JP2000288078A - 救急絆創膏用基材 - Google Patents

救急絆創膏用基材

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JP2000288078A
JP2000288078A JP11104032A JP10403299A JP2000288078A JP 2000288078 A JP2000288078 A JP 2000288078A JP 11104032 A JP11104032 A JP 11104032A JP 10403299 A JP10403299 A JP 10403299A JP 2000288078 A JP2000288078 A JP 2000288078A
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JP
Japan
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base material
kgf
punching
plaster
bandage
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Pending
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JP11104032A
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English (en)
Inventor
Takuya Nomura
拓也 野村
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、救急絆創膏用の基材に関し、打ち抜
きや孔開け等の絆創膏加工時に歩留まりの高い基材を提
供するものである。 【解決手段】基材の裏面に粘着剤層を有する救急絆創膏
において、該基材の圧縮弾性率が10以上30kgf/
mm2以下である救急絆創膏用基材。基材がポリオレフ
ィン系フィルムである救急絆創膏用基材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は救急絆創膏に関す
る。さらに詳しくのべるならば、絆創膏加工時に打ち抜
き性の優れた基材であり、特に基材をポリオレフィン系
フィルムにすることにより焼却時に有害ガスを発生する
ことのない救急絆創膏用基材に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、絆創膏、特に救急絆創膏は、軟
質フィルム層の表面に粘着剤を塗布し、さらにその上に
ガーゼ等を貼着して、所定寸法に打ち抜いた後、その表
裏両面に個別包装紙を重ね、個別包装紙を所定寸法に断
裁して得られる。
【0003】しかしながら、救急絆創膏自体を所定寸法
に打ち抜く際に、基材によっては打ち抜けない場合もあ
り、絆創膏加工歩留まりの低下の原因となるので、打ち
抜き性の良好な基材が求められている。絆創膏加工の方
法としては、雄雌の刃でカットする方法とダイカット法
等が知られているが、特に前者の場合に歩留まりの低下
が大きい。
【0004】また、救急絆創膏は、塩化ビニルフィルム
を基材として用いているものが多く、該基材と剥離紙の
間に粘着剤層を設けた構成が知られている。特願平11
−73882号公報に記載の如く、現在のゴミ収集ルー
トでは救急絆創膏の分別収集は困難であるため、塩化ビ
ニルフィルムを基材として用いた製品も焼却処分され
る。その結果、塩酸ガスを発生し、焼却炉の寿命を損な
う上に、焼却する条件によっては内分泌攪乱物質の疑い
のあるダイオキシン等の有毒ガスを発生することがあ
り、地球環境を汚染する可能性もある。そこで、非塩化
ビニル基材も求められるようになってきた。非塩化ビニ
ル基材としては、ウレタン系、不織布系、布系、或いは
これらの複合系等が上市されており、品揃えも充実して
きているが、ポリオレフィン系基材のもは打ち抜き性が
劣り、絆創膏に開ける孔が打ち抜き後に所望の径を達成
できない問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、救急絆創膏
用の基材に関し、打ち抜きや孔開け等の絆創膏加工時に
歩留まりの高い基材を提供するものである。基材が非塩
化ビニルフィルムであり、焼却時に塩酸ガスやダイオキ
シン等の有害ガスを発生することがない救急絆創膏基材
を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、かかる現状
に鑑みて鋭意検討した結果、救急絆創膏用の基材の圧縮
弾性率を10以上30kgf/mm2以下の範囲に設定
することにより、絆創膏加工時の打ち抜き性が良好とな
ることを見出した。更には基材をポリオレフィン系フィ
ルムにすることにより焼却処分をしても塩酸ガスやダイ
オキシン等の有毒ガスを発生することがなくなる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は、救急絆創膏用の基材で
あり、該基材の圧縮弾性率が10以上30kgf/mm
2以下の範囲であることを特徴とする。また、基材がポ
リオレフィン系フィルムであることを特徴とする救急絆
創膏用基材である。
【0008】本発明は、基材としてフィルムを用いる。
フィルムとしては、アイオノマ、低密度ポリエチレン、
中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、リニア低密
度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ
ビニルアルコール等の単層フィルムやポリエチレン/エ
チレン・酢酸ビニル/ポリエチレン、ナイロン/アイオ
ノマ、ポリエチレン/OPP/ポリエチレン、ポリエチ
レン、ポリエチレン/ゴム/ポリエチレン等の2層乃至
は3層フィルムを用いることができる。なかでもポリエ
チレン系フィルムがコストや物性の改善が容易で好まし
い。もちろんシート中には各種強度コントロール剤や無
機粉体等の増量剤、染顔料等を配合してもよく、一軸延
伸や2軸延伸、無延伸の何れの方法で製造されたもので
も良い。
【0009】本発明の粘着シートは、基材の圧縮弾性率
が10以上30kgf/mm2以下の範囲のものを使用
する。好ましくは10〜25kgf/mm2以下であ
る。因みに、基材の圧縮弾性率が10kgf/mm2
満では、絆創膏加工時のテンションで容易に基材が伸
び、孔を開けた後にテンションがかからなくなると基材
が縮むので所望の穴径が得られ難い。一方、30kgf
/mm2を超えて大きくなると、大きな切断力(荷重)
が必要となり、特に雄雌の刃で打ち抜く場合には、打ち
抜きの途中で基材が雄刃と雌刃の隙間に入り込むため
に、打ち抜き性が極端に低下し、その結果、打ち抜き後
でも複数枚繋がった絆創膏となるので、個別包装ができ
なくなり商品価値が損なわれる。
【0010】基材裏面に設ける粘着剤としてはゴム系粘
着剤、アクリル系粘着剤、シリコン系粘着剤等が挙げら
れるが、基材に応じてイソシアネート系架橋剤、金属キ
レート系架橋剤、タッキファイヤー等を添加し、基材お
よび被着体と粘着剤との密着性、粘着力を考慮して適宜
選択すればよい。その際に、皮膚刺激性が高くなるよう
な場合には粘着力を低く設定し、皮膚から剥がす際の刺
激を低くする方法や、分子量を高く設定し粘着剤成分が
皮膚から浸透することを抑える等の方法をとればよい。
粘着剤層の形成方法としては、公知の方法が使用でき、
基材に直接粘着剤を塗布する直接法や、一旦剥離シート
に粘着剤を塗布し、基材と積層することにより形成する
転写法のどちらでも可能である。
【0011】
【実施例】以下の如き実施例、比較例にて本発明を具体
的に説明するが、もちろん本発明はこれによって限定さ
れるものではない。配合、組成、塗布量等を示す数値は
有効成分または固形分重量基準の数値である。尚、フィ
ルムの圧縮弾性率の測定はストログラフM−2を用い
て、20℃×60%RHの環境下で測定した。測定した
データの内、荷重が300gf/mm2および500g
f/mm2の2点間で直線を引き、その傾きから圧縮弾
性率を算出した。
【0012】実施例1 圧縮弾性率が10kgf/mm2のポリオレフィン系フ
ィルム基材(商品名:「エマソフト3C梨地クリヤ
ー」、オカモト社製)を使用し、転写法にて粘着剤(綜
研化学社製アクリル系粘着剤「SKダイン1260」、
架橋剤として綜研化学社製イソシアネート系架橋剤「L
−55E」を1部配合)を30g/m2塗布して粘着シ
ートを得た。尚、転写法で使用したポリエチレンラミネ
ート剥離紙は、上質紙にポリエチレン層を15μm程度
の厚さで熱融着し、該ポリエチレン層にシリコーン樹脂
を主成分とする剥離剤を塗布乾燥したものである。
【0013】実施例2 基材として圧縮弾性率が23kgf/mm2のポリオレ
フィン系フィルム基材(商品名:「CL11900」、
バンドー化学社製)を使用した以外は実施例1と同様に
粘着シートを得た。
【0014】比較例1 基材として圧縮弾性率が8kgf/mm2のポリオレフ
ィン系フィルム基材(商品名:「ハイシボNo.110
0」、林一二社製)を使用した以外は実施例1と同様に
粘着シートを得た。
【0015】比較例2 基材として圧縮弾性率が33kgf/mm2のポリオレ
フィン系フィルム基材(商品名:「PCT1110」、
タマポリ社製)を使用した以外は実施例1と同様に粘着
シートを得た。
【0016】得られた粘着シートはJIS−Z−023
7に記載されている23±2℃×65±5%RHにて1
週間放置して評価用サンプルとした。
【0017】打ち抜き性の評価はエス・ワイ社で実施
し、絆創膏加工後の絆創膏の状態から、孔打ち抜き性、
孔径およびシートカット性を評価した。
【0018】孔打ち抜き性は、目視で評価し、閉孔率1
%未満のものを○、1%以上50%未満のものを△、5
0%以上のものを×で評価した。尚、閉孔率は以下の数
式により算出した。 閉孔率(%)=(開かなかった孔の数)×100/(開
くべき孔の数)
【0019】孔径は、絆創膏加工後の孔径が、所望の径
の80%以上あるものを○、80%未満のものを×で評
価した。
【0020】シートカット性は、目視で評価し、絆創膏
が完全に個別包装されているものを○、一部個別包装さ
れていないものもあるが使用可能なもの△、シートがカ
ットされていないために個別包装ができないもの×で評
価した。
【0021】
【表1】
【0022】実施例1〜2に示した如く、圧縮弾性率が
10〜30kgf/mm2の基材を使用したものは、絆
創膏打ち抜き性が優れており、かつポリオレフィン系フ
ィルムを基材として使用しているので焼却時に有害ガス
の発生は少ない。これに対して、圧縮弾性率が10kg
f/mm2未満の基材では、非塩化ビニルフィルムであ
るので焼却時に有害ガスの発生は少ないものの、打ち抜
き性が悪化する上に、基材の伸縮性が良好である故に所
望の孔径が得られなくなる。一方、圧縮弾性率が30k
gf/mm2を超えて大きくなると、上記と同様の理由
から焼却時に有害ガスの発生が少ないものの、孔打ち抜
き性、シートカット性ともに劣るので、救急絆創膏とし
ては好ましくない(比較例2)。
【0023】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明は救急絆創膏
用の基材であり、該基材の圧縮弾性率を10以上30k
gf/mm2以下とすることにより、良好に絆創膏加工
ができ、従って絆創膏加工歩留まりも向上する。さら
に、基材をポリオレフィン系フィルムにすることにより
焼却時に有害ガスの発生が少なくなるので、救急絆創膏
として良好に使用することができる。
フロントページの続き Fターム(参考) 4C081 AA03 AA12 BB04 BB07 BC03 CA021 CA032 CA052 CA082 CA212 CA272 CC01 DC02 DC04 DC05 EA06 4F006 AA12 AA13 AA15 AA19 AA39 AB05 AB24 AB39 BA01 BA13 CA09 4J004 AA05 AA10 AA11 AB01 CA04 CC02 FA09

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材の裏面に粘着剤層を有する救急絆創膏
    において、該基材の圧縮弾性率が10以上30kgf/
    mm2以下であることを特徴とする救急絆創膏用基材。
  2. 【請求項2】基材がポリオレフィン系フィルムであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の救急絆創膏用基材。
JP11104032A 1999-04-12 1999-04-12 救急絆創膏用基材 Pending JP2000288078A (ja)

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