JP2000293861A - 光ヘッド - Google Patents

光ヘッド

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JP2000293861A
JP2000293861A JP11101200A JP10120099A JP2000293861A JP 2000293861 A JP2000293861 A JP 2000293861A JP 11101200 A JP11101200 A JP 11101200A JP 10120099 A JP10120099 A JP 10120099A JP 2000293861 A JP2000293861 A JP 2000293861A
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laser beam
mirror
optical axis
reflecting
emitted
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Application number
JP11101200A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Hamada
博 浜田
Eiichi Ueda
映一 上田
Shiyuuichi Konayama
秀一 小名山
Toshiya Kiyota
俊哉 清田
Nobuhiro Tamura
伸浩 田村
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体レーザから出射されるレーザビームの
光軸ずれを高精度にかつ短時間で補正する。 【解決手段】 記録または再生が行われる記録面を有す
る光ディスク媒体100と、発散光であるレーザビーム
を出射する半導体レーザ15と、半導体レーザ15から
出射されたレーザビームを平行光に変換するコリメータ
レンズ14と、コリメータレンズ14から出射されたレ
ーザビームの光軸のずれを補正し、該レーザビームの進
行方向を略90度の方向に反射させる折り返し反射ミラ
ー13と、折り返し反射ミラー13に対して所定の間隔
を具備して設けられ、折り返し反射ミラー13にて反射
したレーザビームの進行方向を略90度の方向に反射さ
せる立ち上げミラー12と、立ち上げミラー12にて反
射したレーザビームを光ディスク媒体100の記録面に
集光させる対物レンズ11とから構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク等の光
記録媒体の情報を再生または記録する光ヘッドに関し、
特に、レーザビームの光軸ずれを補正する機能を有する
光ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光ディスク装置はコンピュータ周
辺機器の分野にとどまらず、ポストVCRとしてAV機
器の分野にも広く利用されており、これに伴い記憶容量
を増大する要求が高まってきている。
【0003】そのため、光ヘッドに対しても出射光を小
径化、高品質化する要求が高まっており、レーザビーム
の光軸からのずれを高精度に、かつ短時間で調整する技
術が望まれている。
【0004】図12は、従来の光ヘッドの一構成例を示
す図であり、(a)は、レーザビームが半導体レーザか
ら垂直上方に出射されたときの状態を示す図、(b)
は、レーザビームが半導体レーザから垂直上方の方向に
対して角度θ分の傾きを有して出射されたときの状態を
示す図である。
【0005】本従来例は図12に示すように、レーザビ
ームが集光されることにより記録または再生が行われる
記録面を有する光ディスク媒体100と、レーザビーム
の発光源であるレーザチップ15aを有し、レーザチッ
プ15aにより発光された発散光であるレーザビームを
出射する半導体レーザ15と、半導体レーザ15から出
射されたレーザビームを平行光に変換して出射するコリ
メータレンズ14と、コリメータレンズ14から出射さ
れたレーザビームを光ディスク媒体100の記録面に集
光させ、光ディスク媒体100の記録面との間に微小ス
ポットの焦点を結ぶ対物レンズ11とから構成されてい
る。
【0006】以下に、上記のように構成された光ヘッド
の動作について説明する。
【0007】レーザチップ15aが発光すると半導体レ
ーザ15から発散光であるレーザビームがコリメータレ
ンズ14に対して出射される。
【0008】次に、コリメータレンズ14においては、
半導体レーザ15から出射されたレーザビームが発散光
から平行光に変換され、対物レンズ11に対して出射さ
れる。
【0009】その後、対物レンズ11において、コリメ
ータレンズ14から出射されたレーザビームを光ディス
ク媒体100の記録面に集光させることにより、光ディ
スク媒体100の記録面上に微小スポットの焦点が結ば
れて、光ディスク媒体100の記録面において記録また
は再生が行われる。
【0010】なお、コリメータレンズ14から出射され
るレーザビームの光束は有効径14aを有し、また、対
物レンズ11へ入射されるレーザビームの光束は有効径
11aを有している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】図13は、図12に示
したレーザビームの光軸に対して垂直な平面におけるレ
ーザビームの光強度分布を示す図であり、(a)は、図
12(a)に示した平面Eにおけるレーザビームの光強
度分布を示す図、(b)は、図12(a)に示した平面
Fにおけるレーザビームの光強度分布を示す図、(c)
は、図12(b)に示した平面Gにおけるレーザビーム
の光強度分布を示す図、(d)は、図12(b)に示し
た平面Hにおけるレーザビームの光強度分布を示す図で
ある。
【0012】図13に示すように、レーザビームの光強
度分布は、レーザビームの光軸の中心部分が最も強く中
心から遠ざかるにしたがって弱まるガウシアン特性を示
している。
【0013】このため、理想的な光ヘッドとしては、図
13(b)に示すように、レーザビームの対物レンズ1
1への入射時の光軸200と対物レンズ11の可動中心
軸とが一致、すなわちレーザビームの光強度分布301
cが対物レンズ11の可動中心軸に対して対称であるこ
とが品質性能上、最も望ましい構成である。
【0014】しかしながら、実際に光ヘッドを大量生産
する場合、図12(b)に示すように半導体レーザ15
の外形基準に対してレーザチップ15aが位置ずれを生
じてしまうおそれがあり、それにより、半導体レーザ1
5から出射されるレーザビームの光軸201が垂直上方
の方向から傾き角度θ分ずれてしまい、レーザビームの
光軸201と対物レンズ11の可動中心軸とが一致せ
ず、図13(d)に示すように、レーザビームの対物レ
ンズ11への入射時の光強度分布301dが対物レンズ
11の可動中心軸である光軸200に対して非対称なも
のになってしまう。
【0015】このため、対物レンズ11において中立位
置での性能が劣化したり、光ディスク媒体100におい
てトラック追従のためレーザビームの焦点を半径方向に
移動したときに得られる光学特性が不安定なものになっ
てしまうという問題点がある。
【0016】上述したようなレーザビームの光軸ずれに
ついては、再生専用装置等の記録密度があまり高くない
光ディスク装置においては問題とはならないが、近年の
大容量化、高密度化が要求される光ディスク装置におい
ては大きな問題となっており、レーザビームの光軸ずれ
を補正する新たな技術が望まれている。
【0017】本発明は上述したような従来の技術が有す
る問題点に鑑みてなされたものであって、半導体レーザ
から出射されるレーザビームの光軸ずれを高精度にかつ
短時間で補正することができる光ヘッドを提供すること
を目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、レーザビームが集光されることにより記録
または再生が行われる記録面を具備する記録用媒体と、
前記レーザビームを発光して出射する半導体レーザと、
該半導体レーザから出射されたレーザビームを平行光に
変換して出射するコリメータレンズと、該コリメータレ
ンズから出射されたレーザビームを前記記録用媒体の記
録面に集光させる対物レンズと、前記半導体レーザ、前
記コリメータレンズおよび前記対物レンズを保持するヘ
ッドケースとを有してなる光ヘッドにおいて、前記コリ
メータレンズから出射されたレーザビームを該レーザビ
ームの光軸に基づく角度で反射させる第1の反射ミラー
と、該第1の反射ミラーに対して前記レーザビームの光
軸に基づく間隔を有して設けられ、該第1の反射ミラー
から出射されたレーザビームを所定の角度で反射させる
第2の反射ミラーとを有し、前記対物レンズは、前記第
2の反射ミラーにて反射したレーザビームを前記記録用
媒体の記録面に集光させることを特徴とする。
【0019】また、前記第1の反射ミラーは、前記コリ
メータレンズから出射されたレーザービームの光軸に対
して所定の角度を有する反射面と、前記ヘッドケースに
対する取付け面と、該取付け面の対面に設けられた調整
溝とを有することを特徴とする。
【0020】また、前記第1の反射ミラーは、前記反射
面を形成する三角プリズムと、前記三角プリズムを保持
するミラーホルダーとを有することを特徴とする。
【0021】また、前記ヘッドケースは、前記第1の反
射ミラーの移動をガイドするための固定ピンと、前記反
射面の角度を調整するための偏芯ピンとを有することを
特徴とする。
【0022】また、前記第2の反射ミラーは、前記第1
の反射ミラーにて反射したレーザービームの光軸に対し
て所定の角度を有する反射面を少なくとも有することを
特徴とする。
【0023】また、前記偏芯ピンは、取り外し可能であ
ることを特徴とする。
【0024】(作用)上記のように構成された本発明に
おいては、コリメータレンズと対物レンズとの間に、入
射されるレーザビームを所定の角度で反射させる反射面
を有する第1の反射ミラーおよび第2の反射ミラーが設
けられており、第1の反射ミラーは取付け角度および取
付け位置が可変するように構成されている。
【0025】そのため、第1の反射ミラーの取付け角度
および取付け位置を入射されるレーザビームの光軸に基
づいて可変させることにより、半導体レーザーから出射
されるレーザビームが第1の反射ミラーにてその光軸ず
れが補正されて第2の反射ミラーに入射されることにな
り、レーザビームの光強度分布が対物レンズの可動中心
軸に対して対称となる光ヘッドを高精度に、かつ短時間
で得ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0027】図1は、本発明の光ヘッドの実施の一形態
を示す図である。
【0028】本形態は図1に示すように、レーザビーム
が集光されることにより記録または再生が行われる記録
面を有する記録用媒体である光ディスク媒体100と、
レーザビームの発光源であるレーザチップ15aを有
し、レーザチップ15aにより発光された発散光である
レーザビームを出射する半導体レーザ15と、半導体レ
ーザ15から出射されたレーザビームを平行光に変換す
るコリメータレンズ14と、コリメータレンズ14から
出射されたレーザビームの光軸のずれを補正し、該レー
ザビームの進行方向を略90度の方向に反射させる第1
の反射ミラーである折り返し反射ミラー13と、折り返
し反射ミラー13に対して所定の間隔を具備して設けら
れ、折り返し反射ミラー13にて反射したレーザビーム
の進行方向を略90度の方向に反射させる第2の反射ミ
ラーである立ち上げミラー12と、立ち上げミラー12
にて反射したレーザビームを光ディスク媒体100の記
録面に集光させる対物レンズ11とから構成されてお
り、立ち上げミラー12、折り返し反射ミラー13、コ
リメータレンズ14、半導体レーザ15および検出光学
系部品(不図示)は、ヘッドケース(不図示)により取
付け位置が調整されて保持されている。
【0029】図2は、図1に示した光ヘッドに用いられ
る折り返し反射ミラー13の構造を示す図である。ま
た、図3は、図2に示した折り返し反射ミラー13の周
辺の一構成例を示す図である。また、図4は、図3に示
した固定ピン21および偏芯ピン22の構成を示す図で
あり、(a)は、外観斜視図、(b)は、断面図であ
る。
【0030】本形態に用いられる折り返し反射ミラー1
3は、図2に示すように、直方体の一方の小口面が、入
射されるレーザビームの方向を略90度の方向に反射さ
せるために該レーザビームに対して45度の角度を有す
るように、切削された構造であり、該切削面である反射
面13aと、ヘッドケース20に対する取付け面13c
および取付け面13eと、取付け面13cの対面に設け
られた調整用溝13bとを有しており、取付け面13c
および取付け面13eを介してヘッドケース(不図示)
に保持されている。
【0031】また、図3に示すように他の一面である摺
動面13dが、ヘッドケース20に設けられた折り返し
ミラー13の移動をガイドするための固定ピン21と入
射されるレーザビームに対する反射面13aの角度を調
整するための偏芯ピン22とに突き当てられ保持されて
いる。
【0032】調整用溝13bは、ドライバー状の調整用
工具に係合されるため溝であり、調整用溝13bを該調
整用工具を使用して調整することにより折り返しミラー
13の取付け位置を移動方向Xの両方向に移動させるこ
とができる。
【0033】折り返し反射ミラー13は、光学ガラスを
切削加工して作製され、折り返し反射ミラー13の外形
および調整用溝13bも切削により加工される。反射面
13aの反射膜はAlやSiO2の薄膜を蒸着又はスパ
ッタリングすることにより形成される。折り返し反射ミ
ラー13の他の作製方法としては、樹脂材料を用いて射
出成形により製造し、反射膜を上述と同様の製法で形成
することも可能であり、この場合安価に大量生産できる
という利点を有している。
【0034】また、偏芯ピン22は図4に示すように、
上面にマイナスドライバー等の調整用工具に係合される
ための嵌合溝22aが設けられヘッドケース20に軽圧
入程度で嵌合されており、嵌合溝22aを該調整用工具
を使用して調整することにより、折り返しミラー13の
取付け角度を、回転方向Y(図3参照)の両方向に微少
回転させることができる。
【0035】また、固定ピン21はヘッドケース20に
固定されている。
【0036】以下に、上記のように構成された光ヘッド
におけるレーザビームの光軸調整方法および光軸ずれに
対する補正方法について詳細に説明する。
【0037】図5は、本発明の光ヘッドのレーザビーム
の光軸調整方法を説明するための図である。
【0038】図5は、図1に示したものに対して、対物
レンズ11を除いた構成であり、立ち上げミラー12、
折返しミラー13、コリメーターレンズ14および半導
体レーザ15はヘッドケース(不図示)に固定される。
【0039】また、折返しミラー13は図2に示したも
のと同じ構造であり、折返しミラー13の周辺の構成
は、図3に示したものと同じ構成とする。
【0040】まず、反射面12aが光ディスク媒体10
0の記録面に対して略45度の角度となるように立ち上
げミラー12をヘッドケースに固定する。
【0041】次に、予め準備された基準光を発生させる
ための基準光発生手段を設けた治具に、上記ヘッドケー
スを装着する。
【0042】ここで、基準光発生手段は、ヘッドケース
を治具に装着した際にヘッドケース内の半導体レーザ1
5が設置される位置から基準光が出射されるように治具
内に設けられており、該基準光は光軸ずれなく光軸20
0に沿って出射されるように調整されている。
【0043】次に、折返しミラー13をヘッドケースに
設置して、基準光発生手段から基準光を出射させ、基準
光発生手段から出射された基準光と該基準光の光ディス
ク媒体100の記録面で反射した反射光とが一致するよ
うに折り返し反射ミラー13の取付け角度の調整を行な
う。
【0044】折り返し反射ミラー13の取付け角度の調
整は、偏芯ピン22に設けられた嵌合溝22a(図3参
照)に調整用工具を挿入して折り返し反射ミラー13を
回転方向Yの両方向に微小回転させることにより行われ
る。折り返し反射ミラー13の取付け角度の調整終了
後、ヘッドケースを治具から脱着する。
【0045】次に、コリメータレンズ14と半導体レー
ザ15とをヘッドケースに設置し、半導体レーザ15か
ら発散光であるレーザビームをコリメータレンズ14に
対して出射させる。
【0046】続いて、半導体レーザ15から出射された
レーザビームがコリメータレンズ14によって平行光に
変換されるように、半導体レーザ15の面内の位置およ
びコリメータレンズ14のレーザービームの光軸に対す
る発光点位置の調整を行い、その後、コリメータレンズ
14と半導体レーザ15とをヘッドケースに固定してレ
ーザビームの光軸調整が終了する。
【0047】以下に、レーザビームの光軸ずれを補正す
る方法について説明する。
【0048】図6は、本発明の光ヘッドのレーザビーム
の光軸ずれの補正方法を説明するための図であり、
(a)は、光ヘッドの一構成例を示す図、(b)は、
(a)に示す4分割光検出器の一構成例を示す図であ
る。
【0049】図6(a)は、図1に示したものに対し
て、対物レンズ11が設けられた位置にレーザビームの
光強度測定用である4分割光検出器400を光軸200
に対して直交し、かつ4分割光検出器400の中心と光
軸200とを一致させるように設置した構成としてい
る。
【0050】なお、4分割光検出器400においては、
光ディスク媒体100の記録面におけるレーザビームの
光強度の半径方向に対する光強度分布のずれが算出され
るように、4個の受光セグメントA,B,C,Dが配置
されている。
【0051】なお、折返しミラー13は図2に示したも
のと同じ構造であり、折返しミラー13の周辺の構成
は、図3に示したものと同じ構成である。
【0052】まず、半導体レーザ15からレーザビーム
を出射し、コリメータレンズ14、折り返し反射ミラー
13、立ち上げミラー12を順次通過し、4分割光検出
器400上に該レーザビームを導く。
【0053】次に、4分割光検出器400において、4
個の受光セグメントA,B,C,Dにおけるそれぞれの
出力Ax,Bx,Cx,Dxが検出され、該検出結果に基づ
いて、(Ax+Bx)−(Cx+Dx)が算出される。
【0054】次に、上記算出結果が零となるように折り
返し反射ミラー13の取付け位置の調整が行われる。折
り返し反射ミラー13の取付け位置の調整は、折り返し
反射ミラー13に設けられた調整溝13bにドライバー
状の調整用工具を挿入して押し引きし、折り返し反射ミ
ラー13を固定ピン21と偏芯ピン22とに突き当てな
がら移動方向Xの両方向に移動させることにより行われ
る。
【0055】その後、折り返し反射ミラー13の取付け
面13cをヘッドケース20に接着して、折り返し反射
ミラー13を固定する。
【0056】以上の作業により、レーザービームの光軸
調整およびレーザービームの光軸ずれに対する補正が終
了する。
【0057】なお、レーザビームの強度測定装置とし
て、4分割光検出器の代わりにCCDカメラを用いても
同様の効果を得ることができる。
【0058】以下に、上記のように構成された光ヘッド
の動作について詳細に説明する。
【0059】図7は、図1に示した光ヘッドにおいて半
導体レーザ15からレーザビームが出射されたときの動
作を説明するための図であり、(a)は、レーザビーム
が半導体レーザ15から垂直上方に出射されたときの状
態を示す図、(b)は、レーザビームが半導体レーザ1
5から垂直上方の方向に対して角度θ分の傾きを有して
出射されたときの状態を示す図である。また、図8は、
図7に示したレーザビームの光軸に対して垂直な平面に
おける光強度分布を示す図であり、(a)は、図7
(a)に示した平面Aにおけるレーザビームの光強度分
布を示す図、(b)は、図7(a)に示した平面Bにお
けるレーザビームの光強度分布を示す図、(c)は、図
7(b)に示した平面Cにおけるレーザビームの光強度
分布を示す図、(d)は、図7(b)に示した平面Dに
おけるレーザビームの光強度分布を示す図である。
【0060】まず、図7(b)に示すように、半導体レ
ーザ15の外形基準に対してレーザチップ15aが位置
ずれを生じ、レーザビームが半導体レーザ15から垂直
上方の方向に対して角度θ分の傾きを有して出射された
ときの動作について説明する。
【0061】レーザチップ15aが発光すると、半導体
レーザ15から発散光であるレーザビームが垂直上方の
方向から傾き角度θ分の傾きを有する光軸201に沿っ
てコリメータレンズ14に対して出射される。
【0062】このとき、図8(c)に示すように、半導
体レーザ15から出射されたレーザビームの光軸201
は、レーザビームが垂直上方に沿って出射された場合の
光軸200aに対して、角度θ分の傾きに相当して光軸
ずれが生じ、光強度分布300bは、光軸200aに対
して非対称なものとなっている。
【0063】次に、コリメータレンズ14においては、
半導体レーザ15から出射されたレーザビームが発散光
から平行光に変換され、光軸201に沿って折り返し反
射ミラー13に対して出射される。
【0064】ここで、コリメータレンズ14から出射さ
れるレーザビームの光束は有効径14aを有しており、
有効径14aは対物レンズ11へ入射されるレーザビー
ムの光束である有効径11aと、レンズトラッキング可
動量(不図示)と、レーザビームの光軸の傾き角度θ
と、コリメータレンズ14の焦点距離から定まる光軸ず
れ量Δとを含んでいる。
【0065】折り返し反射ミラー13においては、上述
したように偏向ピン22に設けられた嵌合溝22aの調
整によりコリメータレンズ14から出射されたレーザビ
ームの光軸調整が行われ、さらに、折り返し反射ミラー
13の一面に設けられた調整溝13bの調整により該レ
ーザビームの光軸ずれの補正が行われ、光軸201に沿
って入射されたレーザビームの進行方向が光軸202に
沿うように水平方向に反射され、その後、光軸202に
沿って立ち上げミラー12に対して出射される。
【0066】このとき、折り返し反射ミラー13は、半
導体レーザ15から出射されたレーザビームの垂直上方
の方向からの傾き角度θを補正するため、立ち上げミラ
ー12に近づく方向に移動されている。
【0067】立ち上げミラー12においては、折り返し
反射ミラー13にて反射されたレーザビームが垂直上方
の方向に略90度反射され、該レーザビームが光軸20
2に沿って対物レンズ11に入射される。
【0068】このとき、対物レンズ11に入射されたレ
ーザビームの光軸202は対物レンズ11の可動中心軸
を通過しており、図8(d)に示すように、該レーザビ
ームの対物レンズ11への入射時の光強度分布301b
は対物レンズ11の可動中心軸である光軸202に対し
て対称である。
【0069】その後、対物レンズ11において、立ち上
げミラー12から出射されたレーザビームが光ディスク
媒体100の記録面に光軸202に沿って集光させら
れ、それにより、光ディスク媒体100の記録面との間
に微小スポットの焦点が結ばれて光ディスク媒体100
の記録面に対する記録または再生が行われる。
【0070】また、光ディスク媒体100から反射され
たレーザビームは、光ディスク媒体100へ入射される
レーザビームの経路とは逆向きに対物レンズ11を通過
した後、レーザビームスプリッター(不図示)、光検出
器を含む検出光学系(不図示)へ導かれるが、本発明と
は直接関係しないため、詳細な説明は省略する。
【0071】このように、折り返し反射ミラー13の取
付け角度および取付け位置を調整することにより、半導
体レーザ15から出射されたレーザビームの垂直上方の
方向からの傾き角度θを有する光軸ずれを補正し、それ
により、レーザービームの対物レンズ11への入射時の
光強度分布301b(図8(d)参照)を対物レンズ1
1の可動中心軸に対して対称なものとすることができ
る。
【0072】一方、図7(a)に示すように、半導体レ
ーザ15の外形基準に対してレーザチップ15aが位置
ずれ等なく取付けられ、レーザビームが垂直上方に光軸
200に沿って半導体レーザ15から出射された場合、
上述したようにレーザビームの光軸調整を行うのみで、
該レーザビームの光軸200を対物レンズ11の可動中
心軸を通過させ、図8(b)に示すように、該レーザー
ビームの光強度分布301aを対物レンズ11の可動中
心軸である光軸200に対して対称なものとすることが
できる。
【0073】図9は、図1に示した光ヘッドに用いられ
る折り返し反射ミラー13の他の構造を示す図である。
また、図10は、図9に示した折り返し反射ミラーの周
辺の一構成例を示す図である。また、図11は、図10
に示した固定ピンおよび偏芯ピンの構成を示す図であ
り、(a)は外観斜視図、(b)は断面図である。
【0074】本形態に用いられる折り返し反射ミラー1
6は、図9に示すように、三角プリズム18とミラーホ
ルダー17とが互いに接合されて構成されている。
【0075】三角プリズム18は、入射されるレーザビ
ームの方向を略90度の方向に反射させために該レーザ
ビームに対して45度の角度を有するように切削された
反射面18aを有している。
【0076】ミラーホルダー17は、ヘッドケース20
に対する取付け面17cおよび取付け面17dと、取付
け面17cの対面にドライバー等の調整用工具を係合さ
せるための調整穴(または溝)17aと、摺動面17b
とを有しており、取付け面17cおよび取付け面17d
を介して折り返し反射ミラー16がヘッドケース20に
固定されている。
【0077】また、図10に示すように他の一面である
摺動面17bは、ヘッドケース20に設けられた折り返
しミラー16の移動をガイドするための固定ピン21と
入射されるレーザビームに対する反射面18aの角度を
調整するための偏芯ピン23とに突き当てられ保持され
ている。
【0078】ミラーホルダー17の一面に設けられた調
整穴(または溝)17aは、ドライバー状の調整用工具
に係合されるための調整穴である。
【0079】また、偏芯ピン23は、図11に示すよう
に、ドライバー状の調整用工具に係合されるための嵌合
溝23dを有する偏芯ピン治具23cと、調整穴20a
に挿入される偏芯ピン治具のボス部23aと、折り返し
ミラー16の摺動面17bに突き当てられる偏芯部23
bとから構成されており、ヘッドケース20には偏芯ピ
ン22の偏芯ピン治具のボス部23aに嵌合される調整
穴20aが設けられている。
【0080】また、固定ピン21はヘッドケース20に
固定されている。
【0081】上記のように構成された本構成例において
は、偏芯ピン治具のボス部23aをヘッドケース20に
設けられた調整穴20aに挿入し、偏芯ピン治具23c
の嵌合溝23dを調整用工具により調整して偏芯部23
bを回転することにより、折り返し反射ミラー16を回
転方向Y(図10参照)の両方向に微少回転することが
できる。
【0082】また、ミラーホルダー17の一面に設けら
れた調整穴17aに調整用工具を挿入して調整すること
により折り返し反射ミラー16の取付け位置を移動方向
X(図10参照)の両方向に移動させることができる。
【0083】また、偏芯ピン23をヘッドケースに組み
込まずに、折り返し反射ミラー16の取付け位置を調整
するときにのみ偏芯ピン治具23cを治具として使用す
ることもできる。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように本発明においては、
コリメータレンズと対物レンズとの間に、入射されるレ
ーザビームを所定の角度で反射させる反射面を有する第
1の反射ミラーおよび第2の反射ミラーが設けられてお
り、第1の反射ミラーは取付け角度および取付け位置が
可変するように構成されているため、第1の反射ミラー
の取付け角度および取付け位置を入射されるレーザビー
ムの光軸に基づいて可変すれば、半導体レーザーから出
射されるレーザビームが、第1の反射ミラーにてその光
軸ずれが補正されて第2の反射ミラーに入射されること
になり、レーザビームの光強度分布が対物レンズの可動
中心軸に対して対称となる光ヘッドを高精度に、かつ短
時間で得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ヘッドの実施の一形態を示す図であ
る。
【図2】図1に示した光ヘッドに用いられる折り返し反
射ミラーの構造を示す図である。
【図3】図2に示した折り返し反射ミラーの周辺の一構
成例を示す図である。
【図4】図3に示した固定ピンおよび偏芯ピンの構成を
示す図であり、(a)は、外観斜視図、(b)は、断面
図である。
【図5】本発明の光ヘッドのレーザビームの光軸調整方
法について説明するための図である。
【図6】本発明の光ヘッドのレーザビームの光軸ずれの
補正方法について説明するための図であり、(a)は、
光ヘッドの一構成例を示す図、(b)は、(a)に示す
4分割光検出器の一構成例を示す図である。
【図7】図1に示した光ヘッドの動作を説明するための
図である。
【図8】図7に示したレーザビームの光軸に対して垂直
な平面における光強度分布を示す図であり、(a)は、
図7(a)に示した平面Aにおけるレーザビームの光強
度分布を示す図、(b)は、図7(a)に示した平面B
におけるレーザビームの光強度分布を示す図、(c)
は、図7(b)に示した平面Cにおけるレーザビームの
光強度分布を示す図、(d)は、図7(b)に示した平
面Dにおけるレーザビームの光強度分布を示す図であ
る。
【図9】図1に示した光ヘッドに用いられる折り返し反
射ミラーの他の構造を示す図である。
【図10】図7に示した折り返し反射ミラーの周辺の一
構成例を示す図である。
【図11】図8に示した固定ピンおよび偏芯ピンの構成
を示す図であり、(a)は、外観斜視図、(b)は、断
面図である。
【図12】従来の光ヘッドの一構成例を示す図であり、
(a)は、レーザビームが半導体レーザから垂直上方に
出射されたときの状態を示す図、(b)は、レーザビー
ムが半導体レーザから垂直上方の方向に対して角度θ分
の傾きを有して出射されたときの状態を示す図である。
【図13】図12に示したレーザビームの光軸に対して
垂直な平面におけるレーザビームの光強度分布を示す図
であり、(a)は、図12(a)に示した平面Eにおけ
るレーザビームの光強度分布を示す図、(b)は、図1
2(a)に示した平面Fにおけるレーザビームの光強度
分布を示す図、(c)は、図12(b)に示した平面G
におけるレーザビームの光強度分布を示す図、(d)
は、図12(b)に示した平面Hにおけるレーザビーム
の光強度分布を示す図である。
【符号の説明】
11 対物レンズ 11a 光束 12 立ち上げミラー 12a 反射面 13、16 折り返し反射ミラー 13a 反射面 13b 調整溝 13c,13e 取付け面 13d 摺動面 14 コリメータレンズ 14a 光束 15 半導体レーザ 15a レーザチップ 17 ミラーホルダー 17a 調整穴 17b 摺動面 17c,17d 取付け面 18 三角プリズム 18a 反射面 20 ヘッドケース 20a 調整穴 21 固定ピン 22、23 偏芯ピン 22a,23d 嵌合溝 23a ボス部 23b 編芯部 23c 編芯ピン治具 100 光ディスク媒体 200,200a,201,202 光軸 300a,300b,301a,301b 光強度分
布 X 移動方向 Y 回転方向 θ 光軸傾き角 Δ 光軸ずれ量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小名山 秀一 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 清田 俊哉 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 田村 伸浩 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 Fターム(参考) 5D117 HH01 HH05 HH09 HH12 KK01 KK02 KK21 5D119 AA38 BA01 EC15 FA05 JA57 JC05 JC07

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザビームが集光されることにより記
    録または再生が行われる記録面を具備する記録用媒体
    と、前記レーザビームを発光して出射する半導体レーザ
    と、該半導体レーザから出射されたレーザビームを平行
    光に変換して出射するコリメータレンズと、該コリメー
    タレンズから出射されたレーザビームを前記記録用媒体
    の記録面に集光させる対物レンズと、前記半導体レー
    ザ、前記コリメータレンズおよび前記対物レンズを保持
    するヘッドケースとを有してなる光ヘッドにおいて、 前記コリメータレンズから出射されたレーザビームを該
    レーザビームの光軸に基づく角度で反射させる第1の反
    射ミラーと、 該第1の反射ミラーに対して前記レーザビームの光軸に
    基づく間隔を有して設けられ、該第1の反射ミラーから
    出射されたレーザビームを所定の角度で反射させる第2
    の反射ミラーとを有し、 前記対物レンズは、前記第2の反射ミラーにて反射した
    レーザビームを前記記録用媒体の記録面に集光させるこ
    とを特徴とする光ヘッド。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光ヘッドにおいて、 前記第1の反射ミラーは、 前記コリメータレンズから出射されたレーザービームの
    光軸に対して所定の角度を有する反射面と、 前記ヘッドケースに対する取付け面と、 該取付け面の対面に設けられた調整溝とを有することを
    特徴とする光ヘッド。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の光ヘッドにおいて、 前記第1の反射ミラーは、 前記反射面を形成する三角プリズムと、 前記三角プリズムを保持するミラーホルダーとを有する
    ことを特徴とする光ヘッド。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3に記載の光ヘッ
    ドにおいて、 前記ヘッドケースは、 前記第1の反射ミラーの移動をガイドするための固定ピ
    ンと、 前記反射面の角度を調整するための偏芯ピンとを有する
    ことを特徴とする光ヘッド。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    光ヘッドにおいて、 前記第2の反射ミラーは、前記第1の反射ミラーにて反
    射したレーザービームの光軸に対して所定の角度を有す
    る反射面を少なくとも有することを特徴とする光ヘッ
    ド。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の光ヘッドにおいて、 前記第2の反射ミラーは、前記第1の反射ミラーにて反
    射したレーザービームの光軸に対して所定の角度を有す
    る反射面を少なくとも有することを特徴とする光ヘッ
    ド。
  7. 【請求項7】 請求項4または請求項6に記載の光ヘッ
    ドにおいて、 前記偏芯ピンは、取り外し可能であることを特徴とする
    光ヘッド。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110153559A (zh) * 2019-06-20 2019-08-23 厦门市三熠智能科技有限公司 一种旋转激光焊接头

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CN110153559A (zh) * 2019-06-20 2019-08-23 厦门市三熠智能科技有限公司 一种旋转激光焊接头

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