JP2000295188A - 圧縮情報蓄積型放送システム - Google Patents

圧縮情報蓄積型放送システム

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JP2000295188A
JP2000295188A JP10050799A JP10050799A JP2000295188A JP 2000295188 A JP2000295188 A JP 2000295188A JP 10050799 A JP10050799 A JP 10050799A JP 10050799 A JP10050799 A JP 10050799A JP 2000295188 A JP2000295188 A JP 2000295188A
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Katsuya Nakagawa
克哉 中川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 受信装置が常に電波を良好に受信できる状態
でなくても、情報を途切れることなく連続的に再生でき
るようにする。 【解決手段】 情報を圧縮して送信する送信装置とこの
送信装置から受信した情報を伸長して再生する、移動可
能な受信装置とを備える。送信装置は、送信する情報を
複数のブロックに分割し、第1ブロック(A1〜D1)
の情報を繰り返し送信した後、この情報を受信した受信
装置側において第1ブロックの情報の再生が終了する前
に、第1ブロックに続く第2ブロック(A2〜D2)の
情報の繰り返しの送信を開始する。受信装置は、受信し
た情報を蓄積し、この蓄積情報を読み出して再生すると
ともに、第1ブロックの情報の再生中に第2ブロックの
情報を受信すると、第1ブロックの情報に続いて第2ブ
ロックの情報を再生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送信装置から送信
された情報を移動する受信装置にて受信する圧縮情報蓄
積型放送システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の放送システムとしては、テレビジ
ョン放送およびラジオ放送が一般に普及している。これ
ら放送システムでは、通常、放送局が情報の伝達媒体と
しての電波を放送(送信)する時間帯と、視聴者がその
情報を視聴(受信)可能な時間帯とが一致している。即
ち、視聴者は、放送されている情報を受信装置によって
視聴する場合、視聴しようとする情報が放送局から放送
されている時間帯においてのみ、その情報を視聴するこ
とができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
放送システムでは、視聴者が所定の情報(番組)を視聴
している時間中において、常に電波を良好に受信できる
状態でなければならない。したがって、視聴者が受信装
置を備えた例えば自動車での移動中において、自動車が
トンネル内を走行しているときには情報を視聴できなく
なり、また踏切付近等を走行中には、受信信号にノイズ
が混入するといった問題を招来する。また、放送局は広
い範囲にまんべんなく電波を行き渡らせる必要があるた
め、強力な電波を送信するための大きな電波塔を設備し
なければならないといった問題点も招来している。
【0004】なお、特開平7−154322号には、
「音声放送の個別受信方法」として、光空間伝送方式に
よる蓄積型の放送システムが開示されている。このシス
テムでは、互いに独立した情報を送信する複数の放送用
送信機が設けられ、これら各送信機には光によって情報
を伝送可能な限定ゾーンがそれぞれ設定されている。そ
して、各送信機からは固定された内容の情報が繰り返し
送信され、各限定ゾーン内においては、他の限定ゾーン
の放送の影響を受けることなく、その限定ゾーンに対応
する送信機からの放送のみを受信できるようになってい
る。
【0005】しかしながら、このようなシステムでは、
無限に続く情報の連続的な放送、およびその受信と再生
を行うことができないものとなっている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の請求項1に記載の圧縮情報蓄積型放送シ
ステムは、情報を圧縮して送信する送信装置と、この送
信装置から受信した情報を伸長して再生する、移動可能
な受信装置とを備え、前記送信装置は、送信する情報を
複数のブロックに分割し、これらブロックの情報の一つ
である第1ブロックの情報を繰り返し送信した後、この
情報を受信した前記受信装置側において第1ブロックの
情報の再生が終了する前に、第1ブロックに続く第2ブ
ロックの情報の繰り返しの送信を開始するものであり、
前記受信装置は、送信装置から受信した情報を蓄積し、
この蓄積情報を読み出して再生するとともに、前記第1
ブロックの情報の再生中に第2ブロックの情報を受信し
たときに、第1ブロックの情報に続いて第2ブロックの
情報を再生するものであることを特徴としている。
【0007】請求項1に記載の構成によれば、送信装置
は情報を圧縮して送信する。この場合、送信される情報
は複数のブロックに分割され、先ず、これらブロックの
情報の一つである第1ブロックの情報が繰り返し送信さ
れる。
【0008】受信装置では、送信装置から受信した第1
ブロックの情報を蓄積し、この蓄積情報を読み出して伸
長し、再生する。この場合、送信装置からは、第1ブロ
ックの情報が圧縮情報として繰り返し送信されるので、
受信装置が例えば自動車に搭載され、この自動車が例え
ばトンネル内を走行した場合であっても、トンネルを抜
けた後に、第1ブロックの情報を確実に受信し、蓄積す
ることができる。この点は第2ブロックの情報について
も同様である。
【0009】また、送信装置からは、受信装置側におい
て第1ブロックの情報の再生が終了する前に、第1ブロ
ックに続く第2ブロックの情報の繰り返しの送信が開始
される。受信装置では、前記第1ブロックの情報の再生
中に第2ブロックの情報を受信すると、第1ブロックの
情報に続いて第2ブロックの情報を再生する。
【0010】したがって、受信装置では、トンネル等を
通過することにより、送信装置から送信された情報の受
信が一時的に途切れることがあっても、再生情報が途切
れることなく、連続的な再生が可能である。
【0011】また、送信装置から送信される情報の受信
可能領域が限定されている場合であっても、蓄積してい
る再生情報の再生が終了する前に受信可能領域に入るこ
とができれば、送信装置からの送信が継続されている限
り、情報の連続的な再生が可能である。
【0012】本発明の請求項2に記載の圧縮情報蓄積型
放送システムは、送信装置と移動する受信装置とを備
え、前記送信装置は、送信用の情報を保持する情報源
と、この情報源から得られた情報を圧縮する圧縮手段
と、前記情報源から得られた情報に、この情報を再生し
た時の経過時間を示す経過時間情報を付加する経過時間
情報付加手段と、前記圧縮手段および経過時間情報付加
手段を経た情報を所定の時間毎のブロックに分割して蓄
積する情報蓄積手段と、この情報蓄積手段に蓄積されて
いる前記ブロックの情報の一つである第1ブロックの情
報を繰り返し送信するとともに、所定時間の経過後に、
第1ブロックの情報に続く第2ブロックの情報を繰り返
し送信する送信手段とを備え、前記受信装置は、前記送
信装置から送信された第1ブロックの情報を受信すると
ともに、第1ブロックの情報の残り再生時間が所定時間
以下となったときに、第2ブロックの情報を受信する受
信手段と、この受信手段にて受信された情報を蓄積する
情報蓄積手段と、この情報蓄積手段に蓄積された情報を
読み出す読出し手段と、この読出し手段にて読み出され
た情報を伸長する伸長手段と、この伸長手段にて伸長さ
れた情報を再生する再生手段と、前記読出し手段にて読
み出された第1ブロックの情報から前記再生時間情報を
検出し、この再生時間情報から第1ブロックの情報の残
り再生時間を演算する再生時間検出手段と、前記受信手
段にて第2ブロックの情報が受信されたときに、再生す
る情報を第1ブロックの情報から第2ブロックの情報に
切り換える切換え手段とを備えていることを特徴として
いる。
【0013】請求項2に記載の構成によれば、送信装置
では、圧縮手段が、情報源から得られた情報を圧縮し、
経過時間情報付加手段が、情報源から得られた情報に、
この情報を再生した時の経過時間を示す経過時間情報を
付加する。これら圧縮手段および経過時間情報付加手段
を経た情報は情報蓄積手段が所定の時間毎のブロックに
分割して蓄積する。送信手段は、情報蓄積手段に蓄積さ
れている前記ブロックの情報の一つである第1ブロック
の情報を繰り返し送信するとともに、所定時間の経過後
に、第1ブロックの情報に続く第2ブロックの情報を繰
り返し送信する。
【0014】一方、受信装置では、受信手段が、先ず、
送信装置から送信された第1ブロックの情報を受信す
る。この場合、送信装置からは、第1ブロックの情報が
圧縮情報として繰り返し送信されるので、受信装置が例
えば自動車に搭載され、この自動車が例えばトンネル内
を走行した場合であっても、トンネルを抜けた後に、第
1ブロックの情報を確実に受信し、蓄積することができ
る。この点は、第2ブロックの情報についても同様であ
る。
【0015】受信手段にて受信された情報は情報蓄積手
段が蓄積する。この蓄積された情報は、読出し手段にて
読み出され、伸長手段にて伸長され、再生手段にて再生
される。
【0016】再生時間検出手段は、前記読出し手段にて
読み出された第1ブロックの情報から前記再生時間情報
を検出し、この再生時間情報から第1ブロックの情報の
残り再生時間を演算する。ここで、受信手段は、再生時
間検出手段の演算結果に基づき、第1ブロックの情報の
残り再生時間が所定時間以下となったときに、第2ブロ
ックの情報を受信する。切換え手段は、受信手段にて第
2ブロックの情報が受信されたときに、再生する情報を
第1ブロックの情報から第2ブロックの情報に切り換え
る。
【0017】したがって、受信装置では、トンネル等を
通過することにより、送信装置から送信された情報の受
信が一時的に途切れることがあっても、再生情報が途切
れることなく、連続的な再生が可能である。
【0018】また、送信装置から送信される情報の受信
可能領域が限定されている場合であっても、蓄積してい
る再生情報の再生が終了する前に前記受信可能領域に入
ることができれば、送信装置からの送信が継続されてい
る限り、情報の連続的な再生が可能である。
【0019】また、受信装置は、第1ブロックの情報の
残り再生時間が所定時間以下となったときに第2ブロッ
クの情報を取り込むようにしているので、適切な時期に
第2ブロックの情報を得ることができ、情報蓄積手段の
容量を不必要に増大させることがない。
【0020】本発明の請求項3に記載の圧縮情報蓄積型
放送システムは、請求項2に記載の構成において、前記
第1ブロックの情報の後部と第2ブロックの情報の前部
には互いに重複する情報の重複部が設けられ、前記再生
時間検出手段は、前記再生時間情報に基づいて、前記重
複部における第1ブロックの情報と第2ブロックの情報
との対応部分を検出するものであり、前記切換え手段
は、第1ブロックの情報と第2ブロックの情報とが前記
再生時間検出手段にて検出された対応部分においてつな
がるように、前記切り換え動作を行なうものであること
を特徴としている。
【0021】請求項3に記載の構成によれば、請求項2
に記載の構成による作用に加え、再生時間検出手段が、
第1ブロックの情報の後部と第2ブロックの情報の前部
との重複部における対応部分を再生時間情報に基づいて
検出し、切換え手段が前記対応部分において第1ブロッ
クの情報と第2ブロックの情報とがつながるように、こ
れら情報を切り換えて再生する。
【0022】したがって、第1ブロックの情報と第2ブ
ロックの情報とを連続的に再生する場合、これら両情報
の連続性を確保することができる。
【0023】本発明の請求項4に記載の圧縮情報蓄積型
放送システムは、請求項1または2に記載の構成におい
て、前記送信装置が複数台分散して設けられていること
を特徴としている。
【0024】請求項4に記載の構成によれば、請求項1
または2に記載の構成による作用に加え、例えば一つの
送信装置の送信出力が小さく、送信装置から送信された
情報の受信可能領域が小さい場合であっても、受信装置
は、複数台分散して設けられている送信装置に対応して
点在する受信可能領域の何れかに、適当な時間的間隔で
入ることができれば、その受信可能領域において次のブ
ロックの情報を蓄積し、情報を途切れることなく連続的
に再生することができる。
【0025】したがって、送信装置の規模を小型化する
ことができ、かつ受信装置が広範囲に移動する場合にも
受信装置において送信装置から送信される情報の連続再
生が可能となる。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図1ない
し図11に基づいて以下に説明する。本実施の形態の圧
縮情報蓄積型放送システムは、例えば図3に示すよう
に、複数の固定送信装置1が道路4に沿って設けられ、
固定送信装置1から送信された電波を受信して再生する
移動受信装置2が道路4上を走行する自動車3に搭載さ
れたものとなっている。道路4上には、各固定送信装置
1に対応して、固定送信装置1から送信される電波を受
信できる領域、即ち受信可能領域5が生じている。
【0027】図3に示した構成を広域的かつ平面的に見
ると図4に示すものとなる。各固定送信装置1は、隣り
合う受信可能領域5同士が、自動車3で例えば5分程度
の移動距離の範囲内に存在するように設置されている。
【0028】次に、各固定送信装置1および移動受信装
置2の詳細構成について説明する。固定送信装置1は、
図1に示すように、音声情報源11、圧縮部(圧縮手
段)12、情報付加部(経過時間情報付加手段)13、
音声情報蓄積部(情報蓄積手段)14、送信部(送信手
段)15、送信アンテナ16およびタイマ17を備えて
いる。
【0029】音声情報源11は、本実施の形態において
例えば4つの音声情報源A〜D(チャネルA〜D)を備
えている。これらは、それぞれ、放送番組としてのディ
スクジョッキー(DJ)を音声情報に処理したものやコ
ンパクトディスク(CD)や磁気テープなどの音声情報
源である。
【0030】圧縮部12は、音声情報源11から得られ
た音声情報を圧縮するものである。情報付加部13は、
圧縮部12にて処理された音声情報に対してチャネル番
号およびシーケンス番号を付加するとともに、一定の時
間間隔でタイムスタンプを付加するものである。
【0031】情報付加部13での処理後の音声情報は、
図5に示す構造となる。即ち、この音声情報は圧縮音声
情報となっており、この圧縮音声情報には情報付加部1
3によって、チャネル番号、シーケンス番号およびタイ
ムスタンプが付加される。
【0032】チャネル番号はA〜Dによって示され、そ
の音声情報が音声情報源11における音声情報源A〜D
のうちの何れのもであるかを識別するためのものであ
る。
【0033】シーケンス番号は、その音声情報がそのチ
ャネルの音声情報において、何番目のものであるかを示
すものである。即ち、本固定送信装置1において、各音
声情報源A〜Dの音声情報A〜Dは、図6に基づいて後
述するように、所定情報量単位(所定再生時間単位)の
ブロックに分割して送信されるので、シーケンス番号に
よってその情報が何番目のブロックの情報であるかを識
別できるようになっている。また、シーケンス番号は、
図6に基づいて後述するように、T1周期ごとに1ずつ
カウントアップされる。また、本実施の形態において、
例えば「音声情報A1」として示した場合、「A」がチ
ャネル番号、「1」がシーケンス番号である。
【0034】タイムスタンプは、移動受信装置2におい
て再生中の音声情報の残り再生時間や、移動受信装置2
において受信した同一チャネルの音声情報同士、例えば
音声情報A1と音声情報A2同士の同期をとるために使
用されるものであり、圧縮音声情報の192byteお
きに付加される。この処理は、タイマ17を使用して行
なわれる。
【0035】音声情報蓄積部14は、圧縮部12および
情報付加部13で処理された音声情報を、音声情報蓄積
部14が備える3つの記憶部、即ち第1ないし第3記憶
部14a〜14cに蓄積するものである。このとき、音
声情報蓄積部14は、音声情報A〜Dをシーケンス番号
毎(所定再生時間単位のブロック毎)に分割し、異なる
シーケンス番号の情報を第1ないし第3記憶部14a〜
14cのうちの異なる記憶部に蓄積するようになってい
る。
【0036】送信部15は、音声情報蓄積部14におけ
る第1ないし第3記憶部14a〜14cより圧縮済の音
声情報を順次取り出し、この音声情報を高速で変調した
後、送信アンテナ16から送信するものである。送信ア
ンテナ16は、送信部15から出力される音声信号を電
波に変換するものである。以上の各部の動作はコンピュ
ータにより制御されようになっている。
【0037】移動受信装置2は、図2に示すように、受
信アンテナ21、受信部(受信手段)22、チャネル選
択部23、RAM(Random Access Memory 、情報蓄積手
段)24、読出し部(読出し手段)25、再生時間比較
部(再生時間検出手段)26、伸長部(伸長手段)2
7、選択部(切換え手段)28、再生部(再生手段)2
9およびスピーカ30を備えている。
【0038】受信アンテナ21は、固定送信装置1から
送信された電波を受信するものである。受信部22は、
受信アンテナ21にて受信された電波を音声情報に復調
するものである。チャネル選択部23は、受信部22に
て復調された音声情報に含まれる前記チャネル番号およ
びシーケンス番号に基づいて、所定チャネルかつ所定シ
ーケンス番号の音声情報を選択するものである。
【0039】RAM24は、チャネル選択部23にて選
択された所定チャネルの音声情報を記憶するものであ
り、この音声情報を、記憶部α、βによって2周期分保
管可能な容量を有する。
【0040】読出し部25は、RAM24に蓄積された
音声情報を高速または普通速度で読み出すものである。
再生時間比較部26は、読出し部25にて読み出された
音声情報中より前記タイムスタンプを読み取り、再生中
の音声情報の残り再生時間を検出するとともに、シーケ
ンス番号が連続する同一チャネルの音声情報同士を比較
して、これらの同期をとるものである。
【0041】伸長部27は、読出し部25から読み出さ
れた圧縮済の音声情報を伸長するものである。選択部2
8は、再生すべき音声情報を選択するものである。再生
部29は、選択部28にて選択された音声情報を音声信
号に再生するものである。スピーカ30は、再生部29
から出力された音声信号を音声に変換するものである。
以上の各部の動作は、例えばマイクロコンピュータによ
り制御されるようになっている。
【0042】固定送信装置1における送信シーケンス
と、移動受信装置2における再生シーケンスとの関係
は、図6のタイムチャートに示すようになっている。以
下、図6に基づいて、固定送信装置1および移動受信装
置2の動作を説明する。
【0043】図3に示したように、移動受信装置2を搭
載した自動車3は道路4上を移動し、時折、各固定送信
装置1に対応した受信可能領域5を通過する。また、本
実施の形態においては、図4に示したように、自動車3
で5分程度の移動距離の範囲内毎に受信可能領域5が設
定されている。したがって、自動車3は、道路4の混雑
時においても少なくとも20分に一度は受信可能領域5
を通過するものとする。
【0044】固定送信装置1は、図6に示すように、各
チャネルの圧縮済の音声情報A〜Dを高速で順次送信し
ている。即ち、固定送信装置1は、音声情報A〜Dを所
定情報量単位のブロックに分割し、先ず、シーケンス番
号1(第1ブロック)の音声情報A1、B1、C1、D
1を所定時間繰り返し送信し、以後、送信する音声情報
をシーケンス番号2(第2ブロック)の音声情報A2、
B2、C2、D2、シーケンス番号3(第3ブロック)
の音声情報A3、B3、C3、D3、……と順次切り換
えていき、これら音声情報を同様にして送信するように
なっている。
【0045】この場合、1つのチャネルの1ブロックで
ある60分の音声情報(例えば音声情報A1)は1秒で
送信を完了し、送信する音声情報のチャネルは1秒(T
s1)毎に切り換えられる。本実施の形態においてチャ
ネル数は4であるから、4秒周期(Ts2)で全てのチ
ャネルの同一シーケンス番号の音声情報(例えば音声情
報A1〜D1)の送信が完了する。
【0046】また、固定送信装置1は、40分周期(T
1)で、送信する音声情報をあるシーケンス番号の音声
情報(例えば音声情報A1〜D1)から次のシーケンス
番号の音声情報(例えば音声情報A2〜D2)に更新す
るようになっている。即ち、同一チャネルの連続するシ
ーケンス番号の情報(例えば音声情報A1と音声情報A
2)は、20分(T3)ずつ重複することになる。
【0047】一方、移動受信装置2において、例えばチ
ャネルAを選択し、このチャネルを受信して再生する場
合、チャネル選択部23は、例えば視聴者の操作に基づ
き、チャネルAを選択してその受信を開始する。受信し
た音声情報はRAM24に蓄積される。
【0048】その後、RAM24への音声情報A1の蓄
積が終わった時点より、この蓄積した音声情報に基づ
き、音声情報の再生を開始する。この音声情報A1の再
生に要する時間は60分(T2)であり、受信部22
は、残り再生時間が40分以下になると、続きの音声情
報A2の受信を試み始める。このとき受信した音声情報
が音声情報A1の続きの音声情報A2であるかどうか
は、音声情報に含まれるチャネル番号およびシーケンス
番号により、チャネル選択部23が判断する。
【0049】上述したように、受信可能領域5は自動車
3で5分程度の移動距離毎にあるため、再生中の音声情
報A1の残り再生時間が0分となる前に、自動車3、即
ち移動受信装置2は何れかの受信可能領域5に入ること
ができる。そこで、移動受信装置2は、受信可能領域5
に入ると、受信部22、チャネル選択部23およびRA
M24の動作により、音声情報A1の続きの音声情報A
2を受信して蓄積する。
【0050】なお、上記のように、受信部22が現在再
生中の音声情報(音声情報A1)の続きの音声情報(音
声情報A2)の受信を試みる動作の開始時間を、現在再
生中の音声情報(音声情報A1)の残り再生時間が40
分以下になったときとしているのは、続きの音声情報
(音声情報A2)の受信可能時間を確保するためであ
る。即ち、図12に示すように、上記開始時間を現在再
生中の音声情報(音声情報A1)の残り再生時間が例え
ば20分以下になったときとしたような場合、続きの音
声情報(音声情報A2)の受信可能時間が短くなって、
この音声情報(音声情報A2)について十分な情報量が
得られなくなる。そこで、上記開始時間を残り再生時間
が40分以下になったときとすることにより、このよう
な事態を回避している。
【0051】次に、移動受信装置2の読出し部25およ
び再生時間比較部26は、再生情報に含まれるタイムス
タンプに基づいて、再生中の音声情報A1の現在の再生
時間位置と同じ時間位置まで、再生情報A2の高速読み
取りを行う。この動作により、音声情報A2における上
記同じ時間位置を検出すると、読出し部25は、読み出
し速度を通常速度に戻し、選択部28は、RAM24に
蓄積した音声情報A2からの再生に切り替える。
【0052】以下、同様の処理を繰り返すことにより、
20分間隔以内に一度、移動受信装置2が受信可能領域
5に入る状態が続く限り、音声情報を切れ目無く再生し
続けることが可能となる。
【0053】次に、固定送信装置1の動作の詳細を図7
および図8のフローチャート、並びに図9のタイムチャ
ートに基づいて説明する。
【0054】固定送信装置1では、まず、図7に示すよ
うに、音声情報源A〜Dの音声情報A1〜D1を、圧縮
部12および情報付加部13にて処理した後、音声情報
蓄積部14の第1記憶部14aに蓄積する(S1)。
【0055】この場合、前述のように、圧縮部12では
音声情報A〜Dの圧縮が行なわれ、情報付加部13で
は、音声情報A〜Dに対してチャネル番号、シーケンス
番号およびタイムスタンプが付加される。また、音声情
報蓄積部14では、シーケンス番号の異なるブロック毎
に音声情報A〜Dを分割していき、第1のブロックであ
る音声情報A1〜D1は第1記憶部14aに、後述のよ
うに、第2のブロックである音声情報A2〜D2は第2
記憶部14bに、第3のブロックである音声情報A3〜
D3は第3記憶部14cに蓄積していく。さらに、第1
ないし第3記憶部14a〜14cへの蓄積の一巡後、第
4のブロックである音声情報A4〜D4は再び第1記憶
部14aに、というように、順次蓄積していく。
【0056】次に、S1の処理の開始から40分経過す
ると(S2)、その時点より、音声情報蓄積部14が第
1記憶部14aへの音声情報A1〜D1の蓄積を継続し
つつ、第2記憶部14bへの音声情報A2〜D2の蓄積
を開始する(S3)。なお、音声情報A2〜D2は、圧
縮済の音声情報A1〜D1と同様、音声情報源A〜Dか
ら取り出され、圧縮部12および情報付加部13にて処
理されたものである。
【0057】次に、S1の処理の開始から60分経過す
ると(S4)、例えば情報付加部13が備えるカウンタ
Nに「1」を代入し(S5)、音声情報蓄積部14は、
第1記憶部14aへの音声情報A1〜D1の書き込みを
停止する。その後、以下のS6〜S24の処理を繰り返
す。
【0058】先ず、音声情報蓄積部14が第1記憶部1
4aに蓄積されている音声情報A1〜D1を順次読み出
し、この音声情報A1〜D1を送信部15が送信アンテ
ナ16を通じて図6に示した手順により繰り返し送信す
る(S6)。これと並行して、音声情報源A〜Dから第
2記憶部14bへの音声情報A2〜D2の蓄積を継続す
る(S7)。
【0059】その後、S1の処理の開始から80×N分
経過すると(S8)、送信部15が第1記憶部14aの
蓄積情報(音声情報A1〜D1)の送信を継続しつつ
(S9)、音声情報蓄積部14が第2記憶部14bへの
音声情報A2〜D2の蓄積に加えて、第3記憶部14c
への音声情報A3〜D3の蓄積を開始する(S10)。
なお、音声情報A3〜D3は、圧縮済の音声情報A1〜
D1と同様、音声情報源A〜Dから取り出され、圧縮部
12および情報付加部13にて処理されたものである。
【0060】その後、S1の処理の開始から(80×N
+20)分経過すると(S11)、音声情報蓄積部14
が第2記憶部14bへの音声情報A2〜D2の書き込み
を停止する。そして、図8に示すように、音声情報蓄積
部14が、第1記憶部14aに蓄積されている音声情報
A1〜D1に代えて、第2記憶部14bに蓄積されてい
る音声情報A2〜D2を順次読み出し、この音声情報A
2〜D2を送信部15が図6に示した手順により繰り返
し送信する(S12)。これと並行して、音声情報源A
〜Dから第3記憶部14cへの音声情報A3〜D3の蓄
積を継続する(S13)。
【0061】その後、S1の処理の開始から(80×N
+40)分経過すると(S14)、送信部15が第2記
憶部14bの蓄積情報(音声情報A2〜D2)の送信を
継続しつつ(S15)、音声情報蓄積部14が第3記憶
部14cへの音声情報A3〜D3の蓄積に加えて、第1
記憶部14aへの音声情報A4〜D4の蓄積を開始する
(S16)。
【0062】その後、S1の処理の開始から(80×N
+60)分経過すると(S17)、音声情報蓄積部14
が第3記憶部14cへの音声情報A3〜D3の書き込み
を停止する。そして、音声情報蓄積部14が、第2記憶
部14bに蓄積されている音声情報A2〜D2に代え
て、第3記憶部14cに蓄積されている音声情報A3〜
D3を順次読み出し、この音声情報A3〜D3を送信部
15が繰り返し送信する(S18)。これと並行して、
音声情報源A〜Dから第1記憶部14aへの音声情報A
4〜D4の蓄積を継続する(S19)。
【0063】その後、S1の処理の開始から(80×N
+80)分経過すると(S20)、送信部15が第3記
憶部14cの蓄積情報(音声情報A3〜D3)の送信を
継続しつつ(S21)、音声情報蓄積部14が第1記憶
部14aへの音声情報A4〜D4の蓄積に加えて、第2
記憶部14bへの音声情報A5〜D5の蓄積を開始する
(S22)。
【0064】その後、S1の処理の開始から(80×N
+100)分経過すると(S23)、音声情報蓄積部1
4が第1記憶部14aへの音声情報A4〜D4の書き込
みを停止する。そして、カウンタNの値を1加算して
(S24)、S6に戻り、このS6以下の処理を繰り返
す。
【0065】上記の送信シーケンスをタイムチャートで
示すと、図9のようになる。
【0066】次に、移動受信装置2の動作の詳細を図1
0および図11のフローチャートに基づいて説明する。
【0067】移動受信装置2では、図10に示すよう
に、先ず、受信部22を作動させて受信するチャネルA
〜Dを設定し(S31)、固定送信装置1が送信する音
声情報A〜Dが受信可能になるまで受信を試みる(S3
2)。
【0068】音声情報A〜Dの受信が可能になると、チ
ャネル選択部23では、S31にて設定されているチャ
ネルの音声情報を選択して受信し(S33)、受信した
情報をRAM24の記憶部αに蓄積する(S34)。こ
こでは、仮にチャネルAが選択され、先ず、音声情報A
1の受信から行なうものとする。
【0069】受信した音声情報A1の蓄積が完了すると
(S35)、選択部2により、RAM24の記憶部αに
蓄積された音声情報A1を選択して出力できるように設
定する(S36)。その後、RAM24から音声情報A
1を読み出し、再生を開始する(S37)。この場合、
読出し部25によってRAM24から音声情報A1が読
み出され、この圧縮済の音声情報A1は、伸長部27に
て伸長され、選択部28を経た後、再生部29にて音声
信号に再生され、スピーカ30によって音声に変換され
る。この再生動作は、停止ボタンが押されて、再生停止
モードが設定されない限り継続される(S39)。
【0070】その後、RAM24に蓄積された音声情報
A1の残り再生時間が40分以下になると(S38)、
再生停止モードが設定されなければ(S40)、受信部
22およびチャネル選択部23が動作し、次のシーケン
ス番号を有する音声情報A2を受信可能となるまで、R
AM24に蓄積されている音声情報A1を再生しながら
待機する(S41)。
【0071】その後、音声情報A1の続きの音声情報A
2の受信が可能になれば、受信部22が音声情報A2を
受信し(S42)、この音声情報A2をRAM24の記
憶部βに蓄積する(S43)。
【0072】その後、音声情報A2の受信、蓄積が完了
すると(S44)、音声情報A1と音声情報A2との同
期をとるために、読出し部25により記憶部βから音声
情報A2を高速で読み出し(S45)、音声情報A2に
ついて、再生時間比較部26が現在再生中の音声情報A
1と同じ再生時間位置を検索する(S46)。
【0073】この動作が終了すると、読出し部25を普
通速度による読み出し動作に切り換えるとともに(S4
7)、選択部28により、音声情報A2を選択して出力
できるように設定する(S48)。
【0074】次に、図11に示すように、旧音声情報、
即ち音声情報A1の読み出しを停止し(S49)、音声
情報A1をRAM24の記憶部αから削除する(S5
0)。
【0075】以降は、再生停止モードが設定されない限
り(S52)、音声情報A2の残り再生時間が40分以
下になるまで(S51)、音声情報A2の再生を行い、
音声情報A2の残り再生時間が40分以下になると、S
40〜S52の処理を同様に繰り返す。
【0076】次に、図1に示した固定送信装置1、移動
受信装置2をマイクロコンピュータ(以下、マイコンと
称する)を用いて実現した場合のブロック図をそれぞれ
図13、図14に示す。
【0077】図13に示す固定送信装置31は、音声情
報蓄積部14、A/Dコンバータ41、マイコン42、
ハードディスク43、変調器44および送信アンテナ1
6を備えている。
【0078】A/Dコンバータ41は、音声情報をマイ
コン42が取り込むことができるように、音声情報源1
1から得られるアナログの音声情報をデジタル情報に変
換する。
【0079】マイコン42は、A/Dコンバータ41を
経て得られた音声情報に所定の処理を施し、変調器44
へ供給する。このマイコン42は、中央演算処理装置で
あるCPU45、CPU45が実行するプログラムなど
を予め格納しているROM46、情報の一時記憶領域と
なるRAM47、ポートや経過時間の参照に用いられる
タイマ17、A/Dコンバータ41からの情報を受け取
る入力ポート48、出力情報を変調器44へ出力するた
めの出力ポート49、その他、図示しないデータバスや
クロック源などを備えている。マイコン42は、マルチ
タスクにより、前記圧縮部12、情報付加部13および
タイマ17に対応した動作を行なう。
【0080】ハードディスク43は、マイコン42に接
続され、送信情報の蓄積、読出を行なうものであり、前
記音声情報蓄積部14の第1ないし第3記憶部14a〜
14cに対応する記憶領域としてファイル1、2、3を
設定している。変調器44は、前記送信部15に対応す
るものであり、マイコン42からの出力情報を所定の変
調方式にて変調し、送信アンテナ16へ供給する。
【0081】次に、図14に示す移動受信装置32は、
受信アンテナ21、復変調器51、マイコン52、ハー
ドディスク53、表示/操作部54、D/Aコンバータ
55、増幅器56およびスピーカ30を備えている。
【0082】復変調器51は、前記受信部22に対応す
るものであり、受信した電波をマイコン52に取り込め
るように復変調する。
【0083】マイコン52は、復変調器51を経た音声
情報から選択チャネルに応じたチャネルの音声情報を選
択し、再生する。このマイコン52は、中央演算処理装
置であるCPU57、CPU57が実行するプログラム
などを予め格納しているROM58、情報の一時記憶領
域となるRAM59、ポートや経過時間の参照に用いら
れるタイマ60、復変調器51からの情報を受け取る入
力ポート61、出力情報をD/Aコンバータ55へ出力
するための出力ポート62、表示/操作部54と接続さ
れる入出力ポート63、その他、図示しないデータバス
やクロック源などを備えている。
【0084】ハードディスク53は前記RAM24に対
応するものであり、マイコン52に接続され、受信音声
情報の蓄積、読み出しを行なう。表示/操作部54は、
再生チャネルやボリュームを設定、表示するためのもの
である。D/Aコンバータ55は、マイコン52から出
力された再生情報をアナログ信号に変換するものであ
る。増幅器56は、D/Aコンバータ55を経た再生情
報を増幅し、スピーカ30を駆動できるようにする。
【0085】上記マイコン52は、マルチタスクによ
り、前記チャネル選択部23、読出し部25、再生時間
比較部26、伸長部27、選択部28および再生部29
に対応した動作を行なう。即ち、マイコン52は、復変
調器51からの受信音声情報が入力ポート61を介して
入力されると、これが現在再生中の音声情報よりも新し
いものかどうかをシーケンス番号により判別し、新しい
ものであれば、その音声情報について、現在再生中の箇
所に対応する箇所まで空読みし、その箇所において新し
い圧縮音声情報の伸長を行い、新しい音声情報からの再
生に切り換え、古い音声情報を破棄するといった処理を
行なう。
【0086】なお、以上の説明において、本圧縮情報蓄
積型放送システムは、音声情報を扱うものとして説明し
たが、これに限定されることなく、映像やその他の情報
を扱うものであってもよい。また、情報の伝送媒体とし
ては、電波の代わりに赤外線等の光を使用するものであ
ってもよい。
【0087】また、固定送信装置1が複数設けられた構
成としているが、例えば電波の伝搬条件が良好なことに
より1台の固定送信装置1にて広域の受信可能領域5を
設定できる場合や、移動受信装置2を搭載した移動手段
の移動範囲が狭い範囲に限定されている場合には、固定
送信装置1を1台のみとすることも可能である。
【0088】また、移動受信装置2では、例えば音声情
報A1の再生中に音声情報A2を受信したとき、音声情
報A1の再生途中であっても、音声情報A1と音声情報
A2との重複部分を利用して、再生する音声情報を音声
情報A1から音声情報A2に切り換えるようにしている
が、これに限定されることなく、音声情報A1の再生完
了後、音声情報A2における音声情報A1の終端対応部
から音声情報A2を再生するようにしてもよい。
【0089】以上のように、本発明の圧縮情報蓄積型放
送システムでは、数秒の間に例えば1時間分の放送情報
を蓄積してしまうようにしたため、ある期間以内におい
て固定送信装置1から送信される情報を間欠的に受信可
能な状態になれば、受信情報の連続した再生が可能とな
る。
【0090】したがって、従来の受信装置の再生可能時
間と送信装置の放送時間とが一致するような広域放送で
は、この放送を自動車3のような広範囲に移動する乗り
物上で受信する場合、自動車3で移動する可能性のある
全ての場所を網羅するように電波を発信する必要があっ
たが、本圧縮情報蓄積型放送システムでは、このような
ことが不要となる。
【0091】即ち、本圧縮情報蓄積型放送システムで
は、例えば高速道路であれば、8kmおきぐらいに小型
の発信装置(固定送信装置1)を設置すれば良い。ま
た、移動受信装置2での再生情報は予め蓄積されたもの
であるため、雷やトンネルなどの一時的な電波環境の変
化によって、再生される情報の質が変化することがな
い。
【0092】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1に記載
の圧縮情報蓄積型放送システムは、情報を圧縮して送信
する送信装置と、この送信装置から受信した情報を伸長
して再生する、移動可能な受信装置とを備え、前記送信
装置は、送信する情報を複数のブロックに分割し、これ
らブロックの情報の一つである第1ブロックの情報を繰
り返し送信した後、この情報を受信した前記受信装置側
において第1ブロックの情報の再生が終了する前に、第
1ブロックに続く第2ブロックの情報の繰り返しの送信
を開始するものであり、前記受信装置は、送信装置から
受信した情報を蓄積し、この蓄積情報を読み出して再生
するとともに、前記第1ブロックの情報の再生中に第2
ブロックの情報を受信したときに、第1ブロックの情報
に続いて第2ブロックの情報を再生する構成である。
【0093】これにより、受信装置では、トンネル等を
通過することにより、送信装置から送信された情報の受
信が一時的に途切れることがあっても、再生情報が途切
れることなく、連続的な再生が可能である。
【0094】また、送信装置から送信される情報の受信
可能領域が限定されている場合であっても、蓄積してい
る再生情報の再生が終了する前に前記受信可能領域に入
ることができれば、送信装置からの送信が継続されてい
る限り、情報の連続的な再生が可能である等の効果を奏
する。
【0095】本発明の請求項2に記載の圧縮情報蓄積型
放送システムは、送信装置と移動する受信装置とを備
え、前記送信装置は、送信用の情報を保持する情報源
と、この情報源から得られた情報を圧縮する圧縮手段
と、前記情報源から得られた情報に、この情報を再生し
た時の経過時間を示す経過時間情報を付加する経過時間
情報付加手段と、前記圧縮手段および経過時間情報付加
手段を経た情報を所定の時間毎のブロックに分割して蓄
積する情報蓄積手段と、この情報蓄積手段に蓄積されて
いる前記ブロックの情報の一つである第1ブロックの情
報を繰り返し送信するとともに、所定時間の経過後に、
第1ブロックの情報に続く第2ブロックの情報を繰り返
し送信する送信手段とを備え、前記受信装置は、前記送
信装置から送信された第1ブロックの情報を受信すると
ともに、第1ブロックの情報の残り再生時間が所定時間
以下となったときに、第2ブロックの情報を受信する受
信手段と、この受信手段にて受信された情報を蓄積する
情報蓄積手段と、この情報蓄積手段に蓄積された情報を
読み出す読出し手段と、この読出し手段にて読み出され
た情報を伸長する伸長手段と、この伸長手段にて伸長さ
れた情報を再生する再生手段と、前記読出し手段にて読
み出された第1ブロックの情報から前記再生時間情報を
検出し、この再生時間情報から第1ブロックの情報の残
り再生時間を演算する再生時間検出手段と、前記受信手
段にて第2ブロックの情報が受信されたときに、再生す
る情報を第1ブロックの情報から第2ブロックの情報に
切り換える切換え手段とを備えている構成である。
【0096】これにより、受信装置では、トンネル等を
通過することにより、送信装置から送信された情報の受
信が一時的に途切れることがあっても、再生情報が途切
れることなく、連続的な再生が可能である。
【0097】また、送信装置から送信される情報の受信
可能領域が限定されている場合であっても、蓄積してい
る再生情報の再生が終了する前に前記受信可能領域に入
ることができれば、送信装置からの送信が継続されてい
る限り、情報の連続的な再生が可能である。
【0098】また、受信装置は、第1ブロックの情報の
残り再生時間が所定時間以下となったときに第2ブロッ
クの情報を取り込むようにしているので、適切な時期に
第2ブロックの情報を得ることができ、情報蓄積手段の
容量を不必要に増大させることがない等の効果を奏す
る。
【0099】本発明の請求項3に記載の圧縮情報蓄積型
放送システムは、請求項2に記載の構成において、前記
第1ブロックの情報の後部と第2ブロックの情報の前部
には互いに重複する情報の重複部が設けられ、前記再生
時間検出手段は、前記再生時間情報に基づいて、前記重
複部における第1ブロックの情報と第2ブロックの情報
との対応部分を検出するものであり、前記切換え手段
は、第1ブロックの情報と第2ブロックの情報とが前記
再生時間検出手段にて検出された対応部分においてつな
がるように、前記切り換え動作を行なう構成である。
【0100】これにより、請求項2に記載の構成による
効果に加え、第1ブロックの情報と第2ブロックの情報
とを連続的に再生する場合、これら両情報の連続性を確
保することができるという効果を奏する。
【0101】本発明の請求項4に記載の圧縮情報蓄積型
放送システムは、請求項1または2に記載の構成におい
て、前記送信装置が複数台分散して設けられている構成
である。
【0102】これにより、請求項1または2に記載の構
成による効果に加え、例えば一つの送信装置の送信出力
が小さく、送信装置から送信された情報の受信可能領域
が小さい場合であっても、受信装置が、複数台分散して
設けられている送信装置に対応して点在する受信可能領
域の何れかに、適当な時間的間隔で入ることができれ
ば、その受信可能領域において次のブロックの情報を蓄
積し、情報を途切れることなく連続的に再生することが
できる。
【0103】したがって、送信装置の規模を小型化する
ことができ、かつ受信装置が広範囲に移動する場合にも
受信装置において送信装置から送信される情報の連続再
生が可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の圧縮情報蓄積型放送シ
ステムが備える固定送信装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図2】図1に示した固定送信装置に対応する移動受信
装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の一形態における圧縮情報蓄積型
放送システムの概観を示す鳥瞰図である。
【図4】図3に示した圧縮情報蓄積型放送システムの概
観を広域的に示した平面図である。
【図5】図1に示した固定送信装置からの送信情報の構
造を示す説明図である。
【図6】図1に示した固定送信装置の動作を示すタイム
チャートである。
【図7】図1に示した固定送信装置の動作を示すフロー
チャートである。
【図8】図7に示した動作に続く固定送信装置の動作を
示すフローチャートである。
【図9】図1に示した固定送信装置における情報の送信
シーケンスを示すタイムチャートである。
【図10】図2に示した移動受信装置の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図11】図10に示した動作に続く移動受信装置の動
作を示すフローチャートである。
【図12】図1に示した固定送信装置と図2に示した移
動受信装置とにおける音声情報の送信タイミングとその
音声情報の受信・再生タイミングとの一例を示すタイム
チャートである。
【図13】図1に示した固定送信装置をマイコンを用い
て実現した場合の構成を示すブロック図である。
【図14】図2に示した移動受信装置をマイコンを用い
て実現した場合の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 固定送信装置 2 移動受信装置 3 自動車 4 道路 5 受信可能領域 11 音声情報源 12 圧縮部(圧縮手段) 13 情報付加部(経過時間情報付加手段) 14 音声情報蓄積部(情報蓄積手段) 14a 第1記憶部 14b 第2記憶部 14c 第3記憶部 15 送信部(送信手段) 17 タイマ 22 受信部(受信手段) 23 チャネル選択部 24 RAM(情報蓄積手段) 25 読出し部(読出し手段) 26 再生時間比較部(再生時間検出手段) 27 伸長部(伸長手段) 28 選択部(切換え手段) 29 再生部(再生手段) 31 固定送信装置 32 移動受信装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】情報を圧縮して送信する送信装置と、この
    送信装置から受信した情報を伸長して再生する、移動可
    能な受信装置とを備え、 前記送信装置は、送信する情報を複数のブロックに分割
    し、これらブロックの情報の一つである第1ブロックの
    情報を繰り返し送信した後、この情報を受信した前記受
    信装置側において第1ブロックの情報の再生が終了する
    前に、第1ブロックに続く第2ブロックの情報の繰り返
    しの送信を開始するものであり、 前記受信装置は、送信装置から受信した情報を蓄積し、
    この蓄積情報を読み出して再生するとともに、前記第1
    ブロックの情報の再生中に第2ブロックの情報を受信し
    たときに、第1ブロックの情報に続いて第2ブロックの
    情報を再生するものであることを特徴とする圧縮情報蓄
    積型放送システム。
  2. 【請求項2】送信装置と移動する受信装置とを備え、 前記送信装置は、 送信用の情報を保持する情報源と、 この情報源から得られた情報を圧縮する圧縮手段と、 前記情報源から得られた情報に、この情報を再生した時
    の経過時間を示す経過時間情報を付加する経過時間情報
    付加手段と、 前記圧縮手段および経過時間情報付加手段を経た情報を
    所定の時間毎のブロックに分割して蓄積する情報蓄積手
    段と、 この情報蓄積手段に蓄積されている前記ブロックの情報
    の一つである第1ブロックの情報を繰り返し送信すると
    ともに、所定時間の経過後に、第1ブロックの情報に続
    く第2ブロックの情報を繰り返し送信する送信手段とを
    備え、 前記受信装置は、 前記送信装置から送信された第1ブロックの情報を受信
    するとともに、第1ブロックの情報の残り再生時間が所
    定時間以下となったときに、第2ブロックの情報を受信
    する受信手段と、 この受信手段にて受信された情報を蓄積する情報蓄積手
    段と、 この情報蓄積手段に蓄積された情報を読み出す読出し手
    段と、 この読出し手段にて読み出された情報を伸長する伸長手
    段と、 この伸長手段にて伸長された情報を再生する再生手段
    と、 前記読出し手段にて読み出された第1ブロックの情報か
    ら前記再生時間情報を検出し、この再生時間情報から第
    1ブロックの情報の残り再生時間を演算する再生時間検
    出手段と、 前記受信手段にて第2ブロックの情報が受信されたとき
    に、再生する情報を第1ブロックの情報から第2ブロッ
    クの情報に切り換える切換え手段とを備えていることを
    特徴とする圧縮情報蓄積型放送システム。
  3. 【請求項3】前記第1ブロックの情報の後部と第2ブロ
    ックの情報の前部には互いに重複する情報の重複部が設
    けられ、 前記再生時間検出手段は、前記再生時間情報に基づい
    て、前記重複部における第1ブロックの情報と第2ブロ
    ックの情報との対応部分を検出するものであり、 前記切換え手段は、第1ブロックの情報と第2ブロック
    の情報とが前記再生時間検出手段にて検出された対応部
    分においてつながるように、前記切り換え動作を行なう
    ものであることを特徴とする請求項2に記載の圧縮情報
    蓄積型放送システム。
  4. 【請求項4】前記送信装置は複数台が分散して設けられ
    ていることを特徴とする請求項1または2に記載の圧縮
    情報蓄積型放送システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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