JP2000289144A - 粉粒体の包装材料及び包装方法 - Google Patents

粉粒体の包装材料及び包装方法

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JP2000289144A
JP2000289144A JP10271199A JP10271199A JP2000289144A JP 2000289144 A JP2000289144 A JP 2000289144A JP 10271199 A JP10271199 A JP 10271199A JP 10271199 A JP10271199 A JP 10271199A JP 2000289144 A JP2000289144 A JP 2000289144A
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compound film
polymer compound
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packaging material
aluminum
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JP10271199A
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Yoshiaki Noguchi
良明 野口
Satoru Nishimura
悟 西村
Shiyuujirou Nagashima
州司郎 長島
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Sumikin Welding Industries Ltd
Original Assignee
Sumikin Welding Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分な耐吸湿性を有すると共に、その開口部
を確実に密封することができ、そのため全体としてその
耐吸湿性を改善することが可能な溶接用フラックス等の
粉粒体の包装材料及び包装方法を提供する。 【解決手段】 複数種類の高分子化合物フィルムと、ア
ルミニウムをコーティングした高分子化合物フィルム又
はアルミニウム箔とを組合せた4層以上の構造を有し、
各高分子化合物フィルム厚さの合計を40〜150μm
とした包装材料を用いる。そして熱圧着幅を3mm以上
にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サブマージアーク
溶接用フラックスや耐吸湿性を要求される粉粒体の包装
材料及び包装方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】サブマージアーク溶接用フラックスに
は、原料を高温で溶融した後、冷却して製造する溶融フ
ラックスと、粒状及び粉末原料を使用し、バインダー等
の固着剤で混合、練合、造粒した後、乾燥して製造する
ボンドフラックスがある。いずれのフラックスも水分吸
着に敏感であり、水分が吸着したフラックスを使用して
溶接を行うと、溶接金属中の拡散性水素量が増加する。
溶接金属中の拡散性水素量が5ml/100gを越える
フラックスを使用して、高張力鋼や低・高合金鋼等を溶
接すると、溶接割れ、ピット、ポックマーク等の溶接欠
陥が発生し易くなる傾向がみられる。そこで従来、極端
に吸湿し易いボンドフラックスや、溶融フラックスの供
給、搬送は、缶に封入した状態で行われている。しかし
ながら上記缶による供給、搬送では、その取扱い量に制
限があること、及び空き缶処理が煩雑であることから、
紙袋による供給、搬送も行われていた。この紙袋は、水
分の吸着を抑えるため、3〜4枚の紙を重ねた構造とな
っているが、紙袋ではどうしても保管中に、空気に含ま
れる水分を吸収してしまい、内装するフラックスに吸着
して拡散性水素量を製造直後の値に保持することは困難
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで高分子化合物フ
ィルムを内装した紙袋も用いられているが、その密封性
に依然として問題があり、その耐吸湿性は十分なものと
はいえないのが実情である。それは、上記紙袋を用いる
場合、その開口部はミシン縫いにより閉鎖されており、
また高分子化合物フィルムを内装した紙袋の場合、その
開口部は輪ゴム止めや金属リングによる締付けによって
閉鎖されており、これらの開口部の密封性が十分なもの
ではないためである。また、高分子化合物フィルムにお
いても耐吸湿性には問題があり、ヒートシール等で完全
に密封されていても長時間にわたって湿度が高い状態で
保管された場合、高分子化合物フィルム膜から外気の湿
分が浸入して、内包された粉粒体に吸着していくことが
知られている。
【0004】この発明は上記従来の欠点を解決するため
になされたものであり、その目的は、十分な耐吸湿性を
有すると共に、その開口部を確実に密封することがで
き、そのため全体としてその耐吸湿性を改善することが
可能な粉粒体の包装材料及び包装方法を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで請求項1の粉粒体
の包装材料は、複数種類の高分子化合物フィルムと、ア
ルミニウムをコーティングした高分子化合物フィルム又
はアルミニウム箔とを組合せた4層以上の構造を有し、
各高分子化合物フィルム厚さの合計を40〜150μm
としていることを特徴としている。
【0006】高分子化合物には、その分子が線状のもの
(線状高分子、高密度ポリエチレン等)、その分子が分
枝構造もの(低密度ポリエチレン等)、その分子が3次
元的に網状になったもの(網状高分子、加硫ゴムやフェ
ノール樹脂等)などがあり、一般に前2者は熱すると融
解し、溶剤にも可溶であるが、後者は不溶不融であるな
ど、それぞれ異なった性質を有している。このように性
質の異なる高分子化合物フィルムを数種類組み合わせて
多層構造とすることで、それぞれの長所を併せ持った多
層構造の包装材料が得られる。
【0007】さらにアルミニウムをコーティングした高
分子化合物フィルム又はアルミニウム箔を組合せること
で、耐吸湿性がさらに向上し、また日光や紫外線等の影
響によって、フラックスが変質したり、粒度が微細化す
るのを確実に防止できる。また上記包装材料において
は、高分子化合物フィルムは、各層の厚さが5μm以上
で、4層以上の合計厚さが40μm以上、かつ150μ
m以下とする。これは高分子化合物フィルムの合計厚さ
が40μm未満では熱圧着時にフィルムが破損する。一
方高分子化合物フィルムの合計厚さが150μmを越え
ると熱圧着が困難となるためである。また組合せる高分
子化合物フィルム、アルミニウムコーティング高分子化
合物フィルム、アルミニウム箔の構造を4層以上として
いるが、これは4層未満では、全体としてその強度が十
分でないことに加えて、耐吸湿性も十分ではないためで
ある。
【0008】また請求項2の粉粒体の包装材料は、上記
請求項1の粉粒体の包装材料において、最外層の表面に
滑り止め加工を施していることを特徴としている。
【0009】高分子化合物フィルムは、一般的にその表
面性状が滑らかで滑り易いことから、パレットへの製品
の積載も搬送が困難となり、実用性にやや劣る傾向があ
る。そこで請求項2のように、最外層の表面に滑り止め
加工を施せば、製品の積載、搬送作業が行い易くなる。
滑り止め加工としては、最外層の高分子化合物フィルム
の表面に滑り止め剤をコーティングする方法、滑り止め
突起を形成した高分子化合物フィルムを用いる方法、紙
等の滑りにくい材料と高分子化合物フィルムとを組合せ
たり、又は密着させる方法等を挙げることができる。
【0010】さらに請求項3の粉粒体の包装方法は、上
記請求項1又は請求項2の粉粒体の包装材料を用い、3
mm以上の幅で熱圧着してその内部を密封することを特
徴としている。
【0011】上記請求項1及び請求項2の粉粒体の包装
材料を用いる場合、包装時の密封性が重要であり、その
ためには3mm以上の圧着幅でもって熱圧着を行う必要
がある。圧着幅が3mm未満では圧着部の強度が不十分
で、圧着部分が剥がれて密封性が悪くなることから、圧
着幅を3mm以上とした。
【0012】上記請求項1、請求項2の粉粒体の包装材
料及び請求項3の粉粒体の包装方法は、サブマージアー
ク溶接用のフラックスの他、吸湿を嫌う他の粉体や顆粒
品(例えば、連続鋳造用のパウダー等)に対しても、そ
の適用が可能である。また上記請求項1、請求項2の粉
粒体の包装材料及び請求項3の粉粒体の包装方法は、紙
袋や缶との組合せで、その内装用の包装材料、内装用の
包装方法としても使用が可能である。
【0013】
【実施例】次にこの発明の粉粒体の包装材料及び包装方
法の具体的な実施例について、図面を参照しつつ詳細に
説明する。まず図1に包装材料の断面図を模式的に示し
ている。図のように、包装状態において内側となる部分
から外側に向けて順に、複数の高分子化合物フィルム層
1・1、アルミニウムコーティング高分子化合物フィル
ム又はアルミニウム箔層2、高分子化合物フィルム層3
を配置し、さらに最外層として滑り止め加工を施した高
分子化合物フィルム層4を配置することによって包装材
料を構成している。そして上記のような構造の前提に、
表1に示すように、本発明の実施例1〜9と比較例1〜
11を作成した。
【0014】
【表1】
【0015】上記表1から明らかなように、アルミニウ
ムコーティング高分子化合物フィルムやアルミニウム箔
を使用しない場合には(比較例1、2、3、6、8)、
十分な耐吸湿性が得られず、フラックス中の拡散性水素
量が時間の経過に従って増加する。さらに具体的には、
表2及び図2に拡散性水素量が変化していく状態を示
す。これは表1における実施例2、4、8と比較例2、
6、8とを対比して示したものである。表2及び図2の
ように、実施例と比較例とでは、製造直後(密閉直後)
の拡散性水素量は略同じ水準であるものの、実施例の拡
散性水素量に大きな変化はみられないのに対し、各比較
例においては、時間の経過と共に、拡散性水素量は次第
に増加していく。このことから包装材料においては、ア
ルミニウムコーティング高分子化合物フィルム又はアル
ミニウム箔の存在が不可欠であることが明らかである。
【0016】
【表2】
【0017】また表1に示すように、高分子化合物フィ
ルムの各層の合計厚さが40μm未満の場合(比較例
4、9)には、熱圧着時に高分子化合物フィルムが破損
する一方、高分子化合物フィルムの各層の合計厚さが1
50μmを越える場合(比較例7、10、11)には、
熱圧着で密封することが困難になる。さらにアルミニウ
ムコーティング高分子化合物フィルムやアルミニウム箔
を使用し、かつ高分子化合物フィルムの合計厚さが40
μm〜150μmの範囲内にあっても、4層未満の構造
の場合(比較例5)には、十分な耐吸湿性が得られない
ことも明らかである。
【0018】以上のことから、本発明の特許請求の範囲
内の実施例1〜実施例9においては、良好な密封性、耐
吸湿性が得られること明らかである。
【0019】
【発明の効果】請求項1の粉粒体の包装材料及び請求項
3の粉粒体の包装方法においては、十分な耐吸湿性を有
すると共に、その開口部を確実に密封することができ、
そのため全体としてその耐吸湿性を改善することが可能
となる。
【0020】また請求項2の粉粒体の包装材料のよう
に、最外層の表面に滑り止め加工を施せば、製品の積
載、搬送作業が行い易くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の粉粒体の包装材料の一実施形態を示
す断面略図である。
【図2】密封後の経過時間と拡散性水素量との関係を実
施例と比較例とを対比して示すグラフである。
【符号の説明】
1 高分子化合物フィルム 2 アルミニウム箔 3 高分子化合物フィルム 4 高分子化合物フィルム(最外層)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長島 州司郎 兵庫県尼崎市扶桑町1番17号 住金溶接工 業株式会社内 Fターム(参考) 3E086 AD01 BA04 BA13 BA15 BA24 BB02 BB22 BB23 BB51 CA40 4F100 AB10C AB33C AK01A AK01B AK01C AK01D AK05 AK66 BA04 BA07 BA10A BA10D BA13 CC00 GB15 JD15 JK16A YY00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種類の高分子化合物フィルムと、ア
    ルミニウムをコーティングした高分子化合物フィルム又
    はアルミニウム箔とを組合せた4層以上の構造を有し、
    各高分子化合物フィルム厚さの合計を40〜150μm
    としていることを特徴とする粉粒体の包装材料。
  2. 【請求項2】 上記請求項1の粉粒体の包装材料におい
    て、最外層の表面に滑り止め加工を施していることを特
    徴とする粉粒体の包装材料。
  3. 【請求項3】 上記請求項1又は請求項2の粉粒体の包
    装材料を用い、3mm以上の幅で熱圧着してその内部を
    密封することを特徴とする粉粒体の包装方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1712321A1 (fr) * 2005-04-12 2006-10-18 Oerlikon Schweisstechnik Gmbh Emballage de conditionnement de flux de soudage, comportant une structure 'sandwich' de type polymère/feuille métallique ; Procédé de conditionnement d'un flux de soudage dans un tel emballage ; Procédé de soudage à l'arc mettant en oeuvre un flux de soudage conditionné dans un tel emballage
EP2226148A1 (en) * 2009-03-06 2010-09-08 Oerlikon Schweisstechnik GmbH Process of submerged arc welding in vertical and overhead position with flux retaining means; Flux packing mit polyethylene foil; Flux composition with adhesive compound

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Effective date: 20031118