JP2000294522A - ウェーハの分割方法及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

ウェーハの分割方法及び半導体装置の製造方法

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JP2000294522A JP2000013231A JP2000013231A JP2000294522A JP 2000294522 A JP2000294522 A JP 2000294522A JP 2000013231 A JP2000013231 A JP 2000013231A JP 2000013231 A JP2000013231 A JP 2000013231A JP 2000294522 A JP2000294522 A JP 2000294522A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ウェーハの分割時におけるチッピングを防止す
ることを目的とする。 【解決手段】 半導体素子が形成されたウェーハ21の
ダイシングライン、またはチップ分割ラインに沿って、
半導体素子の形成面21’側から完成時のチップの厚さ
よりも深く、且つ底部に曲面を有する溝22を形成す
る。そして、上記ウェーハにおける半導体素子の形成面
上に保持用のシート26を貼り付けた後、ウェーハの裏
面を研削及び研磨して個々のチップ29に分離し、研削
及び研磨によってウェーハが個々のチップに分割された
後も研削及び研磨を続け、完成時のチップの厚さにす
る。この際、上記ウェーハの研削及び研磨面が上記溝の
底部に達してから、完成時のチップ厚になるまでの研削
及び研磨量Aと、上記溝の底部における曲面を有する領
域の深さBとの比A/Bが、0.3以上であることを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はウェーハの分割方
法及び半導体装置の製造方法に関し、更に詳しくは、ウ
ェーハ上に形成された半導体素子を個々のチップに切断
分離し、外囲器に封止する工程に関し、外囲器の小型薄
厚化やウェーハの大口径化時に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造工程は、ウェーハ(半
導体基板)上に種々の半導体素子のパターンを形成する
工程と、ウェーハ上に形成された半導体素子を個々のチ
ップに切断分離し、外囲器に封止する工程とに大別でき
る。近年、製造コストの低減を図るためにウェーハの大
口径化が推進されるとともに、実装密度を高めるために
外囲器の小型薄厚化が望まれている。従来は、薄厚化し
た外囲器に封止するために、ウェーハを個々のチップに
切断分離するのに先立って、ウェーハのパターン形成面
(主表面)の反対側の面(ウェーハの裏面)を砥石によ
る研削及び遊離砥粒による研磨等により除去して薄く
し、その後ダイシングして切断分離している。研削時に
は、ウェーハのパターン形成面に粘着性のシートを貼り
付けたり、レジスト等を塗布することによって保護して
いる。この後、上記ウェーハの主表面に形成された切断
分離(ダイシング)ライン領域に溝を形成する。この溝
を形成する際には、ダイヤモンドスクライバー、ダイヤ
モンドブレード、あるいはレーザースクライバー等を用
いている。上記ダイシング工程には、ウェーハ単体でこ
のウェーハの厚さの1/2までダイシングまたはウェー
ハが30μm程度残る状態までダイシングを行うハーフ
カット法、ウェーハの裏面に粘着性のシートを貼り付け
て同様にダイシングするハーフカット法、粘着性のシー
トを20〜30μm程度まで切り込み、ウェーハ厚全て
を切断するフルカット法等が用いられる。上記ハーフカ
ット法は、分割作業が必要とされ、ウェーハ単体の場合
にはウェーハを柔軟性のあるフィルム等に挟み、ローラ
ー等で外力を加えて割って分割する。シートに貼り付け
た場合には、テープ越しにローラーその他で外力を加え
分割する。分割されたチップは、ダイボンディング装置
に設けられているピックアップニードルによってシート
裏面を突き上げ、このシートを貫通してチップ裏面にニ
ードル(針)を直接接触させ、更に持ち上げてチップを
シートから引き離す。引き離されたチップは、コレット
と呼ばれるツールでチップ表面を吸着し、リードフレー
ムのアイランドにマウントした後、ワイヤボンディング
を行ってチップの各パッドとリードフレームのインナー
リード部とを電気的に接続し、外囲器に封止している。
上記チップのアイランドへのマウント方法としては、ア
イランドへ導電性ペーストを予め塗布しておく方法、金
−シリコンの共晶を利用してマウントする方法、及びウ
ェーハの裏面に金属の薄膜を蒸着し、半田を用いてマウ
ントする方法等がある。
【0003】図22乃至図28はそれぞれ、上述したよ
うな従来のウェーハの分割方法及び半導体装置の製造方
法の詳細な例について説明するためのもので、図22は
ウェーハに表面保護テープを貼り付ける工程、図23は
ウェーハの裏面の研削及び研磨工程、図24は表面保護
テープを剥がす工程、図25(a),(b)はウェーハ
を固定用シートに固着する工程、図26はウェーハのダ
イシング工程、図27は分離したチップをピックアップ
する工程、及び図28はダイボンディング工程をそれぞ
れ示している。
【0004】まず、図22に示すように、ウェーハ1の
裏面をチャックテーブル2上に固定し、貼り付けローラ
ー4を回転させながら図示矢印方向に移動させて、保護
テープ3をウェーハ1のパターン形成面(ウェーハ1の
主表面)1’に貼り付ける。このウェーハ1中には、パ
ターン形成面1’側に各種の半導体素子が形成されてい
る。次に、図23に示すように、上記保護テープ3を貼
り付けたパターン形成面1’を下にしてチャックテーブ
ル5に固定し、ウェーハ1の裏面を研削用砥石6で所定
の厚さ(完成時の最終的なチップ厚)まで研削及び研磨
する。その後、図24に示すように、保護テープ3に保
護テープを剥がすためのテープ7を貼り付け、パターン
形成面1’から保護テープ3を剥離する。次に、図25
(a)に示すようなフラットリング8をウェーハの固定
用シート9に固着してシート9の弛みや皺などの発生を
防止した状態で、図25(b)に示す如くフラットリン
グ8の開口内のシート9上にウェーハ1を固着する。そ
して、上記ウェーハ1を固着したシート9とフラットリ
ング8をダイシング用のチャックテーブル10に固定
し、ダイシング用ブレード11でダイシング(フルカッ
ト)し、個々のチップ12に切断分離する(図26参
照)。次に、図27に示すように、シート9の下方から
ピックアップニードル13をシート9を貫通させて、チ
ップ12の裏面に当てて上方に押圧することにより個々
のチップ12をシート9から剥離し、図28に示すよう
にリードフレームのアイランド14に導電性ペースト等
のダイボンディング用接着剤を用いてマウントする。そ
の後、図示しないがリードフレームのインナーリード部
とチップ12の各パッドとをワイヤボンディングし、樹
脂製やセラミック製の外囲器に封止して半導体装置を完
成する。
【0005】しかしながら、上記のようなウェーハの分
割方法及び半導体装置の製造方法では、下記(a)〜
(c)に示すような問題がある。
【0006】(a)薄厚研削時にウェーハが割れ易い。
保護テープを貼り付けて研削を行っても、研削時の歪み
によりウェーハが反ってしまい、このために研削装置内
での搬送時に引っ掛かったりして破損する。また、ウェ
ーハが薄くなったり大口径化されるに従いウェーハの強
度が低下するため、現状のようにウェーハを薄くした
後、ウェーハ単体を搬送して種々の処理を施す方法では
破損する確率が高くなる。例えば、ウェーハが400μ
mの厚さでは1.6Kgf/mm程度まで耐えられ
るが、厚さが200μmになると0.4Kgf/mm
と1/4にまで低下する。
【0007】(b)パターン形成面の保護とダイシング
時のウェーハ保持用として二枚のシートを使用するた
め、これらの貼り付け、剥離、貼り付けと工程がそれぞ
れ必要となり、材料費が高くなり製造工程も増加する。
【0008】(c)ダイシングを行った場合、ウェーハ
の裏面側のチッピングが大きくなり、チップの抗折強度
の低下を招く。しかも、従来は種々の特性モニター用の
トランジスタ、抵抗及びコンデンサー等(これらをTE
G:Test Element Groupと称する)
をチップ内に配置していたが、近年は高集積化を図るた
めにダイシングライン上に配置するようになった。周知
の通り、これらの素子は酸化膜、アルミニウム等で構成
されており、ダイヤモンドブレードを用いてダイシング
を行う際に、砥石の目詰まりを起こし易く、切れ味を阻
害する材料である。このため、ダイシングライン上にT
EGが配置されている場合には、ウェーハの裏面側のチ
ッピングが更に大きくなる。一般に半導体基板として使
用されている材料はシリコンやGaAs等の脆性材であ
るために、チッピングやクラック等が存在すると抗折強
度の低下を招きやすい。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来のウ
ェーハの分割方法及び半導体装置の製造方法は、薄厚研
削時や搬送時にウェーハが割れやすいという問題があっ
た。また、パターン形成面の保護とウェーハの保持のた
めに二枚のシートを必要とするため、材料費が高くなり
製造工程も増加するという問題があった。更に、ダイシ
ングを行った場合、ウェーハの裏面側のチッピングが大
きくなり、チップの抗折応力の低下を招くという問題が
あった。
【0010】この発明は上記のような事情に鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところは、薄厚研削時や搬
送時のウェーハの割れを抑制できるウェーハの分割方法
及び半導体装置の製造方法を提供することにある。
【0011】また、この発明の他の目的は、製造工程と
コストの削減が図れるウェーハの分割方法及び半導体装
置の製造方法を提供することにある。
【0012】この発明の更に他の目的は、ウェーハの裏
面側のチッピングを小さくでき、チップの抗折応力の低
下を抑制できるウェーハの分割方法及び半導体装置の製
造方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明のウェーハの分
割方法は、半導体素子が形成されたウェーハのダイシン
グラインに沿って、先端部に曲面を有するダイシング用
ブレードを用いて、前記半導体素子の形成面側から完成
時のチップの厚さよりも深く、且つ底部に曲面を有する
溝を形成する工程と、前記ウェーハにおける前記半導体
素子の形成面上に保持部材を貼り付ける工程と、前記ウ
ェーハの裏面を研削及び研磨して、ウェーハを個々のチ
ップに分離し、研削及び研磨によってウェーハが個々の
チップに分割された後も研削及び研磨を続け、前記完成
時のチップの厚さにする工程とを具備し、前記ウェーハ
の研削及び研磨面が前記溝の底部に達してから、完成時
のチップ厚になるまでの研削及び研磨量と、前記溝の底
部における曲面を有する領域の深さとの比が0.3以上
であることを特徴としている。
【0014】また、この発明のウェーハの分割方法は、
半導体素子が形成されたウェーハのチップ分割ラインに
沿ってエッチングすることにより、前記半導体素子の形
成面側から完成時のチップの厚さよりも深い溝を形成す
る工程と、前記ウェーハにおける前記半導体素子の形成
面上に保持部材を貼り付ける工程と、前記ウェーハの裏
面を研削及び研磨して、ウェーハを個々のチップに分離
する工程とを具備し、研削及び研磨によってウェーハが
個々のチップに分割された後も研削及び研磨を続け、前
記完成時のチップの厚さにすることを特徴としている。
【0015】更に、この発明のウェーハの分割方法は、
半導体素子が形成されたウェーハのチップ分割ラインに
沿ってエッチングすることにより、前記半導体素子の形
成面側から完成時のチップの厚さよりも深く、且つ底部
に曲面を有する溝を形成する工程と、前記ウェーハにお
ける前記半導体素子の形成面上に保持部材を貼り付ける
工程と、前記ウェーハの裏面を研削及び研磨して、ウェ
ーハを個々のチップに分離し、研削及び研磨によってウ
ェーハが個々のチップに分割された後も研削及び研磨を
続け、前記完成時のチップの厚さにする工程とを具備
し、前記ウェーハの研削及び研磨面が前記溝の底部に達
してから、完成時のチップ厚になるまでの研削及び研磨
量と、前記溝の底部における曲面を有する領域の深さと
の比が0.3以上であることを特徴としている。
【0016】そして、下記(A)〜(E)のような特徴
を備えている。
【0017】(A)前記溝の深さは、前記完成時のチッ
プの厚さよりも少なくとも5μm深い。
【0018】(B)前記溝の深さは、前記完成時のチッ
プの厚さよりも5μm乃至60μm深い。
【0019】(C)前記保持部材は、粘着材付きテー
プ、ワックス、吸着パッド、熱圧着シート、粘着材を塗
布した基板、及び前記半導体素子上に塗布したレジスト
の中から選択された少なくともいずれか1つの材料であ
る。
【0020】(D)前記ウェーハの裏面を研削及び研磨
して、前記完成時のチップの厚さにする工程は、第1の
砥粒径の研削砥石により前記ウェーハの裏面を前記完成
時のチップより厚く研削及び研磨する第1の工程と、前
記第1の工程で研削及び研磨した前記ウェーハの裏面
を、前記第1の砥粒径よりも小さな第2の砥粒径の切削
砥石を用いて前記完成時のチップの厚さまで研削及び研
磨する第2の工程とを含む。
【0021】(E)主要な前記第1の砥粒径は40〜6
0μmであり、主要な前記第2の砥粒径は4〜6μmで
ある。
【0022】上記のようなウェーハの分割方法によれ
ば、ウェーハの素子形成面側から完成時のチップの厚さ
よりも深い溝をダイシングブレードを用いて、あるいは
エッチングにより形成し、このウェーハの裏面を上記完
成時のチップの厚さまで研削及び研磨することによって
ウェーハを個々のチップに分離するので、ダイシングの
際のチッピングを抑制できる。また、溝の底部に曲面を
形成すれば、ウェーハの裏面を研削及び研磨して行く
際、溝底部のアーチ形状によってウェーハの大幅な強度
向上が図れ、ウェーハが個々のチップに分離される直前
におけるシリコン欠片の発生を抑制でき、チップ端面の
ダメージを抑えてチップ品質を向上できる。しかも、ウ
ェーハの研削及び研磨面が溝の底部に達してから、完成
時のチップ厚になるまでの研削及び研磨量と、溝の底部
における曲面を有する領域の深さとの比を0.3以上に
することで、研削及び研磨時に発生するチッピングの平
均径をより小さくしてチップ品質を更に向上できる。
【0023】また、溝の深さを完成時のチップの厚さよ
りも少なくとも5μm深く、好ましくは5μm乃至60
μm深く形成すれば、未分離などの品質劣化を防止し、
且つ研削量を最適化して生産性を落とすことなく研削異
常を低減できる。しかも、ウェーハの裏面を研削及び研
磨して個々のチップに分離する際に、ダイシングやエッ
チングによって形成された切断面と研削及び研磨によっ
て形成された研磨面とが交わる部分にチッピングが発生
しても、この領域を研削及び研磨によって除去できる。
【0024】上記保持部材としては、粘着材付きテー
プ、ワックス、吸着パッド、熱圧着シート、粘着材を塗
布した基板、及び半導体素子上に塗布したレジスト等の
材料を用いることができる。
【0025】ウェーハを個々のチップに分離する工程に
おいて、まず砥粒径の大きい研削砥石により研削及び研
磨した後、砥粒径の小さい研削砥石により研削及び研磨
すれば、時間の短縮が図れ、且つチッピングの発生も低
減できる。
【0026】この発明の半導体装置の製造方法は、ウェ
ーハの主表面に半導体素子を形成する工程と、前記ウェ
ーハのダイシングラインに沿って、先端部に曲面を有す
るダイシング用ブレードを用いて、前記ウェーハの主表
面側から完成時のチップの厚さよりも深く、且つ底部に
曲面を有する溝を形成する工程と、前記ウェーハの主表
面上に粘着性のシートを貼り付ける工程と、前記ウェー
ハの裏面を研削及び研磨して、ウェーハを個々のチップ
に分離し、研削及び研磨によってウェーハが個々のチッ
プに分割された後も研削及び研磨を続け、前記完成時の
チップの厚さにする工程と、前記分離した各チップを前
記粘着性のシートから剥離して外囲器に封止する工程と
を具備し、前記ウェーハの研削及び研磨面が前記溝の底
部に達してから、完成時のチップ厚になるまでの研削及
び研磨量と、前記溝の底部における曲面を有する領域の
深さとの比が0.3以上であることを特徴としている。
【0027】また、この発明の半導体装置の製造方法
は、ウェーハの主表面に半導体素子を形成する工程と、
前記ウェーハのチップ分割ラインに沿ってエッチングす
ることにより、前記ウェーハの主表面側から完成時のチ
ップの厚さよりも深い溝を形成する工程と、前記ウェー
ハの主表面上に粘着性のシートを貼り付ける工程と、前
記ウェーハの裏面を研削及び研磨して、ウェーハを個々
のチップに分離する工程と、前記分離した各チップを前
記粘着性のシートから剥離して外囲器に封止する工程と
を具備し、研削及び研磨によってウェーハが個々のチッ
プに分割された後も研削及び研磨を続け、前記完成時の
チップの厚さにすることを特徴としている。
【0028】更に、この発明の半導体装置の製造方法
は、ウェーハの主表面に半導体素子を形成する工程と、
前記ウェーハのチップ分割ラインに沿ってエッチングす
ることにより、前記ウェーハの主表面側から完成時のチ
ップの厚さよりも深く、且つ底部に曲面を有する溝を形
成する工程と、前記ウェーハの主表面上に粘着性のシー
トを貼り付ける工程と、前記ウェーハの裏面を研削及び
研磨して、ウェーハを個々のチップに分離し、研削及び
研磨によってウェーハが個々のチップに分割された後も
研削及び研磨を続け、前記完成時のチップの厚さにする
工程と、前記分離した各チップを前記粘着性のシートか
ら剥離して外囲器に封止する工程とを具備し、前記ウェ
ーハの研削及び研磨面が前記溝の底部に達してから、完
成時のチップ厚になるまでの研削及び研磨量と、前記溝
の底部における曲面を有する領域の深さとの比が0.3
以上であることを特徴としている。
【0029】そして、下記(F)〜(K)のような特徴
を備えている。
【0030】(F)前記溝の深さは、前記完成時のチッ
プの厚さよりも少なくとも5μm深い。
【0031】(G)前記溝の深さは、前記完成時のチッ
プの厚さよりも5μm乃至60μm深い。
【0032】(H)前記分離した各チップを前記粘着性
のシートから剥離して外囲器に封止する工程は、前記粘
着性のシートから剥離したチップをリードフレームのア
イランドにマウントする工程と、前記リードフレームの
インナーリード部と前記チップの各パッドとをワイヤボ
ンディングする工程と、前記チップ、前記アイランド及
び前記インナーリード部を外囲器に封止する工程とを備
える。
【0033】(I)前記分離した各チップを前記粘着性
のシートから剥離して外囲器に封止する工程は、前記粘
着性のシートから剥離したチップの主表面上にリードの
一端を接着する工程と、前記リードと前記チップの各パ
ッドとをワイヤボンディングする工程と、前記チップ、
前記リードの一端を外囲器に封止する工程とを備える。
【0034】(J)前記ウェーハの裏面を研削及び研磨
して、前記完成時のチップの厚さにする工程は、第1の
砥粒径の研削砥石により前記ウェーハの裏面を前記完成
時のチップより厚く研削及び研磨する第1の工程と、前
記第1の工程で研削及び研磨した前記ウェーハの裏面
を、前記第1の砥粒径よりも小さな第2の砥粒径の切削
砥石を用いて前記完成時のチップの厚さまで研削及び研
磨する第2の工程とを含む。
【0035】(K)主要な前記第1の砥粒径は40〜6
0μmであり、主要な前記第2の砥粒径は4〜6μmで
ある。
【0036】上記のような半導体装置の製造方法によれ
ば、ウェーハ上に形成された半導体素子を個々のチップ
毎に切断分離して外囲器に封止する工程は、ダイシング
(ハーフカット)、ウェーハの裏面研削及び研磨、ダイ
ボンディングの順である。すなわち、ウェーハを個々の
チップに分離するのは、研削及び研磨によって行う。よ
って、ウェーハの裏面を研削及び研磨して薄厚化した状
態での搬送や処理工程がないので、ウェーハの破損を防
止できる。
【0037】シートは一枚で済むので材料費の低減と製
造工程の削減が図れ、低コスト化できる。外力を加えて
ウェーハを分割する必要がないのでチッピングを抑制で
きる。
【0038】ウェーハの裏面側を、切削及び研磨によっ
て除去して個々のチップに分離するので、ウェーハの裏
面側に発生するチッピングを抑制でき、抗折応力の低下
を抑制できる。また、溝の底部に曲面を形成すれば、ウ
ェーハの裏面を研削及び研磨して行く際、溝底部のアー
チ形状によってウェーハの大幅な強度向上が図れ、ウェ
ーハが個々のチップに分離される直前におけるシリコン
欠片の発生を抑制でき、チップ端面のダメージを抑えて
チップ品質を向上できる。しかも、ウェーハの研削及び
研磨面が溝の底部に達してから、完成時のチップ厚にな
るまでの研削及び研磨量と、溝の底部における曲面を有
する領域の深さとの比を0.3以上にするので、研削及
び研磨時に発生するチッピングの平均径をより小さくし
てチップ品質を更に向上できる。
【0039】更に、溝の深さを完成時のチップの厚さよ
りも少なくとも5μm深く、好ましくは5μm乃至60
μm深く形成すれば、未分離などの品質劣化を防止し、
且つ研削量を最適化して生産性を落とすことなく研削異
常を低減できる。また、ウェーハの裏面を研削及び研磨
して個々のチップに分離する際、ダイシングやエッチン
グによって形成された切断面と研削及び研磨によって形
成された研磨面とが交わる部分にチッピングが発生して
も、この領域を研削及び研磨によって除去できる。
【0040】外囲器に封止する際には、通常の樹脂パッ
ケージやセラミックパッケージに封止しても良く、LO
C(Lead On Chip)パッケージに封止して
も良い。
【0041】更に、ウェーハを個々のチップに分離する
工程において、まず砥粒径の大きい研削砥石により研削
及び研磨した後、砥粒径の小さい研削砥石により研削及
び研磨すれば、時間の短縮が図れ、且つチッピングの発
生も低減できる。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。 [第1の実施の形態]図1乃至図8はそれぞれ、この発
明の第1の実施の形態に係るウェーハの分割方法及び半
導体装置の製造方法について説明するためのもので、図
1はダイシングラインに沿ってウェーハに溝を形成する
工程、図2は溝の拡大断面図、図3(a),(b)はウ
ェーハに表面保護テープを貼り付ける工程、図4はウェ
ーハ裏面の研削及び研磨工程(分割工程)、図5はウェ
ーハの研削及び研磨面が溝の底部に達してから、完成時
のチップ厚になるまでの研削及び研磨量と、溝の底部に
おける曲面を有する領域の深さとの比を変化させたとき
に、ウェーハの研削及び研磨面に発生するチッピングの
平均径を測定した結果を示す図、図6は分離したチップ
をピックアップする工程、図7はダイボンディング工程
及び図8は外囲器に封止する工程をそれぞれ示してい
る。
【0043】先ず、図1に示す如く、各種の半導体素子
が形成されたウェーハ21をパターン形成面(ウェーハ
21の主表面)21’側を上にして、ダイシング装置の
チャックテーブル23にバキュームその他の方法で吸着
して固定する。そして、先端部に曲面を有するダイシン
グ用ブレード24を任意の回転数で回転させ、切削水を
掛けながら所定の深さまでダイシングラインに沿って溝
22を切り込む。この溝22の深さは、完成時のチップ
の厚さ(仕上げチップ厚)よりも少なくとも5μm、好
ましくは5μm乃至60μm深くする。
【0044】これによって、図2に示すように、幅(ダ
イシング用ブレード24の幅に対応する)がDで、底部
に曲面を有する溝22が形成される。この溝22の曲面
を有する領域の深さ(ダイシング用ブレード24におけ
る先端部の曲面を有する領域の突出量に対応する)はB
である。
【0045】なお、上記溝22は、上記ダイシング用ブ
レード24を用いて機械的に形成するだけでなく、エッ
チング等の化学的な方法で形成しても構わない。例え
ば、異方性エッチングと等方性エッチングを組み合わせ
ることにより、図2に示したような断面形状の溝22を
形成できる。すなわち、ウェーハ21の主表面21’上
にフォトレジストを塗布し、PEP法等によりチップ分
割ライン(ダイシングラインに対応する)上を露出させ
た後、KOH溶液に浸漬させることによりウェーハ21
を深さ方向(ウェーハ21の主表面と直交する方向)に
選択的にエッチングする。あるいは、KOH溶液を用い
たウェットエッチングに代えて、RIE(Reacti
ve Ion Etching)等のドライエッチング
技術の適用も考えられる。例えば、真空度60mtor
rでエッチングガスとしてSF6ガスやSF6/CF系
混合ガスによりシリコンのみを選択的にエッチングする
ことが可能である。特に、SF6/CF系混合ガスでは
良好な異方性エッチングが可能であり、ウェーハ21の
主表面21’に対してほぼ垂直な溝加工が可能になる。
その後、溝の底部を等方性エッチングすることにより、
図2に示したように底部に曲面を持った溝22を形成す
る。
【0046】上記エッチングを用いた溝22の形成方法
は、ダイヤモンドブレード等のダイシング用ブレード2
4を用いる場合に比して、溝22の側壁(切断面)が機
械的な応力の影響を受けないので、切断面に発生する結
晶欠陥を低減できる。よって、必ずしも溝22の底部に
曲面を形成しなくても良い。
【0047】もちろん、上述した機械的あるいは化学的
な形成方法だけでなく、レーザースクライバー等のよう
な光学的な方法を用いて溝22を形成することもでき
る。この図1に示した工程で重要なのは、どのような方
法で溝22を形成するかではなく、溝22の深さを、完
成時のチップの厚さよりも少なくとも5μm、好ましく
は5μm乃至60μm深く(但し、ウェーハ21が個々
のチップに分離されないように)することである。
【0048】その後、上記のようにして溝22を形成し
たウェーハ21の洗浄と乾燥処理を行う。
【0049】次に、図3(a)に示すようなフラットリ
ング25をパターン形成面の表面保護テープ(粘着性の
シート)26に貼り付けて、このテープ26の弛みや皺
を除去した状態で、図3(b)に示すように前工程で溝
22を形成したウェーハ21のパターン形成面21’を
テープ26の接着剤側に貼り付けて固定する。
【0050】その後、図4に示すように、上記フラット
リング25と表面保護テープ26とで保持されたウェー
ハ21を、研削装置のチャックテーブル27にバキュー
ム等の方法で吸着固定する。そして、チャックテーブル
27と研削用砥石28を回転させ、砥石28を降下させ
ながらウェーハ21の裏面を削る。一般にこの研削方法
はインフィード研削と呼ばれるものであるが、別の方法
としてスルーフィード研削またはクリープフィード研削
を用いても良い。上記ウェーハ21の裏面を、溝22に
達するまで削ると、ウェーハ21は個々のチップ29に
分割される。この発明では、ウェーハ21が個々のチッ
プ29に分割された後も研削及び研磨を続け、完成時の
チップの厚さ(仕上げチップ厚)にする。この際、上記
研削及び研磨面が溝22の底部に達してから、完成時の
チップの厚さになるまでの研削及び研磨量A(図2参
照)と、上記溝22の底部の曲面を有する領域の深さB
との比(A/B)を0.3以上にする。
【0051】図5は、裏面研削時に研削面が溝22の底
部に達してから仕上げチップ厚になるまでの研削量A
と、溝22の底部の曲面を有する領域の深さBとの比
(A/B)を変えたときに、ウェーハ21の裏面に発生
するチッピングの平均径を測定した結果を示している。
図示するように、溝22の底部が平らな場合には14μ
m程度のチッピングが平均的に発生する。これに対し、
A/Bが0.3以下では大きなチッピングが発生してい
るものの、0.3以上になると14μmより小さくな
り、A/Bが1前後でのチッピングの平均径は5μmと
なる。
【0052】上記のように、ダイシングによって形成さ
れた切断面と研削及び研磨によって形成された研磨面と
が交わる部分にチッピングが発生しても、この領域を研
削及び研磨することによって除去できる。また、溝22
の底部が曲面を有するので、ウェーハ21の裏面を研削
及び研磨して行く際、溝22の底部のアーチ形状によっ
てウェーハ21の大幅な強度向上が図れ、ウェーハ21
が個々のチップに分離される直前におけるシリコン欠片
の発生を抑制でき、チップ端面のダメージを抑えてチッ
プ品質を向上できる。しかも、ウェーハ21の研削及び
研磨面が溝の底部に達してから、完成時のチップ厚にな
るまでの研削及び研磨量と、溝の底部における曲面を有
する領域の深さとの比を0.3以上にするので、研削及
び研磨時に発生するチッピングの平均径をより小さくし
てチップ品質を更に向上できる。また、溝の深さを完成
時のチップの厚さよりも5μm乃至60μm深く形成し
ているので、未分離などの品質劣化を防止し、且つ研削
量を最適化して生産性を落とすことなく研削異常を低減
できる。これによって、本発明を用いれば、チップ29
の完成時の厚さは、例えば30〜50μmまで薄厚化が
可能となる。
【0053】なお、上記ウェーハ21の裏面を、溝22
に達するまで削って個々のチップ29に分割する際、1
種類の砥粒径の研削砥石を用いても良いが、研削時間の
短縮とチッピングの発生の防止との両方を考慮すると、
次のように少なくとも2種類の砥粒径の研削砥石を用い
て2段階、あるいはそれ以上で行うことが好ましい。す
なわち、まず#360(主要な砥粒径が40〜60μ
m)程度の砥粒径の大きい研削砥石により研削及び研磨
した後、#2000(主要な砥粒径が4〜6μm)程度
の砥粒径の小さい研削砥石により研削及び研磨して個々
のチップ29に分離すれば、ウェーハ21を個々のチッ
プ29に分離するまでの時間短縮が図れ、且つ最終的に
分離する際には砥粒径の小さい研削砥石を用いるのでチ
ッピングの発生も低減できる。
【0054】次に、図6に示すように、ウェーハ21の
切断分離を終えて分割された個々のチップ29が接着固
定されているフラットリング25をダイボンディング装
置に設置し、このダイボンディング装置のピックアップ
ニードル30を用いて表面保護テープ26越しにパター
ン形成面22に下方に圧力を加える。これによって、ピ
ックアップニードル30は、テープ26を貫通すること
なくチップ29のパターン形成面を押圧し、チップ29
がテープ26から剥離される。上記ピックアップニード
ル30は、先端曲率半径が0.35mm以上であれば1
8Nの力が掛かっても(15mm×15mmチップの場
合)、チップ29中に形成されたアルミ配線等にダメー
ジが発生しないことを本発明者等は実験により確認して
いる。よって、チップ29の主表面側から表面保護テー
プ26を介してピックアップニードル30(金属製のピ
ン)で押し剥がしても、先端曲率半径を最適化すること
によりピックアップニードル30がテープ26を破るこ
とはなく、特に問題は発生しない。なお、本実施の形態
では、チップ29をテープ26から剥離する際に、チッ
プ29を押し下げるようにしたが、押し上げて剥離する
ようにしても良く、一般には後者の方法が多用されてい
る。
【0055】テープ26から剥離されたチップ29は、
ダイボンディング装置のコレットと呼ばれるツールで吸
着保持し、図7に示すようにリードフレームのアイラン
ド31にマウントする。この際、リードフレームのアイ
ランド31に予め接着固定用の導電性ペースト32を塗
布しておき、その上にチップ29をダイボンディングす
る。金−シリコンの共晶を利用してマウントしたり、ウ
ェーハの裏面に金属の薄膜を蒸着し、半田を用いてマウ
ントすることもできる。
【0056】その後、ワイヤボンディングを行ってチッ
プ29の各パッドとリードフレーム34のインナーリー
ド部とをボンディングワイヤ35で電気的に接続する。
そして、チップ29、アイランド31及びリードフレー
ム34のインナーリード部を樹脂(またはセラミック)
パッケージ33に封止し、リードフォーミングを行って
図8に示すような半導体装置を完成する。
【0057】図9(a),(b)はそれぞれ、ウェーハ
を個々のチップに分離した時の研削面の拡大図である。
図9(a)は、従来の分割方法及び製造方法を用いた場
合を示し、フルカットによってダイシングした時の研削
面側の拡大図である。図示する如く、ダイシング部に多
数のチッピングが発生している。図9(b)は、この発
明の分割方法及び製造方法を用いた場合を示すもので、
図9(a)に比べてシャープな切断面であり、チッピン
グは大幅に減少している。
【0058】溝22の深さに関しては、裏面研削装置に
おける研削部の精度、及び保護テープ部材の厚さの精度
について検証したところ、下表1に示すように、最終的
なチップ厚と一致(0)か5μm以下の範囲では、最悪
の場合、未分離が発生してしまい、次のピックアップ工
程においてクラックを発生させながらチップをピックア
ップすることになり、チップ裏面に著しいダメージを与
える。
【0059】これに対し、60μm以上の研削を行おう
とすると、研削時間が長くなって生産性が低下する。特
に、分割時間の短縮とチップの品質向上のために、粗研
削と仕上げ研削を行う場合には、仕上げ研削の加工速度
は粗研削の1/5〜1/10程度にする必要があり、且
つ仕上げ研削砥石の特性上、研削量を大きく取ると研削
面異常(砥石材料がウェーハ研削面に付着)が発生する
ことからも溝22の深さをあまり深くできない。しか
も、研削量を多くする場合には、2軸分離が前提となる
が、2軸による低速での研削量が増えるために生産能力
が大幅に低下するのみならず、2軸研削量が増えること
で研削時の砥石への負担が増えて研削異常が発生し易く
なる。従って、溝22の深さを60μm以上に深くする
のは好ましくない。下表1に示すように、80μmでは
研削異常が発生している。
【0060】
【表1】
【0061】これらのことから、好ましい溝の深さは
「仕上げチップ厚+5μm」乃至「仕上げチップ厚+6
0μm」である。
【0062】なお、上述した第1の実施の形態では、図
1に示した工程においてウェーハ21に溝22を形成し
た後、図3(a),(b)に示したようにパターン形成
面の表面保護テープ26にフラットリング25を貼り付
け、このフラットリング25と表面保護テープ26とで
保持されたウェーハ21を、研削装置のチャックテーブ
ル27に吸着固定してウェーハ21の裏面を削った。し
かしながら、フラットリング25はウェーハ21の裏面
を削る工程では必ずしも必要ではなく、図10及び図1
1に示すようにフラットリングを用いなくても良い。す
なわち、図1に示したような工程を経てウェーハ21に
溝22を形成した後、ローラー51を図示矢印方向に移
動させながらウェーハ21のパターン形成面(主表面)
21’上に表面保護テープ(粘着性のシート)52を貼
り付ける。その後、図11に示すように、表面保護テー
プ52で主表面が保護されたウェーハ21を、研削装置
のチャックテーブル27にバキューム等の方法で吸着固
定する。この際、フラットリングを使用していないの
で、ウェーハ21全体をフラットな状態で吸着する必要
がある。引き続き、チャックテーブル27と研削用砥石
28を回転させ、砥石28を降下させながらウェーハ2
1の裏面を削る。上記ウェーハ21の裏面を、溝22に
達するまで削ると、ウェーハ21は個々のチップに分割
される。ウェーハ21が個々のチップ29に分割された
後も研削及び研磨を続け、少なくとも5μm以上、好ま
しくは5μm乃至60μm研削及び研磨する。次に、図
12(a)に示すように、フラットリング25の粘着性
のシート26上に前の工程で個々のチップ29に分割さ
れ表面保護テープ52で保持されているウェーハ21の
裏面を貼り付ける。その後、図12(b)に示すよう
に、表面保護テープ52を剥がす。以降の工程は、図6
乃至図8に示した工程と同様である。
【0063】なお、図6に示した工程でピックアップし
た個々のチップ29をダイボンディング、ワイヤボンデ
ィング及びパッケージへの封止工程等を経て半導体装置
を完成するのではなく、トレイに詰めても良い。
【0064】[第2の実施の形態]図13は、この発明
の第2の実施の形態に係る半導体装置の製造方法につい
て説明するためのもので、LOC(Lead On C
hip)パッケージに適用したものである。LOCパッ
ケージの場合には、図6に示したピックアップ工程の
後、次のような工程で封止する。まず、チップ29上に
接着テープ36を介在させてリード37の一端を接着す
る。その後、ワイヤボンディングを行ってチップ29の
各パッドとリード37とをボンディングワイヤ35で接
続する。そして、樹脂パッケージ33またはセラミック
パッケージに封止することにより、図13に示したよう
な半導体装置が完成する。
【0065】本実施の形態によれば、リード37の接着
やワイヤボンディング時の荷重により、シリコン屑がチ
ップ29表面の保護膜を破り、アルミ配線の段線やショ
ート等の不良を起こす危険を抑制できる。
【0066】上記のようなウェーハの分割方法及び半導
体装置の製造方法によれば、下記(1)〜(6)に示す
ような効果が得られる。
【0067】(1)ウェーハの薄厚化時のウェーハ破損
による不良率の低減化が図れる。
【0068】下表2は、6インチ型のウェーハを個々の
チップに分割した場合のチップ厚(溝の深さと実質的に
等しいか、あるいは少し薄い)と破損率(ppm:pa
rts par million)との関係を示してい
る。
【0069】
【表2】
【0070】表2に示す如く、従来はチップ厚が薄くな
ると破損率が高くなったが、この発明では最終的なチッ
プ厚が薄くなるほど破損率が低くなる。これは、チップ
厚を薄くする場合には溝を浅くすることができるので、
溝の下に残存するウェーハ厚が厚くなることに依るもの
である。6インチ型のウェーハの場合には、ウェーハの
厚さは通常600〜650μmである。従来の分割方法
及び製造方法では、例えば50μmの厚さのチップを形
成しようとすると、ウェーハを予め50μmの厚さに研
削及び研磨し、図22乃至図24に示した処理を行う。
これに対し、この発明の方法では、50μmの溝を形成
した後(溝の下には550〜600μmのウェーハが残
存されている)、研削及び研磨して個々のチップに分割
するので破損率が低くなる。
【0071】(2)搬送時のトラブルがウェーハの口径
に左右されない。研削と同時にチップに分割するため、
チップ厚が薄くなっても、あるいは同じ口径でも切削歪
みによるウェーハの反りの影響を受けることなく装置内
搬送が可能である。また、チップ厚が薄くなると溝の下
に残存されるウェーハが厚くなるので、この点からも搬
送時のウェーハ破損等を低減できる。これにより下表3
のような効果が得られる。但し、ウェーハが8インチ型
で、チップの厚さを50μmに仕上げる場合のものであ
る。
【0072】
【表3】
【0073】この表3のデータから明らかなように、こ
の発明はウェーハの大口径化に有効であり、今後展開さ
れるウェーハの12インチ型化、または16インチ型化
への対応が容易になる。
【0074】(3)表面保護テープを一枚しか使用しな
いため、従来の方法に比して材料費と加工費を60%程
度削減でき、製造コストの低減が図れる。
【0075】(4)フルカット方式の場合、シートまで
切り込むため、ブレードの切れ味の低下及びダイシング
中のチップの飛散が生ずるため、一般的に80〜120
mm/secであるが、この発明の方法では200mm
/secまで可能である。これによって、ダイシングス
ピードの向上が図れ、10%程度の加工費の低減が図れ
る。
【0076】(5)ウェーハを分割するために、ダイシ
ングシートまで切り込む必要がなく、且つ裏面研削用の
砥石で研削して分割するため、裏面チッピングの大きさ
が従来の15μm程度から4μm程度へと小さくなり、
抗折強度が従来の方法では520MPaであったもの
が、600MPaまで向上する。
【0077】なお、裏面研磨でチップ分割を行う際に
は、研削砥石のダイヤ砥粒径により裏面チッピング量が
大きくなり、下表4のようにダイヤ砥粒径が小さい方が
裏面チッピングが小さくなり、従って、チップの抗折強
度がより向上する効果が得られる。よって、チップ分割
時に使用する砥石のダイヤ砥粒径はできるだけ小さい方
が好ましい。また、上述したように、砥粒径の大きい研
削砥石と小さい研削砥石を組み合わせて用いることによ
り、チッピングを低減しつつ研削時間の短縮も図れる。
【0078】
【表4】
【0079】図14は、従来の方法とこの発明の方法に
よる抗折強度分布を比較して示しており、各抗折強度
(200MPa〜1000MPa)におけるチッピング
の発生確率(%)を示している。この図14から明らか
なように、この発明の分割方法では従来の分割方法に比
して同一の抗折強度であればチッピングの発生確率が下
がっており、高い抗折強度側にシフトしている。従来の
方法による抗折強度の平均値は約520MPaであり、
この発明の方法による抗折強度の平均値は約600MP
aである。
【0080】(6)ウェーハを分割するために、ダイシ
ングシートまで切り込む必要がないため、ダイシングブ
レードの摩耗を低減でき、ダイシングブレードの寿命を
向上できる。例えば、ダイシングシートまで切り込む方
式を採用した場合には、通常10000〜20000ラ
イン(6インチ型ウェーハの場合)の寿命であるが、こ
の発明の方法では80000ライン以上にまで寿命を延
ばすことが期待できる。
【0081】[第3の実施の形態]図15(a)〜
(e)はそれぞれ、この発明の第3の実施の形態に係る
半導体装置の製造方法について説明するためのもので、
分割されたチップをリードフレームにマウントする工程
を順次示している。まず、第1の実施の形態と同様に、
図1乃至図4に示した工程に従ってウェーハ21を個々
のチップ29に分割する。次に、分割された個々のチッ
プ29が接着固定されているフラットリング25を研削
装置のチャックテーブル27から取り外し、図15
(a)に示すようにチップ29のピックアップを行う。
この際、チップ29を下方から表面保護テープ26を介
してピックアップニードルで突き上げて表面保護テープ
26から剥離し、コレット38で裏面を吸着する。この
コレット38はチップ反転機構を有しており、図15
(b)に示す如く、下向きの吸着部が上向きになるよう
に180°回転する。この状態で、チップ空中受け渡し
機構を用いて、図15(c)に示すように別のコレット
39に持ち替える。これによって、チップ29の表裏が
反転して主表面(パターン形成面)が上向きとなる。そ
の後、図15(d)に示すようにディスペンサ40を用
いてリードフレーム34のアイランド31に導電性ペー
スト41を塗布し、図15(e)に示すように上記コレ
ット39で保持しているチップ29を上記リードフレー
ム34のアイランド31上に移動させてダイボンディン
グする。
【0082】[第4の実施の形態]図16(a)〜
(c)はそれぞれ、この発明の第4の実施の形態に係る
半導体装置の製造方法について説明するためのもので、
分割されたチップをリードフレームにマウントする工程
を順次示している。まず、第1の実施の形態と同様に、
図1乃至図4に示した工程に従ってウェーハ21を個々
のチップ29に分割する。次に、分割された個々のチッ
プ29が接着固定されているフラットリング25を研削
装置のチャックテーブル27から取り外し、各チップ2
9を図16(a)に示すように表面保護テープ42にフ
ラットリング43を張り付けたテープ表面に張り替え
る。これによって、チップ29の表裏が反転して主表面
が上向きとなる。次に、図16(b)に示すようにディ
スペンサ40を用いてリードフレーム34のアイランド
31に導電性ペースト41を塗布する。その後、図16
(c)に示すようにピックアップニードルを用いた従来
と同様なピックアップ、すなわち、表面保護テープ42
越しに下方からパターン形成面に圧力を加えることによ
って、チップ29のパターン形成面を押圧し、チップ2
9を表面保護テープ42から剥離する。そして、コレッ
ト44でピックアップしたチップ29を上記導電性ペー
スト41を塗布したリードフレーム34のアイランド3
1上に移動させてダイボンディングする。
【0083】[第5の実施の形態]図17(a)〜
(c)はそれぞれ、この発明の第5の実施の形態に係る
半導体装置の製造方法について説明するためのもので、
分割されたチップをリードフレームにマウントする工程
を順次示している。まず、第1の実施の形態と同様に、
図1乃至図4に示した工程に従ってウェーハ21を個々
のチップ29に分割する。次に、分割された個々のチッ
プ29が接着固定されているフラットリング25を研削
装置のチャックテーブル27から取り外し、各チップ2
9をポーラスチャックテーブル45に移し替える。これ
によって、チップ29の表裏が反転して主表面が上向き
となる。次に、図17(b)に示すようにディスペンサ
40を用いてリードフレーム34のアイランド31に導
電性ペースト41を塗布する。その後、図17(c)に
示すようにチップ29をポーラスチャックテーブル45
からピックアップする。そして、上記ピックアップした
チップ29を上記リードフレーム34のアイランド31
上に移動させてダイボンディングする。
【0084】よって、上記第5の実施の形態では、突き
上げピンを用いることなくチップ29のピックアップが
可能となる。
【0085】[第6の実施の形態]図18(a)〜
(e)はそれぞれ、この発明の第6の実施の形態に係る
半導体装置の製造方法について説明するためのもので、
分割されたチップをリードフレームにマウントする工程
を順次示している。まず、第1の実施の形態と同様に、
図1乃至図4に示した工程に従ってウェーハ21を個々
のチップ29に分割する。次に、分割された個々のチッ
プ29が接着固定されているフラットリング25を研削
装置のチャックテーブル27から取り外し、図18
(a)に示すようにコレット38を用いて各チップ29
のピックアップを行う。ピックアップは、チップ29を
表面保護テープ26を介して下方からピックアップニー
ドルで突き上げて表面保護テープ26から剥離し、コレ
ット38で吸着して行う。このコレット38はチップ反
転機構を有しており、図18(b)に示す如く、下向き
の吸着部が上向きとなるように180°回転する。この
状態で、チップ空中受け渡し機構を用いて別のコレット
39に持ち替える。次に、コレット39を移動させ、図
18(c)に示すように各チップ29を表面保護テープ
46にフラットリング47を張り付けたテープ表面に張
り替える。これによって、各チップ29の表裏が反転し
て主表面(パターン形成面)が上向きとなる。次に、図
18(d)に示すように、ディスペンサ40を用いてリ
ードフレーム34のアイランド31に導電性ペースト4
1を塗布する。その後、図18(e)に示すようにピッ
クアップニードルを用いた従来と同様なピックアップ、
すなわち、表面保護テープ越しにチップ裏面に圧力を加
えることによって、チップ裏面を押圧し、チップ29を
表面保護テープから剥離する。そして、上記コレット3
9で保持しているチップ29を上記リードフレーム34
のアイランド31上に移動させてダイボンディングす
る。
【0086】上記マウント方法は、各チップ29をフラ
ットリング47の表面保護テープ46に張り付けた状態
で離れた位置にある製造装置、別の部屋や別の工場等に
容易に輸送でき、種々の製造装置や製造方法に柔軟に対
応できる。
【0087】[第7の実施の形態]図19(a)〜
(e)はそれぞれ、この発明の第7の実施の形態に係る
半導体装置の製造方法について説明するためのもので、
分割されたチップをリードフレームにマウントする工程
を順次示している。まず、第1の実施の形態と同様に、
図1乃至図4に示した工程に従ってウェーハ21を個々
のチップ29に分割する。次に、分割された個々のチッ
プ29が接着固定されているフラットリング25を研削
装置のチャックテーブル27から取り外し、図19
(a)に示すようにチップ29のピックアップを行う。
この際、チップ29を下方から表面保護テープ26を介
してピックアップニードルで突き上げて表面保護テープ
26から剥離し、コレット38で吸着する。このコレッ
ト38はチップ反転機構を有しており、図19(b)に
示すように吸着部が下向きから上向きに180°回転す
る。この状態で、チップ空中受け渡し機構を用いて別の
コレット39に持ち替える。次に、図19(c)に示す
ように、各チップ29をチップトレイ48に収容する。
チップトレイ48にはチップ29の主表面(パターン形
成面)が上向きに収容される。次に、図19(d)に示
すようにディスペンサ40を用いてリードフレーム34
のアイランド31に導電性ペースト41を塗布する。そ
の後、図19(e)に示すようにコレット39でチップ
トレイ48から各チップ29を吸着し、上記コレット3
9で保持しているチップ29をリードフレーム34のア
イランド31上に移動させてダイボンディングする。
【0088】上記マウント方法では、上記第6の実施の
形態と同様に、各チップ29をチップトレイ48に収容
した状態で離れた位置にある製造装置、別の部屋や別の
工場等に容易に輸送でき、種々の製造装置や製造方法に
柔軟に対応できる。
【0089】[第8の実施の形態]図20(a)〜
(d)はそれぞれ、この発明の第8の実施の形態に係る
半導体装置の製造方法について説明するためのもので、
分割されたチップをリードフレームにマウントする工程
を順次示している。まず、第1の実施の形態と同様に、
図1乃至図4に示した工程に従ってウェーハ21を個々
のチップ29に分割する。次に、分割された個々のチッ
プ29が接着固定されているフラットリング25を研削
装置のチャックテーブル27から取り外し、図20
(a)に示すようにチップ29のピックアップを行う。
ピックアップは、チップ29を下方から表面保護テープ
26を介してピックアップニードルで突き上げて表面保
護テープ26から剥離し、コレット38で吸着して行
う。この状態で、図20(b)に示すようにチップ29
を加工ステージ49上に搬送して載置する。次に、図2
0(c)に示すように、ディスペンサ40を用いてリー
ドフレーム34のアイランド31に導電性ペースト41
を塗布する。この際、リードフレーム34のチップ搭載
面を下方に向け、下方からディスペンサ40で導電性ペ
ースト41をリードフレーム34の下面側に塗布する。
そして、図20(d)に示すように上記加工ステージ4
9上に載置されているチップ29を上記リードフレーム
34にダイボンディングする。
【0090】このようなマウント方法では、チップ29
の表裏を反転する必要がないので、コレット38にはチ
ップ反転機構は不要であり、構造を簡単化できる。ま
た、ピックアップしたチップを別の表面保護テープに張
り替えたり、チップトレイに移し替えたりする必要もな
い。
【0091】[第9の実施の形態]図21(a),
(b)はそれぞれ、この発明の第9の実施の形態に係る
半導体装置の製造方法について説明するためのもので、
分割されたチップをリードフレームにマウントする工程
を順次示している。まず、第1の実施の形態と同様に、
図1乃至図4に示した工程に従ってウェーハ21を個々
のチップ29に分割する。次に、分割された個々のチッ
プ29が接着固定されているフラットリング25を研削
装置のチャックテーブル27から取り外し、図21
(a)に示すように各チップ29の裏面に導電性ペース
ト41を塗布する。そして、図21(b)に示すように
上記フラットリング25上にリードフレーム34を配置
し、チップ29を下方から表面保護テープ26を介して
ピックアップニードルで突き上げて表面保護テープ26
から剥離し、リードフレーム34のアイランド31にダ
イボンディングする。
【0092】[変形例]なお、この発明は上述した第1
ないし第9の実施の形態に限定されるものではなく、要
旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施可能である。例
えば、第1の実施の形態では、溝の形成時にウェーハ2
1をダイシング用チャックテーブル23に固着したが、
従来の方法と同様にフラットリングを粘着性のシートに
貼り付けた状態で、ウェーハをダイシング用チャックテ
ーブルに固定するようにしても良い。あるいは、平板に
ウェーハを固定したり、平板に粘着性のシートを用いて
ウェーハを固着した状態で溝を形成しても良い。
【0093】また、図4及び図11に示した研削及び研
磨工程において、保持部材として表面保護テープ(粘着
性のシート)26,52を用いたが、他の保持部材、例
えばワックス、吸着パッド、熱圧着シート、粘着材を塗
布した基板、及び半導体素子上に塗布したレジスト等、
あるいはこれらを組み合わせた材料を用いることができ
る。
【0094】更に、ウェーハ21のパターン形成面2
1’を粘着性のシート(表面保護テープ26)に貼り付
けるようにしたが、ウェーハ21のパターン形成面2
1’と粘着性のシートとの間に極薄のフィルムを介在さ
せても良い。極薄のフィルムを介在させるには、例え
ば、ウェーハのパターン形成面にシリテクト−IIと呼ば
れる液体をスプレーで吹き付けて被膜を形成した後、粘
着性のシートを貼り付ければ良い。平板上に両面あるい
は片面の粘着テープを貼り付け、その上にウェーハを固
着するようにしても良い。
【0095】更に、チップを表面保護テープから剥離す
るためにピックアップニードルを用いたが、ピックアッ
プニードルの代わりにチップ裏面をバキュームで吸着
し、表面保護テープから剥離するようにしても良い。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、薄厚研削時や搬送時のウェーハの割れを抑制できる
ウェーハの分割方法及び半導体装置の製造方法が得られ
る。また、製造工程とコストの削減が図れるウェーハの
分割方法及び半導体装置の製造方法が得られる。更に、
ウェーハの裏面側のチッピングを小さくでき、チップの
抗折応力の低下を抑制できるウェーハの分割方法及び半
導体装置の製造方法が得られる。更に、ダイシングブレ
ードの摩耗量の低減やダイシングブレードの寿命の向上
等の効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態に係る半導体装置
の製造方法について説明するためのもので、ダイシング
ラインに沿ってウェーハに溝を形成する工程を示す側断
面図。
【図2】図1に示した溝の拡大断面図。
【図3】この発明の第1の実施の形態に係る半導体装置
の製造方法について説明するためのもので、(a)図は
フラットリングの斜視図、(b)図はウェーハに表面保
護テープを貼り付ける工程を示す断面図。
【図4】この発明の第1の実施の形態に係る半導体装置
の製造方法について説明するためのもので、ウェーハ裏
面の研削及び研磨工程(分割工程)を示す側断面図。
【図5】裏面研削時に研削面が溝の底部に達してから仕
上げチップ厚になるまでの研削量と、溝の底部の曲面を
有する領域の深さとの比を変えたときに、ウェーハの裏
面に発生するチッピングの平均径を測定した結果を示す
図。
【図6】この発明の第1の実施の形態に係る半導体装置
の製造方法について説明するためのもので、分離したチ
ップをピックアップする工程を示す側断面図。
【図7】この発明の第1の実施の形態に係る半導体装置
の製造方法について説明するためのもので、ダイボンデ
ィング工程を示す斜視図。
【図8】この発明の第1の実施の形態に係る半導体装置
の製造方法について説明するためのもので、外囲器に封
止する工程を示す断面図。
【図9】従来とこの発明の方法でウェーハを個々のチッ
プに分離した時の研削面の拡大図であり、(a)図は従
来の方法による研削面、(b)図はこの発明の方法によ
る研削面。
【図10】この発明の第1の実施の形態に係る半導体装
置の製造方法の変形例について説明するためのもので、
ウェーハに表面保護テープを貼り付ける工程を示す斜視
図。
【図11】この発明の第1の実施の形態に係る半導体装
置の製造方法の変形例について説明するためのもので、
ウェーハ裏面の研削及び研磨工程(分割工程)を示す側
断面図。
【図12】この発明の第1の実施の形態に係る半導体装
置の製造方法の変形例について説明するためのもので、
分離されたチップの転写工程(テープの張り替え工程)
を示す斜視図であり、(a)図はフラットリングの粘着
性のシート上にウェーハの裏面を貼り付ける工程、
(b)図は表面保護テープを剥がす工程。
【図13】この発明の第2の実施の形態に係る半導体装
置の製造方法について説明するためのもので、この発明
をLOCパッケージに適用した時の半導体装置の断面
図。
【図14】従来の方法とこの発明の方法による抗折強度
分布を比較して示すダイヤグラム。
【図15】この発明の第3の実施の形態に係る半導体装
置の製造方法について説明するためのもので、(a)図
乃至(e)図はそれぞれ、分割されたチップをリードフ
レームにマウントする工程を順次示す斜視図。
【図16】この発明の第4の実施の形態に係る半導体装
置の製造方法について説明するためのもので、(a)図
乃至(c)図はそれぞれ、分割されたチップをリードフ
レームにマウントする工程を順次示す斜視図。
【図17】この発明の第5の実施の形態に係る半導体装
置の製造方法について説明するためのもので、(a)図
乃至(c)図はそれぞれ、分割されたチップをリードフ
レームにマウントする工程を順次示す斜視図。
【図18】この発明の第6の実施の形態に係る半導体装
置の製造方法について説明するためのもので、(a)図
乃至(e)図はそれぞれ、分割されたチップをリードフ
レームにマウントする工程を順次示す斜視図。
【図19】この発明の第7の実施の形態に係る半導体装
置の製造方法について説明するためのもので、(a)図
乃至(e)図はそれぞれ、分割されたチップをリードフ
レームにマウントする工程を順次示す斜視図。
【図20】この発明の第8の実施の形態に係る半導体装
置の製造方法について説明するためのもので、(a)図
乃至(d)図はそれぞれ、分割されたチップをリードフ
レームにマウントする工程を順次示す斜視図。
【図21】この発明の第9の実施の形態に係る半導体装
置の製造方法について説明するためのもので、(a)図
及び(b)図はそれぞれ、分割されたチップをリードフ
レームにマウントする工程を順次示す斜視図である。
【図22】従来の半導体装置の製造方法について説明す
るためのもので、ウェーハに表面保護テープを貼り付け
る工程を示す側断面図。
【図23】従来の半導体装置の製造方法について説明す
るためのもので、ウェーハの裏面の研削及び研磨工程を
示す側断面図。
【図24】従来の半導体装置の製造方法について説明す
るためのもので、表面保護テープを剥がす工程を示す側
断面図。
【図25】従来の半導体装置の製造方法について説明す
るためのもので、(a)図はフラットリングの斜視図、
(b)図はウェーハを固定用シートに固着した状態を示
す断面図。
【図26】従来の半導体装置の製造方法について説明す
るためのもので、ウェーハのダイシング工程を示す側断
面図。
【図27】従来の半導体装置の製造方法について説明す
るためのもので、分離したチップをピックアップする工
程を示す側断面図。
【図28】従来の半導体装置の製造方法について説明す
るためのもので、ダイボンディング工程を示す斜視図。
【符号の説明】
21…ウェーハ 21’…パターン形成面 22…溝 24…ダイシング用ブレード 25,47…フラットリング 26,42,46…表面保護テープ 27…裏面研削用チャックテーブル 28…研削用砥石 29…チップ 30…ピックアップニードル 31…リードフレームのアイランド 32,41…導電性ペースト 33…パッケージ 34…リードフレーム 35…ボンディングワイヤ 36…接着テープ 37…リード 38,39,44…コレット 40…ディスペンサ 45…ポーラスチャックテーブル A…研削量 B…底部の領域の深さ D…溝の幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢嶋 興一 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝マイクロエレクトロニクスセン ター内 (72)発明者 徳渕 圭介 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝マイクロエレクトロニクスセン ター内 (72)発明者 佐々木 栄夫 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体素子が形成されたウェーハのダイ
    シングラインに沿って、先端部に曲面を有するダイシン
    グ用ブレードを用いて、前記半導体素子の形成面側から
    完成時のチップの厚さよりも深く、且つ底部に曲面を有
    する溝を形成する工程と、 前記ウェーハにおける前記半導体素子の形成面上に保持
    部材を貼り付ける工程と、 前記ウェーハの裏面を研削及び研磨して、ウェーハを個
    々のチップに分離し、研削及び研磨によってウェーハが
    個々のチップに分割された後も研削及び研磨を続け、前
    記完成時のチップの厚さにする工程とを具備し、 前記ウェーハの研削及び研磨面が前記溝の底部に達して
    から、完成時のチップ厚になるまでの研削及び研磨量
    と、前記溝の底部における曲面を有する領域の深さとの
    比が0.3以上であることを特徴とするウェーハの分割
    方法。
  2. 【請求項2】 半導体素子が形成されたウェーハのチッ
    プ分割ラインに沿ってエッチングすることにより、前記
    半導体素子の形成面側から完成時のチップの厚さよりも
    深い溝を形成する工程と、 前記ウェーハにおける前記半導体素子の形成面上に保持
    部材を貼り付ける工程と、 前記ウェーハの裏面を研削及び研磨して、ウェーハを個
    々のチップに分離する工程とを具備し、 研削及び研磨によってウェーハが個々のチップに分割さ
    れた後も研削及び研磨を続け、前記完成時のチップの厚
    さにすることを特徴とするウェーハの分割方法。
  3. 【請求項3】 半導体素子が形成されたウェーハのチッ
    プ分割ラインに沿ってエッチングすることにより、前記
    半導体素子の形成面側から完成時のチップの厚さよりも
    深く、且つ底部に曲面を有する溝を形成する工程と、 前記ウェーハにおける前記半導体素子の形成面上に保持
    部材を貼り付ける工程と、 前記ウェーハの裏面を研削及び研磨して、ウェーハを個
    々のチップに分離し、研削及び研磨によってウェーハが
    個々のチップに分割された後も研削及び研磨を続け、前
    記完成時のチップの厚さにする工程とを具備し、 前記ウェーハの研削及び研磨面が前記溝の底部に達して
    から、完成時のチップ厚になるまでの研削及び研磨量
    と、前記溝の底部における曲面を有する領域の深さとの
    比が0.3以上であることを特徴とするウェーハの分割
    方法。
  4. 【請求項4】 前記溝の深さは、前記完成時のチップの
    厚さよりも少なくとも5μm深いことを特徴とする請求
    項1乃至3いずれか1つの項に記載のウェーハの分割方
    法。
  5. 【請求項5】 前記溝の深さは、前記完成時のチップの
    厚さよりも5μm乃至60μm深いことを特徴とする請
    求項1乃至3いずれか1つの項に記載のウェーハの分割
    方法。
  6. 【請求項6】 前記保持部材は、粘着材付きテープ、ワ
    ックス、吸着パッド、熱圧着シート、粘着材を塗布した
    基板、及び前記半導体素子上に塗布したレジストの中か
    ら選択された少なくともいずれか1つの材料であること
    を特徴とする請求項1乃至5いずれか1つの項に記載の
    ウェーハの分割方法。
  7. 【請求項7】 前記ウェーハの裏面を研削及び研磨し
    て、前記完成時のチップの厚さにする工程は、第1の砥
    粒径の研削砥石により前記ウェーハの裏面を前記完成時
    のチップより厚く研削及び研磨する第1の工程と、前記
    第1の工程で研削及び研磨した前記ウェーハの裏面を、
    前記第1の砥粒径よりも小さな第2の砥粒径の切削砥石
    を用いて前記完成時のチップの厚さまで研削及び研磨す
    る第2の工程とを含むことを特徴とする請求項1乃至6
    いずれか1つの項に記載のウェーハの分割方法。
  8. 【請求項8】 主要な前記第1の砥粒径は40〜60μ
    mであり、主要な前記第2の砥粒径は4〜6μmである
    ことを特徴とする請求項7に記載のウェーハの分割方
    法。
  9. 【請求項9】 ウェーハの主表面に半導体素子を形成す
    る工程と、 前記ウェーハのダイシングラインに沿って、先端部に曲
    面を有するダイシング用ブレードを用いて、前記ウェー
    ハの主表面側から完成時のチップの厚さよりも深く、且
    つ底部に曲面を有する溝を形成する工程と、 前記ウェーハの主表面上に粘着性のシートを貼り付ける
    工程と、 前記ウェーハの裏面を研削及び研磨して、ウェーハを個
    々のチップに分離し、研削及び研磨によってウェーハが
    個々のチップに分割された後も研削及び研磨を続け、前
    記完成時のチップの厚さにする工程と、 前記分離した各チップを前記粘着性のシートから剥離し
    て外囲器に封止する工程とを具備し、 前記ウェーハの研削及び研磨面が前記溝の底部に達して
    から、完成時のチップ厚になるまでの研削及び研磨量
    と、前記溝の底部における曲面を有する領域の深さとの
    比が0.3以上であることを特徴とする半導体装置の製
    造方法。
  10. 【請求項10】 ウェーハの主表面に半導体素子を形成
    する工程と、 前記ウェーハのチップ分割ラインに沿ってエッチングす
    ることにより、前記ウェーハの主表面側から完成時のチ
    ップの厚さよりも深い溝を形成する工程と、 前記ウェーハの主表面上に粘着性のシートを貼り付ける
    工程と、 前記ウェーハの裏面を研削及び研磨して、ウェーハを個
    々のチップに分離する工程と、 前記分離した各チップを前記粘着性のシートから剥離し
    て外囲器に封止する工程とを具備し、 研削及び研磨によってウェーハが個々のチップに分割さ
    れた後も研削及び研磨を続け、前記完成時のチップの厚
    さにすることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 ウェーハの主表面に半導体素子を形成
    する工程と、 前記ウェーハのチップ分割ラインに沿ってエッチングす
    ることにより、前記ウェーハの主表面側から完成時のチ
    ップの厚さよりも深く、且つ底部に曲面を有する溝を形
    成する工程と、 前記ウェーハの主表面上に粘着性のシートを貼り付ける
    工程と、 前記ウェーハの裏面を研削及び研磨して、ウェーハを個
    々のチップに分離し、研削及び研磨によってウェーハが
    個々のチップに分割された後も研削及び研磨を続け、前
    記完成時のチップの厚さにする工程と、 前記分離した各チップを前記粘着性のシートから剥離し
    て外囲器に封止する工程とを具備し、 前記ウェーハの研削及び研磨面が前記溝の底部に達して
    から、完成時のチップ厚になるまでの研削及び研磨量
    と、前記溝の底部における曲面を有する領域の深さとの
    比が0.3以上であることを特徴とする半導体装置の製
    造方法。
  12. 【請求項12】 前記溝の深さは、前記完成時のチップ
    の厚さよりも少なくとも5μm深いことを特徴とする請
    求項9乃至11いずれか1つの項に記載の半導体装置の
    製造方法。
  13. 【請求項13】 前記溝の深さは、前記完成時のチップ
    の厚さよりも5μm乃至60μm深いことを特徴とする
    請求項9乃至11いずれか1つの項に記載の半導体装置
    の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記分離した各チップを前記粘着性の
    シートから剥離して外囲器に封止する工程は、前記粘着
    性のシートから剥離したチップをリードフレームのアイ
    ランドにマウントする工程と、前記リードフレームのイ
    ンナーリード部と前記チップの各パッドとをワイヤボン
    ディングする工程と、前記チップ、前記アイランド及び
    前記インナーリード部を外囲器に封止する工程とを備え
    ることを特徴とする請求項9乃至13いずれか1つの項
    に記載の半導体装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記分離した各チップを前記粘着性の
    シートから剥離して外囲器に封止する工程は、前記粘着
    性のシートから剥離したチップの主表面上にリードの一
    端を接着する工程と、前記リードと前記チップの各パッ
    ドとをワイヤボンディングする工程と、前記チップ、前
    記リードの一端を外囲器に封止する工程とを備えること
    を特徴とする請求項9乃至13いずれか1つの項に記載
    の半導体装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記ウェーハの裏面を研削及び研磨し
    て、前記完成時のチップの厚さにする工程は、第1の砥
    粒径の研削砥石により前記ウェーハの裏面を前記完成時
    のチップより厚く研削及び研磨する第1の工程と、前記
    第1の工程で研削及び研磨した前記ウェーハの裏面を、
    前記第1の砥粒径よりも小さな第2の砥粒径の切削砥石
    を用いて前記完成時のチップの厚さまで研削及び研磨す
    る第2の工程とを含むことを特徴とする請求項9乃至1
    5いずれか1つの項に記載の半導体装置の製造方法。
  17. 【請求項17】 主要な前記第1の砥粒径は40〜60
    μmであり、主要な前記第2の砥粒径は4〜6μmであ
    ることを特徴とする請求項16に記載の半導体装置の製
    造方法。
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