JP2000290029A - ガラス板成形用ベルトおよびこのベルトを用いた曲げガラス板の製造方法 - Google Patents

ガラス板成形用ベルトおよびこのベルトを用いた曲げガラス板の製造方法

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JP2000290029A
JP2000290029A JP11095408A JP9540899A JP2000290029A JP 2000290029 A JP2000290029 A JP 2000290029A JP 11095408 A JP11095408 A JP 11095408A JP 9540899 A JP9540899 A JP 9540899A JP 2000290029 A JP2000290029 A JP 2000290029A
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Hideo Yoshizawa
英夫 吉沢
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Nippon Sheet Glass Co Ltd
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
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    • C03B23/00Re-forming shaped glass
    • C03B23/02Re-forming glass sheets
    • C03B23/023Re-forming glass sheets by bending
    • C03B23/03Re-forming glass sheets by bending by press-bending between shaping moulds
    • C03B23/033Re-forming glass sheets by bending by press-bending between shaping moulds in a continuous way, e.g. roll forming, or press-roll bending
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロール跡や、ベルトの継ぎ目、変形に起因す
る表面の欠陥が抑制された曲げガラス板を製造するため
のガラス板成形用ベルトを提供する。 【解決手段】 帯状の耐熱性部材1の端部3が、ガラス
板を曲げ成形するための無限軌道を描く表面に露出しな
いように配置された状態で、この耐熱性部材1を接合す
る。あるいは、この無限軌道に沿って規則的に嵌合部を
配列し、この嵌合部によりベルトの変形を防止しながら
ガラス板を曲げ成形する。このベルトを用いて、ガラス
板を搬送しながら曲げ成形することにより、表面の欠陥
が抑制された曲げガラス板を効率良く製造することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラス板を成形す
るために用いるベルト、およびこのベルトを用いた曲げ
ガラス板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両用、建築用等として曲げガラス板は
幅広く使用されており、特に自動車用窓ガラスの分野で
は、自動車のデザイン、空力特性等の影響から、曲げガ
ラス板への需要が多い。主としてフロート法により大量
生産される平板状のガラス板は、種々の工業的手法によ
り、二次加工としての曲げ成形が施されて曲げガラス板
とされる。また、加熱を伴う曲げ成形の工程中では、ガ
ラス板は加熱後に急冷されて強化されることが多い。
【0003】これまでに提案されてきた曲げ成形の多く
の方法では、プレス型が用いられる。しかし、プレス成
形を伴う曲げガラス板の製造方法では、成形時にはプレ
ス型内においてガラス板を一旦停止させることとなる。
【0004】曲げガラス板を連続生産する場合の製造効
率を考慮して、製造ラインにおいてガラス板を停止させ
ずに曲げ成形する方法も提案されている。この種の方法
には、ガラス板を加熱炉内において水平搬送しながら加
熱して軟化させ、ガラス板の自重を利用して、エアベッ
ド等のガラス搬送手段の表面形状にガラス板を徐々に沿
わせていく方法がある。この方法は、同一の曲げ形状を
有するガラス板を連続生産する場合の効率に優れてお
り、各種の改良が施されながら実施されている(例えば
特開平7−237928号公報)。
【0005】また、特開昭55−75930号公報に
は、加熱炉の搬出口に連続して配設されるガラス搬送路
に曲率を付与し、この搬送路上をロールにより搬送しな
がらガラス板を曲げていく方法が開示されている。この
方法には、ガラス板の自重を利用する方法と比較して、
ガラス板の加熱効率に優れ、曲げガラス板の品種交換
(形状変更)が容易であるという利点がある。
【0006】ロールを用いて搬送しながら、ガラス板の
搬送方向のみならず、ガラス板の搬送方向と直交する方
向(以下、「ガラス板の幅方向」ともいう)についても
ガラス板を曲げていく方法も提案されている。
【0007】例えば、特開平3−174334号公報に
は、ガラス板の上下に弾性体からなるロールを配置し、
この一対のロールに外部から応力を加えて所定の形状に
曲げることにより、ガラス板を幅方向についても曲げる
方法が提案されている。ガラス板を幅方向について曲げ
るための、あるいは幅方向について曲げられたガラス板
を搬送するための一対のロールは、例えば、特開昭54
−85217号公報、特開昭55−75930号公報に
も開示されている。
【0008】しかし、搬送路の上下に配置されたロール
により曲げていく方法では、ガラス板の表面が局所的に
押圧される。したがって、ガラス板の表面にロール跡が
生じやすくなるという問題がある。また、ロールによる
断続的な曲げ成形では、ガラス板の成形の自由度や正確
さが十分ではないという問題もある。ロールによる曲げ
成形では、ガラス板がロール間に掛け渡された状態で曲
げられていく。したがって、ガラス板の搬送方向先端部
および後端部では、所望の曲げ形状を得ることが難し
い。また例えば、弾性変形させて弓形にしたロールによ
り行われる曲げ方法では、正確に任意の曲げ形状を得る
ことは困難である。
【0009】ロールではなくベルトと接触させながら、
ガラス板を曲げ成形する方法も提案されている。例え
ば、特開平3−50132号公報には、加熱炉から搬出
されたガラス板を、ベルトによりプレス位置にまで水平
搬送し、このベルトとともにプレス成形する方法が開示
されている。この方法は、加熱から急冷に至るまでのガ
ラス板の温度低下を緩和するために、ベルトの可撓性を
利用したものである。即ち、ガラス板は、ベルトと接触
しながら曲げ成形され、この状態でさらに急冷される。
また、特開平2−221133号公報および特開平6−
40732号公報には、この方法を改良したガラス板の
曲げ強化方法が提案されている。
【0010】しかし、ベルトとともにプレスする曲げ成
形方法には、ガラス板を一旦停止させる必要があるため
に、製造効率の点でさらに改善すべき余地がある。ま
た、特開平3−50132号公報では、ベルトの熱伝導
率については詳細に説明されているが、ベルトと接触す
るために生じるガラス板の表面の欠陥については記載さ
れていない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、ロー
ル、ベルト等ガラス搬送手段としても用いられる部材と
接触させながらガラス板を曲げ成形する方法において、
部材と接触することにより生じるガラス板の表面の欠陥
については、曲げガラス板の品質保持の観点から重要で
あるにもかかわらず、未だ十分に検討されていない。
【0012】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、ガラス板の表面の欠陥を抑制できるガラス板
成形用ベルトを提供することを目的とし、さらに、この
ベルトを用いた製造効率に優れた曲げガラス板の製造方
法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1のガラス板成形用ベルトは、加熱され
たガラス板を曲げ成形するための表面を備え、前記表面
が無限軌道を描くように帯状の耐熱性部材が接合された
ガラス板成形用ベルトであって、前記帯状の耐熱性部材
の端部が前記表面に露出しないように配置された状態
で、前記耐熱性部材が接合されていることを特徴とす
る。
【0014】上記ガラス板成形用ベルトは、帯状の耐熱
性部材の端部、または前記端部が無限軌道の外周側から
内周側へと折り込まれて形成された屈曲部からなる一対
が、前記無限軌道上において互いに対向した状態で、前
記耐熱性部材が接合されていることが好ましい。
【0015】当該技術分野における従来のベルトは、帯
状のベルトの端部を単に重ね合わせて接合することによ
り、ループ状へと成形されていた。ロールの代わりにベ
ルトを用いて曲げ成形すれば、ガラス板の表面に欠陥が
生じにくくはなる。しかし、このようなベルトでは、ベ
ルトの端部の局部的な重ね合わせによる段差がガラス板
の表面に欠陥を生じさせる場合があった。そこで、上記
ベルトでは、この段差を解消することにより、ガラス板
の表面に加えられる局部的な押しつけ力を解消すること
とした。
【0016】また、本発明の第2のガラス板成形用ベル
トは、加熱されたガラス板を曲げ成形するための表面を
備え、前記表面が無限軌道を描くように帯状の耐熱性部
材が接合されたガラス板成形用ベルトであって、前記無
限軌道に沿って配置された嵌合部を備えていることを特
徴とする。この嵌合部は、例えば、凹部または凸部とし
て形成される。
【0017】当該技術分野における従来のベルトは、ガ
ラス板の搬送方向のみに引っ張り応力(テンション)を
与えながら使用されていた。しかし、このようなベルト
では、ガラス板の成形に伴ってベルトが変形または蛇行
して、ガラス板の表面に欠陥を生じさせる場合があっ
た。そこで、上記ベルトでは、ガラス板の幅方向にもテ
ンションを与えることにより、ベルトの表面を安定化で
きるようにした。
【0018】また、本発明の曲げガラス板の製造方法
は、前記ベルトをその無限軌道に沿って回転させなが
ら、前記ベルトの耐熱性部材からなる表面を、前記無限
軌道の一部に沿って搬送される加熱されたガラス板に押
圧することにより、前記ガラス板を搬送しながら曲げ成
形することを特徴とする。
【0019】この曲げガラス板の製造方法によれば、表
面の欠陥が抑制されたガラス板を効率よく製造すること
ができる。
【0020】嵌合部が備えられたベルトを用いる場合に
は、前記ベルトは、前記嵌合部に嵌合する部材を備えた
ロールを用いて回転させることが好ましい。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について、図面を参照しながら説明する。 (第1の実施形態)図1は、本発明のガラス板成形用ベ
ルトの一形態を示す斜視図であり、図2は、図1のベル
トの構造を説明するための斜視図である。このベルト
は、帯状の耐熱性部材1が、その長さ方向の両端を内側
に折り曲げて形成した一対の屈曲部2が対向し、全体と
して一つのループが形成されるような状態で接合されて
形成されている。
【0022】耐熱性部材1は、屈曲部2の当接部7にお
いて耐熱性材料5により縫製されている。また、内周側
の部材と外周側の部材とが、同じく耐熱性材料6によ
り、周長に応じて適宜定められる必要な箇所で、ベルト
の幅方向に沿って縫製されている。こうして一体化され
たベルトでは、加熱されたガラス板と接触する外周側の
表面から、ベルトの重ね合わせによる段差が解消されて
いる。
【0023】比較のため、従来、ガラス板の搬送用とし
て多用されてきたベルトの構造を図15に示す。このベ
ルトは、耐熱性部材101の両端を単に重ね合わせて接
合することにより形成されている。このため、耐熱性部
材101の一方の端部102がベルトの外周側の表面に
露出し、表面に段差が生じている。
【0024】図15に示したようなベルトでも、単に搬
送用ベルトとして用いる場合であれば、表面の段差は欠
陥の原因としてそれほど問題にはならない。しかし、同
じベルトでも、ガラス板の表面を押圧して所定の形状に
変形するために用いられる成形用ベルトであれば、表面
の段差がガラス板の表面の欠陥の原因となる。
【0025】図1に示したベルトにおいても、当接部7
では耐熱性部材が折り込まれているため、表面に若干の
窪みは生じる。しかし、二次加工の工程において、ガラ
ス板は、通常、押圧されれば変形する程度にまでは加熱
されるが、わずかな窪みに入り込むほど軟化する程度に
までは加熱されない。このため、当接部7における表面
の若干の窪みは、実質的には、ガラス板表面の欠陥の原
因とはならない。
【0026】本実施形態では、屈曲部が当接した状態の
ベルトを示したが、これに限ることなく、屈曲部が当接
してはいないが互いに対向した状態で接合してもよい。
このような場合であっても、接合部における屈曲部の間
隔が3mm以下であれば、ガラス板の表面に接合部の不
連続に起因する欠陥が生じることはない。この点は、後
述するガラス板の連続的な曲げ成形装置を用いて実際に
確認されている。これに対し、ベルト面上でのわずかな
突起(重なり)でも、ガラス表面に欠陥を生じることが
確認された。
【0027】本実施形態のベルトでは、内周側に折り込
まれた耐熱性部材の端部3が、外周側の部材に沿ってほ
ぼ半周し、当接部7のほぼ反対側で対向している。この
対向部8は当接部7と同じ位置でなければよい。また、
対向部8においても、耐熱性部材の端部は互いに重なり
合っていない。このように、本実施形態のベルトは、ほ
ぼ全周にわたって同じ厚さを有している。したがって、
より均一な圧力でガラス板を曲げ成形することができ
る。なお、内周側の対向部8における端部の間隔は、例
えば厚さが0.5mmの耐熱性織布による二重構造のベ
ルトであれば、5mm以下が好ましい。
【0028】図3により、このベルトの製造方法の一例
を説明する。まず、所定長さの耐熱性部材1を準備し、
この長さ方向の中央で耐熱性部材1を2つ折りにする
(図3(a))。次に、2つ折りにした耐熱性部材1の
長さ方向の中央付近において、耐熱性部材を耐熱性材料
5で縫製し、部材全体の長さの約半分の周長を有するル
ープを形成する(図3(b))。さらに、このループの
外周に帯状の部材を沿わせ、耐熱性部材の外周側と内周
側とを、必要とする強度を保持するために必要な箇所に
おいて耐熱性材料6を用いて縫製する(図3(c))。
最後に、この耐熱性部材の内周側と外周側とが入れ替わ
るように、ループの表裏をひっくり返す(図3
(d))。
【0029】図3に示した方法によれば、特別な装置や
技術を必要とすることなく、ミシンのような汎用の縫製
具のみを用いて、簡単に本実施形態のガラス板成形用ベ
ルトを作製することができる。
【0030】なお、当該技術分野以外(例えば複写機)
では、スリーブ織りのような特殊な加工により、端部自
体を解消したループ材料を製造する技術が知られてはい
る。しかし、ガラス板を曲げ成形する場合には、製造コ
ストが高い特殊な織り加工までは必要がなく、上記のよ
うに、帯状の断熱性部材の端部を表面に露出しないよう
に配置すれば、簡便に上記目的が達せられる。
【0031】(第2の実施形態)図4は、本発明のガラ
ス板成形用ベルトの別の一形態を示す斜視図である。こ
のベルトは、ほぼ全周にわたって耐熱性部材1が3層分
の厚さを有する点で、2層分の厚さを備えた上記ベルト
と相違する。しかし、帯状の耐熱性部材1が、ガラス板
を成形するための無限軌道を描く外周側表面を形成しな
がら、対向部において内周側へと折り曲げられ、この屈
曲部7において縫製されている点では、上記ベルトと共
通する。
【0032】このベルトも、上記ベルトと同様、ガラス
板表面の欠陥を抑制するガラス板成形用ベルトとして用
いることができる。また、図3に示したように、耐熱性
材料5,6を用いた縫製により、容易に作製することが
できる。
【0033】図4に示したベルトでも、耐熱性部材の端
部は内周側において重なり合わないように配置されてお
り、耐熱性部材がベルトのほぼ全周にわたって同厚とな
るように配慮されている。
【0034】上記両実施形態において、耐熱性部材は、
具体的には、耐熱性織布、耐熱性不織布、耐熱性フェル
ト、耐熱性網材等を用いることができる。しかし、ガラ
ス板の曲げ成形に用いられる温度域(ガラス板の温度で
550〜700℃程度)において使用可能である程度の
耐熱性を備えており、成形するガラス板の表面に欠陥を
与えない程度の平滑性を備えた部材であれば、上記に例
示した部材に限ることなく用いることができる。
【0035】また、耐熱性部材を縫製する耐熱性材料と
しては、具体的には、耐熱性を備えた金属繊維、無機繊
維、ガラス繊維、黒鉛繊維、有機耐熱繊維(例えばアラ
ミド繊維)等を、単体であるいは複合して用いることが
できる。これらの繊維は、例えば、平織り、綾織り、メ
リヤス織り、フェルト加工等すれば、耐熱性部材として
用いることもできる。
【0036】また、上記両実施形態では、耐熱性部材の
接合を縫製により実施したが、これに限ることなく、接
着、融着、溶接等により接合しても構わない。
【0037】(第3の実施形態)図5は、さらに別の形
態のガラス板成形用ベルトを説明するための斜視図であ
る。このベルトは、一対の端部が互いに対向するように
配置され、全体として一つのループを形成している2つ
の帯状部材から構成される。図5に示したように、この
ベルトでは、外周側の耐熱性部材11の端部の対向部
が、内周側の支持部材14の端部の対向部とは異なる位
置に配置されている。
【0038】図5に示した状態から、両部材11、14
は互いに接合されて成形用ベルトとなる。こうして一体
化されたベルトでは、上記両実施形態と同様、耐熱性部
材11の端部が外周側の表面に露出していないため、ベ
ルトの重ね合わせによる段差が解消されている。
【0039】本実施形態でも、耐熱性部材としては、上
記材料を用いることができる。支持部材としても耐熱性
部材と同様の部材を用いることができるが、ガラス板の
曲げ成形に用いられる上記温度域において耐熱性を支持
することができれば、その他の材料を用いてもよい。な
お、特に制限されないが、例えば耐熱性部材は耐熱性フ
ェルトにより、支持部材はフェルトまたは織布により構
成すると好適である。
【0040】このベルトにおいても、支持部材14が内
周側においてほぼ全周に配置されているために、ベルト
はほぼ全周にわたって同じ厚さを備えている。このベル
トにおいても、耐熱性部材の対向部12における間隔は
3mm以下が好ましく、支持部材の対向部13における
間隔は、例えば厚さ2mmの耐熱性フェルトを用いた二
重構造では5mm以下が好ましい。
【0041】また、耐熱性部材と支持部材との接合も、
上記実施形態と同様、縫製その他本発明の目的が達せら
れる限り特に制限されない。
【0042】以上の第1〜第3の実施形態に示したベル
トでは、帯状の耐熱性部材の長さ方向の端部が表面に露
出しないように配置され、無限軌道を形成する周方向に
ついて外周側の表面が面一的に形成されているために、
成形されるガラス板表面の欠陥が抑制される。第4の実
施形態では、やはりガラス板表面の欠陥を抑制するため
に、ガラス板との接触に伴う変形等を防止したベルトに
ついて説明する。
【0043】(第4の実施形態)図6は、本実施形態の
ベルトの一部をその断面とともに示す部分斜視図であ
る。図6に示したように、このベルトでは、耐熱性部材
31の端部に、部材の長さ方向(ベルトの周方向)に沿
って断面が台形のガイド機構23(以下、「Vベルト状
ガイド機構」という)が接合されている。
【0044】図7に示したように、Vベルト状ガイド機
構23を備えたベルト22の駆動には、断面台形の凹部
24(以下、「V溝」という)が外周面に沿って形成さ
れたロール21が使用される。Vベルト状ガイド機構2
3をV溝24に落とし込んだ状態で、ベルト22は、ロ
ール21により幅方向の位置を規制されながら周方向へ
と移送される。
【0045】単に搬送用ベルトとして用いる場合と比較
すると、成形用ベルトとして用いる場合には、ガラス板
の表面からベルトへの反力が大きくなって、ベルトがそ
の幅方向にずれやすくなる。このため、ガラス板が安定
して押圧されず、極端な場合にはベルトが蛇行して、ガ
ラス板の表面に欠陥が生じやすくなる。
【0046】また、成形用ベルトとして用いる場合に
は、比較的高い温度にまで加熱されたガラス板にベルト
が押圧されるため、ベルトとガラス板との接触の不均一
がベルト表面の温度分布を顕著とする傾向がある。この
ような大きな温度分布は、ベルトの部分的な伸縮や硬化
をもたらし、典型的には、幅方向のテンションが弱いと
きに、進行方向(周方向)に平行な「皺」状に発生する
ベルト表面の欠陥を生じさせる。ベルト表面の欠陥は、
ガラス板に転写されて曲げガラス板の品質を低下させ
る。この種の品質の低下は、例えばガラス板のヘイズ率
の上昇となって観察される。
【0047】しかし、Vベルト状ガイド機構23のよう
な嵌合部を備えたベルトを用いれば、ベルトを周方向と
幅方向との両方向にテンションを与えながら回転させる
ことができる。したがって、安定した皺のない状態でベ
ルトをガラス板の表面に押圧することができ、かつ温度
分布に起因するベルト表面の欠陥も抑制することができ
る。
【0048】ベルトの嵌合部は、Vベルト状ガイド機構
に限ることなく、ベルトの移動または変形を制限できれ
ばその形状に特に制限はない。具体的には、例えば、図
8に示したように、ベルトの周方向に規則的な凸凹を有
するタイミングベルト状ガイド機構25を、Vベルト状
ガイド機構23に代えて耐熱性部材31に接合してもよ
い。これらのベルトに嵌合する凸凹を備えたプーリまた
はロールを使用すれば、ベルトとロール等との摩擦を増
すことができるから、この場合も、上記と同様、ベルト
の表面の欠陥を防止する効果が得られる。
【0049】本実施形態においても、耐熱性部材として
は、上記と同様、耐熱性織布、耐熱性不織布、耐熱性フ
ェルト、耐熱性網材等を用いることができる。しかし、
ガラス板の曲げ成形に用いられる温度域(500〜70
0℃程度)における耐熱性を備えており、成形するガラ
ス板の表面に欠陥を与えない程度の平滑性を備えた部材
であれば、上記に例示した部材に制限することなく用い
ることができる。
【0050】また、耐熱性部材と、タイミングベルト状
ガイド機構等との接合の方法は、縫製、接着、融着、溶
接等、本発明の目的が達せられる限り、特に制限はな
い。ガイド機構は、通常、ベルトのガラス成形面と反対
側の面に接合される。
【0051】なお、本実施形態においても、上記第1〜
第3の実施形態に示したように耐熱性部材の端部を処理
することが好ましく、上記第1から第3の実施形態にお
いても、本実施形態のように、嵌合部を設けることが好
ましい。
【0052】(第5の実施形態)上記ガラス板成形用ベ
ルトを用いた曲げガラス板の製造方法の一形態について
説明する。この方法は、加熱したガラス板を搬送しなが
ら曲げ成形する方法であって、上記第1〜第4の実施形
態で説明したいずれのベルトであっても適用することが
できる。
【0053】図9は、この製造方法を実施するための装
置の一形態を示す断面図である。図9に示すように、こ
の製造装置は、連続したガラス搬送路44を共有する、
加熱炉41と曲げ装置42と急冷装置43とから構成さ
れている。ガラス搬送路44は、加熱炉41内において
は実質的に水平であり、曲げ装置42内において水平方
向から徐々に上方へと逸れていき、急冷装置43内にお
いては所定の曲率半径R1を有する曲線を描いている。
【0054】図10は、図9に示した装置の曲げ装置4
2付近を拡大して示す断面図である。図10に示したよ
うに、曲げ装置42には、ガラス搬送路44の下方に押
しつけロール47が配置されており、ガラス搬送路44
の上方には成形型46が配設されている。
【0055】曲げ装置42には、ガラス板成形用ベルト
(以下、本実施形態において「耐熱ベルト」ともいう)
45が備えられている。耐熱ベルト45の一部は、ガラ
ス搬送路44に沿って、ガラス搬送路44と成形型46
との間に配置されている。
【0056】耐熱ベルト45は、ロール51,5
2,,,と成形型46とにループ状に懸架され、無限軌
道を形成している。ロールには、駆動ロール51とテン
ションロール52とが含まれている。駆動ロール51に
は、駆動装置(図示せず)が接続されている。また、テ
ンションロール52の位置を調節することにより、耐熱
ベルト45のテンションは適切な状態に維持されるよう
になっている。さらに、耐熱ベルト45の無限軌道の両
側には、ベルト温度調節装置55が配置されている。耐
熱ベルト45の温度は、ベルト温度調節装置55により
加熱または冷却することにより、ガラス板の成形に適し
た範囲に調整される。
【0057】この耐熱ベルト45が、上記第4の実施形
態に示したように、ベルトの移動や変形を防止するため
の嵌合部を備えている場合には、ロールとしても、この
嵌合部に嵌合する部材を備えたロールが用いられる。こ
の場合、全てのロールに嵌合部材を準備する必要はない
が、好ましくはガラス搬送路44に最も近い一対のロー
ル53,54、または駆動ロール51を含む複数のロー
ルに嵌合部材を配置することが好ましい。
【0058】図10に示したように、成形型46の表面
の一部は、耐熱ベルト45が描く無限軌道に接してお
り、さらにその一部がガラス搬送路44に面している。
ガラス搬送路44に面する成形型46の表面は、ガラス
板が押し当てられて曲げられていく成形面として機能す
る。なお、成形型46の材料としては、各種の金属、セ
ラミックスを用いることができる。成形型46は、図1
0に示したように一体物としてもよいが、分割した複数
の部材を組み合わせて構成しても構わない。
【0059】図11は、成形型46の成形面61を搬送
路の下方側から見た斜視図である。また、図12(a)
〜(c)に、図11における成形型46のA−A断面
図、B−B断面図およびC−C断面図をそれぞれ示す。
ガラス板が成形型46に最初に接触する接触開始線62
付近においては、成形面61は平面である(図12
(a))。成形面61は、ガラス搬送路44を搬送下流
側へ進行するにつれて徐々に曲げられていき(図12
(b))、ガラス板が成形型46から離れる接触終了線
63付近においては、ガラス板の幅方向についての所定
の曲げ形状が付与されている(図12(c))。図12
(c)に示した成形面61の曲げ形状は、幅方向につい
てガラス板に付与される曲げ形状となる。この曲げ形状
は、例えば、所定の曲率半径R2を有する曲げ形状とし
てもよく、また例えば、最深部が偏心した弓形の形状と
してもよい。
【0060】図11および図12に示したように、成形
面61は、ガラス板の搬送方向について、接触開始線付
近では、加熱炉からのガラス板の搬出方向(水平方向)
に平行である。しかし、搬送下流側へと進行するにつれ
て水平方向から上方へと徐々に逸れていく。成形面61
は、接触終了線付近では、急冷装置内のガラス搬送炉が
有する曲率半径R1とほぼ等しい曲率半径を有してい
る。
【0061】なお、成形型46にはヒータを取り付ける
ことが好ましい。ベルトと同様、ガラス板の曲げ成形に
適切な温度に成形型を保つためであり、連続生産の初期
段階においてもガラス板を安定して曲げるためである。
【0062】図10に示したように、搬送路44の下方
に沿っては、押しつけロール47が配設されている。こ
の押しつけロール47は、搬送路44を進行するガラス
板を成形型46に押しつける役割を担う。押しつけロー
ル47の表面は、耐熱ベルト45と同様、耐熱性材料に
より構成されている。この表面には、フェルトのように
ガラス板に対してクッション効果を有する材料を用いる
ことが好ましい。また、各押しつけロール71、7
2,,,は、小さな外力で回転する非駆動ロール(フリ
ーロール)とされている。もっとも、押しつけロール4
7は、駆動手段と接続し、ガラス板の搬送に必要な周速
度で回転させてもよい。
【0063】押しつけロール47の本数は、ガラス板の
所望の曲げ形状に応じて適宜定められるが、一般には、
少なくとも2本が必要とされる。同ロールの好ましい本
数は5本以上である。
【0064】各押しつけロール71、72,,,として
は、例えば弾性体からなる1本のロッドにガラス板を支
持するための支持部材を取り付けた一体物を用いること
ができる。支持部材としては、例えば複数の円板や円筒
状のフレキシブルなスリーブを用いることができる。ま
た、一体物ではなくガラス板の幅方向に分割した複数の
ロールを用いても構わない。
【0065】加熱炉41としては、基本的には従来から
用いられてきた装置を使用することができる。加熱炉4
1内のガラス搬送手段は、特に限定されないが、加熱効
率の観点からはロール81が好ましい。
【0066】急冷装置43内には、搬送方向についてガ
ラス板に付与された曲率半径R1を備えたガラス搬送路
が準備される。ガラス搬送路の上下には、搬送ロール8
3が配設される(図10参照)。搬送ロール83として
は、幅方向についてガラス板に付与された曲げ形状を備
えた一対のロールが用いられる。この一対のロールは、
ガラス板を挟み込みながら搬送する。また、このガラス
搬送路44に沿って冷却空気吹きつけ用ノズル(図示せ
ず)が配設される。急冷して強化ガラスとするためであ
る。ただし、曲げガラス板は、冷却空気を吹きつけるこ
となく、搬送路を搬送しながら徐冷(アニール)しても
よい。さらに、急冷装置43のさらに搬送下流側には、
ガラス板の搬送方向を所定方向(例えば水平方向)に変
更するためのコンバータを配置してもよい。
【0067】以上に説明した装置を用いて曲げガラス板
を製造する方法の一例を説明する。ソーダライムシリカ
ガラスからなるガラス板40を加熱炉41内の搬送ロー
ル81により水平方向に搬送しながらその軟化点付近の
温度(例えばガラスの歪み点と軟化点との間の温度)に
まで加熱し、成形可能な状態で加熱炉41の搬出口82
から水平方向に搬出する。曲げ装置42へと搬入された
ガラス板40は、最上流側に位置する第1の押しつけロ
ール71と成形型46との間に挟み込まれ、このロール
71により、上記で説明した耐熱ベルト45を介して成
形型46へと押しつけれる。
【0068】耐熱ベルト45は、成形面と摺動しなが
ら、ガラス板搬送方向の下流側へと一定速度で進行し、
ガラス板40を搬送下流側へと導いていく。そして、図
10に示したように、その先端を第2の押しつけロール
72と接触させる。耐熱ベルト5の進行速度は、好まし
くは80mm/秒〜400mm/秒の範囲から選択され
る。この段階において、ガラス板40は、曲げ成形がま
だ施されていないため、実質的に平板である。
【0069】図10に示した状態から、ガラス板はさら
に搬送下流側へと搬送される。まず、第2の押しつけロ
ール72がガラス板の先端を少々上方へ持ち上げながら
ガラス板40を成形型46へと押しつける。この位置に
おいて成形型の成形面は、上方へわずかに後退している
とともに、ガラス板の幅方向についても、わずかに曲げ
られている。従って、この段階からガラス板40の曲げ
成形が開始される。
【0070】曲げ成形の間、押しつけロール47により
上方に押し上げられているガラス板40は、その上方の
表面全体が耐熱ベルト45と接触しており、ガラス板4
0は安定した姿勢を保ちながら搬送される。
【0071】ガラス板は、曲げ領域を通過しながら所定
の形状に曲げられた後に、仕切り板84のスリットを通
過して急冷装置へと搬送される。急冷装置内において、
ガラス板44は、搬送ロール83により一定速度で搬送
されながら冷却空気が吹きつけられて強化または半強化
される。曲げガラス板は、急冷せずに徐冷してもよい。
【0072】以上説明した方法により、従来の方法では
避け難かったロール跡のような表面の欠陥を生じさせる
こともなく、曲げガラス板を、連続的に製造することが
できた。
【0073】しかも、本実施形態において、第1〜第3
の実施形態で説明したベルトを耐熱ベルト45として用
いたところ、ベルトの接合部の段差に起因するガラス板
表面の欠陥を解消することができた。また、第4の実施
形態で説明したベルトを耐熱ベルト45として用い、ベ
ルトの幅方向の位置および寸法を規制しながらガラス板
を曲げ成形したところ、ベルトの表面の変形に起因する
ガラス板表面の欠陥を解消することができた。
【0074】曲げガラス板は、例えば搬送方向について
1300mmRの曲率半径を有し、幅方向について50
000mmRの曲率半径を有するものとすることができ
た。また、ガラス板の幅方向について非対称となった成
形面を有する成形型を用いて上記と同様に曲げ成形を実
施したところ、やはり表面の欠陥が抑制されたガラス板
を効率良く製造することができた。
【0075】本実施形態では、ガラス搬送方向と幅方向
との2方向にガラス板を曲げていく方法を示したが、本
発明の方法は、いずれか一方にのみガラス板を曲げる方
法としてもよい。例えば、ガラス板をガラス幅方向にの
み曲げる場合には、図13に示したように、水平方向に
伸びるガラス搬送路44を共有する加熱炉41,曲げ装
置42および急冷装置43を用いることができる。この
ような装置を用いれば、曲げ成形後のガラス板のハンド
リングが容易となる。なお、図13は、ガラス搬送路4
4の幅方向中心に沿った断面を示す。
【0076】また、本実施形態では、1つのベルトを用
いた方法を示したが、これに限ることなく、例えば、図
14に示したように、ガラス搬送路44の上下にベルト
45,49を配置して曲げ成形を実施してもよい。一対
のベルトにより、ガラス板を挟み込みながら曲げ成形す
れば、曲げガラス板の成形の自由度や表面状態をさらに
改善することができる。なお、この場合、第2のベルト
49についても、駆動ロール91、テンションロール9
2を含むロール91,92,93、ベルト温度調節装置
95を配置することが好ましい。
【0077】本発明のベルト、特に嵌合部を備えたベル
トは、限定されるわけではないが、本実施形態で示した
ように、少なくともガラス幅方向についてガラス板に曲
率を付与する方法に特に好適である。幅方向に曲げる場
合には、特にベルトのずれ、変形が生じやすいからであ
る。
【0078】以上説明した方法においては、ガラス板を
成形のために停止させる必要もなく、曲げ成形の間、ガ
ラス板の少なくとも片面がベルトにより保持されてい
る。したがって、表面に欠陥の少ない曲げガラス板を効
率よく連続的に製造することができる。
【0079】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、帯状の耐熱性部材の端部をガラス板を成形する表
面に露出しないように配置して、この耐熱性部材を接合
することにより、ガラス板の表面の欠陥を抑制でき、し
かも製造が容易なガラス板成形用ベルトを提供すること
ができる。
【0080】また、このベルトの耐熱性部材からなる表
面を搬送されているガラス板に押圧してこのガラス板を
曲げ成形することにより、製造効率および製品の品質に
優れた曲げガラス板の製造方法を提供することができ
る。従来のロールを用いた連続的なガラス板の曲げ成形
方法と比較すると、本発明の製造方法は、ベルトを用い
ているために、成形の自由度に優れ、ガラス板の表面に
ロール跡が生じることがない点で優れている。しかも、
上記ベルトを用いているために、ガラス板の表面の品質
がさらに良好に保たれる。
【0081】本発明により製造される曲げガラス板は、
建築用、自動車用等の窓ガラスとして特に有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のガラス板成形用ベルトの一形態を示
す斜視図である。
【図2】 図1に示したベルトの構成を説明するための
図である。
【図3】 図1に示したベルトの製造方法の一例を説明
するための工程図である。
【図4】 本発明のガラス板成形用ベルトの別の一形態
を示す斜視図である。
【図5】 本発明のガラス板成形用ベルトのまた別の一
形態を説明するための図である。
【図6】 本発明のガラス板成形用ベルトのさらに別の
一形態を示す部分斜視図である。
【図7】 図6に示したベルトの使用状態を示す図であ
る。
【図8】 本発明のガラス板成形用ベルトのまた別の一
形態を示す部分斜視図である。
【図9】 本発明の製造方法を実施するための装置の一
形態を示す断面図である。
【図10】 図9に示した製造装置の曲げ装置付近を拡
大して示す断面図である。
【図11】 図9に示した装置における成形型の一形態
を示す斜視図である。
【図12】 図9に示した成形型の断面図である。
【図13】 本発明の製造方法を実施するための装置の
別の一形態を示す断面図である。
【図14】 曲げ装置の別の一形態を示す断面図であ
る。
【図15】 曲げガラス板の製造に用いられていた従来
のベルトを示す斜視図である。
【符号の説明】
1,11,31 耐熱性部材 2 屈曲部 3 端部 5,6 耐熱性材料 7 当接部 14 支持部材 21 溝付きロール 23 Vベルト状ガイド機構 25 タイミングベルト状ガイド機構 40 ガラス板 41 加熱炉 42 曲げ装置 43 急冷装置 44 ガラス搬送路 45,49 ガラス板成形用ベルト(耐熱ベルト) 46 成形型 47 押しつけロール 61 成形面

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱されたガラス板を曲げ成形するため
    の表面を備え、前記表面が無限軌道を描くように帯状の
    耐熱性部材が接合されたガラス板成形用ベルトであっ
    て、前記帯状の耐熱性部材の端部が前記表面に露出しな
    いように配置された状態で、前記耐熱性部材が接合され
    ていることを特徴とするガラス板成形用ベルト。
  2. 【請求項2】 帯状の耐熱性部材の端部、または前記端
    部が無限軌道の外周側から内周側へと折り込まれて形成
    された屈曲部からなる一対が、前記無限軌道上において
    互いに対向した状態で、前記耐熱性部材が接合されてい
    る請求項1に記載のガラス板成形用ベルト。
  3. 【請求項3】 帯状の耐熱性部材の一対の端部が無限軌
    道の外周側から内周側へと折り込まれて形成された一対
    の屈曲部が前記無限軌道上において互いに対向し、かつ
    前記無限軌道の略全周にわたって前記耐熱性部材が実質
    的に同じ厚さを有するように前記一対の端部が前記内周
    側に配置された状態で、前記耐熱性部材が接合されてい
    る請求項1または2に記載のガラス板成形用ベルト。
  4. 【請求項4】 帯状の耐熱性部材の一対の端部が無限軌
    道の外周側から内周側へと折り込まれて形成された一対
    の屈曲部が前記無限軌道上において互いに対向し、かつ
    前記一対の端部が前記内周側において対向した状態で、
    前記耐熱性部材が接合されている請求項1または2に記
    載のガラス板成形用ベルト。
  5. 【請求項5】 帯状の耐熱性部材の一対の端部が前記無
    限軌道上において互いに対向した状態で、前記無限軌道
    の内周側に配置された支持部材を介して、前記耐熱性部
    材が接合されている請求項1または2に記載のガラス板
    成形用ベルト。
  6. 【請求項6】 支持部材の一対の端部が無限軌道の内周
    側において対向するように配置されている請求項5に記
    載のガラス板成形用ベルト。
  7. 【請求項7】 加熱されたガラス板を曲げ成形するため
    の表面を備え、前記表面が無限軌道を描くように帯状の
    耐熱性部材が接合されたガラス板成形用ベルトであっ
    て、前記無限軌道に沿って配置された嵌合部を備えてい
    ることを特徴とするガラス板成形用ベルト。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載のガラス
    板成形用ベルトを前記ベルトの無限軌道に沿って回転さ
    せながら、前記ベルトの耐熱性部材からなる表面を、前
    記無限軌道の一部に沿って搬送される加熱されたガラス
    板に押圧することにより、前記ガラス板を搬送しながら
    曲げ成形することを特徴とする曲げガラス板の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載のガラス板成形用ベルト
    を前記ベルトの嵌合部と嵌合する部材を備えたロールを
    用いて前記ベルトの無限軌道に沿って回転させながら、
    前記ベルトの耐熱性部材からなる表面を、前記無限軌道
    の一部に沿って搬送される加熱されたガラス板に押圧す
    ることにより、前記ガラス板を搬送しながら曲げ成形す
    ることを特徴とする曲げガラス板の製造方法。
  10. 【請求項10】 少なくともガラス板成形用ベルトの無
    限軌道と直交する方向にガラス板を曲げ成形する請求項
    8または9に記載の曲げガラス板の製造方法。
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