JP2000294410A - ロータリー式アッテネータ - Google Patents

ロータリー式アッテネータ

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JP2000294410A
JP2000294410A JP11099979A JP9997999A JP2000294410A JP 2000294410 A JP2000294410 A JP 2000294410A JP 11099979 A JP11099979 A JP 11099979A JP 9997999 A JP9997999 A JP 9997999A JP 2000294410 A JP2000294410 A JP 2000294410A
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01CRESISTORS
    • H01C10/00Adjustable resistors
    • H01C10/46Arrangements of fixed resistors with intervening connectors, e.g. taps
    • H01C10/48Arrangements of fixed resistors with intervening connectors, e.g. taps including contact movable in an arcuate path

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化すること。 【解決手段】 リヤケース15に形成された円筒状の収
納部内に、減衰量の異なる単位減衰回路を複数回路実装
したATT基板26を収納する。ATT基板26はシャ
フト1と共に回転するように構成され、ATT基板26
の裏パターン面には入力側と出力側の接点14が設けら
れる。この接点14は入力側と出力側のブラシ8を介し
て、入力側接栓と出力側接栓に接続される。シャフト1
は、インデックス板3と、その外周縁に係合するスチー
ルボール10と、スチールボール10を付勢するボール
押さえバネ9により構成されるクリック機構により所定
角度ずつ回転するようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、信号レベルを微調
整するロータリー式アッテネータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】信号レベルの調整をする際に抵抗素子か
らなるアッテネータが一般に用いられているが、調整の
毎に減衰量の異なるアッテネータを用意することが困難
であることから、これに替えて、減衰量を可変すること
のできるアッテネータが用いられている。このような減
衰量を可変できるアッテネータとして、シャフトの回転
角度に応じた減衰量を選択することのできるロータリー
式アッテネータが知られている(特開昭57−7960
2号公報、特開平7−312305号公報参照)。この
ようなロータリー式アッテネータの従来の構成の一例を
図9および図10に示す。
【0003】従来のロータリー式アッテネータの斜視図
を図9(a)に示すが、従来のロータリー式アッテネー
タ110は金属製のケース123と、このケース123
の側面に設けられた入力端子と出力端子からなる入出力
接栓座124と、回転軸122を所定角度ずつ回転させ
るステップ機構部121から構成されている。ケース1
23内には、図9(b)に示す円板状の2枚の基板12
5と、この2枚の基板125間に設けられている抵抗1
27が収納されている。この抵抗127と2枚の基板1
25に設けられているチップ抵抗128により、減衰回
路が構成されており、この減衰回路の減衰量は、接点1
29毎に異なる減衰量とされている。この2枚の基板1
25には、それぞれ複数の接点129が円周上に配列さ
れており、この接点129には2つのブラシ126がそ
れぞれ接触されている。
【0004】ここで、回転軸122を回転させると、ブ
ラシ126に接触する接点129が切り換わり、その回
転角度に応じて選択された接点129に対応する減衰量
とすることができる。そして、入出力接栓座124の入
力端子から入力された信号は、一方のブラシ126と接
点129を介して基板125に設けられたチップ抵抗1
28および抵抗127で減衰されて、他方の接点129
とブラシ126を介して減衰された信号が入出力接栓座
124の出力端子から出力される。この場合、回転軸1
22を回転する毎に、異なる減衰量で減衰された信号が
出力端子から得られるようになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のロー
タリー式アッテネータの実際の寸法の一例を図10
(a)に示す。図10に示すロータリー式アッテネータ
110は、図9に示す従来のロータリー式アッテネータ
110と同様の構成とされており、ケース123の背面
から回転軸122の先端までの長さは約66mmであ
り、入出力接栓座124の先端からケースの側面までの
高さが約43mmとされている。これは、抵抗127が
2枚の基板125間に設けられていることから、ケース
123の内容積を大きくする必要があることと、ステッ
プ機構部121がケース123の外側に設けられている
ことによるものである。
【0006】このように、長さが長いと共に高さが高い
と、大きな設置体積が必要となるため、小型化が必要と
される電子機器のケースに収納できないおそれがあると
いう問題があった。さらに、ケース123の側面に入出
力接栓座124が設けられており、この入出力接栓座1
24には同軸ケーブルの先端に接続された同軸プラグが
装着されることから、設置する際に必要とする高さは図
10(a)に示す以上の高さを必要とするという問題点
があった。そこで、本発明は小型化が要求される電子機
器に装着可能な小型のロータリー式アッテネータを提供
することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のロータリー式アッテネータは、複数の抵抗
素子を表パターン面と裏パターン面とに実装して構成さ
れた、互いに減衰量が異なるアッテネータ単位回路が、
複数回路設けられていると共に、該アッテネータ単位回
路毎に設けられる入力側接点と出力側接点とが、一面の
異なる径の円周上にそれぞれ配列されている円板状のア
ッテネータ基板と、該アッテネータ基板を回動させるシ
ャフトを、所定角度ずつ回動させるクリック機構と、前
記アッテネータ基板と、前記クリック機構とを収納する
ケースと、前記シャフトの回転角度に応じて選択された
前記アッテネータ単位回路における前記入力側接点と接
続される入力側端子と、前記出力側接点と接続される出
力側端子とが、前記ケースの背面に設けられている。
【0008】このような本発明によれば、減衰量の異な
る複数の減衰回路が1枚のアッテネータ基板に実装され
ているため、アッテネータ基板を収納する容積を小さく
することができる。また、クリック機構もケース内に収
納されているため、全体の長さを短くすることができ
る。これにより、ロータリー式アッテネータを小型にす
ることができる。さらに、入力端子と出力端子がケース
の背面に設けられているため、電子機器に装着する際の
必要とする高さを低くすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のロータリー式アッテネー
タの実施の形態の構成を示す分解斜視図を図1に示す。
図1において、シャフト1は回転角度に応じて減衰量を
可変するためのシャフトであり、先端部には一側面がカ
ットされた断面がD字状となるDカットが施されてお
り、中央部より後方は対向する側面がカットされた断面
がH字状となるHカットが施されており、後端は細径と
されている。このようにDカットが施されるのは、シャ
フト1の先端に装着されるツマミ24が止めネジ25に
より確実にシャフト1に装着されて、滑ることなくシャ
フト1を回転できるためであり、Hカットが施されるの
は、後述するインデックス板3およびアッテネータ基板
(以下、「ATT基板」という)26をシャフト1と共
に確実に回転させるためである。シャフト1は、フロン
トパネル2の中央に形成された挿通孔に挿通されるが、
このフロントパネル2の内側にクリック機構が設けられ
る。
【0010】クリック機構の詳細は後述するが、フロン
トパネル2の内側に形成されている突出部の側面におけ
る対向する2カ所に形成されたスチールボール収納孔3
1にスチールボール10をそれぞれ収納する。次いで、
スチールボール10を付勢するようにボール押さえバネ
9を、フロントパネル2の突出部の側面にネジ19で固
着する。シャフト1のHカットが施された部分には2枚
の板バネ6で挟持されていると共に、H字状の貫通孔が
形成されたインデックス板3が挿通されて、シャフト1
と共に回転するようにされる。インデックス板3がシャ
フト1に挿通された際には、このインデックス板3の外
周にスチールボール10が当接される位置関係とされ
る。この場合、インデックス板3の外周縁には複数の蒲
鉾型突起が形成されており、スチールボール10はボー
ル押さえバネ9によりシャフト1方向に付勢されている
ため、スチールボール10は蒲鉾型突起の間にのみ位置
できるようになる。したがって、シャフト1を回転した
際には、スチールボール10がインデックス板3に形成
された蒲鉾型突起を乗り越えたところで係合するため、
蒲鉾型突起間の角度に相当する角度だけ回転した際にク
リック感が得られて、シャフト1の回転は停止されるよ
うになる。
【0011】インデックス板3を挟持する板バネ6に続
いて、シャフト1にはリング状のホルダースペーサ5、
次いでアースバネ7が挿通される。ホルダースペーサ5
はATT基板26を所定位置に配設させる作用を奏する
と共に、後述する基板ホルダー4の足がホルダースペー
サ5の貫通孔内に圧入されて、ホルダースペーサ5とA
TT基板26と基板ホルダー4とが一体化されている。
また、波形とされたアースバネ7は、フロントパネル2
の突出部の後面とATT基板26とで挟持され、ATT
基板26の表パターン面の外周に形成されたアースパタ
ーンをフロントパネル2を介してアースしている。
【0012】アースバネ7に続いて、ATT基板26が
シャフト1に挿通され、次いで基板ホルダー4がシャフ
ト1に挿通される。ATT基板26の詳細は後述する
が、複数のチップ抵抗27が表パターン面と裏パターン
面に装着されて、減衰量の異なる減衰回路が複数回路形
成されている。また、ATT基板26をシャフト1に対
して位置決めするピン23がATT基板26の所定位置
に植立される。基板ホルダー4は図示するように2本の
対向する足を有しており、この足により基板ホルダー4
の貫通孔は実質的にH字状の挿通孔となる。この基板ホ
ルダー4をシャフト1に挿通すると、その足はシャフト
1のHカットされた部分に沿うようになり、この足をA
TT基板26の貫通孔内に挿入する。次いで、基板ホル
ダー4の鍔部に形成された係合溝に、ATT基板26の
裏パターン面に植立されたピン23を係合させる。これ
により、ATT基板26をシャフト1円周上の位置(回
転角度)に対して位置決めすることができる。
【0013】基板ホルダー4に続いて、リング状の平座
金11をシャフト1に挿通する。この平座金11は、A
TT基板26をリヤケース15の収納部の底面から所定
距離離隔するためのスペーサとして機能する。フロント
パネル2と一体とされてロータリー式アッテネータのケ
ースを構成するリヤケース15には、円筒状の収納部が
形成されており、その底面は閉じられている。この収納
部の底面には2つのブラシ8がブラシスペーサ13を介
して固着されており、底面の中央部には軸受け12が嵌
入された軸受け部が設けられている。この軸受け部に
は、シャフト1の後端に形成された細径部が回転可能に
嵌入される。また、リヤケース15の背面には出力側接
栓と入力側接栓が設けられる。この接栓は、それぞれシ
ェル17内に挿通された絶縁体18と、絶縁体18の略
中央に配置される中心コンタクト16と、リヤケース1
5の背面に螺着されたシェル17をロックする六角ナッ
ト20から構成される。
【0014】出力側接栓と入力側接栓における中心コン
タクト16の先端は、2つのブラシ8の各々にハンダ付
け等により電気的に接続される。そして、2つのブラシ
8がリヤケース15の収納部の底面に接触しないよう
に、絶縁性のブラシスペーサ13がその間に設けられて
いる。なお、2つのブラシ8のそれぞれはATT基板2
6の裏パターン面に設けられた入力側接点と出力側接点
にそれぞれ接触する位置に配置されている。このような
構成のロータリー式アッテネータは、例えば10段のク
リック数とされ、シャフト1を回転する毎に例えば1d
B乃至10dBの内のいずれかの減衰量に切り換えるこ
とができる。ただし、図1に示す構成においては最大1
2段のクリック数とすることができるので、クリック数
を10段とするために、インデックス板3にピン22が
植立されると共に、このピン22が係合するストッパー
21がフロントパネル2の突出部の内側に設けられて、
シャフト1の回動角度が規制するようにしている。
【0015】このように構成された本発明のロータリー
式アッテネータにおいて、フロントパネル2の4隅に形
成された取付孔にそれぞれ皿ネジ28を挿通して、リヤ
ケース15に螺着して組立てた後の全体構成を図2
(a)(b)(c)に示す。図2(a)は本発明のロー
タリー式アッテネータ100の正面図であり、同図
(b)はその側面図、同図(c)はその背面図である。
これらの図に示すように本発明のロータリー式アッテネ
ータ100は略直方体状とされており、その前面からD
カットされたシャフト1が突出され、背面からは出力側
接栓41および入力側接栓42が突出されている。本発
明のロータリー式アッテネータ100の長さは、シャフ
ト1の先端からリヤケース15の背面から突出する出力
側接栓41および入力側接栓42の先端まで、約45m
mである。また、本発明のロータリー式アッテネータ1
00は、フロントパネル2に2カ所設けられた取付ビス
孔29に電子機器ケースを挿通したビスを螺着すること
により取り付けられるので、電子機器ケース内に装着さ
れた際に実際に占める長さはフロントパネル2の前面か
らの長さであり、約27mmとなる。さらに、本発明の
ロータリー式アッテネータ100の高さは、約26mm
となり、従来のロータリー式アッテネータより格段に小
型化されていることがわかる。
【0016】また、本発明のロータリー式アッテネータ
100を図2(c)に示すA−A’線で切断した際の構
成を示す断面図を図3に示す。図3に示すように、シャ
フト1はフロントパネル2から挿通されて、その後端の
細径部がリヤケース15の底面の嵌入孔に挿入された軸
受け12に嵌挿されて回転可能に支持されている。そし
て、シャフト1には板バネ6,インデックス板3,板バ
ネ6,ホルダースペーサ5,アースバネ7,ATT基板
26,基板ホルダー4,平座金11の順で挿通されてい
る。この場合、基板ホルダー4の足がATT基板26を
超えてホルダースペーサ5内に位置していることが破線
で示されている。また、ATT基板26の表パターン面
の外周部が波形のアースバネ7を介してフロントパネル
2における突出部の後面に電気的に接続される。さら
に、ATT基板26の裏パターン面に設けられている接
点14のいずれかがブラシ8に接触している。なお、こ
の接点14は、ATT基板26の裏パターン面における
直径の異なる2つの円の円周上にそれぞれ同数ずつ配列
されている。
【0017】次に、本発明のロータリー式アッテネータ
のクリック機構について図4を参照しながら説明する。
ただし、図4(a)は本発明のロータリー式アッテネー
タにおけるフロントパネル2にシャフト1が挿通された
構成の平面図を半断面図で示しており、同図(b)は図
4(a)においてインデックス板3を取り除いた際の同
図(a)のA−A線で切断した背面図であり、同図
(c)は同図(a)のA−A線で切断した背面図であ
る。図4(a)に示すように、フロントパネル2に挿通
されたシャフト1には板バネ6とインデックス板3が挿
通されている。そして、シャフト1のHカットされてい
る部分に形成された段部をカシメることによりシャフト
1にインデックス板3が固着される。この際に板バネ6
もインデックス板3とフロントパネル2間で挟持されて
固着される。
【0018】このインデックス板3の外周縁には図4
(c)に示すように蒲鉾型の突起が複数形成されてい
る。この蒲鉾型突起と蒲鉾型突起の間の谷部に対向して
配置されたスチールボール10が2つ位置しており、2
つのスチールボール10はフロントパネル2の突出部の
側面に対向するよう形成されたスチールボール収納孔3
1(図4(b)参照)内に位置している。そして、フロ
ントパネル2の突出部の側面において対向すると共に、
スチールボール収納孔31を覆うようにネジ19により
固着されているボール押さえバネ9で、スチールボール
10はシャフト1方向に付勢されている。これにより、
シャフト1を回転した際に、インデックス板3も回転す
るが回転の際に蒲鉾型突起を乗り越えて突起間の谷間に
スチールボール10が衝突することにより、クリック感
が得られるようになる。そしてこの谷間においてシャフ
ト1の回転が止まるように規制されるようになる。すな
わち、蒲鉾型突起を1つ乗り越える毎にシャフト1が停
止するようになり、この所定回転角度毎の位置において
所定の減衰量が選択できるようになる。
【0019】また、図4(b)に示すようにフロントパ
ネル2の突出部の内部の前面には2つのストッパー21
a,21bが取り付けられている。シャフト1が回転し
た際に、このストッパー21a,21bに、インデック
ス板3に植立されたピン22が衝突すると、シャフト1
はそれ以上回転しないように規制される。すなわち、ス
トッパー21aとストッパー21bを設けることによ
り、その間の角度だけシャフト1は回転可能となる。図
示する例ではクリック数が10段得られるように2つの
ストッパー21a,21bの位置が決定されている。得
ようとするクリック数に応じてストッパー21bは、時
計方向に回転した位置に設けられるようになる。
【0020】次に、図5(b)にATT基板26の表面
に形成された表パターン面の詳細を示す。この図に示す
ように円板状のATT基板26の表パターン面には所定
のプリントパターンが形成され、このプリントパターン
に単位減衰回路につき2個のチップ抵抗Ra,Rbがハ
ンダ付けされている。単位減衰回路は図5(a)に示す
ように、例えばπ型の抵抗減衰回路とされており、入力
側接点14aとアース間に接続された抵抗Raと、出力
側接点14bとアース間に接続された抵抗Rbと、入力
側接点14aと出力側接点14b間に接続された抵抗R
sとから構成されている。この単位減衰回路の3本の抵
抗Ra,Rb,Rsの抵抗値により単位減衰回路の減衰
量が決定される。図5(b)においてチップ抵抗Ra,
Rbに付された数字は、本発明にかかるロータリー式ア
ッテネータの減衰量が1dB〜10dBとされた際の減
衰量を示している。例えば、「6」が付された抵抗R
a,Rbは減衰量が6dBとされる単位減衰回路を構成
するチップ抵抗である。
【0021】そして、図5(a)に示すように抵抗Rs
は裏パターン面に装着され、抵抗Ra,Rbは表パター
ン面に装着される。そして、表パターン面から裏パター
ン面へ通じるスルーホール部Aとスルーホール部Bとが
ATT基板26に形成されている。なお、ATT基板2
6の所定位置にピン23が裏パターン面側へ植立されて
いるが、このピン23は前述したように基板ホルダー4
の鍔部に形成された係合溝に係合される。
【0022】図6はATT基板26の裏面に形成された
裏パターン面の詳細を示す。この図に示すように円板状
のATT基板26の裏パターン面には所定のプリントパ
ターンが形成され、このプリントパターンに単位減衰回
路における抵抗Rsがハンダ付けされている。単位減衰
回路は図5(a)に示す回路であり、スルーホール部A
とスルーホール部Bとの作用により、この単位減衰回路
が構成される。なお、チップ抵抗Rsに付された数字
は、本発明にかかるロータリー式アッテネータの減衰量
が1dB〜10dBとされた際の減衰量を示している。
例えば、「5」が付された抵抗Rsは減衰量が5dBと
される単位減衰回路を構成するチップ抵抗である。裏パ
ターン面には単位減衰回路毎に入力側接点14aと出力
側接点14bとが設けられている。それぞれの単位減衰
回路の入力側接点14aは円周上に配列されており、同
様にそれぞれの単位減衰回路の出力側接点14bはより
大きな径の円周上に配列されている。すなわち、内側に
入力側接点14aが配列され、外側に出力側接点14b
が配列されている。
【0023】このように構成されたATT基板26に入
力された信号を導く構成と所定減衰量だけ減衰された出
力信号を出力する構成を図7により説明する。図7
(a)はATT基板26と、入力側のブラシ8aと出力
側のブラシ8bとの関係を示しており、図7(b)はA
TT基板26の裏パターン面に設けられた入力側接点1
4aと出力側接点14bとの関係を示している。図7
(a)に示す例では、5dBの減衰量が選択された場合
を示しており、入力側接栓42を構成する中心コンタク
ト16aを介して入力された信号は、ブラシ8aが接触
しているハッチングで示す内側の入力側接点14aに入
力する。入力側接点14aには図5(a)に示すように
5dB減衰用の抵抗Rsの一端と抵抗Raとが接続され
ている。また、出力側のブラシ8bが接触しているハッ
チングで示す出力側接点14bには図5(a)に示すよ
うに5dB減衰用の抵抗Rsの他端と抵抗Rbとが接続
されている。これにより、抵抗Ra,Rs,Rbにより
5dB減衰された信号がブラシ8bから出力されて出力
側接栓41を構成する中心コンタクト16bに出力され
る。
【0024】なお、径の異なる円周上にそれぞれ配列さ
れた入力側接点14aと出力側接点14bとは、所定角
度毎に設けられており、図示する例では約30°ずつの
角度で設けられている。この場合は、前述したインデッ
クス板3の外周縁に形成されている蒲鉾型突起も約30
°毎に設けられる。これにより、シャフト1は約30°
ずつ回転するようになり、スチールボール10がインデ
ックス板3の蒲鉾型突起間に係合した際に、図7(a)
に示すようにブラシ8a、8bがそれぞれ接点14a,
14bに接触するようになる。また、本発明にかかるロ
ータリー式アッテネータが電子機器に取り付けられた際
には、電子機器には現在選択された減衰量が指示される
ようになる。この指示はシャフト1の先端に止めネジ2
5により取り付けられるツマミ24のマークや突起によ
り示されるが、この際のツマミ24に対する位置決め
は、ATT基板26に植立されるピン23を基板ホルダ
ー4の鍔部に形成される係合溝に係合することにより行
われる。すなわち、ピン23はツマミ24が選択された
正しい減衰量を示す位置に植立されるのである。
【0025】次に、本発明のロータリー式アッテネータ
の変形例を図8を参照しながら説明する。この変形例
は、リヤケース15の背面に設けられた出力側接栓およ
び入力側接栓が埋込タイプとされて、その背面から突出
することなく設けられており、よりロータリ式アッテネ
ータが小型化されている。図8(a)はリヤケース15
の背面に設けられた出力側接栓あるいは入力側接栓の構
成を示しており、リヤケース15にはリヤケースネジ部
15aが形成された孔部15bが穿設されており、この
孔部15bと中心をほぼ同じくして小さな径の孔がリヤ
ケース15の内部まで至るように穿設されている。この
小さな径の孔内には、中心コンタクト46が一体に固着
されている絶縁体48が圧入されて嵌着されている。こ
の中心コンタクト46のリヤケース15内に位置する一
端にはブラシ8が固着されており、ブラシ8は前述した
ように入力側接点14aあるいは出力側接点14bに接
触するようにされている。このように出力側接栓あるい
は入力側接栓は、リヤケース15に形成されたリヤケー
スネジ部15aが形成された孔部15bと、孔部15b
内に突出された中心コンタクト46とから構成された埋
込タイプとされている。なお、中心コンタクト46は絶
縁体48によりリヤケース15と絶縁されている。
【0026】このような埋込タイプの出力側接栓あるい
は入力側接栓に螺着される同軸コネクタの一例を図8
(b)に示す。この図に示す同軸コネクタ50は、略円
筒状とされた金属製のシェル51と、このシェル51の
外周面に空転するように固着された締付ナット52と、
シェル51のほぼ中心軸に沿って配置される中心コンタ
クト55と、中心コンタクト55をシェル51のほぼ中
心軸に沿って保持する絶縁体53とから構成されてい
る。締付ナット52は六角形とされた鍔部52aと、外
周面にネジが形成された締付ネジ部52bとから構成さ
れている。そして、芯線が露出された同軸ケーブル56
の前端からスペーサ54を挿入した状態で、シェル51
の後部から同軸ケーブル56をシェル51内に嵌入させ
る。これにより、同軸ケーブル56の芯線と同軸コネク
タ50の中心コンタクトが接続されると共に、同軸ケー
ブル56の被覆の上に折り返されたシールド線がシェル
51に接続されるようになる。
【0027】そこで、図8(b)のように同軸ケーブル
56を装着した同軸コネクタ50を、図8(a)に示す
埋込タイプの入力側接栓あるいは出力側接栓に位置させ
て、締付ナット52の鍔部52aを回動させて締付ネジ
部52bをリヤケースネジ部15aに螺着するようにす
る。これにより、図8(c)に示すように同軸コネクタ
50における中心コンタクト55内に、入力側接栓ある
いは出力側接栓における中心コンタクト46が挿入され
て接続されるようになる。また、同軸ケーブル56のシ
ールド線はシェル51および締付ナット52を介してリ
ヤケース15に接続されるようになる。このように、入
力側接栓あるいは出力側接栓を図8(a)に示す埋込タ
イプとすると、図8(b)に示すような小型の同軸コネ
クタ50を用いることができ、図8(c)に示すように
同軸コネクタ50を取り付けた際においても、ロータリ
ー式アッテネータの全長を短くすることができるように
なる。
【0028】以上説明した本発明のロータリー式アッテ
ネータでは、減衰量を1dBないし10dBで10段の
クリック数としたが、本発明はこれに限るものではなく
任意の減衰量を切り換えるようにしてもよいし、また、
クリック数も任意の数とすることができる。ただし、前
記説明した構成と同様とする場合は、クリック数は最大
12段までとされる。また、前述した本発明のロータリ
ー式アッテネータの寸法は一例であって、これに限るも
のではない。本発明の特徴とするところは、1枚の円板
状のATT基板26の表パターン面と裏パターン面に減
衰回路を組み込むようにして、アッテネータ全体を小型
化したことである。さらに、クリック機構も小型化して
アッテネータのケース内に収納することにより、より小
型化を図るようにしている。さらにまた、入力側接栓お
よび出力側接栓を埋込タイプとすることにより、より小
型化することが可能となる。
【0029】
【発明の効果】本発明のロータリー式アッテネータは以
上のように、減衰量の異なる複数の減衰回路が1枚のア
ッテネータ基板に実装されているため、アッテネータ基
板を収納する容積を小さくすることができる。また、ク
リック機構もケース内に収納されているため、全体の長
さを短くすることができる。これにより、ロータリー式
アッテネータを小型にすることができる。さらに、入力
端子と出力端子がケースの背面に設けられているため、
電子機器に装着する際の必要とする高さを低くすること
ができる。したがって、伝送ラインのレベル合わせ用
や、減衰量の微調用として好適なロータリー式アッテネ
ータとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のロータリー式アッテネータの実施の形
態の構成を示す分解斜視図である。
【図2】本発明のロータリー式アッテネータの全体構成
を示す図である。
【図3】本発明のロータリー式アッテネータを図2
(c)に示すA−A’線で切断した際の構成を示す断面
図である。
【図4】本発明のロータリー式アッテネータのクリック
機構を説明するための図である。
【図5】本発明のロータリー式アッテネータにおける単
位減衰回路を示す図、および、ATT基板の表面に形成
された表パターン面の詳細を示す図である。
【図6】本発明のロータリー式アッテネータにおけるA
TT基板の裏面に形成された裏パターン面の詳細を示す
図である。
【図7】本発明のロータリー式アッテネータにおけるA
TT基板に入力された信号を導く構成と所定減衰量だけ
減衰された出力信号を出力する構成を説明するための図
である。
【図8】本発明のロータリー式アッテネータにおける変
形例の構成を示す図である。
【図9】ロータリー式アッテネータの従来の構成の一例
を示す図である。
【図10】ロータリー式アッテネータの従来の構成にお
ける寸法の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 シャフト 2 フロントパネル 3 インデックス板 4 基板ホルダー 5 ホルダースペーサ 6 板バネ 7 アースバネ 8,8a,8b ブラシ 9 ボール押さえバネ 10 スチールボール 11 平座金 12 軸受け 13 ブラシスペーサ 14,14a,14b 接点 15 リヤケース 15a リヤケースネジ部 15b 孔部 16,16a,16b,46,55 中心コンタクト 17,51 シェル 18,53 絶縁体 19 ネジ 20 六角ナット 21,21a,21b ストッパー 22,23 ピン 24 ツマミ 25 止めネジ 26 ATT基板 27 チップ抵抗 28 皿ネジ 29 取付ビス孔 31 スチールボール収納孔 41 出力側接栓 42 入力側接栓 50 同軸コネクタ 52 締付ナット 52a 鍔部 52b 締付ネジ部 54 スペーサ 56 同軸ケーブル 100,110 ロータリー式アッテネータ 121 ステップ機構部 122 回転軸 123 ケース 124 入出力接栓座 125 基板 126 ブラシ 127 抵抗 128 チップ抵抗 129 接点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒田 ▲寛▼ 東京都世田谷区成城3−20−18 ライニク ス株式会社内 Fターム(参考) 5E028 AA10 BB03 CA18 EA11 EA23 JA01 JB03 5E030 AA20 CA04 CB01 CD04 CD07 EA01

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の抵抗素子を表パターン面と裏パタ
    ーン面とに実装して構成された、互いに減衰量が異なる
    アッテネータ単位回路が、複数回路設けられていると共
    に、該アッテネータ単位回路毎に設けられる入力側接点
    と出力側接点とが、一面の異なる径の円周上にそれぞれ
    配列されている円板状のアッテネータ基板と、 該アッテネータ基板を回動させるシャフトを、所定角度
    ずつ回動させるクリック機構と、 前記アッテネータ基板と、前記クリック機構とを収納す
    るケースと、 前記シャフトの回転角度に応じて選択された前記アッテ
    ネータ単位回路における前記入力側接点と接続される入
    力側端子と、前記出力側接点と接続される出力側端子と
    が、前記ケースの背面に設けられていることを特徴とす
    るロータリー式アッテネータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1304706A2 (en) * 2001-10-22 2003-04-23 Hirose Electric Co., Ltd. Compact rotary attenuator
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CN110544861A (zh) * 2019-09-18 2019-12-06 北京理工大学 一种激光衰减保护装置

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