JP2000296286A - 洗濯機用撹拌翼 - Google Patents

洗濯機用撹拌翼

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JP2000296286A JP11109361A JP10936199A JP2000296286A JP 2000296286 A JP2000296286 A JP 2000296286A JP 11109361 A JP11109361 A JP 11109361A JP 10936199 A JP10936199 A JP 10936199A JP 2000296286 A JP2000296286 A JP 2000296286A
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washing
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Katsuya Saito
克哉 齋藤
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隆行 石原
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗濯槽に回転自在に配設し、洗濯衣類を撹拌
する洗濯機用撹拌翼において、撹拌起動時および撹拌休
止時に発生する撹拌翼と衣類の回転位相差を少なくする
ことで、洗浄性能を維持しつつ、布のよじれや傷みを抑
える。 【解決手段】 洗濯衣類を撹拌するため洗濯兼脱水槽に
回転自在に配設する略円盤状の撹拌翼2であって、外周
寄りの上面に適当間隔をおいて、複数個の突出部21を
形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗濯槽に回転自在
に配設し、洗濯衣類を撹拌する洗濯機用撹拌翼に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、日本においては、いわゆる渦
巻式洗濯機と呼ばれる、洗濯槽の底部に撹拌翼を設け、
この回転によって渦巻撹拌水流を生じさせて洗濯する形
式のものが実用化されている。
【0003】一般に、この種の撹拌翼は、図24〜図2
6に示すように、洗濯槽の内径寸法に対してほぼ70〜
90%の外形寸法の略円盤状の基盤40と、この基盤4
0の中央部近傍から外周近傍まで、略放射状に複数個の
翼41を備えているのが通常である。
【0004】以上のような構成で、その動作を説明する
と、撹拌翼を右回転−休止−左回転・・・・と反転させ、そ
の回転数は毎分約120回転に設定し、比較的低速で回
転させる。このとき、洗濯衣類に洗浄効果を与えるの
は、撹拌翼により生じる水流の効果と、撹拌翼の翼41
が回転することで、衣類と撹拌翼との間に発生する抵抗
力により衣類を動かす効果の2つに大別される。
【0005】そこで、この二要素のもたらす効果につい
て述べると、水流に乗せて動かす要素が強いと、衣類は
傷まず、また、よじれやからみが少ないが、洗浄力は弱
いものとなる。一方、衣類と撹拌翼との間に発生する抵
抗力により衣類を動かす要素が強いと、洗浄むらや衣類
の傷みが大きく、また、よじれやからみが大きくなり、
反面、洗浄効果は大きくなる。
【0006】これら二要素のバランスをとり、洗浄力を
確保しているのが通常である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の構成
では、衣類と撹拌翼との動きは、図26に示すように、
衣類と撹拌翼との間に発生する抵抗力により異なる。図
26で、実線aは撹拌翼の動きを示しており、点線bは
撹拌翼の動きに対する衣類の動きを示している。
【0008】図26により衣類の動きを詳しく説明する
と、撹拌翼付近の衣類は、撹拌翼が起動時では、撹拌翼
と衣類との抵抗が少ないため、撹拌翼のみ回転して衣類
は動かないが、撹拌翼と衣類との抵抗が大きくなってか
ら、撹拌翼の回転に追従して衣類が動き出し、撹拌翼の
定常状態ではほぼ同期する。そして、撹拌翼の回転が休
止に入っても、回転翼の惰性回転以上に衣類が回転す
る。
【0009】このため、衣類のよじれが大きく、洗濯や
脱水終了後に衣類を取り出すとき、ほぐす労力が大きく
なるという問題を有していた。
【0010】本発明は上記課題を解決するもので、撹拌
起動時および撹拌休止時に発生する撹拌翼と衣類の回転
位相差を少なくすることで、洗浄性能を維持しつつ、布
のよじれや傷みを抑えることを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、洗濯衣類を撹拌するため洗濯槽に回転自在
に配設する略円盤状の撹拌翼であって、外周寄りの上面
に適当間隔をおいて、複数個の突出部を形成したもので
ある。
【0012】これにより、撹拌起動時および撹拌休止時
に発生する撹拌翼と衣類の回転位相差を少なくすること
ができ、布のよじれや傷みを抑えつつ、洗浄性能を向上
することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、洗濯衣類を撹拌するため洗濯槽に回転自在に配設す
る略円盤状の撹拌翼であって、外周寄りの上面に適当間
隔をおいて、複数個の突出部を形成したものであり、撹
拌起動時および撹拌休止時に発生する撹拌翼と衣類の回
転位相差を少なくすることができ、布のよじれや傷みを
抑えつつ、洗浄性能を向上することができる。
【0014】請求項2に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、突出部は、回転中心軸に対向し
て、かつこれに平行な稜線を持つ略平面部を有するもの
であり、衣類を回転中心軸側に寄せつつ撹拌するため、
撹拌翼から外周方向への力の分散が減少し、消費電力を
低減できる。
【0015】請求項3に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、突出部は、回転中心軸に対向し
て、かつこれに平行でない稜線を持つ略平面部を有する
ものであり、衣類を洗濯槽の中心側に寄せつつ撹拌する
ため、撹拌翼から外周方向への力の分散が減少するた
め、消費電力を低減でき、かつ、衣類の動きが複雑にな
り洗いむらを小さくすることができる。
【0016】請求項4に記載の発明は、上記請求項1〜
3に記載の発明において、突出部は、回転方向に対し
て、対向する略傾斜面を有するものであり、撹拌翼が回
転したとき、衣類が洗濯槽の上部方向へ移動しようとす
ることで、洗いむらを低減することができる。
【0017】請求項5に記載の発明は、上記請求項1〜
4に記載の発明において、突出部は、その外周側の側面
を、回転中心軸側に向けに傾斜する傾斜面としたもので
あり、撹拌翼が回転したとき、衣類は突出部と洗濯槽と
の隙間が確保されているため、衣類が挟まり、抵抗とな
ることがなく、突出部への抵抗が減少し、消費電力も減
少できる。
【0018】請求項6に記載の発明は、上記請求項3〜
5に記載の発明において、突出部は、その基盤との接続
部分に略鉛直方向の面を形成したものであり、撹拌翼が
回転したとき、水流をおこし、衣類が少ない場合、突出
部が衣類に機能しにくい場合でも、水流による洗浄効果
を確保できる。
【0019】請求項7に記載の発明は、上記請求項1〜
6に記載の発明において、突出部相互間に、突出部より
高さが低く、中心寄りから外周寄りにまたがった翼部を
有するものであり、突出部相互間の翼部による水流効果
が得られつつ、撹拌起動時および撹拌休止時に発生する
撹拌翼と衣類の回転位相差を少なくすることで、布のよ
じれや傷みを抑えつつ、洗浄性能をさらに向上すること
ができる。
【0020】請求項8に記載の発明は、上記請求項1〜
7に記載の発明において、突出部相互間に、この突出部
より高さが低く、かつ、前記突出部より内側に位置する
内側突出部を有するものであり、突出部相互間の内側突
出部が、撹拌起動時および撹拌休止時に発生する撹拌翼
と衣類の回転位相差を少なくする効果を増幅し、さらに
布のよじれや傷みを抑えつつ、洗浄性能を向上すること
ができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0022】(実施例1)図3に示すように、洗濯兼脱
水槽(洗濯槽)1は、中央底部に撹拌翼2を回転自在に
配設している。水槽3は洗濯兼脱水槽1を内包し、この
水槽3の外底部には基板4を固着し、モータ5、排水弁
装置6、洗濯兼脱水切替機構7などを配設しており、基
板4の外縁部には防振装置8、吊り棒9を介して外枠1
0の上部角隅より垂下支持している。外枠10の上部に
上部カバー11を設け、給水弁12、電源スイッチ1
3、制御装置14などを配設している。
【0023】撹拌翼2は、図1および図2に示すよう
に、その上面15の中央部が球面上に盛り上がった半球
部になっており、外周方向に向かって基面16が下降
し、ある距離下降して基面16は水平面17となり、中
心部18と外周部19のほぼ中間点付近から外周方向に
向かって上昇する曲面を持たせて基盤20を形成し、こ
の基盤20の上に、中心部18と外周部19のほぼ中間
点付近よりも外周よりに、略直方体状の突出部21を形
成している。
【0024】突出部21の個数n、高さh、幅wは、撹
拌翼2の基盤20の半径rと洗濯機の洗濯容量により異
なるが、個数n=3の場合、高さhは、半径rの20〜
30%の範囲にとったのが良好な結果を示した。幅wに
ついては、突出部21間の距離が大きいほど衣類をひっ
かける効果があるため、幅wはh以下が好ましい。
【0025】上記構成において、図4および図5を参照
しながら動作を説明する。撹拌翼2を右回転−休止−左
回転・・・・と反転させ、その回転数は毎分約120回転程
度で低速回転させる。
【0026】衣類に洗浄効果を与えるのは、撹拌翼2の
回転により生じる水流の効果と衣類と撹拌翼2の間に発
生する抵抗力により衣類を動かす効果の2つに大別され
る。
【0027】上記構成の撹拌翼2を回転させると、撹拌
翼2の基盤20の中央部の中心部18と外周部19のほ
ぼ中間点までの間は、基面16のみで形成しているの
で、この部分で衣類に対して抵抗力は生じないため、衣
類をひっかけて動かすことはない。
【0028】つぎに、撹拌翼2の基盤20の中心部18
と外周部19のほぼ中間点から外周部19では、図4に
示すように、突出部21相互間に水22に浸かっている
衣類23が入り込むため、図5に示すように、撹拌翼2
と衣類23との回転位相差をほとんどなくして、衣類を
動かすことができる。なお、図5で、実線aは撹拌翼の
動きを示しており、点線bは撹拌翼の動きに対する衣類
23の動きを示している。
【0029】このように、撹拌翼2は、基盤20の中央
部の中心部18と外周部19のほぼ中間点までの間は、
基面16のみで形成し、中心部18と外周部19のほぼ
中間点付近よりも外周よりに略直方体状の突出部21を
形成しているので、起動時から衣類と撹拌翼2の回転位
相差がなく、撹拌翼2の回転が休止してからも、衣類が
撹拌翼2の回転に追従しやすくなる。このため、余分な
布まわりが減少することができ、布傷み、布からみを減
少することができる。
【0030】洗浄性能は、従来形状の撹拌翼2での衣類
との回転位相による機械力伝達ロスがないため、小刻み
な反転時限の水流(例えば、1.0秒オン−0.6秒オ
フ)、低い回転数(例えば、毎分90回転)で同等の性
能が得られる。
【0031】なお、本実施例では、洗濯兼脱水槽1の底
部に配設した全自動洗濯機の撹拌翼2を例に説明してい
るが、洗濯槽と脱水槽を併設した二槽式洗濯機の洗濯槽
に併設しても同様の効果が得られる。
【0032】また、本実施例では、撹拌翼2は、基盤2
0の上に中心部18と外周部19のほぼ中間点付近より
も外周よりに、略直方体状の突出部21を形成している
が、突出部21は、略直方体状の他、略多面体状、略多
角錐体状、略円筒状、略円錐体状などであっても同様の
作用効果を得ることができる。
【0033】(実施例2)図6〜図8に示すように、撹
拌翼2aは、基盤20の中央部の中心部18と外周部1
9のほぼ中間点までの間は基面16のみで形成し、中心
部18と外周部19のほぼ中間点付近よりも外周より
に、回転軸24に対向して、かつこれに平行な稜線25
を持つ略平面部26を有する突出部27を形成してい
る。他の構成は実施例1と同じである。
【0034】上記構成において、撹拌翼2aを回転させ
ると、撹拌翼2aの基盤20の中央部の中心部18と外
周部19のほぼ中間点までの間は、基面16のみで形成
しているので、この部分で衣類に対して抵抗力は生じな
いため、衣類をひっかけて動かすことはなく、基盤20
の中心部18と外周部19のほぼ中間点から外周部19
では、突出部21相互間に衣類が入り込むため、撹拌翼
2aと衣類との回転位相差をほとんどなくして、衣類を
動かすことができる。
【0035】したがって、起動時から衣類と撹拌翼2a
の回転位相差がなく、撹拌翼2aの回転が休止してから
も、衣類が撹拌翼2aの回転に追従しやすくなる。この
ため、余分な布まわりが減少することができ、布傷み、
布からみを減少することができる。
【0036】さらに、突出部27に回転方向に対して傾
斜した略平面部26があるため、撹拌翼2aを図6の矢
印A方向に回転させたとき、衣類は、図6の矢印Bに示
すように、外周方向へ移動しようとする力は働かず、中
心軸方向へ移動しようとする力が働く。したがって、衣
類が撹拌翼2a上に寄りやすくなり、洗濯兼脱水槽1と
衣類間の抵抗が減少し、消費電力も減少できる。
【0037】(実施例3)図9〜図11に示すように、
撹拌翼2bは、基盤20の中央部の中心部18と外周部
19のほぼ中間点までの間は基面16のみで形成し、中
心部18と外周部19のほぼ中間点付近よりも外周より
に、回転軸24に対向して、かつこれに平行でない稜線
28を持つ略平面部29を有する突出部30を形成して
いる。この稜線28の角度は、水平面に対し50〜70
度程度とする。他の構成は実施例1と同じである。
【0038】上記構成において、撹拌翼2bを回転させ
ると、撹拌翼2bの基盤20の中央部の中心部18と外
周部19のほぼ中間点までの間は、基面16のみで形成
しているので、この部分で衣類に対して抵抗力は生じな
いため、衣類をひっかけて動かすことはなく、基盤20
の中心部18と外周部19のほぼ中間点から外周部19
では、突出部30相互間に衣類が入り込むため、撹拌翼
2bと衣類との回転位相差をほとんどなくして、衣類を
動かすことができる。
【0039】したがって、起動時から衣類と撹拌翼2b
の回転位相差がなく、撹拌翼2bの回転が休止してから
も、衣類が撹拌翼2bの回転に追従しやすくなる。この
ため、余分な布まわりが減少することができ、布傷み、
布からみを減少することができる。
【0040】さらに、突出部30に回転方向に対して傾
斜した略平面部29があるため、撹拌翼2bを図9の矢
印A方向に回転させたとき、衣類は、図9および図10
の矢印Bに示すように、外周方向へ移動しようとする力
は働かず、洗濯兼脱水槽1の中心方向へ移動しようとす
る力が働く。
【0041】したがって、衣類が撹拌翼2b上に寄りや
すくなり、洗濯兼脱水槽1と衣類間の抵抗が減少し、消
費電力も減少できる。また、衣類が洗濯兼脱水槽1の中
心方向へ移動しようとすることで、洗いむらを低減する
ことができる。
【0042】(実施例4)図12〜図14に示すよう
に、撹拌翼2cは、基盤20の中央部の中心部18と外
周部19のほぼ中間点までの間は基面16のみで形成
し、中心部18と外周部19のほぼ中間点付近よりも外
周よりに、回転方向に対して、対向する略傾斜面31を
有する突出部32を形成している。この略傾斜面28の
角度は約70度とする。他の構成は実施例1と同じであ
る。
【0043】上記構成において、撹拌翼2cを回転させ
ると、撹拌翼2cの基盤20の中央部の中心部18と外
周部19のほぼ中間点までの間は、基面16のみで形成
しているので、この部分で衣類に対して抵抗力は生じな
いため、衣類をひっかけて動かすことはなく、基盤20
の中心部18と外周部19のほぼ中間点から外周部19
では、突出部32相互間に衣類が入り込むため、撹拌翼
2cと衣類との回転位相差をほとんどなくして、衣類を
動かすことができる。
【0044】したがって、起動時から衣類と撹拌翼2c
の回転位相差がなく、撹拌翼2cの回転が休止してから
も、衣類が撹拌翼2cの回転に追従しやすくなる。この
ため、余分な布まわりが減少することができ、布傷み、
布からみを減少することができる。
【0045】さらに、突出部32に回転方向に対して傾
斜している略傾斜面31があるため、撹拌翼2cを図1
2の矢印A方向に回転させたとき、衣類は、図12およ
び図13の矢印Bに示すように、洗濯兼脱水槽1の上部
方向へ移動しようとする力が働く。したがって、衣類の
突出部32への抵抗が減少し、消費電力も減少できる。
また、衣類が洗濯兼脱水槽1の上部方向へ移動しようと
することで、洗いむらを低減することができる。
【0046】(実施例5)図15および図16に示すよ
うに、撹拌翼2dは、基盤20の中央部の中心部18と
外周部19のほぼ中間点までの間は基面16のみで形成
し、中心部18と外周部19のほぼ中間点付近よりも外
周よりに、外周側の側面を、回転中心軸側に向け傾斜す
る略傾斜面33を有する突出部34を形成している。こ
の略傾斜面33の角度は、洗濯兼脱水槽1の底部の形
状、モータ5のトルクにより決まるが、水平面に対し8
0度程度とする。他の構成は実施例1と同じである。
【0047】上記構成において、撹拌翼2dを回転させ
ると、撹拌翼2dの基盤20の中央部の中心部18と外
周部19のほぼ中間点までの間は、基面16のみで形成
しているので、この部分で衣類に対して抵抗力は生じな
いため、衣類をひっかけて動かすことはなく、基盤20
の中心部18と外周部19のほぼ中間点から外周部19
では、突出部34相互間に衣類が入り込むため、撹拌翼
2dと衣類との回転位相差をほとんどなくして、衣類を
動かすことができる。
【0048】したがって、起動時から衣類と撹拌翼2d
の回転位相差がなく、撹拌翼2dの回転が休止してから
も、衣類が撹拌翼2dの回転に追従しやすくなる。この
ため、余分な布まわりが減少することができ、布傷み、
布からみを減少することができる。
【0049】さらに、突出部34に外周側の側面に回転
中心軸側に向け傾斜する略傾斜面33があるため、撹拌
翼2dが回転したとき、衣類は、突出部34と洗濯兼脱
水槽1との隙間が確保されているため、衣類が挟まり、
抵抗となることがなく、突出部34への抵抗が減少し、
消費電力も減少できる。
【0050】(実施例6)図17〜図19に示すよう
に、撹拌翼2eは、基盤20の中央部の中心部18と外
周部19のほぼ中間点までの間は基面16のみで形成
し、中心部18と外周部19のほぼ中間点付近よりも外
周よりに、基盤20との接続部に略鉛直面35を有する
突出部36を形成している。略鉛直面35の高さは、突
出部36の高さに対して、約20%程度とれば、突出部
36の効果を大きく損なわれない結果が出ている。他の
構成は実施例1と同じである。
【0051】上記構成において、撹拌翼2eを回転させ
ると、撹拌翼2eの基盤20の中央部の中心部18と外
周部19のほぼ中間点までの間は、基面16のみで形成
しているので、この部分で衣類に対して抵抗力は生じな
いため、衣類をひっかけて動かすことはなく、基盤20
の中心部18と外周部19のほぼ中間点から外周部19
では、突出部34相互間に衣類が入り込むため、撹拌翼
2eと衣類との回転位相差をほとんどなくして、衣類を
動かすことができる。
【0052】したがって、起動時から衣類と撹拌翼2e
の回転位相差がなく、撹拌翼2eの回転が休止してから
も、衣類が撹拌翼2eの回転に追従しやすくなる。この
ため、余分な布まわりが減少することができ、布傷み、
布からみを減少することができる。
【0053】さらに、突出部36にその基盤20との接
続部に略鉛直面35を有しているため、撹拌翼2eが回
転したとき、水流をおこし、衣類が少ない場合、突出部
36が衣類に機能しにくい場合でも、水流による洗浄効
果を得ることができる。
【0054】(実施例7)図20および図21に示すよ
うに、撹拌翼2fは、基盤20の中央部の中心部18と
外周部19のほぼ中間点までの間は基面16のみで形成
し、中心部18と外周部19のほぼ中間点付近よりも外
周よりに突出部37を有し、突出部37の相互間に突出
部37より高さが低く、基盤20の中心部18より外周
部19にまたがった翼部38を有している。
【0055】この翼部38の最高点は、基盤20の中心
部18と外周部19のほぼ中間点付近にとり、突出部3
7が隆起してくる付近では下降させることで、突出部3
7の効果を損なわれない結果が出ている。また、この翼
部38の形状は、目的とする衣類により異なる。他の構
成は実施例1と同じである。
【0056】上記構成において、撹拌翼2fを回転させ
ると、基盤20の中心部18と外周部19のほぼ中間点
から外周部19では、突出部34相互間に衣類が入り込
むため、撹拌翼2fと衣類との回転位相差をほとんどな
くして、衣類を動かすことができる。
【0057】したがって、起動時から衣類と撹拌翼2f
の回転位相差がなく、撹拌翼2fの回転が休止してから
も、衣類が撹拌翼2fの回転に追従しやすくなる。この
ため、余分な布まわりが減少することができ、布傷み、
布からみを減少することができる。
【0058】さらに、突出部37相互間の翼部38によ
る水流効果が得られ、撹拌起動時および撹拌休止時に発
生する撹拌翼2fと衣類の回転位相差を少なくすること
で、布のよじれや傷みを抑えながら、洗浄性能をさらに
向上することができる。
【0059】(実施例8)図22および図23に示すよ
うに、撹拌翼2gは、基盤20の中央部の中心部18と
外周部19のほぼ中間点までの間は基面16のみで形成
し、中心部18と外周部19のほぼ中間点付近よりも外
周よりに突出部39を有し、突出部39の相互間に突出
部39より高さが低く、かつ、突出部39より内側に位
置する内側突出部40を有している。
【0060】この内側突出部40は、外周側の突出部3
9の効果を損なわない形状で、かつ、外周側の突出部3
9の機能しない内側に寄った衣類に入り込みやすい形状
であるのが望ましい。他の構成は実施例1と同じであ
る。
【0061】上記構成において、撹拌翼2gを回転させ
ると、基盤20の中心部18と外周部19のほぼ中間点
から外周部19では、突出部34相互間に衣類が入り込
むため、撹拌翼2gと衣類との回転位相差をほとんどな
くして、衣類を動かすことができる。
【0062】したがって、起動時から衣類と撹拌翼2g
の回転位相差がなく、撹拌翼2gの回転が休止してから
も、衣類が撹拌翼2gの回転に追従しやすくなる。この
ため、余分な布まわりが減少することができ、布傷み、
布からみを減少することができる。
【0063】さらに、突出部39相互間の内側突出部4
0が、撹拌起動時および撹拌休止時に発生する撹拌翼2
gと衣類の回転位相差を少なくする効果を増幅し、さら
に布のよじれや傷みを抑えつつ、洗浄性能を向上するこ
とができる。
【0064】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に記載の
発明によれば、洗濯衣類を撹拌するため洗濯槽に回転自
在に配設する略円盤状の撹拌翼であって、外周寄りの上
面に適当間隔をおいて、複数個の突出部を形成したか
ら、撹拌起動時および撹拌休止時に発生する撹拌翼と衣
類の回転位相差を少なくすることができ、布のよじれや
傷みを抑えつつ、洗浄性能を向上することができる。
【0065】また、請求項2に記載の発明によれば、突
出部は、回転中心軸に対向して、かつこれに平行な稜線
を持つ略平面部を有するから、衣類を回転中心軸側に寄
せつつ撹拌するため、撹拌翼から外周方向への力の分散
が減少し、消費電力を低減できる。
【0066】また、請求項3に記載の発明によれば、突
出部は、回転中心軸に対向して、かつこれに平行でない
稜線を持つ略平面部を有するから、衣類を洗濯槽の中心
側に寄せつつ撹拌するため、撹拌翼から外周方向への力
の分散が減少するため、消費電力を低減でき、かつ、衣
類の動きが複雑になり洗いむらを小さくすることができ
る。
【0067】また、請求項4に記載の発明によれば、突
出部は、回転方向に対して、対向する略傾斜面を有する
から、撹拌翼が回転したとき、衣類が洗濯槽の上部方向
へ移動しようとすることで、洗いむらを低減することが
できる。
【0068】また、請求項5に記載の発明によれば、突
出部は、その外周側の側面を、回転中心軸側に向けに傾
斜する傾斜面としたから、撹拌翼が回転したとき、衣類
は突出部と洗濯槽との隙間が確保されているため、衣類
が挟まり、抵抗となることがなく、突出部への抵抗が減
少し、消費電力も減少できる。
【0069】また、請求項6に記載の発明によれば、突
出部は、その基盤との接続部分に略鉛直方向の面を形成
したから、撹拌翼が回転したとき、水流をおこし、衣類
が少ない場合、突出部が衣類に機能しにくい場合でも、
水流による洗浄効果を確保できる。
【0070】また、請求項7に記載の発明によれば、突
出部相互間に、突出部より高さが低く、中心寄りから外
周寄りにまたがった翼部を有するから、突出部相互間の
翼部による水流効果が得られつつ、撹拌起動時および撹
拌休止時に発生する撹拌翼と衣類の回転位相差を少なく
することで、布のよじれや傷みを抑えつつ、洗浄性能を
さらに向上することができる。
【0071】また、請求項8に記載の発明によれば、突
出部相互間に、この突出部より高さが低く、かつ、前記
突出部より内側に位置する内側突出部を有するから、突
出部相互間の内側突出部が、撹拌起動時および撹拌休止
時に発生する撹拌翼と衣類の回転位相差を少なくする効
果を増幅し、さらに布のよじれや傷みを抑えつつ、洗浄
性能を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の洗濯機用撹拌翼の上面
【図2】同洗濯機用撹拌翼の断面図
【図3】同洗濯機用撹拌翼を備えた洗濯機の断面図
【図4】同洗濯機用撹拌翼を円周方向に展開し衣類との
関連を示す図
【図5】同洗濯機用撹拌翼の動きと衣類の動きを示すタ
イムチャート
【図6】本発明の第2の実施例の洗濯機用撹拌翼の上面
【図7】同洗濯機用撹拌翼の断面図
【図8】同洗濯機用撹拌翼の要部斜視図
【図9】本発明の第3の実施例の洗濯機用撹拌翼の上面
【図10】同洗濯機用撹拌翼の断面図
【図11】同洗濯機用撹拌翼の要部斜視図
【図12】本発明の第4の実施例の洗濯機用撹拌翼の上
面図
【図13】同洗濯機用撹拌翼の断面図
【図14】同洗濯機用撹拌翼の要部斜視図
【図15】本発明の第5の実施例の洗濯機用撹拌翼の上
面図
【図16】同洗濯機用撹拌翼の断面図
【図17】本発明の第6の実施例の洗濯機用撹拌翼の上
面図
【図18】同洗濯機用撹拌翼の断面図
【図19】同洗濯機用撹拌翼の要部斜視図
【図20】本発明の第7の実施例の洗濯機用撹拌翼の上
面図
【図21】同洗濯機用撹拌翼の断面図
【図22】本発明の第8の実施例の洗濯機用撹拌翼の上
面図
【図23】同洗濯機用撹拌翼の断面図
【図24】従来の洗濯機用撹拌翼の上面図
【図25】同洗濯機用撹拌翼の断面図
【図26】同洗濯機用撹拌翼の動きと衣類の動きを示す
タイムチャート
【符号の説明】
1 洗濯兼脱水槽(洗濯槽) 2 撹拌翼 21 突出部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗濯衣類を撹拌するため洗濯槽に回転自
    在に配設する略円盤状の撹拌翼であって、外周寄りの上
    面に適当間隔をおいて、複数個の突出部を形成した洗濯
    機用撹拌翼。
  2. 【請求項2】 突出部は、回転中心軸に対向して、かつ
    これに平行な稜線を持つ略平面部を有する請求項1記載
    の洗濯機用撹拌翼。
  3. 【請求項3】 突出部は、回転中心軸に対向して、かつ
    これに平行でない稜線を持つ略平面部を有する請求項1
    記載の洗濯機用撹拌翼。
  4. 【請求項4】 突出部は、回転方向に対して、対向する
    略傾斜面を有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の
    洗濯機用撹拌翼。
  5. 【請求項5】 突出部は、その外周側の側面を、回転中
    心軸側に向け傾斜する傾斜面とした請求項1〜4のいず
    れか1項に記載の洗濯機用撹拌翼。
  6. 【請求項6】 突出部は、その基盤との接続部分に略鉛
    直方向の面を形成した請求項3〜5のいずれか1項に記
    載の洗濯機用撹拌翼。
  7. 【請求項7】 突出部相互間に、突出部より高さが低
    く、中心寄りから外周寄りにまたがった翼部を有する請
    求項1〜6のいずれか1項に記載の洗濯機用撹拌翼。
  8. 【請求項8】 突出部相互間に、この突出部より高さが
    低く、かつ、前記突出部より内側に位置する内側突出部
    を有する請求項1〜7のいずれか1項に記載の洗濯機用
    撹拌翼。
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