JP2000289030A - 金型交換装置及び金型交換方法 - Google Patents

金型交換装置及び金型交換方法

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    • B29D30/06Pneumatic tyres or parts thereof (e.g. produced by casting, moulding, compression moulding, injection moulding, centrifugal casting)
    • B29D30/0601Vulcanising tyres; Vulcanising presses for tyres
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加硫機に関し2個の金型を高能率、高精度で
移載可能な金型交換装置と金型交換方法とを提供する。 【解決手段】 金型を加硫機内に移載し加硫機内の金型
を取出す移載手段と、それの支持台と、加硫機に対する
位置合わせ手段とを備える金型交換装置は、同一台上
に、加硫機に向かって横並びの対向配置になる一対の移
載手段と、各移載手段の相互間隔を調整する間隔調整機
構とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、金型交換装置及
び金型交換方法に関し、特に、空気入りタイヤの加硫成
型用金型を加硫機へ移載し又は加硫機から使用済金型を
取出し、新たに次使用金型を移載する金型交換装置と、
この装置を用いた加硫機に対する金型交換方法とに関す
る。
【0002】
【従来の技術】空気入りタイヤ(以下タイヤという)生
産の最終段階に近い加硫成型工程では、前段の成型工程
にて、一般化している頻繁なサイズ切替乃至種類切替に
対応しなければならない。これら成型サイズ切替乃至成
型種類切替に合わせ、それまで加硫機に取付けていたタ
イヤ加硫成型用旧金型を新金型と交換する必要が生じる
ケースが殆ど全てである。
【0003】タイヤの加硫成型用金型は相当な重量物で
あり、よって、この種の金型を加硫機に取付けるにも、
また、加硫機に取付けている使用済旧金型を次使用の新
金型に交換するにしても、取扱いや作業は容易ではな
い。このことは、金型が二つ割り合わせモールドの場合
にも当てはまるが、合わせモールドに比し、より一層構
造が複雑な割りモールドの場合が深刻である。なぜな
ら、割りモールドは、円周方向に多数個に分割したトレ
ッド部形成用金型エレメントと、各エレメントに連結
し、各エレメントを放射方向内外に移動させるセグメン
トとを有するからである。
【0004】すなわち、新旧金型の搬送にはフォークリ
フトを使用し、加硫機からの旧金型の取出及び加硫機へ
の新金型の装填にはホイストやクレーンを使用するのが
一般である。しかし、これらの作業は、人手と多くの時
間とを要し、加硫生産性を低下させ、さらに、長時間に
及ぶ高温内作業が余儀なくされるなど、多くの問題を含
む。
【0005】そこで、重量物の金型交換における自動化
及び省力化を目指し、特開平5−229643号公報
(その一)では、複数台の低圧鋳造機のごとき成型機に
対する上下金型の交換装置に関し、成形機の前をガイド
手段に沿って走行可能な親台車に子台車を搭載し、上下
金型を載せた子台車が、親台車に回動自在に取付けた連
結部材と、成型機に固定した被連結部材との連結体上を
走行して、成型機のベース上に乗り移る交換装置を開示
している。
【0006】また、タイヤ加硫機における上下金型交換
台車に関し、特開平6−315938号公報(その二)
は、多数の加硫機に沿い自走可能な台車と、該台車上に
設けた、加硫機に向かいスライド可能なスライド台車
と、該スライド台車上の旋回台とで構成し、旋回台は2
セットの金型組立体の搭載部を有し、金型を搭載したス
ライド台車が、旋回台上のレ−ルと加硫機内のレールと
の接続レール上を往復スライド移動する金型交換台車を
開示している。
【0007】また、加硫機から取出した使用済金型を金
型置場に戻し、金型置場から選択し取出した次使用金型
を加硫機に装填する金型交換装置に関し、特開平10−
6345号公報(その三)では、上下一対の金型載置台
と、これら一対の載置台の昇降手段と、これら載置台を
加硫機に接近離隔させる手段としてのリフタとで構成
し、リフタにより載置台を交換位置まで移動させる金型
交換装置を開示している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】まず前記公報その一が
開示する上下金型の交換装置は、一度に多数個の金型交
換を要するタイヤ生産の場合には生産性が低く不向きで
ある。さらに、親台車及び連結部材と被連結部材との連
結体上それぞれの走行面と、複数台乃至多数台の成型機
の複数乃至多数の走行面とを、相互に同一水平面上に位
置させることは実際上、不可能と言える。どうしても3
者の走行面に不揃いが生じ、このことは、重量物である
上下金型の円滑なベース上への乗り移り及び子台車への
乗り移りに支障をきたす。また、ベース上での金型の位
置決めが不十分であり、これは、特に精密な位置決めが
高品質の最終決め手となるタイヤ加硫成型用金型移載の
場合に問題となる。
【0009】次に、前記公報その二が開示する上下金型
交換台車は、2セットの金型組立体の搭載部を有する点
で公報その一が提案する交換装置よりタイヤ生産に適合
する。しかし、金型交換に当り、金型組立体の搭載部の
旋回動作を必要とするため、交換効率が低い点で改善を
要する。さらに、スライド台車を往復スライド移動させ
るためのレールを加硫機内に設ける必要があり、加硫機
の大幅改造を必要とする点に難点も有する。また、位置
決め手段は、スライド台車の加硫機に対する位置決めで
あり、必ずしも金型の加硫機に対する位置決めではな
く、正確な心出とは言えず、問題が残る。
【0010】最後に、前記公報その三が開示する金型交
換装置は、前2者と対比して、加硫機の改造を必要とせ
ず現行の加硫機をそのまま使用することができる点、か
つ、円滑な金型交換が可能である点で、優れた金型交換
装置である。しかし、2個の次使用金型を同時に加硫機
に移載すること、そして、2個の使用済金型を加硫機か
ら同時に取出すことはできず、これらの点で改善の余地
を残す。また、金型自体の正確な位置決めに関しては、
加硫機に対する金型交換装置の位置決めに止まるため改
良を要する。さらに、装置の構成が複雑であり、従って
高価となる点も合わせ改善するのが良い。
【0011】ここに、タイヤ生産工場における加硫機の
実状は下記の通りである。すなわち、実状その一とし
て、日常、比較的高頻度で実施されるサイズ切替又は種
類切替に際し、少なくとも量産タイヤにおいては、全般
に、多数個の金型を一斉に交換することが必要である。
【0012】乗用車用タイヤを代表とする比較的小形サ
イズの加硫成型については、生産性向上のため、全般
に、1基の加硫機に2個の金型を取付けるツインタイプ
加硫機を充当する。この種の加硫機は1基内に同一サイ
ズ、同一種類の金型を用いる。この場合、2個の金型を
対として同時期に取付け、又は交換するのが一般であ
る。
【0013】比較的大型サイズの代表としてのトラック
及びバス用タイヤの加硫成型には、1基の加硫機に1個
の金型を取付けるシングルタイプ加硫機を充当する。し
かし、量産タイヤである限り、多数基の横並び加硫機に
隣合わせで同一金型を用いるので、ツインタイプ加硫機
と同様に2個以上の金型を同時期に取付け、又は交換す
るのが普通である。
【0014】実状その二として、ツインタイプ加硫機に
つき、隣合う2個の金型配置間隔は、或る数の加硫機群
の中では一様であるが、全加硫機を通じてみれば不揃い
であるのが一般である。また、隣合う2基のシングルタ
イプ加硫機における各金型間隔も同様に不揃いが普通で
ある。実状その三として、加硫機下方部の金型支持面の
床からの高さは一様ではない。
【0015】上記実状その一〜その三についてみれば、
前記公報その一〜その三が提案する金型交換装置は、総
じて、タイヤ生産及び加硫機双方の実状に則して金型交
換を効率良く実施する上で多くの改善点を有している。
これら改善を要する機能は、金型が割りモールドの場合
はなおさら深刻である。なぜなら、割りモールドは、タ
イヤの加硫形付けに直接係わる金型本体と、金型本体を
包み込むコンテナとの2種金型から構成する、複雑な構
造を有するからである。
【0016】従って、この発明の請求項1〜13に記載
した発明は、タイヤ生産及び加硫機双方の実状に則し
て、いずれの加硫機にも即時に対応可能であり、2個の
金型を正確な位置決めの下で迅速に加硫機に移載するこ
とができ、かつ、2個の金型を加硫機から円滑迅速に取
出すことができる、高能率かつ高精度な金型交換装置の
提供を目的その一とする。
【0017】また、この発明の請求項14〜20に記載
した発明は、請求項1〜13に記載した発明の金型交換
装置を用いて、2個の金型の高能率な金型交換方法の提
供を目的その二とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】まず、上記目的その一を
達成するため、この発明の請求項1に記載した発明は、
加硫機外の金型を加硫機内に移載し、加硫機内の金型を
取出す移載手段と、該移載手段を支持する台と、加硫機
に対する位置合わせ手段とを備える金型交換装置におい
て、金型交換装置は、同一台上に、加硫機に向かって横
並びの対向配置になる一対の移載手段と、各移載手段の
相互間隔を調整する間隔調整機構とを有することを特徴
とする金型交換装置である。
【0019】請求項1に記載した発明の一対の移載手段
の対向配置に関し、実際上は、請求項2に記載した発明
のように、2個の金型を正面に向かい横並び隣合わせで
取付ける加硫機に対する金型交換装置の位置合わせの下
で、一対の移載手段の対向方向は、上記加硫機の2個の
金型取付方向に沿うものとする。そのため、好適には、
一対の移載手段の支持台は、加硫機内金型配列方向と平
行な方向に沿って案内される台車とする。
【0020】請求項1、2に記載した発明に関し、請求
項3に記載した発明は、間隔調整機構は、少なくとも一
方の移載手段を対向方向に往復移動させる移動手段を有
する。
【0021】請求項3に記載した発明は、実際上、請求
項4に記載した発明のように、間隔調整機構の移動手段
は、一方の移載手段の上記移動を案内する案内手段と、
該案内部材の案内に従って一方の移載手段を移動させる
駆動手段とを有する。
【0022】請求項4に記載した発明は、実際上、請求
項5に記載した発明のように、移動手段の駆動手段は、
ナットを移載手段に固着したボールねじと、そのおねじ
を駆動するモータとを有する。
【0023】また、請求項1、3、4に記載した間隔調
整機構に関し、請求項6に記載した発明のように、間隔
調整機構は、加硫機の2個の金型取付間隔データと、一
方の金型中心軸線位置と位置合わせ手段の基準位置との
間の距離データとに基づき、上記モータの回転方向及び
回転数を制御する制御装置を備える。
【0024】加硫機相互間の金型支持面の床からの高さ
不揃いに対応させるため、請求項7に記載した発明のよ
うに、一対の移載手段は、載置する金型の移載高さを調
整する高さ調整手段を有する。
【0025】請求項7に記載した発明は、実際上、請求
項8に記載した発明のように、上記高さ調整手段は、台
上に固定するモータと、該モータの駆動により昇降動作
を行う二対の台上隅部ジャッキと、該ジャッキの昇降部
上端に連結するフレームとを有し、該フレーム上に間隔
調整機構の移動手段を配置する。
【0026】また、請求項9に記載した発明のように、
高さ調整手段のフレームは、台の4隅部から垂直に延び
る案内部材と摺動係合する摺動部材を有し、該摺動部材
はジャッキ昇降部上端に連結する。
【0027】また、円滑な金型移載を実現するために、
その一として、請求項10に記載した発明のように、各
移載手段は、対向方向と直交する方向に対し位置固定の
第一のコンベヤと、該第一のコンベヤとのフレーム上併
置位置と加硫機内との間を往復移動自在な第二のコンベ
ヤとを備える。
【0028】その二として、請求項11に記載した発明
のように、各移載手段は、第一のコンベヤと第二のコン
ベヤとに載る往復移動可能な金型載置プレートを有す
る。
【0029】先に記載した位置合わせ手段と間隔調整機
構とにより金型配置方向の金型位置決めは十分であり、
残りの位置決めについては、請求項12に記載した発明
のように、各移載手段は、加硫機奥行き方向に移載金型
を位置決めする金型位置決め手段を有する。
【0030】請求項12に記載した発明は、実際上、請
求項13に記載した発明のように、金型位置決め手段
は、加硫機奥側に設けた位置決め部材と嵌まり合う金型
載置プレートのノッチと、該プレートに設けた金型心出
用レジスタとから成る。
【0031】次に、前記目的その二を達成するため、こ
の発明の請求項14に記載した発明は、請求項1〜13
のいずれか一項に記載した金型交換装置を用いて、移載
手段上に載置する2個の金型を所定加硫機内に移載する
に当り、予め、間隔調整機構を作動させ、一対の移載手
段の相互間隔を所定加硫機の2箇所の金型取付間隔に合
わせた上で、2個の金型を一時に加硫機内に移載するこ
とを特徴とする金型交換方法である。
【0032】また、同じく目的その二を達成するため、
請求項15に記載した発明は、請求項1〜13のいずれ
か一項に記載した金型交換装置を用いて、所定加硫機内
の2個の金型を取出すに当り、予め、間隔調整機構を作
動させ、一対の移載手段の相互間隔を所定加硫機の2箇
所の金型取付間隔に合わせた上で、所定加硫機内の2個
の金型を一時に移載手段上に移載することを特徴とする
金型交換方法である。
【0033】ここに、金型交換とは、加硫機内に装填し
ている金型を取出し、次に使用する金型を加硫機内に装
填(移載)する作業に止まらず、加硫機内に始めて金型
を装填(移載)する作業を含むものとする。なぜなら、
交換作業は金型装填(移載)から始まるからである。ま
た、移載とは、金型交換装置から加硫機内に金型を移載
する作業と、加硫機内の金型を金型交換装置上に取出
す、2種の作業内容を含むものとする。
【0034】請求項14、15に記載した発明に関し、
請求項16に記載した発明のように、予め、所定加硫機
の隣合う2個の金型取付間隔データを制御装置に入力
し、金型交換装置を所定加硫機に対面させる間に、所定
加硫機からの入力データに見合う信号を制御装置から出
力し、この出力信号を受けて間隔調整機構は、一対の移
載手段の相互間隔を調整して所定加硫機の2個の金型取
付間隔に合わせる。
【0035】請求項14〜16に記載した発明に関し、
請求項17に記載した発明のように、一対の移載手段の
相互間隔調整は、一方の移載手段を移動させ、他方の移
載手段を停止させた片移動で実施する。
【0036】請求項14〜17に記載した発明に関し、
請求項18に記載した発明のように、一対の移載手段の
相互間隔は、各移載手段上に心出する2個の金型の中心
軸線間距離とし、所定加硫機の2箇所の金型取付間隔
は、加硫機に取付ける2個の金型中心軸線間距離とし、
これら二つの中心軸線間距離を等しくする。
【0037】請求項14〜18に記載した発明に関し、
請求項19に記載した発明のように、間隔調整機構の作
動に合わせて高さ調整手段を作動させ、一対の移載手段
の各第二のコンベヤが、加硫機の下方部上を所定クリア
ランスの下で移動可能とする第一段階の高さ調整と、加
硫機の下方部上に移動した各第二のコンベヤを加硫機の
下方部に当接させる第二段階の高さ調整とを行う。
【0038】請求項19に記載した発明に関し、請求項
20に記載した発明のように、予め、所定加硫機の下方
部通過可能高さデータと金型取付高さデータとを制御装
置に入力し、一対の移載手段の相互間隔調整に合わせ、
所定加硫機の高さデータに見合う信号を制御装置から出
力し、この出力信号を受けて高さ調整手段は、一対の第
二のコンベヤの高さを上記の2段階で調整する。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
1〜図5に基づき説明する。図1は、加硫機下方部と金
型交換装置とを線図により簡略図解した平面図であり、
図2は、図3に示すII−II線に沿う金型交換装置の要部
正面図であり、図3は、金型交換装置の駆動系及び昇降
系を示す平面図であり、図4は、金型交換装置と加硫機
下方部との要部平面図であり、図5は、金型交換装置
と、図4に示す加硫機とは別の加硫機下方部との要部平
面図である。
【0040】図1において、複数基乃至多数基を横並び
に据付け固定した金型移載対象加硫機1それぞれは、1
基内に2個の金型2A、2Bを正面に向かって横並びに
取付けるツインモールドタイプのタイヤ加硫成型装置で
ある。しかし、図示を省略したが、金型2A、2B移載
対象加硫機1は、シングルタイプの2基横並びタイヤ加
硫成型装置とすることもできる。金型2A、2Bは、二
つ割り合わせモールド又は割りモールドのいずれも可と
する。割りモールドの場合に、加硫機1の下方部1u
は、金型2A、2Bを受け入れる下部ホルダ3A、3B
(外周のみ示す)を備える。
【0041】図1及び図2において、金型交換装置10
は、走行駆動部11と4個の走行車輪12とを備え、こ
れらにより、金型交換装置10は、床FLに設けた軌道
の案内で両端矢印X方向に自走自在である。図1に示す
金型交換装置10は、加硫機1との相互位置合わせ手段
13を利用して、金型2A、2B(二点鎖線で示す)を
移載すべき所定加硫機1の前面で停止している状態をあ
らわす。
【0042】ここにいう移載とは、金型交換装置10上
の金型2A、2Bを加硫機1内に移載すること、そし
て、加硫機1内の金型2A、2Bを金型交換装置10上
に移載する(取出す)ことの双方を言い、以下同じであ
る。なお、図2に示す台(符号21)は走行車輪12を
備えるので以下台車と言う。
【0043】金型交換装置10は、一対の移載手段20
A、20Bと、これら両者を支持する一つの台車21と
を有する。図1に示す金型交換装置10の状態におい
て、一対の移載手段20A、20Bは、加硫機1に向か
って横並びの対向配置とする。この対向配置とは、加硫
機1内の金型2A、2Bの中心軸線C2A、C2Bを互いに
結ぶ直線L2 と、移載手段20A、20B上に心出した
金型2A、2Bの中心軸線C20A 、C20B を互いに結ぶ
直線L20とが互いに平行となる配置を指す。移載手段2
0A、20Bそれぞれの金型2A、2B載置面は同一平
面内にある。
【0044】また、金型交換装置10は、移載手段20
Aと移載手段20Bとの間の直線L 20に沿う相互間隔を
調整する間隔調整機構(詳細は後述する)を有する。こ
の間隔調整機構を動作させることで、図1、2に例示す
るように、一方の移載手段20Aを、実線で示す位置と
二点鎖線で示す位置との間で直線L20方向に移動可能と
する。その一方で、他方の移載手段20Bは直線L20
向に位置を固定しておく。この他に、移載手段20A、
20B両者にそれぞれ間隔調整機構を設けることができ
る。以下、主として移載手段20B固定例につき説明す
る。
【0045】ここに、多数基の加硫機1相互間では、2
個の金型2A、2Bの配置間隔、すなわち中心軸線C2
A、C2B間距離D2 は一定ではなく、差を有するのが一
般である。そこで、間隔調整機構の調整ストロークS
を、1基の金型交換装置10が交換を受け持つ多数基の
加硫機1の2個の金型2A、2Bの少なくとも配置間隔
差に見合う値とする。これにより、一対の移載手段20
A、20B上の金型2A、2Bの中心軸線C20A 、C20
B 間距離D20を、常に、相対する加硫機1の2個の金型
2A、2Bの中心軸線C2A、C2B間距離D2 と等しくす
ることができる。
【0046】相互位置合わせ手段13は、加硫機1の他
方の金型、例えば金型2Bを基準として設け、一方の金
型2Aを間隔変動対象金型として扱う。このような扱い
の下では、一方の移載手段20Aに間隔調整機構を設
け、他方の移載手段20Bを直線L20方向に位置を固定
する金型交換装置10とすることができる。
【0047】これにより、距離D2 が様々に異なる多数
基の受持ち加硫機1の全てに対して、金型交換装置10
は、移載手段20A、20Bを加硫機1内外に往復移動
させることで、2個の金型交換を一時に正確に実施する
ことが可能となる。ただし、移載手段20A、20Bの
往復移動方向は直線L20に直交する方向とする。
【0048】図3は、二点鎖線で示す移載手段20A、
20Bの下方部を示す。図1〜図3において、間隔調整
機構は、一方の移載手段20Aを直線L20と平行に往復
移動させる移動手段24と、移動手段24の制御装置2
5とを有する。移動手段24は、移載手段20Aの往復
移動を案内する案内手段26と、案内手段26の案内に
沿って移載手段20Aを移動させる駆動手段27とを有
する。
【0049】案内手段26は、直線L20を挟む両側に、
直線L20と平行な直線運動を行う2個のすべり案内機構
乃至ころがり案内機構が適合する。これら案内機構は、
直線L20と平行に延びる2本の案内レール28と、各レ
ール28と滑り係合乃至転がり係合する一対のブロック
状部材29とを有する。各部材29の上端は移載手段2
0A底に固着する。一対の転がり案内機構での各ブロッ
ク状部材29は、例えばLMガイド29、例えばTHK
株式会社製が適合する。いずれにしても、案内手段26
は、円滑でかつ高精度の直線運動が可能であれば案内部
材の種類を問わない。
【0050】駆動手段27は、モータ30と、ボールね
じ31と、モータ30の回転駆動力をボールねじ31の
おねじ31sに伝達するタイミングベルト32と、そし
て、ボールねじ31端部のロータリエンコーダ33とを
有する。ボールねじ31のナット31nを移載手段20
Aに固着する。制御装置25はエンコーダ33の出力信
号を入力して、モータ30の回転数を制御する。これら
により、駆動手段27は高精度の移載手段20Aの移動
を保証する。
【0051】予め、制御装置25に多数基の加硫機1の
固有情報を機種ナンバ毎に入力し記憶させておく。固有
情報は、2個の金型2A、2Bの中心軸線C2A、C2B間
距離D2 、位置合わせ手段13の基準位置と距離D2
の関連情報及び加硫機1内金型2A、2Bの床FLから
の高さなどである。
【0052】さて、移載手段20A、20Bは、台車2
1の4隅部に固着した二対のジャッキ35の各昇降部上
端に連結したフレーム36の上に位置させる。一方の移
載手段20Aは、フレーム36の底板上に取付けた案内
手段26及び駆動手段27を介してフレーム36に取付
ける。実際上は、これら手段26、27のうち二対のブ
ロック状部材29とナット31nとを介して取付ける。
他方の移載手段20Bはフレーム36に直接取付ける。
図3では、説明の便宜上、移載手段20A、20Bとフ
レーム36とを二点鎖線で示す。
【0053】一対の移載手段20A、20Bは、それら
の上に載置する金型2A、2Bの底面高さ、例えば床F
Lからの底面高さを調整する高さ調整手段を有する。高
さ調整手段は、制御装置25の制御の下で動作する1台
のモータ37と、モータ37の回転駆動により昇降動作
する二対のジャッキ35とである。モータ37は台車2
1上に固着する。モータ37は、各ジャッキ35に対
し、1台のギヤボックス38及び一対のギヤボックス3
8−1と、一対の対向ドライブシャフト39及び二対の
対向ドライブシャフト39−1とを介して回転動力を伝
達する。
【0054】フレーム36は、台車21の4隅部近傍位
置それぞれから上方へ垂直に延びる案内部材40と摺動
係合する摺動部材41を備え、摺動部材41の下面をジ
ャッキ35の昇降部上端に連結する。これにより、一対
の移載手段20A、20Bは、上下垂直な両端矢印Z方
向(図2参照)に円滑で正確な昇降動作が可能になる。
【0055】図4及び図5は、加硫機1の下方部1uに
金型2A、2Bを移載する時点のありさまと、加硫機1
から金型2A、2Bを移載手段20A、20B上に取出
す直前のありさまとを示す。各図では金型2A、2Bの
図示を省略した。
【0056】移載手段20A、20Bはそれぞれ、本体
ボディ50A、50B(図1〜図3参照)上部に一対の
第一のコンベヤ51A、51Bと、一対の第二のコンベ
ヤ52A、52Bとを有する。各図では一対の第一のコ
ンベヤ51A、51Bの内側に第二のコンベヤ52A、
52Bが位置する例を示すが、この逆も可とする。また
内側に位置するコンベヤは1個のみでも良い。
【0057】第一のコンベヤ51A、51Bは直線L20
と直交するY方向(両端矢印で示す)に対し位置を固定
する。これに対し、第二のコンベヤ52A、52Bは両
端矢印Y方向に往復移動自在とする。すなわち、第二の
コンベヤ52A、52Bは、第一のコンベヤ51A、5
1Bとの併置位置(図示省略)と、加硫機1の下方部1
uの上方位置(図4、5に示す)との間を、前進後退す
る往復移動自在な構成を有する。この往復移動はモータ
53A、53Bの駆動により行う。
【0058】また、移載手段20A、20Bはそれぞ
れ、第一のコンベヤ51A、51Bと、第二のコンベヤ
52A、52Bとに載る往復移動可能なプレート55
A、55B(二点鎖線で示す)を有する。プレート55
A、55Bは、第一のコンベヤ51A、51Bと第二の
コンベヤ52A、52Bとの併置位置上と、前進位置の
第二のコンベヤ52A、52B上との間を前進後退する
往復移動自在な構成を有する。この往復移動はモータ5
6A、56Bの駆動により行う。
【0059】金型2A、2Bはプレート55A、55B
上に心出して載置する。プレート55A、55Bは金型
2A、2Bの内周面と嵌まり合うレジスタ56A、56
Bを備え、これらにより相互の心出を行う。レジスタ5
6A、56Bの中心軸線は、移載手段20A、20Bの
中心軸線C20A 、C20B と一致させる。レジスタ56
A、56Bは、加硫機1内金型2A、2Bの適正位置に
対する金型位置決め手段のうちの一手段である。
【0060】他の金型位置決め手段は、加硫機1下方部
1uに設けた位置決め部材57A、57Bと嵌まり合う
プレート55A、55Bのノッチ58A、58Bであ
る。ノッチ58A、58Bはプレート55A、55Bの
加硫機1側縁に設ける。正確な位置決め動作を得るた
め、位置決め部材57A、57Bとノッチ58A、58
Bとは、それぞれ一対宛とするのが良い。
【0061】以上述べた通り、(1)2個の金型2A、
2B相互間隔D2 の不揃い、(2)加硫機1の下方部1
uの金型2A、2B据え付け面高さの差、(3)下部ホ
ルダ3A、3Bの高さの差、を有する多数基の加硫機1
の配置ラインにおけるタイヤ生産の実状に則し、金型交
換装置10は、極めて短時間内に、高精度の位置決めで
2個の金型2A、2Bを同時に交換することができる。
また、第一のコンベヤ51A、51B及び第二のコンベ
ヤ52A、52Bを用いることで、金型2A、2Bは円
滑に金型交換装置10と加硫機1下方部1uとの間を移
動することができる。これらの効果は、特に、金型2
A、2Bが割りモールドの場合に顕著に現れる。
【0062】以下、図1〜図5に基づき説明した金型交
換装置10を用いた金型2A、2Bの交換方法を述べ
る。位置合わせ手段13により、移動する金型交換装置
10を、金型2A、2Bの移載対象加硫機1に位置合わ
せし、両者を適正に対面させる。このとき、対面前に、
予め、移載対象加硫機1の隣合う金型2A、2Bの取付
間隔データを制御装置25に入力しておく。併せて、加
硫機1毎の床FLからの下方部1u通過可能高さ、ここ
では下部ホルダ3A、3B通過可能高さ及び金型2A、
2Bの床FLからの取付け高さデータ(各金型底面の高
さデータ)も制御装置25に入力しておく。
【0063】次に、間隔調整機構の移動手段24を動作
させ、一対の移載手段20A、20Bの相互間隔を、加
硫機1の金型2A、2Bの取付間隔に合わせる。この動
作は、両者の適正対面が完了する間に、制御装置25か
らの出力信号に基づき、自動で実施する。また、取付間
隔は、加硫機1側の金型2A、2Bの中心軸線C2A、C
2B間距離D2 と、移載手段20A、20Bの中心軸線C
20A 、C20B 間距離D 20とする。この間隔合わせの際
に、位置合わせ手段13の基点Pを基準として、距離D
20を距離D2 に合わせる。
【0064】これを詳細に説明すれば、まず、平面図内
にて、基点Pを通り直線L2 と直交する直線を基準線L
とし、金型2Bの中心軸線C2Bから基準線Lまでの距離
Dを、所定の金型交換装置10が受け持つ全ての加硫機
1に共通とする。換言すれば、移載手段20Bの中心軸
線C20B から基準線Lまでの距離Dを固定するというこ
とである。
【0065】次に、最大の距離D2 の1/2が距離Dと
なる加硫機1を基準加硫機1とし、基準加硫機1の金型
2Aの中心軸線C2Aに対応する中心軸線C20A 位置を、
移載手段20Aの移載手段20Bに対する間隔調整の始
点とする。この始点位置における移載手段20Aを図1
に実線で示す。
【0066】次に、最小の距離D2 をもつ加硫機1に対
しては、移載手段20Aを、始点位置から、距離D2
(mm)と距離D(mm)との距離差d(mm)に相当
する終点位置まで移動させる。つまり、間隔調整は移載
手段20Aの片移動方法による。距離差d(mm)を間
隔調整機構の調整ストロークS(mm)とする。なお、
この調整ストロークSは最小ストロークとし、実際上の
調整ストロークSは、始点位置が距離Dを超える距離の
位置とし、終点位置が距離差dを超える距離の位置とす
るのが好ましい。
【0067】図4に示す例は、基準加硫機1に位置合わ
せした金型交換装置10を示し、図5に示す例は、間隔
調整機構を作動させ、距離差d(mm)に相当する位置
まで移載手段20Aを移動させた金型交換装置10を示
す。図4に示す一実施例では、D2 =1900mm、D
=950mmであり、図5に示す一実施例では、D2
1670mm、D=950mm、d=230mmであ
る。
【0068】なお、距離差dの値が著しく大きいとき
は、移載手段20Bにも移載手段20Aと同様な間隔調
整機構を設けるのが好ましい。そのとき、距離差dを距
離d1と距離d2 に分け、移載手段20A、20Bの両
者を移動させてこれらの相互間隔を調整する
【0069】以上述べた距離D2 と距離D20との整合に
は、図1及び図4に示す位置合わせ手段13が基点Pを
形成する大きな役割を担う。この点で、この発明による
位置合わせ手段13は、金型交換装置10を単に加硫機
1に位置合わせする既知の手段とは異なる。
【0070】移載手段20A、20Bのコンベヤ52
A、52Bが、加硫機1下方部1uの下部ホルダ3A、
3Bに対し不適切な高さに位置するとき、間隔調整機構
の移動手段24の動作に併せ、高さ調整手段を動作させ
る。ここに、不適切な高さとは、コンベヤ52A、52
Bが下部ホルダ3A、3Bに対し高さの過不足を有する
場合である。要するに、コンベヤ52A、52Bは、下
部ホルダ3A、3Bを通過可能な高さに止めるためであ
る。
【0071】高さ調整手段の動作も、加硫機1と金型交
換装置10との適正対面が完了する間に、制御装置25
からの出力信号に基づき自動で実施する。金型交換の前
後で金型2A、2Bの高さが同一であれば、高さ調整手
段を動作させない。高さ調整を要するときは、高さ調整
手段を動作させ、第一段階として、コンベヤ52A、5
2Bが下部ホルダ3A、3Bを通過可能な高さとした
後、第二段階で、コンベヤ52A、52Bを下降させ下
部ホルダ3A、3Bに当接させる。これら第一段階及び
第二段階それぞれの高さ調整も自動で行う。
【0072】次いで、モータ56A、56Bを動作させ
て、プレート55A、55Bを加硫機1に向け前進移動
させ、ノッチ58A、58Bが位置決め部材57A、5
7Bに当接した時点でプレート55A、55Bの移動を
停止させる。図4及び図5は、前進移動を停止したプレ
ート55A、55B(二点鎖線で示す)を示す。ここま
でのプロセスは、加硫機1に対する金型2A、2Bの移
載と、加硫機1からの金型2A、2Bの取出とに共通す
る。以下個別に説明する。
【0073】加硫機1への金型2A、2B移載では、こ
れら金型を載置したプレート55A、55Bを前進移動
させ加硫機1内に位置決めする。プレート55A、55
B上で位置決めした金型2A、2Bは、加硫機1下方部
1u、ここでは下部ホルダ3A、3Bとコンベヤ52
A、52Bとを介して十分に支持される。
【0074】この状態の金型2A、2Bを、加硫機1上
方部の吊り上げ装置(図示省略)、例えば割りモールド
のコンテナにより、一旦、上方へ吊り上げる。勿論、吊
り上げ装置は金型2A、2Bに対し心出しておく。この
状態で、僅か上昇させたコンベヤ52A、52Bを、プ
レート55A、55Bと共に移載手段20A、20B上
に後退移動させる。その後、吊り上げ装置を下降させ、
金型2A、2Bを加硫機1の下部ホルダ3A、3B上に
載置する。
【0075】加硫機1からの金型2A、2Bの取出で
は、これら金型を加硫機1上方部の、上記と同じ吊り上
げ装置により上方へ吊り上げた状態で、コンベヤ52
A、52Bを前進移動させ、下部ホルダ3A、3Bに当
接させる。次いで、或いは同時に、プレート55A、5
5Bを位置決め位置まで前進移動させ、金型2A、2B
をプレート55A、55B上に下降させて載置し、吊り
上げ装置から切り離す。次いで、金型2A、2Bを載置
したプレート55A、55Bを移載手段20A、20B
上に後退移動させた後、コンベヤ52A、52Bを後退
移動させる。
【0076】上述の加硫機1への金型2A、2B移載方
法及び加硫機1からの金型2A、2Bの取出方法は、使
用済金型2A、2Bを次使用金型2A、2Bに交換する
ときに適用する。そのとき、2基の金型交換装置10を
直列に配備する。また、この金型2A、2B移載方法
は、非稼働状態の加硫機1に更めて金型2A、2Bを移
載し据え付けるときにも適用する。また、加硫機1の情
報を制御装置25に入力することにより、金型交換を全
自動乃至半自動で実行させることができる。
【0077】金型交換装置10を用い、以上述べた方法
を適用することで、加硫機1の仕様の相違及び据え付け
の差異を問わず、高能率でしかも高精度で加硫機1に対
し2個の金型2A、2Bを交換することができる。
【0078】
【発明の効果】この発明の請求項1〜13に記載した発
明によれば、仕様が異なる各種の加硫機群に対し、2個
の金型の移載作業を一時に、高能率かつ高精度で実施す
ることができる金型交換装置を提供することができ、こ
の発明の請求項14〜20に記載した発明によれば、請
求項1〜13に記載した発明の金型交換装置を用いて、
実際上有利に、上記加硫機群に対し2個の金型を一時
に、正確に移載し、また上記加硫機群から2個の金型を
一時に取出すことができる高能率な金型交換方法を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の金型交換装置と加硫機下方部とを
線図により簡略図解した平面図である。
【図2】 この発明の金型交換装置の要部正面図であ
る。
【図3】 この発明の金型交換装置の駆動系及び昇降系
を示す平面図である。
【図4】 この発明の金型交換装置と加硫機下方部との
要部平面図である。
【図5】 この発明の金型交換装置と別の加硫機機下方
部との要部平面図である。
【符号の説明】
1 加硫機 1u 加硫機下方部 2A、2B 金型 3A、3B 下部ホルダ 10 金型交換装置 11 走行駆動部 12 走行車輪 13 位置合わせ手段 20A、20B 移載手段 21 台車 24 移動手段 25 制御装置 26 案内手段 27 駆動手段 28 案内レール 29 ブロック状部材 30、37 モータ 31 ボールねじ 31s おねじ 31n ナット 32 タイミングベルト 33 ロータリエンコーダ 35 ジャッキ 36 フレーム 38、38−1 ギヤボックス 39、39−1 ドライブシャフト 40 案内部材 41 摺動部材 50A、50B 本体ボディ 51A、51B 第一のコンベヤ 52A、52B 第二のコンベヤ 53A、53B、56A、56B、 55A、55B プレート 56A、56B レジスタ 57A、57B 位置決め部材 58A、58B ノッチ C2A、C2B C20A 、C20B 金型中心軸線 D2 、D20 2個の金型の中心軸線間距離 L2 、L20 2個の金型の中心軸線を結ぶ直線 L 基準線 S 調整ストローク P 基点 D 中心軸線C2Bと基準線Lとの間の距離

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加硫機外の金型を加硫機内に移載し、加
    硫機内の金型を取出す移載手段と、該移載手段を支持す
    る台と、加硫機に対する位置合わせ手段とを備える金型
    交換装置において、 金型交換装置は、同一台上に、加硫機に向かって横並び
    の対向配置になる一対の移載手段と、各移載手段の相互
    間隔を調整する間隔調整機構とを有することを特徴とす
    る金型交換装置。
  2. 【請求項2】 2個の金型を正面に向かい横並び隣合わ
    せで取付ける加硫機に対する金型交換装置の位置合わせ
    の下で、一対の移載手段の対向方向は、上記加硫機の2
    個の金型取付方向に沿う請求項1に記載した金型交換装
    置。
  3. 【請求項3】 間隔調整機構は、少なくとも一方の移載
    手段を対向方向に往復移動させる移動手段を有する請求
    項1又は2に記載した金型交換装置。
  4. 【請求項4】 間隔調整機構の移動手段は、一方の移載
    手段の上記移動を案内する案内手段と、該案内部材の案
    内に従って一方の移載手段を移動させる駆動手段とを有
    する請求項1〜3のいずれか一項に記載した金型交換装
    置。
  5. 【請求項5】 移動手段の駆動手段は、ナットを移載手
    段に固着したボールねじと、そのおねじを駆動するモー
    タとを有する請求項1〜4のいずれか一項に記載した金
    型交換装置。
  6. 【請求項6】 間隔調整機構は、加硫機の2個の金型取
    付間隔データと、一方の金型中心軸線位置と位置合わせ
    手段の基準位置との間の距離データとに基づき、上記モ
    ータの回転方向及び回転数を制御する制御装置を備える
    請求項1〜5のいずれか一項に記載した金型交換装置。
  7. 【請求項7】 一対の移載手段は、載置する金型の移載
    高さを調整する高さ調整手段を有する請求項1〜6のい
    ずれか一項に記載した金型交換装置。
  8. 【請求項8】 上記高さ調整手段は、台上に固定するモ
    ータと、該モータの駆動により昇降動作を行う二対の台
    上隅部ジャッキと、該ジャッキの昇降部上端に連結する
    フレームとを有し、該フレーム上に間隔調整機構の移動
    手段を配置する請求項1〜7のいずれか一項に記載した
    金型交換装置。
  9. 【請求項9】 高さ調整手段のフレームは、台の4隅部
    から垂直に延びる案内部材と摺動係合する摺動部材を有
    し、該摺動部材はジャッキ昇降部上端に連結する請求項
    1〜8のいずれか一項に記載した金型交換装置。
  10. 【請求項10】 各移載手段は、対向方向と直交する方
    向に対し位置固定の第一のコンベヤと、該第一のコンベ
    ヤとのフレーム上併置位置と加硫機内との間を往復移動
    自在な第二のコンベヤとを備える請求項1〜9のいずれ
    か一項に記載した金型交換装置。
  11. 【請求項11】 各移載手段は、第一のコンベヤと第二
    のコンベヤとに載る往復移動可能な金型載置プレートを
    有する請求項1〜10のいずれか一項に記載した金型交
    換装置。
  12. 【請求項12】 各移載手段は、加硫機奥行き方向に移
    載金型を位置決めする金型位置決め手段を有する請求項
    1〜11のいずれか一項に記載した金型交換装置。
  13. 【請求項13】 金型位置決め手段は、加硫機奥側に設
    けた位置決め部材と嵌まり合う金型載置プレートのノッ
    チと、該プレートに設けた金型心出用レジスタとから成
    る請求項11又は12に記載した金型交換装置。
  14. 【請求項14】 請求項1〜13のいずれか一項に記載
    した金型交換装置を用いて、移載手段上に載置する2個
    の金型を所定加硫機内に移載するに当り、 予め、間隔調整機構を作動させ、一対の移載手段の相互
    間隔を所定加硫機の2箇所の金型取付間隔に合わせた上
    で、 2個の金型を一時に加硫機内に移載することを特徴とす
    る金型交換方法。
  15. 【請求項15】 請求項1〜13のいずれか一項に記載
    した金型交換装置を用いて、所定加硫機内の2個の金型
    を取出すに当り、 予め、間隔調整機構を作動させ、一対の移載手段の相互
    間隔を所定加硫機の2箇所の金型取付間隔に合わせた上
    で、 所定加硫機内の2個の金型を一時に移載手段上に移載す
    ることを特徴とする金型交換方法。
  16. 【請求項16】 予め、所定加硫機の隣合う2個の金型
    取付間隔データを制御装置に入力し、 金型交換装置を所定加硫機に対面させる間に、 所定加硫機からの入力データに見合う信号を制御装置か
    ら出力し、 この出力信号を受けて間隔調整機構は、一対の移載手段
    の相互間隔を調整して所定加硫機の2個の金型取付間隔
    に合わせる請求項14又は15に記載した金型交換方
    法。
  17. 【請求項17】 一対の移載手段の相互間隔調整は、一
    方の移載手段を移動させ、他方の移載手段を停止させた
    片移動で実施する請求項14〜16のいずれか一項に記
    載した金型交換方法。
  18. 【請求項18】 一対の移載手段の相互間隔は、各移載
    手段上に心出する2個の金型の中心軸線間距離とし、所
    定加硫機の2箇所の金型取付間隔は、加硫機に取付ける
    2個の金型中心軸線間距離とし、これら二つの中心軸線
    間距離を等しくする請求項14〜17のいずれか一項に
    記載した金型交換方法。
  19. 【請求項19】 間隔調整機構の作動に合わせて高さ調
    整手段を作動させ、 一対の移載手段の各第二のコンベヤが、加硫機の下方部
    上を所定クリアランスの下で移動可能とする第一段階の
    高さ調整と、 加硫機の下方部上に移動した各第二のコンベヤを加硫機
    の下方部に当接させる第二段階の高さ調整とを行う請求
    項14〜18のいずれか一項に記載した金型交換方法。
  20. 【請求項20】 予め、所定加硫機の下方部通過可能高
    さデータと金型取付高さデータとを制御装置に入力し、 一対の移載手段の相互間隔調整に合わせ、 所定加硫機の高さデータに見合う信号を制御装置から出
    力し、 この出力信号を受けて高さ調整手段は、一対の第二のコ
    ンベヤの高さを上記の2段階で調整する請求項14〜1
    9のいずれか一項に記載した金型交換方法。
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JP2009023268A (ja) * 2007-07-20 2009-02-05 Mitsubishi Heavy Industries Plastic Technology Co Ltd 二型搭載射出成形機の金型交換装置
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