JP2000290572A - 孔版印刷用紫外線硬化型インキ - Google Patents
孔版印刷用紫外線硬化型インキInfo
- Publication number
- JP2000290572A JP2000290572A JP9982499A JP9982499A JP2000290572A JP 2000290572 A JP2000290572 A JP 2000290572A JP 9982499 A JP9982499 A JP 9982499A JP 9982499 A JP9982499 A JP 9982499A JP 2000290572 A JP2000290572 A JP 2000290572A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- carbon black
- ink
- ultraviolet curable
- stencil printing
- curable ink
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
外線硬化型インキにおいて、インキ皮膜の厚い孔版印刷
に用いた場合でも、紫外線硬化性に優れるだけでなく、
十分な印刷濃度が得られ、かつ、保存安定性にも優れた
インキを提供する。 【解決手段】 着色力が40〜110、好ましくは50〜110の
範囲にあるカーボンブラックを着色剤として含有するこ
とを特徴とする孔版印刷用紫外線硬化型インキ。カーボ
ンブラックの揮発分は1.4%以下であることが好まし
い。カーボンブラックの含有量はインキ全量に対して1
〜30重量%、好ましくは1〜10重量%、特に好まし
くは1〜7重量%である。
Description
硬化型インキに関し、詳しくは、濃度感と硬化性に優
れ、かつ、保存安定性にも優れた紫外線硬化型インキに
関する。
のモノマーまたはオリゴマーをビヒクルの主成分とし、
これに顔料、光開始剤等を添加して構成され、印刷後、
紫外線を照射して硬化される。かかるインキは、例え
ば、本出願人の特許第2660000号、特許第2612318号など
に開示されている。紫外線硬化型インキは、孔版印刷に
用いた場合、紫外線照射によって即時に硬化させること
ができるため、一般に用いられているW/Oエマルショ
ンインキよりも乾燥性が良く、裏移りなどの問題がなく
なるといったメリットがある。
合、他の印刷方式に比してインキ転移量が多く、印刷に
おけるインキ皮膜が厚くなるため、紫外線がインキ層深
くまで届かず、表面は硬化しても内部では未硬化の状態
となり、印刷画像を指でこするとインキがこすり落とさ
れたり、印刷物を放置していると、インキが紙の裏側ま
で浸透してきたりすることがあった。この現象は、カー
ボンブラック含量の高い黒インキで特に著しい。カーボ
ンブラックの含量を低下させて紫外線の透過性を高める
ことによりインキの硬化性を向上させることは可能であ
るが、そうすると、印刷濃度が十分でなくなる。
種類によっては、保存中にインキがゲル化し、安定性を
損なうことがある。ゲル化を防止するためには、重合禁
止剤を添加することが考えられるが、重合禁止剤を入れ
てもなお、インキのゲル化が起こる場合も観察されてい
る。
を含有する紫外線硬化型インキにおいて、インキ皮膜の
厚い孔版印刷に用いた場合でも、紫外線硬化性に優れる
だけでなく、十分な印刷濃度が得られ、かつ、保存安定
性にも優れたインキを提供することを目的とする。
下に鋭意研究した結果、着色力が40〜110、好ましくは5
0〜110の範囲にあるカーボンブラックを着色剤として含
有することを特徴とする孔版印刷用紫外線硬化型インキ
によって上記目的が達成されることを見出し、本発明を
完成するに至った。着色力が40よりも小さい場合、硬化
膜厚は大きくなるが印刷物の濃度感が十分に得られな
い。着色力が110よりも大きい場合、印刷物の濃度感は
高まるが、紫外線透過性が低下するため、十分な硬化膜
厚が得られない。
クの含有量は、全インキ量に対して1乃至30重量%、好
ましくは1乃至10重量%、より好ましくは1乃至7重量
%とされる。カーボンブラックの量が多すぎると印刷物
の裏移りの原因となる。また、カーボンブラックの量が
少なすぎると十分な印刷濃度が得られない。
ーボンブラック、アセチレンブラック、ランプブラック
等が挙げられ、平均粒径は30乃至100nmのものから適宜
選択して使用することが望ましい。
の揮発分は1.4%以下であることが必要である。揮発分
が1.4%よりも高いと、保存安定性が著しく低下する。
揮発分はカーボン表面にある揮発しやすい官能基の量の
めやすになると考えられ、カーボンの表面官能基との紫
外線硬化型樹脂との間に何らかの反応が起きるため、イ
ンキの保存安定性が低下するものと推測される。
主に、紫外線硬化型樹脂からなるワニスに、上記カーボ
ンブラックの他、光開始剤、粘度調整剤などを添加して
構成される。
タン系、エポキシ系、ポリエステル系、ポリオール系の
(メタ)アクリル酸変性された樹脂の各種オリゴマー、
モノマーなどが用いられる。
クリレート、エポキシ油化アクリレート、ウレタンアク
リレート、不飽和ポリエステル、ポリエステルアクリレ
ート、ポリエーテルアクリレート、ビニルアクリレート
などが用いられ、モノマーとしては、例えば、単官能ア
クリレートとしてジシクロペンテニルエチルアクリレー
ト、イソボルニルアクリレート、フェノールエチレンオ
キサイド変性アクリレート、多官能アクリレートとして
トリプロピレングリコールジアクリレート、1,6-ヘキサ
ンジオールジアクリレート、ビスフェノールAジグリシ
ジルエーテルジアクリレート、テトラエチレングリコー
ルジアクリレート、トリメチールプロパントリアクリレ
ート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタ
エリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリ
トールヘキサアクリレートなどが挙げられる。
ものを使用でき、例えば、イルガキュアー651、イルガ
キュアー184、ダロキュアー1173、イルガキュアー907、
イルガキュアー369(以上チバガイギー社製)、或いは
カヤキュアーDETX、カヤキュアーITX(以上日本化薬社
製)、ソルバスロンBIPE、ソルバスロンBIBE(以上黒金
化成製)、ルシリンTPO(BASF製)、ベンゾフェノン、
アセトフェノン、4-4´ビスジエチルアミノベンゾフェ
ノン、ベンジル、ベンゾイン、ベンゾインエチルエーテ
ル等から1種または2種以上を混合して用いられる。さら
に増感剤としてn-ブチルアミン、トリエチルアミン、p-
ジメチルアミノ安息香酸エチル等の脂肪族アミン、芳香
族アミンを併用しても良い。光開始剤は一般に紫外線硬
化型インキ全量に対して1〜20重量%添加される。
有機ヘクトライト、各種ワックス、炭酸カルシウム、シ
リカ、スターチ類、金属石けん、石英、ガラス、ポリテ
トラフルオロエチレン(テフロン(商品名))等の粉体
が用いられ、必要に応じて、市販のゲル化剤等を併用し
てもよい。
必要に応じて、公知の光開始助剤、顔料分散剤、酸化防
止剤、防腐剤、防黴剤、シリコーンオイル、界面活性
剤、表面潤滑剤、消泡剤、光安定剤等の各種添加剤を添
加してもよく、さらに、貯蔵時のゲル化防止の目的でハ
イドロキノン、ニトロソ化合物等の重合禁止剤を添加し
てもよい。
ワニスとその他の所定の成分を攪拌して混合し、その
後、3本ロールなどの混練機で混練して調製することが
できる。
る。なお、以下の例中、部とあるのは重量部を意味す
る。
てカーボンブラックを分散させて孔版印刷用インキを調
製した。
IS-M-8812の4に準ずる)で3〜5分間空焼きした内容積10
mlの落とし蓋付白金ルツボに105±1℃で1時間乾燥した
試料を層の高さが蓋の線から約2mmの高さになる位置ま
で入れ正確に秤量する。前記電気炉で7分間加熱し、デ
シケーター内で室温まで冷却したのち秤量し、減量を試
料に対する百分率で表示した。
をフーバーマーラーのガラス板上にとり、2.7mlの鉱油
を加え、22.680kg(50ポンド)の荷重をかけて50回転ず
つ3回あて練和した。できたペーストを光学顕微鏡用ガ
ラス板上に標準ペーストとならべて塗布し、写真ランプ
下で肉眼により標準試料(Columbian Carbon CoのState
x-B(ASTM N-440))と比較測定した。なお、標準試料の
着色力を100とした。
孔版印刷機リソグラフ(登録商標)SR7400(理想科学工
業(株)製)にて印刷し、印刷物をUVランプにて硬化さ
せ、その時の濃度感・硬化性を下記評価基準に従って評
価した。
ない △…印刷物を布でこすったときに、こすった部分に汚れ
が若干でる ×…印刷物を布でこすったときに、こすった部分が黒く
汚れる
し、ゲル化の有無を下記評価基準に従って評価した。
こりつつある) ×…ビンの底でゲル化が起こっている
従って評価した。
も低い場合、硬化性は良好であるが、濃度感に劣ること
が示された。また、着色力が110よりも高い場合、濃度
感は良好であるが、硬化性に劣ることが示された。ま
た、揮発分が1.4%を超えると、インキの安定性が悪く
なることが示された。
外線硬化型インキに含まれるカーボンブラックの着色力
に着目し、孔版印刷に要求される濃度感と硬化性の両者
を満たす着色力の範囲が見出された。さらに、インキの
保存安定性に影響を与える因子として、カーボンブラッ
クの揮発分が関係することが見出されたので、濃度感及
び硬化性のみならず、保存安定性に優れたインキが提供
される。
Claims (6)
- 【請求項1】 着色力が40〜110の範囲にあるカーボン
ブラックを着色剤として含有することを特徴とする孔版
印刷用紫外線硬化型インキ。 - 【請求項2】 前記カーボンブラックの揮発分は1.4%
以下である請求項1に記載の紫外線硬化型インキ。 - 【請求項3】 着色力が50〜110の範囲にあるカーボン
ブラックを着色剤として含有する請求項1に記載の紫外
線硬化型インキ。 - 【請求項4】 カーボンブラックの含有量がインキ全量
に対して1〜30重量%である請求項1に記載の紫外線
硬化型インキ。 - 【請求項5】 カーボンブラックの含有量がインキ全量
に対して1〜10重量%である請求項4に記載の紫外線
硬化型インキ。 - 【請求項6】 カーボンブラックの含有量がインキ全量
に対して1〜7重量%である請求項5に記載の紫外線硬
化型インキ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9982499A JP2000290572A (ja) | 1999-04-07 | 1999-04-07 | 孔版印刷用紫外線硬化型インキ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9982499A JP2000290572A (ja) | 1999-04-07 | 1999-04-07 | 孔版印刷用紫外線硬化型インキ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000290572A true JP2000290572A (ja) | 2000-10-17 |
Family
ID=14257585
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9982499A Pending JP2000290572A (ja) | 1999-04-07 | 1999-04-07 | 孔版印刷用紫外線硬化型インキ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000290572A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6827772B2 (en) | 2002-05-24 | 2004-12-07 | Cabot Corporation | Carbon black and compositions containing same |
JP2008115279A (ja) * | 2006-11-06 | 2008-05-22 | Tohoku Ricoh Co Ltd | 孔版印刷用活性エネルギー線硬化型インキ |
JP2008133422A (ja) * | 2006-10-31 | 2008-06-12 | Tohoku Ricoh Co Ltd | 活性エネルギー線硬化型インキ |
CN106893178A (zh) * | 2017-03-10 | 2017-06-27 | 广州润锋化工有限公司 | 一种耐候管材专用黑色母粒及其制备方法 |
-
1999
- 1999-04-07 JP JP9982499A patent/JP2000290572A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6827772B2 (en) | 2002-05-24 | 2004-12-07 | Cabot Corporation | Carbon black and compositions containing same |
JP2005527683A (ja) * | 2002-05-24 | 2005-09-15 | キャボット コーポレイション | カーボンブラック及びそれを含有する組成物 |
JP4763281B2 (ja) * | 2002-05-24 | 2011-08-31 | キャボット コーポレイション | カーボンブラック及びそれを含有する組成物 |
JP2008133422A (ja) * | 2006-10-31 | 2008-06-12 | Tohoku Ricoh Co Ltd | 活性エネルギー線硬化型インキ |
JP2008115279A (ja) * | 2006-11-06 | 2008-05-22 | Tohoku Ricoh Co Ltd | 孔版印刷用活性エネルギー線硬化型インキ |
CN106893178A (zh) * | 2017-03-10 | 2017-06-27 | 广州润锋化工有限公司 | 一种耐候管材专用黑色母粒及其制备方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0465039B1 (en) | Ink composition | |
JP4852953B2 (ja) | インク組成物およびそれを用いた画像形成方法 | |
EP2467438B2 (en) | Printing ink | |
JP5666768B2 (ja) | 電気伝導性のuv硬化性インク | |
US20080081119A1 (en) | Photocurable ink set, and printing method, printing apparatus and printed matter each using the same | |
JP4702204B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化型組成物 | |
US20060036001A1 (en) | Ink composition | |
JP6060791B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用溶解液 | |
WO2013062090A1 (ja) | 活性エネルギー線硬化性インクジェット記録用インク | |
WO2008009987A1 (en) | A printing ink | |
US20010041755A1 (en) | Ionizing radiation curable ink for ink jet printing and printed product of the same | |
JP6299886B2 (ja) | 平版印刷用インキ | |
JP2024038177A (ja) | エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物 | |
JP2014530919A (ja) | 直鎖型ポリエステル樹脂および改良された平版インク | |
JP7289192B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化型オフセットインキ組成物、これを用いたオフセット印刷インキ、及び印刷物 | |
JP2000290572A (ja) | 孔版印刷用紫外線硬化型インキ | |
JP6994635B2 (ja) | インクジェット印刷用プライマーインキ及びインクジェットインキセット | |
JP2013203830A (ja) | 硬化性インクジェット無溶剤インク組成物 | |
JP2001262033A (ja) | 孔版印刷用紫外線硬化型インキ | |
JP2000319566A (ja) | 紫外線硬化型インキ | |
CN113201245B (zh) | 平版胶版印刷用活性能量射线固化型印墨及印刷物 | |
KR102273963B1 (ko) | 경화성 잉크 조성물 | |
JP2013203828A (ja) | 硬化性インクジェット無溶剤インク組成物 | |
JP2002030238A (ja) | 孔版印刷用紫外線硬化型インキ | |
JP2002371217A (ja) | 活性エネルギー線硬化性グラビアインキ組成物、それを用いたグラビアインキ及びその印刷物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041215 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050111 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050225 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061024 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20071030 |