JP2000289435A - 空気調和ユニット及び車両用空気調和装置 - Google Patents

空気調和ユニット及び車両用空気調和装置

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JP2000289435A
JP2000289435A JP11103345A JP10334599A JP2000289435A JP 2000289435 A JP2000289435 A JP 2000289435A JP 11103345 A JP11103345 A JP 11103345A JP 10334599 A JP10334599 A JP 10334599A JP 2000289435 A JP2000289435 A JP 2000289435A
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air
heater core
evaporator
damper
unit
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Yasunari Tanaka
康也 田中
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 風量や温度調整などの空調能力を維持して、
特に空気調和ユニットの上下寸法を小さくして小型化す
る。 【解決手段】 内外気箱10と、ブロワユニット20
と、ダンパを備えた吹出口34,35,36が上部に開
口するユニットケース33内に、通過する導入空気と冷
媒との間で熱交換させるエバポレータ31と、通過する
導入空気と温水との間で熱交換させるヒータコア32
と、該ヒータコア32を通過する導入空気の流量を調整
するエアミックスダンパ37とを備え、エバポレータ3
1の上方にヒータコア32が配置される構成の空調部ユ
ニット30と、を具備してなる空気調和ユニットであっ
て、エバポレータ31の上面からフット吹出口36へ直
接冷風を導く冷風ダクト42と、ヒータコア32の上面
からデフロスタ吹出口34及びフェイス吹出口35へ直
接温風を導く温風通路43とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車両に
設置され、車室内における冷房及び暖房等の空気調和を
行う空気調和ユニット及び車両用空気調和機に係り、特
に、エバポレータとヒータコアとが上下に配置された一
体型空調ユニットを備えた空気調和ユニットに用いて好
適な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用空気調和装置に用いられる
空気調和ユニットには、図4及び図5に示すように、外
気導入口11a及び内気導入口11bが開口し内外気切
換ダンパを備えた内外気箱10と、外気または内気(以
下導入空気と呼ぶ)を吸引して下流側へ送風するブロワ
ファン21が設けられたブロワユニット20と、それぞ
れにダンパを備えたデフロスタ吹出口34、フェイス吹
出口35及びフット吹出口36が開口するユニットケー
ス33内に、冷房用のエバポレータ31と、暖房用のヒ
ータコア32と、サブダンパ38と連動してヒータコア
32を通過する導入空気の流量を調整するエアミックス
ダンパ37とを備えた空調部ユニット30とが一体に連
結されたものがある。この空気調和ユニット30では、
内外気箱10、ブロワユニット20及び空調部ユニット
30のケーシングが連結されて導入空気及び空調空気の
ダクトを形成している。なお、実際に車室内の乗員足元
へ温風を吹き出すための吹出口は、上述したフット吹出
口36とダクトによって接続されている。
【0003】また、空調部ユニット30内においては、
エバポレータ31の上方にヒータコア32が配置される
構成となっており、ブロワユニット20から送られてき
た導入空気は、全量がエバポレータ31を通過した後、
ヒータコア32の入口部でスライドするエアミックスダ
ンパ37及びサブダンパ38の位置に応じて、ヒータコ
ア32を通過する導入空気の流量が調整されるようにな
っている。このような従来の空調部ユニット30におい
ては、目標とする空調空気の温度を得るため、エバポレ
ータ31を通過した冷風とヒータコア32を通過した温
風とを衝突させて混合するための構造が必要となる。こ
のため、ヒータコアの上方には、いったん温風を横方向
に導いて上向きに流れる冷風と衝突させるための導風壁
Wが設けられている。従って、図5に示すように、温風
及び冷風を衝突させる領域が、冷風と温風とを混合して
温度調整するためのエアミックス領域AM1となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年の車両
動向、特に自動車の動向として、センターメータを設置
するものが登場している。このため、車両用空調装置に
おいては、特にセンターメータの設置位置と関係が深い
空気調和ユニットの小型化が望まれており、とりわけ高
さの低減が求められている。このような空気調和ユニッ
トの小型化は、センターメータの設置にかかわらず車室
内の居住空間を広くするのに有効であり、また、限られ
たスペースを有効利用する上で設計上の自由度を増すと
いうメリットもある。
【0005】しかしながら、上述した従来の空調部ユニ
ットを備えた空気調和ユニットは、エアミックス領域A
M1において冷風と温風とを衝突させる構造が必要であ
り、従って、ヒータコア上方の導風壁Wは必須の構成要
素であった。この導風壁Wは、空気調和ユニットの小型
化、特に空調部ユニットの上下寸法を低減する妨げとな
る。すなわち、圧力損失を抑制して必要な風量を確保す
るためには、ヒータコア32と導風壁Wとの間に設ける
間隙寸法S1をあまり小さくできないので、このような
構成が小型化の障害となっていた。
【0006】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、風量や温度調整などの空調能力を維持して、空気
調和ユニットを小型化、特に空調部ユニットの上下寸法
を小さくした空気調和ユニットの提供を目的とするもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため以下の手段を採用した。請求項1に記載の空
気調和ユニットは、外気導入口及び内気導入口が開口し
導入空気を内気または外気のいずれか一方に選択切り換
えする内外気切換ダンパを備えた内外気箱と、前記導入
空気を吸引して下流側へ送風するブロワファンが設けら
れたブロワユニットと、それぞれダンパを備えた複数の
吹出口が上部に開口するユニットケース内に、通過する
前記導入空気と冷媒との間で熱交換させるエバポレータ
と、通過する前記導入空気と温水との間で熱交換させる
ヒータコアと、該ヒータコアを通過する前記導入空気の
流量を調整するエアミックスダンパとを備え、前記エバ
ポレータの上方に前記ヒータコアが配置される構成の空
調部ユニットと、を具備してなる空気調和ユニットであ
って、前記エバポレータの上面からフット吹出口へ直接
冷風を導く冷風通路と、前記ヒータコアの上面からデフ
ロスタ吹出口及びフェイス吹出口へ直接温風を導く温風
通路とを設けたことを特徴とするものである。この場
合、前記冷風通路が前記ユニットケースと一体成形され
たダクト状であることが好ましく、特に、前記冷風通路
を前記ユニットケースの側壁に沿って一体成形するとよ
い。また、前記冷風通路は、前記ユニットケースの両側
壁に沿って2本設けるのが好ましい。そして、前記冷風
通路は、フェイス吹き出しモード時にフットダンパによ
り閉じられるようにするのが好ましい。
【0008】このような空気調和ユニットによれば、エ
アミックス領域をエバポレータの上方に設定できるよう
になり、導風壁をなくして上下寸法を小さくすることが
可能となる。
【0009】請求項6に記載の車両用空気調和装置は、
外気導入口及び内気導入口が開口し導入空気を内気また
は外気のいずれか一方に選択切り換えする内外気切換ダ
ンパを備えた内外気箱と、前記導入空気を吸引して下流
側へ送風するブロワファンが設けられたブロワユニット
と、それぞれダンパを備えた複数の吹出口が上部に開口
するユニットケース内に、通過する前記導入空気と冷媒
との間で熱交換させるエバポレータと、通過する前記導
入空気と温水との間で熱交換させるヒータコアと、該ヒ
ータコアを通過する前記導入空気の流量を調整するエア
ミックスダンパとを備え、前記エバポレータの上方に前
記ヒータコアが配置される構成の空調部ユニットとを具
備し、前記エバポレータの上面からフット吹出口へ直接
冷風を導く冷風通路と、前記ヒータコアの上面からデフ
ロスタ吹出口及びフェイス吹出口へ直接温風を導く温風
通路とを設けた空気調和ユニットと、ガス状の冷媒を圧
縮するコンプレッサと、高圧のガス冷媒を外気と熱交換
して凝縮させるコンデンサと、高温高圧の液冷媒を低温
低圧の液冷媒にする膨張弁とを具備し、前記エバポレー
タに低温低圧の液冷媒を供給する冷媒系と、エンジン冷
却水を前記ヒータコアに導入する加熱源系と、前記空気
調和ユニット、冷媒系及び加熱源系の作動制御を行う制
御部と、により構成したことを特徴とするものである。
【0010】このような車両用空気調和装置によれば、
導風壁をなくすることで空気調和ユニットが小型化され
るので、これを搭載する車両側の設計自由度が増し、車
室内空間の拡大にも貢献できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る空気調和ユニ
ット及び車両用空気調和装置の一実施形態を図面に基づ
いて説明する。図2は、本発明による車両用空気調和装
置の構成を示す図であり、この車両用空気調和装置は、
大きくは冷暖房などの空気調和を行う空気調和ユニット
1と、冷房運転時に空気調和ユニット1へ冷媒を供給す
る冷媒系2と、暖房運転時に空気調和ユニット1へ熱源
となるエンジン冷却水を供給する加熱源系3と、装置全
体の作動制御を行う制御部4とにより構成されている。
【0012】空気調和ユニット1は、図1に示すよう
に、内外気箱10、ブロワユニット20、空調部ユニッ
ト30が一体に接続されたものである。この空気調和ユ
ニット1は、一般的なセダン型乗用車の場合、車室内か
ら見て左側の助手席側で、しかもダッシュボードの下方
に位置するエンジンルームの後部に配置されている。以
下、この空気調和ユニット1を空気の流れの順に説明す
る。
【0013】最初の内外気箱10は、空気調和ユニット
1に導入する空気を外気(車室外の空気)または内気
(車室内の空気)のいずれか一方に選択切り換えする機
能を有する部分である。ここでは、車室外に連通する外
気導入口11aと車室内に連通する内気導入口11bと
が設けられており、両導入口11a,11bのいずれか
一方を内外気切り換えダンパ(図示省略)により閉じ
て、導入する空気(以下、導入空気と呼ぶ)を選択する
ようになっている。
【0014】ブロワユニット20は、内外気箱10の下
流に接続して設けられ、ブロワファン21の作動により
外気または内気を選択的に吸引して後述する空調部ユニ
ット30へ送風する機能を有している。このブロワファ
ン21は、電動モータ22を駆動源とし、一般的には停
止位置の他に、複数の風量切り換えができるようになっ
ている。なお、車両の走行中に外気を導入する場合に
は、ブロアファン21が停止していても走行風である外
気を空調部ユニット30へ流すことができる。
【0015】空調部ユニット30は、ブロワユニット2
0から送風されてきた導入空気の除湿や温度調整などを
実施して空調する機能を有している。この空調部ユニッ
ト30は、冷房用の熱交換器であるエバポレータ31
と、暖房用の熱交換器であるヒータコア32とをユニッ
トケース33内に格納することで、一体化したものであ
る。ユニットケース33には、デフロスタ吹出口34,
フェイス吹出口35,フット吹出口36が開口し、それ
ぞれデフロスタダンパ34a,フェイスダンパ35a,
フットダンパ36aを備えている。ユニットケース33
内にはさらに、ヒータコア32を通過して温風となる導
入空気の流量を調整するエアミックスダンパ37と、こ
のエアミックスダンパ37と連動して冷風の風量を調整
可能なサブダンパ38が設けられている。なお、エアミ
ックスダンパ37は、冷風の風量調整にも貢献できる。
【0016】エバポレータ31は、ブロワユニット20
から送られてきた導入空気の全量が最初に通過するよう
に配置されている。ヒータコア32は、エバポレータ3
1の下流側となる上方に配置されるが、導入空気はその
全量が必ずヒータコア32を通過するものではない。従
って、ヒータコア32は、流路となるユニットケース3
3の断面の一部に配置されており、ヒータコア32の設
置面では、導入空気がヒータコア32を通過する加熱流
路39と、通過しない非加熱流路40とに分かれる。こ
の結果、ヒータコア32の入口面に沿ってスライドする
エアミックスダンパ37と、ヒータコア32と略同一面
上の非加熱流路40に配置されたサブダンパ38との開
閉位置により、ヒータコア32を通過する導入空気と、
ヒータコア32を通過しない導入空気とに分割される。
【0017】デフロスタ吹出口34、フェイス吹出口3
5及びフット吹出口36は、何れもヒータコア32上方
のユニットケース33上部に開口している。各吹出口
は、車両前方側から車室側へフット吹出口36、デフロ
スタ吹出口34、フェイス吹出口35の順に配置されて
いる。このうち、フット吹出口36は、空調部ユニット
30の前方を通るダクト41により、乗員の足元に設置
される実際の吹出口と接続されている。また、ユニット
ケース33の側壁33aには、非加熱流路40のエバポ
レータ31上面からフット吹出口36へ直接冷風を導く
ための冷風通路となる冷風ダクト42が設けられてい
る。この冷風ダクト42は、樹脂成型品であるユニット
ケース33と一体成型することにより設けられた閉断面
を有するダクトであり、本実施形態では、両側壁33a
にそって2本設けられている。なお、冷風ダクト42の
出口は、フェイスモード時に、すなわちフット吹出口3
6を全閉とする時、フットダンパ36aにより全閉とな
るように設定されている。
【0018】そして、両側壁33aに設けた冷風ダクト
42に挟まれているヒータコア31の上面中央部には、
ヒータコア32の上面からデフロスタ吹出口34及びフ
ェイス吹出口35へ直接温風を導く温風通路43が設け
られている。すなわち、従来技術においてこの温風通路
42の形成を妨げていた導風板W(図5参照)をなくし
たもので、この温風通路43が冷風と温風とを混合して
温度調整するエアミックス領域AMとしても機能する。
【0019】空調部ユニット30に設置されるエバポレ
ータ31は、冷房運転時に後述する冷媒系2から低温低
圧の液冷媒の供給を受け、ブロワユニット20から送風
されてた導入空気と液冷媒との間で熱交換させる。この
結果、導入空気は冷媒に熱を奪われて冷却及び除湿され
た冷風となり、加熱流路39または非加熱流路40へ導
かれる。ヒータコア32は、暖房運転時に後述する加熱
源系3から高温のエンジン冷却水の供給を受け、エバポ
レータ31を通って送風されてきた導入空気を加熱する
熱交換器である。ヒータコア32に送られる導入空気
は、エアミックスダンパ37の開度に応じて流量調整さ
れる。
【0020】上述したデフロスタ吹出口34は、冬季走
行前のフロントガラスの霜取り及び雨天走行中のフロン
トガラスの曇りを除去するために、フロントガラスなど
の内面に直接当たるよう温風及び除湿した風を吹き出す
ものであり、このような空調運転モードは「デフロスタ
吹き出しモード」と呼ばれている。また、フェイス吹出
口35は、主として夏季の冷房運転時に乗員の上半身へ
向けて冷風を吹き出すものであり、このような空調運転
モードは「フェイス吹き出しモード」と呼ばれている。
そして、フット吹出口36は、主として冬季の暖房運転
時に乗員の足元へ温風を吹き出すものであり、「フット
吹き出しモード」と呼ばれている。なお、主として春や
秋の中間期に用いられ、フェイス吹出口35及びフット
吹出口36の両方から空調された空気を吹き出す「バイ
レベル吹き出しモード」と呼ばれる空調運転モードもあ
り、この場合は、フェイス吹出口35からの吹き出し風
をフット吹出口36より低温とする頭寒足熱とするのが
一般的である。
【0021】次に、冷媒系2の構成を図2に基づいて説
明する。この冷媒系2は、エバポレータ31に低温低圧
の液冷媒を供給するもので、コンプレッサ51、コンデ
ンサ52及び膨張弁53とを具備している。コンプレッ
サ51は、エバポレータ31で車室内の熱を奪って気化
した低温低圧のガス冷媒を圧縮し、高温高圧のガス冷媒
としてコンデンサ52へ送り出すものである。自動車用
空気調和装置の場合、コンプレッサ51は、通常エンジ
ン54よりベルト及びクラッチを介して駆動力を受け
る。コンデンサ52は、エンジンルームの前部に配設さ
れ、コンプレッサ51から供給された高温高圧のガス冷
媒を外気で冷却し、ガス状の冷媒を凝縮液化させるもの
である。こうして液化された冷媒は、レシーバ(図示省
略)へ送られて気液の分離がなされた後、高温高圧の液
冷媒として膨張弁53に送られる。この膨張弁53で
は、高温高圧の液冷媒を減圧及び膨張させることによっ
て低温低圧の液(霧状)冷媒とし、エバポレータ31へ
供給する。なお、膨張弁53は、一般的にはエバポレー
タ31と共に空調部ユニット30内の適所に設置され
る。
【0022】続いて、加熱源系3の構成を図2に基づい
て簡単に説明する。この加熱源系3は、ヒータコア32
に熱源となる高温のエンジン冷却水を供給するもので、
エンジン54とラジエタ55との間を循環するエンジン
冷却水系から、その一部をウォータバルブ56による流
量制御を行って空気調和装置に導入するものである。な
お、図中の符号57は冷却水循環用のポンプ、58はサ
ーモスタット、59はバイパス流路である。
【0023】最後に、制御部4の構成を簡単に説明す
る。この制御部4は、空気調和装置を構成している空気
調和ユニット1、冷媒系2及び加熱源系3の作動制御を
行うもので、通常、乗員が各種の設定を行う操作パネル
に制御回路を組み込んで、インスツルメントパネルの中
央部に設置されている。この制御部4では、内外気切り
換えダンパの切り換え操作、吹出口などに設けられたダ
ンパ類の開閉操作による各種運転モードの選択切り換
え、ブロワファン21の風量切り換え及び所望の温度設
定操作などを行うことができる。
【0024】このように構成された車両用空気調和装置
では、ブロアファン21を駆動することにより、外気ま
たは内気が内外気箱10の外気導入口11aまたは内気
導入口11bから空気調和ユニット1内に導入され、こ
の導入空気はブロワユニット20を通って下流側の空調
部ユニット30へと送られる。空調部ユニット30内を
流れる導入空気はエバポレータ31を通過するが、ここ
では冷媒系2から低温低圧の液冷媒が供給される冷房運
転時に冷媒と熱交換して冷却及び除湿され、さらに下流
側のヒータコア32へ向けて流れる。
【0025】一方、冷却及び除湿された導入空気は、エ
アミックスダンパ37がヒータコア32に通じる加熱流
路39を完全に覆っていると、導入空気はその全量が非
加熱流路40を通り、ダンパが開状態の吹出口から車室
内に冷風が吹き出される。なお、この時のサブダンパ3
8は、非加熱流路40を全開としている。また、エアミ
ックスダンパ37が加熱流路39を全開し、サブダンパ
38と共に非加熱流路40を全閉にしている時は、導入
空気の全部がヒータコア32を通過して加熱され、ダン
パが開状態の吹出口から車室内に温風が吹き出される。
さらにまた、エアミックスダンパ37が中間位置にある
ときは、ヒータコア32を通過しない冷風とヒータコア
32を通過した温風とが、ヒータコア32の上方に形成
されたエアミックス領域AMで混合され、所望の温度に
空調された空気が運転モードに応じて、ダンパが開状態
にある吹出口から車室内に向けて吹き出される。
【0026】図3は、各吹き出しモード毎のダンパ開閉
状態を示したもので、左側は冷風ダクト42が設けられ
た部分の断面、右側は中央部の断面を示している。
(1)のフェイス吹き出しモードでは、デフロスタ吹出
口34及びフット吹出口36が全閉となり、加熱流路3
9を通った温風と、非加熱流路40を通った冷風とが、
所定の割合によりヒータコア32上部のエアミックス領
域AMで混合されて、設定された温度に空調された空気
となってフェイス吹出口35から吹き出す。この時、フ
ットダンパ36aによって冷風ダクト42の出口も閉じ
られているので、冷風ダクト42から吹き出した冷風が
ヒータコア32の上部を通過して加熱され、フェイス吹
出口35から吹き出す空調空気に加わって設定温度より
高い空調空気になるのを防止している。
【0027】(2)のバイレベル吹き出しモードでは、
フェイス吹出口35及びフット吹出口36が中間開度の
状態にあり、デフロスタ吹出口34が全閉となる。この
場合には、フェイス吹出口35から上述したフェイス吹
き出しモードと同様に空調された空気が吹き出すと共
に、フット吹出口36からも空調された空気が吹き出し
て、ダクト41を通って導かれる。フット吹出口36か
ら吹き出す空気は、加熱流路39を通過した温風と冷風
ダクト42に導かれた冷風とを混合して、温度調整した
ものである。
【0028】(3)のフット吹き出しモードは、フット
吹出口36が全開し、フェイス吹出口35は全閉、デフ
ロスタ吹出口34は適当に開いた状態となっている。こ
の場合には、加熱流路39を通過した温風及び冷風ダク
ト42に導かれた冷風を混合して温度調整された空調空
気が、フット吹出口36から吹き出す。また、デフロス
タ吹出口34からは、加熱流路39を通過した温風に、
非加熱流路40からサブダンパ38の隙間を通って漏れ
だした若干の冷風が混合されてなる空調空気が吹き出す
ことになる。
【0029】(4)のデフロスタ/フット吹き出しモー
ドは、何れも温風が主体の吹き出しモードであり、デフ
ロスタ吹出口34及びフット吹出口36が開となり、フ
ェイス吹出口35は全閉である。この場合も、加熱流路
39を通過した温風及び冷風ダクト42に導かれた冷風
を混合して温度調整された空調空気が、フット吹出口3
6から吹き出す。また、デフロスタ吹出口34からは、
加熱流路39を通過した温風に、非加熱流路40からサ
ブダンパ38の隙間を通って漏れだした若干の冷風が混
合されてなる空調空気が吹き出すことになる。
【0030】(5)のデフロスタ吹き出しモードは、デ
フロスタ吹出口34が全開で、他のフェイス吹出口35
及びフット吹出口36は全閉となる。この場合には、加
熱流路39を通過した温風に非加熱流路40から漏れだ
した若干の冷風が混合されてなる空調空気が、デフロス
タ吹出口34から吹き出すことになる。
【0031】このように、本発明の空気調和ユニット1
では、フット吹き出しモード時には専用の冷風ダクト4
2を用いて温度調整を行うので、ヒータコア32の上部
に、冷風と温風とを効率よく混合することができる比較
的小さなエアミックス領域AMを設けることが可能とな
る。このため、導風壁を設ける必要がなくなり、しかも
比較的狭い領域での混合・温度調整が可能であることか
ら、空調部ユニット30の高さ寸法を小さくすることが
可能となる。また、導風壁Wがなく温風通路43を通っ
て直接デフロスタ吹出口34及びフット吹出口36へ温
風を供給できることから、圧力損失の低減がなされ、風
量の増加にも有効である。
【0032】さらに、冷風ダクト42をユニットケース
33の側壁33aに一体成形する構造としたので、部品
点数を増すことなく低コストで製造できる。なお、両側
壁33aを利用して2本の冷風ダクト42を形成したの
で、1本の場合よりも均一な温度調整をすることができ
る。
【0033】
【発明の効果】本発明の空気調和ユニット及び車両用空
気調和装置によれば、以下の効果を奏する。 (1) 冷風と温風とを混合して所望の空調空気を得る
ためのエアミックス領域を縮小できるので、ユニット全
体の小型化が可能となる。特に、導風壁が不要であるた
め、圧力損失の増加を防ぐため限度があった上下方向の
寸法低減を実現するのに有効である。 (2) 圧力損失の小さい構造となるので、吹き出し風
量の増加やブロワファンの消費電力低減にも効果があ
る。 (3) ユニットケーシングと一体成形により冷風ダク
トを形成できるので、低コストで製造することができ
る。 (4) 空気調和ユニットを小型化できたことにより、
車両の限られたスペースを有効利用できるようになり、
設計の自由度を増す効果がある。また、限られた条件の
下で、車両の居住空間を広くできるといった効果もあ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る空気調和ユニットの一実施形態
を示す図で、(a)は車室側正面から見た構成図、
(b)は(a)のA−A断面図、(c)は冷風ダクトの
形状例を示す斜視図である。
【図2】 本発明に係る車両用空気調和装置の構成を示
す系統図である。
【図3】 本発明の空気調和ユニットにおける吹き出し
モードとダンパ開閉状態との関係を示す説明図である。
【図4】 従来の空気調和ユニットを車室側から見た斜
視図である。
【図5】 図4のB−B断面図である。
【符号の説明】
1 空気調和ユニット 2 冷媒系 3 加熱源系 4 制御部 10 内外気箱 20 ブロワユニット 30 空調部ユニット 31 エバポレータ 32 ヒータコア 33 ユニットケース 33a 側壁 34 デフロスタ吹出口 34a デフロスタダンパ 35 フェイス吹出口 35a フェイスダンパ 36 フット吹出口 36a フットダンパ 37 エアミックスダンパ 38 サブダンパ 39 加熱流路 40 非加熱流路 42 冷風ダクト(冷風通路) 43 温風通路 AM エアミックス領域

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外気導入口及び内気導入口が開口し導入
    空気を内気または外気のいずれか一方に選択切り換えす
    る内外気切換ダンパを備えた内外気箱と、 前記導入空気を吸引して下流側へ送風するブロワファン
    が設けられたブロワユニットと、 それぞれダンパを備えた複数の吹出口が上部に開口する
    ユニットケース内に、通過する前記導入空気と冷媒との
    間で熱交換させるエバポレータと、通過する前記導入空
    気と温水との間で熱交換させるヒータコアと、該ヒータ
    コアを通過する前記導入空気の流量を調整するエアミッ
    クスダンパとを備え、前記エバポレータの上方に前記ヒ
    ータコアが配置される構成の空調部ユニットと、を具備
    してなる空気調和ユニットであって、 前記エバポレータの上面からフット吹出口へ直接冷風を
    導く冷風通路と、前記ヒータコアの上面からデフロスタ
    吹出口及びフェイス吹出口へ直接温風を導く温風通路と
    を設けたことを特徴とする空気調和ユニット。
  2. 【請求項2】 前記冷風通路が、前記ユニットケースと
    一体成形されたダクト状であることを特徴とする請求項
    1に記載の空気調和ユニット。
  3. 【請求項3】 前記冷風通路が、前記ユニットケースの
    側壁に沿って一体成形されたことを特徴とする請求項2
    に記載の空気調和ユニット。
  4. 【請求項4】 前記冷風通路が、前記ユニットケースの
    両側壁に沿って2本設けられたことを特徴とする請求項
    3に記載の空気調和ユニット。
  5. 【請求項5】 前記冷風通路は、フェイス吹き出しモー
    ド時にフットダンパにより閉じられることを特徴とする
    請求項1ないし4のいずれかに記載の空気調和ユニッ
    ト。
  6. 【請求項6】 外気導入口及び内気導入口が開口し導入
    空気を内気または外気のいずれか一方に選択切り換えす
    る内外気切換ダンパを備えた内外気箱と、前記導入空気
    を吸引して下流側へ送風するブロワファンが設けられた
    ブロワユニットと、それぞれダンパを備えた複数の吹出
    口が上部に開口するユニットケース内に、通過する前記
    導入空気と冷媒との間で熱交換させるエバポレータと、
    通過する前記導入空気と温水との間で熱交換させるヒー
    タコアと、該ヒータコアを通過する前記導入空気の流量
    を調整するエアミックスダンパとを備え、前記エバポレ
    ータの上方に前記ヒータコアが配置される構成の空調部
    ユニットとを具備し、前記エバポレータの上面からフッ
    ト吹出口へ直接冷風を導く冷風通路と、前記ヒータコア
    の上面からデフロスタ吹出口及びフェイス吹出口へ直接
    温風を導く温風通路とを設けた空気調和ユニットと、 ガス状の冷媒を圧縮するコンプレッサと、高圧のガス冷
    媒を外気と熱交換して凝縮させるコンデンサと、高温高
    圧の液冷媒を低温低圧の液冷媒にする膨張弁とを具備
    し、前記エバポレータに低温低圧の液冷媒を供給する冷
    媒系と、 エンジン冷却水を前記ヒータコアに導入する加熱源系
    と、 前記空気調和ユニット、冷媒系及び加熱源系の作動制御
    を行う制御部と、により構成したことを特徴とする車両
    用空気調和装置。
JP11103345A 1999-04-09 1999-04-09 空気調和ユニット及び車両用空気調和装置 Withdrawn JP2000289435A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107042745A (zh) * 2017-04-06 2017-08-15 南方英特空调有限公司 一种汽车空调箱后吹面结构

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