JP2000288638A - 金属板材の歪み防止方法 - Google Patents
金属板材の歪み防止方法Info
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- JP2000288638A JP2000288638A JP11100783A JP10078399A JP2000288638A JP 2000288638 A JP2000288638 A JP 2000288638A JP 11100783 A JP11100783 A JP 11100783A JP 10078399 A JP10078399 A JP 10078399A JP 2000288638 A JP2000288638 A JP 2000288638A
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【課題】 金型部品用金属板材の歪みを容易に防止で
き、後工程の安全性、作業性、精度の向上を図ることが
できる歪み防止方法を供する。 【解決手段】 金型部品用の金属板材において所要箇
所に切れ目又は溝を形成する簡単な方法により、切れ目
又は溝が表面の引張又は圧縮内部応力を切って除去する
ことができ、金属板材の厚み、大きさ、曲げ加工等の影
響で板材に歪みが生じるのを容易に防止することができ
る。したがって後工程のレーザー加工等の安全性、作業
性、精度の向上を図ることができる。
き、後工程の安全性、作業性、精度の向上を図ることが
できる歪み防止方法を供する。 【解決手段】 金型部品用の金属板材において所要箇
所に切れ目又は溝を形成する簡単な方法により、切れ目
又は溝が表面の引張又は圧縮内部応力を切って除去する
ことができ、金属板材の厚み、大きさ、曲げ加工等の影
響で板材に歪みが生じるのを容易に防止することができ
る。したがって後工程のレーザー加工等の安全性、作業
性、精度の向上を図ることができる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、金型部品用の金属
板材の内部応力による歪みの発生を防止又は発生した歪
みを除去する歪み防止方法に関する。
板材の内部応力による歪みの発生を防止又は発生した歪
みを除去する歪み防止方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】金型部品用の金属板材については、板材
の厚み、大きさ、曲げ加工等の原因で不均一な弾塑性変
形に基づき内部応力が生じて板材に反り等の歪みが発生
することが多い。歪みが発生していると、その後のレー
ザー加工やプレス加工等の際に、作業性や安全性に問題
が生じたり、要求される精度を維持することが難しかっ
たりする。
の厚み、大きさ、曲げ加工等の原因で不均一な弾塑性変
形に基づき内部応力が生じて板材に反り等の歪みが発生
することが多い。歪みが発生していると、その後のレー
ザー加工やプレス加工等の際に、作業性や安全性に問題
が生じたり、要求される精度を維持することが難しかっ
たりする。
【０００３】そこで従来金属板材に歪みが発生した場合
の除去方法としては、加圧による除去方法又は加工用治
具の押さえ方法等が検討されている。
の除去方法としては、加圧による除去方法又は加工用治
具の押さえ方法等が検討されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしいずれの方法に
おいても、歪みの原因によって歪みを除去する量，範囲
に限界があり、容易には内部応力を除いて歪みを除去す
ることができず、レーザー加工等の後工程時における安
全性、作業性、精度についてなお問題を残していた。
おいても、歪みの原因によって歪みを除去する量，範囲
に限界があり、容易には内部応力を除いて歪みを除去す
ることができず、レーザー加工等の後工程時における安
全性、作業性、精度についてなお問題を残していた。
【０００５】本発明は、斯かる点に鑑みなされたもの
で、その目的とする処は、金型部品用金属板材の歪みを
容易に防止でき、後工程の安全性、作業性、精度の向上
を図ることができる歪み防止方法を供する点にある。
で、その目的とする処は、金型部品用金属板材の歪みを
容易に防止でき、後工程の安全性、作業性、精度の向上
を図ることができる歪み防止方法を供する点にある。
【０００６】
【課題を解決するための手段及び作用効果】上記目的を
達成するために、本発明は、金型部品用の金属板材の所
要箇所に切れ目又は溝を形成する金属板材の歪み防止方
法とした。
達成するために、本発明は、金型部品用の金属板材の所
要箇所に切れ目又は溝を形成する金属板材の歪み防止方
法とした。
【０００７】金型部品用の金属板材において所要箇所に
切れ目又は溝を形成する簡単な方法により、切れ目又は
溝が表面の引張又は圧縮内部応力を切って除去すること
ができ、金属板材の厚み、大きさ、曲げ加工等の影響で
板材に歪みが生じるのを容易に防止することができる。
したがって後工程のレーザー加工等の安全性、作業性、
精度の向上を図ることができる。
切れ目又は溝を形成する簡単な方法により、切れ目又は
溝が表面の引張又は圧縮内部応力を切って除去すること
ができ、金属板材の厚み、大きさ、曲げ加工等の影響で
板材に歪みが生じるのを容易に防止することができる。
したがって後工程のレーザー加工等の安全性、作業性、
精度の向上を図ることができる。
【０００８】請求項２記載の発明は、請求項１記載の金
属板材の歪み防止方法において、前記切れ目又は溝の形
状、本数、位置を歪みの原因に応じて変えることを特徴
とする。金属板材の厚み、大きさ、曲げ加工等の歪みの
原因に応じて切れ目の形状、本数、位置を変えること
で、歪みの量を適切に調整することができる。
属板材の歪み防止方法において、前記切れ目又は溝の形
状、本数、位置を歪みの原因に応じて変えることを特徴
とする。金属板材の厚み、大きさ、曲げ加工等の歪みの
原因に応じて切れ目の形状、本数、位置を変えること
で、歪みの量を適切に調整することができる。
【０００９】請求項３記載の発明は、請求項２記載の金
属板材の歪み防止方法において、１枚の前記金属板材に
曲げ加工を順次施し、同曲げ加工の施された部分を切り
取り使用する方法であって、互いに隣り合う曲げ加工の
施された部分間に前記切れ目又は溝を形成することを特
徴とする。
属板材の歪み防止方法において、１枚の前記金属板材に
曲げ加工を順次施し、同曲げ加工の施された部分を切り
取り使用する方法であって、互いに隣り合う曲げ加工の
施された部分間に前記切れ目又は溝を形成することを特
徴とする。
【００１０】互いに隣り合う曲げ加工の施された部分間
に切れ目又は溝を形成することで、曲げ加工により生じ
る歪みの発生を防止または発生した歪みを除去すること
ができ、切れ目又は溝は切り取り使用する曲げ加工部分
を避けて形成でき、使用する部分に影響しない。
に切れ目又は溝を形成することで、曲げ加工により生じ
る歪みの発生を防止または発生した歪みを除去すること
ができ、切れ目又は溝は切り取り使用する曲げ加工部分
を避けて形成でき、使用する部分に影響しない。
【００１１】請求項４記載の発明は、請求項３記載の金
属板材の歪み防止方法において、前記切り取られた部材
が、タイヤの金型に用いられるブレードであることを特
徴とする。
属板材の歪み防止方法において、前記切り取られた部材
が、タイヤの金型に用いられるブレードであることを特
徴とする。
【００１２】タイヤトレッドに設けられる複数の切り込
みを形成するブレードを、歪みを防止して安全性、作業
性を良好に維持して精度良く製造することができる。
みを形成するブレードを、歪みを防止して安全性、作業
性を良好に維持して精度良く製造することができる。
【００１３】
【発明の実施の形態】以下本発明に係る一実施の形態に
ついて図１ないし図７に図示し説明する。本実施の形態
は、タイヤの金型に用いられタイヤトレッドの切り込み
を形成するブレード３（図７参照）を製造するものであ
る。
ついて図１ないし図７に図示し説明する。本実施の形態
は、タイヤの金型に用いられタイヤトレッドの切り込み
を形成するブレード３（図７参照）を製造するものであ
る。
【００１４】図１に示す金属板材１は、材質がステンレ
ス（ＳＵＳ３０４−３／Ｈ）で、板厚が0.4〜1.1mm、板
材寸法が1000×300mmの長尺矩形の板材であり、この金
属板材１を図２に示すように金型10，10によりプレス加
工を順次施し、波状の曲げ加工部分２ａを順次形成して
いく。
ス（ＳＵＳ３０４−３／Ｈ）で、板厚が0.4〜1.1mm、板
材寸法が1000×300mmの長尺矩形の板材であり、この金
属板材１を図２に示すように金型10，10によりプレス加
工を順次施し、波状の曲げ加工部分２ａを順次形成して
いく。
【００１５】こうして形成された中間素材２（図３，図
４参照）は、曲げ加工を行う際に一定波形状のプレス加
工、材質、その他の要因により板材に、内部応力が生じ
例えば図４に示すような歪みが発生する場合がある。こ
のような歪みが生じた状態でレーザー加工やワイヤカッ
ト放電加工等により曲げ加工部分２ａを所定形状に切り
取るのは、安全性、作業性、精度に問題がある。
４参照）は、曲げ加工を行う際に一定波形状のプレス加
工、材質、その他の要因により板材に、内部応力が生じ
例えば図４に示すような歪みが発生する場合がある。こ
のような歪みが生じた状態でレーザー加工やワイヤカッ
ト放電加工等により曲げ加工部分２ａを所定形状に切り
取るのは、安全性、作業性、精度に問題がある。
【００１６】そこで本実施の形態では、中間素材２の隣
り合う曲げ加工部分２ａ，２ａの間に図５に示すように
切れ目２ｂを入れる。この切れ目２ｂにより板材表面の
引張又は圧縮内部応力が切断されて内部応力が除かれ、
よって歪みが除去される。
り合う曲げ加工部分２ａ，２ａの間に図５に示すように
切れ目２ｂを入れる。この切れ目２ｂにより板材表面の
引張又は圧縮内部応力が切断されて内部応力が除かれ、
よって歪みが除去される。
【００１７】金属板材の厚み、大きさ、曲げ加工等の歪
みの原因に応じて切れ目２ｂの形状、本数、位置を変え
て歪みの量を適切に調整することができる。なお切れ目
ではなく溝条を形成してもよい。
みの原因に応じて切れ目２ｂの形状、本数、位置を変え
て歪みの量を適切に調整することができる。なお切れ目
ではなく溝条を形成してもよい。
【００１８】こうして切れ目２ｂにより内部応力を除去
した中間素材２は，図６に示すように歪みのない状態で
後工程のレーザー加工等の切り取り作業を行うことがで
き、安全性、作業性、精度の向上を図ることができる。
した中間素材２は，図６に示すように歪みのない状態で
後工程のレーザー加工等の切り取り作業を行うことがで
き、安全性、作業性、精度の向上を図ることができる。
【００１９】本実施の形態では、曲げ加工部分２ａをレ
ーザー加工により切り取り、図７に示すようなブレード
３を製造する。このブレード３がタイヤ加硫成形金型の
表面に添設され、タイヤトレッドに多数の切り込みを形
成することができる。
ーザー加工により切り取り、図７に示すようなブレード
３を製造する。このブレード３がタイヤ加硫成形金型の
表面に添設され、タイヤトレッドに多数の切り込みを形
成することができる。
【図１】本発明の一実施の形態に係る金属板材の平面図
である。
である。
【図２】同金属板材のプレス加工時の側面図である。
【図３】プレス加工後の中間素材の平面図である。
【図４】中間素材の歪みが生じた例を示す側面図であ
る。
る。
【図５】中間素材に切り目を入れた状態を示す平面図で
ある。
ある。
【図６】同側面図である。
【図７】製造されたブレードの斜視図である。
１…金属板材、２…中間素材、３…ブレード、10…金
型。
型。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｂ２９Ｃ 35/02 Ｂ２９Ｃ 35/02 // Ｂ２９Ｋ 21:00 105:24 Ｂ２９Ｌ 30:00
Claims (4)
- 【請求項１】 金型部品用の金属板材の所要箇所に切れ
目又は溝を形成することを特徴とする金属板材の歪み防
止方法。 - 【請求項２】 前記切れ目又は溝の形状、本数、位置を
歪みの原因に応じて変えることを特徴とする請求項１記
載の金属板材の歪み防止方法。 - 【請求項３】 １枚の前記金属板材に曲げ加工を順次施
し、同曲げ加工の施された部分を切り取り使用する方法
であって、 互いに隣り合う曲げ加工の施された部分間に前記切れ目
又は溝を形成することを特徴とする請求項２記載の金属
板材の歪み防止方法。 - 【請求項４】 前記切り取られた部材は、タイヤの金型
に用いられるブレードであることを特徴とする請求項３
記載の金属板材の歪み防止方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11100783A JP2000288638A (ja) | 1999-04-08 | 1999-04-08 | 金属板材の歪み防止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11100783A JP2000288638A (ja) | 1999-04-08 | 1999-04-08 | 金属板材の歪み防止方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000288638A true JP2000288638A (ja) | 2000-10-17 |
Family
ID=14283072
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11100783A Pending JP2000288638A (ja) | 1999-04-08 | 1999-04-08 | 金属板材の歪み防止方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000288638A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPWO2005046900A1 (ja) * | 2003-11-14 | 2007-08-23 | 学校法人日本大学 | 薄板形状記憶合金およびその製造方法 |
| US7980731B2 (en) | 2006-05-30 | 2011-07-19 | Fujikura Ltd. | Light-emitting element mounting substrate, light source, lighting device, display device, traffic signal, and method of manufacturing light-emitting element mounting substrate |
| CN109261769A (zh) * | 2018-09-20 | 2019-01-25 | 北京航空航天大学 | 一种用于生产环形原表面回热器的波纹板的模具及方法 |
-
1999
- 1999-04-08 JP JP11100783A patent/JP2000288638A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPWO2005046900A1 (ja) * | 2003-11-14 | 2007-08-23 | 学校法人日本大学 | 薄板形状記憶合金およびその製造方法 |
| US7980731B2 (en) | 2006-05-30 | 2011-07-19 | Fujikura Ltd. | Light-emitting element mounting substrate, light source, lighting device, display device, traffic signal, and method of manufacturing light-emitting element mounting substrate |
| CN109261769A (zh) * | 2018-09-20 | 2019-01-25 | 北京航空航天大学 | 一种用于生产环形原表面回热器的波纹板的模具及方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060307 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070116 |
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| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070522 |