットヘッド100が適用される。
黒色インク用タンク228にはもちろん黒色インクが収
容され、カラーインク用タンク230、232及び23
4にはそれぞれイエローインク、シアンインク及びマゼ
ンタインクが収容される。キャリッジ218がプラテン
212に沿って往復運動される間、黒色用の記録ヘッド
224及びカラー用の記録ヘッド226がワードプロセ
ッサ、パーソナルコンピュータ等から得られる画像デー
タに基づいて駆動され、これにより記録紙P上に所定の
文字、画像などが記録される。記録動作停止時には、キ
ャリッジ218はホームポジションに戻され、このホー
ムポジションにはノズル保守機構(バックアップユニッ
ト)236が設けられている。ノズル保守機構236に
は可動吸引キャップ(図示せず)と、この可動吸引キャ
ップに接続された吸引ポンプ(図示せず)が設けられて
いる。記録ヘッド224及び226がホームポジション
に位置付けされると、各記録ヘッドのノズル板に吸引キ
ャップが吸着され、吸引ポンプを駆動することにより、
ノズル板のノズルが吸引される。このようにして、ノズ
ルの目詰まりが未然に防止される。以上、本発明の実施
例を説明したが、本発明はこれに限定されず、その要旨
の範囲内で様々な変形及び変更が可能である。以上の説
明に関して更に以下の項を開示する。本発明の例示的一
態様としてのインクジェットヘッドは、インクを収納す
る圧力室と当該圧力室にインクを供給するインク室を画
定し、前記圧力室と前記インク室との間であって前記イ
ンクが前記インク室から前記圧力室に供給される経路の
外側に切り込みを有する圧力室板と、前記圧力室板の前
記圧力室を加圧して当該圧力室内の前記インクを噴射す
ることができる圧力印加部材とを有する。前記圧力印加
部材は圧電素子よりなり、前記インクジェットヘッド
は、前記圧電素子と前記圧力室板の間に配置された薄膜
と、当該薄膜と前記圧力室板とを接続する弾性部材とを
更に有し、前記圧電素子は当該薄膜を介して前記圧力室
を加圧することができる。本発明の別な例示的一態様と
してのインクジェットヘッドは、インクを収納する圧力
室と当該圧力室にインクを供給するインク室を画定する
とともに複数の要素に分割されている圧力室板と、前記
圧力室板の前記圧力室を加圧して当該圧力室内の前記イ
ンクを噴射することができる圧力印加部材とを有する。
前記圧力室板の前記要素は、前記圧力室を画定する第1
の要素と、前記インク室とを画定する第2の要素とを有
し、前記圧力室板は、前記第1の要素と及び前記第2の
要素とを接続する弾性部材を更に有することができる。
前記弾性部材は、シリコン接着剤でもよい。前記圧力印
加部材は圧電素子よりなり、前記インクジェットヘッド
は、前記圧電素子と前記圧力室板の間に配置された薄膜
と、当該薄膜と前記圧力室板とを接続する弾性部材とを
更に有し、前記圧電素子は当該薄膜を介して前記圧力室
を加圧することができる。前記弾性部材は、シリコン接
着剤でもよい。前記弾性部材は、前記インク室に関して
前記圧力室に対向する位置において前記薄膜と前記圧力
室板とを接続することができる。前記複数の要素は貫通
孔を有する要素を含むことができる。前記第1及び第2
の要素のいずれか一方は前記弾性部材を導入するための
貫通孔を有することができる。前記第2の要素は、前記
圧力室のほぼ中央上に前記弾性部材を導入するための貫
通孔を有することができる。本発明の例示的一態様とし
ての記録装置は、インクジェットヘッドと、当該インク
ジェットヘッドを駆動する駆動装置とを有し、前記イン
クジェットヘッドは、インクを収納する圧力室と当該圧
力室にインクを供給するインク室を画定し、前記圧力室
と前記インク室との間に切り込みを有する圧力室板と、
前記圧力室板の前記圧力室を加圧して当該圧力室内の前
記インクを噴射することができる圧力印加部材とを有す
る。本発明の別の例示的一態様としての記録装置は、イ
ンクジェットヘッドと、当該インクジェットヘッドを駆
動する駆動装置とを有し、前記インクジェットヘッド
は、インクを収納する圧力室と当該圧力室にインクを供
給するインク室を画定するとともに複数の要素に分割さ
れている圧力室板と、前記圧力室板の前記圧力室を加圧
して当該圧力室内の前記インクを噴射することができる
圧力印加部材とを有する。前記複数の要素は貫通孔を有
する要素を含むことができる。前記圧力室板の前記要素
は、前記圧力室を画定する第1の要素と、前記インク室
とを画定する第2の要素とを有し、前記圧力室板は、前
記第1の要素と及び前記第2の要素とを接続する弾性部
材を更に有し、前記第1及び第2の要素のいずれか一方
は前記弾性部材を導入する貫通孔を有することができ
る。前記圧力室板の前記要素は、前記圧力室を画定する
第1の要素と、前記インク室とを画定する第2の要素と
を有し、前記圧力室板は、前記1の要素と及び前記第2
の要素とを接続する弾性部材を更に有し、前記第2の要
素は前記圧力室のほぼ中央上に前記弾性部材を導入する
貫通孔を有することができる。本発明の例示的一態様と
してのインクジェットヘッドの製造方法は、インクを収
納する圧力室と当該圧力室にインクを供給するインク室
を画定するとともに複数の要素に分割されている圧力室
板の前記複数の要素の一部の要素と、薄膜と、当該薄膜
を介して前記圧力室を加圧することができる圧電素子と
を接着する工程と、少なくとも前記一部の要素と前記薄
膜を研磨してノズル接合面を形成する工程と、前記圧電
素子が前記圧力室を加圧した時に当該圧力室内の前記イ
ンクを噴射するノズル孔を有するノズル板を前記ノズル
接合面に接合する工程と、前記圧力室板の残りの要素を
前記一部の要素に接着する工程とを有する。前記複数の
要素は貫通孔を有する要素を含み、前記残りの要素を前
記一部の要素に接着する工程は、前記残りの要素の少な
くとも一の要素を前記一部の要素に対して位置合わせす
る工程と、前記貫通孔に弾性接着剤を導入する工程とを
有することができる。前記残りの要素を前記一部の要素
に接着する工程は、前記残りの要素の少なくとも一の要
素を前記一部の要素に対して位置合わせする工程と、弾
性接着剤を毛管作用により前記要素間に導入する工程と
を有することができる。
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
圧力室が加圧された場合にインク室に伝達する圧力室の
振動や変形が減少するので、インク液滴の量や速度が変
化して画質が劣化することが防止できる。特に、複数の
圧力室を有する圧力室板においてはクロストークを防止
することができる。また、単に圧力室板に切り込みを入
れたり切断したりするだけであるので安価且つ簡易に本
発明は上記の効果を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例のインクジェットヘッド
の分解斜視図である。
【図2】 図1に示すインクジェットヘッド100の圧
力室10の構造を説明するための断面図である。
【図3】 図2に示す圧力室板10の構造の代替例を説
明するための断面図である。
【図4】 図3に示す圧力室板を使用したインクジェッ
トヘッドと従来のインクジェットヘッドとの特性の違い
を模式的に説明するためのグラフである。
【図5】 図1に示すインクジェットヘッドの部分拡大
側面図である。
【図6】 図1に示すインクジェットヘッドを適用した
インクジェットプリンタの概観斜視図である。
【図7】 図7は図2に示すインクジェットヘッドの例
示的な製造方法を説明するためのフローチャートであ
る。
【図8】 図7のフローチャートの一ステップを説明す
るための断面図である。
【図9】 図7のフローチャートの別の一ステップを説
明するための断面図である。
【図10】 図7のフローチャートの別の一ステップを
説明するための断面図である。
【図11】 図7のフローチャートの別の一ステップを
説明するための断面図である。
【図12】 図7のフローチャートの別の一ステップを
説明するための断面図である。
【図13】 図2に示すインクジェットヘッドの圧力室
板の要素10dの例示的な概略上面図である。
【図14】 図13に示す要素10dを有するインクジ
ェットヘッドの概略斜視図である。
【図15】 図14のC−C線に沿った概略断面図であ
る。
【図16】 図2に示すインクジェットヘッドの圧力室
板の要素10dの別の例示的な概略上面図である。
【図17】 図16に示す要素10dを有するインクジ
ェットヘッドの概略斜視図である。
【図18】 図17のD−D線に沿った概略断面図であ
る。
【符号の説明】
10 圧力室板 10c 要素 10d 要素 20 圧電素子 30 ノズル板 40 樹脂フィルム 50 保護層 60 ノズル接合面 72 弾性接着剤 74 弾性接着剤 76 切り込み 100 インクジェットヘッド 200 インクジェットプリンタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三瓶 浩一 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 曽根田 弘光 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 宮木 明彦 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 岩石 晃 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 小野 正裕 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 川村 匠 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 赤星 知幸 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 2C057 AF09 AF23 AF40 AF42 AF93 AG12 AG57 AP02 AP13 AP25 BA03 BA14

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを収納する圧力室と当該圧力室に
    インクを供給するインク室を画定し、前記圧力室と前記
    インク室との間であって前記インクが前記インク室から
    前記圧力室に供給される経路の外側に切り込みを有する
    圧力室板と、 前記圧力室板の前記圧力室を加圧して当該圧力室内の前
    記インクを噴射することができる圧力印加部材とを有す
    るインクジェットヘッド。
  2. 【請求項2】 インクを収納する圧力室と当該圧力室に
    インクを供給するインク室を画定するとともに複数の要
    素に分割されている圧力室板と、 前記圧力室板の前記圧力室を加圧して当該圧力室内の前
    記インクを噴射することができる圧力印加部材とを有す
    るインクジェットヘッド。
  3. 【請求項3】 インクジェットヘッドと、 当該インクジェットヘッドを駆動する駆動装置とを有す
    る記録装置であって、 前記インクジェットヘッドは、 インクを収納する圧力室と当該圧力室にインクを供給す
    るインク室を画定し、前記圧力室と前記インク室との間
    に切り込みを有する圧力室板と、 前記圧力室板の前記圧力室を加圧して当該圧力室内の前
    記インクを噴射することができる圧力印加部材とを有す
    る記録装置。
  4. 【請求項4】 インクジェットヘッドと、 当該インクジェットヘッドを駆動する駆動装置とを有す
    る記録装置であって、 前記インクジェットヘッドは、 インクを収納する圧力室と当該圧力室にインクを供給す
    るインク室を画定するとともに複数の要素に分割されて
    いる圧力室板と、 前記圧力室板の前記圧力室を加圧して当該圧力室内の前
    記インクを噴射することができる圧力印加部材とを有す
    る記録装置。
  5. 【請求項5】 インクを収納する圧力室と当該圧力室に
    インクを供給するインク室を画定するとともに複数の要
    素に分割されている圧力室板の前記複数の要素の一部の
    要素と、薄膜と、当該薄膜を介して前記圧力室を加圧す
    ることができる圧電素子とを接着する工程と、 少なくとも前記一部の要素と前記薄膜を研磨してノズル
    接合面を形成する工程と、 前記圧電素子が前記圧力室を加圧した時に当該圧力室内
    の前記インクを噴射するノズル孔を有するノズル板を前
    記ノズル接合面に接合する工程と、 前記圧力室板の残りの要素を前記一部の要素に接着する
    工程とを有するインクジェットヘッドの製造方法。
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