JP2000291471A - 空燃比学習制御装置 - Google Patents

空燃比学習制御装置

Info

Publication number
JP2000291471A
JP2000291471A JP11101265A JP10126599A JP2000291471A JP 2000291471 A JP2000291471 A JP 2000291471A JP 11101265 A JP11101265 A JP 11101265A JP 10126599 A JP10126599 A JP 10126599A JP 2000291471 A JP2000291471 A JP 2000291471A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
learning
air
fuel ratio
engine
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11101265A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3341281B2 (ja
Inventor
Hiroshi Kanai
弘 金井
Katsuhiko Hirose
雄彦 広瀬
Toshibumi Takaoka
俊文 高岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP10126599A priority Critical patent/JP3341281B2/ja
Publication of JP2000291471A publication Critical patent/JP2000291471A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3341281B2 publication Critical patent/JP3341281B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles

Landscapes

  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 より正確な空燃比学習制御をより早期に実行
させることのできる空燃比学習制御装置を提供するこ
と。 【解決手段】 本発明の空燃比学習制御装置は、内燃機
関1と補助動力2とによって駆動されるハイブリッド車
における内燃機関1の空燃比学習値を学習する学習手段
11を備え、空燃比学習値を学習する学習領域が、内燃
機関1の運転状態に応じて複数領域に分割されており、
学習手段11が、少なくとも一つの学習領域に関して
は、当該学習領域内の中央付近で空燃比学習値を学習す
るように、内燃機関1を強制的にフィードバック運転さ
せることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関と補助動
力とによって駆動されるハイブリッド車における内燃機
関の空燃比学習値の学習を制御する空燃比学習制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関であるエンジンと電気モータな
どの補助動力とによって駆動されるハイブリッド車が知
られている。このようなハイブリッド車としては、特開
平6-48190号公報に記載のものなどが知られている。ハ
イブリッド車の中には、上述した公報に記載のものなど
のように、電気モータのみで走行を行い、その間はエン
ジンを停止するものがある。
【0003】一方、内燃機関は、排気エミッションを低
減させるために、混合気の空燃比が理論空燃比となるよ
うに空燃比フィードバック制御をしている。空燃比フィ
ードバック制御においては、各種センサの経時変化や製
造誤差などが原因となって、空燃比フィードバック補正
係数FAFの中心値にズレが生じる。そこで、このズレを
補正するために空燃比学習値KGを学習し、この空燃比学
習値KGを空燃比フィードバック制御に反映させている。
【0004】この空燃比学習値KGの学習においては、エ
ンジンの吸入空気量を検出するエアフロメータなどの出
力特性が製造ばらつき以外にも、吸入空気量によって変
化するなどの理由、あるいは、燃料噴射弁の製造ばらつ
きなどの理由から、内燃機関の運転状態を複数の学習領
域に分割し、各学習領域毎に上述した空燃比学習値KGを
学習している。そして、内燃機関の運転状態に応じて最
適な空燃比学習値KGを反映させることによって、より正
確な空燃比フィードバック制御を行うようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したよう
に、ハイブリッド車の中には、その走行状態によって内
燃機関であるエンジンが停止されるものがある。この場
合、上述した空燃比学習値KGの学習がなかなか完了しな
い場合があった。学習領域での学習の完了が遅れると、
より正確な空燃比フィードバック制御が行われるのが遅
くなってしまう。そのため、より正確な空燃比学習制御
をより早期に実行させるための改善が望まれていた。
【0006】従って、本発明の目的は、より正確な空燃
比学習制御をより早期に実行させることのできる空燃比
学習制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の空燃比学習制御
装置は、内燃機関と補助動力とによって駆動されるハイ
ブリッド車における内燃機関の空燃比学習値を学習する
学習手段を備えた空燃比学習制御装置において、空燃比
学習値を学習する学習領域が、内燃機関の運転状態に応
じて複数領域に分割されており、学習手段が、少なくと
も一つの学習領域に関しては、当該学習領域内の中央付
近で空燃比学習値を学習するように、内燃機関を強制的
にフィードバック運転させることを特徴としている。
【0008】本発明の空燃比学習制御装置によれば、あ
る学習領域で空燃比学習値が学習される際には、空燃比
学習値が安定している学習領域の中央付近で学習される
ように内燃機関が強制的にフィードバック運転される。
このため、より早期に学習領域の中央付近で空燃比学習
値を学習するようになり、より早期により正確な空燃比
学習制御を行うことができる。
【0009】また、ここで、内燃機関及び補助動力への
要求出力の配分を決定する配分手段を備え、かつ、学習
領域内の中央付近に基準空燃比学習値を学習する基準学
習領域が設定され、学習手段が、基準学習領域内で基準
空燃比学習値の学習を終了した場合に、当該基準学習領
域を含む学習領域における学習が完了したと判定するよ
うに構成されており、配分手段が、基準学習領域が設定
された学習領域に関しては、当該学習領域内の基準学習
領域内で基準空燃比学習値を学習するように、内燃機関
及び補助動力への要求出力の配分を決定することが好ま
しい。
【0010】このようにすれば、ある学習領域で空燃比
学習値が学習される際には、基準学習領域内で基準空燃
比学習値を学習するように、配分手段によって内燃機関
及び補助動力への要求出力が配分される。これによっ
て、内燃機関は、基準空燃比学習値をより早期に学習す
るように強制的にフィードバック運転される。この結
果、より早期に基準空燃比学習値を学習するようにな
り、より早期により正確な空燃比学習制御を行うことが
できるのみならず、より早期に当該学習領域における学
習を完了することができる。
【0011】また、配分手段は、学習手段によって所定
の学習領域についての学習が完了したと判定されるま
で、内燃機関の運転を継続することが好ましい。このよ
うにすれば、所定の学習領域についての学習が終了する
までは、内燃機関が停止されることがなくなるので、さ
らに空燃比学習値(基準空燃比学習値)の学習がより早
期に行われる。
【0012】
【発明の実施の形態】まず、本実施形態の空燃比学習制
御装置を有するハイブリッド車の構成について、図1及
び図2を参照しつつ説明する。
【0013】図1に示されるハイブリッド車は、その駆
動源として、内燃機関であるエンジン1と補助動力であ
るモータ2とを有している。また、このハイブリッド車
は、エンジン1の出力を受けて発電を行う発電機3も有
している。これらのエンジン1、モータ2及び発電機3
は、動力分割機構4によって接続されている。動力分割
機構4は、エンジン1の出力を発電機3や駆動輪7に振
り分ける役割や、モータ2からの出力を駆動輪7に伝達
する役割を負っている。また、動力分割機構4は、デフ
ァレンシャルギア5及び駆動軸6を介して駆動輪7に伝
達される駆動力の変速機としての役割も負っている。動
力分割機構4については、追って詳しく説明する。
【0014】モータ2は、交流同期モータであり、交流
電力によって駆動される。インバータ9は、バッテリ8
に蓄えられた電力を直流から交流に変換して、モータ2
に供給すると共に、発電機3によって発電された電力を
交流から直流に変換して、バッテリ8に蓄えるためのも
のである。発電機3も、基本的には上述したモータ2と
ほぼ等しい構成を有しており、交流同期モータとしての
構成を有している。モータ2が主として駆動力を出力す
るのに対して、発電機3は、主としてエンジン1の出力
を受けて発電する。
【0015】なお、モータ2は、主として駆動力を発生
するが、駆動輪7の回転を利用して発電(回生発電)す
ることもできる。このとき、駆動輪7にはブレーキ(回
生ブレーキ)がかかるので、これをフットブレーキ(オ
イルブレーキ)やエンジンブレーキと併用することによ
り、ハイブリッド車を制動することができる。反対に、
発電機3は、主としてエンジン1の出力を受けて発電す
るが、インバータ9を介してバッテリ8の電力を受けて
モータとしても機能し得る。
【0016】上述した動力分割機構4を、エンジン1、
モータ2及び発電機3と共に図2に示す。本実施形態に
おいては、動力分割機構4がプラネタリギアユニットに
より構成されているため、以下、動力分割機構4をプラ
ネタリギアユニット4とも言うこととする。
【0017】プラネタリギアユニット4は、サンギア4
aと、このサンギア4aの周囲に配置されたプラネタリ
ギア4bと、このプラネタリギア4bのさらに外周に配
置されたリングギア4cと、プラネタリギア4bを保持
するプラネタリキャリア4dとからなる。
【0018】ここで、エンジン1のクランクシャフト1
5がダンパ16を介して中心軸17と結合されており、
この中心軸17がプラネタリキャリア4dと結合されて
いる。即ち、エンジン1の出力は、プラネタリギアユニ
ット4のプラネタリキャリア4dに入力される。また、
モータ2は、内部にステータ2aとロータ2bとを有し
ており、このロータ2bがリングギア4cと結合され、
ロータ2b及びリングギア4cはさらに第一ギア18と
結合されている。即ち、モータ2の出力は、プラネタリ
ギアユニット4のリングギア4cに入力され、第一ギア
18、トルク伝達チェーン19、第二ギア20、第三ギ
ア21、ファイナルギア22、デファレンシャルギア5
を介して、駆動軸6に伝達される。
【0019】発電機3は、モータ2と同様に、内部にス
テータ3aとロータ3bとを有しており、このロータ3
bがサンギア4aと結合されている。即ち、エンジン1
の出力が、このプラネタリギアユニット4で分割され、
サンギア4aを介して発電機3のロータ3bに入力され
る。また、エンジン1の出力は、このプラネタリギアユ
ニット4で分割され、リングギア4cなどを介して駆動
軸6にも伝達され得る。
【0020】ここで、発電機3の発電量を制御してサン
ギア4aの回転を制御することによって、プラネタリギ
アユニット4全体を無段変速機として用いることがで
き、エンジン1又は(及び)モータ2の出力を変速させ
た後に駆動軸6に出力させることができる。また、発電
機3の発電量(モータとして機能する場合は電力消費
量)を制御して、エンジン1の機関回転数を制御するこ
ともできる。これにより、エンジン1の機関回転数をエ
ネルギー効率の良い領域に維持して運転を行うことも可
能となる。
【0021】上述した構成を有するハイブリッド車にお
ける、走行時のエンジン1、モータ2及び発電機3の状
態を、以下にいくつか例示する。発進時や軽負荷時に
は、低回転状態で高トルクを発生できるモータ2の特性
を利用して、モータ2のみをバッテリ8からの電力で駆
動させてモータ2の駆動力によってハイブリッド車を走
行させる。ある程度の速度が出て、負荷も高くなってき
た場合は、エンジン1を駆動させ、エンジン1の駆動力
と、エンジン1の出力によって発電機3で発電した電力
で駆動されるモータ2の駆動力とによってハイブリッド
車を走行させる。
【0022】全開加速時など、さらなる出力が必要な場
合は、モータ2を発電機3からの電力とバッテリ8から
の電力との双方で駆動すると共にエンジン1の駆動力も
上昇させ、エンジン1の駆動力とモータ2の駆動力とで
ハイブリッド車を走行させる。減速時や制動時には、駆
動輪7の回転力を利用してモータ2によって回生発電を
行ってハイブリッド車を回生制動させる。また、バッテ
リ8の充電量が低下したような場合は、軽負荷時であっ
てもエンジン1を駆動し、エンジン1の出力を利用して
発電機3で発電を行い、インバータ9を介してバッテリ
8を充電する。
【0023】これらの制御は、いくつかの電子制御ユニ
ット(ECU)によって制御される(図1参照)。ハイブリッ
ド車として特徴的な、エンジン1による駆動とモータ2
(及び発電機3)による電気的な駆動とは、メインECU
10によって総合的に制御される。通常の運転状態で
は、メインECU10によって、エネルギー効率が最適と
なるように、エンジン1及びモータ2への出力配分が決
定され、この要求出力配分に基づいてエンジン1、モー
タ2及び発電機3を制御すべく、各制御指令がエンジン
ECU11及びモータECU12に出力される。
【0024】また、エンジンECU11及びモータECU12
は、エンジン1、モータ2及び発電機3の情報をメイン
ECU10に伝えてもいる。メインECU10には、バッテリ
8を制御するバッテリECU13や、ブレーキを制御する
ブレーキECU14も接続されている。バッテリECU13
は、バッテリ8の充電状態を監視し、充電量が不足した
場合は、メインECU10に対して、充電要求指令を出力
する。充電要求を受けたメインECU10は、バッテリ8
に対して充電をすべく、発電機3によって発電する制御
を行う。ブレーキECU14は、ハイブリッド車の制動を
司っており、メインECU10と共にモータ2による回生
ブレーキを制御する。
【0025】上述した構成を有するハイブリッド車にお
いては、その駆動源としてエンジン1とモータ2とを併
用するので、車輌としてある駆動力が必要である場合
に、エンジン1の出力とモータ2の出力との配分を変更
することで、車輌が必要としている総出力を変更するこ
となく、エンジン1の出力を変更することもできる。即
ち、車輌としてある駆動力が必要であるとき、モータ2
の出力を増やせば、その分エンジン1の出力を抑えるこ
とができ、反対にモータ2の出力を抑制すれば、その分
エンジン1の出力を増やすことができる。本実施形態の
空燃比学習制御装置は、このような出力配分を空燃比学
習制御に利用する。
【0026】次に、空燃比フィードバック制御について
簡単に説明する。
【0027】上述したように、空燃比フィードバック制
御は、排気エミッションを低減させるために、混合気の
空燃比が理論空燃比となるように空燃比を制御するもの
である。この空燃比フィードバック制御は、エンジンEC
U11に接続された各種センサ類(図1及び図2参照)
からの検出結果に基づいて、エンジンECU11内のROMに
内蔵されたプログラムによって実行される。エンジンEC
U11に接続された各種センサ類には、空燃比センサ2
3、エアフロメータ24、エンジン回転数センサ25、
スロットル開度センサ26などがある。
【0028】本実施形態の空燃比センサ23は、O2セン
サであり、エンジン1の排気通路28上の排気浄化触媒
29の上流側に取り付けられている。空燃比センサ23
は、排気ガス中の酸素濃度に応じてその出力が変化する
という特性を有しており、空燃比センサ23の出力か
ら、エンジン1で燃焼された混合気の空燃比が理論空燃
比に対してリッチであるかリーンであるかをオン−オフ
的に検出することができる。なお、空燃比センサ23と
して、エンジン1で燃焼された混合気の空燃比をリニア
に検出することのできる全域空燃比センサ(リニア空燃
比センサ)を用いてもよい。
【0029】エアフロメータ24は、エンジン1の吸気
通路27上に取り付けられており、エンジン1に吸入さ
れる吸入空気量を検出する。本実施形態ではエアフロー
メータ24としてホットワイヤー型のものが用いられて
いる。なお、ホットワイヤー型のエアフロメータ24
は、検出対象となる吸入空気量によって出力特性が異な
る。即ち、実際に吸入した空気量(真値)とエアフロメ
ータ24が出力する値(出力値)との間の偏差が、吸入
空気量によって変化するという特性を有している。この
ため、エアフロメータ24の出力特性に合わせて、後述
する空燃比学習値KGの学習領域を分割し、より正確な空
燃比フィードバック制御が行えるようにしている。空燃
比学習値KGの学習については、追って詳述する。
【0030】エンジン回転数センサ25は、エンジン1
のクランクシャフト15の回転位置を検出することによ
って、エンジン1の回転数を検出するものである。ま
た、スロットル開度センサ26は、スロットル弁の開き
具合を検出するものである。上述した各種センサ類から
の出力を基に、エンジンECU11は、以下に説明する空
燃比フィードバック制御や他の補正制御を行って最終的
に燃料噴射量TAUを決定し、インジェクタ(図示せず)
から決定された燃料噴射量TAUの燃料を噴射させる。
【0031】エンジン1を運転する際の燃料噴射量TAU
は、次のように決定される。 TAU←α・TAUP・EFTOTAL+β・・・・(I) ここで、TAUPは吸入空気量及びエンジン回転数から決定
される基本燃料噴射量であり、この基本燃料噴射量TAUP
を機関運転状態に応じて補正することにより、最終的な
燃料噴射量TAUを決定する。なお、基本燃料噴射量TAUP
は、吸気管圧力とエンジン回転数から求める場合や、ア
クセル開度とエンジン回転数とから求める場合も考えら
れるが、本実施形態においては、上述したようにエアフ
ロメータ24を用いて、吸入空気量とエンジン回転数と
から求めている。
【0032】また、EFTOTALは、空燃比反映トータル値
である。空燃比反映トータル値EFTOTALは、空燃比を目
標空燃比とするために基本燃料噴射量TAUPを補正する成
分であり、この値を用いて空燃比フィードバック制御を
行う。α及びβは、始動直後の暖気増量補正値や加速時
の加速増量補正値などの他の補正成分である。このEFTO
TALは、例えば、空燃比フィードバック補正係数FAFと空
燃比学習値KGとの和で表される。即ち、この場合、(I)
式は次のようになる。 TAU←α・TAUP・(FAF+KG)+β・・・・(II)
【0033】空燃比フィードバック補正係数FAFは、空
燃比センサ23によって排気ガス中の酸素濃度から空燃
比を検出して、この空燃比が目標空燃比になるようにフ
ィードバック補正するためのものである。例えば、空燃
比を理論空燃比とする際には、図3(a)及び図3(b)に示
されるように、空燃比センサ23によって検出された空
燃比が理論空燃比よりもリッチである間は空燃比フィー
ドバック補正係数FAFに対して燃料噴射量を徐々に減量
する値が与えられ、空燃比センサ23によって検出され
た空燃比がリッチからリーンに変わったときには応答性
向上を考慮して燃料噴射量を増量する値がスキップ的に
与えられる。
【0034】逆に、空燃比センサ23によって検出され
た空燃比が理論空燃比よりもリーンである間は空燃比フ
ィードバック補正係数FAFに対して燃料噴射量を徐々に
増量する値が与えられ、空燃比センサ23によって検出
された空燃比がリーンからリッチに変わったときには応
答性向上を考慮して燃料噴射量を減量する値がスキップ
的に与えられる。このようにして、空燃比を常に理論空
燃比に維持すべく、空燃比フィードバック補正係数FAF
が生成される。
【0035】なお、空燃比センサ23の検出遅れを考慮
して、空燃比フィードバック補正係数FAFに図3(c)に示
されるような遅れ時間DT1,DT2を設定する場合もある。
また、エンジンECU11において空燃比センサ23の出
力からリーン-リッチをオン-オフ的に判定した判定信号
を一旦生成し、この判定信号に基づいて空燃比フィード
バック補正係数FAFを生成する場合もある。
【0036】一方、空燃比学習値KGは、燃料噴射弁や空
燃比センサ23などの機関の個体差や経時変化を反映さ
せるための補正値であり、所定の学習領域毎に学習され
る。空燃比学習値KGは、空燃比フィードバック補正係数
FAFを平均化処理した空燃比フィードバック補正平均値F
AFAVから生成される。空燃比フィードバック制御が行わ
れずにオープンループ制御されているような場合(例え
ばFAF=1.0に固定して制御する場合)であっても、機関
の個体差や経時変化により生じる空燃比のズレを吸収す
るために、この空燃比学習値KGを用いて補正する。
【0037】空燃比フィードバック補正平均値FAFAVが
リーン寄りの値をとる場合には、燃料噴射量TAUを増加
させるべく、空燃比学習値KGは増加される。これとは反
対に、空燃比フィードバック補正平均値FAFAVがリッチ
寄りの値をとる場合には、燃料噴射量TAUを減少させる
べく、空燃比学習値KGは減少される。
【0038】なお、空燃比フィードバック補正係数FAF
を用いて空燃比フィードバック制御を行っていれば、こ
のような空燃比学習値KGを用いなくても、空燃比センサ
23の出力に基づく空燃比フィードバック補正係数FAF
によって空燃比は最終的には理論空燃比に補正される。
しかし、機関の個体差や経時変化を反映させてより精度
の高い制御を行うため、また、より早期に空燃比を理論
空燃比とするために、オープンループ制御中のみならず
フィードバック制御中も空燃比学習値KGが反映される。
なお、この空燃比学習値KGは、学習後にエンジンECU1
1内のバックアップRAM内に記憶され、必要時に取り出
される。
【0039】上述した空燃比フィードバック補正係数FA
Fや空燃比学習値KGなどは、エンジンECU11内のROMに
格納されたプログラムによって数ミリ秒毎に演算・更新
される。エンジンECU11において演算された空燃比フ
ィードバック補正係数FAFや空燃比学習値KGなどに基づ
いて、燃料噴射量TAUが決定され、燃料が噴射される。
エンジンECU11においては、燃料噴射量TAU以外に、点
火時期やバルブタイミング、EGR量、スロットル弁開
度も演算・決定される。
【0040】エンジンECU11は、空燃比センサ23な
どの各種センサ類などと共に、空燃比学習値KGを学習す
ると共にこの学習を制御する学習手段として機能する。
さらに、メインECU10は、エンジンECU11やモータEC
U12などと共に、エンジン1及びモータ2への要求出
力の配分を決定する配分手段として機能する。
【0041】次に、空燃比学習値KGについて詳しく説明
する。
【0042】上述したように、空燃比学習値KGは、複数
の学習領域毎に学習される。これらの学習領域は、図4
に示されるように、エンジン1の回転数と出力トルクと
によって形成される二次元マップ上に表すと、等吸入空
気量曲線で区分された領域として設定されている。この
学習領域は、吸入空気量を検出するエアフロメータ24
の出力特性に応じて決定されている。なお、説明を簡単
にするために、図4には二つの学習領域i,jのみを示し
てあり、以下の説明も学習領域が二つしかない場合で説
明するが、より多くの学習領域が設定されても構わない
ことは言うまでもない。
【0043】また、各学習領域i,j内には、そのほぼ中
央付近に基準学習領域S-i,S-jが設定されている。空燃
比学習値KG自体は、その学習中には常に少しずつ学習・
更新されているが、エンジン運転領域が上述した基準学
習領域S-i,S-j内にあるときは、そのときの空燃比のズ
レ量をそのまま一度に学習・更新し、基準空燃比学習値
S-KGとする。上述した式(II)の計算には、基準学習領域
S-i,S-jで学習された基準空燃比学習値S-KGが用いられ
る。
【0044】例えば、エンジン1が図4中のC点の状態
で運転される場合、上述した式(II)中の空燃比学習値KG
としては、図4中A点で学習された基準空燃比学習値S-
KGiと図4中B点で学習された基準空燃比学習値S-KGjと
を補間させる。即ち、基準空燃比学習値S-KGi,S-KGjか
ら図4中のC点での空燃比学習値KGを推定し、これを用
いて空燃比フィードバック制御を行う。
【0045】なお、上述したように、空燃比学習値KG
(基準空燃比学習値S-KG)は、学習が完了した時点でバ
ックアップRAM内に格納されるので、学習の完了してい
ない学習領域に関しての基準空燃比学習値S-KGが必要と
なった場合は、バックアップRAM内の前回の基準空燃比
学習値S-KGが用いられる。
【0046】また、各学習領域においては、基準学習領
域内で基準空燃比学習値S-KGの学習が完了したときに初
めて、その学習領域に関する学習が完了したと判定され
る。例えば、学習領域iについての学習が完了されたと
判定されるには、基準学習領域S-i内で基準空燃比学習
値S-KGiが学習されなくてはならない。即ち、より早期
に各学習領域(基準学習領域)で基準空燃比学習値S-KG
を学習させることができれば、より早期により正確な空
燃比フィードバック補正制御を行うことができる。
【0047】学習領域は、上述したように、エアフロメ
ータ24の出力特性に基づいて複数に分割されている。
このため、各学習領域の中央付近に設定した基準学習領
域内での基準空燃比学習値S-KGが、最もその学習領域内
のエアフロメータ24の出力特性を反映した値とみなす
のに適している。なお、同一の等吸入空気量曲線上にあ
れば、エンジン回転数や出力トルクが異なっても、その
空燃比学習値KG(基準空燃比学習値S-KG)はほぼ同一の
値となるとみなすことができる。
【0048】もし仮に、このような基準学習領域を設け
ずに、各学習領域の各状態毎の空燃比学習値KGを空燃比
フィードバック制御にフィードバックしようとすると、
エアフロメータ24の出力特性を効果的に空燃比学習値
KGに反映させることができないだけでなく、全学習領域
のあらゆる状態についての空燃比学習値KGの学習が完了
するまでは、より正確な空燃比フィードバック制御を行
うことができなくなってしまう。
【0049】さらに、このような基準学習領域を設けず
に、各学習領域のあらゆる状態についての空燃比学習値
KGを空燃比フィードバック制御にフィードバックしよう
とすると、上述した式(II)で用いる空燃比学習値KGの学
習が全て完了するまでに非常に多くの時間がかかるよう
になってしまう。
【0050】また、燃料タンク内の蒸散燃料を吸入空気
にパージするような場合は、パージによって空燃比セン
サ23の検出結果が影響を受けるため、正確な空燃比学
習値KGの学習を行えない。このため、全学習領域での学
習が完了した後にパージを開始するようにしてある場合
はパージの開始が遅くなってしまう。パージの開始が遅
くなれば、その分蒸散燃料を捕集するチャコールキャニ
スタなどの捕集能力の回復が遅くなってしまう。また、
パージを行っている場合に空燃比学習値の学習を停止す
るようにしている場合は、全学習領域での学習の完了が
さらに遅れてしまう。
【0051】上述した空燃比学習装置を用いた空燃比学
習制御について、以下に説明する。図5に、この学習制
御についてのフローチャートを示す。
【0052】図5に示されるルーチンは、エンジンECU
11のROM内に格納されたプログラムによって一定時間
毎(例えば数ミリ秒毎)に実行される。まず、空燃比学
習条件が成立しているか否かを判定する(ステップ10
0)。空燃比学習条件が成立する場合は、ここでは、
(1)空燃比フィードバック中である、(2)各種燃料増量係
数が残っていない、(3)冷却水温度≧70℃、の全てが成
立する場合である。空燃比学習条件が成立していない場
合は、空燃比学習値KGの学習は行われず、このルーチン
から抜ける。
【0053】ステップ100において、空燃比学習条件
が成立していると判定された場合は、アクセル開度が所
定開度γ以上となっているか否かを判断する(ステップ
105)。ステップ105において、アクセル開度が所
定開度γ以上である場合は、エンジン1が高負荷状態に
あると判断できる。この場合は、上述した各種センサか
らエンジン1の状態を検出し、検出したエンジン状態か
らエンジン1に対して要求される要求出力値を算出する
(ステップ106)。この算出は、エンジンECU11と
メインECU10とによって算出される。このとき、エン
ジン1とモータ2との要求配分も一旦算出してもよい。
次に、算出されたエンジン1の要求出力値を、最終的な
エンジン1への要求出力として決定し(ステップ16
0)、この決定されたエンジン1への要求出力に基づい
てエンジン1をフィードバック運転する(ステップ17
0)。
【0054】一方、ステップ105が否定され、エンジ
ン1が高負荷状態にはない場合には、上述した各種セン
サからエンジン1の状態を検出し、検出したエンジン状
態からエンジン1に対して要求される要求出力値を一旦
算出する(ステップ110)。次に、空燃比学習の完了
していない学習領域があるか否かを判定する(ステップ
120)。上述したように、各学習領域i,jにおいて
は、その基準学習領域S-i,S-j内で基準空燃比学習値S-K
Gi,S-KGjを学習したときに、学習が完了したと判定され
る。即ち、基準空燃比学習値S-KGを学習していない学習
領域があるときは、ステップ120は肯定される。
【0055】基準空燃比学習値S-KGを学習していない学
習領域がないとき、即ち、ステップ120が否定された
ときは、ステップ110において算出されたエンジン1
の要求出力値を、最終的なエンジン1への要求出力とし
て決定し(ステップ160)、この決定されたエンジン
1への要求出力に基づいてエンジン1をフィードバック
運転する(ステップ170)。同時にモータ2への要求
出力も決定するので、これに基づいて、モータ2(及び
発電機3)も駆動する。
【0056】一方、ステップ120において、基準空燃
比学習値S-KGi,S-KGjを学習していない学習領域がある
とき、即ち、ステップ120が肯定されたときは、ステ
ップ120に続いて、ステップ110で算出された出力
要求値がどの学習領域に相当するのかを判定する。ここ
では、学習領域が二つしかない場合で説明しているた
め、ステップ110で算出された出力要求値が学習領域
i内での運転状態に相当するか否かを判定する(ステッ
プ130)。
【0057】即ち、ステップ130が肯定されれば、ス
テップ110で算出された出力要求値は学習領域iに相
当し、ステップ130が否定されれば、ステップ110
で算出された出力要求値は学習領域jに相当すると判定
できる。学習領域がより多く設定される場合には、算出
した要求出力値が何れの学習領域内での運転状態となる
のかを判定することになる。
【0058】ステップ110で算出した要求出力値か
ら、これに相当する学習領域を判定するのに、ここで
は、エンジンECU11内のROMに格納されたマップが用い
られる。エンジン1の出力は、エンジン1の回転数と出
力トルクと吸入空気量との関数として得られる。ここ
で、実際のエンジン1の回転数はエンジン回転数センサ
25から検出でき、実際の吸入空気量はエアフロメータ
24によって検出できる。
【0059】ステップ130が肯定され、ステップ11
0で算出した要求出力値が学習領域iに相当すると判定
された場合は、エンジン1が学習領域i内の基準学習領
域S-iで運転されるように、最終的にエンジン1への要
求出力を決定する(ステップ140)。即ち、ステップ
110で算出されたエンジン1への要求出力値が、図4
中のD点やE点での運転に相当する場合、図4中矢印で
示されるように、エンジン1が基準学習領域S-i内で運
転されるようにエンジン1への要求出力を決定する。
【0060】ステップ130が否定された場合、即ち、
算出した要求出力値が学習領域jに相当すると判定され
た場合も同様に、エンジン1が学習領域j内の基準学習
領域S-jで運転されるように、最終的にエンジン1への
要求出力を決定する(ステップ150)。そして、ステ
ップ140又はステップ150において最終的に決定さ
れた要求出力に基づいて、エンジン1が強制的にフィー
ドバック運転される(ステップ170)。
【0061】ここで、ハイブリッド車は、上述したよう
にメインECU10によってエンジン1及びモータ2への
要求出力の配分を決定しているため、エンジン1の要求
出力を減少させた場合はモータ2の要求出力を増加させ
ることで、車輌として必要としている出力は確保でき
る。反対に、エンジン1の要求出力を増加させた場合は
モータ2の要求出力を減少させることで、車輌として必
要としている出力は確保できる。モータ2の出力を増加
させる際にはバッテリ8からの電力(あるいは、発電機
3からの電力)を余計に消費することになるが、モータ
2の出力を減少させる際には消費電力が抑制されるの
で、電力の消費量がほぼ相殺され、電力の過剰消費は回
避される。
【0062】このように、各学習領域i,jでの学習が完
了していない場合にはエンジン1が各基準学習領域S-i,
S-j内で強制的にフィードバック運転されるため、より
早期に基準空燃比学習値S-KGi,S-KGjが学習され、より
早期に各学習領域i,jにおいて学習が完了されるように
なる。即ち、学習領域i内でエンジン1が運転されると
きは、より早期に基準学習領域S-i内で基準空燃比学習
値S-KGiが学習され、この基準空燃比学習値S-KGiがより
早期に空燃比フィードバック制御に反映されるようにな
る。学習領域jに関しても同様である。
【0063】全ての学習領域についての学習が終了した
後は(ステップ120が否定されるような場合は)、エ
ンジン1を基準学習領域内で運転されるように強制的に
フィードバック運転させる制御は行われなくなる。即
ち、全ての学習領域についての学習が終了した後は、各
学習領域内のあらゆる状態で空燃比学習値KGが学習され
るようになる。全ての学習領域についての学習が終了し
た後にエンジン1が基準学習領域内で運転される状態と
なった場合は、基準空燃比学習値S-KGは更新される。
【0064】また、本実施形態においては、全ての学習
領域についての学習が終了するまでは、エンジン1が停
止されることはなく、その運転が継続される。即ち、そ
れだけ、エンジン1が各学習領域で運転されやすくなる
ので、空燃比学習値KG(基準空燃比学習値S-KG)の学習
がより早期に完了されるようになる。
【0065】なお、本発明の空燃比学習制御装置は、上
述した実施形態に限定されるものではない。例えば、上
述した実施形態においては、全ての学習領域についての
学習が終了するまではエンジン1の運転を継続するよう
にした。このようにするのが最も好ましいが、このよう
にしなくても学習はより早期に完了されるようになる。
即ち、ある学習領域内でエンジン1が運転される場合
は、その学習領域内の基準学習領域内で運転されるよう
に強制的にフィードバック運転されるので、その学習領
域に関しては、より早期に学習が完了することになる。
【0066】また、全ての学習領域についての学習が終
了するまではエンジンの運転を継続するのではなく、複
数の学習領域の中から予め設定しておいた所定の学習領
域についての学習が完了するまではエンジンの運転を継
続するようにしてもよい。例えば、エンジンが運転され
る確率が非常に高い学習領域がある場合などは、このよ
うな学習領域を予め設定しておいた所定の学習領域に含
めておかなくても早期に学習が完了する確率が高いので
問題ないという場合も考えられる。
【0067】また、上述した実施形態においては、全て
の学習領域について基準学習領域が設定されたが、一部
の学習領域についてのみ基準学習領域を設定し、基準学
習領域が設定された学習領域のうちの少なくとも一領域
に関してのみ上述した強制的なフィードバック運転を行
うようにしてもよい。この場合であっても、強制フィー
ドバック運転が行われる学習領域に関しては、より早期
に学習が完了するようになる。
【0068】また、上述した実施形態では、イグニッシ
ョンがオンとされて全ての学習領域(基準学習領域)で
基準空燃比学習値S-KGの学習が完了した後は、上述した
強制的なフィードバック運転は行われない。しかし、一
定時間毎や一定走行距離毎に上述した強制的なフィード
バック運転が再度行われるようにしてもよい。
【0069】さらに、上述した実施形態においては、ホ
ットワイヤ型のエアフロメータ24によって吸入空気量
を検出し、エアフロメータ24の出力特性に応じて学習
領域を分割した。しかし、ホットワイヤ型でないエアフ
ロメータを用いてもよいし、エアフロメータではなく吸
気管圧力から吸入空気量を検出するようにしてもよい。
また、これに対応して、学習領域は最も適切な分割方法
によって分割されればよい。
【0070】
【発明の効果】本発明の空燃比学習制御装置は、ハイブ
リッド車における内燃機関の空燃比学習値を学習する学
習手段を備え、学習領域が複数領域に分割されており、
学習手段が、少なくとも一つの学習領域に関しては、当
該学習領域内の中央付近で空燃比学習値を学習するよう
に、内燃機関を強制的にフィードバック運転させるの
で、本発明の空燃比学習制御装置によれば、ある学習領
域で空燃比学習値が学習される際には、空燃比学習値が
安定している学習領域の中央付近で学習されるように内
燃機関が強制的にフィードバック運転される。このた
め、より早期に学習領域の中央付近で空燃比学習値を学
習するようになり、より早期により正確な空燃比学習制
御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空燃比学習制御装置の一実施形態を有
するハイブリッド車の構成を示す構成図である。
【図2】図1に示すハイブリッド車の内部構成を示す構
成図である。
【図3】空燃比フィードバック制御における(a)空燃比
センサ出力波形、(b)空燃比フィードバック補正係数FAF
の波形、(c)空燃比フィードバック補正係数FAFの波形の
別の例を示している。
【図4】空燃比学習値の学習領域を示すグラフである。
【図5】空燃比学習制御装置による空燃比学習制御を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
1…エンジン、2…モータ、3…発電機、4…動力分割
機構(プラネタリギアユニット)、8…バッテリ、9…
インバータ、10…メインECU(配分手段)、11…エ
ンジンECU(学習手段)。
フロントページの続き (72)発明者 高岡 俊文 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3G093 AA07 BA00 BA14 BA21 BA22 CA05 CA07 DA00 DA01 DA03 DA06 DA09 DA11 EA01 EA04 EB01 FA04 FA09 FA11 FB00 3G301 HA00 HA01 JA18 KA06 KA09 LA00 LB01 MA01 MA11 NA08 NB00 NB06 NB11 NC02 ND01 ND33 PA04Z PA07Z PA11Z PA17Z PD02A PD02Z PE01Z PE06Z PF03Z

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関と補助動力とによって駆動され
    るハイブリッド車における前記内燃機関の空燃比学習値
    を学習する学習手段を備えた空燃比学習制御装置におい
    て、 前記空燃比学習値を学習する学習領域が、前記内燃機関
    の運転状態に応じて複数領域に分割されており、 前記学習手段が、少なくとも一つの前記学習領域に関し
    ては、当該学習領域内の中央付近で前記空燃比学習値を
    学習するように、前記内燃機関を強制的にフィードバッ
    ク運転させることを特徴とする空燃比学習制御装置。
  2. 【請求項2】 前記内燃機関及び前記補助動力への要求
    出力の配分を決定する配分手段を備え、かつ、前記学習
    領域内の中央付近に基準空燃比学習値を学習する基準学
    習領域が設定され、 前記学習手段が、前記基準学習領域内で前記基準空燃比
    学習値の学習を終了した場合に、当該基準学習領域を含
    む前記学習領域における学習が完了したと判定するよう
    に構成されており、 前記配分手段が、前記基準学習領域が設定された前記学
    習領域に関しては、当該学習領域内の前記基準学習領域
    内で前記基準空燃比学習値を学習するように、前記内燃
    機関及び前記補助動力への要求出力の配分を決定するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の空燃比学習制御装置。
  3. 【請求項3】 前記配分手段は、前記学習手段によって
    所定の前記学習領域についての学習が完了したと判定さ
    れるまで、前記内燃機関の運転を継続する、請求項2に
    記載の空燃比学習制御装置。
  4. 【請求項4】 前記学習領域が、前記内燃機関の機関回
    転数と前記内燃機関の出力トルクとによって形成される
    二次元マップ上に、等吸入空気量曲線で区分された領域
    として設定されている、請求項1〜3の何れか一項に記
    載の空燃比学習制御装置。
JP10126599A 1999-04-08 1999-04-08 空燃比学習制御装置 Expired - Fee Related JP3341281B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10126599A JP3341281B2 (ja) 1999-04-08 1999-04-08 空燃比学習制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10126599A JP3341281B2 (ja) 1999-04-08 1999-04-08 空燃比学習制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000291471A true JP2000291471A (ja) 2000-10-17
JP3341281B2 JP3341281B2 (ja) 2002-11-05

Family

ID=14296078

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10126599A Expired - Fee Related JP3341281B2 (ja) 1999-04-08 1999-04-08 空燃比学習制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3341281B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2372838A (en) * 2000-12-21 2002-09-04 Ford Global Tech Inc An adaptive fuel strategy for a hybrid vehicle
WO2005113968A1 (en) 2004-05-21 2005-12-01 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Method of controlling air fuel ratio learning for dual injection internal combustion engine in hybrid vehicle
JP2006189022A (ja) * 2004-12-06 2006-07-20 Hitachi Ltd 内燃機関の空燃比制御装置
JP2012025387A (ja) * 2010-07-23 2012-02-09 Robert Bosch Gmbh ハイブリッド駆動システムの運転方法および装置
JP2013169859A (ja) * 2012-02-20 2013-09-02 Toyota Motor Corp ハイブリッド自動車の制御装置
JP2013203324A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Daimler Ag ハイブリッド車両における空燃比センサの学習装置
WO2014188871A1 (ja) * 2013-05-21 2014-11-27 いすゞ自動車株式会社 ハイブリッド車両及びその制御方法
JP2017185883A (ja) * 2016-04-05 2017-10-12 トヨタ自動車株式会社 ハイブリッド車両
US9926864B2 (en) 2014-01-31 2018-03-27 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Control system and control method for internal combustion engine
JP2020183199A (ja) * 2019-05-09 2020-11-12 トヨタ自動車株式会社 車両制御装置

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2372838A (en) * 2000-12-21 2002-09-04 Ford Global Tech Inc An adaptive fuel strategy for a hybrid vehicle
GB2372838B (en) * 2000-12-21 2004-11-17 Ford Global Tech Inc An adapative fuel strategy for a hybrid electric vehicle
WO2005113968A1 (en) 2004-05-21 2005-12-01 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Method of controlling air fuel ratio learning for dual injection internal combustion engine in hybrid vehicle
US7150266B2 (en) 2004-05-21 2006-12-19 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Method of controlling air fuel ratio learning for dual injection internal combustion engine in hybrid vehicle
CN100445541C (zh) * 2004-05-21 2008-12-24 丰田自动车株式会社 混合动力车中双喷射型内燃机空燃比的学习控制方法
USRE42631E1 (en) 2004-05-21 2011-08-23 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Method of controlling air fuel ratio learning for dual injection internal combustion engine in hybrid vehicle
JP2006189022A (ja) * 2004-12-06 2006-07-20 Hitachi Ltd 内燃機関の空燃比制御装置
JP4726541B2 (ja) * 2004-12-06 2011-07-20 日立オートモティブシステムズ株式会社 内燃機関の空燃比制御装置
JP2012025387A (ja) * 2010-07-23 2012-02-09 Robert Bosch Gmbh ハイブリッド駆動システムの運転方法および装置
JP2013169859A (ja) * 2012-02-20 2013-09-02 Toyota Motor Corp ハイブリッド自動車の制御装置
JP2013203324A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Daimler Ag ハイブリッド車両における空燃比センサの学習装置
WO2014188871A1 (ja) * 2013-05-21 2014-11-27 いすゞ自動車株式会社 ハイブリッド車両及びその制御方法
JP2014227010A (ja) * 2013-05-21 2014-12-08 いすゞ自動車株式会社 ハイブリッド車両及びその制御方法
US9926864B2 (en) 2014-01-31 2018-03-27 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Control system and control method for internal combustion engine
JP2017185883A (ja) * 2016-04-05 2017-10-12 トヨタ自動車株式会社 ハイブリッド車両
CN107415934A (zh) * 2016-04-05 2017-12-01 丰田自动车株式会社 用于混合动力车辆的控制装置及用于混合动力车辆的控制方法
CN107415934B (zh) * 2016-04-05 2019-09-17 丰田自动车株式会社 用于混合动力车辆的控制装置及控制方法
JP2020183199A (ja) * 2019-05-09 2020-11-12 トヨタ自動車株式会社 車両制御装置
JP7211254B2 (ja) 2019-05-09 2023-01-24 トヨタ自動車株式会社 車両制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3341281B2 (ja) 2002-11-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4989738B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP4442318B2 (ja) ハイブリッド車両におけるデュアル噴射型内燃機関の空燃比学習制御方法および空燃比学習制御装置
JP3933170B2 (ja) 内燃機関の出力状態検出装置
JP4453235B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
US7249589B1 (en) Hybrid vehicle and method for controlling hybrid vehicle
US8483900B2 (en) Hybrid vehicle
US20080000700A1 (en) Hybrid Vehicle
WO2000039444A1 (fr) Detecteur de la puissance de sortie d'un moteur a combustion interne
JP2001050086A (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JP2009083847A (ja) ハイブリッド電気自動車における電気機械の作動方法
US20110077840A1 (en) Internal combustion engine system, fuel injection control method of internal combustion engine, and vehicle
WO2010079609A1 (ja) 車両の制御装置
JP2000054826A (ja) エンジンの排気浄化装置
US20190291715A1 (en) Control device of hybrid vehicle
JP3341281B2 (ja) 空燃比学習制御装置
JP2001304032A (ja) 触媒劣化検出装置
US9644557B2 (en) Hybrid vehicle and method of controlling hybrid vehicle
JP4063311B1 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP2009030615A (ja) 車両におけるデュアル噴射型内燃機関の空燃比学習制御方法
JP4682906B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2013122207A (ja) ハイブリッド動力装置の空燃比制御装置
JP2012255374A (ja) エンジンブレーキ制御装置
JP2010105626A (ja) 車両およびその制御方法
JP2003148202A (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JP2011031832A (ja) ハイブリッド車両用内燃機関の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070823

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080823

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080823

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090823

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100823

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100823

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110823

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110823

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120823

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130823

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees