JP2000289507A - 車両用収納式座席 - Google Patents

車両用収納式座席

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JP2000289507A
JP2000289507A JP11102637A JP10263799A JP2000289507A JP 2000289507 A JP2000289507 A JP 2000289507A JP 11102637 A JP11102637 A JP 11102637A JP 10263799 A JP10263799 A JP 10263799A JP 2000289507 A JP2000289507 A JP 2000289507A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】簡単な構成で座面の収納機構を破損することな
く座面の収納を可能にする車両用収納式座席を提供す
る。 【構成】 車両内に設置される収納式座席10であっ
て、車両に固定された座席フレーム11と、該座席フレ
ーム11に軸34を介して枢着され、回動して車両の床
面と略垂直な収納位置と、略平行な使用位置とに回動移
動可能な座面部13と、この座面部13を、収納位置で
ロックする収納位置ロック46と使用位置においてロッ
クする使用位置ロック45と、これらのロック45、4
6のロックを解除するアクチュエータ47、48と、座
面部13が上記収納位置から使用位置に回動するのを許
容し、かつ使用位置ロック45によって使用位置でロッ
クされた座面部13を、使用位置ロック45のロックが
上記アクチュエータ47によって解除されたときに、使
用位置から収納位置まで弾性付勢力によって回動移動さ
せるガススプリング53とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、鉄道車両などの車両に適
した収納式座席に関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】近年、鉄道車両、特に通
勤時に使用される電車において、いわゆるラッシュ時な
どの混雑時には大量輸送を可能とし、混雑時以外はでき
るだけ多くの乗客に座席を提供するために、収納式座席
が使用されている。このような収納式座席、特に収納は
乗務員が一括管理することが望まれるので、車掌室また
は運転室に設けられたスイッチ操作による遠隔制御が可
能な収納式座席が開発されている。この種の遠隔操作可
能な収納式座席は、使用状態の座席を収納するときは、
乗務員がスイッチ操作して、電動機構によって座面を収
納位置まで移動させる構成である。収納位置まで移動し
た座面はロック機構により収納位置にロックされる。収
納状態の座席を使用可能にするときは、乗務員が遠隔操
作してロック機構を解除する。このロック解除状態で
は、使用者が手で座面を使用状態に移動させることがで
きる。
【0003】しかしながら、モータの回転力を利用して
座面を収納する従来の収納式座席は、座面を収納位置に
移動させるときに、座面と背もたれとの間に荷物が挟ま
れていた場合など、座面を収納位置まで移動できないと
きにはモータに過負荷がかかる。そのため、過負荷によ
ってモータが破損しないようにモータを保護するための
保護回路、制御回路が必要となり、コストアップしてい
た。
【0004】
【発明の目的】本発明は、上記従来の問題に鑑みてなさ
れたもので、簡単な構成で座面の収納機構を破損するこ
となく座面の収納を可能にする車両用収納式座席を提供
することを目的とする。
【0005】
【発明の概要】この目的を達成する請求項1記載の発明
は、車両内に設置される収納式座席であって、車両に固
定された座席フレームと、該座席フレームに枢着され、
回動して車両の床面と略垂直な収納位置と、略平行な使
用位置とに回動移動可能な座面部と、上記座面部が上記
使用位置に移動したときに該座面部を使用位置にロック
する使用位置ロック機構と、該使用位置ロック機構のロ
ックを解除する電動ロック解除手段と上記座面部が上記
収納位置から使用位置に回動するのを許容し、かつ上記
座面部を上記使用位置から収納位置まで回動付勢するガ
ススプリング手段とを備えたことに特徴を有する車両の
収納式座席である。この収納式座席によれば、使用する
ときは、乗客が収納位置にある座面部をガススプリング
手段の付勢力に抗して使用位置まで移動させるが、座面
部は、使用位置まで移動すると、使用位置ロック機構に
よって使用位置にロックされるので、簡単に使用状態に
することができる。座面部を収納するときは電動ロック
解除手段を作動させるが、電動ロック解除手段が作動す
ると使用位置ロック機構のロックが解除され、座面部が
ガススプリング手段によって使用位置から収納位置へ移
動するので、座面部の移動を阻止する外力が働いても、
座面部、ガススプリング手段に過負荷がかかることがな
く、ガススプリング手段によって座面部等が過負荷を受
けることも無い。本発明の車両用収納式座席は、収納位
置において座面をロックする収納位置ロック機構、この
収納位置ロック機構のロックを解除する電動ロック解除
手段を備えることが望ましい。電動ロック解除手段は車
掌室または運転室から遠隔制御可能な構成にできる。こ
の遠隔制御可能な構成によれば、座面部が収納位置にロ
ックされた状態で収納位置ロック機構を解除しても、座
面はガススプリング手段によって収納位置に保持されて
いるので、使用するかしないかは乗客に委ねられ、使用
しようとする乗客は、座面をガススプリング手段の付勢
力に抗して容易に使用位置まで引き出すことができる。
一方、座面部が使用位置で使用位置ロック機構によりロ
ックされている状態でこの使用位置ロック機構を解除す
ると、座面はガススプリング手段の弾性的は付勢力によ
って速度制御された状態で収納位置に戻る。
【0006】
【発明の実施の形態】以下図面に基づいて本発明を説明
する。図1および図2は、本発明を適用した鉄道車両用
収納式座席の一実施の形態を、使用状態及び収納状態で
示す斜視図である。この収納式座席10は、凹字形状の
フレーム部11に支持された、座面部13、背摺り部1
5および左右一対の肘掛部17を備えている。フレーム
部11は、詳細は図示しないが、床面に固定するための
アングルを備え、暖房器を内蔵した脚部および脚部の左
右に固定された支柱部からなる。この脚部の前部に踏込
板19が装着され、左右の支柱部には袖カバー21が装
着されている。両袖カバー21の上面には、この収納式
座席10が使用禁止であるのか、使用可能であるのかを
表示する使用可否表示灯23が装着されている。使用可
否表示灯23は、例えば、使用できない状態のときは赤
色ランプで使用不可の文字または収納状態の図形を表示
し、使用できるときは緑または青ランプで使用可能の文
字または使用状態の図形を表示してそれぞれの状態を乗
客に知らせる。
【0007】この収納式座席10の主要構成について、
さらに図3から図6を参照して説明する。図3は、座面
部13の主要部の構成を分解して示す斜視図、図4は使
用状態における同主要部の構成を、座席に向かって左側
の柱状部の袖カバーを外して示す側面図、図5は収納状
態における同主要部の構成を、座席に向かって右側の柱
状部の袖カバーを外して示す側面図、図6は図5の正面
図である。
【0008】座面部13は、座面フレーム31と、この
座面フレーム31に装着された座面用シートクッション
32と、座面用シートクッション32の底面に装着され
た、収納時に収納式座席10の外観を形成する化粧板3
2aにより主要部が構成されている。座面フレーム31
の左右両側の後部にはブラケット33が固定され、この
ブラケット33に、左右外方に突出する座面軸34が植
設されている。各座面軸34は、フレーム部11の柱状
部11a、11bに固定された座面ヒンジブラケット4
1、42の軸穴41a、42aに回動自在に挿通されて
いる。座面部13は、この座面軸34および座面ヒンジ
ブラケット41、42によって、収納位置と使用位置と
に回動自在に支持されている。そして、座面部13が使
用位置に引き出されたときに、ブラケット33に一体に
形成されたストッパ33aが、座面ヒンジブラケット4
1、42に固定されたストッパ41b、42bに当接し
て座面部13が床面と略平行な角度(使用位置)から下
がらないように規制されている。
【0009】軸穴41a、42aから座席外側方向に突
出した座面軸34の先端部にはそれぞれ、ストライカブ
ラケット43、44が固定されている。ストライカブラ
ケット43、44にはそれぞれ、ストライクピン43
a、44aが植設されている。左側のストライカブラケ
ット43のストライクピン43aは、座面部13が使用
位置に引き出されたときに、座面ヒンジブラケット41
に固定された使用位置ロック45に係合して座面部13
を使用位置に固定するように(収納位置方向へ回動でき
ないように)構成されている(図4参照)。右側のスト
ライカブラケット44のストライクピン44aは、座面
部13が収納位置に押し込まれたときに、座面ヒンジブ
ラケット42に固定された収納位置ロック46に係合し
て座面部13を収納位置に固定するように(使用位置に
引き出せないように)構成されている(図5参照)。
【0010】使用位置ロック45、収納位置ロック46
は、詳細は図示しないが、そのロック溝45a、46a
にストライクピン43a、44aが進入すると、ロック
プレートがストライクピン43a、44aの退路を断つ
位置に進出(ロック)する構成である。例えば、ロック
溝45a、46aに進入したストライクピン43a、4
4aによってガイドプレートが回転し、連動してロック
プレートがスナップアクションスプリングの付勢力に抗
して回転する。そしてストライクピン43a、44aが
ロック溝45a、46aのロック位置近傍まで進入した
ときに、ロックプレートはスナップアクションスプリン
グの付勢方向がロック位置方向に反転してロック位置ま
で回転し、ストライクピン43a、44aがロック溝4
5a、46aを抜けるのを阻止、つまりロックする。
【0011】さらに、ロック位置まで回転したロックプ
レートは、ロック溝45a、46aから抜け出るロック
解除位置方向にワイヤ49、50により回動させられる
が、ワイヤ49、50はアクチュエータ47、48によ
って牽引される。ワイヤ49、50によって牽引された
ロックプレートは、その回動途中にスナップアクション
スプリングの付勢力が反転してロック解除位置方向に付
勢され、その付勢力によりロック解除位置まで回転して
ロックを解除する。つまり、ストライクピン43a、4
4aがロック溝45a、46aから離脱するのを可能に
する。このように本実施例のロック機構45、46は、
アクチュエータ47、48を作動させるとロックが解除
され、座面部13を収納位置方向または使用位置方向に
回動可能になる。アクチュエータ47、48は、フレー
ム部11の柱状部11a、11bに固定されたアクチュ
エータブラケット52に装着されている。なお、図示実
施例では、アクチュエータ47、48およびワイヤ4
9、50が電動ロック解除手段を構成している。図示実
施例のアクチュエータ47、48は、モータおよび減速
ギヤ機構によりワイヤ49、50を牽引する構成である
が、電動ロック解除手段としては、電磁プランジャによ
りワイヤ49、50を牽引する機構などを利用できる。
【0012】ストライカブラケット43、44とフレー
ム部11の柱状部11a、11bに固定されたブラケッ
ト51との間に、ガススプリング53、54が連結され
ている。このガススプリング53、54は、無負荷状態
では全長が最長になる構成である。この実施例では、座
面部13が収納位置にあるときにガススプリング53、
54の全長が長くなり、座面部13を引き出すときにガ
ススプリング53、54を圧縮するように構成されてい
る。つまり、ガススプリング53、54は、座面部13
を使用位置から収納位置に回動付勢するように構成され
ているので、座面部13を収納位置から使用位置に引き
出すときにはガススプリング53、54のシリンダ内の
気体を圧縮するための力が必要であるが、使用位置から
収納位置へは、ガススプリング53、54のシリンダ内
の圧縮された気体の膨張力および気体の移動規制により
速度制御された伸長動作によって座面部13は自動的に
収納位置に戻る。なお、ガススプリング53、54は、
シリンダ部およびピストン部の先端部に形成された軸穴
が、ストライカブラケット43、44に植設された軸4
3b、44bと、ブラケット51に植設された軸51
a、51aに回動自在に嵌合されている。
【0013】この座面部13は、収納位置では収納位置
ロック46によってロックされ、使用位置では使用位置
ロック45によってロックされて、それぞれの位置にお
いて他方の位置へ移動するのが阻止されている。収納位
置におけるロック状態において、アクチュエータ48が
作動して収納位置ロック46のロックが解除されると、
座面部13は乗客が手で引き出すことが可能になるが、
収納位置から倒れないようにガススプリング53、54
によって付勢されている。乗客は、ガススプリング5
3、54の付勢力に抗して座面部13を使用位置まで引
き出す(回動させる)のである。座面部13を使用位置
まで回動させると、ブラケット33のストッパ33aが
ストッパ41b、42bに当接してそれ以上の引出しが
阻止されると同時に、ストライクピン43aが使用位置
ロック45に係止されるので、手を離しても座面部13
が収納位置方向に戻ることがない。ストッパ41a、4
2bは、ストッパ33a、33aと当接する当接端の位
置調整可能に形成されていて、ストッパ41a、42b
位置調整することで座面部13の傾斜角度を調整でき
る。なお、収納位置ロック46は、アクチュエータ48
によってロックが解除されると、アクチュエータ47に
よって使用位置ロック45のロックが解除されるまでロ
ック機構が作動しない構成である。この構成によれば、
座席使用可能状態において、乗客が座面部13を引き出
す途中で手を離してしまい、座面部13が収納位置に戻
ってもロックされないので、再び座面部13を引き出す
ことが可能になる。
【0014】この使用位置においてアクチュエータ47
が作動して使用位置ロック45のロックが解除される
と、座面部13はガススプリング53、54の伸長力に
よって収納位置方向に回転する。そして収納位置まで回
転すると、ストライクピン44aが収納位置ロック46
に係止されて、座面部13は収納位置から引き出せない
ようにロックされる。なお、収納位置を越えての回転
は、ストライクピン44aがロック溝46aの奥縁部に
当接すること、およびシートクッション32が背摺りク
ッション62に当接することによっても規制される。図
示実施例では、収納式座席10の左側に使用位置ロック
45を設け、右側に収納位置ロック46を設けたが、逆
位置でも、一方にまとめて設けても、両側それぞれに両
方のロック45、46を設けてもよく、両側ではなく中
央に設けてもよい。
【0015】また、この収納式座席10は、座面部13
の移動に連動して、背摺り部15および肘掛部17が収
納位置と使用位置とに移動する構成である。この連動機
構を、さらに図4、図5および図6を参照して説明す
る。本実施の形態では、収納式座席10に向かって左側
に、使用位置におけるロック機構を、同向かって右側に
収納位置におけるロック機構を装着してある。図4は、
収納式座席10の左側の構造を、図5、図6は収納式座
席10の右側の構造を示している。
【0016】背摺り部15は、背摺りフレーム61と、
背摺りフレーム61に装着された背摺りクッション62
により主要部が構成されている。背摺りフレーム61
は、その左右外側面の上端部において、フレーム部11
の支柱部11a、11bに設けられた軸63、63に回
動自在に軸支されている。
【0017】背摺りフレーム61の側面の下端部近傍
と、座面部13に固定されたブラケット33とが、弓形
に曲がったリンクプレート64によって連結されてい
る。背摺りフレーム61は、このリンクプレート64に
よって、座面フレーム31が使用位置にあるときには下
端部がせり出して垂直方向から所定角度傾斜した使用状
態に保持され(図4参照)、座面フレーム31が収納位
置方向に回転すると、下端部が後方に回転して、収納状
態では床面と略垂直な収納状態に保持される(図5参
照)。座面フレーム31が収納位置から使用位置方向に
回転すると、背摺りフレーム61は、このリンクプレー
ト64によって下端部が前方に回転して垂直方向から所
定角度傾斜した使用状態になる。
【0018】各肘掛部17は、肘掛フレーム71と、肘
掛フレーム71に装着された肘掛クッション72により
主要部が構成されている。そして肘掛フレーム71の座
席の外側面に固定された肘掛軸73を介してフレーム部
11の支柱部11a、11bに回動自在に軸支されてい
る。
【0019】さらに肘掛フレーム71には、肘掛軸73
から座席内に延びるブラケット74が固定されていて、
ブラケット74の後端部とストライカブラケット43、
44とがそれぞれリンク棒75、75によって連結され
ている。このリンク棒75、75によって肘掛フレーム
71は、座面フレーム31が使用位置にあるときには、
座面フレーム31同様に収納位置から引き出されて床面
と略水平な使用状態に保持される(図4参照)。座面フ
レーム31が収納位置方向に回転すると、肘掛フレーム
71は、後端部が下方に回転し、前端部が上昇して、収
納状態では床面と略垂直な収納状態に保持される(図5
参照)。座面フレーム31が収納位置から使用位置方向
に回転すると、肘掛フレーム71は、前端部が下方に、
後端部が上方に回転して床面と略水平な使用状態にな
る。なお図示実施例のリンク棒75は、ストライカブラ
ケット43、44に植設された連動軸43b、44bに
連結されている。さらにリンク棒75は、長さ調整可能
に形成されていて、長さを調整することで、肘掛フレー
ム71の角度を調整できる。
【0020】この収納式座席10の収納、引出し動作に
ついて、さらに図7に示した遠隔制御系の一実施の形態
を参照して説明する。アクチュエータ47、48は、車
掌室または運転室に設けられた使用スイッチSW1、収
納スイッチSW2、制御回路81および駆動回路83を
含む制御装置によって遠隔制御される。つまり、運転
者、車掌などによってスイッチSW1、2がオン操作さ
れると、制御回路81がこれを検知して、駆動回路83
を介してアクチュエータ47、48に通電して使用位置
ロック45、収納位置ロック46を解除させる。使用、
収納時の動作は、次の通りである。
【0021】使用スイッチSW1がオンされると制御回
路81は、アクチュエータ48に通電して収納位置ロッ
ク46を解除するとともに、使用可否灯23に使用可能
である旨を表示するランプを点灯させる。この使用可能
表示によって、乗客に座面部13を引き出して着席可能
である旨を知らせる。使用可否灯23の使用可能ランプ
の点灯を見た乗客は、座面部13を引き出して着席する
ことができる。座面部13の引出しに連動して、背摺り
部15および肘掛部17が使用位置まで移動する。ま
た、座面部13が使用位置まで引き出されると、使用位
置ロック45が作動して座面部13が使用位置に戻るの
が阻止される。
【0022】一方、制御回路81は、収納スイッチSW
2がオンされたときは、アクチュエータ47に通電して
使用位置ロック45のロックを解除するとともに、使用
可否灯23に使用不可を表示するランプを点灯させる。
この表示によって乗客は、座面部13を引き出すことが
できない旨を知ることができる。
【0023】なお、図7には1組の収納式座席10を対
象とした構成を示したが、通常は、その一編成の車両全
ての収納式座席10のアクチュエータ47、48を一斉
に操作可能なスイッチが設けられる。また、車両毎に制
御可能なスイッチ、あるいは各収納式座席10毎に制御
可能なスイッチを備えた構成にしてもよい。
【0024】さらに、座面部13が収納位置、使用位置
にあること、または使用位置ロック45、収納位置ロッ
ク46がロック状態に変化したことを検知する収納、使
用センサを設けて、収納位置ロック46を解除して使用
可能である旨を使用可否表示灯23の点灯により表示し
たときは、使用センサが検知したときに使用可否表示灯
23を消灯し、また使用位置ロック45を解除して使用
不可である旨を使用可否表示灯23により表示したとき
は、収納センサが検知したときに使用可否表示灯23を
消灯して省電力を図ることができる。収納式座席10の
使用状態表示灯を、収納式座席10が収納状態にあり、
かつ使用可能な状態のときにのみ点灯する構成にすれ
ば、部材の削減、省電力を図ることができる。また各セ
ンサの検知状態を表示する表示手段を制御装置に設ける
ことで、使用状態、あるいは異常を乗務員が統括的に監
視できる。
【0025】さらに本実施例の座面部13は、使用位置
から収納位置に戻るときには、ガススプリング53、5
4の弾性復元力および気体の流動規制によって制御され
た速度で戻るので、例えば、万一座面部13と背摺り部
15との間に荷物などが挟まれていて座面部13が収納
位置に戻るのを阻止されていても、座面部13はガスス
プリング53、54の弾性的な圧力によってのみ駆動さ
れているので、ガススプリング53、54が破損するこ
とも、あるいはガススプリング53、54によって負荷
を受ける部材が破損することもない。ガススプリング5
3、54は図示実施の形態に限定されず、要するに、ス
プリング単独のように座面が勢いよく跳ね上がらない構
成であって、所定の低速で座面部を収納位置に回動させ
ることができる調速可能な弾性付勢手段であればよい。
【0026】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り本発明によ
れば、収納位置と使用位置とに移動可能な収納式座席に
おいて、座面が使用位置に移動したときに使用位置ロッ
ク機構によりロックし、そのロックを電動ロック解除手
段によって解除可能であり、解除したときは、ガススプ
リング手段によって座面部を使用位置から収納位置へ移
動させるので、座面部を使用状態とする操作が容易であ
る。さらに本発明によれば、座面部を収納するときは電
動ロック解除手段を動作させるだけで座面部がガススプ
リング手段によって収納位置まで戻るので、座面部の移
動を阻止する外力が働いても、座面部、ガススプリング
手段に過負荷がかかることがなく、ガススプリング手段
の付勢力しか働かないので座面部等が過負荷を受けるこ
とが無くなり、これらの部材が破損する虞れがなくなる
など、簡単な構成、制御によって安全堅牢な収納式座席
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用した鉄道車両用収納式座席の一
実施の形態を、使用状態で示す斜視図である。
【図2】 同鉄道車両用収納式座席の一実施の形態を、
収納状態で示す斜視図である。
【図3】 同鉄道車両用収納式座席の主要構成部材を分
解して示す図である。
【図4】 同鉄道車両用収納式座席の使用状態における
主要構成部材を図1の矢線IV方向から見た、座席に向か
って左側の柱状部付近の側面図である。
【図5】 同鉄道車両用収納式座席の収納状態における
主要構成部材を図2の切断線V−Vに沿って一部切断し
て示す、右側の柱状部付近の側面図である。
【図6】 同鉄道車両用収納式座席の主要構成部材を収
納状態で示す、図5の正面図である。
【図7】 本発明の制御系の一実施の形態をブロックで
示す図である。
【符号の説明】
10 収納式座席 11 フレーム部 13 座面部 15 背摺り部 17 肘掛部 19 踏込板 21 袖カバー 31 座面フレーム 32 座面用シートクッション 33 ブラケット 33a ストッパ 34 座面軸 41 42 座面ヒンジブラケット 41b 42b ストッパ 43 44 ストライカブラケット 43a 44a ストライクピン 43b 44b 連動軸 45 使用位置ロック 46 収納位置ロック 45a 46a ロック溝 47 48 アクチュエータ 49 50 ワイヤ 52 アクチュエータブラケット 53 54 ガススプリング 61 背摺りフレーム 62 背摺りクッション 64 リンクプレート 71 肘掛フレーム 72 肘掛クッション 73 肘掛軸 74 ブラケット 75 リンク棒 81 制御回路 83 駆動回路 SW1 使用スイッチ SW2 収納スイッチ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両内に設置される収納式座席であっ
    て、 車両に固定された座席フレームと、 該座席フレームに枢着され、回動して車両の床面と略垂
    直な収納位置と、略平行な使用位置とに回動移動可能な
    座面部と、 上記座面部が上記使用位置に移動したときに該座面部を
    使用位置にロックする使用位置ロック機構と、 該使用位置ロック機構のロックを解除する電動ロック解
    除手段と上記座面部が上記収納位置から使用位置に回動
    するのを許容し、かつ上記座面部を上記使用位置から収
    納位置まで回動付勢するガススプリング手段と、を備え
    たことを特徴とする車両用収納式座席。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車両用収納式座席はさら
    に、上記座面部が上記収納位置に移動したときに該座面
    部を収納位置にロックする収納位置ロック機構と、この
    収納位置ロック機構のロックを解除する電動ロック解除
    手段とを備えている車両用収納式座席。
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