JPH05250816A - デジタルデータ記録再生装置 - Google Patents

デジタルデータ記録再生装置

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JPH05250816A
JPH05250816A JP4506692A JP4506692A JPH05250816A JP H05250816 A JPH05250816 A JP H05250816A JP 4506692 A JP4506692 A JP 4506692A JP 4506692 A JP4506692 A JP 4506692A JP H05250816 A JPH05250816 A JP H05250816A
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JP
Japan
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recording
data
waveform signal
code block
bit
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Application number
JP4506692A
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English (en)
Inventor
Yuji Sakai
裕児 酒井
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Error Detection And Correction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 検出誤りの少ないデジタルデータ記録再生装
置を提供する。 【構成】 記録媒体4の再生信号から、先ずその記録符
号ブロックを弁別し、次に弁別された記録符号ブロック
をもとに原信号であるNRZデータを復号する。また予
め格納され弁別に用いられる全記録符号ブロックに対応
した再生波形信号の振幅を補正する振幅補正回路12、
弁別・復号の開始点を求めるための同期回路11を持っ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、デジタルデータ記録
再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】記録媒体、例えば磁気ディスク、磁気テ
ープ、磁気カード、光ディスクを用いたデジタルデータ
記録再生装置においては、再生されたアナログ信号を符
号化するために磁化反転位置を検出する必要がある。こ
の検出は、再生されたアナログ信号のピークが記録ビッ
トセルに等しい検出時間窓内に存在するか否かで行われ
る。
【0003】ここで従来のデジタルデータ記録再生装置
を図7を参照して説明する。
【0004】一般に、コンピュータ装置や画像装置など
のデータを2進のデジタルデータとして記録装置に記録
する場合、図7(a)に示すようなフォーマットのデー
タブロック71の形で行われる。
【0005】このデータブロック71はERAZE部7
2、SYNC部73、AM部74そしてDATA部75
から構成される。
【0006】ERAZE部72は、データのない部分で
あり、記録媒体はDCイレーズされるかあるいは何もさ
れない部分である。SYNC部73は、記録媒体から得
られた信号から再生信号を弁別するために、記録媒体か
ら得られた信号と再生信号弁別用のクロック信号との同
期をとる部分である。
【0007】また、AM部74はDATA部75の先頭
を検出する部分で、SYNC部73に記録されるデータ
パターンと異なる特定パターンのデータが書き込まれ
る。この特定パターンのデータとマッチングをとること
によってDATA部75の先頭を検出する。
【0008】最後のDATA部75は、コンピュータ装
置や画像装置のデータを記録する部分である。
【0009】なおデータブロック71に含まれる2進の
デジタルデータは、一度記録符号ビトに変換され、そし
て記録媒体に記録される。
【0010】例えば記録符号化方式がMFM(Modified
Frequency Modulation ・)符号化方式の場合、図7
(b)に示される2進のNRZ(No Return Zero)デー
タは、図7(c)に示すようなMFM記録符号に変換さ
れる。
【0011】なお、MFM符号化方式では、2進のNR
Zデータの1ビットを以下のような規則で2ビットのM
FM記録符号に変換している。
【0012】即ち、 ここでXは、1ビット前のNRZデータが0の時は1、
また1ビット前のNRZデータが1の時は0である。
【0013】上記の規則で変換されたMFM記録符号
は、NRZI(No Return Zero I)記録方式に従って記
録される。
【0014】NRZI記録方式は、MFM記録符号のビ
ットが「1」の時に、そのビットに対応する記録符号ビ
ットセルの中心で記録電流が反転し、「0」の時には前
の電流状態を保持するものである。
【0015】したがってNRZI記録方式では、記録電
流の波形は図7(d)のようになる。
【0016】なお記録電流の波形の反転は、記録ヘッド
によって記録媒体上に磁化反転として記録される。そし
てMFM記録符号のビット「1」に対応する1つの磁化
反転を、インダクテブ磁気ヘッドによって再生すると、
その再生波形信号は1個のピークを持つ山形の波形とな
る。この山形の波形は、(1)式で示すいわゆるローレ
ンツ型孤立波形L(t)として近似できる。
【0017】 L(t)=A/{1+(2t/T50)2 } ……(1) ここでAはローレンツ型孤立波形の振幅が最大となる中
心振幅のピーク値で、T50は半値幅である。半値幅(T
50)はピーク値Aの半分に相当する振幅点での波形の広
がりを示す時間幅である。半値幅(T50)が大きいほ
ど、孤立波形の広がりが大きいことを意味し、これと隣
り合う他の記録符号のビット「1」から再生される信号
との間に干渉、すなわち符号間干渉(波形干渉)を生じ
ることになる。そこで符号間干渉を緩和するために、孤
立波形の広がりを小さくする波形等化がしばしば行われ
る。
【0018】例えば、以下の(2)式に示すような波形
E(t)に等化される。
【0019】 E(t)=B・sin (2πat/Tb )/{(2πat/Tb )・ [1−(at/Tb )2 ]・[1−4(at/Tb )2 ]} ……(2) ここでTb はMFM記録符号を構成する各ビットの周期
である。また、aが大きいほど広がりの小さい孤立波形
となる。Bは振幅が最大となる中心振幅値である。
【0020】したがって図7(d)に示す記録電流によ
って記録媒体に記録された信号を再生すると、その再生
信号は、記録符号のビット「1」が存在する位置にそれ
ぞれ(1)式で示されたローレンツ型孤立波形を重ね合
わせた波形で近似できる。
【0021】また、等化後の波形は、同じく(2)式の
等化後の孤立波形を重ね合わせた波形で近似できる。
【0022】図7(e)は、(2)式においてa=1と
して得られる孤立波形を、記録符号のビット「1」毎に
重ね合わせてできた再生波形信号である。
【0023】そしてピーク検出方式は、この再生波形信
号(図7e)をもとに、再生波形信号のピークが記録符
号ビットセル内に存在する場合は記録符号のビットを
「1」とし、また存在しない場合は符号ビットを「0」
として検出するものである。
【0024】なおピークを検出する回路は、微分回路と
ゼロクロス検出回路とで構成されている。再生波形信号
のピーク点は微分回路でゼロクロス点に変換されるの
で、再生波形信号を微分回路に通した後ゼロクロス検出
回路でゼロクロス点を検出することによって、再生波形
信号のピークを検出できる。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】従来のデジタルデータ
記録再生装置では、再生波形信号のピークを検出しデジ
タル信号を得るまでをアナログ信号で処理していた。し
たがってノイズに弱く、信号の処理に当たってはノイズ
を十分に考慮しなければならなかった。
【0026】また再生された再生波形信号のピークとピ
ークの間隔が長くなると、微分波形に真のピーク以外に
疑似ピークが現れる場合がある。この疑似ピークと真の
ピークとを区別するために、いわゆる肩ぬき回路を用い
ている。そのため信号処理系に本来のピーク検出回路以
外に、肩ぬき回路などの余計な回路を必要とした。
【0027】また記録密度が高くなると、再生の際に互
いに隣り合う2つの孤立波が接近し符号間干渉を起こ
す。その結果、波形信号のピークが本来のピーク位置か
らずれるいわゆるピークシフトが生じる。そこで、符号
間干渉によるピークシフトを低減するために、波形等化
による波形の広がりを小さくする方法(以下「スリミン
グ」という)がある。しかしスリミングは行えば行うほ
ど等化回路によるノイズが増大し、ノイズに起因するピ
ークシフトも増大する。したがって符号間干渉を低減す
るためにスリミングを行っても、ビット検出誤り率は単
純には低下しないという難があった。
【0028】本発明は、再生波形信号のピークを検出す
る際に、ビット検出誤りの少ないデジタルデータ記録再
生装置を提供することを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】同期用データを含むデジ
タルデータを先頭から順に第1のビット数毎に区切り、
その各区切りをそれぞれ所定の規則に基づいて第1のビ
ット数より大きい第2のビット数の記録符号ブロックに
順に変換し、さらに記録符号ブロックを記録媒体への記
録用の波形信号に変換し、記録媒体に記録する。
【0030】また記録媒体に記録された波形信号を再生
し、再生した波形信号を前記記録符号ブロックの符号ビ
ット周期以下のサンプリング周期でサンプリングする。
【0031】そして再生した波形信号をサンプリングし
て得た波形信号データを第1の記憶手段に記憶する。
【0032】またデジタルデータに含まれる同期用デー
タの再生波形信号に対応する同期波形信号を第2の記憶
手段記憶し、また記録符号ブロックの再生波形信号に対
応する複数個の記録符号ブロック再生波形パターンを第
3の記憶手段に記憶する。
【0033】そして第1の記憶手段に記憶された波形信
号データと第2の記憶手段に記憶された同期波形信号と
の相関係数を求め、相関係数が最初に最大となる位置か
らデジタルデータの頭出しを行う。
【0034】また第1の記憶手段に記憶された波形信号
データと第3の記憶手段に記憶された複数個の記録符号
ブロック再生波形パターンの各々との相関係数を、記録
符号ブロック再生波形パターンの長さ毎に順に求め、相
関係数が最大である記録符号ブロック再生波形パターン
を選択する。
【0035】そして再生波形パターン選択手段から得ら
れる記録符号ブロック再生波形パターンからデジタルデ
ータを再生する。
【0036】また記録符号ブロックの始端部又は終端部
のビットの少なくとも1ビットは0にする。
【0037】
【作用】本発明によれば、記録再生ヘッドで再生され、
さらにサンプリングされて第1の記憶手段に記憶された
波形信号データと、第2の記憶手段に予め記憶されてい
る所定の同期波形信号との相関係数を求め、その相関係
数が最大となる点から容易にデジタルデータの頭出しが
できる。また、このデータの頭出し位置を基準にして、
第1の記憶手段に記憶された波形信号データと第3の記
憶手段に予め記憶された所定の記録符号ブロック再生波
形パターンとの相関係数を求め、その相関係数が最大と
なる記録符号ブロック再生波形パターンを選択する。そ
して選択された記録符号ブロック再生波形パターンから
デジタルデータを復元する。
【0038】また記録符号ブロックの始端部または終端
部のビットが少なくとも1ビットは「0」とし、記録符
号ブロック間の符号間干渉を低減させる。
【0039】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の一実施例
について説明する。
【0040】図1は、本発明に係るデジタルデータ記録
再生装置の構成図である。なお記録媒体に記録されるま
での信号波形や記録媒体から再生される信号波形は図7
のものと同じであるので重複した説明は省略する。
【0041】以下の実施例では、記録媒体に記録される
デジタルデータがNRZデータである場合を例にして説
明する。
【0042】NRZデータ(図7b)は、符号器1でM
FM記録符号(図7c)に変換される。この記録符号
(図7c)は記録電流ドライバ2によってNRZI記録
方式に従う記録電流(図7d)に変換される。この記録
電流(図7d)は、記録ヘッド3を励磁し、磁気記録媒
体4を記録電流に対応して磁化し、磁気記録媒体4上に
MFM記録符号(図7b)を記録する。
【0043】なお、MFM記録符号化方式では、NRZ
データを第1のビット数(例えばSビット)毎に区切
り、各区切り(Sビット)をそれぞれ第2のビット数
(例えばRビット,R>S)の記録符号ブロックに変換
している。
【0044】また、記録媒体4から再生ヘッド5(記録
ヘッド3と同一でもよい)によって読み出された再生信
号は、再生アンプ6によって増幅され等化器7によって
所望の波形信号に等化される。等化された波形信号は、
A/D変換器8においてサンプリング周期Ts でサンプ
リングされる。
【0045】サンプリングされた波形信号データy
(k)はメモリ9に格納される。ここで、kはサンプリ
ング周期毎の離散時間軸であり、メモリ9のメモリアド
レスに対応している。またサンプリング周期Ts は、記
録符号ブロックを構成する各符号のビット周期Tb より
小さい(Ts ≦Tb )ものとする。
【0046】またメモリ9に格納された波形信号データ
y(k)は、NRZデータ検出回路10においてNRZ
データに復号される。
【0047】なお、NRZデータ検出回路10は、同期
回路11、振幅補正回路12、弁別・復号回路13及び
メモリ14,15から構成される。
【0048】またNRZデータ検出回路10を構成する
同期回路11は、メモリ9に格納された波形信号データ
y(k)からNRZデータを復号するときに必要な弁別
・復号開始位置kの検出、すなわちデータの頭出しを行
う回路である。この同期回路11は、その構成が図2に
示され、遅延回路11a、乗算器11b、積算器11
c,最大値検出器11cから構成される。
【0049】なお同期回路11の乗算器11bにはメモ
リ14から同期波形信号r(k)が供給されている。こ
の同期波形信号r(k)は、デジタルデータのフォーマ
ット(図7a)のSYNC部73に含まれるデータ(例
えばPビット)のうち、固有のデータパターンを示すデ
ータの部分(例えばLビット、L≦P)が再生された場
合に得られる信号に対応している。また固有のデータパ
ターンを示すデータの部分は、通常連続する複数の記録
符号ブロックから構成される。なお同期波形信号r
(k)はメモリ14に予め格納される。また同期波形信
号r(k)(Lビット)の先頭ビットは、NRZデータ
の第1のビット数(例えばSビット)が第2のビット数
(例えばRビット)の記録符号ブロックに変換される場
合、いずれかの記録符号ブロックの先頭ビットに対応し
ている。
【0050】例えば、前記したようにNRZデータの1
ビットが2ビットの記録符号ブロックに変換されるもの
とする。この場合SYNC部73のデータパターン(例
えばPビット)のうちで、固有のパターンを示すものが
8ビットのNRZデータ「00000000」であるとする。こ
の8ビットのNRZデータ「00000000」は8個の記録符
号ブロック、すなわち16ビットの記録符号ブロック
「10・10・10・10・10・10・10・10」に変換される。こ
のとき16ビットの記録符号ブロック「10・10・10・10
・10・10・10・10」を構成する8個の各記録符号ブロッ
クの先頭ビットは、16ビットの記録符号ブロックの奇
数番目に位置する。したがって同期波形信号r(k)
(Lビット)の先頭ビットは16ビットの記録符号ブロ
ック「10・10・10・10・10・10・10・10」の奇数番目に
対応することになる。
【0051】また同期波形信号r(k)に含まれるデー
タは、記録媒体からの再生信号がA/D変換器8でサン
プリングされるサンプリング周期Ts に等しい時間間隔
で存在する。したがって各記録符号ブロックに含まれる
符号のビット周期Tb がサンプリング周期Ts のT倍と
すれば、一つのビットセルの時間内に得られる波形信号
のデータの数はT個となる。
【0052】従って同期波形信号がLビットとすると、
同期波形信号r(k)に含まれるデータの個数は、TL
個となり、このデータはそれぞれメモリ14のメモリア
ドレスk(k=0〜TL−1)に格納される。
【0053】メモリ14に予め格納された同期波形信号
データr(k)は、同期回路11の乗算器11bにおい
て記録媒体から再生されメモリ9に格納された波形信号
データy(k)と、(3)式に示される演算が行われ、
相互相関係数c(τ)が求められる。
【0054】 相互相関係数c(τ)を、τ=0から順に求めて、相互
相関係数c(τ)が最大となる最初のτm を求める。こ
のτm は、波形信号データy(k)を構成する記録符号
ブロック(Rビット)の先頭ビットのビットセル境界に
対応する点kを与える。また点k(k=τm +TRj〜
τm +TR(j+1)−1,j=0,1,2,…)の各
波形信号データy(k)は、NRZデータ(Sビット)
から変換された記録符号ブロック(Rビット)を再生し
て得られる波形信号データである。 またNRZデータ
検出回路10を構成する振幅補正回路12は、メモリ1
4のメモリアドレスkr (kr =0〜TL−1)に予め
格納されている同期波形信号のデータr(kr ) とメ
モリ9のアドレスky (ky =τm 〜τm +TL−1)
に記録されている波形信号データy(ky ) との振幅
差を検出する回路である。 この振幅補正回路12は、
その構成図が図3に示されるように遅延回路12a、減
算器12b,乗算器12c、積算器12d,最大値検出
器12eから構成される。 振幅補正回路12はy(k
y +τm )=am ・r(kr ) として、このam を求
めるものである。振幅差a=y(ky +τm )/r(k
r )の許容範囲内においてy(ky +τm )とa・r
(kr )との2乗誤差が最小となるaを求め、am を得
る。すなわち、以下の(4)式のf(a)が最大となる
aを求めることによってam が得られる。
【0055】 (4)式において、定数項「−y2 (ky +τm )」は
aをパラメータに持たないので省略することができ、
(5)式を用いることができる。
【0056】 ここで図4を参照してτm ,am を求める構成を説明す
る。
【0057】なお同期波形信号r(k)のLビットが、
図7cで示されたMFM記録符号の3ビット目から10
ビット目までの「10101010」の8ビットであるとする。
【0058】また記録符号のビット周期Tb は再生信号
のサンプリング周期Ts の10倍であるので、1つのビ
ットセルの時間に得られる波形信号のデータ数(T)は
10個となる。従って記録符号の8ビットの符号ビット
セルに対応して再生される波形信号データr(k)の数
は80個となり、これらはメモリ14の各記憶番地k
(k=0〜79)に格納される。図4のメモリ14に
は、波形信号データr(k)がk=0から79までの記
憶番地に格納されていることを示している。
【0059】なお同期回路11では、(4)式において
TL−1=79とし、同期波形信号データr(k)と再
生された波形信号データy(k)との相互相関係数c
(τ)をτ=0から順に求める。そしてc(τ)が最大
となる最初のτをτm として求める。図4では、同期回
路11によってc(τ)を求める範囲τを0〜300と
し、例えばτ=50でc(τ)が最初に最大となってい
る。
【0060】また、振幅補正回路12では、(5)式に
おいてTL−1=79とし、g(a)が最大となるaを
求める。図4では、既知の振幅差の生じる許容範囲が
0.5≦a≦1.5である場合に、例えばa=1.25
においてg(a)が最大となり、振幅差am =1.25
となっている。
【0061】τm ,am を求めた後、弁別・復号回路1
3によってメモリ9に記憶された波形信号データy
(k)からNRZデータを復号する。
【0062】弁別・復号回路13は、その構成図が図5
に示されるように遅延回路13a、減算器13b、乗算
器13c、13d、積算器13e、最大値検出器13
f、波形選択器13gから構成される。
【0063】ここでメモリ15に格納される信号Xn
(k)について説明する。
【0064】メモリ15に格納される信号Xn (k)
は、NRZデータの第1のビット数(例えばQ×Sビッ
ト)が変換される第2のビット数(例えばQ×Rビッ
ト)の記録符号ブロックに対応する信号で、Qは任意の
正の整数である。なお、メモリ15に格納される信号と
しては、記録符号ブロック(Q×Rビット)を構成する
ビットが、その前後に位置する符号のビットから符号間
干渉を受けない状態の孤立波形の信号データが用いられ
る。また、この波形信号データの振幅値や1ビットセル
の時間に得られるデータの数は、メモリ14に格納され
る波形信号データr(k)の場合と同じとする。
【0065】また磁気媒体への記録に際し、NRZデー
タの第1のビット数(例えばQ×Sビット)が、第2の
ビット数(例えばQ×Rビット)の記録符号ブロックに
変換されるものとする。この場合、変換される記録符号
ブロックのパターンの種類(例えば、00,10,01)はe個
で、これに対応してf個の再生波形信号のパターンXn
(k)(n=0〜f−1)が得られるものとする。
【0066】上記した条件で、メモリ9に格納された波
形信号データy(k)から記録符号ブロックの弁別、さ
らには原信号であるNRZデータへの復号は次のように
行われる。
【0067】先ず、メモリ9に記憶された波形信号デー
タy(k)のうち、k=τm を起点とする記録符号ブロ
ック(ビット数Q×R)のビット数(Q×R)に対応す
るビットセル分の時間の波形信号データy(k)と、記
録符号ブロックの再生波形信号のパターンXn (k)
(n=0〜f−1)とから(6)式で示されるZn
(j)を求める。
【0068】そしてZn (j)が最大となる再生波形信
号のパターンXn (k)を求め、この再生波形信号のパ
ターンXn (k)に対応するNRZデータ(Q×Sビッ
ト)を選択し、原信号であるNRZデータを復号する。
【0069】 ただし、(6)式において、am は振幅補正回路12で
求められる波形信号データy(k)の振幅と波形信号デ
ータXn (k)(n=0〜f)との振幅差である。τm
は同期回路によって求められた値で、波形信号データy
(k)からNRZデータを復号する場合の開始点であ
る。また、Xn (k)(n=0〜f−1)は、メモリ1
5の記憶番地k(k=0〜TQR−1)に格納されてい
る各波形信号データである。
【0070】例えば記録符号化方式としてMFM記録符
号化方式が採用され、S=1,R=2、Q=1の場合、
その弁別・復号回路13を図6の概念図で説明する。
【0071】S=1,R=2であるから、NRZデータ
の1ビットから2ビットの記録符号ブロックが生成され
る。この場合2ビットの記録符号ブロックのパターン
は、以下に示すような3種類となる。またこれらの記録
符号ブロックから5個のパターンの信号波形データXn
(k)(n=0〜4)が、隣接する符号のビットから符
号間干渉を受けない状態で得られる。
【0072】そして信号波形データXn (k)(n=0
〜4)は、そのパターン毎にメモリ15内にある単位メ
モリ15a〜15dの記憶番地k(k=0〜19=TQ
R−1)に20個のデータとして格納される。
【0073】図6には、2ビットの記録符号ブロックの
ビットセル(W0 ,W1 )に対応する5個のパターンの
波形信号データX0 (k),X1 (k),X2 (k),
X3(k),X4 (k) が示されている。
【0074】 NRZデータ 記録符号ブロック 各記録符号に対応する 再生波形信号データ 0 → 00 → X0 (k) 10 → X1 (k),X2 (k) 1 → 01 → X3 (k),X4 (k) そしてk=τm を起点として、記録符号ブロックのビッ
トセル分の時間(W0+W1 )で、波形信号データy
(k)と各波形信号データXn (k)(n=0〜4)と
のそれぞれについて、Q×R=2として(6)式のZn
(j)を求める。
【0075】この計算結果から、Zn (j)が最大とな
る波形信号データXn (k)を求める。次にZn (j)
が最大となる波形信号データXn (k)に対応する1ビ
ットのNRZデータを選択し、原信号であるNRZデー
タを復号する。
【0076】 次にQ=2の場合について説明する。
【0077】Q=2の場合は、NRZデータの2ビット
が4ビットの記録符号ブロックに変換される。また4ビ
ットの記録符号ブロックのパターンは、以下に示す6種
類となる。この6種類のパターンの記録符号ブロックか
ら12個のパターンの波形信号データXn (k)(n=
0〜11)が、隣接のビットからの符号間干渉がないも
のとして得られる。そして波形信号データXn (k)
(n=0〜11)の12個のパターンが、そのパターン
毎にメモリ15の所定の記憶番地k(k=0〜39=T
QR−1)に40個のデータとして格納される。
【0078】 NRZデータ 記録符号ブロック 各記録符号に対応する 再生波形信号データ 00 → 0010 → X0 (k),X1 (k) 1010 → X2 (k),X3 (k) 01 → 0001 → X4 (k),X5 (k) 1001 → X6 (k),X7 (k) 10 → 0100 → X8 (k),X9 (k) 11 → 0101 → X10(k),X11(k) また原信号であるNRZデータの復号は、k=τm を起
点として一つの記録符号ブロックを構成する4ビット分
の符号ビットセルの時間毎に、波形信号データy(k)
と波形信号データXn (k)(n=0〜11)とのそれ
ぞれについて、QR=4とおいて数6のZn (j)を求
め、そしてZn (j)が最大となる波形信号データXn
(k)を求め、これに対応する2ビットのNRZデータ
を選択して行う。
【0079】 また、NRZデータから生成される記録符号ブロックの
各符号パターンの全ての先頭および最終ビットに少なく
とも1ビットの「0」を追加することによって、ビット
検出誤りの少ないデータ記録再生回路が実現できる。こ
のような符号パターンにすると、符号パターン間におけ
る符号間干渉は生じにくくなり、ビット検出誤り率を低
減することができる。
【0080】なお、全ての符号パターンの先頭および最
終ビットにそれぞれ少なくとも1ビットの「0」を追加
する以外にも、先頭又は最終のいずれか一方のビットに
「0」を追加しても構わない。さらに、記録方式はNR
ZI記録方式であるので、記録符号ビット「0」は、記
録電流の反転がないすなわち記録媒体での磁化反転がな
いことに対応するものである。
【0081】ここでS=3,R=6の場合で、固定長ブ
ロック符号において記録符号ブロックの先頭および最終
ビットが0である例を以下に示す。
【0082】 NRZデータ 記録符号ブロック x0 x1 x2 0y0 y1 y2 y3 0 すなわち、24 =16通りのy0y1y2y3のパターンの中か
ら23 =8個のNRZデータx0x1x2に対応するy0y1y2y3
が選択される。このとき、「0」と「1」からなるパタ
ーンy0y1y2y3には、できるだけ符号間干渉が少ないもの
から選択される。また、1つの記録符号ブロックの検出
誤りに対するNRZデータの検出誤りをできるだけ少な
くするために、ある記録符号ブロック0y0y1y2y30が別の
記録符号ブロック0y'0y'1y'2y'30に誤って検出される確
率が最も高いとすると、それらの符号に対応するNRZ
データx0x1x2とx'0x'1x'2 のデータ距離(x0-x'0)2 +(x1
-x'1 )2 + (x2-x'2)2 が最も小さくなるように割り当て
るようにしてもよい。例えば、以下のような記録符号ブ
ロックとする。
【0083】 NRZデータ 記録符号ブロック 000 000010 001 000100 010 001000 011 010010 100 010000 101 001010 110 010100 111 001100 なお、本実施例においては、MFM記録符号化方式を用
いたが、特にこれにこだわることはなく、FM記録符号
化方式やRLLコード等を用いてもよい。
【0084】また、磁気媒体から再生されサンプリング
された波形信号データy(k)を、メモリ9に全て取り
込む構成でなく、サンプリングされた波形信号データy
(k)を逐次メモリ9に取り込む構成にすれば、メモリ
9の容量を少なくできる。
【0085】
【発明の効果】本発明によれば、低い検出誤り率でデジ
タルデータを復元することができる。また記録密度の高
い記録が可能となり、データ記録装置の記録容量が向上
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す回路構成図である。
【図2】本発明に係る同期回路の構成を示す回路構成図
である。
【図3】本発明に係る振幅補正回路の構成を示す回路構
成図である。
【図4】本発明に係る同期回路および振幅補正回路の概
念を示す図である。
【図5】本発明に係る弁別・復号回路の構成を示す回路
構成図である。
【図6】本発明に係る弁別・復号回路の概念を示す図で
ある。
【図7】記録媒体に記録、再生される信号を説明する図
である。
【符号の説明】
1…符号器 2…記録電流ドライバ 3…記録ヘッド 4…磁気記録媒体 5…再生ヘッド 6…再生アンプ 7…等化器 8…A/D変換器 9…メモリ 10…NRZデータ検出回路 11…同期回路 12…振幅補正回 13…弁別・復号回路 14,15…メモリ 71…データブロック 72…ERASE部 73…SYNC部 74…AM部 75…DATA部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同期用データを含むデジタルデータを順
    に第1のビット数毎に区切り、その各区切りをそれぞれ
    所定の規則に基づいて第1のビット数より大きい第2の
    ビット数の記録符号ブロックに変換する手段と、 この記録符号ブロックを記録媒体への記録用の波形信号
    に変換する手段と、 この波形信号を記録再生ヘッドに加え、前記記録媒体に
    記録する手段と、 前記記録媒体に記録された波形信号を、記録再生ヘッド
    によって再生する手段と、 再生した波形信号を前記記録符号ブロックの符号ビット
    周期以下のサンプリング周期でサンプリングする手段
    と、 このサンプリング手段によって得られた波形信号データ
    を記憶する第1の記憶手段と、 前記デジタルデータに含まれる同期用データの再生波形
    信号に対応する同期波形信号を記憶しておく第2の記憶
    手段と、 記録符号ブロックの再生波形信号に対応する複数個の記
    録符号ブロック再生波形パターンを記憶しておく第3の
    記憶手段と、 前記第1の記憶手段に記憶された波形信号データと前記
    第2の記憶手段に記憶された同期波形信号との相関係数
    を求め、前記相関係数が最初に最大となる位置を求める
    同期手段と、 前記第1の記憶手段に記憶された波形信号データと前記
    第3の記憶手段に記憶された複数個の記録符号ブロック
    再生波形パターンの各々との相関係数を、前記同期手段
    で求められた位置から前記記録符号ブロック再生波形パ
    ターンの長さ毎に順に求め、相関係数が最大である記録
    符号ブロック再生波形パターンを選択する波形パターン
    選択手段と、 この波形パターン選択手段から得られる記録符号ブロッ
    ク再生波形パターンからデジタルデータを再生する手段
    と、を備えたことを特徴とするデジタルデータ記録再生
    装置。
  2. 【請求項2】 前記記録符号ブロックの始端部または終
    端部のビットが少なくとも1ビットは0である請求項1
    記載のデジタルデータ記録再生装置。
JP4506692A 1992-03-03 1992-03-03 デジタルデータ記録再生装置 Pending JPH05250816A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004051651A1 (ja) * 2002-11-29 2004-06-17 Fujitsu Limited 位相差補正装置及びデータ先頭検出装置を有するデータ再生装置
US8117518B2 (en) 1998-05-22 2012-02-14 Hitachi Global Storage Technologies Japan, Ltd. Signal processing apparatus and a data recording and reproducing apparatus including local memory processor

Cited By (3)

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US7193942B2 (en) 2002-11-29 2007-03-20 Fujitsu Limited Phase difference correction apparatus and data reproduction apparatus including data header detection apparatus

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