JP2000295429A - 画像読取装置、画像読取方法及び記憶媒体 - Google Patents

画像読取装置、画像読取方法及び記憶媒体

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JP2000295429A
JP2000295429A JP11103172A JP10317299A JP2000295429A JP 2000295429 A JP2000295429 A JP 2000295429A JP 11103172 A JP11103172 A JP 11103172A JP 10317299 A JP10317299 A JP 10317299A JP 2000295429 A JP2000295429 A JP 2000295429A
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Masahiro Shirai
雅浩 白井
Katsunori Oe
克典 大江
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Canon Electronics Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 極めて効率よく、しかも適正な走査を実現す
る画像読取装置を提供する。 【解決手段】 所定回数の画像の読み取りを連続して行
なう場合、プリスキャン時や、ホームポジション(H
P)〜プリスキャン開始位置間の如く走査を行う必要の
ない領域では、設定された解像度に依らずにそれぞれ一
定の最高速度で読取ユニット20及び遮光部材25を移
動させるとともに、読み取り後に遮光部材25がHP位
置まで戻る際にも当該遮光部材25が一定の最高速度で
移動する。更に、読取ユニット20がプリスキャンに続
いて本スキャンを行なった後に、読取ユニット20がH
P111に戻る際に走査命令を受けた場合、遮光部材2
5はHP111に戻ることなくプリスキャンの開始位置
まで移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロフィルム
等の画像を読み取る画像読取装置、画像読取方法及び記
憶媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】マイクロフィルム等の画像を読み取る装
置としては、例えばマイクロフィルムリーダ・スキャナ
が知られている。このマイクロフイルムリーダ・スキャ
ナは、マイクロフィルムに写し込まれた画像を投影スク
リーンに投影するリーダモードと、画像をラインセンサ
に投影し、これを読み取る画像読取モードとを有する。
さらに、画像読取モードで読み取った画像データを外部
に出力することが可能な装置である。
【0003】図20は、従来のマイクロフィルムリーダ
・スキャナの一例を示している。図において、101は
後述するマイクロフィルムを照射しスクリーンまたはラ
インセンサに投影するための照明ランプ、102は被写
体画像が写し込まれたマイクロフィルム、103は投影
レンズ、104は透過型のスクリーン、105は読取ユ
ニットである。
【0004】読取ユニット105は、受光素子列を有す
るラインセンサ105aと、ミラー105bと、ライン
センサ105aの光路手前に配置されたスリット部材1
05cとを含んでいる。また、図20において106,
107は画像をスクリーン104に投影するための投影
ミラーであり、これらのミラー106,107によって
構成される画像投影光路を通った画像光により、スクリ
ーン104上にマイクロフィルム102の画像が映し出
される。
【0005】ここで、スリット部材105cには、正規
の画像投影光以外にも、スクリーン104を通過しミラ
ー106,107によって反射された外光が重なって入
射する。即ち、スリット部材105cを設けただけでは
外光の入射を防止することはできないため、図20にお
いて読取ユニット105に隣接するように遮光部材11
2を設ける。この遮光部材112は板状のものであり、
読取ユニット105の走査と連動して自在に移動可能と
されている。
【0006】リーダモード時には、読取ユニット105
は画像投影光路外の位置、即ちホームポジション(H
P)111に退避している。マイクロフィルム102上
の画像は、スクリーン104上に投影される。画像読取
モード時には、図21に示すように、読取ユニット10
5及び遮光部材112が画像投影光路上を副走査方向に
移動し、これにより読取ユニット105の主走査及び副
走査が行われ、画像を読み取ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、画像読取モ
ード時に画像を読み取る際、ホームポジション111で
待機していた読取ユニット105は先ず、プリスキャン
(予備走査)を行い、この予備走査終了後にホームポジ
ション方向に折り返し、画像を読み取るための走査が行
われる(本走査)。この場合、画像を読み取る際の読取
ユニット105の走査速度は、走査開始から終了まで一
定速度であり、プリスキャン時や、例えばホームポジシ
ョン〜プリスキャン開始位置間の如く走査を行う必要の
ない領域でも同一速度で移動し、ホームポジション11
1に復帰させていた。
【0008】とりわけ読取ユニット105の解像度が高
くなるほど、走査速度は遅くなるため走査効率が悪くな
り、装置動作のサイクルタイムを長くすることになる。
更に、遮光部材112は読取ユニット105と連動して
移動するため、読取ユニット105に対する遮光に寄与
しない部位での移動により振動やブレの増大化が惹起さ
れ、当該部位で読取ユニット105と共に移動する比較
的長い期間、大きい振動やブレが継続する。
【0009】本発明はかかる実情に鑑み、極めて効率よ
く、しかも適正な走査を実現する画像読取装置、画像読
取方法及び記憶媒体を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の画像読取装置
は、走査命令に従ってマイクロフィルムの拡大投影画像
を走査し、その画像を読み取る読取ユニットと、前記読
取ユニットへの不要な入射光を遮断するためのものであ
り、前記読取ユニットの走査と連動して自在に移動可能
とされた遮光部材とを備え、前記遮光部材は、当初の停
止状態とされた初期位置から前記読取ユニットに連動し
て移動し、前記読取ユニットが予備走査に続いて本走査
を行なった後に、前記読取ユニットが前記初期位置に戻
る際に前記走査命令を受けた場合、前記初期位置に戻る
ことなく前記予備走査の開始位置まで移動する。
【0011】本発明の画像読取装置の一態様において、
前記読取ユニットは、前記本走査の際に設定された解像
度に応じた走査速度でマイクロフィルムの拡大投影画像
を走査し、前記遮光部材は、少なくとも前記走査命令を
受けてから前記予備走査の開始位置まで移動する際に、
前記解像度に依らず一定の最高速度で移動する。
【0012】本発明の画像読取装置の一態様において、
前記遮光部材は、前記読取ユニットが前記予備走査する
際、及び前記本走査後に前記読取ユニットがその初期位
置へ戻る際に、前記読取ユニットと共に最高速度で移動
する。
【0013】本発明の画像読取装置の一態様において、
バッチスキャン命令により前記読取ユニットが走査動作
を開始し、1回の前記バッチスキャン命令の含む所定回
数の前記走査命令により、前記所定回数の前記予備走査
及び前記本走査を前記遮光部材が前記初期位置に戻るこ
となく行い、前記バッチスキャン命令の終了後に、前記
前記遮光部材が前記読取ユニットと共に前記初期位置に
戻る。
【0014】本発明の画像読取装置の一態様は、前記読
取ユニット及び前記遮光部材を駆動制御する読取手段
と、前記読取手段に前記バッチスキャン命令を送出する
コンピュータと、前記読取手段から受けた前記バッチス
キャン命令によりマイクロフィルムを所定部位に搬送す
るフィルム送り手段とを備え、前記フィルム送り手段に
よるマイクロフィルムの搬送後、前記フィルム送り手段
から送出された前記走査命令により前記読取手段の走査
が行なわれ、画像データが前記コンピュータに送出され
る。
【0015】本発明の画像読取装置の一態様は、前記読
取ユニット及び前記遮光部材を駆動制御する読取手段
と、前記読取手段から受けた前記バッチスキャン命令に
よりマイクロフィルムを所定部位に搬送するフィルム送
り手段と、マイクロフィルムの拡大投影画像を原稿に印
刷するプリンタ手段とを備え、前記フィルム送り手段に
よるマイクロフィルムの搬送後、前記フィルム送り手段
から送出された前記走査命令により前記読取手段の走査
が行なわれ、画像データが前記プリンタ手段に送出され
る。
【0016】本発明の画像読取方法は、走査命令に従っ
てマイクロフィルムの拡大投影画像を走査し、その画像
を読み取る読取ユニットと、前記読取ユニットへの不要
な入射光を遮断するためのものであり、前記読取ユニッ
トの走査と連動して自在に移動可能とされた遮光部材と
を備えた画像読取装置により画像を読み取るに際して、
前記遮光部材を、当初の停止状態とされた初期位置から
前記読取ユニットに連動して移動させ、前記読取ユニッ
トが予備走査に続いて本走査を行なった後に、前記読取
ユニットが前記初期位置に戻る際に前記走査命令を受け
た場合、前記初期位置に戻ることなく前記予備走査の開
始位置まで移動させる。
【0017】本発明の画像読取方法の一態様は、前記読
取ユニットにより、前記本走査の際に設定された解像度
に応じた走査速度でマイクロフィルムの拡大投影画像を
走査し、前記遮光部材を、少なくとも前記走査命令を受
けてから前記予備走査の開始位置まで移動する際に、前
記解像度に依らず一定の最高速度で移動させる。
【0018】本発明の画像読取方法の一態様は、前記読
取ユニットが前記予備走査する際、及び前記本走査後に
前記読取ユニットがその初期位置へ戻る際に、前記遮光
部材を前記読取ユニットと共に最高速度で移動させる。
【0019】本発明の画像読取方法の一態様は、バッチ
スキャン命令により前記読取ユニットの走査動作を開始
し、1回の前記バッチスキャン命令の含む所定回数の前
記走査命令により、前記所定回数の前記予備走査及び前
記本走査を前記遮光部材が前記初期位置に戻ることなく
行い、前記バッチスキャン命令の終了後に、前記前記遮
光部材を前記読取ユニットと共に前記初期位置に戻す。
【0020】本発明の画像読取方法の一態様は、前記読
取ユニット及び前記遮光部材を駆動制御する読取手段
と、前記読取手段に前記バッチスキャン命令を送出する
コンピュータと、前記読取手段から受けた前記バッチス
キャン命令によりマイクロフィルムを所定部位に搬送す
るフィルム送り手段とを用い、前記フィルム送り手段に
よるマイクロフィルムの搬送後、前記フィルム送り手段
から送出された前記走査命令により前記読取手段の走査
を行い、画像データを前記コンピュータに送出する。
【0021】本発明の画像読取方法の一態様は、前記読
取ユニット及び前記遮光部材を駆動制御する読取手段
と、前記読取手段から受けた前記バッチスキャン命令に
よりマイクロフィルムを所定部位に搬送するフィルム送
り手段と、マイクロフィルムの拡大投影画像を原稿に印
刷するプリンタ手段とを用い、前記フィルム送り手段に
よるマイクロフィルムの搬送後、前記フィルム送り手段
から送出された前記走査命令により前記読取手段の走査
を行い、画像データを前記プリンタ手段に送出する。
【0022】本発明の記憶媒体は、前記画像読取装置の
各構成要素としてコンピュータを機能させるためのプロ
グラムをコンピュータ読み取り可能に格納している。
【0023】本発明の記憶媒体は、前記画像読取方法の
各手順を実行させるためのプログラムをコンピュータ読
み取り可能に格納している。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明による
画像読取装置の好適な実施の形態を説明する。図1は、
本発明装置の外観構成を示している。図において、装置
本体10はフィルム載置台10a上に、キャリアを介し
て装着されるフィルムを載置し、マイクロフィルムに写
し込まれた画像を照明系を介して、後述する投影スクリ
ーン19に投影するようになっている。
【0025】装置本体10はまた、図2に示すように後
述するイメージセンサ(ラインセンサ30)を含む読取
ユニット20と、読取ユニット20を駆動する駆動部1
と、読取ユニット20への不要な外光の入射を防止する
遮光部材25と、読取ユニット20と所定の連動をする
ように遮光部材25を駆動する駆動部31と、読取ユニ
ット20で読み取った画像を処理する画像処理部2と、
画像処理部2で得た画像情報を保存するイメージメモリ
3と、これらを作動制御するCPU4と、オペレーショ
ンパネル5と、装置外部との通信を行うための通信部6
とを含んでいる。装置本体10はホストコンピュータ1
00と接続され、ホストコンピュータ100からの指示
によりプリンタ200に適宜画像を出力することができ
るようになっている。
【0026】図3及び図4は、本発明装置の内部構造を
示している。図において11は光源であり、この光源1
1の光はコールドミラー12、コンデンサレンズ13、
マイクロフィルム14、投影レンズ15、画像反転用プ
リズム16、ミラー17,18を介して透過型投影スク
リーン19に導かれ、この投影スクリーン19にマイク
ロフィルム14の拡大投影画像を結像する。
【0027】投影スクリーン19の背面には読取ユニッ
ト20が配置されている。読取ユニット20はタイミン
グベルト21,22a,22bで伝達された駆動モータ
23の駆動力により本体シャーシに固定された軸24
a,24bを摺動して、自在に副走査方向に移動可能な
構造となっている。
【0028】遮光部材25は、投影スクリーン19と読
取ユニット20の間に配置される。この遮光部材25
は、タイミングベルトで伝達された遮光モータ32の駆
動力により、本体シャーシに固定されたボールネジ26
を回転制御することで、自在に副走査方向に移動可能な
構造となっている。通常、読取ユニット20と遮光部材
25は投影光路を外れた位置に待機しており、後述する
読取動作と連動して遮光部材25が動作するように制御
される。
【0029】図5は、読取ユニット20と遮光部材25
の関係を更に詳細に示すブロック図である。図におい
て、読取ユニット20の駆動部1と遮光部材25の駆動
部31は、それぞれCPU4により制御されており、読
取ユニット20側にはホームポジション検出センサ51
及び位置検出センサ52が、遮光部材25側にはホーム
ポジション検出センサ53及び位置検出センサ54がそ
れぞれ設けられ、CPU4に接続されている。ホームポ
ジション検出センサ51(53)は、読取ユニット20
(遮光部材25)がホームポジションに存するか否かを
検出するセンサであり、位置検出センサ52(54)
は、移動する読取ユニット20(遮光部材25)の位置
を検出するセンサである。
【0030】図6は、この画像読取装置の各種周辺装置
の一例を示す模式図である。図において、画像読取装置
41には、バッチスキャン命令を送出するパーソナル・
コンピュータ(PC)42と、前記読取手段から受けた
バッチスキャン命令によりマイクロフィルムを所定部位
に搬送するフィルム送り装置43とが接続される。ここ
で、バッチスキャン命令とは、1回の命令で画像読取装
置41の読取ユニット20及び遮光部材25を駆動し、
所定回数の画像の読み取りを連続して行なわせるもので
ある。
【0031】図7は、1回のバッチスキャン命令によ
り、所定回数の画像の読み取りを行なうシーケンスを示
すフローであり、図8は画像読取装置と各種周辺装置と
の間における各種動作を示すブロック図である。図7,
8において、先ずPC402から画像読取装置41にバ
ッチスキャン命令が送出され(ステップS11)、続い
て、画像読取装置41からフィルム送り装置43にバッ
チスキャン命令が送出される(ステップS12)。
【0032】次に、バッチスキャン命令を受けたフィル
ム送り装置43が、マイクロフィルムを所定位置に搬送
する(ステップS13)。マイクロフィルムの読取準備
が終了したら、フィルム送り装置43が画像読取装置4
1へ1回目の走査命令を送出する(ステップS14)。
画像読取装置41がこの走査命令を受けると、CPU4
から読取開始指令が出され、駆動部1における駆動モー
タ23が起動し、投影光路を外れた位置、即ちホームポ
ジション(HP)33に待機していた読取ユニット20
が図9のイ,ロ,ハの順序で移動し、投影画像を読取っ
てゆく(ステップS15)。それと共に、駆動部31に
おける遮光モータ32が起動し、読取ユニット20に連
動して遮光部材25が移動する。マイクロフィルム14
の画像は、光源11の照射により画像投影光路を通って
投影スクリーン19上に映し出されることになる。ここ
で、図9に示されるように読取ユニット20は、スリッ
ト27、ミラー28、フィルタ29及びラインセンサ3
0を含んでいる。
【0033】画像読取装置41は、読取ユニット20で
読み取ったマイクロフィルムの拡大投影画像をラインセ
ンサ30により電気信号である画像データに変換し、当
該画像データをPC42に送出する(ステップS1
6)。
【0034】PC42への画像データの送出が終了する
と、画像読取装置41がフィルム送り装置43へ走査終
了命令を送出する(ステップS17)。
【0035】そして、バッチスキャン命令に含まれる所
定回数の走査命令により、残りの回数だけステップS1
3〜S17を繰り返し行なう。しかる後、バッチスキャ
ンを終了する(ステップS18)。
【0036】図10は、この画像読取装置の各種周辺装
置の他の例を示す模式図である。図において、画像読取
装置41には、マイクロフィルムの拡大投影画像を原稿
に印刷するプリンタ装置44と、前記読取手段から受け
たバッチスキャン命令によりマイクロフィルムを所定部
位に搬送するフィルム送り装置43とが接続される。
【0037】図11は、1回のバッチスキャン命令によ
り、所定回数の画像の読み取りを行なうシーケンスを示
すフローであり、図12は画像読取装置と各種周辺装置
との間における各種動作を示すブロック図である。図1
1,12において、先ずフィルム送り装置43のキーボ
ードからフィルム送り装置43にバッチスキャン命令が
送出される(ステップS21)。
【0038】次に、バッチスキャン命令を受けたフィル
ム送り装置43が、マイクロフィルムを所定位置に搬送
する(ステップS22)。マイクロフィルムの読取準備
が終了したら、フィルム送り装置43が画像読取装置4
1へ1回目の走査命令を送出する(ステップS23)。
画像読取装置41がこの走査命令を受けると、CPU4
から読取開始指令が出され、駆動部1における駆動モー
タ23が起動し、投影光路を外れた位置、即ちホームポ
ジション(HP)33に待機していた読取ユニット20
が図7の場合と同様に図9のイ,ロ,ハの順序で移動
し、投影画像を読取ってゆく(ステップS24)。それ
と共に、駆動部31における遮光モータ32が起動し、
読取ユニット20に連動して遮光部材25が移動する。
マイクロフィルム14の画像は、光源11の照射により
画像投影光路を通って投影スクリーン19上に映し出さ
れることになる。
【0039】画像読取装置41は、読取ユニット20で
読み取ったマイクロフィルムの拡大投影画像をラインセ
ンサ30により電気信号である画像データに変換し、当
該画像データを印刷データとしてプリンタ装置404に
送出する(ステップS25)。
【0040】プリンタ装置44への画像データの送出が
終了すると、画像読取装置41がフィルム送り装置43
へ走査終了命令を送出する(ステップS26)。
【0041】そして、バッチスキャン命令に含まれる所
定回数の走査命令により、残りの回数だけステップS2
2〜S26を繰り返し行なう。しかる後、バッチスキャ
ンを終了する(ステップS27)。
【0042】本実施形態では、バッチスキャン命令によ
り所定回数の画像の読み取りを連続して行なう場合、プ
リスキャン時や、例えばホームポジション〜プリスキャ
ン開始位置間の如く走査を行う必要のない領域では、設
定された解像度に依らずにそれぞれ一定の最高速度で読
取ユニット20及び遮光部材25を移動させるととも
に、読み取り後に遮光部材25がホームポジション位置
まで戻る際にも当該遮光部材25が一定の最高速度で移
動する。更に、読取ユニット20がプリスキャンに続い
て本スキャンを行なった後に、読取ユニット20がホー
ムポジション111に戻る際に走査命令を受けた場合、
遮光部材25はホームポジション111に戻ることなく
プリスキャンの開始位置まで移動する。
【0043】図13は、走査命令を受けた場合の読取ユ
ニット20及び遮光部材25の動作のシーケンスを示す
フローであり、図14は図13の各ステップにおける駆
動モータ23及び遮光モータ32の回転トルクを示す特
性図((a):遮光モータ32,(b):駆動モータ2
3)である。図13において、当初は読取ユニット20
及び遮光部材25がそれぞれ所定のホームポジションに
位置している(ステップS101:(A))。
【0044】CPU4から走査開始指令が出されると
(ステップS102)、遮光モータ32の駆動により遮
光部材25がプリスキャン(予備走査)方向へ加速し
(ステップS103:(B))、最高速度で移動(ステ
ップS104:(C))した後、減速し(ステップS1
05:(D))、所定のプリスキャン位置で停止する
(ステップS106:(E))。
【0045】続いて、駆動モータ23の駆動により読取
ユニット20がプリスキャンを開始し、これに伴って遮
光部材25が連動して移動し、駆動モータ23及び遮光
部材25をプリスキャン方向に加速する(ステップS1
07:(F))。両者がそれぞれ一定の最高速度で移動
(ステップS108:(G))した後、プリスキャンを
終了して減速し(ステップS109:(H))、所定の
スキャン位置で停止する(ステップS110:
(I))。
【0046】続いて、読取ユニット20が遮光部材25
と共に加速し(ステップS111:(J))、本スキャ
ンを開始して読取ユニット20及び遮光部材25がスキ
ャン方向に移動して画像を読み取ってゆく(ステップS
112:(K))。ここで、設定された解像度に応じた
走査速度で画像の読み取りが行なわれ、これに伴って遮
光モータ32の制御により遮光部材25の移動速度が調
整される。
【0047】そして、本スキャンが終了すると、読取ユ
ニット20及び遮光部材25が共に加速し(ステップS
113:(L))、両者がそれぞれ一定の最高速度で移
動(ステップS114:(M))した後、読取ユニット
20のみ減速し(ステップS115:(N))、読取ユ
ニット20のホームポジションで停止する(ステップS
116:(O))。このとき、遮光部材25はそのホー
ムポジション方向へ移動中である。
【0048】そして、バッチスキャン命令に含まれる所
定回数の走査命令により、再び走査が続く場合には、遮
光部材25がそのホームポジションへ戻ることなく減速
し(ステップS117)、逆方向であるプリスキャン方
向へ移動する。そして、バッチスキャン命令で指定され
た残りの回数だけステップS103〜S116を繰り返
し行い、所定回数に達した後は、読取ユニット20の減
速(ステップS115:(N))と共に遮光部材25が
減速し(ステップS118:(P))、読取ユニット2
0のホームポジションでの停止に連動して遮光部材25
が停止する(ステップS119:(Q))。
【0049】このように、本実施形態の画像読取装置に
よれば、読取ユニット20及び遮光部材25の駆動中
で、読取ユニット20が本スキャン時以外の状態にある
場合には解像度に依らずにそれぞれ一定の最高速度で両
者が移動し、読み取り後に遮光部材25がホームポジシ
ョン位置まで戻る際にも当該遮光部材25が最高速度で
移動する。これにより、走査効率を向上させて装置動作
のサイクルタイムの短縮化が実現するとともに、両者が
共に移動することによる振動やブレの影響を低減化させ
ることが可能となる。
【0050】なお、図13の各ステップにおける駆動モ
ータ23及び遮光モータ32の回転トルクは図14の場
合に限るものではない。例えば図15に示すように、読
取ユニット20及び遮光部材25の両者について(H)
に相当するステップ、読取ユニット20のみについて
(N)に相当するステップ、遮光部材25のみについて
(D),(P)に相当するステップで回転トルクをそれ
ぞれ任意に各々の前ステップと同一としてもよい。
【0051】また、図16に示すように、読取ユニット
20及び遮光部材25の両者について(H)に相当する
ステップ、読取ユニット20のみについて(N)に相当
するステップ、遮光部材25のみについて(D),
(P)に相当するステップで回転トルクをそれぞれ任意
に1つ前の各ステップと同一としたり、読取ユニット2
0及び遮光部材25の両者について(F),(J),
(L)に相当するステップ、遮光部材25のみについて
(B)に相当するステップで回転トルクをそれぞれ任意
に1つ後の各ステップと同一としてもよい。
【0052】また、図17に示すように、読取ユニット
20及び遮光部材25の両者について(F),(J),
(L)に相当するステップ、遮光部材25のみについて
(B)に相当するステップで回転トルクをそれぞれ1つ
後の各ステップと同一としてもよい。
【0053】また、図18に示すように、読取ユニット
20及び遮光部材25の両者について(H)に相当する
ステップ、読取ユニット20のみについて(N)に相当
するステップ、遮光部材25のみについて(B),
(P)に相当するステップで回転トルクをそれぞれ1つ
前の各ステップと同一としてもよい。
【0054】また、図19に示すように、読取ユニット
20及び遮光部材25の両者について(H)に相当する
ステップ、読取ユニット20のみについて(N)に相当
するステップ、遮光部材25のみについて(D),
(P)に相当するステップで回転トルクをそれぞれ1つ
前の各ステップと同一としたり、読取ユニット20及び
遮光部材25の両者について(F),(J),(L)に
相当するステップ、遮光部材25のみについて(B)に
相当するステップで回転トルクをそれぞれ任意に1つ後
の各ステップと同一としてもよい。
【0055】なお、本実施形態において説明した画像読
取装置の機能を実現するように、各種のデバイスを動作
させるためのプログラムコード自体及びそのプログラム
コードをコンピュータに供給するための手段や、画像読
取方法の各ステップ、例えば図7のステップS11〜ス
テップS18、図11のステップS21〜ステップS2
7、図13のステップS101〜ステップS119等を
実現するためのプログラムコード自体及びそのプログラ
ムコードをコンピュータに供給するための手段、例え
ば、かかるプログラムコードを格納した記憶媒体は本発
明の範疇に属する。
【0056】またこの場合、所定の記憶再生装置によ
り、記憶媒体に格納されているプログラムコードが読み
出され、EEPROMが動作する。かかるプログラムコ
ードを記憶する記憶媒体としては、例えばフロッピーデ
ィスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディス
ク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカー
ド、ROM等を用いることができる。
【0057】また、コンピュータが供給されたプログラ
ムコードを実行することにより、本実施形態の機能が実
現されるだけでなく、そのプログラムコードがコンピュ
ータにおいて稼働しているOS(オペレーティングシス
テム)或いは他のアプリケーションソフト等と共同して
本実施形態の機能が実現される場合にもかかるプログラ
ムコードは本発明に含まれる。
【0058】更に、供給されたプログラムコードがコン
ピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続された
機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後、その
プログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボード
や機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一
部または全部を行い、その処理によって本実施形態の機
能が実現されるシステムも本発明に含まれる。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、走査効率を向上させて
装置動作のサイクルタイムの短縮化が実現するととも
に、両者が共に移動することによる振動やブレの影響を
低減化させ、無駄なく信頼性の高い極めて効率的な走査
を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の外観構成を示す斜視図である。
【図2】本発明装置の主要構成を示すブロック図であ
る。
【図3】本発明装置の内部構造を示す斜視図である。
【図4】本発明装置の内部構造を示す側面図である。
【図5】読取ユニットと遮光部材との関係を更に詳細に
示すブロック図である。
【図6】本発明装置の画像読取装置に接続される各種周
辺装置の一例を示す模式図である。
【図7】図6の画像読取装置及び周辺周辺装置におい
て、1回のバッチスキャン命令により、所定回数の画像
の読み取りを行なうシーケンスを示すフロー図である。
【図8】画像読取装置と各種周辺装置との間における各
種動作を示すブロック図である。
【図9】本発明装置における読取ユニットの作動例を示
す平面図である。
【図10】本発明装置の画像読取装置に接続される各種
周辺装置の他の例を示す模式図である。
【図11】図10の画像読取装置及び周辺周辺装置にお
いて、1回のバッチスキャン命令により、所定回数の画
像の読み取りを行なうシーケンスを示すフロー図であ
る。
【図12】画像読取装置と各種周辺装置との間における
各種動作を示すブロック図である。
【図13】走査命令を受けた場合の読取ユニット及び遮
光部材の動作のシーケンスを示すフロー図である。
【図14】図13の各ステップにおける駆動モータ23
及び遮光モータ32の回転トルクを示す特性図である。
【図15】図13の各ステップにおける駆動モータ23
及び遮光モータ32の回転トルクの他の例を示す特性図
である。
【図16】図13の各ステップにおける駆動モータ23
及び遮光モータ32の回転トルクの更に他の例を示す特
性図である。
【図17】図13の各ステップにおける駆動モータ23
及び遮光モータ32の回転トルクの更に他の例を示す特
性図である。
【図18】図13の各ステップにおける駆動モータ23
及び遮光モータ32の回転トルクの更に他の例を示す特
性図である。
【図19】図13の各ステップにおける駆動モータ23
及び遮光モータ32の回転トルクの更に他の例を示す特
性図である。
【図20】従来の画像読取装置を示す斜視図である。
【図21】従来の画像読取装置の走査動作を示す模式図
である。
【符号の説明】
1,31 駆動部 2 画像処理部 3 イメージメモリ 4 CPU 5 オペレーションパネル 6 通信部 10 装置本体 11 光源 12 コールドミラー 13 コンデンサレンズ 14 マイクロフィルム 15 投影レンズ 16 画像反転用プリズム 17,18 ミラー 19 透過型投影スクリーン 20 読取ユニット 23 駆動モータ 25 遮光部材 27 スリット 28 ミラー 29 フィルタ 30 ラインセンサ 32 遮光モータ 33 ホームポジション(HP) 41 画像読取装置 42 パーソナル・コンピュータ(PC) 43 フィルム送り装置 44 プリンタ装置
フロントページの続き Fターム(参考) 5C072 AA01 AA05 BA05 BA09 BA15 BA16 DA15 LA12 MB01 MB06 NA02 TA05 UA11 VA04 WA04 XA04

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走査命令に従ってマイクロフィルムの拡
    大投影画像を走査し、その画像を読み取る読取ユニット
    と、 前記読取ユニットへの不要な入射光を遮断するためのも
    のであり、前記読取ユニットの走査と連動して自在に移
    動可能とされた遮光部材とを備え、 前記遮光部材は、当初の停止状態とされた初期位置から
    前記読取ユニットに連動して移動し、前記読取ユニット
    が予備走査に続いて本走査を行なった後に、前記読取ユ
    ニットが前記初期位置に戻る際に前記走査命令を受けた
    場合、前記初期位置に戻ることなく前記予備走査の開始
    位置まで移動することを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記読取ユニットは、前記本走査の際に
    設定された解像度に応じた走査速度でマイクロフィルム
    の拡大投影画像を走査し、 前記遮光部材は、少なくとも前記走査命令を受けてから
    前記予備走査の開始位置まで移動する際に、前記解像度
    に依らず一定の最高速度で移動することを特徴とする請
    求項1に記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記遮光部材は、前記読取ユニットが前
    記予備走査する際、及び前記本走査後に前記読取ユニッ
    トがその初期位置へ戻る際に、前記読取ユニットと共に
    最高速度で移動することを特徴とする請求項1又は2に
    記載の画像読取装置。
  4. 【請求項4】 バッチスキャン命令により前記読取ユニ
    ットが走査動作を開始し、1回の前記バッチスキャン命
    令の含む所定回数の前記走査命令により、前記所定回数
    の前記予備走査及び前記本走査を前記遮光部材が前記初
    期位置に戻ることなく行い、前記バッチスキャン命令の
    終了後に、前記前記遮光部材が前記読取ユニットと共に
    前記初期位置に戻ることを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれか1項に記載の画像読取装置。
  5. 【請求項5】 前記読取ユニット及び前記遮光部材を駆
    動制御する読取手段と、 前記読取手段に前記バッチスキャン命令を送出するコン
    ピュータと、 前記読取手段から受けた前記バッチスキャン命令により
    マイクロフィルムを所定部位に搬送するフィルム送り手
    段とを備え、 前記フィルム送り手段によるマイクロフィルムの搬送
    後、前記フィルム送り手段から送出された前記走査命令
    により前記読取手段の走査が行なわれ、画像データが前
    記コンピュータに送出されることを特徴とする請求項4
    に記載の画像読取装置。
  6. 【請求項6】 前記読取ユニット及び前記遮光部材を駆
    動制御する読取手段と、 前記読取手段から受けた前記バッチスキャン命令により
    マイクロフィルムを所定部位に搬送するフィルム送り手
    段と、 マイクロフィルムの拡大投影画像を原稿に印刷するプリ
    ンタ手段とを備え、 前記フィルム送り手段によるマイクロフィルムの搬送
    後、前記フィルム送り手段から送出された前記走査命令
    により前記読取手段の走査が行なわれ、画像データが前
    記プリンタ手段に送出されることを特徴とする請求項4
    に記載の画像読取装置。
  7. 【請求項7】 走査命令に従ってマイクロフィルムの拡
    大投影画像を走査し、その画像を読み取る読取ユニット
    と、 前記読取ユニットへの不要な入射光を遮断するためのも
    のであり、前記読取ユニットの走査と連動して自在に移
    動可能とされた遮光部材とを備えた画像読取装置により
    画像を読み取るに際して、 前記遮光部材を、当初の停止状態とされた初期位置から
    前記読取ユニットに連動して移動させ、前記読取ユニッ
    トが予備走査に続いて本走査を行なった後に、前記読取
    ユニットが前記初期位置に戻る際に前記走査命令を受け
    た場合、前記初期位置に戻ることなく前記予備走査の開
    始位置まで移動させることを特徴とする画像読取方法。
  8. 【請求項8】 前記読取ユニットにより、前記本走査の
    際に設定された解像度に応じた走査速度でマイクロフィ
    ルムの拡大投影画像を走査し、 前記遮光部材を、少なくとも前記走査命令を受けてから
    前記予備走査の開始位置まで移動する際に、前記解像度
    に依らず一定の最高速度で移動させることを特徴とする
    請求項7に記載の画像読取方法。
  9. 【請求項9】 前記読取ユニットが前記予備走査する
    際、及び前記本走査後に前記読取ユニットがその初期位
    置へ戻る際に、前記遮光部材を前記読取ユニットと共に
    最高速度で移動させることを特徴とする請求項7又は8
    に記載の画像読取方法。
  10. 【請求項10】 バッチスキャン命令により前記読取ユ
    ニットの走査動作を開始し、1回の前記バッチスキャン
    命令の含む所定回数の前記走査命令により、前記所定回
    数の前記予備走査及び前記本走査を前記遮光部材が前記
    初期位置に戻ることなく行い、前記バッチスキャン命令
    の終了後に、前記前記遮光部材を前記読取ユニットと共
    に前記初期位置に戻すことを特徴とする請求項7〜9の
    いずれか1項に記載の画像読取方法。
  11. 【請求項11】 前記読取ユニット及び前記遮光部材を
    駆動制御する読取手段と、 前記読取手段に前記バッチスキャン命令を送出するコン
    ピュータと、 前記読取手段から受けた前記バッチスキャン命令により
    マイクロフィルムを所定部位に搬送するフィルム送り手
    段とを用い、 前記フィルム送り手段によるマイクロフィルムの搬送
    後、前記フィルム送り手段から送出された前記走査命令
    により前記読取手段の走査を行い、画像データを前記コ
    ンピュータに送出することを特徴とする請求項10に記
    載の画像読取方法。
  12. 【請求項12】 前記読取ユニット及び前記遮光部材を
    駆動制御する読取手段と、 前記読取手段から受けた前記バッチスキャン命令により
    マイクロフィルムを所定部位に搬送するフィルム送り手
    段と、 マイクロフィルムの拡大投影画像を原稿に印刷するプリ
    ンタ手段とを用い、 前記フィルム送り手段によるマイクロフィルムの搬送
    後、前記フィルム送り手段から送出された前記走査命令
    により前記読取手段の走査を行い、画像データを前記プ
    リンタ手段に送出することを特徴とする請求項10に記
    載の画像読取方法。
  13. 【請求項13】 請求項1〜6のいずれか1項に記載の
    画像読取装置の各構成要素としてコンピュータを機能さ
    せるためのプログラムをコンピュータ読み取り可能に格
    納したことを特徴とする記憶媒体。
  14. 【請求項14】 請求項7〜12のいずれか1項に記載
    の画像読取方法の各手順を実行させるためのプログラム
    をコンピュータ読み取り可能に格納したことを特徴とす
    る記憶媒体。
JP11103172A 1999-04-09 1999-04-09 画像読取装置、画像読取方法及び記憶媒体 Pending JP2000295429A (ja)

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