JP2000292374A - 流体軸受液面検査方法 - Google Patents

流体軸受液面検査方法

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JP2000292374A
JP2000292374A JP9966099A JP9966099A JP2000292374A JP 2000292374 A JP2000292374 A JP 2000292374A JP 9966099 A JP9966099 A JP 9966099A JP 9966099 A JP9966099 A JP 9966099A JP 2000292374 A JP2000292374 A JP 2000292374A
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Japan
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lubricant
bearing device
liquid level
fluid bearing
sleeve
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Koji Sonoda
孝司 園田
Takafumi Asada
隆文 浅田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラジアル側動圧発生溝4B、4Cを有する流
体軸受装置内部の潤滑剤10の液面高さの検査を分解す
ることなく行う。 【解決手段】 軸受隙間の両端にそれぞれ軸受隙間より
隙間が大の部分4D、4Eを設けた流体軸受装置に対
し、中性子ビーム12を照射し、中性子ビームの透過、
吸収率の状態をみることにより、流体軸受装置内部に存
在する潤滑剤10の有無および液面高さを流体軸受装置
を分解することなく検査することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転装置等に用い
られる流体軸受装置において、軸受内部の潤滑剤の有無
及び液面高さを検査する流体軸受液面検査方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】以下図面を参照しながら、従来の流体軸
受液面検査方法の一例について説明する。図4は流体軸
受装置の断面図である。
【0003】41はベース、42は軸であり、片端がベ
ース41に固定され、また他端にフランジ43が固定さ
れている。軸42の外周にはスリーブ44Aを有するハ
ブ44が、回転自在に取り付けられ、軸42の外周また
は、スリーブ44Aの内周にはラジアル側動圧発生溝4
4B、44Cが設けられている。また、軸42の他端に
固定されたフランジ43に対向かつ近接してスラスト板
47がハブ44に結合されている。スラスト板47のフ
ランジ43と対向する位置にはスラスト側動圧発生溝4
7Aを有し、これらラジアル側動圧発生溝44B、44
C、スラスト側動圧発生溝47Aは潤滑剤50で充満さ
れている。ベース41にはモータステータ45が、また
ハブ44にはモータロータ46が固定されている。ハブ
44はディスク48A、48Bとスペーサ49Aが取り
付け可能な形状になっている。
【0004】以上のように構成された流体軸受装置につ
いて、以下その動作について説明する。まず、モータス
テータ45に通電がされ、回転磁界が発生させられると
モータロータ46はハブ44を回転駆動する。この時ハ
ブ44はスラスト板47、ディスク48A、48B、ス
ペーサ49A、と共に回転する。この時ラジアル側動圧
発生溝44B、44Cとスラスト側動圧発生溝47A
は、それぞれ潤滑剤50をポンピングして圧力を発生
し、ハブ44は浮上して非接触回転を行う。
【0005】上記のような構成において、図4に示す様
に、金属製の軸と金属製のスリーブからなる流体軸受装
置内部に潤滑剤50を注入するが、潤滑剤50の量が適
正であるかどうかを外部から見ることはできなかった。
【0006】ここで、潤滑剤の量が不足している場合は
油膜切れ等の潤滑切れを生じて焼き付きを起こしたり、
また、潤滑剤の量が過多の場合は余剰潤滑剤が流出して
周囲を汚すことがあった。
【0007】そこで、上記確認方法の代替え策として、
従来より行われている目視検査法の一例を図5に示す。
【0008】図5は、図4におけるハブ44及びスリー
ブ44Aの材料を透明材料に変更し、透明ハブ54及び
透明スリーブ54Aとしたものである。
【0009】以上のような従来の流体軸受液面検査方法
について、以下その詳細を説明する。まず、流体軸受装
置の動作原理は前記図4に示す構成の場合と同じであ
る。但し、図5に示す構成においては、回転部分である
ハブ54及びスリーブ54Aを透明材料で構成している
ため、スリーブ54Aと軸42との隙間に着色した潤滑
剤50を注入して潤滑剤50の過不足や潤滑剤の液面高
さを外部から目視観察していた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の検査方法では、透明アクリル等の異種の材
料でモデル的に実験しているため、温度の影響によるス
リーブ54Aの加工精度変化、ラジアル側及びスラスト
側動圧発生溝44B、44C、47Aの形状、検査用に
着色した潤滑剤50、等の点で現実の流体軸受装置と同
一ではなく、適正な検査結果が得られなかった。
【0011】従って、軸受部の構成を替えることなく、
軸受け内部の潤滑剤の過不足や潤滑剤の液面高さを検査
する方法を提供することが課題であった。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明の流体軸受液面検査方法は、軸に回転自在
に挿入されたスリーブを有し、前記軸の外周面または前
記スリーブ内周面の少なくともいずれか一方にラジアル
側動圧発生溝を有し、前記ラジアル側動圧発生溝には潤
滑剤が保持されるとともに、前記軸の外周面とスリーブ
の内周面との間に形成される軸受隙間の両端にそれぞれ
前記軸受隙間より隙間が大の部分を設けた流体軸受装置
に対し、中性子ビームを照射し、前記中性子ビームの透
過、吸収率から、前記流体軸受装置内部に存在する前記
潤滑剤の有無および液面高さを検査するものである。
【0013】本発明は、上記した構成によって、流体軸
受装置内部の潤滑剤の液面を、流体軸受装置の内部を分
解することなく検査することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明の一実施の形態におけ
る流体軸受液面検査方法について、図1〜図3を参照し
ながら説明する。
【0015】図1は、中性子ビームを流体軸受装置に照
射し、透過像を撮像装置により撮影する構成を示す。中
性子ビームは、例えば中性子ラジオグラフィー装置(図
示せず)から発生せしめるが、中性子ラジオグラフィー
装置そのものの説明は省略する。
【0016】まず、流体軸受装置について、ベース1に
は固定軸2がその一端において固定されている。固定軸
2にはディスク8A、8Bとスペーサ9Aを固定するた
めのハブ4がスリーブ4Aと一体となっており、固定軸
2に回転自在に填め合わされている。固定軸2の上端側
近傍には略リング状のフランジ3が固定され、このフラ
ンジ3はハブ4の凹部に収納されている。また、フラン
ジ3に対向かつ近接してスラスト板7がハブ4に結合さ
れている。固定軸2の外周面またはスリーブ4Aの内周
面のいずれか一方には少なくとも2組の、例えばヘリン
グボーン形状のラジアル側動圧発生溝4B、4Cが設け
られ、フランジ3の端面とスラスト板7が相互に対向す
る面のいずれか一方にはスラスト側動圧発生溝7Aが設
けられ、ラジアル側動圧発生溝4B、4C、スラスト側
動圧発生溝7Aには潤滑剤10が注油されている。また
ラジアル側動圧発生溝4B、4Cの少なくとも片端には
図3に示す隙間大部4D、4Eを有しハブ4にはモータ
ロータ6が、またベース1にはモータステータ5が固定
されている。
【0017】以上のように構成された流体軸受装置につ
いて、その動作を説明する。図1において、モータステ
ータ5に通電され、回転磁界が発生させられると、モー
タロータ6はハブ4を回転駆動する。この時ハブ4はス
ラスト板7と共に回転する。この時ラジアル側動圧発生
溝4B、4Cと、スラスト側動圧発生溝7Aは、それぞ
れ潤滑剤10をポンピングして圧力を発生し、スラスト
板7及びスリーブ4Aを浮上させ非接触回転を行わせ
る。この時、ラジアル側動圧発生溝4B、4C近傍にあ
る潤滑剤10は、回転により生じるポンプ力によってラ
ジアル側動圧発生溝4B及び4C側へ供給される。また
停止中は潤滑剤10は表面張力により固定軸2外周とス
リーブ4A内周面との間の隙間および隙間大部4D、4
Eにとどまる。
【0018】また回転中にラジアル側動圧発生溝4B、
4Cに潤滑剤10が充分に行き渡らなくなった場合は、
隙間大部4D、4Eはオイル溜りとしての機能を有して
おり、潤滑剤10は隙間大部4D、4Eから、ラジアル
側動圧発生溝4B、4Cへ補充される。
【0019】図2は図1のx−x’における断面矢視
図、及び図3はスリーブ4Aと軸2との隙間に介在する
潤滑剤10を模式的に表したものである。
【0020】検査方法のポイントは下記〜に示す通
りである。すなわち、 流体軸受装置に対して中性子
ラジオグラフィー装置により中性子ビーム12を照射し
透過させる。 流体軸受装置内部を透過する中性子ビ
ームについては潤滑剤10、スリーブ4A、固定軸2、
等を構成する元素の違いによって、それぞれ固有の吸
収、透過状態が生じる。 中性子ビーム12による透
過像を写真フィルムあるいは画像処理等の撮像装置によ
って撮影を行い、透過状態の違いにより潤滑剤の液面高
さ等、内部の潤滑剤の状況を検査する。 上記にお
いて隙間大部4D、4Eに潤滑剤10の液面がある場合
には、潤滑剤10の半径方向厚みが他の部分より大きい
ため潤滑剤の検出がしやすく、しかも液面位置が適正と
いう判断になる。
【0021】尚、ラジアル側動圧発生溝4B、4Cはス
リーブ4Aの内周に形成した場合について説明したが、
固定軸2の外周面に形成してもよい。
【0022】また、スリーブ4Aとハブ4は別部材であ
っても、ダイキャスト構成品、プレス構成品等からなる
完全な一体物であっても同じである。
【0023】以上のように、本実施形態によれば、例え
ば、中性子ラジオグラフィー法を用いて、軸受隙間の両
端にそれぞれ隙間大の部分を設けた流体軸受装置に対し
て中性子ビームを照射し、前記中性子ビームの透過、吸
収率から、前記流体軸受装置内部に存在する前記潤滑剤
の有無および液面高さを検査することにより、流体軸受
装置の内部を分解することなく潤滑剤の液面高さ等、軸
受内部の状況を検査することができる。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明は、流体軸受装置の
内部を分解することなく、軸受内部の潤滑剤の過不足
や、潤滑剤の液面高さを検査することができるととも
に、隙間大部に潤滑剤の液面がある場合には潤滑剤の半
径方向厚みが他の部分より大きいため潤滑剤の検出がし
やすく、液面位置が適正であることを容易に判断できる
こととなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の流体軸受液面検査方法の
全体構成を示す断面図
【図2】図1に示す流体軸受装置のx−x’断面矢視図
【図3】図1に示す流体軸受装置の液面検査方法の要部
を説明する断面図
【図4】流体軸受装置の縦断面図
【図5】従来の流体軸受液面検査方法を説明する縦断面
【符号の説明】
2 固定軸 4A スリーブ 4B、4C ラジアル側動圧発生溝 4D、4E 隙間大部 10 潤滑剤 12 中性子ビーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G001 AA04 BA11 CA04 DA02 DA09 HA12 HA20 KA05 KA20 LA20 MA02 3J011 AA06 AA20 BA02 BA08 DA02 JA02 KA04

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸に回転自在に挿入されたスリーブを有
    し、前記軸の外周面または前記スリーブ内周面の少なく
    ともいずれか一方にラジアル側動圧発生溝を有し、前記
    ラジアル側動圧発生溝には潤滑剤が保持されるとともに
    前記軸の外周面とスリーブの内周面との間に形成される
    軸受隙間の両端にそれぞれ前記軸受隙間より隙間が大の
    部分を設けた流体軸受装置に対し、中性子ビームを照射
    し、前記中性子ビームの透過、吸収率から、前記流体軸
    受装置内部に存在する前記潤滑剤の有無および液面高さ
    を検査する流体軸受液面検査方法。
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