JP2000286906A - データの復調方法 - Google Patents

データの復調方法

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JP2000286906A JP11088048A JP8804899A JP2000286906A JP 2000286906 A JP2000286906 A JP 2000286906A JP 11088048 A JP11088048 A JP 11088048A JP 8804899 A JP8804899 A JP 8804899A JP 2000286906 A JP2000286906 A JP 2000286906A
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  • Error Detection And Correction (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 個々のビットの2値データを判定するに当た
り、1文字分の文字時間間隔という要素を加味して誤読
を大幅に減らし、信頼性の高いデータの復調方法を得
る。 【解決手段】 高低2種の周波数信号を組み合わせた周
波数変調信号で2値データを形成し、その所定ビット数
とパリティビットとにより1文字分のデータを形成し、
記録データ信号の再生信号波形より一定の時間間隔内で
のピーク点の有無を検出して2値データを復調するデー
タの復調方法。所定ビット数により記録データの1文字
分の文字時間間隔を所定の範囲として定め、デジタル化
した再生信号波形について全てのピークを検出し、その
ピーク間の時間間隔を計測してピーク間隔値を生成し、
個々のピーク間隔値を逐次加算し、1文字分の文字時間
間隔内にあるピーク位置により1文字の終端を決定し、
1文字分ごとデータを復調する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば磁気カード
等に記録されているデータ信号の復調方法に関するもの
で、周波数変調方式により記録されているデータを高い
信頼性で復調することができるようにしたデータの復調
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば磁気カードリーダ等の記録再生装
置においては、Fおよび2Fという2種類の周波数の組
み合わせによって2値のデータ信号を記憶するFM変調
方式が一般に知られている。このFM変調方式によって
記録されたデータの再生時は、磁気カードの磁気ストラ
イプに対して相対的に磁気ヘッドを摺動させることによ
り、磁気記録データをアナログ再生信号の形態で再生
し、このアナログ再生信号の信号波形に基づき、2値デ
ータを復調するようになっている。図10にこの種従来
のデータ復調時の一般的な機能ブロックを、図11にそ
の各部の信号波形を示す。
【0003】図10において、磁気カード10が相対移
動することにって得られる磁気ヘッド11の出力信号は
二つの増幅器12、15によって増幅される。増幅器1
2の出力信号はピーク検出回路13によってピーク検出
が行われ、ピーク検出回路13のピーク検出信号はコン
パレータ14によってゼロレベルと比較されゼロクロス
点が検出されるようになっている。他方の増幅器15の
出力信号はコンパレータ16によってゼロクロス点が検
出され、その出力信号はタイミング発生回路17に入力
される。タイミング発生回路17では、コンパレータ1
4の出力信号の転換位置におけるコンパレータ16の出
力信号のレベルを見てそのときのコンパレータ16の出
力信号のレベルに応じてその出力レベルを転換するよう
になっている。タイミング発生回路17の出力信号はデ
ータ弁別回路またはCPU18に入力され、所定の信号
処理が行われることによって文字が判別されるようにな
っている。
【0004】図10に示す機能ブロックの動作を図11
を併せて参照しながらさらに具体的に説明する。磁気カ
ード10に記録されている信号の例を図11(a)に示
す。記録信号はFおよび2Fという2種類の周波数の組
み合わせによる2値のデータ信号であって、1ビット分
の時間間隔T内において信号極性の反転の有無によって
そのビットが「0」か「1」かを表している。(a)の
例は「01101」を表している。この記録信号を磁気
ヘッド11で読み取り、増幅器12、15で増幅したも
のの例を図11(b)に示す。記録信号「0」に対応す
る増幅器12、15の出力の周波数に対して記録信号
「1」に対応する増幅器12、15の出力の周波数は2
倍になっている。
【0005】ピーク検出回路13は微分回路からなるも
のと考えてよく、従ってピーク検出出力は図11(c)
に示すように増幅器12の出力信号のピーク位置でゼロ
クロスとなる信号波形が得られる。その信号はコンパレ
ータ14によりゼロレベルと比較され、図11(d)に
示すように上記ピーク検出波形のゼロクロス位置で反転
するデジタル信号に変換される。他方の増幅器15の出
力波形はコンパレータ16によりゼロレベルと比較さ
れ、図11(e)に示すように増幅器15の出力波形の
ゼロクロス位置で反転するデジタル信号に変換される。
タイミング発生回路17は、コンパレータ14の出力信
号の転換位置におけるコンパレータ16の出力信号のレ
ベルを見てそのときのコンパレータ16の出力信号のレ
ベルに応じてその出力レベルを転換し、図11(f)に
示すような信号を出力するようになっている。図11の
(f)に示す信号は(a)に示す信号と同じ「0110
1」を表すデジタル信号となっており、磁気カードに記
録されているデータ信号が復調されることがわかる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したような磁
気カードに記録されているデータの読み取り性能は、磁
気記録媒体であるカードの状態や、磁気ヘッドの汚れや
摩耗、モータなどからの電気的なノイズ、機械的なノイ
ズなどの影響を受ける。すなわち、磁気カード等の記録
媒体は、繰り返し使用されることによって様々な負荷を
受ける結果、記録媒体の表面の汚れや傷により、本来存
在するはずのない位置に信号が発生することがある。ま
た、記録媒体に記録される基本データは1回書き込まれ
ると使用を繰り返しても書き換えられることはないた
め、繰り返し使用して磁気ヘッドとの接触を繰り返すう
ちに磁力が減衰し、再生に必要な信号強度が不足してデ
ータの読み取りの信頼性が低下する。さらに、磁気ヘッ
ドの摩耗によって磁気ヘッドの分解能が低下し、ピーク
シフトが発生する。
【0007】このようにしてデータの読み取りに異常が
生じると、媒体に記録されているデータの読み取り性能
を低下させる要因となり、データを正しく判別すること
ができなくなる。図4はピークシフトを原因とする誤読
の例を示す。図4の例において、1文字分のデータを形
成する正しい2値データは「1011101」であっ
て、文字区間の第2ビットは本来「0」であるが、現在
デコード中である文字区間の第2ビットは、ピークシフ
トによって、本来のピーク間間隔よりも狭くなっている
結果、これを図10、図11に示す従来の方法で復調す
ると「1」と誤って判定し、2値のデータ列を「111
1111」と誤って判定することになる。また、ピーク
シフトによって第3ビット以降のビットの区切りにもず
れが生じ、この影響が後続の文字区間に波及し、後続の
文字区間でも誤読を引き起こす原因となっている。
【0008】前述のFM変調方式では、図3に示すよう
に、1ビットの時間間隔Tに関して一定の基準時間αT
(ただし、0≦α≦1)を設定し、この基準時間αT内
に読み取り信号の極性反転があるかないかで2値データ
が「0」かまたは「1」かの判定を行うようになってい
る。すなわち、基準時間αT内に極性反転がなければ周
波数Fで2値データは「0」、基準時間αT内に極性反
転があれば周波数2Fで2値データは「1」と判定す
る。
【0009】しかしながら、図3に示す例のように、基
準時間αTを設定し、その時間αT内に読み取り信号の
極性反転があるかないかで2値データを判定するように
しても、前述のような要因によって誤読を生じることが
あり、ビット列の一つだけについて誤読を生じたとして
も、この誤読が後続のビット列にも波及し、誤った判定
をすることになる。換言すれば、これまで説明してきた
従来のデータの復調方法によれば、個々のビットごとに
基準時間を設定してそれぞれのビットごとに2値データ
を判定しているため、ビットの一つにでも判定の誤りが
あると、その誤りが累積して後続のビットも判定を誤る
結果となっていた。
【0010】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたもので、個々のビットの2値データを判定する
に当たり、1文字分の文字時間間隔を合理的な方法で区
切り、この1文字分の文字時間間隔という要素を加味す
ることによって、誤読を大幅に減らすことができ、信頼
性の高いデータの復調方法を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、請求項1に記載されているように、高低
2種の周波数信号の組み合わせによる周波数変調信号で
2値データを形成し、この2値データの所定ビット数と
パリティビットとにより1文字分のデータを形成するよ
うになっており、記録されたデータ信号を再生して得ら
れる再生信号波形より一定の時間間隔内でのピーク点の
有無を検出することにより2値データを復調するように
したデータの復調方法であって、上記所定ビット数によ
り記録データの1文字分の文字時間間隔を所定の範囲と
して定めておき、上記再生信号波形をアナログ・デジタ
ル変換によってデジタルデータに変換し、デジタル化し
た再生信号波形について全てのピークを検出するととも
にそのピーク間の時間間隔を計測してピーク間隔値を生
成し、個々のピーク間隔値を逐次加算し、上記1文字分
の文字時間間隔内にあるピーク位置により1文字の終端
を決定し、1文字分ごとデータの復調をするようにした
ことを特徴とする。
【0012】請求項1記載の発明において、請求項2記
載の発明のように、文字時間間隔内にあるピーク間隔値
の個数が、パリティビットの条件を満足するかを判断
し、満足しない場合はさらに次のピーク間隔値のデータ
を追加して1文字分の終端を決定するようにするとよ
い。
【0013】また、請求項3記載の発明のように、パリ
ティビットは奇数パリティとし、文字時間間隔内にある
ピーク間隔値の個数が上記パリティビットの条件を満足
するかどうかを判断し、満足しない場合はさらに次のピ
ーク間隔値のデータを追加して1文字分の終端を決定す
るようにするとよい。
【0014】請求項4記載の発明のように、前記1文字
分の文字時間間隔は、基準ビットセル長を1文字分合わ
せた数を基準として設定するとよい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図9を参照しながら
本発明にかかるデータの復調方法の実施例について説明
する。本発明にかかる方法を実行するハードウエアの例
を図1に機能ブロック図で示す。図1において、磁気記
録媒体である磁気カード20の磁気ストライプには、F
および2Fという高低2種類の周波数信号の組み合わせ
による周波数変調信号で形成された2値データが記録さ
れている。2値データは、所定ビット数とパリティビッ
トとにより1文字分のデータを形成するようになってい
て、複数文字分のデータが記録されている。図1の例は
磁気カード20の記録信号を再生する場合の例で、磁気
カード20を記録再生装置に挿入すると、搬送ローラ2
6が図示されないモータによって回転駆動され、搬送ロ
ーラ26は磁気カード20の磁気ストライプを磁気ヘッ
ド21に摺接させながら搬送し、磁気ヘッド21は磁気
ストライプに記録されているデータ信号を読み出すよう
になっている。
【0016】磁気ヘッド21の出力信号は増幅器22で
必要な信号強度まで増幅され、アナログ・デジタル変換
器23によってサンプリングされデジタル信号に変換さ
れ、バッファメモリ24に記憶されるようになってい
る。バッファメモリ24の記憶データはCPU25にお
いて読み出され、復調処理が実行される。以下、CPU
25における復調処理について説明する。
【0017】図2に示すように、初めにステップ201
(以下ステップについては「S201」、「S202」
のように表す)において波形の平滑化を行い、スパイク
状ノイズを除去する。S202において逐次波形のピー
クを検出し、ピークを検出するごとに一つ前のピークと
の時間間隔を計測する。次にS203でデータビットを
検出する。データビット検出は記録データの開始を示す
データを検出することにより行うことができる。以上の
処理を磁気カードの磁気ストライプ全長にわたって実行
し、ピーク間隔データの配列を生成する。
【0018】図5に読み取り波形の例とそのピーク間隔
データ(「ピーク間隔値」ともいう)配列の例を示す。
磁気カードは、例えばISO規格では第1、第3トラッ
クは記録密度210BPIであり、カード搬送速度を1
90mm/sとすれば、1ビットに相当する時間は63
6.6μSである。アナログ波形をA/D変換するとき
のサンプリングレートを10μsとすれば、1ビットに
含まれるデータ点数の理論値は63.7個になる。図5
の例では、ピーク間隔データ配列は「64」「65」
「33」「31」「33」……となっている。
【0019】上記ピーク間隔データ配列に基づいてセグ
メンテーションを行う。セグメンテーションとは、再生
波形データを文字に対応するように区切ることをいう
(図2、S204参照)。このセグメンテーションの手
順の具体例を図7を参照しながら説明する。図7に示す
波形はISO第3トラックの例である。ISO第3トラ
ックは4個のデータビットと1個のパリティビットとの
合計5ビットで1文字を表す。奇数パリティであるた
め、ビット0は偶数個しか許されず、従ってセグメント
を構成するピーク間隔値の個数は、6、8、10の3通
りに限定される。
【0020】ここで、ピーク間隔値の個数が6というこ
とは、「0」が4個、「1」が1個で構成される文字符
号に対応する。ピーク間隔値の個数が8ということは、
「0」が2個、「1」が3個の場合であり、ピーク間隔
値の個数が10ということは、5ビット全てが「1」の
文字符号に対応する。図7に示す波形は図6に示す波形
と同じで、ピーク間隔データ配列も同じである。ピーク
間隔データ配列の第3番目以降が対象セグメントである
とすれば、この例では、ピーク間隔値の個数が6の場
合、6個のピーク間隔データの累計は225であり、ピ
ーク間隔値の個数が8の場合、8個のピーク間隔データ
の累計は323であり、ピーク間隔値の個数が10の場
合、10個のピーク間隔データの累計は388である。
【0021】上記セグメンテーションの動作例を図6に
示す。図6において、まず、ピーク間隔値累計をゼロに
する(S301)。次にS302で基準セグメント長を
設定する。これは、前述の例ように5ビットで記録デー
タの1文字分を表すようになっているため、基準ビット
セル長の5倍に設定する。基準ビットセル長は、例え
ば、連続する「0」で構成される同期ビット部分の波形
を計測するなどして求める。
【0022】次に、S303において符号化するセグメ
ントの最初のピーク間隔値をピーク間隔値累計に加算す
る。続いてS304でピーク間隔値累計が基準セグメン
ト長の0.9倍を超えているかどうかを判断する。最初
のピーク間隔値を加算した段階では基準セグメント長の
0.9倍を超えることはないので、S307で次のピー
ク間隔データを取り出し、これをS303に戻ってピー
ク間隔値累計に加算する。以上の動作を数回繰り返すこ
とによって、S304での判断でピーク間隔値累計が基
準セグメント長の0.9倍を超えるので、そのときはS
305でここまで加算してきたピーク間隔値の個数が偶
数であるかどうかチェックする。
【0023】S306の判断で偶数でなければ、さらに
S307で次のピーク間隔データを取り出し、S30
4,S305を繰り返す。S305でピーク間隔値の個
数が偶数と判断されれば、S306に進み、ピーク間隔
値累計が基準セグメント長の1.1倍より小さいかどう
かをチェックする。ピーク間隔値累計が基準セグメント
長の1.1倍より小さければ、これでセグメンテーショ
ンを打ち切る。ピーク間隔値累計が基準セグメント長の
1.1倍より大きければ、ピーク間隔値累計が大きすぎ
ると判断できるため、S308で最後の2個分のピーク
間隔値データをピーク間隔値累計から差し引くとともに
ピーク間隔値の個数を表すポインタの値を「2」だけ減
じる。2個分のピーク間隔値データを差し引く理由は、
ピーク間隔値の個数は偶数個しかとりえないという条件
を満足させるためである。
【0024】このようにして1文字分のセグメントが得
られる。このセグメンテーション動作を図7の例に当て
はめてみると、図7の例では基準ビットセル長が「6
3」であり、従って基準セグメント長は「315」とな
る。ピーク間隔値を8個まで加算した段階でその累計値
は「323」となり、基準セグメント長の0.9倍以
上、1.1倍以下の条件を満足することになり、このセ
グメントが採用される。ピーク間隔値の累計個数を、上
記のようにして基準セグメント長の0.9〜1.1倍の
範囲に入るように決定する根拠は、この範囲内にあれ
ば、1文字分のセグメントがほとんど誤りなく得られる
ことが実験的にわかったからである。
【0025】このようにして切り出されたセグメントに
関して、この構成要素である個々のピーク間隔データを
チェックし、バイナリ値に変換する。この操作をここで
はビット変換と呼ぶ。図2に示すS205がそれで、こ
のビット変換の詳細を図8に示す。図7の例を用いなが
ら図8のビット変換について説明する。まずS40にお
いてピーク間隔値累計を「0」にリセットし、未処理ビ
ット数を7または5にセットする。次にS41で、基準
セル幅を、(セグメント長−ピーク間隔値累計)/未処
理ビット数を演算することによって設定し、基準境界値
を、ピーク間隔値累計+基準セル幅を演算することによ
って設定し、しきい値Aを、基準境界値−基準セル幅×
0.3を演算することによって設定し、しきい値Bを、
基準境界値+基準セル幅×0.3を演算することによっ
て設定する。
【0026】図7の例ではセグメント長は「323」で
あり、当初、ピーク間隔値累計はゼロ、未処理ビット数
の初期値は「5」であるから、S41で、基準セル幅を
323/5を演算して「64」と設定する。また、ピー
ク間隔値累計はゼロであるから、基準境界値は「64」
となる。この結果、しきい値Aは、64−64×0.3
=44、しきい値Bは、64+64×0.3=83とな
る。
【0027】図8のS42において、サブビットカウン
タを0にリセットし、次にS43でピーク間隔値をピー
ク間隔値累計に加算し、ピーク間隔値ポインタを更新す
る。図7の例でセグメント中の最初のピーク間隔値は
「33」でありこれがピーク間隔値累計に加算される結
果、累計は「33」となる。ピーク間隔値ポインタは
「1」に更新される。上記ピーク間隔値累計「33」は
S44でしきい値Aと比較され、上記しきい値Aの「4
4」よりも小さいので、基準セル幅内にピークがあった
ことを意味することになるので、S42’においてサブ
ビットカウンタをインクリメント(ここでは0→1)し
た後S43に戻る。S43ではピーク間隔値累計に次の
ピーク間隔値「31」が加算されて「63」となる。こ
れはしきい値A=44よりも大きく、しきい値B=83
よりも小さいため、S46に進んでサブビットカウンタ
が0であるかどうかが判断される。上記のようにS4
2’においてサブビットカウンタはインクリメントされ
て「1」となっているため、S50が選択され、最初の
バイナリ値として「1」が得られる。S52で未処理ビ
ット数が「1」引かれて「5」から「4」に変化する。
この未処理ビット数は「0」ではないので、S53での
判断を経てS41に戻る。
【0028】S41では前述のように基準セル幅、基準
境界値、しきい値A、しきい値Bを演算する。この場
合、基準セル幅は(323−63)/4=65、基準境
界値は63+65=128、しきい値Aは128−65
×0.3=108、しきい値Bは128+65×0.3
=147となる。S43ではピーク間隔値累計にピーク
間隔値33が加算されて63+33=96となる。上記
の処理と同様にS44,S42’の順に実行され、S4
3に戻り、ピーク間隔値累計「96」に「33」が加算
されてピーク間隔値累計は「129」となる。以下、S
44,S46,S50の順に実行され、2番目のバイナ
リ値=1が得られる。S52で未処理ビット数が「4」
から「3」に変化し、従ってその結果は「0」ではない
ので、S41に戻る。
【0029】S41では、基準セル幅=(323−12
9)/3=64、基準境界値=129+64=193、
しきい値A=193−64×0.3=174、しきい値
B=193+64×0.3=212が演算され、それぞ
れの値がセットされる。以下、S43,S44,S4
6,S49の順に実行され、3番目のバイナリ値=0が
得られる。以下、未処理ビット数がゼロとなるまで処理
が実行され、4番目のバイナリ値=1、5番目のバイナ
リ値=0が得られる。
【0030】このようにしてビット変換されることによ
りビット列が得られる。上記の例で得られるビット列は
「11010」であり、これを文字コードに変換する。
この例ではパリティビットを除いて得られるデータビッ
トは2進数表現で「1011B」となる。これは16進
数表現では「OBH」となる。従って、このセグメント
に対応する文字は「OBH」であることがわかる。
【0031】図2にS211で示されるように、LRC
を復調するまで、セグメンテーション、ビット変換、コ
ード変換操作が繰り返され、LRC復調が終わると、最
後にS212でLRCチェック、すなわち全体としての
復調結果の成否判定を行う。
【0032】以上説明した実施の形態によれば、再生し
たアナログ波形をデジタル信号に変換し、これを記録デ
ータの1文字分の長さに相当するセグメントに切り出
し、このセグメントを一つの処理単位として、この構成
要素であるピーク間隔値の大小関係を基準値と比較する
ことにより、「0」と「1」からなるビット列を得てこ
のセグメントに対応する文字コードを得るため、1文字
分の文字時間間隔という要素を加味しながら個々のビッ
トの2値データを復調するすることになり、従来のよう
に個々のビットを単位として(1文字分のセグメント単
位ではなく)ビット列を得る場合に比べて、誤読を大幅
に減らすことができ、信頼性の高いデータの復調方法を
得ることができる。
【0033】また、セグメントによって予め文字の境界
を区切るため、仮にその区間内でビットの読み取りに誤
りが生じたとしても、その影響が後続のセグメントでの
復調に波及することがなく、従来のような個々のビット
ごとの復調方法に比べて、読み取りの誤りを少なくする
ことができる。
【0034】また、セグメント切り出しにおいては、セ
グメントが具備すべき重要な条件である、「セグメント
の開始点のピーク値の極性と終了点のピーク値の極性が
一致している」ことを確保するために、全てのピークを
検出するとともにそのピーク間の時間間隔を計測してピ
ーク間隔値を生成し、個々のピーク間隔値を逐次加算
し、上記1文字分の文字時間間隔内にあるピーク位置に
より1文字の終端を決定するようにし、さらには、終端
条件に達するまでに加算したピーク間隔値の個数が偶数
であるか否かをチェックし、偶数でなかった場合は偶数
になるようにさらに1個のピーク間隔値を加算するよう
にしたため、セグメント切り出しの境界を誤って判断す
ることを防ぐことができ、読み取りの信頼性を高めるこ
とができる。
【0035】次に、図10に示す別の実施の形態につい
て説明する。この実施の形態において、上側の増幅器2
2、AD変換器23、メモリ24、COU25からなる
機能ブロック部分は図1に示す実施の形態と同じ構成に
なっており、その下のピーク検出回路13、コンパレー
タ14、コンパレータ16、タイミング発生回路からな
る機能ブロック部分は、図10に示す従来例と実質同一
の構成になっている。すなわち、この実施の形態は、図
1に示す実施の形態と図10に示す従来方式とを併用し
たものであって、これによってより信頼性の高いデータ
の復調を行うことができる。
【0036】また、図10に示す従来の機能ブロック構
成例では、アナログ回路が出力する読み取りデータパル
スをデータ弁別またはCPU18が前述のような従来方
式によって復調していたが、機能ブロック構成は図10
に示す従来例のままにして、データ弁別またはCPU1
8によるデータの復調方法を、本発明にかかるデータの
復調方法に置き換えて使用することも可能である。
【0037】本発明にかかるデータの復調方法は、モー
タ駆動式磁気カードリーダにも適用できるし、手動式磁
気カードリーダにも適用することができる。
【0038】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、高低2種
の周波数信号の組み合わせによる周波数変調信号で2値
データを形成し、この2値データの所定ビット数とパリ
ティビットとにより1文字分のデータを形成し、このデ
ータ信号を再生して得られる再生信号波形より一定の時
間間隔内でのピーク点の有無を検出することにより2値
データを復調するようにしたデータの復調方法におい
て、個々のピーク間隔値を逐次加算し、上記1文字分の
文字時間間隔内にあるピーク位置により1文字の終端を
決定し、1文字分を単位として1文字分ごとデータの復
調をするようにしたため、従来のように1ビットごとに
データの復調を行うものに対して、1文字分の文字時間
間隔という要素を加味しながら個々のビットの2値デー
タを復調するすることになり、誤読を大幅に減らすこと
ができ、信頼性の高いデータの復調方法を得ることがで
きる。
【0039】請求項2記載の発明によれば、文字時間間
隔内にあるピーク間隔値の個数が、パリティビットの条
件を満足するかを判断し、満足しない場合はさらに次の
ピーク間隔値のデータを追加して1文字分の終端を決定
するようになっているため、1文字分のデータを合理的
に高い信頼性を持って区切ることができる。
【0040】請求項3記載の発明によれば、パリティビ
ットは奇数パリティとし、文字時間間隔内にあるピーク
間隔値の個数が上記パリティビットの条件を満足するか
どうかを判断し、満足しない場合はさらに次のピーク間
隔値のデータを追加して1文字分の終端を決定するよう
にしたため、1文字分のデータを合理的に高い信頼性を
持って区切ることができる。
【0041】請求項4記載の発明によれば、1文字分の
文字時間間隔は、基準ビットセル長を1文字分合わせた
数を基準として設定するため、1文字分のデータを合理
的に高い信頼性を持って区切ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるデータの復調方法の実施の形態
を示す機能ブロック図である。
【図2】同上実施の形態によるデータ復調動作を示すフ
ローチャートである。
【図3】F2F変調方式を説明するための波形図であ
る。
【図4】データ復調における誤読の例を説明するための
波形図である。
【図5】データ復調におけるピーク間隔データ配列の例
を示す波形図である。
【図6】本発明における1文字分のセグメンテーション
の例を示すフローチャートである。
【図7】同上セグメンテーションの例を示す波形図であ
る。
【図8】上記本発明の実施の形態におけるデータ復調動
作の例を示すフローチャートである。
【図9】本発明にかかるデータの復調方法の別の実施の
形態を示す機能ブロック図である。
【図10】従来のデータの復調方法の例を示す機能ブロ
ック図である。
【図11】同上従来のデータの復調方法の動作を説明す
るためのタイミングチャートである。
【符号の説明】
20 磁気カード 21 磁気ヘッド 22 増幅器 23 AD変換器 24 メモリ 25 CPU
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B058 CA31 KA01 5B072 CC02 CC28 DD04 FF02 FF06 FF39 5J065 AB04 AD01 AE01 AF02 AH01 AH06 AH15 5K004 AA04 EA01 ED05 EE08 5K014 AA01 BA02 EA00 HA07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高低2種の周波数信号の組み合わせによ
    る周波数変調信号で2値データを形成し、この2値デー
    タの所定ビット数とパリティビットとにより1文字分の
    データを形成するようになっており、記録されたデータ
    信号を再生して得られる再生信号波形より一定の時間間
    隔内でのピーク点の有無を検出することにより2値デー
    タを復調するようにしたデータの復調方法であって、 上記所定ビット数により記録データの1文字分の文字時
    間間隔を所定の範囲として定めておき、 上記再生信号波形をアナログ・デジタル変換によってデ
    ジタルデータに変換し、 デジタル化した再生信号波形について全てのピークを検
    出するとともにそのピーク間の時間間隔を計測してピー
    ク間隔値を生成し、 個々のピーク間隔値を逐次加算し、上記1文字分の文字
    時間間隔内にあるピーク位置により1文字の終端を決定
    し、 1文字分ごとデータの復調をするようにしたことを特徴
    とするデータの復調方法。
  2. 【請求項2】 文字時間間隔内にあるピーク間隔値の個
    数が、パリティビットの条件を満足するかを判断し、満
    足しない場合はさらに次のピーク間隔値を追加して1文
    字分の終端を決定するようにした請求項1記載のデータ
    の復調方法。
  3. 【請求項3】 パリティビットは奇数パリティであり、
    文字時間間隔内にあるピーク間隔値の個数が上記パリテ
    ィビットの条件を満足するかどうかを判断し、満足しな
    い場合はさらに次のピーク間隔値のデータを追加して1
    文字分の終端を決定するようにした請求項1記載のデー
    タの復調方法。
  4. 【請求項4】 1文字分の文字時間間隔は、基準ビット
    セル長を1文字分合わせた数を基準として設定したもの
    である請求項1記載のデータの復調方法。
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