JP2000290699A

JP2000290699A - エアコンフィン用液体洗浄剤組成物

Info

Publication number: JP2000290699A
Application number: JP11096094A
Authority: JP
Inventors: Tsutomu Oshima; 務大島; Yasunobu Fukuda; 泰伸福田; Tamiho Tanaka; 多美穂田中
Original assignee: Dainihon Jochugiku Co Ltd
Current assignee: Dainihon Jochugiku Co Ltd
Priority date: 1999-04-02
Filing date: 1999-04-02
Publication date: 2000-10-17

Abstract

(57)【要約】【課題】家庭用エアコンの熱交換器のアルミフィンに付
着した汚れに対して優れた洗浄力を有し、かつアルミフ
ィンに対して影響を及ぼさないエアコンフィン用液体洗
浄剤組成物を提供する。【解決手段】下記の（ａ）〜（ｃ）を含有し、かつｐＨ
が６〜８であるエアコンフィン用液体洗浄剤組成物。（ａ）ヒドロキシカルボン酸、アミノカルボン酸、ポリ
アクリル酸、アミノ酸及びピリジンカルボン酸、もしく
はそれらの塩の１種又は２種以上を０．１〜１０重量％（ｂ）界面活性剤０．１〜２０重量％（ｃ）グリコールエーテル系溶剤１〜４０重量％

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明が属する技術分野】本発明は、エアコンの熱交換
器のアルミフィンに付着した汚れに対して好適に使用さ
れるエアコンフィン用液体洗浄剤組成物に関する。

【０００２】

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】エアコ
ン内部にある熱交換用フィンはフィルターで除去しきれ
ずに通過した埃や油煙が付着し、熱交換の効率を悪くす
るだけでなく、カビや細菌が増殖し運転開始時の嫌な臭
いの原因になっている。従来、エアコンフィンの洗浄
は、専門業者によりアルカリ性の洗浄剤を使用して行わ
れていたが、洗浄力はあるもののすすぎを必ず必要と
し、要する労力も大きく大変である。また、作業時の人
体への影響や、すすぎが不十分である場合にはアルミフ
ィンへの影響が懸念される。最近、中性のエアコン洗浄
剤も上市されているが、手軽ですすぎがいらない反面ア
ルカリ性の洗浄剤に比較すると洗浄力がかなり劣り不満
足なものであった。更に特開平１０−１４０１９６号公
報には、カルボキシエチルチオコハク酸塩と界面活性剤
とテルペノイドを配合し、溶剤としてエタノールもしく
はプロピレングリコールを用いた中性の熱交換器フィン
用洗浄剤組成物が開示されているが、性能的に十分とは
言い難い。

【０００３】このような状況から、本発明の目的は、ｐ
Ｈ６〜８の中性域で優れた洗浄力を有し、かつエアコン
フィンに影響のないエアコンフィン用液体洗浄剤組成物
を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決すべく鋭意検討を行った結果、ヒドロキシカルボン
酸、アミノカルボン酸、ポリアクリル酸、アミノ酸及び
ピリジンカルボン酸、もしくはそれらの塩の１種又は２
種以上、界面活性剤及びグリコールエーテル系溶剤をそ
れぞれ特定量含むエアコンフィン用液体洗浄剤組成物が
優れた洗浄力を示し、かつエアコンフィンに対する影響
がないことを見いだし、本発明を完成するに至った。

【０００５】すなわち本発明は、下記の（ａ）〜（ｃ）
を含有し、かつｐＨが６〜８であるエアコンフィン用液
体洗浄剤組成物を提供するものである。そして、本構成
は、エアコンフィン洗浄に効果的である。（ａ）ヒドロキシカルボン酸、アミノカルボン酸、ポリ
アクリル酸、アミノ酸及びピリジンカルボン酸、もしく
はそれらの塩の１種又は２種以上を０．１〜１０重量％（ｂ）界面活性剤０．１〜２０重量％（ｃ）グリコールエーテル系溶剤１〜４０重量％

【０００６】本発明で用いられる成分（ａ）はクエン
酸、リンゴ酸、乳酸、酒石酸、グルコン酸及びグリコー
ル酸などのヒドロキシカルボン酸、エチレンジアミンテ
トラ酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミントリ酢
酸、ニトロトリ酢酸、ヒドロキシエチルイミノジ酢酸、
ジヒドロキシエチルグリシン、ジエチレントリアミンペ
ンタ酢酸及びトリエチレンテトラアミンヘキサ酢酸のア
ミノカルボン酸、アスパラギン酸、グリシン、アラニ
ン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、トレオ
ニン、システイン、メチオニン、プロリン、フェニルア
ラニン、チロシン、トリプトファン、グルタミン酸、ア
スパラギン、グルタミン、リジン、アルギニン及びヒス
チジン等のアミノ酸、ピコリン酸、ニコチン酸、イソニ
コチン酸、キノリン酸、ルチジン酸、イソシンコメロン
酸、ジピコリン酸、シンコメロン酸及びジニコチン酸等
のピリジンカルボン酸、及びポリアクリル酸が挙げら
れ、好ましくは、ヒドロキシカルボン酸ではクエン酸、
リンゴ酸、酒石酸、グルコン酸、グリコール酸及び乳
酸、アミノカルボン酸ではエチレンジアミンテトラ酢
酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミントリ酢酸、ニト
ロトリ酢酸、ヒドロキシエチルイミノジ酢酸、ジヒドロ
キシエチルグリシン、ジエチレントリアミンペンタ酢酸
及びトリエチレンテトラアミンヘキサ酢酸、アミノ酸で
はアスパラギン酸、ピリジンカルボン酸ではジピコリン
酸、ポリアクリル酸は平均分子量１００００以下のもの
で、その中から選ばれる１種又は２種以上が０．１〜１
０重量％配合される。０．１重量％未満では効果が期待
できないし、一方１０重量％を越えて配合しても洗浄効
果は高まらない。

【０００７】（ｂ）成分の界面活性剤は特に限定される
ものではないが、洗浄性能の観点から、エーテルカルボ
ン酸系界面活性剤、スルホサクシネート系界面活性剤、
ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、アルキル
硫酸塩及び脂肪酸塩などの陰イオン界面活性剤、ソルビ
タン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンエ
ステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、エチレン
グリコール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル及びポリオキ
シエチレンポリオキシプロピレングリコール等の非イオ
ン界面活性剤、アルキルアンモニウム塩などのカチオン
界面活性剤、イミダゾリン系界面活性剤、ベタイン系界
面活性剤及びグリシン系界面活性剤等の両性界面活性
剤、シリコーン系界面活性剤などが挙げられ、その中か
ら選ばれる１種又は２種以上が０．１〜２０重量％配合
される。０．１重量％未満では洗浄効果が不十分であ
り、２０％重量を越えるとすすぎ性が悪くなる。

【０００８】（ｃ）成分のグリコールエーテル系溶剤の
種類も特に限定されないが、エチレングリコールメチル
エーテル、エチレングリコールエチルエーテル、エチレ
ングリコールプロピルエーテル、エチレングリコールブ
チルエーテル、ジエチレングリコールメチルエーテル、
ジエチレングリコールエチルエーテル、ジエチレングリ
コールプロピルエーテル、ジエチレングリコールブチル
エーテル、プロピレングリコールメチルエーテル、ジプ
ロピレングリコールメチルエーテル、トリプロピレング
リコールメチルエーテル、プロピレングリコールブチル
エーテル、ジプロピレングリコールブチルエーテル、ト
リプロピレングリコールブチルエーテル、ポリオキシエ
チレンポリオキシプロピレングリコールエチルエーテル
及びポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコー
ルブチルエーテル等が挙げられ、好ましくは下記の一般
式（Ｉ）で表されるグリコールエーテル系溶剤が１〜４
０重量％配合される。ＲＯ―（ＡＯ）m（Ａ’Ｏ）n―Ｈ’‥‥‥（Ｉ）（式中のＲが炭素数２〜４のアルキル基のとき、Ａ、
Ａ’は炭素数２〜３のアルキレン基であり、Ｒがメチル
基のとき、Ａ、Ａ’は炭素数４〜６のアルキレン基であ
る。ｍ、ｎは０であってもよいが同時に０であることは
なく、ｍ＋ｎは１〜６である。）なかんずく、特に好ましいグリコールエーテル系溶剤
は、プロピレングリコールブチルエーテル、ジプロピレ
ングリコールブチルエーテルである。

【０００９】ｐＨ調整剤には、水酸化ナトリウム等の水
酸化物、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン等
のアミノエタノール類、炭酸塩、無機酸及び有機酸等が
あげられる。

【００１０】また、本発明の洗浄剤組成物には通常の洗
浄剤に用いられる成分、例えば、香料、防腐剤、防食
剤、殺菌剤、増粘剤、色素、可溶化剤及び水溶性溶剤等
を本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することが
できる。

【００１１】

【実施例】次に実施例をあげて本発明を説明するが、本
発明はこれら実施例に限定されるものではない。

【００１２】実施例１表１に示す洗浄剤組成物を調製して（１）洗浄力、
（２）アルミフィンへの影響の評価を行った。（１）洗浄力試験実際に使用していたエアコンから汚れたフィンを取り出
し５ｃｍの幅で切断する。これに１０ｍｌの洗浄剤組成
物をスプレーして１５分間放置し、その洗浄液の汚れの
程度から洗浄力を評価した。洗浄力を以下のように判定
した。 ○：洗浄液の汚れが濃い △：洗浄液の汚れがうすい ×：洗浄液がほとんど汚れない（２）フィン影響試験数種類のエアコンフィンをとりだし、５ｃｍ幅で切断
し、１日１回洗浄剤組成物に浸漬して取り出した後６０
℃に保存する操作を１週間行った。エアコンフィン及び
表面処理に対する影響を調べ、以下のように評価した。 ○：アルミフィン及びその表面処理に影響なし ×：アルミフィン又はその表面処理に影響あり

【００１３】

【表１】

【００１４】

【表２】

【００１５】表１、表２の結果から明らかなように、本
発明品１〜５は高い洗浄効果を示し、アルミフィン及び
そのコーティングに影響はなかった。これに対し、比較
例１〜６は洗浄力が劣った。また、市販アルカリ性製剤
は、洗浄効果は優れていたがフィンの表面コーティング
が剥がれ、一方市販中性製剤はアルミフィンに影響がな
かったが洗浄効果は認められなかった。

【００１６】実施例２表１に示す洗浄剤組成物をエアゾール剤型として、５〜
６年使用したエアコンのフィンに処理して洗浄したとこ
ろドレインから排出された廃液は汚れており、優れた洗
浄力を示すことが確認された。一方、市販中性製剤は、
ドレインから排出された廃液は汚れていなかった。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号ＦＩテーマコート゛(参考）Ｃ１１Ｄ 3:26 3:43）Ｆターム(参考） 4H003 AB03 AB29 DA15 EB08 EB13 EB16 EB20 EB30 ED28 ED29 FA28

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】下記の（ａ）〜（ｃ）を含有し、かつｐ
Ｈが６〜８であるエアコンフィン用液体洗浄剤組成物。（ａ）ヒドロキシカルボン酸、アミノカルボン酸、ポリ
アクリル酸、アミノ酸及びピリジンカルボン酸、もしく
はそれらの塩の１種又は２種以上を０．１〜１０重量％（ｂ）界面活性剤０．１〜２０重量％（ｃ）グリコールエーテル系溶剤１〜４０重量％
【請求項２】成分（ａ）のヒドロキシカルボン酸がク
エン酸、リンゴ酸、酒石酸、グルコン酸、グリコール酸
又は乳酸である請求項１に記載のエアコンフィン用液体
洗浄剤組成物。
【請求項３】成分（ａ）のアミノカルボン酸がエチレ
ンジアミンテトラ酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジア
ミントリ酢酸、ニトロトリ酢酸、ヒドロキシエチルイミ
ノジ酢酸、ジヒドロキシエチルグリシン、ジエチレント
リアミンペンタ酢酸又はトリエチレンテトラアミンヘキ
サ酢酸である請求項１に記載のエアコンフィン用液体洗
浄剤組成物。
【請求項４】成分（ａ）のポリアクリル酸の平均分子
量が１００００以下である請求項１に記載のエアコンフ
ィン用液体洗浄剤組成物。
【請求項５】成分（ａ）のアミノ酸がアスパラギン酸
である請求項１に記載のエアコンフィン用液体洗浄剤組
成物。
【請求項６】成分（ａ）のピリジンカルボン酸がジピ
コリン酸である請求項１に記載のエアコンフィン用液体
洗浄剤組成物。
【請求項７】成分（ｃ）のグリコールエーテル系溶剤
が下記の一般式（Ｉ）で表される請求項１ないし６のい
ずれかに記載のエアコンフィン用液体洗浄剤組成物。ＲＯ―（ＡＯ）m（Ａ’Ｏ）n―Ｈ’‥‥‥（Ｉ）（式中のＲが炭素数２〜４のアルキル基のとき、Ａ、
Ａ’は炭素数２〜３のアルキレン基であり、Ｒがメチル
基のとき、Ａ、Ａ’は炭素数４〜６のアルキレン基であ
る。ｍ、ｎは０であってもよいが同時に０であることは
なく、ｍ＋ｎは１〜６である。）