JP2000291799A - ダイヤフラム型成形ベローズ - Google Patents

ダイヤフラム型成形ベローズ

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JP2000291799A
JP2000291799A JP11102772A JP10277299A JP2000291799A JP 2000291799 A JP2000291799 A JP 2000291799A JP 11102772 A JP11102772 A JP 11102772A JP 10277299 A JP10277299 A JP 10277299A JP 2000291799 A JP2000291799 A JP 2000291799A
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JP
Japan
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bellows
folded portion
diaphragm
folded
durability
Prior art date
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Pending
Application number
JP11102772A
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English (en)
Inventor
Hideki Okada
秀樹 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NHK Spring Co Ltd
Original Assignee
NHK Spring Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮方向の変形のみならず伸張方向の
変形、ベローズの内外で圧力差が生じるような用途にも
用いることができ、耐久性の向上したダイヤフラム型成
形ベローズを提供する。 【解決手段】 最小曲げ半径と板厚との比Rmin/
tが0.8以下となっているダイヤフラム型成形ベロー
ズの最外周の折り返し部から最内周の折り返し部の間に
3つ以上の湾曲部を形成することにより、この湾曲部に
応力が分散し、両折り返し部に応力集中しないことか
ら、引張側で使用しても耐久性の低下がなく、またベロ
ーズ内外に圧力差が生じる場合でも、同様に応力集中し
ないため、耐久性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シール機能やばね
機能を目的に用いられるダイヤフラム型成形ベローズ及
びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】所謂U字成形ベローズは、溶接ベローズ
等のダイヤフラム型に比べて密着長が長いという欠点が
あることは周知であるが、その最外周の折り返し部(山
谷部)及び最内周の折り返し部(山谷部)のR寸法を小
さくすれば密着長を小さくできる。しかし、単にU字成
形ベローズの先端Rを小さくしただけでは、バックリン
グの発生や作動範囲が大きくとれない等の問題が発生す
る。そこで、図5に示すようなダイヤフラム型成形ベロ
ーズが提案されている(例えば特公平1−52095号
公報参照)。このベローズは、例えばU字形成形ベロー
ズの最小ピッチ2.3mmに比べて最小ピッチ0.8m
mと、その密着長を65%短くできる。また、このベロ
ーズは強加工を行うことで加工硬化して材料強度が上が
っているためため、U字成形ベローズ800MPaに対
して1100MPaと、その最大設計応力を37%大き
くできる。更に、例えばアキュムレータでの設計では、
同じガス体積で同じサイズのベローズを使用した場合
に、U字形成形ベローズ157mmに対して102mm
と、その有効部のチャンバ長さを35%短くできる。一
方、同じ形状の溶接ベローズと比較して、その製造が容
易であり、コストが低廉であるという利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したダイヤフラム
型成形ベローズにあっても密着長を小さくするには最外
周の折り返し部(山谷部)及び最内周の折り返し部(山
谷部)のR寸法を小さくすれば密着長を小さくできる
が、最小曲げ半径と板厚との比Rmin/tを0.8以
下とすると両折り返し部に於ける曲げの内側に強加工に
よる圧縮しわが発生する。このしわは、ベローズを圧縮
側で使用していれば応力集中の起点にならないが、ベロ
ーズの内外で圧力の差が生じる場合やベローズを引張り
(伸張)で使用する場合には、しわの部分に応力集中す
るので早期に折損し易いことから、そのような用途に使
用できないと云う問題があった。尚、最小曲げ半径を小
さくすると、最大応力発生箇所が折り返し部の先端から
ずれ、R部から接線にかけてのAの位置に変化すること
がFEM解析及び発明者の実験によってわかった(図
6)。その境界条件は、Rmin/t=0.8であり、
0.8以下の場合は、Aの位置が最大応力箇所となる。
曲げ先端部分を過大につぶすことによって、たわみ時の
最大応力発生箇所が本来曲げの過程で亀裂が発生するで
あろうBの位置、即ち曲げ部の先端(中央)ではなくA
の位置になるものと考えられる。また、Aの位置での亀
裂は、圧縮しわの進展方向ではなく、90度方向にずれ
た方向に生じる。
【0004】本発明は上記したような従来技術の問題点
及び発明者の知見に鑑みなされたものであり、その主な
目的は、圧縮方向の変形のみならず伸張方向の変形、ベ
ローズの内外で圧力差が生じるような用途にも用いるこ
とができ、耐久性が向上し、しかも伸縮可能な範囲も大
きくとれるダイヤフラム型成形ベローズを提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した目的は、本発明
によれば、最外周の折り返し部と最内周の折り返し部と
を有し、筒状材を曲げ加工してなるダイヤフラム型成形
ベローズに於いて、伸びが40%以上の材料を用い、最
小曲げ半径と板厚との比Rmin/tを0.8以下と
し、最外周の折り返し部から最内周の折り返し部の間に
3つ以上の湾曲部を有することを特徴とするダイヤフラ
ム型成形ベローズを提供することにより達成される。こ
のようにすることで、各湾曲部に応力が分散され、かつ
伸縮可能な範囲を大きくとれる。ここで、伸びが40%
未満の材料を用いると折り返し部で成形割れを生じたり
亀裂が入ってしまう問題がある。また、湾曲部が0、ま
たは1つの場合、応力が分散せず、バックリングが発生
し、2つの場合にはバックリングが発生し易く、更に伸
縮可能な範囲も3つ以上の場合に比較して著しく小さく
なる。尚、湾曲部は多いほど応力を分散するが、多すぎ
ると成形が困難になるため、ベローズの径によって異な
るが、実用的には5つ以下が望ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、添付の図面を参照して本
発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
【0007】図1〜図4は、本発明が適用されたダイヤ
フラム型成形ベローズの要部断面図である。いずれのベ
ローズも材料として伸びが40%以上の例えばSUS3
04やSUS301等のステンレス鋼等を用い、最外周
の折り返し部、最内周の折り返し部に於ける最小曲げ半
径と板厚との比Rmin/tが0.8以下となってい
る。
【0008】図1のベローズ1は、最外周の折り返し部
2から最内周の折り返し部3までの間に5つの湾曲部4
〜8が形成されている。また、折り返し部2とこれに最
寄りの湾曲部4との間及び折り返し部3とこれに最寄り
の湾曲部8との間には直線部9、10が形成されてい
る。この形状のベローズは比較的径及び内外径差の大き
いベローズに採用すると良い。
【0009】図2のベローズ11は、最外周の折り返し
部12から最内周の折り返し部13までの間に3つの湾
曲部14〜16が形成されている。また、折り返し部1
2とこれに最寄りの湾曲部14との間及び折り返し部1
3とこれに最寄りの湾曲部16との間には直線部19、
20が形成されている。これは比較的径及び内外径差の
小さいベローズに採用すると良い。
【0010】図3及び図4のベローズ21は、最外周の
折り返し部22から最内周の折り返し部23までの間に
4つの湾曲部24〜27が形成されている。また、折り
返し部22とこれに最寄りの湾曲部24との間及び折り
返し部23とこれに最寄りの湾曲部27との間には直線
部29、30が形成されている。尚、図3のベローズと
図4のベローズとは直線部29、30の長さ、湾曲部2
4〜27のRが異なる以外は同様の構造である。
【0011】尚、上記各湾曲部4〜8、14〜16、2
4〜27のR寸法は、0.4mm〜4mmの範囲であ
る。
【0012】上記ダイヤフラム型成形ベローズは、ポン
プ、アキュムレータ、真空バルブ、ノンリークバルブ、
配管用伸縮継手、圧力検出装置(ベローズの内外圧差に
よる伸縮を検出)、気圧コントロール装置、温度コント
ロール装置等に使用できる。
【0013】
【発明の効果】以上の説明により明らかなように、本発
明によるダイヤフラム型成形ベローズによれば、伸びが
40%以上の材料を用い、最小曲げ半径と板厚との比R
min/tを0.8以下とし、最外周の折り返し部から
最内周の折り返し部の間に3つ以上の湾曲部を形成する
ことにより、この湾曲部に応力が分散し、両折り返し部
に応力集中しないことから、引張側で使用しても耐久性
の低下がなく、またベローズ内外に圧力差が生じる場合
でも、同様に応力集中しないため、耐久性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたダイヤフラム型成形ベロー
ズの要部断面図。
【図2】本発明が適用されたダイヤフラム型成形ベロー
ズの要部断面図。
【図3】本発明が適用されたダイヤフラム型成形ベロー
ズの要部断面図。
【図4】本発明が適用されたダイヤフラム型成形ベロー
ズの要部断面図。
【図5】従来のダイヤフラム型成形ベローズの要部断面
図。
【図6】図5の要部拡大図。
【符号の説明】
1、11、21 ベローズ 2、12、22 最外周の折り返し部 3、13、23 最内周の折り返し部 4〜8、14〜16、24〜27 湾曲部 9、10、19、20、29、30 直線部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最外周の折り返し部と最内周の折り返
    し部とを有し、筒状材を曲げ加工してなるダイヤフラム
    型成形ベローズに於いて、 伸びが40%以上の材料を用い、 最小曲げ半径と板厚との比Rmin/tを0.8以下と
    し、 最外周の折り返し部から最内周の折り返し部の間に3つ
    以上の湾曲部を有することを特徴とするダイヤフラム型
    成形ベローズ。
  2. 【請求項2】 前記各折り返し部とこれに最寄りの湾
    曲部との間に直線部を有することを特徴とする請求項1
    に記載のダイヤフラム型成形ベローズ。
JP11102772A 1999-04-09 1999-04-09 ダイヤフラム型成形ベローズ Pending JP2000291799A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012167748A (ja) * 2011-02-15 2012-09-06 Nok Corp アキュムレータ
CN110431335A (zh) * 2017-03-02 2019-11-08 伊格尔工业股份有限公司 波纹管
WO2023182374A1 (ja) * 2022-03-23 2023-09-28 日本発條株式会社 アキュムレータ

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