JP2000290424A - 臭素系難燃剤を含有する熱可塑性樹脂組成物の再生処理方法 - Google Patents

臭素系難燃剤を含有する熱可塑性樹脂組成物の再生処理方法

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JP2000290424A
JP2000290424A JP9966899A JP9966899A JP2000290424A JP 2000290424 A JP2000290424 A JP 2000290424A JP 9966899 A JP9966899 A JP 9966899A JP 9966899 A JP9966899 A JP 9966899A JP 2000290424 A JP2000290424 A JP 2000290424A
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thermoplastic resin
bromine
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Keizo Nakajima
啓造 中島
Takayoshi Ueno
貴由 上野
Takahiko Terada
貴彦 寺田
Hiroshi Onishi
宏 大西
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 臭素系難燃剤を含有する樹脂組成物の再生処
理方法として利用することができ、樹脂の物性低下が少
なく、リサイクル可能な樹脂として再生する方法を提供
することを目的とする。 【解決手段】 臭素系難燃剤を含有する熱可塑性樹脂組
成物に、水やアルコールを接触させて難燃剤の脱臭素化
反応を促し、臭素を取り除くことを特徴とする樹脂の再
生処理方法。さらには、臭素系難燃剤を含有する熱可塑
性樹脂組成物に、金属水酸化物、金属炭酸化物、オクチ
ルアルコールを接触させることで、対応する臭化塩ある
いは臭化オクチルを生成させ、それらを樹脂と分離する
ことを特徴とする樹脂の処理方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、臭素系難燃剤を含
む熱可塑性樹脂組成物において、臭素系難燃剤を脱臭素
化処理することによって、樹脂組成物を安全に再利用可
能ならしめる処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、テレビ、コンピューターのモニタ
ーやビデオなどの筐体として、スチレン樹脂やABS
(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)樹脂、耐
衝撃性を向上させたハイインパクトポリスチレン樹脂
(ポリブタジエンとポリスチレンのブレンド、あるい
は、それら各モノマーの共重合体のブレンドなど)など
の熱可塑性樹脂が一般的に用いられている。しかし、熱
可塑性樹脂は、単体では燃焼性が高いという課題があ
る。従って火災時の延焼防止の観点から、難燃剤や難燃
助剤などの難燃性付与剤を樹脂に配合して難燃化した樹
脂組成物が広く使用されている。ハロゲン化難燃剤は各
種プラスチック樹脂に対して高い難燃効果を有してお
り、また価格も安いことから、世界的なレベルで使用さ
れている。
【0003】ハロゲン系難燃剤、特に臭素系難燃剤は、
スチレン系樹脂を代表とする芳香族系樹脂に対して難燃
効果に優れており、これまで家電製品の各種筐体や部品
材料に多量に使用されてきた。このためこれら家電製品
の廃棄と共に臭素系難燃剤を含む樹脂組成物が大量に廃
棄されることになる。
【0004】一般に樹脂廃棄物の処理方法としては、焼
却や埋め立てが中心であり、一部が加熱溶融などで再利
用されているに過ぎない。しかしながら、難燃性を含有
する樹脂組成物はその付与された高度の難燃性のために
焼却が困難であり、また臭素系ダイオキシン発生の可能
性を有するなど、処理が困難になってきている。
【0005】また環境問題に関する意識が高まり、ハロ
ゲン化有機物の環境への有害性が指摘され、ハロゲン化
有機物の使用は規制されつつある。現在、各使用メーカ
ーはハロゲン系難燃剤から、リン系化合物などのハロゲ
ン化有機物を含まない難燃剤への転換を検討している
が、リン系化合物はハロゲン化有機物と比較して、難燃
性の付与程度が弱く、ハロゲン化有機物からの転換は、
なかなか進まない現状にある。
【0006】さらにまた近年は、資源を再利用すること
が求められており、特にプラスチック材料の再利用は全
地球規模の問題となっている。そのため樹脂廃棄物の処
理、再利用方法の確立が重要な課題となっている。特に
難燃剤を含んだ樹脂組成物の処理、再利用に関してはほ
とんど取り組みがなされておらず、大きな問題となって
いた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】これら難燃剤を含んだ
樹脂の無害化処理方法として、種々の提案がなされてい
る。しかしながら、酸処理(特開平6−157812号
公報)や高温処理(特開平8−299759号,特開平
9−262565号公報)で樹脂と難燃剤を完全分解す
るといったサーマルリサイクル的な処理法が中心で、樹
脂の一部をリサイクルすることを目指した取り組みは行
われていなかった。また特開平10−195234号公
報では、難燃剤を含有した樹脂のうち、樹脂を改質して
分離する方法を考案している。樹脂の機能化による別用
途への利用を狙ったものであるが、汎用用途への再生化
を主としたリサイクル法の確立が必要であると我々は判
断する。
【0008】そこで本発明者らは、上記問題点を解決
し、臭素系難燃剤の影響を受けることなく、押出し機に
よる混練などを利用した短時間で簡易な処理によって、
熱可塑性樹脂を再利用化できる処理方法を提案すべく鋭
意研究開発を重ねた結果、本発明に至った。
【0009】
【課題を解決するための手段】本第1発明の臭素系難燃
剤を含有する熱可塑性樹脂組成物の再生処理方法は、臭
素系難燃剤を含有する熱可塑性樹脂組成物と水及び/ま
たはアルコールとを加熱接触させて、臭素系難燃剤の脱
臭素化を促進し、再生樹脂を得ることを特徴とする。
【0010】また、本第2発明の臭素系難燃剤を含有す
る熱可塑性樹脂組成物の再生処理方法は、臭素系難燃剤
を含有する熱可塑性樹脂組成物と金属水酸化物及び/ま
たは金属炭酸化物とを加熱接触させて、臭素系難燃剤の
脱臭素化を促進し、再生樹脂を得ることを特徴とする。
【0011】また本発明において、金属水酸化物及び/
または金属炭酸化物が、水酸化カリウム及び水酸化カル
シウム、水酸化マグネシウム、水酸化バリウム、水酸化
銅、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸バリウムから
なる群より選ばれた少なくとも1つを含有することを特
徴とするものである。
【0012】さらに本第3発明の臭素系難燃剤を含有す
る熱可塑性樹脂組成物の再生処理方法は、臭素系難燃剤
を含有する熱可塑性樹脂組成物とオクチルアルコールと
加熱接触させて、臭素系難燃剤の脱臭素化を促進し、再
生樹脂を得ることを特徴とする。
【0013】以下、本第1発明から第3発明を本発明と
してまとめて説明する。
【0014】本発明で説明する熱可塑性樹脂組成物と
は、熱可塑性樹脂と難燃性を付与させるための難燃剤及
び/あるいは難燃助剤を少なくとも含み、それ以外に樹
脂組成物の用いられる用途に合わせて混入される、安定
剤、着色剤などの添加剤を含むものであり、樹脂と各種
添加剤を混合して形成された樹脂組成物を示す。
【0015】臭素系難燃剤としては、デカブロモジフェ
ニルオキサイド、オクタブロモジフェニルオキサイド、
テトラブロモジフェニルオキサイドなどのフェニルオキ
サイド系難燃剤や、テトラブロモビスフェノールA(T
BA)をはじめとするビスフェノールA型の難燃剤、ヘ
キサブロモシクロドデカン、ビストリブロモフェノキシ
エタン、トリブロモフェノール、エチレンビステトラブ
ロモフタルイミド、トリアジン系化合物、TBAポリカ
ーボネートオリゴマー、臭素化ポリスチレン、TBAエ
ポキシオリゴマーなどが挙げられる。さらに樹脂の一部
と架橋したようなものでもよい。
【0016】なお熱可塑性樹脂組成物中に含有される臭
素系難燃剤は単一種類のものでも複数種混合されていて
も良く、またその含有量がどの程度であっても適用する
ことが可能である。
【0017】一方、熱可塑性樹脂は、任意のものに適用
可能であるが、特にスチレン系ポリマーにおいて有効で
ある。スチレン系ポリマーとしては、ポリスチレン、ポ
リ−α−メチルスチレン、スチレン−ブタジエン、スチ
レン−アクリロニトリル、スチレン−ブタジエン−アク
リロニトリル、スチレン−無水マレイン酸からなるポリ
マーなどが挙げられる。
【0018】上記スチレン系ポリマーは単独で用いても
良いし、複数を混合して用いても良い。また他のポリマ
ー成分との混合品や共重合品であっても良い。
【0019】またスチレン系ポリマーの分子量も任意で
あるが、200〜1,000,000程度が好ましい。
【0020】本発明の臭素系難燃剤を含有する熱可塑性
樹脂組成物の再生処理方法で用いる水やアルコールは、
臭素系難燃剤の脱臭素化を促進するために混入され、積
極的に臭素あるいは臭化水素の生成を促すのに効果的で
ある。また、金属水酸化物や金属炭酸化物は、加熱処理
中に生成した難燃剤中の臭素ラジカルを原料として臭化
金属塩を生成し、脱臭素化を促進するために混入され
る。臭化カリウム、臭化カルシウム、臭化ナトリウム、
臭化バリウム、臭化マグネシウム、臭化マンガン、臭化
銅などは水に溶けやすく、かつそれらの生成反応は20
0℃前後で生じることが知られている。臭素をこれら金
属塩としてトラップしておき、水や適当な溶剤で処理す
ることにより、取り除くことが可能となる。さらに、オ
クチルアルコールも先の金属水酸化物などと同様に、オ
クチルアルコールの還流条件下で臭素ラジカルと容易に
反応し臭化オクチルを生成する。臭化オクチルは水には
溶けないが、メタノール、イソプロパノールなどには溶
解するので、容易に樹脂と分離することができる。従っ
て、以上述べた、水やアルコール、金属水酸化物、金属
炭酸化物、オクチルアルコールは、臭素系難燃剤の脱臭
素化反応を促進させるために混入するものであり、それ
らを組合せて使用することはなんら問題はない。またこ
のとき用いられるアルコールとしては、メタノール及び
エタノール、プロパノール、ブタノール、イソプロパノ
ールなる群より選ばれた少なくとも1つを含むものであ
ればよい。
【0021】本第1発明の臭素系難燃剤を含有する熱可
塑性樹脂組成物の再生処理方法としては、臭素系難燃剤
を含有する熱可塑性樹脂組成物を所定の大きさに破砕し
て破砕物を得た後、その破砕物をスクリュー式押出機に
供給し、水及び/またはアルコールを供給しながら混練
・溶融し、ガス状態として生成、分離した難燃剤中の臭
素を水及び/またはアルコールとともに脱気し、臭素を
含まない熱可塑性樹脂組成物を得ることにより実施でき
る。
【0022】この方法では、混練・溶融工程で臭素系難
燃剤を効率的に分散させるためには、臭素系難燃剤の融
点以上の高温に加熱するのが好ましい。また、混練装置
内では水及び/またはアルコール蒸気による高圧が作用
し、液状を維持できるようにするのが効率的である。ま
た、混練装置の作動により臭素系難燃剤に作用する剪断
応力は、臭素系難燃剤を機械的に破砕するなどの分解作
用を促進することもある。臭素系難燃剤を含有する熱可
塑性樹脂組成物と水及び/またはアルコールとの接触時
間は、臭素系難燃剤の種類、水及び/またはアルコール
の量、加熱温度により大きく影響される。一軸あるいは
二軸の押し出し装置を混練装置として使用する場合は、
通常1.5〜5分程度で、臭素ガスあるいは臭化水素ガ
スが生成されるように、種々の条件を選択することが望
ましい。
【0023】脱臭素処理された難燃剤、あるいはそれら
の分解物は、樹脂の特性に影響を与えない範囲であれば
熱可塑性樹脂中に残存していても特に問題にはならな
い。が、積極的に取り除くためには、フェノールやそれ
らの誘導体程度まで分解した後、水、アルコールととも
に脱気し、熱可塑性樹脂組成物から分離することにより
達成できる。この際に真空装置で減圧とし、脱離を促進
することも好ましい。また蒸発した成分、化合物を集め
て冷却して凝集することにより回収できる。
【0024】臭素系難燃剤が脱臭素処理された熱可塑性
樹脂組成物は、押し出し装置のノズルより再生熱可塑性
樹脂組成物として取り出される。例えばノズルより棒状
に押し出し、その後、ペレット状に切断して、成形材料
とすることができる。また、直接、シート等の所定断面
をもつ二次製品に押し出すことも出来る。また、熱可塑
性樹脂の粉砕物に着色剤や添加剤などを配合し、用途に
合わせた色、物性をもつ再生材とすることもできる。
【0025】本第2発明の臭素系難燃剤を含有する熱可
塑性樹脂組成物の再生処理方法としては、前述した押出
し装置などの混練装置を使用することにより実施でき
る。臭素系難燃剤を含有する熱可塑性樹脂組成物を所定
の大きさに破砕して破砕物を得た後、その破砕物をスク
リュー式押出機に供給し、金属水酸化物及び/または金
属炭酸化物を供給しながら混練・溶融し、加熱処理中に
生成した難燃剤中の臭素ラジカルと金属水酸化物及び/
または金属炭酸化物とを反応させることで対応する臭化
金属塩を生成させる。臭化金属塩となった化合物は、樹
脂と混練され、押出し装置を出た後に水あるいは、臭化
金属塩を溶解させる溶剤を通すことによって洗い流すこ
とができ、臭素を含まない再生熱可塑性樹脂組成物を得
ることができる。
【0026】当然ながら、混練装置内では水やアルコー
ルなどを共存させることによって、それらの蒸気による
高圧作用で、液状を維持できるようにしても、さらに効
率的な結果が得られる。このとき臭化金属塩は先と同様
に押出し装置を出た後に処理される場合もあるが、条件
により、一部は水やアルコールなどとともに溶解状態で
脱気される。また金属水酸化物や金属炭酸化物は、水や
アルコールと同時に供給してもよいし、樹脂組成物と同
時に混練させてもなんら問題はない。
【0027】さらに臭化金属塩は一般にその融点が高い
ため、樹脂組成物の成型加工時に分解が進行しない。そ
のため樹脂組成物中に臭化金属塩の状態で共存していて
も特に問題にはならない扱い方も可能である。
【0028】本第3発明の臭素系難燃剤を含有する熱可
塑性樹脂組成物の再生処理方法としては、前述した押出
し装置などの混練装置を使用することにより実施でき
る。臭素系難燃剤を含有する熱可塑性樹脂組成物を所定
の大きさに破砕して破砕物を得た後、その破砕物をスク
リュー式押出機に供給し、オクチルアルコールを供給し
ながら混練・溶融し、加熱処理中に生成した難燃剤中の
臭素ラジカルとオクチルアルコールとを反応させること
で臭化オクチルを生成させる。臭化オクチルは、他のガ
ス成分やオクチルアルコールなどとともに大部分は脱気
されるが、一部は押出し装置を出た後にアルコールなど
の溶剤を通すことによって洗い流すことができ、臭素を
含まない再生熱可塑性樹脂組成物を得ることができる。
【0029】また本第3発明においても先の場合と同様
に、混練装置内では水やオクチルアルコール以外のアル
コールなどを共存させることによって、それらの蒸気に
よる高圧作用で、液状を維持できるようにしても、さら
に効率的な結果が得られる。
【0030】本発明の再生処理方法は、水やアルコール
存在下では、臭素ガスあるいは臭化水素ガスとして、ま
た金属水酸化物、金属炭酸化物、オクチルアルコールの
存在下では、対応する臭化金属や臭化オクチルとして、
臭素系難燃剤から脱臭素化処理され、脱気あるいは洗浄
によって樹脂から分離される。また混練機の機械的作用
により臭素系難燃剤を分解および微細化することもでき
る。この分解および微細化により、脱臭素化された分解
物などが再生樹脂中に残存しても、また臭化金属塩とし
て残存しても、樹脂成形品の物性や成型加工に悪影響を
与えない。
【0031】本発明の再生処理方法は、200−300
℃程度の温度で高速に脱臭素化反応が進行するため、再
生樹脂は余分な熱が加わらず、その熱劣化を有効に防止
できる。以上の点から再生樹脂は新材と同等の品質を保
つことが可能となる。
【0032】一般に臭素系難燃剤の添加総量は樹脂10
0重量部に対して10重量部前後であり、比較的容易か
つ迅速に処理することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体的に説明す
る。本発明の再生処理方法で使用する装置の概略説明図
を図1に示す。この装置は混練押出機で、樹脂粉砕品を
供給するための樹脂組成物供給部1と、水やアルコー
ル、金属水酸化物、金属炭酸化物、オクチルアルコール
などの脱臭素化反応を促進させるための反応材を注入す
る注入口2と、臭素系難燃剤の脱臭素反応によって生じ
た臭素、臭化水素、臭化金属塩、臭化オクチル、その他
難燃剤の分解物を除去するための脱揮口3を有する。押
出機内のシリンダー4は、図1に示すように、100メ
ッシュのスクリーンメッシュ5および600メッシュの
スクリーンメッシュ6で溶融ゾーン11、化学反応ゾー
ン12、混練ゾーン13とに分けられている。この押出
機のノズル7の先端側には溶剤タンク8、切断機9およ
び回収容器10が設置されている。また、注入口2は化
学反応ゾーン12に、脱揮口3は混練ゾーン13に設け
られている。注入口2には添加ポンプ14が連結されて
いる。脱揮口3には冷却凝集器15および真空ポンプ1
6が接続されている。
【0034】この押出機は、その定量供給部1のホッパ
ーより1辺が約5mmに粉砕された臭素系難燃剤を含有
する熱可塑性樹脂組成物が供給され、溶融ゾーン11で
加熱とスクリューの回転による剪断摩擦により、細かく
溶融混練されつつ搬送され、スクリーンメッシュ5を通
過して次の化学反応ゾーン12に送り出される。化学反
応ゾーン12に移行した溶融樹脂には、添加ポンプ14
により水やアルコール、金属水酸化物、金属炭酸化物、
オクチルアルコールなどの脱臭素化反応を促進させるた
めの反応材が注入口2を介して注入される。そして化学
反応ゾーン12内で、混練されている樹脂組成物にそれ
ら脱臭素化促進反応材が混合され、脱臭素化が生じる。
【0035】なお、化学反応ゾーン12のシリンダ内圧
力は、20〜150(kg/cm2)とし、樹脂温度が
200〜300℃で、熱可塑性樹脂の熱劣化を伴わずに
脱臭素化反応が進行するようになっている。
【0036】その後スクリーンメッシュ6を通過する
と、難燃剤中に含まれていた臭素は、臭素、臭化水素、
臭化金属塩、臭化オクチルとして、水やアルコールとと
もに脱揮口3から排気される。また脱揮口3は真空ポン
プ17に接続され減圧に保持されているので、容易に気
体となって排気される。排気成分は途中に設けられた強
制冷却凝集装置の冷却凝集器15により冷却温度を調整
して分別捕捉される。この装置は、沸点の異なる分解生
成物を冷却温度の違いにより補足し再利用することもで
きる装置である。
【0037】混練ゾーン13では臭素系難燃剤の分解成
分及び/あるいは脱臭素化反応材と反応した臭化金属塩
や臭化オクチルなどが溶融熱可塑性樹脂とともに混練さ
れ、ノズル7側に送られる。そしてノズル7を経て押し
出され、溶剤タンク8で冷却とともに臭化金属塩、臭化
オクチルなどが溶解することによって樹脂と分離された
後、切断機9で切断されてペレット化され回収容器10
に回収される。
【0038】また本発明においては、図2および図3に
示すような、さらに簡略化した押出し機を用いることも
できる。特に、樹脂組成物を金属水酸化物や金属炭酸化
物と同時に供給し溶融、混練する場合には、注入口や脱
揮口を必ずしも必要としない。また臭化金属塩が樹脂組
成物中に混練したままで再利用する場合や、別の工程で
洗浄を含むようなものであれば、金属塩の洗浄を兼ねた
溶剤タンクも不要となる。またこの場合はスクリーンメ
ッシュは1つあれば充分で、その前後で溶融、化学反応
ゾーンと混練ゾーンが別れた構造となっておれば本処理
を行うことが可能である。
【0039】
【実施例】(実施例1)本実施例では被処理用熱可塑性
樹脂組成物として、難燃剤成分:デカブロモジフェニル
オキサイド、樹脂成分:ポリスチレン、からなる熱可塑
性樹脂組成物をあらかじめ用意し、この樹脂組成物中に
含まれる難燃剤と樹脂の分離を行った。このとき難燃剤
は樹脂組成物に対して8重量部含まれるように調整し
た。
【0040】まずこの熱可塑性樹脂組成物を粉砕機で一
辺が5mm以下に粉砕した。この粉砕物を図1に示した
押出機にかけ、300℃の温度で溶融混練(押出機内の
全滞留時間120秒から240秒)し、ペレット化し
た。このとき注入口2からは水を供給し、押出し機内の
圧力が50kg/cm2 となるようにした。
【0041】分離された樹脂の元素分析を行ったとこ
ろ、臭素成分は検出されなかった。また重量平均分子量
を調べたところ、実験前後での重量平均分子量変化に有
為な差はみられず、回収されたポリスチレンは、再度原
料として用いることができることを確認した。
【0042】(実施例2)本実施例では被処理用熱可塑
性樹脂組成物として、難燃剤成分:テトラブロモビスフ
ェノールA、樹脂成分:ポリスチレン、からなる熱可塑
性樹脂組成物をあらかじめ用意し、この樹脂組成物中に
含まれる難燃剤と樹脂の分離を行った。このとき難燃剤
は樹脂組成物に対して10重量部含まれるように調整し
た。
【0043】まずこの熱可塑性樹脂組成物を粉砕機で一
辺が5mm以下に粉砕した。この粉砕物を図1に示した
押出機にかけ、約200℃の温度で溶融混練(押出機内
の全滞留時間120秒から240秒)し、ペレット化し
た。このとき注入口2からはアルコールを供給し、押出
し機内の圧力が25kg/cm2 となるようにした。
【0044】分離された樹脂の元素分析を行ったとこ
ろ、臭素成分は検出されなかった。また重量平均分子量
を調べたところ、実験前後での重量平均分子量変化に有
為な差はみられず、回収されたポリスチレンは、再度原
料として用いることができることを確認した。
【0045】(実施例3)本実施例では被処理用熱可塑
性樹脂組成物として、難燃剤成分:テトラブロモビスフ
ェノールA、樹脂成分:ポリスチレン、からなる熱可塑
性樹脂組成物をあらかじめ用意し、この樹脂組成物中に
含まれる難燃剤と樹脂の分離を行った。このとき難燃剤
は樹脂組成物に対して10重量部含まれるように調整し
た。
【0046】まずこの熱可塑性樹脂組成物を粉砕機で一
辺が5mm以下に粉砕した。この粉砕物と炭酸カルシウ
ムを図2に示した押出機にかけ、約200℃の温度で溶
融混練(押出機内の全滞留時間120秒から240秒)
し、ペレット化した。このとき押出し機内の圧力は5k
g/cm2 であった。
【0047】分離された樹脂の元素分析を行ったとこ
ろ、臭素成分は検出されなかった。また重量平均分子量
を調べたところ、実験前後での重量平均分子量変化に有
為な差はみられず、回収されたポリスチレンは、再度原
料として用いることができることを確認した。
【0048】(実施例4)本実施例では被処理用熱可塑
性樹脂組成物として、難燃剤成分:テトラブロモビスフ
ェノールA、樹脂成分:ポリスチレン、からなる熱可塑
性樹脂組成物をあらかじめ用意し、この樹脂組成物中に
含まれる難燃剤と樹脂の分離を行った。このとき難燃剤
は樹脂組成物に対して10重量部含まれるように調整し
た。
【0049】まずこの熱可塑性樹脂組成物を粉砕機で一
辺が5mm以下に粉砕した。この粉砕物と水酸化カリウ
ムを図3に示した押出機にかけ、約250℃の温度で溶
融混練(押出機内の全滞留時間120秒から240秒)
し、ペレット化した。このとき押出し機内の圧力は7k
g/cm2 であった。
【0050】得られた樹脂の元素分析を行ったところ、
臭素成分は認められたが、これを充分に水洗浄した後に
再度測定したところ、臭素成分が検出されなかった。こ
のことから臭素源は水に溶けないテトラブロモビスフェ
ノールAではなく、すべて臭化カリウムになっているも
のと判断できる。臭化カリウムの融点は730℃、沸点
は1380℃とともに高温であり、これら塩の状態で混
練されていても、樹脂特性にはなんら影響を与えないも
のと考えられる。また重量平均分子量を調べたところ、
実験前後での重量平均分子量変化に有為な差はみられ
ず、回収されたポリスチレンは、再度原料として用いる
ことができることを確認した。
【0051】(実施例5)本実施例では被処理用熱可塑
性樹脂組成物として、テレビ用バックカバーに使用され
たハイインパクトポリスチレン(難燃剤は、デカブロモ
ジフェニルオキサイドが約10重量部含有)廃棄材を5
mm角程度のブロック状に粗粉砕したものを用意した。
【0052】この粉砕物と水酸化カリウムを図2に示し
た押出機にかけ、300℃の温度で溶融混練(押出機内
の全滞留時間120秒から240秒)し、ペレット化し
た。このとき押出し機内の圧力が10kg/cm2 であ
った。
【0053】分離された樹脂の元素分析を行ったとこ
ろ、臭素成分は検出されなかった。また溶剤タンク8と
して使用した水を実験終了後に元素分析したところ、カ
リウム以外に臭素も認められたので、臭素系難燃剤の一
部が臭化カリウムとして回収されたものと考えられる。
【0054】(実施例6)本実施例では被処理用熱可塑
性樹脂組成物として、テレビ用バックカバーに使用され
たハイインパクトポリスチレン(デカブロモジフェニル
オキサイドではない臭素系難燃剤が約10重量部含有)
廃棄材を5mm角程度のブロック状に粗粉砕したものを
用意した。
【0055】この粉砕物を図1に示した押出機にかけ、
約200℃の温度で溶融混練(押出機内の全滞留時間1
20秒から240秒)し、ペレット化した。このとき注
入口2からはオクチルアルコールを供給し、押出し機内
の圧力が30kg/cm2 となるようにした。
【0056】分離された樹脂の元素分析を行ったとこ
ろ、臭素成分は検出されなかった。また溶剤タンク8と
して使用したイソプロパノールを実験終了後に元素分析
したところ、臭素も認められたので、臭素系難燃剤の一
部が臭化オクチルとして回収されたものと考えられる。
【0057】(実施例7)本実施例では被処理用熱可塑
性樹脂組成物として、テレビ用バックカバーに使用され
たハイインパクトポリスチレン(難燃剤は、デカブロモ
ジフェニルオキサイドが約10重量部含有)廃棄材を5
mm角程度のブロック状に粗粉砕したものを用意した。
【0058】この粉砕物を図1に示した押出機にかけ、
約300℃の温度で溶融混練(押出機内の全滞留時間1
20秒から240秒)し、ペレット化した。このとき注
入口2からは水酸化マグネシウムの10重量部水溶液を
供給し、押出し機内の圧力が50kg/cm2 となるよ
うにした。
【0059】分離された樹脂の元素分析を行ったとこ
ろ、臭素成分は検出されなかった。また溶剤タンク8と
して使用した水を実験終了後に元素分析したところ、マ
グネシウム以外に臭素も認められたので、臭素系難燃剤
の一部が臭化マグネシウムとして回収されたものと考え
られる。
【0060】(実施例8)本実施例では被処理用熱可塑
性樹脂組成物として、テレビ用バックカバーに使用され
たハイインパクトポリスチレン(難燃剤は、デカブロモ
ジフェニルオキサイドが約10重量部含有)廃棄材を5
mm角程度のブロック状に粗粉砕したものを用意した。
【0061】この粉砕物と水酸化バリウムを図1に示し
た押出機にかけ、約300℃の温度で溶融混練(押出機
内の全滞留時間120秒から240秒)し、ペレット化
した。このとき注入口2からは水を供給し、押出し機内
の圧力が40kg/cm2 となるようにした。
【0062】分離された樹脂の元素分析を行ったとこ
ろ、臭素成分は検出されなかった。また溶剤タンク8と
して使用した水を実験終了後に元素分析したところ、バ
リウム以外に臭素も認められたので、臭素系難燃剤の一
部が臭化バリウムとして回収されたものと考えられる。
【0063】(実施例9)本実施例では被処理用熱可塑
性樹脂組成物として、テレビ用バックカバーに使用され
たハイインパクトポリスチレン(デカブロモジフェニル
オキサイドではない臭素系難燃剤が約10重量部含有)
廃棄材を5mm角程度のブロック状に粗粉砕したものを
用意した。
【0064】この粉砕物を図1に示した押出機にかけ、
約200℃の温度で溶融混練(押出機内の全滞留時間1
20秒から240秒)し、ペレット化した。このとき注
入口2からはオクチルアルコールの10重量部イソプロ
パノール溶液を供給し、押出し機内の圧力が40kg/
cm2 となるようにした。
【0065】分離された樹脂の元素分析を行ったとこ
ろ、臭素成分は検出されなかった。また溶剤タンク8と
して使用したイソプロパノールを実験終了後に元素分析
したところ、臭素も認められたので、臭素系難燃剤の一
部が臭化オクチルとして回収されたものと考えられる。
【0066】
【発明の効果】本発明の方法で再生されたペレットには
再生処理前には含まれていた臭素系難燃剤が残留せず、
かつ物性値も新材と変わることがなく、テレビ用キャビ
ネットの原料およびその他の樹脂製品として再生するこ
とができる。
【0067】さらに、本方法では連続処理が可能であ
り、省エネ、省人化が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の方法を説明する装置の模式図
【図2】本実施例の別の方法を説明する装置の模式図
【図3】本実施例の別の方法を説明する装置の模式図
【符号の説明】
1 樹脂組成物供給部 2 注入口 3 脱揮口 4 シリンダー 5 スクリーンメッシュ 6 スクリーンメッシュ 7 ノズル 8 溶剤タンク 9 切断機 10 回収容器 11 溶融ゾーン 12 化学反応ゾーン 13 混練ゾーン 14 添加ポンプ 15 冷却凝集器 16 真空ポンプ
フロントページの続き (72)発明者 寺田 貴彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 大西 宏 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 4D004 AA07 BA07 CA22 CA34 CC03 CC11 CC12 CC15 DA02 DA06 4F301 AA15 AB01 CA04 CA11 CA12 CA34 CA36 CA41 CA72 CA73

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 臭素系難燃剤を含有する熱可塑性樹脂組
    成物と水及び/またはアルコールとを加熱接触させて、
    臭素系難燃剤の脱臭素化を促進し、再生樹脂を得ること
    を特徴とする臭素系難燃剤を含有する熱可塑性樹脂組成
    物の再生処理方法。
  2. 【請求項2】 臭素系難燃剤を含有する熱可塑性樹脂組
    成物と金属水酸化物及び/または金属炭酸化物とを加熱
    接触させて、臭素系難燃剤の脱臭素化を促進し、再生樹
    脂を得ることを特徴とする臭素系難燃剤を含有する熱可
    塑性樹脂組成物の再生処理方法。
  3. 【請求項3】 金属水酸化物及び/または金属炭酸化物
    が、水酸化カリウム及び水酸化カルシウム、水酸化マグ
    ネシウム、水酸化バリウム、水酸化銅、炭酸カリウム、
    炭酸カルシウム、炭酸バリウムからなる群より選ばれた
    少なくとも1つを含有する請求項2記載の臭素系難燃剤
    を含有する熱可塑性樹脂組成物の再生処理方法。
  4. 【請求項4】 臭素系難燃剤を含有する熱可塑性樹脂組
    成物とオクチルアルコールとを加熱接触させて、臭素系
    難燃剤の脱臭素化を促進し、再生樹脂を得ることを特徴
    とする臭素系難燃剤を含有する熱可塑性樹脂組成物の再
    生処理方法。
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