JP2000287676A - ビタミンk2高生産性納豆菌、その育種方法及び納豆 - Google Patents
ビタミンk2高生産性納豆菌、その育種方法及び納豆Info
- Publication number
- JP2000287676A JP2000287676A JP11099762A JP9976299A JP2000287676A JP 2000287676 A JP2000287676 A JP 2000287676A JP 11099762 A JP11099762 A JP 11099762A JP 9976299 A JP9976299 A JP 9976299A JP 2000287676 A JP2000287676 A JP 2000287676A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- natto
- vitamin
- phenylalanine
- bacillus
- tyrosine
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Beans For Foods Or Fodder (AREA)
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
Abstract
s)に属する納豆菌を、突然変異処理または自然変異処
理によってビタミンK2生産性を向上させた後、選択培
地を用いて、特にチロシン、フェニルアラニンのアナロ
グを含有する選択培地を用いて、これを分離し、分離し
た変異納豆菌を使用して納豆を製造する。 【効果】 本発明によれば、通常の品質とほとんど変わ
らなく風味豊かで、かつ骨強化作用があると期待できる
ビタミンK2を、なかでもMK−7をより多く含む納豆
を提供することができる。
Description
の利用に係り、更に詳細には、本発明は、ビタミンK
(vitamin K)、特にビタミンK2の生産性を向上させ
た変異納豆菌の育種、その変異納豆菌、それを使用した
ビタミンK2を多く含む納豆の製造方法及びその変異納
豆菌を用いて製造されたビタミンK2をより高濃度に含
有した納豆に関する。
ては、主に植物体が生合成するビタミンK1(フィロキ
ノンphylloquinone)と、主として微生物が生合成する
ビタミンK2(メナキノンmenaquinone)などがある。
さらにビタミンK2としては、メナキノン(MK)のキ
ノン骨格に結合するポリプレノイド側鎖の長さによって
MK−1〜MK−14までの14種類が知られており、
微生物の種類によって主に生産されるメナキノンの種類
が異なっている(Microbiol. Rev., Vol.45, p.316-35
4, 1981)。また、ビタミンK3すなわちメナジオン(m
enadione)(2−メチル−1,4−ナフトキノン)はビ
タミンK1及びビタミンK2生合成の中間物質であっ
て、かつ化学合成もされており、さらにビタミンK3の
ハイドロキノン型であるビタミンK4も化学合成されて
いる。
として発見され、その血液凝固作用に対する1日当たり
の必要量は約1μg/体重kgとされている。この程度
の必要量であれば、腸内細菌によってビタミンKが生産
されるので、食品などで特別に供給しなくても充分であ
る。従って通常は血液凝固作用に関するビタミンK欠乏
病はほとんど観察されておらず、抗生物質の多量投与後
や生後7〜10日の新生児のように腸内細菌の数が少な
い時に発生することがある程度である。
があることが解明されてきている。例えばビタミンK2
の一種であるMK−4について骨粗しょう症治療薬とし
ての臨床試験が行われ、成人1日当たり15〜45mg
の投与で骨粗しょう症改善効果が認められている。ま
た、骨粗しょう症で見られる大腿骨頚部の骨折患者の血
清中のMK−7やMK−8の濃度は、骨折していない患
者に比べて、有意に低い値を示す事などから、日常から
ビタミンKを摂取して血液中のビタミンK濃度を高濃度
に維持することが、骨粗しょう症の予防すなわち骨強化
につながるものと考えられている。
タミンKに共通する基本骨格部分がオステオカルシンを
活性化することによる骨合成の促進効果と、MK−4の
側鎖部分であるゲラニルゲラニオール部分の作用による
骨吸収(骨の分解)の抑制効果の両方の効果によるもの
であることが解明されつつある。
は、従来から言われている血液凝固作用の場合よりも多
量のビタミンKが必要であり、腸内細菌等による生産量
だけでは不足すると推定されることから、食品などによ
る供給が必要になるものと考えられている。
ミンK1を含有する緑黄色野菜類や海藻類、ビタミンK
2を含有する納豆などが知られており、これらの食品を
摂取することでビタミンKを補給することができる。
有しており、例えば第4訂食品成分表によれば納豆中の
ビタミンK2は納豆100g当たり864μgの濃度で
あるとされている。また、疫学的な研究からは、納豆の
消費量が多いと大腿骨頚部の骨折頻度は少ないとの関係
が見出されており、さらに納豆中の主要なビタミンK 2
であるMK−7がMK−4と同程度の能力でカルシウム
を骨芽細胞へ沈着させることができるという報告もあっ
て、骨強化作用を期待する際のビタミンKの供給源とし
て納豆は優良な食品であると考えられている。
納豆の現状のビタミンK2含有量のままでは不足してい
ると考えられることから、さらに高濃度にビタミンK2
を含有する納豆を開発することが求められているが、納
豆中のビタミンK2含有量を高めようとする工夫は非常
に少なく、天然物から抽出したビタミンK2を亜鉛とと
もに納豆などの食品に添加する方法(特開平10−36
256)や発酵方法を改良して納豆菌による生産量を増
加させる方法(特開平8−9916)が知られている程
度であった。
ては、天然物からのビタミンK2の抽出作業が煩雑であ
り、費用もかかる上に、納豆に食品添加物を添加するこ
と自体が品質上好ましいことではなく、従って納豆製造
工程の工夫などにより自然な形でビタミンの含有量を高
めることが求められている。
9916号明細書に開示の方法はより優れた方法である
と考えられるが、この方法は、一般に納豆は高圧釜で蒸
煮した大豆に対して納豆菌胞子を植菌し、高湿度下で温
度を37〜45℃に制御して15〜18時間程度発酵さ
せる工程を経て製造されるのに対して、比較的高温(4
2〜50℃)で長時間(24〜48時間)発酵させるこ
とによってビタミンK 2の含有量を通常の納豆の約7倍
程度まで高める方法である。
くなるとすれば、一応ビタミンK高含有納豆としては目
的が果たされていることになる。しかし、この方法は比
較的高温で長時間発酵させることが特徴であり、このよ
うな発酵を行うといわゆる過発酵の状態となってしま
い、出来上がった納豆の香りが悪化し、豆色も黒くなる
し、いわゆるシャリが発生するなど、納豆そのものの品
質がかなり劣化してしまうため、おいしく食べて健康を
維持するという食品に本来期待されるべき姿からは、逸
脱してしまうなどの充足できない点があった。
は通常のものと変わりなく風味豊かで、かつ骨強化作用
があると期待できるビタミンK2をより高濃度で含有す
る納豆を提供することを目的としている。
酵条件などを変化させる従来の方法ではなく、納豆菌自
体の生産能力を高めてやる方が、発酵条件や発酵設備な
どを大きく変える必要がなくて、品質は通常のものと変
わりなく風味豊かで、かつビタミンK2を高濃度で含有
する納豆を効率よく製造することができると考えて本発
明を進めた。
cillus subtilis)に分類されているが、粘質物(糸引
物質)などの納豆としての特徴をつくり出すことがで
き、納豆発酵での主体をなす細菌であって、また、生育
にビオチンを要求するとされるなどの特性を有している
ことなどから、バチルス・ナットウ(Bacillus natto)
として分類されたり、枯草菌の変種としてBacillus sub
tilis var. nattoあるいはBacillus subtilis(natto)
などと枯草菌と区別して分類している文献もある。納豆
菌としては、Bacillus natto IFO3009、Bacillus subti
lis IFO3335、同IFO3336、同IFO3936、同IFO13169など
があり、また市販の納豆種菌である高橋菌(T3株、東
京農業大学菌株保存室)や宮城野菌(宮城野納豆製造
所)など各種の納豆菌がある。
全に解明されておらず、かつビタミンK2生産能力を向
上させる試みも全く行われていないのが現状であった。
一方、納豆菌以外の微生物でのビタミンK2の生産につ
いては、生産性の高い微生物を自然界から選抜した結果
として、フラボバクテリウム(Flavobacterium)を取得
した例(J. Ferment. Technol., Vol.62, p.321-327, 1
984)、及びコリネバクテリウム(Corynebacterium)、
ブレビバクテリウム(Brevibacterium)、ミクロバクテ
リウム(Microbacterium)、クルトバクテリウム(Curt
obacterium)、オーレオバクテリウム(Aureobacteriu
m)、フラボバクテリウム(Flavobacterium)などの細
菌を取得した例(特開昭61−173792)などがあ
る。
ビタミンK2はMK−4、MK−5やMK−6であって
納豆菌が生産するMK−7とは異なっていることや、か
つ納豆菌ではビタミンK2生合成経路が不明であること
などから、前記の各種の方法が納豆菌のビタミンK2の
生産能向上に有効かどうかは全く不明であった。
変異納豆菌をp−フルオロ−D,L−フェニルアラニン
含有培地で培養し得られた耐性株についてその性質を検
討したところ、全く予期せざることに、該耐性株はビタ
ミンK2の生産性が向上しているという新知見を得、更
に、上記アミノ酸アナログのみでなく上記m−フルオロ
体その他のチロシン、フェニルアラニンのアナログ耐性
株は、いずれも上記した特性を有することも見出した。
ロシン、フェニルアラニンのアナログ含有培地を使用す
るビタミンK2高生産性納豆菌の育種に成功しただけで
なく、本育種方法は納豆菌のみでなく他のバチルス属細
菌にも適用可能である点にも着目し、本発明を完成させ
るに至った。そしてチロシン、フェニルアラニンのアナ
ログに対する耐性を有する変異納豆菌はビタミンK2の
うちのMK−7を多く含む品質良好な納豆を発酵生産す
ることが可能であることを見出し、本発明を完成するに
至った。
ラニンのアナログを含有する選択培地を用いて、ビタミ
ンK2生産性が向上した納豆菌その他のバチルス属細菌
を育種、分離する方法に係り、更に具体的態様は次のと
おりである。
ルアラニンのアナログに対する耐性を有し、且つ、ビタ
ミンK2を高濃度に生産するバチルス・サチルス(Baci
llussubtilis)に属する納豆菌に関し、更には、p−フ
ルオロ−D,L−フェニルアラニン、m−フルオロ−
D,L−フェニルアラニン、β−2−フェニルアラニ
ン、β−2−チエニルアラニン、フェニルアラニンヒド
ロキサム酸、から選ばれる少なくともひとつのアナログ
耐性を有し、且つ、ビタミンK2を高濃度に生産するバ
チルス・サチルス(Bacillus subtilis)に属する納豆
菌に関するものである。また、本発明は、バチルス・サ
チリス(Bacillus subtilis)に属する納豆菌を、突然
変異処理または自然変異処理によってビタミンK2生産
性を向上させた後、チロシン、フェニルアラニンのアナ
ログを含有する選択培地を用いて分離したビタミンK2
を高濃度に生産する納豆菌に関するものである。そし
て、本発明は、ビタミンK2を高濃度に生産する納豆菌
を使用することを特徴とする納豆の製造方法に関する。
さらに、本発明は、ビタミンK2を高濃度に生産する納
豆菌を用いて製造されたビタミンK2高含有納豆に関す
る。また、ビタミンK2を高生産し且つ優良な納豆を製
造できる納豆菌は、従来未知の新規微生物であって、本
発明は、上記選択方法のみに限定されることなく、他の
方法で分離された該納豆菌をすべて包含するものであ
る。
るための変異方法としてはいかなる変異方法を用いても
よい。納豆菌は特別に人工的な変異処理を施さなくても
ある程度の確率で自然に変異を起こすので、このような
自然変異によって目的のビタミンK2の生産性が向上し
た変異納豆菌を取得することが可能である。また、人工
的な手段による突然変異を起こさせて取得する方法もあ
る。突然変異には物理的方法と化学的方法が用いられ
る。突然変異の物理的方法としては、紫外線照射、放射
線照射などがあり、化学的方法としては、例えばエチル
メタンスルホン酸(EMS)やN−メチル−N′−ニト
ロ−N−ニトロソグアニジン(NTG)などの変異剤の
溶液に菌体を懸濁させる方法などがあり、これらの方法
を単独または組み合わせて適宜実施することができる。
を有するものである。即ち、選択培地にフェニルアラニ
ン、チロシンのアナログを添加することが望ましい。こ
れらのアナログとしては多くのものが知られており、任
意のものが使用できるが、特にβ−2−フェニルアラニ
ン、フェニルアラニンヒドロキサム酸などを用いるのが
望ましい。また、p−フルオロ−D,L−フェニルアラ
ニン、m−フルオロ−D,L−フェニルアラニン、β−
2−チエニルアラニン等も使用可能である。更に望まし
くは、これら芳香族アミノ酸のアナログを2以上添加し
た選択培地を用いて、フェニルアラニンのアナログ及び
チロシンのアナログに対する同時耐性株を取得すること
が良く、これにより効率良くビタミンK2を高生産する
納豆菌を得ることができる。フェニルアラニンやチロシ
ンのアナログの添加は、変異処理をする納豆菌の耐性度
を勘案して実施する必要があるが、0.3〜50、好ま
しくは0.5〜10、更に好ましくは数μg/ml程度
の濃度で選択培地に添加しておくとよい。
的に優れた納豆生産能を有している必要があるが、その
他の性質として栄養源要求性や薬剤抵抗性などを有して
いても構わない。具体的には、通常的に納豆工業で使用
されている発酵能力に優れた納豆菌や、新たに自然界か
ら分離取得された優れた納豆菌、市販の納豆から分離し
た納豆菌、及びさらに改良を重ねた納豆菌などを用いる
ことができ、市販納豆から分離されたO−2株や、市販
の種菌である高橋菌(T3株、東京農業大学菌株保存
室)、宮城野菌(宮城野納豆製造所)などが適宜使用で
きる。
菌を変異処理した後、フェニルアラニンのアナログ及び
チロシンのアナログを両方含む固体培地に塗抹して、3
7℃で2日間程度培養し、そこで生じたコロニーを単コ
ロニー分離した後、納豆を製造した際にビタミンK2を
多く含有し、かつ風味豊かで物性的にも優れた品質の納
豆を生産する納豆菌を取得することによって目的の変異
納豆菌が取得できる。
生産性の変異納豆菌の納豆生産への利用は、従来から実
施されている方法を採用すれば良く、何ら制限がない。
このようにして、従来納豆と品質的に差異はなく風味豊
かで、かつビタミンK2を高濃度で含有する納豆が生産
可能となる。
Nutrient Broth及び改変Spizizen培地を用い、常法に従
って実施した。
法により紫外線照射(生存率1〜10%)で変異処理
し、ジヒドロキシナフトエン酸のアナログである1−ハ
イドロキシ−2−ナフトエン酸を含有(50mg/l)
する選択培地で選択し、さらに紫外線照射(生存率1〜
10%)と選択培地(80mg/l)での選択を繰り返
した後に得たOUV23−HNA9004株を上記Nutr
ient Brothに白金耳で植菌し、一晩37℃で振とう培養
した後、遠心分離して滅菌生理食塩水で洗浄した。
体に、100mg/lとなるようにN−メチル−N′−
ニトロ−N−ニトロソグアニジンを添加し、20分間振
とうして、変異処理を行った。この時の生存率は10%
前後であった。
培養して形質を発現させ、その後に滅菌生理食塩水で洗
浄し、さらに改変Spizizen培地に3mg/lとなるよう
にp−フルオロ−D,L−フェニルアラニン、m−フル
オロ−D,L−フェニルアラニン、β−2−チエニルア
ラニンを添加した固体培地に塗沫した。
コロニーを、固体Nutrient Brothで単コロニー分離し、
さらに上記のチロシン、フェニルアラニンのアナログを
添加した改変固体Spizizen培地にてアナログ耐性を再確
認した。このようにして得られたアナログ耐性株の中か
らOUV23481株を得た。この菌株は、FERMB
P−6659として、工業技術院生命工学工業技術研究
所特許微生物寄託センターに寄託されている。
液と親株であるOUV23−HNA9004株の胞子液
及び市販納豆菌胞子液を用いて、常法通り納豆を作製し
た。すなわち、浸漬した大豆を水切りし、1.8kgf
/cm2で18分間蒸煮した。蒸煮大豆1gあたり3,
000〜4,000個の胞子を植菌し、50gずつPS
Pトレーにいれ、薄いフィルムで表面を覆い、蓋をした
後に、バッチ式納豆発酵室へ入れ、室温40〜45℃で
高湿度下で発酵を行った。発酵終了後、熟成させ、その
後に納豆中のビタミンK2の含量を評価した。表3に
は、ビタミンK2の含量とチロシン、フェニルアラニン
のアナログへの耐性を示す。
あるOUV23−HNA9004株や市販納豆菌に比較
して、チロシン、フェニルアラニンのアナログに対する
耐性を獲得しており、それと同時にビタミンK2生産性
が約1.7倍に向上しているのが確認された。
8kgf/cm2で22分間加圧釜で蒸煮した。蒸煮大
豆1gあたり3,000〜4,000個の変異納豆菌O
UV23481株の胞子を植菌し、以下常法に従って5
0gずつPSPトレーにいれ、薄いフィルムで表面を覆
い、蓋をした後連続式発酵装置へ入れ、室温40〜44
℃で高湿度下で発酵を行った。発酵終了後、熟成されて
得られた納豆のビタミンK2を分析し、さらに2つの市
販納豆製品と比較して、官能的な評価を行った。その結
果を表4及び図1に示す。なお、官能評価は納豆を常用
するパネル80名にて5段階評価法にて行い、その平均
値を示した。5点を良い、4点をやや良い、3点をどち
らでもない、2点をやや悪い、1点を悪いと評価した。
それぞれの評価項目を下表に示す。 評価項目 評価内容 ─────────────────────────────── 外観 納豆菌膜の皮膜の状態 香り アンモニア臭などがなく納豆特有の香りがある 味 苦みがなく、納豆特有の旨さがある 食感 納豆豆の適度の硬さがある 糸引き 納豆特有のかき混ぜ時の糸引きが強い 総合評価 上記5項目の総合評価
納豆は、市販の納豆と比べてもほとんど遜色のない品質
であり、かつビタミンK2含量が向上した納豆であるこ
とが確認された。
の変異納豆菌OUV23481株の胞子液を用い、市販
納豆菌胞子液を用いた場合は、特開平8−9916号公
報に開示の方法に準じ、室温42℃と一定にして発酵時
間を18時間(条件1)、24時間(条件2)、48時
間(条件3)と変化させた以外は実施例1に記載の方法
と同様にして、また変異納豆菌OUV23481株の胞
子液を用いた場合は、室温40〜45℃、高湿度下で発
酵時間を18時間とする実施例1と同様の方法で、バッ
チ式納豆発酵室で納豆製造を行った。
8kgf/cm2で18分間蒸煮した。蒸煮大豆1gあ
たり3,000〜4,000個の胞子を植菌し、50g
ずつPSPトレーにいれ、薄いフィルムで表面を覆い、
蓋をした後にバッチ式納豆発酵室で18〜48時間発酵
を行った。発酵終了後、熟成して得られた納豆のビタミ
ンK2を分析を行い、さらに官能的な評価を行った結果
を表5に示す。
豆中のビタミンK2含量は増加することが確認された
が、発酵時間を24時間、48時間と長くすることによ
って、アンモニア濃度が増加するとともに、アンモニア
臭の強い納豆となり、またシャリが発生して食感が低下
するとともに、豆色が黒くなって菌膜も溶解して外観が
悪くなるなど品質は劣化することが確認された。これに
対して、変異納豆菌OUV23481株で発酵したもの
は、18時間と通常の発酵時間であっても、市販納豆菌
で長時間の発酵を行ったものと同程度の高濃度のビタミ
ンK2を含有しており、かつ品質的にも通常の納豆とほ
ぼ同等の品質であることが確認された。すなわち、ビタ
ミンK2を高濃度で含有する高品質の納豆を通常の納豆
と同程度の発酵時間で効率良く製造できることが確認さ
れた。
変わりなく風味豊かで、かつ骨強化作用があると期待で
きるビタミンK2をより高濃度で含有する納豆を提供す
ることができる。また、納豆菌その他バチルス属菌にお
いて、ビタミンK2高生産株をきわめて効率よく育種、
分離することができる。
を示す。
Claims (8)
- 【請求項1】 チロシン、フェニルアラニンのアナログ
に対する耐性を有し、且つ、ビタミンK2を高濃度に生
産するバチルス・サチルス(Bacillus subtilis)に属
する納豆菌。 - 【請求項2】 チロシン、フェニルアラニンのアナログ
がp−フルオロ−D,L−フェニルアラニン、m−フル
オロ−D,L−フェニルアラニン、β−2−フェニルア
ラニン、β−2−チエニルアラニン、フェニルアラニン
ヒドロキサム酸、から選ばれる少なくともひとつである
こと、を特徴とする請求項1に記載の納豆菌。 - 【請求項3】 チロシン、フェニルアラニンのアナログ
を含有する選択培地を用いること、を特徴とするビタミ
ンK2生産性が向上したバチルス(Bacillus)属細菌の
育種方法。 - 【請求項4】 バチルス・サチリス(Bacillus subtili
s)に属する納豆菌について、これを突然変異処理した
後、あるいは自然界の中に存在するビタミンK2高生産
性菌をチロシン、フェニルアラニンのアナログ含有選択
培地で選択、分離すること、を特徴とするビタミンK2
生産性が向上した納豆菌の育種方法。 - 【請求項5】 チロシン、フェニルアラニンのアナログ
が、p−フルオロ−D,L−フェニルアラニン、m−フ
ルオロ−D,L−フェニルアラニン、β−2−フェニル
アラニン、β−2−チエニルアラニン、フェニルアラニ
ンヒドロキサム酸から選ばれる少なくともひとつである
こと、を特徴とする請求項3又は4に記載の方法。 - 【請求項6】 請求項4又は5の方法によって分離、育
種してなるビタミンK2高生産性納豆菌。 - 【請求項7】 請求項1、2又は6に記載のビタミンK
2高生産性納豆菌を使用すること、を特徴とするビタミ
ンK2高含有納豆の製造方法。 - 【請求項8】 請求項1、2又は6に記載のビタミンK
2高生産性納豆菌を用いて製造されたビタミンK2高含
有納豆。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09976299A JP4264159B2 (ja) | 1999-04-07 | 1999-04-07 | ビタミンk2高生産性納豆菌、その育種方法及び納豆 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09976299A JP4264159B2 (ja) | 1999-04-07 | 1999-04-07 | ビタミンk2高生産性納豆菌、その育種方法及び納豆 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000287676A true JP2000287676A (ja) | 2000-10-17 |
JP4264159B2 JP4264159B2 (ja) | 2009-05-13 |
Family
ID=14256000
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09976299A Expired - Fee Related JP4264159B2 (ja) | 1999-04-07 | 1999-04-07 | ビタミンk2高生産性納豆菌、その育種方法及び納豆 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4264159B2 (ja) |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006055151A (ja) * | 2004-08-20 | 2006-03-02 | Ryoko Tsuchida | 納豆の製造法 |
JP2007181461A (ja) * | 2005-12-29 | 2007-07-19 | Gnosis Spa | ビタミンk2の製造方法 |
WO2008040784A1 (fr) * | 2006-10-04 | 2008-04-10 | Compagnie Gervais Danone | Procédé de culture pour favoriser la production de vitamine k2 par les bactéries lactiques et ses applications à la préparation de produits alimentaires |
WO2008040793A1 (fr) | 2006-10-04 | 2008-04-10 | Compagnie Gervais Danone | Procede d'obtention de variants de bacteries lactiques utiles pour produire la vitamine k2 et applications a la preparation de produits alimentaires |
WO2011158998A1 (ko) * | 2010-06-16 | 2011-12-22 | 전북대학교산학협력단 | 비타민 k2 생성능이 높은 바실러스 아미로리퀴파시엔스 균주 |
JP4918173B1 (ja) * | 2011-09-13 | 2012-04-18 | あづま食品株式会社 | 新規納豆菌及びこれを用いて製造した納豆 |
CN104177244A (zh) * | 2014-09-03 | 2014-12-03 | 玉溪健坤生物药业有限公司 | 从淡豆豉中提取、纯化和结晶获得维生素k2(mk-7)的方法 |
CN109837289A (zh) * | 2019-03-26 | 2019-06-04 | 安徽工程大学 | 一种调节纳豆芽孢杆菌自凝聚能力和菌膜特性的方法 |
CN111349639A (zh) * | 2020-01-17 | 2020-06-30 | 西宝生物科技(上海)股份有限公司 | 一种提高纳豆芽孢杆菌高效生物合成维生素k2(mk-7)的方法 |
CN111549045A (zh) * | 2020-01-17 | 2020-08-18 | 西宝生物科技(上海)股份有限公司 | 一种利用重组纳豆芽孢杆菌提高维生素k2产量的方法 |
CN113564071A (zh) * | 2021-07-16 | 2021-10-29 | 浙江珲达生物科技有限公司 | 一种生产甲萘醌-7的纳豆芽孢杆菌及其应用 |
CN114250240A (zh) * | 2021-12-27 | 2022-03-29 | 安徽工程大学 | 一种调节大肠杆菌菌膜形态和高效合成mk-7的方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63230092A (ja) * | 1987-03-18 | 1988-09-26 | Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd | 発酵法によるメナキノン−4の製造法 |
JPH1132787A (ja) * | 1997-07-23 | 1999-02-09 | Kikkoman Corp | メナキノン−7含有物の製造方法及びそれを含有する飲食品 |
JPH1192414A (ja) * | 1997-09-25 | 1999-04-06 | New Food Creation Gijutsu Kenkyu Kumiai | ビタミンk2 濃縮物の製造法 |
-
1999
- 1999-04-07 JP JP09976299A patent/JP4264159B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63230092A (ja) * | 1987-03-18 | 1988-09-26 | Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd | 発酵法によるメナキノン−4の製造法 |
JPH1132787A (ja) * | 1997-07-23 | 1999-02-09 | Kikkoman Corp | メナキノン−7含有物の製造方法及びそれを含有する飲食品 |
JPH1192414A (ja) * | 1997-09-25 | 1999-04-06 | New Food Creation Gijutsu Kenkyu Kumiai | ビタミンk2 濃縮物の製造法 |
Cited By (27)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006055151A (ja) * | 2004-08-20 | 2006-03-02 | Ryoko Tsuchida | 納豆の製造法 |
JP2007181461A (ja) * | 2005-12-29 | 2007-07-19 | Gnosis Spa | ビタミンk2の製造方法 |
KR101439473B1 (ko) * | 2005-12-29 | 2014-09-11 | 그노시스 에스.피.에이. | 비타민 k2의 제조 방법 |
US8361525B2 (en) | 2006-10-04 | 2013-01-29 | Compagnie Gervais Danone | Culture method favorising the production of K2 vitamin by lactic bacteria and applications thereof in the preparation of food products |
JP2013150621A (ja) * | 2006-10-04 | 2013-08-08 | Compagnie Gervais Danone | ビタミンk2の産生に有用な乳酸菌の変異体を得るための方法および食品の製造のための適用 |
FR2906817A1 (fr) * | 2006-10-04 | 2008-04-11 | Gervais Danone Sa | Procede de culture pour favoriser la production de vitamine k2 par les bacteries lactiques et ses applications a la preparation de produits alimentaires |
JP2010505407A (ja) * | 2006-10-04 | 2010-02-25 | コンパニ・ジェルベ・ダノン | ビタミンk2の産生に有用な乳酸菌の変異体を得るための方法および食品の製造のための適用 |
JP2010505405A (ja) * | 2006-10-04 | 2010-02-25 | コンパニ・ジェルベ・ダノン | 乳酸菌によるビタミンk2の産生に有利な培養方法および食品の製造におけるその適用 |
US7981657B2 (en) | 2006-10-04 | 2011-07-19 | Compagnie Gervais Danone | Method for obtaining variants of lactic acid bacteria usable for producing vitamin K2 and application to the preparation of food products |
FR2906816A1 (fr) * | 2006-10-04 | 2008-04-11 | Gervais Danone Sa | Variants de bacteries lactiques utiles pour produire la vitamine k2 et leurs applications a la preparation de produits alimentaires |
RU2446211C2 (ru) * | 2006-10-04 | 2012-03-27 | Компани Жервэ Данон | Способ получения вариантов молочнокислых бактерий, полезных для продуцирования витамина к2, и их применение при приготовлении пищевых продуктов |
WO2008040784A1 (fr) * | 2006-10-04 | 2008-04-10 | Compagnie Gervais Danone | Procédé de culture pour favoriser la production de vitamine k2 par les bactéries lactiques et ses applications à la préparation de produits alimentaires |
WO2008040793A1 (fr) | 2006-10-04 | 2008-04-10 | Compagnie Gervais Danone | Procede d'obtention de variants de bacteries lactiques utiles pour produire la vitamine k2 et applications a la preparation de produits alimentaires |
CN101600795B (zh) * | 2006-10-04 | 2013-06-05 | 达能日尔维公司 | 获得用于生产维生素k2的有益乳酸菌变种的方法及在食品制造中的应用 |
CN101605883B (zh) * | 2006-10-04 | 2013-07-03 | 达能日尔维公司 | 促进乳酸菌产维生素k2的培养方法及其在食品生产中的应用 |
WO2011158998A1 (ko) * | 2010-06-16 | 2011-12-22 | 전북대학교산학협력단 | 비타민 k2 생성능이 높은 바실러스 아미로리퀴파시엔스 균주 |
JP4918173B1 (ja) * | 2011-09-13 | 2012-04-18 | あづま食品株式会社 | 新規納豆菌及びこれを用いて製造した納豆 |
CN104177244A (zh) * | 2014-09-03 | 2014-12-03 | 玉溪健坤生物药业有限公司 | 从淡豆豉中提取、纯化和结晶获得维生素k2(mk-7)的方法 |
CN104177244B (zh) * | 2014-09-03 | 2016-04-13 | 玉溪健坤生物药业有限公司 | 从淡豆豉中提取、纯化和结晶获得mk-7的方法 |
CN109837289A (zh) * | 2019-03-26 | 2019-06-04 | 安徽工程大学 | 一种调节纳豆芽孢杆菌自凝聚能力和菌膜特性的方法 |
CN111349639A (zh) * | 2020-01-17 | 2020-06-30 | 西宝生物科技(上海)股份有限公司 | 一种提高纳豆芽孢杆菌高效生物合成维生素k2(mk-7)的方法 |
CN111549045A (zh) * | 2020-01-17 | 2020-08-18 | 西宝生物科技(上海)股份有限公司 | 一种利用重组纳豆芽孢杆菌提高维生素k2产量的方法 |
CN111549045B (zh) * | 2020-01-17 | 2023-09-19 | 西宝生物科技(上海)股份有限公司 | 一种利用重组纳豆芽孢杆菌提高维生素k2产量的方法 |
CN113564071A (zh) * | 2021-07-16 | 2021-10-29 | 浙江珲达生物科技有限公司 | 一种生产甲萘醌-7的纳豆芽孢杆菌及其应用 |
CN113564071B (zh) * | 2021-07-16 | 2023-02-17 | 湖北美琪健康科技有限公司 | 一种生产甲萘醌-7的纳豆芽孢杆菌及其应用 |
CN114250240A (zh) * | 2021-12-27 | 2022-03-29 | 安徽工程大学 | 一种调节大肠杆菌菌膜形态和高效合成mk-7的方法 |
CN114250240B (zh) * | 2021-12-27 | 2023-07-28 | 安徽工程大学 | 一种调节大肠杆菌菌膜形态和高效合成mk-7的方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4264159B2 (ja) | 2009-05-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Verón et al. | Isolation and selection of potential probiotic lactic acid bacteria from Opuntia ficus-indica fruits that grow in Northwest Argentina | |
WO2018225556A1 (ja) | 新規乳酸菌及びその用途 | |
Hesseltine | Microbiology of oriental fermented foods | |
US7026161B2 (en) | Lactobacillus sp. strain and use thereof | |
KR100716133B1 (ko) | 자극적 향미가 완화된 건강 증진용 마늘 소재 및 이의제조방법 | |
US7718407B2 (en) | Process for the preparation of vitamin K2 | |
KR102361556B1 (ko) | 유산균의 균체외 다당 및 그 용도 | |
JP4332247B2 (ja) | γ−アミノ酪酸高生産能を有する乳酸菌、及びその乳酸菌を使用したγ−アミノ酪酸高含有発酵食品とその製造法。 | |
JP4264159B2 (ja) | ビタミンk2高生産性納豆菌、その育種方法及び納豆 | |
KR100471631B1 (ko) | 비피도박테리움 브레베 및 이를 이용한 발효두유 | |
JP6649539B1 (ja) | 脂肪蓄積抑制用組成物 | |
AU680259B2 (en) | Flavouring agent | |
JP2002034554A (ja) | ビタミンk2高生産納豆菌、その育種方法及び納豆 | |
JP3091196B1 (ja) | 乳酸菌を用いた漬物の製造方法 | |
JP2020065448A (ja) | 発酵コーヒーエキスの製造方法 | |
US8334128B2 (en) | Probiotic spore-forming lactic acid bacteria of Sporolactobacillus vineae strain KCTC 11493BP | |
KR20110118492A (ko) | 글루타치온 함량이 증대된 신규 효모 변이주, 그 제조 방법 및 용도 | |
US6589774B2 (en) | Process for producing a bran pickless flavoring solution | |
KR101302465B1 (ko) | 김치로부터 분리된 유산균 및 상기 유산균을 이용한 발효식품 | |
KR100470735B1 (ko) | 3단 발효법으로 제조된 메주 및 그 제조방법 | |
JP2006067992A (ja) | バチルス・ズブチルス菌株及びこれを用いて製造した納豆 | |
JP2019208457A (ja) | 新規微生物及び該微生物を用いたウロリチン類の製造方法 | |
JPH05103641A (ja) | 褐藻類海藻分解物を利用した新規食品 | |
WO2022185419A1 (ja) | 新規乳酸菌株、及び新規乳酸菌株を含有する組成物 | |
JPS6262142B2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060222 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20060222 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081111 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090109 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090210 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090216 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120220 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 4264159 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120220 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150220 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |