JPH09314249A - 抜き加工金型 - Google Patents

抜き加工金型

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JPH09314249A
JPH09314249A JP13309396A JP13309396A JPH09314249A JP H09314249 A JPH09314249 A JP H09314249A JP 13309396 A JP13309396 A JP 13309396A JP 13309396 A JP13309396 A JP 13309396A JP H09314249 A JPH09314249 A JP H09314249A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hole
die
punch
cutting blade
side wall
Prior art date
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Pending
Application number
JP13309396A
Other languages
English (en)
Inventor
Shiro Maeda
史郎 前田
Tatsuya Suzuki
達也 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 抜き粕が貫通孔の切り刃側外部に露出する、
いわゆる抜き粕上がりを生じることのない抜き加工金型
を提供する。 【解決手段】 パンチ1と、パンチ1と係合する貫通孔
21を有してその貫通孔21の開口端に設けられた切り
刃22とパンチ1とでもって金属板を抜き加工するダイ
2と、を備え、抜き粕3が切り刃22と反対側の貫通孔
21の開口部から排出される抜き加工金型において、前
記ダイ2は、前記切り刃22と反対側に行く程対向間隔
の狭いテーパ部23が前記貫通孔21の側壁に設けられ
た構成にしてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パンチとダイとで
もって金属板を抜き加工する抜き加工金型に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の抜き加工金型として、図
4及び図5に示す構成のものが存在する。このものは、
パンチAと、パンチAと係合する貫通孔B1を有してそ
の貫通孔B1の開口端に設けられた切り刃B2とパンチ
Aとでもって金属板を抜き加工するダイBと、を備え、
抜き粕Cが切り刃B2と反対側の貫通孔B1の開口部か
ら排出される。
【0003】さらに詳しくは、図5に示すように、切り
刃B2にアール部が工具Dを使用し手作業のラッピング
でもって設けられている。このアール部を設けることに
よって、抜き粕C1の寸法が貫通孔B1の側壁対向寸法
よりも大きくなって、抜き粕C1が側壁から圧縮力を負
荷される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の抜き加
工金型では、抜き粕C1が、貫通孔B1の側壁から圧縮
力を負荷され貫通孔B1の内部で張った状態にすること
によって、貫通孔B1の切り刃B2側の外部に露出す
る、いわゆる抜き粕上がりに対する対策としていた。
【0005】しかしながら、アール部は、抜き形状が千
差万別であって機械加工が困難であって手作業のラッピ
ングでもって加工されているため、アール部の再現性に
乏しく、従って、抜き粕上がりに対する対策が十分にと
れず抜き粕上がりを生じる場合があった。この抜き粕上
がりが発生すると、金属板が抜き粕Cを介在した状態で
抜き加工されて、製品となる金属板に打痕傷が生じて、
抜き加工不良が発生する。さらに、金属板の抜き加工さ
れた部分に抜き粕Cが戻るいわゆる抜き粕戻りが生じ
て、同様に、抜き加工不良が発生する。
【0006】本発明は、上記事由に鑑みてなしたもの
で、その目的とするところは、抜き粕が貫通孔の切り刃
側外部に露出するいわゆる抜き粕上がりを生じることの
ない抜き加工金型を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、請求項1記載のものは、パンチと、パンチと係
合する貫通孔を有してその貫通孔の開口端に設けられた
切り刃とパンチとでもって金属板を抜き加工するダイ
と、を備え、抜き粕が切り刃と反対側の貫通孔開口部か
ら排出される抜き加工金型において、前記ダイは、前記
切り刃と反対側に行く程対向間隔の狭いテーパ部が前記
貫通孔側壁に設けられた構成にしてある。
【0008】請求項2記載のものは、請求項1記載のも
のにおいて、前記テーパ部が、前記貫通孔側壁の対向位
置にそれぞれ設けられた構成にしてある。
【0009】請求項3記載のものは、請求項1記載のも
のにおいて、前記ダイは、逆テーパ部が前記テーパ部に
連続して前記貫通孔側壁における前記切り刃と反対側に
設けられた構成にしてある。
【0010】請求項4記載のものは、請求項1記載のも
のにおいて、前記切り刃は前記ダイの厚さ方向に研削し
て再使用されるものであって、前記テーパ部が研削深さ
を越えて設けられた構成にしてある。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図1乃至図
3に基づいて以下に説明する。
【0012】1はパンチで、焼き入れされた綱により、
抜き加工する形状に対応した角形状に形成されて、プレ
ス(図示せず)に固定されている。
【0013】2はダイで、焼き入れされた綱により、略
直方体状に形成され、パンチ1と係合する角形状の貫通
孔21が設けられて、さらにその貫通孔21の開口端に
切り刃22が略10分の切り刃角度を有して設けられ、
切り刃22とパンチ1とでもって金属板(図示せず)を
抜き加工する。また、厚さ方向に研削されて切り刃22
が再使用される。
【0014】テーパ部23が、貫通孔21側壁の対向位
置にてそれぞれ、すなわち合計2箇所、切り刃22の研
削深さを越えて溝状に形成され、略10分のテーパ角度
を有して、切り刃22と反対側に行く程対向間隔が狭く
なるよう、機械加工でもって形成されている。さらに逆
テーパ部24が、ダイ2の厚さ方向における略中央部を
境にしてテーパ部23に連続して切り刃22と反対側に
設けられ、切り刃22と反対側に行く程対向間隔が広く
なるよう形成されている。
【0015】このものの動作を説明する。パンチ1とダ
イ2に設けられた切り刃22とで、金属板が抜き加工さ
れると、金属板の抜き粕3が、対向したテーパ部23の
両側壁から圧縮力を負荷され塑性変形を生じて、貫通孔
21の内部で張った状態となる。従って、抜き粕3は、
貫通孔21の切り刃22側の外部に出て露出することが
ない。
【0016】さらに抜き加工されると、抜き粕3が貫通
孔21の内部で積層された状態となって、抜き粕3が順
次送り出されてテーパ部23に連続した逆テーパ部24
に位置すると、抜き粕3と逆テーパ部24との間に空隙
31を生じて、負荷された圧縮力が逆テーパ部24でも
って除去されて、抜き粕3が切り刃22と反対側の貫通
孔21開口部から排出される。
【0017】かかる抜き加工金型にあっては、上記した
ように、テーパ部23がダイ2の貫通孔21側壁に設け
られて、貫通孔21の開口端に設けられた切り刃22と
反対側に行く程そのテーパ部23の対向間隔が狭いか
ら、パンチ1と切り刃22とでもって抜き加工された金
属板の抜き粕3がテーパ部23の側壁から圧縮力を負荷
され張った状態となって、抜き粕3が貫通孔21の切り
刃22側外部に露出する、いわゆる抜き粕上がりを防止
して、金属板の打痕傷、及び抜き加工された部分に抜き
粕3が戻る抜き粕3戻りに基づく金属板の抜き加工不良
を防止することができる。さらに、テーパ部23が手作
業による加工ではなく機械加工でもって形成されるか
ら、再現性よく形状を一定にすることができる。
【0018】また、テーパ部23が貫通孔21側壁の対
向位置のそれぞれに設けられたから、抜き粕3がテーパ
部23の対向する両側壁から圧縮力を負荷され均一に張
った状態となって、抜き粕上がりを確実に防止すること
ができる。
【0019】また、逆テーパ部24がダイ2の貫通孔2
1側壁における切り刃22の反対側に設けられたから、
テーパ部23によって側面から圧縮力を負荷された金属
板の抜き粕3が、テーパ部23に連続した逆テーパ部2
4に位置すると、逆テーパ部24の間に空隙を生じて、
負荷された圧縮力が除去されて、抜き粕3を切り刃22
と反対側の貫通孔21開口部から容易に排出することが
できる。
【0020】また、切り刃22がダイ2の厚さ方向に研
削して再使用されるものであれば、テーパ部23が研削
深さを越えて設けられたから、ダイ2の研削後において
もテーパ部23が貫通孔21側壁に残留して、抜き粕上
がりを防止した状態でダイ2を再使用することができ
る。
【0021】なお、本実施形態では、テーパ部23のテ
ーパ角度を略10分に設定したが、抜き形状及び金属板
の板厚に応じて設定されればよく、限定されない。
【0022】また、本実施形態では、テーパ部23を貫
通孔21の側壁の対向位置にそれぞれ設けたが、抜き形
状及び金属板の板厚に応じて適宜所定位置にかつ所定個
数設ければよく、限定されない。
【0023】また、本実施形態では、テーパ部23に連
続した逆テーパ部24を貫通孔21側壁における切り刃
22と反対側に設けたが、貫通孔21内部の抜き粕3の
積層枚数が少なく容易に抜き粕3が排出されるときは、
逆テーパ部24を設けなくてもよく、限定されない。
【0024】
【発明の効果】請求項1記載のものは、テーパ部がダイ
の貫通孔側壁に設けられて、貫通孔の開口端に設けられ
た切り刃と反対側に行く程そのテーパ部の対向間隔が狭
いから、パンチと切り刃とでもって抜き加工された金属
板の抜き粕がテーパ部の側壁から圧縮力を負荷され張っ
た状態となって、抜き粕が貫通孔の切り刃側外部に露出
する、いわゆる抜き粕上がりを防止して、金属板の打痕
傷、及び抜き加工された部分に抜き粕が戻る抜き粕戻り
に基づく金属板の抜き加工不良を防止することができ
る。
【0025】請求項2記載のものは、請求項1記載のも
のの効果に加えて、テーパ部が貫通孔側壁の対向位置の
それぞれに設けられたから、抜き粕がテーパ部の対向す
る両側壁から圧縮力を負荷され均一に張った状態となっ
て、抜き粕上がりを確実に防止することができる。
【0026】請求項3記載のものは、請求項1記載のも
のの効果に加えて、逆テーパ部がダイの貫通孔側壁にお
ける切り刃の反対側に設けられたから、テーパ部によっ
て側面から圧縮力を負荷された金属板の抜き粕が、テー
パ部に連続した逆テーパ部に位置すると、逆テーパ部の
間に空隙を生じて、負荷された圧縮力が除去されて、抜
き粕を切り刃と反対側の貫通孔開口部から容易に排出す
ることができる。
【0027】請求項4記載のものは、請求項1記載のも
のの効果に加えて、切り刃がダイの厚さ方向に研削して
再使用されるものであれば、テーパ部が研削深さを越え
て設けられたから、ダイ研削後においてもテーパ部が貫
通孔側壁に残留して、抜き粕上がりを防止した状態でダ
イを再使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す断面図である。
【図2】同上の平面図である。
【図3】同上の斜視図である。
【図4】従来例を示す断面図である。
【図5】同上の切り刃に設けられるアール部の加工状況
を表す断面図である。
【符号の説明】
1 パンチ 2 ダイ 21 貫通孔 22 切り刃 23 テーパ部 24 逆テーパ部 3 抜き粕

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パンチと、パンチと係合する貫通孔を有
    してその貫通孔の開口端に設けられた切り刃とパンチと
    でもって金属板を抜き加工するダイと、を備え、抜き粕
    が切り刃と反対側の貫通孔開口部から排出される抜き加
    工金型において、 前記ダイは、前記切り刃と反対側に行く程対向間隔の狭
    いテーパ部が前記貫通孔側壁に設けられたことを特徴と
    する抜き加工金型。
  2. 【請求項2】 前記テーパ部が、前記貫通孔側壁の対向
    位置にそれぞれ設けられたことを特徴とする請求項1記
    載の抜き加工金型。
  3. 【請求項3】 前記ダイは、逆テーパ部が前記テーパ部
    に連続して前記貫通孔側壁における前記切り刃と反対側
    に設けられたことを特徴とする請求項1記載の抜き加工
    金型。
  4. 【請求項4】 前記切り刃は前記ダイの厚さ方向に研削
    して再使用されるものであって、前記テーパ部が研削深
    さを越えて設けられたことを特徴とする請求項1記載の
    抜き加工金型。
JP13309396A 1996-05-28 1996-05-28 抜き加工金型 Pending JPH09314249A (ja)

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JP13309396A JPH09314249A (ja) 1996-05-28 1996-05-28 抜き加工金型

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JP13309396A JPH09314249A (ja) 1996-05-28 1996-05-28 抜き加工金型

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JP13309396A Pending JPH09314249A (ja) 1996-05-28 1996-05-28 抜き加工金型

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JP (1) JPH09314249A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006218566A (ja) * 2005-02-09 2006-08-24 Nippon Mektron Ltd フレキシブルプリント基板のパンチング加工方法
JP2011235320A (ja) * 2010-05-11 2011-11-24 Nagase Integrex Co Ltd 打ち抜き金型及びその研削方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006218566A (ja) * 2005-02-09 2006-08-24 Nippon Mektron Ltd フレキシブルプリント基板のパンチング加工方法
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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040511