JP2000287719A - 織込みスライドファスナーストリンガー - Google Patents

織込みスライドファスナーストリンガー

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JP2000287719A JP11100776A JP10077699A JP2000287719A JP 2000287719 A JP2000287719 A JP 2000287719A JP 11100776 A JP11100776 A JP 11100776A JP 10077699 A JP10077699 A JP 10077699A JP 2000287719 A JP2000287719 A JP 2000287719A
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    • Y10T24/2518—Zipper or required component thereof having coiled or bent continuous wire interlocking surface
    • Y10T24/252—Zipper or required component thereof having coiled or bent continuous wire interlocking surface with stringer tape interwoven or knitted therewith

Abstract

(57)【要約】 【課題】隣り合う噛合エレメント部分間のピッチの安定
化及び経糸ポケットを構成する経糸の高密度化を図り、
柔軟性及び可撓性に優れ、取付素材に対する縫製の高速
化が可能で、しかもスペース部分の形成後にも固定用経
糸の浮き上がりが極力抑えられる織込みスライドファス
ナーストリンガーを提供する。 【解決手段】ファスナーテープの織成と同時に、合成樹
脂製モノフィラメント製の連続エレメント列が、複数本
の並列する固定用経糸により前記テープの一側縁部に沿
って順次織り込まれてなるスライドファスナーストリン
ガーの、前記並列する複数本のエレメント固定用経糸(3
〜6,8,9,11〜14) のうち、少なくとも前記噛合頭部(EH)
側に配される２以上のエレメント固定用経糸(3,4) が、
前記テープ(101) の長手方向に並列する各噛合エレメン
ト部分(E) の上下脚部(L) の上面を跨いで走行したの
ち、次位の噛合エレメント部分(E) 及び同噛合エレメン
ト部分(E) と平行に走行する地緯糸(1) の下方を跨いで
走行するように案内される繰り返し単位から構成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファスナーテープ
の織成と同時に合成樹脂モノフィラメントから成形され
る連続エレメント列を同テープの一側縁部に沿って織り
込むことによりテープ上に固定したスライドファスナー
ストリンガーに関する。
【０００２】
【従来の技術】この種の公知の織込みスライドファスナ
ーストリンガーとしては、例えば特公平２−１７１６２
号公報に開示されているように、合成樹脂製モノフィラ
メントを成形して得られるコイル状の多数の並列する噛
合エレメント部分からなるエレメント列を、ファスナー
テープの織成と同時に、同テープの一側縁部に沿って固
定用経糸と地緯糸とをもって織込み固定している。
【０００３】前記各噛合エレメント部分は、前記ファス
ナーテープの一側縁から外方に突出する噛合頭部と、同
テープの内方に平行に伸びる上下脚部と、隣り合う各噛
合エレメント部分の上下脚部を連結する連結部とからな
る。また、前記公報に開示されたスライドファスナース
トリンガーにあっては、ダブルピックによる双糸からな
る地緯糸が各噛合エレメント部分の前記下脚部の下方に
沿って配されている。すなわち、緯糸の緯入れごとに一
個の噛合エレメント部分が同緯糸と一緒に織り込まれ
る。
【０００４】更に、前記公報に図３（図中において特に
図解しやすくするために、噛合エレメント部分の噛合頭
部を必要において省略してある）に示すように、各噛合
エレメント部分Ｅは総数１２本の固定用経糸Ｗ1 〜Ｗ12
により支持されており、同噛合エレメント部分Ｅの連結
部側には８本の経糸Ｗ5 〜Ｗ12が、ファスナーテープの
平面視において、高一高一中一低の繰り返し単位で順に
案内されており、噛合頭部側の４本の経糸Ｗ1 〜Ｗ4 が
高一中一低一中の繰り返し単位で案内されている。ここ
で、高は、経糸が上下脚部Ｌを上から支持すること、中
は、経糸が上下脚部Ｌの下脚部と地緯糸ｗとの間に配さ
れること、低は、地緯糸ｗが上下脚部Ｌを下側から支持
することを意味している。なお、図３は図解しやすくす
るために、噛合エレメント部分の噛合頭部を必要に応じ
て省略してある。
【０００５】かかる織構造により、隣り合う噛合エレメ
ント部分間のピッチが安定するばかりでなく、特に高い
張力を付与することなく、経糸ポケットを構成する経糸
の密度を非常に高めることができ、その結果、噛合エレ
メント部分間のピッチが安定化され、優れたファスナー
テープの柔軟性と可撓性が確保できるため、スライドフ
ァスナを衣服類、袋物等の取付素材に高速度で縫製する
ことができるというものである。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかして、上記公報に
開示されたスライドファスナーストリンガー、特に並列
する各噛合エレメント部分を固定するための固定用経糸
の地緯糸に対する交絡態様をみるに、各固定用経糸は上
述のごとく高一高一中一低の繰り返し単位、及び高一中
一低一中の繰り返し単位で案内されるため、いずれにし
ても図３に示すように地緯糸ｗに対して３本の双糸から
なる緯糸ｗの上方を走行したのちに次位の緯糸ｗの下方
を走行し、これを繰り返している。
【０００７】通常、最終的に仕上げられるスライドファ
スナーの製造にあっては、２本のスライドファスナース
トリンガーをそれぞれの一側縁部に固定された各噛合エ
レメント列を噛合させた状態で、その長さ方向に一本分
のスライドファスナーの長さの間隔をおいて、所要数の
噛合エレメント部分を切除して、いわゆるスペース部分
を形成してファスナーチェーンを製造する。この噛合エ
レメント部分の切除は、噛合頭部と上下脚部との境界部
分を切断して噛合頭部を落としたのち、各噛合エレメン
ト部分の上下脚部を経糸ポケットから引き抜く。従っ
て、スペース部分が形成されると、同スペース部分の形
成領域において各噛合エレメント部分を上下から支持し
ていた固定用経糸が浮き上がる。
【０００８】一方、スライドファスナーの製造にあた
り、前記スペース部分の形成以降に上下止具の固着やス
ライダーの取付け工程などがあるため、スペース部分の
形成により前記固定用経糸の浮き上がりが大きいと、以
降の工程で固定用経糸が邪魔になり様々な支障を来すこ
とになる。また、前記スペース部分の長さ方向中央部で
ファスナーチェーンを切断して最終のスライドファスナ
ーが製造される。前述のようにスペース部分で大きく浮
き上がった固定用経糸は、地緯糸による支持も少ないた
め一端を固着したままファスナーテープから離脱してし
まい、製品としての商品価値が低下し、或いはその処理
に不用な作業が加わってしまう。
【０００９】上記公報に開示されたスライドファスナー
ストリンガーにあっては、上述のごとく固定用経糸は地
緯糸に対して３本の双糸からなる緯糸の上を跨いだのち
に次位の緯糸の下方に案内されるため、３個の噛合エレ
メント部分に相応する長さにわたって固定用経糸が浮き
上がった状態となり、スペース部分を形成したのちの工
程で同固定用経糸が引っ掛かったり、切断されてしま
い、或いはスペース部分の端部に隣接する噛合エレメン
ト部分の端部がファスナーテープから抜け出したりし
て、不良品を発生させる。
【００１０】本発明は、かかる課題を解決すべくなされ
たものであり、その具体的な目的は隣り合う噛合エレメ
ント部分間のピッチの安定化及び経糸ポケットを構成す
る経糸の高密度化を図り、柔軟性及び可撓性に優れ、取
付素材に対する縫製の高速化が可能で、しかもスペース
部分の形成後にも固定用経糸の浮き上がりが極力抑えら
れる織込みスライドファスナーストリンガーを提供する
ことにある。
【００１１】
【課題を解決するための手段及び作用効果】前記目的
は、以下に述べるように本件請求項１〜５に係る発明に
より効果的に達成される。請求項１に係る発明は、多数
の地緯糸と経糸とから構成されるファスナーテープの織
成と同時に、合成樹脂製モノフィラメントから連続して
成形される多数の噛合エレメント部分が、並列する複数
本のエレメント固定用経糸により前記テープの一側縁部
に沿って順次織り込まれてなるスライドファスナースト
リンガーであって、前記噛合エレメント部分は、前記フ
ァスナーテープの一側縁から外方に突出する噛合頭部
と、同噛合頭部の両端からテープ内方に向けて平行に伸
びる上下脚部と、同上下脚部の各端部とそれぞれ隣り合
う噛合エレメント部分の下上脚部とを連結する連結部と
からなり、前記並列する複数本のエレメント固定用経糸
のうち、少なくとも前記噛合頭部側に配される２以上の
エレメント固定用経糸が、前記テープの長手方向に並列
する各噛合エレメント部分の上下脚部の上面を跨いで走
行したのち、次位の噛合エレメント部分及び同噛合エレ
メント部分と平行に走行する地緯糸の下方を跨いで走行
するように案内される繰り返し単位からなることを特徴
とする織込みスライドファスナーストリンガーにある。
【００１２】かかる構成により、スペース部分を形成し
て所望数の噛合エレメント部分が切除されても、同切除
部分の固定用経糸は、少なくとも各噛合エレメント部分
の下脚部の下方に配された地緯糸に対して下方を潜り、
隣り合う噛合エレメント部分の下脚部の下方に配される
地緯糸の上方を跨ぐため、各固定用経糸ともに大きく浮
き上がることがなく、スライドファスナーの以降の製造
工程において格別の支障を来すことなく、生産能率を一
段と向上させる。
【００１３】請求項２に係る発明にあっては、前記噛合
頭部側に配される２以上の隣り合うエレメント固定用経
糸の前記各繰り返し単位を、隣り合う噛合エレメント部
分の一個分ずつテープ方向にずらせている。そのため、
各噛合エレメント部分が均等に固定用経糸により支持さ
れ、噛合エレメント部分間のピッチが安定化する。
【００１４】請求項３に係る発明は、前記地緯糸がダブ
ルピックによる双糸からなることを規定している。この
ように、一本の地緯糸をダブルピックによる双糸から構
成することにより、緯糸密度を通常の１／２にしてもフ
ァスナーテープの機能が失われず、しかも生産効率は２
倍となる。
【００１５】請求項４に係る発明にあっては、前記地緯
糸がダブルピックの緯入れによる双糸からなり、各噛合
エレメント部分がダブルピックによる地緯糸の緯入れご
とにファスナーテープに織り込まれている。この発明で
は、前記請求項３に係る発明の作用に加えて、緯糸密度
を必要最小限としてファスナーテープの柔軟性と可撓性
を確保し、もって柔軟なスライドファスナーの取付素材
に対しても、柔軟性を失うことなく取り付けることがで
きると共に、縫製にあたっても前記取付素材によく対応
できる。
【００１６】請求項５に係る発明は、前記噛合頭部側に
最も隣接して配されるエレメント固定用経糸と前記噛合
頭部との間に更に地経糸が配され、同地経糸は前記ダブ
ルピックにより緯入れされる隣り合う緯糸を交互に上下
を跨いで走行している。ダブルピックにより緯入れされ
る地緯糸は、噛合エレメント列側のテープ端縁で前後に
分岐してテープ端を構成している。このため、通常であ
れば、前記分岐端は固定用経糸と交絡してテープ端縁を
構成するが、本発明では同テープ端縁を地経糸との交絡
により構成しており、しかもその交絡形態がダブルピッ
クによる隣り合う地緯糸の上下を交互に走行するように
して、テープ端縁の形態の安定化を確保すると共に、ス
ペース部分の形成によっても地緯糸の分岐端に弛みを発
生させないようにしている。
【００１７】
【発明の実施形態】以下、本発明の好適な実施の形態を
添付図面を参照しながら具体的に説明する。図１及び図
２は本発明の代表的な実施形態を示し、図１はファスナ
ーテープの幅方向中央部の図示を省略すると共に噛合エ
レメント列の一部を切除して示す平面図、図２は織込み
スライドファスナーストリンガーの噛合エレメント列の
取付部の部分斜視図である。なお、これらの図は特に理
解の便を図って、各種の緯糸、経糸を相対的に細く示
し、また織込み構造（組織）を粗く示しているが、実際
にはファスナーとしての機能を考慮し、各種の緯糸、経
糸は所要の太さの糸条を使用し、また、織込み構造（組
織）も緻密な状態にあり、ファスナーとしての機能を発
揮できる構造となっている。
【００１８】本発明の織込みスライドファスナーストリ
ンガー１００も、噛合エレメント列固定領域１０２とテ
ープ主体部１０３とから構成されるファスナーテープ１
０１の前記噛合エレメント列固定領域１０２に噛合エレ
メント列ＥＲが一体に織り込まれて固定されている。本
実施例にあって、ファスナーテープ１０１の構成糸条で
ある地緯糸１は、経糸開口部の杼道に図示せぬキャリア
ーバーを往復動（ダブルピック）させることにより緯入
れされるため双糸からなる。経糸は、ファスナーテープ
の地組織を構成する地経糸と前記噛合エレメント列ＥＲ
の固定用経糸とからなる。
【００１９】前記噛合エレメント列固定領域１０２には
１０本のエレメント列固定用経糸３，４，５，６，８，
９，１１，１２，１３，１４が配され、前記テープ主体
部１０３及び前記噛合エレメント列固定領域１０２には
多数の地経糸２，７，１０，１５，１６，１７，１８，
１９〜が配されている。これらの経糸は前記噛合エレメ
ント列固定領域１０２の外端縁から符号の順序で順次整
経されて、図示せぬ織機上に供給される。
【００２０】前記噛合エレメント列固定領域１０２に
は、合成樹脂製のモノフィラメントからコイル状に連続
して成形された多数の噛合エレメント部分Ｅが前記織構
造中に織り込まれて固定される。前記噛合エレメント部
分Ｅは、ファスナーテープ１０１の前記噛合エレメント
列固定領域１０２から外方に突出する噛合頭部ＥＨと、
同噛合頭部ＥＨのファスナーテープ１０１に直交する方
向の両端から同ファスナーテープ１０１の内方に向けて
平行に延びる上下脚部Ｌと、同上下脚部Ｌの各端部とテ
ープ方向の前後に隣接する噛合エレメント部分Ｅの上下
脚部Ｌのいずれかと連結する連結部ＲＣとから構成され
ている。
【００２１】前記噛合エレメント部分Ｅは、地緯糸１が
ダブルピックによる緯入れがなされるとき、同時にテー
プの端部から内側を所定の長さ往復動する図示せぬキャ
リアーバーにより導かれて成形と共に緯入れされる。従
って、本実施例ではダブルピックにより緯入れされる各
地緯糸１はそれぞれ噛合エレメント部分Ｅの上下脚部Ｌ
の下方に沿って存在することになる。
【００２２】前記地緯糸１のテープ主体部１０３側の端
部におけるループ状の折り返し端は、図示せぬ編み針が
差し通され、次位の地緯糸１の緯入れ時の折り返しルー
プ端を引っ掛けながら先位のループ端から抜け出して、
順次ループ端同士を連結し、テープ主体部１０３の端縁
耳部１０３ａを形成する。
【００２３】本実施例にあっては、上記固定用経糸３，
４，５，６，８，９，１１，１２，１３，１４のうち、
噛合エレメント部分Ｅの噛合頭部ＥＨ寄りの２本の隣り
合う固定用経糸３，４がテープ長さ方向に噛合エレメン
ト部分Ｅの１ピッチだけ繰り返し単位をずらしながら、
上下脚部Ｌの上を跨いだのちに次位の上下脚部Ｌの下方
に配された地緯糸１の下を跨いで走行し、これを繰り返
し単位として噛合エレメント部分Ｅを順次ファスナーテ
ープ１０１に織り込み固定している。
【００２４】前記２本の固定用経糸３，４に続く２本の
固定用経糸５，６は同じく繰り返し単位を１ピッチずら
して、２個の噛合エレメント部分Ｅの上下脚部Ｌの中央
部の上を跨いだのち、次位に続く１個の噛合エレメント
部分Ｅの中央部の下方とその下方に位置する地緯糸１と
の間を跨いで走行し、更に次位に続く１個の噛合エレメ
ント部分Ｅの上下脚部Ｌの中央部の下方に位置する地緯
糸１の下方を跨いで走行し、これを繰り返している。こ
の２本の固定用経糸５，６に続いて１本の地経糸７が配
され、同地経糸７は並列する地緯糸１に対して交互に上
下を跨いで走行し、常に噛合エレメント部分Ｅの下側に
位置している。
【００２５】前記地経糸７に隣り合ってテープ内方に配
される２本の固定用経糸８，９も前記２本の固定用経糸
５，６と同様の繰り返し単位を１ピッチずらして走行し
ており、これらの固定用経糸８，９のテープ内方に配さ
れる地経糸１０もまた前記地経糸７と同様に並列する地
緯糸１に対して交互に上下を跨いで走行し、常に噛合エ
レメント部分Ｅの下側に位置している。
【００２６】前記地経糸１０のテープ内方に続いて配さ
れる４本の固定用経糸１１〜１４は、噛合エレメント部
分Ｅの上下脚部Ｌの連結部ＲＣ側を固定するものであ
り、各固定用経糸１１〜１４は上記噛合頭部ＥＨ寄りの
固定用経糸３，４と同様の繰り返し単位で走行してい
る。すなわち、これらの固定用経糸１１〜１４はテープ
長さ方向に噛合エレメント部分Ｅの１ピッチだけ繰り返
し単位をずらしながら、上下脚部Ｌの連結部ＲＣ寄りの
上を跨いだのちに次位の上下脚部Ｌの下方に配された地
緯糸１の下を跨いで走行し、これを繰り返して噛合エレ
メント部分Ｅを順次ファスナーテープ１０１に織り込み
固定している。
【００２７】テープ主体部１０３を構成する地経糸１５
〜と地緯糸１は互いにジグザグに交差して配された、い
わゆる平織組織とされている。一方、本実施例では、更
に上記噛合頭部ＥＨ寄りの２本の固定用経糸３，４のテ
ープ端側に１本の地経糸２が配されている。
【００２８】さて、以上のごとき構成により、本実施例
の織込みスライドファスナーストリンガー１００は、一
対のスライドファスナーストリンガー１００の対向する
噛合エレメント列ＥＲを、その長さ方向にスライドファ
スナー長さの間隔をおいて所要の長さ切除してスペース
部分を形成すると、図１及び図２からも理解できるよう
に、同スペース部分におけるファスナーテープ１０１の
噛合頭部ＥＨ側の端縁は、前記地経糸２及び固定用経糸
３，４が互いに緯糸１本分のピッチをずらしてて、並列
する地緯糸１に対して交互に上下を走行している。その
ため、スペース部分が形成された後にも、前記各経糸２
〜４は大きく浮き上がることがなく、次工程以降のスラ
イドファスナーの製造工程において、前記経糸２〜４に
よる影響がなく、安定した生産を行うことができるた
め、高品質で且つ高速生産が可能となる。
【００２９】なお、上記実施例は本発明の代表的な織込
みスライドファスナーストリンガーについて述べたもの
であるが、本発明は上記実施例に限定されるものではな
く、例えば地緯糸としてダブルピックによらない単一糸
条とすることも可能であり、また固定用経糸の本数及び
それらの配置及び織組織も、噛合頭部側の数本の固定用
経糸を除いて自由に設計することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の好適な実施の形態を示すスライドファ
スナーストリンガーの一部を切除して示す平面図であ
る。
【図２】同スライドファスナーストリンガーの噛合エレ
メント列の固着構造を示す部分斜視図である。
【図３】従来のスライドファスナーストリンガーの噛合
エレメント列の固着構造を示す部分斜視図である。
【符号の説明】
１ 地緯糸 ２，７，１０，１５ 地経糸 ３〜６，８，９，１１〜１４固定用経糸 １００ スライドファスナース
トリンガー １０１ ファスナーテープ １０２ 噛合エレメント列固定
領域 １０３ テープ主体部 １０３ａ 端縁耳部 ＥＲ 噛合エレメント列 Ｅ 噛合エレメント部分 ＥＨ 噛合頭部 Ｌ 上下脚部 ＲＣ 連結部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 多数の地緯糸と経糸とから構成されるフ
    ァスナーテープの織成と同時に、合成樹脂製モノフィラ
    メントから連続して成形される多数の噛合エレメント部
    分が、並列する複数本のエレメント固定用経糸により前
    記テープの一側縁部に沿って順次織り込まれてなるスラ
    イドファスナーストリンガーであって、 前記噛合エレメント部分(E) は、前記ファスナーテープ
    (101) の一側縁から外方に突出する噛合頭部(EH)と、同
    噛合頭部(EH)の両端からテープ内方に向けて平行に伸び
    る上下脚部(L) と、同上下脚部(L) の各端部とそれぞれ
    隣り合う噛合エレメント部分( E)の上下脚部のいずれか
    とを連結する連結部(RC)とからなり、 前記並列する複数本のエレメント固定用経糸(3〜6,8,9,
    11〜14) のうち、少なくとも前記噛合頭部側に配される
    ２以上のエレメント固定用経糸(3,4) が、前記テープ(1
    01) の長手方向に並列する各噛合エレメント部分(E) の
    上下脚部(L) の上面を跨いで走行したのち、次位の噛合
    エレメント部分(E) 及び同噛合エレメント部分(E) と平
    行に走行する地緯糸(1) の下方を跨いで走行するように
    案内される繰り返し単位からなることを特徴とする織込
    みスライドファスナーストリンガー。
  2. 【請求項２】 前記噛合頭部(EH)側に配される２以上の
    隣り合うエレメント固定用経糸(3,4) の前記各繰り返し
    単位が、隣り合う噛合エレメント部分(E) の一個分ずつ
    テープ方向にずれてなる請求項１記載のストリンガー。
  3. 【請求項３】 前記地緯糸(1) がダブルピックによる双
    糸からなる請求項１又は２記載のストリンガー。
  4. 【請求項４】 前記地緯糸(1) がダブルピックの緯入れ
    による双糸からなり、各噛合エレメント部分(E) がダブ
    ルピックによる地緯糸の緯入れごとにファスナーテープ
    (101) に織り込まれてなる請求項３記載のストリンガ
    ー。
  5. 【請求項５】 前記噛合頭部(EH)側に最も隣接して配さ
    れるエレメント固定用経糸(3) と前記噛合頭部(EH)との
    間に更に地経糸(2) が配され、同地経糸(2) は前記ダブ
    ルピックにより緯入れされる隣り合う緯糸(1,1) の上下
    を交互に跨いで走行してなる請求項３記載のストリンガ
    ー。
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