JP2000286849A - パケット送信装置 - Google Patents

パケット送信装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力パケット内の情報あるいはATM網の通
信状態に応じたATMセルの設定をAALフレーム単位
で簡易かつ柔軟に行って送信すること。 【解決手段】 入力されたパケットは、セル生成回路2
によって分割された1以上のATMセルとなり、セルヘ
ッダ設定部12−1〜12−nは、セル生成回路2によ
って分割された各ATMセル内に含まれるパケット中の
特定フィールドをAALフレーム単位で参照し、該パケ
ット中の特定フィールドに対応づけられる各ATMセル
ヘッダ内の特定フィールドに、パケット中の特定フィー
ルドの値に対応したATMセルヘッダ内の特定フィール
ドの値をAALフレーム単位で設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、入力パケットを
AAL(ATMアダプテーションレイヤ)フレーム化
し、このAALフレーム化されたデータからATMセル
列を生成して、ATM網に送信するパケット送信装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、IP(インターネットプロト
コル)等で規定されるパケットをATM網に送信する場
合、セル送信装置が用いられ、このセル送信装置は、パ
ケットを1以上のATMセル(53バイト)で構成され
るAALタイプ5フレームを生成する。
【0003】図16は、パケットとAAL5フレームと
の関係を示す図である。図16において、パケットは任
意のデータ長を持っており、パケットを送信する場合、
AALにおいて入力されたパケットは、48バイトに分
割される。この分割された48バイトのデータは、AT
Mレイヤにおいて5バイトのATMセルヘッダ(セルヘ
ッダ)が付加されて、固定長のATMセル列として送出
される。
【0004】このATMセル列がAAL5フレームであ
る。ここで、パケットは任意長であるため、48バイト
の分割時に半端なデータ長が生成されるが、この部分に
は、パッドPADが付加されるとともに、フレーム全体
の誤り検出符号であるCRCを含むAALトレーラを後
尾に付加する。なお、CRCは32ビットである。
【0005】AALのプロトコルとしては、AALタイ
プ1〜AALタイプ5があり、AALタイプ1は、固定
速度の音声、映像等のクラスAのサービスを行い、AA
Lタイプ2は、可変速度の音声、映像等のクラスBのサ
ービスを行い、AALタイプ3〜5は、データ等のクラ
スCのサービスを行い、特にAALタイプ5(AAL
5)は、余計なヘッダとトレーラを持たず、簡易なプロ
トコルとなっている。
【0006】図17に示すように、ATMセルは、5バ
イトのセルヘッダと48バイトのセルデータとから構成
され、セルヘッダは、GFC(一般的フロー制御)、V
PI/VCI(仮想パス識別子/仮想チャネル識別
子)、PT(ペイロード・タイプ)、CLP(セル損失
優先)、およびHEC(ヘッダ誤り制御)のフィールド
をもつ。このCLPは、セルの優先度を示すもので、C
LPが「1」のときは廃棄されやすく、CLPが「0」
のときは廃棄されにくいセルとなる。この優先度をセル
に持たせることによって、ATM網におけるトラフィッ
ク制御は、ATM網内で輻輳状態に陥った場合に重要で
ないセルから優先的に廃棄するという優先廃棄機能を達
成する。
【0007】ここで、図18を参照して、従来のセル生
成回路について説明する。図18は、従来のセル生成回
路の構成を示すブロック図である。図18において、バ
ッファ101は、入力されたパケットデータを一時保持
する。CPU102は、セル生成の全体制御を行う。R
AM103は、セル化されたデータ等を一時保持する。
FIFO104は、セルとして送信されるデータを一時
蓄積する。F/F(フリップフロップ)105は、タイ
ミングを調整してセルをATM網側に出力する。スイッ
チ部106は、ヘッダ情報をセルに付加する。なお、現
在では、これらの構成要素を一まとめて1チップ化した
LSIが流通している。
【0008】図18において、このセル生成装置は、1
以上のATM網における仮想チャネルVCをサポート
し、仮想チャネルVC毎に異なるセルヘッダ情報を生成
するための制御情報が予め設定されている。CPU10
2は、バッファ101に格納されたパケットをセルデー
タの単位である48バイト毎に区切って読み込み、RA
M103に格納する。そして、与えられた制御情報に基
づき、スイッチ部106を用いて、各セルデータにセル
ヘッダを付加する。AAL5フレームでは、フレームの
最後にトレーラが必要に応じてパッドPADが付加され
る。その後、ATMセルは、FIFO104およびF/
F105を介して送信出力される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のセル生成回路では、ITU−T(国際電気通信
連合電気通信標準化部門)においてセルヘッダ中にセル
の廃棄され易さを表すCLPビットの値をAAL5フレ
ーム単位に設定可能し、ATM網は、CLPの値を中継
時にセルの廃棄され易さを反映させる機能をATM関連
勧告の拡張として検討しているものの、予め設定された
制御情報に従ってCLPを含むセルヘッダを付加するよ
うにしているため、セル生成回路毎にCLPの値が固定
となり、パケット毎に、そのパケットから生成されるA
AL5フレームのセルのCLP値を個別に設定すること
ができず、常にパケット内の情報あるいはATM網に対
応した適切なATMセルをATM網に送信することが困
難であるという問題点があった。
【0010】この発明は上記に鑑みてなされたもので、
入力パケット内の情報あるいはATM網の通信状態に応
じたATMセルの設定をAALフレーム単位で簡易かつ
柔軟に行って送信することができるパケット送信装置を
得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明にかかるパケット送信装置は、入力パケッ
トを分割して1以上のATMセル列を生成するセル生成
回路を有したパケット送信装置において、前記セル生成
回路によって分割された各ATMセル内に含まれるパケ
ット中の特定フィールドをAALフレーム単位で参照
し、該パケット中の特定フィールドに対応づけられる各
ATMセルヘッダ内の特定フィールドに、前記パケット
中の特定フィールドの値に対応した前記ATMセルヘッ
ダ内の特定フィールドの値をAALフレーム単位で設定
するセルヘッダ設定手段を備えたことを特徴とする。
【0012】この発明によれば、セルヘッダ設定手段
が、前記セル生成回路によって分割された各ATMセル
内に含まれるパケット中の特定フィールドをAALフレ
ーム単位で参照し、該パケット中の特定フィールドに対
応づけられる各ATMセルヘッダ内の特定フィールド
に、前記パケット中の特定フィールドの値に対応した前
記ATMセルヘッダ内の特定フィールドの値をAALフ
レーム単位で設定する。
【0013】つぎの発明にかかるパケット送信装置は、
上記の発明において、前記セル生成回路の前段に、前記
入力パケット中の情報およびATM網の通信負荷状況を
もとに当該パケットの優先度を決定し、この決定した優
先度に対応する値を当該入力パケット中の特定フィール
ドに設定する優先度設定手段をさらに備えたことを特徴
とする。
【0014】この発明によれば、優先度設定手段が、前
記セル生成回路の前段に、前記入力パケット中の情報お
よびATM網の通信負荷状況をもとに当該パケットの優
先度を決定し、この決定した優先度に対応する値を当該
入力パケット中の特定フィールドに設定し、この入力パ
ケット中の特定フィールドに設定された優先度がATM
送信時に参照され、この優先度が反映された優先制御が
AALフレーム単位で行われる。
【0015】つぎの発明にかかるパケット送信装置は、
上記の発明において、前記セルヘッダ設定手段は、前記
パケット中の特定フィールドの値に対応した前記ATM
セルヘッダ内の特定フィールドの値に設定した後、当該
ATMセルヘッダ内の誤り検出符号あるいは誤り訂正符
号の値を再設定することを特徴とする。
【0016】この発明によれば、前記セルヘッダ設定手
段は、前記パケット中の特定フィールドの値に対応した
前記ATMセルヘッダ内の特定フィールドの値に設定し
た後、当該ATMセルヘッダ内の誤り検出符号あるいは
誤り訂正符号の値を再設定する。
【0017】つぎの発明にかかるパケット送信装置は、
上記の発明において、前記セルヘッダ設定手段が、前記
パケット中の特定フィールドの値に対応した前記ATM
セルヘッダ内の特定フィールドの値を設定した後、当該
パケット中の特定フィールドの値を再設定する再設定手
段をさらに備えたことを特徴とする。
【0018】この発明によれば、再設定手段が、前記パ
ケット中の特定フィールドの値に対応した前記ATMセ
ルヘッダ内の特定フィールドの値に設定した後、当該パ
ケット中の特定フィールドの値を再設定する。
【0019】つぎの発明にかかるパケット送信装置は、
上記の発明において、前記再設定手段は、前記パケット
中の特定フィールドの値を再設定した後、当該パケット
中ないし当該パケットを含むAALフレーム中の誤り検
出符号あるいは誤り訂正符号の値を再設定することを特
徴とする。
【0020】この発明によれば、前記再設定手段は、前
記パケット中の特定フィールドの値を再設定した後、当
該パケット中ないし当該パケットを含むAALフレーム
中の誤り検出符号あるいは誤り訂正符号の値を再設定す
る。
【0021】つぎの発明にかかるパケット送信装置は、
上記の発明において、前記入力パケットは、IPのパケ
ットであり、前記パケット中の特定フィールドは、IP
バージョン4のサービスタイプであり、前記ATMセル
ヘッダ内の特定フィールドは、セル損失優先であること
を特徴とする。
【0022】この発明によれば、前記入力パケットをI
Pのパケットとし、前記パケット中の特定フィールドを
IPバージョン4のサービスタイプとし、前記ATMセ
ルヘッダ内の特定フィールドをセル損失優先としてい
る。
【0023】つぎの発明にかかるパケット送信装置は、
上記の発明において、前記入力パケットは、IPのパケ
ットであり、前記パケット中の特定フィールドは、IP
バージョン6の優先度であり、前記ATMセルヘッダ内
の特定フィールドは、セル損失優先であることを特徴と
する。
【0024】この発明によれば、前記入力パケットをI
Pのパケットとし、前記パケット中の特定フィールドを
IPバージョン6の優先度とし、前記ATMセルヘッダ
内の特定フィールドをセル損失優先としている。
【0025】つぎの発明にかかるパケット送信装置は、
上記の発明において、前記入力パケットは、LLC/S
NAP形式でカプセル化された各種のプロトコルのパケ
ットであり、前記パケット中の特定フィールドは、LL
C/SNAPフィールドであり、前記ATMセルヘッダ
内の特定フィールドは、セル損失優先であることを特徴
とする。
【0026】この発明によれば、前記入力パケットをL
LC/SNAP形式でカプセル化された各種のプロトコ
ルのパケットとし、前記パケット中の特定フィールドを
LLC/SNAPフィールドとし、前記ATMセルヘッ
ダ内の特定フィールドを、セル損失優先としている。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明にかかるパケット送信装置の好適な実施の形態を詳
細に説明する。
【0028】実施の形態1.まず、この発明の実施の形
態1について説明する。図1は、この発明の実施の形態
1であるパケット送信装置の全体構成を示すブロック図
である。図1において、パケット受信バッファ1は、送
信すべきパケットを蓄積する。セル生成回路2は、上述
した図18に示すセル生成回路と同じ構成であり、パケ
ットから1以上のATMセルからなるATMセル列を生
成する。セルヘッダ設定回路3は、セル生成回路2の後
段に設置され、セル生成回路2から送出されたATMセ
ルのCLPの値を、このATMセルのもとであるパケッ
トの情報に対応した適切な値に設定する。出力インタフ
ェース4は、セルヘッダ設定回路によってCLPが適切
に設定されたATMセルをATM網に送信する。
【0029】この図1に示すパケット送信装置では、ま
ず送信すべきパケットがパケット受信バッファ1に蓄積
される。つぎにセル生成回路2は、パケット受信バッフ
ァ1からパケットを読み込んでAAL5フレームを構成
するセル列を生成して出力する。この時、セル生成回路
2は、複数のAAL5フレームを混在させ、VC単位に
多重化して出力してもよい。
【0030】このセル列は、セルヘッダ設定回路3に入
力され、セルヘッダ設定回路3は、セル列をAAL5フ
レーム単位に分離し、AAL5フレーム内のパケット中
の特定フィールドを参照し、この特定フィールドのビッ
トパターンに基づいて、AAL5フレーム単位に、セル
ヘッダ内の特定フィールドの値を設定し、出力インタフ
ェース4に出力する。
【0031】図2は、図1に示したセルヘッダ設定回路
3の詳細構成を示すブロック図である。図2において、
VC識別部10は、多重化された複数のAAL5フレー
ムをVC(仮想チャネル)単に分離する。セルバッファ
11−1〜11−nは、VC単位に分離されたAAL5
フレームを構成するセルを一時蓄積するn個のセルバッ
ファである。セル多重化部13は、VC毎に定まってい
るタイミングでセルバッファ11−1〜11−nからセ
ルを読み込んでセルの多重化を行う。セルヘッダ設定部
12−1〜12−nは、セルバッファ11−1〜11−
nにそれぞれ対応して設けられ、各セルバッファ11−
1〜11−n内のセルヘッダの設定をAAL5フレーム
単位で行う。
【0032】このセルヘッダ設定回路3では、セル生成
回路2から入力されたセル列が、一般に異なるVCをも
つ複数のAAL5フレームがセル単位に多重化されて入
力されるので、VC識別部10によって、セル毎にセル
ヘッダ内のVPIフィールドおよびVCIフィールドが
参照され、同一のVCに属するセル列に分離され、それ
ぞれ対応するセルバッファ11−1〜11−nに一時蓄
積される。
【0033】セルヘッダ設定部12−1〜12−nは、
それぞれ対応するセルバッファ11−1〜11−n内に
セルが蓄積されると、各セルに含まれるパケットの特定
フィールドを参照し、この特定フィールドに対応するセ
ルヘッダ内の特定フィールドに設定すべき値を決定し、
この決定した値をセルヘッダ内に設定する。セル多重部
13は、順次、セルヘッダへの設定が終了したセルをセ
ルバッファ11−1〜11−nから読み込み、セル単位
に多重化して出力インタフェース4に出力する。
【0034】図3は、図2に示したセルヘッダ設定部1
2−1の詳細構成を示すブロック図である。図3におい
て、パケット識別部21は、AAL5フレームの先頭お
よび最後を識別するとともに、AAL5フレーム中のパ
ケットの特定フィールドを参照し、対応するセルヘッダ
中の特定フィールドの値を決定する。セルフィールド記
憶レジスタ22は、パケット識別部21が決定した値を
記憶する。セルフィールド設定部23は、セルフィール
ド記憶レジスタ22が記憶している値をセルヘッダの特
定フィールドに設定する。なお、その他のセルヘッダ設
定部12−2〜12−nは、セルヘッダ設定部12−1
と同じ構成である。
【0035】このセルヘッダ設定部12−1は、セルバ
ッファ11−1内の状態を監視し、セルが書き込まれる
とパケット識別部21によって、まずAAL5フレーム
の先頭か中間か最後かを識別する。AAL5フレームの
先頭である場合、AAL5フレーム中のパケットの特定
フィールドを参照するが、これは、この特定フィールド
がパケットヘッダ内のフィールドである場合、通常、レ
イヤ3やレイヤ4のパケットヘッダはAAL5フレーム
の先頭に含まれるからである。
【0036】従って、通常、先頭セルのセルデータのみ
を参照すればよいが、この特定フィールドが先頭セルで
はなく後続のセルに含まれる場合には、後続のセルがセ
ルバッファ11−1に書き込まれるまで待ってから、こ
の後続のセルを参照する。このようにして、セルデータ
内のパケットの特定フィールドを参照すると、たとえ
ば、予め、参照した特定フィールドのビットパターン
と、このビットパターンに対応したセルの特定フィール
ドの値との対応関係を持たせ、この対応関係に基づい
て、参照した特定フィールドのビットパターンに対応す
るセルヘッダ中の特定フィールドの値を決定し、この決
定した値をセルフィールド記憶レジスタ22に書き込
む。
【0037】セルフィールド設定部23は、セルフィー
ルド記憶レジスタ22に値が書き込まれた後、セルフィ
ールド記憶レジスタ22を読み出し、セルバッファ11
−1内のセルのセルヘッダの特定フィールドに、この読
み出した値を設定する。この設定によって、セルヘッダ
の特定フィールドの値が書き換えられる場合、セルフィ
ールド設定部23は、セルヘッダのチェックサムやCR
Cを再計算して設定する。
【0038】パケット識別部21は、AAL5フレーム
の先頭を検出して、一度セルフィールド記憶レジスタ2
2に値を書き込んだ後は、セルバッファ11−1に一時
蓄積されるセルがAAL5フレームの中間のセルであれ
ば、何もしないが、セルバッファ11−1に一時蓄積さ
れるセルがAAL5フレームの最後のセルである場合、
セルフィールド記憶レジスタ22の値をクリアする。但
し、この最後のセルのセルヘッダに対して、セルフィー
ルド設定部23によって、クリアされる前の値が設定さ
れるように、クリアのタイミングを制御する。
【0039】ここで、図4および図5を参照してAAL
5フレーム中の特定フィールドとセルヘッダ中の特定フ
ィールドの具体例を示して説明する。図4は、パケット
として、IP(インターネットプロトコル)のパケット
を用い、パケット中の特定フィールドとしてIPバージ
ョン4のIPヘッダにおけるサービスタイプ(TOS:
Type Of Service(8ビット))を用い
ている。一方、セルヘッダ中の特定フィールドは、セル
ヘッダ中のCLP(セル損失優先:CellLoss
Priority)を用いている。
【0040】サービスタイプには、IPのサービス品質
を示す情報が入り、0〜2ビットが優先度、3ビット目
は遅延に関する情報であり、0の時は通常の遅延で処理
い、1の場合には低遅延で処理する。4ビット目はスル
ープットに関する情報であり、0の場合は通常のスルー
プット、1の場合は高スループットである。5ビット目
は信頼性に関する情報であり、0の場合は通常の信頼
性、1の場合は高信頼性である。また、6、7ビットは
予備ビットである。なお、サービスタイプ内の情報の使
用方法を見直す標準化活動が行われているので、サービ
スタイプの使用方法が将来変化する可能性もある。一
方、CLPは、損失に関するセル毎の優先表示であり、
1ビットで表され、0の場合に優先し、1の場合には非
優先となる。
【0041】このように、IPバージョン4のサービス
タイプとセルヘッダ内のCLPとは、ともに優先度に関
する情報であり、これらの間の関係がほぼ維持できる様
な値の対応関係を持たせるようにセルヘッダ設定部12
−1〜12−nが設定される。また、セルヘッダ内のC
LPの値が変更されると、セルヘッダに対するHECの
設定も変わってくるので、CRCを再計算して、再設定
されることになる。
【0042】図5は、パケットとして、IPのパケット
を用い、パケット中の特定フィールドとしてIPバージ
ョン6のIPヘッダの優先度(Priority)を用
いている。たとえば、優先度としては、4ビットで示さ
れ、0〜7の値では、非リアルタイムパケットあるいは
輻輳制御されたトラフィックに対して定義され、8〜1
5の値では、リアルタイムパケットトラフィックに対し
て定義されている。すなわち、この優先度は、トラフィ
ッククラスが設定されることになる。この優先度の使用
方法も標準化の途中であり、将来変更される可能性があ
る。
【0043】このIPバージョン6の優先度とセルヘッ
ダ内のCLPとはともに優先度に関する情報であり、こ
れらの間の関係がほぼ維持できる様な値の対応関係を持
たせるようにセルヘッダ設定部12−1〜12−nが設
定される。また、セルヘッダ内のCLPの値が変更され
ると、セルヘッダに対するHECの設定も変わってくる
ので、CRCを再計算して、再設定されることになる。
【0044】この実施の形態1では、パケットの特定フ
ィールドとセルヘッダの特定フィールドとがAALフレ
ーム単位で対応付けられて設定されるので、特定フィー
ルドを優先度に関する情報とすることによって、標準の
プロトコルに準拠しつつ、ATM網に対するパケット送
信時におけるパケット毎の優先制御が可能になる。
【0045】実施の形態2.つぎに、この発明の実施の
形態2について説明する。この実施の形態2では、実施
の形態1におけるセルヘッダ中の特定フィールドの値の
設定に加えて、この特定フィールドと対応付けられるパ
ケット中の特定フィールドを再設定するようにしてい
る。また、この再設定に伴ってAAL5フレームのチェ
ックサムあるいはCRCも再設定するようにしている。
【0046】図6は、この発明の実施の形態2であるパ
ケット送信装置の全体構成を示すブロック図である。こ
のパケット送信装置は、実施の形態1のセルヘッダ設定
回路3に代えてセルヘッダ設定回路23を設け、その他
の構成は、実施の形態1と同じ構成であり、同じ構成部
分には同一符号を付している。
【0047】図7は、セルヘッダ設定回路23の詳細構
成を示すブロック図であり、実施の形態1の構成に再設
定部13−1〜13−nが付加されている。図7におい
て、VC識別部10は、多重化された複数のAAL5フ
レームをVC(仮想チャネル)単に分離する。セルバッ
ファ11−1〜11−nは、VC単位に分離されたAA
L5フレームを構成するセルを一時蓄積するn個のセル
バッファである。
【0048】セル多重化部13は、VC毎に定まってい
るタイミングでセルバッファ11−1〜11−nからセ
ルを読み込んでセルの多重化を行う。セルヘッダ設定部
12−1〜12−nは、セルバッファ11−1〜11−
nにそれぞれ対応して設けられ、各セルバッファ11−
1〜11−n内のセルヘッダの設定をAAL5フレーム
単位で行う。再設定部13−1〜13−nは、パケット
中の特定フィールドおよびAAL5フレームのチェック
サムまたはCRCを再設定する。
【0049】セルヘッダ設定回路3では、セル生成回路
2から入力されたセル列が、一般に異なるVCをもつ複
数のAAL5フレームがセル単位に多重化されて入力さ
れるので、VC識別部10によって、セル毎にセルヘッ
ダ内のVPIフィールドおよびVCIフィールドが参照
され、同一のVCに属するセル列に分離され、それぞれ
対応するセルバッファ11−1〜11−nに一時蓄積さ
れる。セルヘッダ設定部12−1〜12−nは、それぞ
れ対応するセルバッファ11−1〜11−n内にセルが
蓄積されると、各セルに含まれるパケットの特定フィー
ルドを参照し、この特定フィールドに対応するセルヘッ
ダ内の特定フィールドに設定すべき値を決定し、この決
定した値をセルヘッダ内に設定する。
【0050】その後、再設定部13−1〜13−nは、
セルヘッダ設定部12−1〜12−nの動作を受けて動
作し、AAL5フレームの先頭セルから順に、セルヘッ
ダの特定フィールドの設定が終了したセルについて、セ
ルヘッダ設定部12−1〜12−nが参照したパケット
中の特定フィールドを再設定するとともに、AAL5フ
レームのチェックサムまたはCRCも再設定する。セル
多重部13は、順次、セルヘッダへの設定が終了したセ
ルをセルバッファ11−1〜11−nから読み込み、セ
ル単位に多重化して出力インタフェース4に出力する。
【0051】図8は、図7に示したセルヘッダ設定部1
3−1の詳細構成を示すブロック図である。図8におい
て、パケット再設定部31は、パケット中の特定フィー
ルドを識別して再設定する。CRC計算部32は、パケ
ット再設定部31による再設定後のデータについて、セ
ル毎に、AAL5フレームのチェックサムやCRCを再
計算する。記憶レジスタ33は、CRC計算部32によ
って再計算されたチェックサムやCRCの値を記憶す
る。CRC設定部34は、記憶レジスタ33が記憶した
値を、チェックサムやCRCのフィールドに設定する。
【0052】この再設定部13−1は、セルヘッダ設定
部12−1によるセルヘッダの特定フィールドへの設定
が終了した時に、セルヘッダ設定部12−1から送られ
る信号を契機にしてセルバッファ11−1内のセルの処
理を開始する。まず、パケット再設定部31は、パケッ
ト中の特定フィールドを識別し、予め決定された値、あ
るいはネットワークの輻輳状況等に依存して動的に変化
する値をこの特定フィールドに再設定する。
【0053】つぎに、この再設定後の特定フィールドを
含むAAL5フレームを構成するセルのデータ部分につ
いて、ITU−T勧告によって規定された計算式に基づ
き、CRC計算部32は、CRCを計算し、その計算結
果を記憶レジスタ33に格納する。その後、AAL5フ
レームの中間セルに対して同様にCRC計算結果を記憶
レジスタ33に格納し、最後のセルに達した時点で、こ
のCRC計算を終了し、このCRC値を記憶レジスタ3
3に格納する。
【0054】その後、CRC設定部34は、AALフレ
ームの最後のセルに達した時点で、記憶レジスタ33に
格納されているCRC値をAAL5フレーム全体に対す
るCRC値としてCRCフィールドに設定する。
【0055】ここで、図9を参照してAAL5フレーム
中の特定フィールドに対する再設定とこれに伴うCRC
フィールドの再設定とを具体例を示して説明する。図9
は、図4と同様に、パケットとして、IPのパケットを
用い、パケット中の特定フィールドとしてIPバージョ
ン4のIPヘッダにおけるサービスタイプ41を用いて
いるとともに、セルヘッダ中の特定フィールドは、セル
ヘッダ中のCLPを用いている。そして、セルヘッダ設
定部12−1〜12−nによって、図4に示したよう
に、サービスタイプ41の値に対応したCLPの値が各
セルヘッダのCLPにAAL5フレーム単位で設定され
ている。
【0056】再設定部13−1〜13−nは、その後、
パケット中のサービスタイプ41を再設定し、この再設
定に伴って変更されるパケットヘッダ内のヘッダチェッ
クサム42を再設定するとともに、AAL5フレーム全
体に対するCRC43を再設定する。
【0057】なお、図5に対応したIPバージョン6の
IPヘッダの優先度に対しても、同様にして再設定する
ことができ、この優先度の再設定に伴って、AAL5フ
レーム全体に対するCRCフィールドの値も再設定され
る。
【0058】この実施の形態2では、実施の形態1と同
様に、パケットの特定フィールドとセルヘッダの特定フ
ィールドとがAALフレーム単位で対応付けられて設定
されるので、特定フィールドを優先度に関する情報とす
ることによって、標準のプロトコルに準拠しつつ、AT
M網に対するパケット送信時におけるパケット毎の優先
制御が可能になるとともに、このパケットの特定フィー
ルドを再設定できるので、ATM網から隠蔽でき、ある
いはATM網への送信時にこの特定フィールドを他の用
途のためのフィールドとして用いることができる。
【0059】実施の形態3.つぎに、この発明の実施の
形態3について説明する。この実施の形態3では、図1
0に示すように、実施の形態1に示したパケット送信装
置の前段、すなわちパケット受信バッファ1の前段に、
パケット中の情報および回線や通信装置等のATM通信
負荷状況に基づいて、パケット中の特定フィールドに、
このパケットの優先度を表す特定のビットパターンを設
定するビットパターン設定回路5を設けている。
【0060】図11は、ビットパターン設定回路5の詳
細構成を示すブロック図である。図11において、設定
制御部51は、CPUによって実現でき、パケット中の
情報や、回線や通信装置等のATM通信負荷状況を示す
情報に基づいて、パケット中の特定フィールドに優先度
を表すビットパターンを設定する。メモリ52は、設定
制御部51のプログラムやワークエリアが格納される。
レジスタ53は、回線や通信装置等のATM通信負荷状
況を示す情報が格納される。パケット受信バッファ1に
は、パケットが格納される。なお、パケット受信バッフ
ァ1、設定制御部51、メモリ52およびレジスタ53
はそれぞれBバスにより接続されている。
【0061】つぎに、図12に示すフローチャートを参
照して、ビットパターン設定回路5によるビットパター
ン設定処理手順について説明する。図12において、ま
ず設定制御部51は、パケット受信バッファ1内に格納
されたパケットのパケットヘッダに格納された情報の読
み出しを行う(ステップS1)。この読み出される情報
とは、たとえば、宛先アドレスや送信元アドレス、優先
度、アプリケーション種別を表す情報である。
【0062】その後、設定制御部51は、レジスタ53
に格納された通信負荷状況情報の読み出しを行う(ステ
ップS2)。さらに、設定制御部51は、読み出された
パケットヘッダの情報と通信負荷状況情報とをもとに、
このパケットの特定フィールドに設定すべき優先度を決
定する(ステップS3)。そして、この決定された優先
度を表す特定のビットパターンを、パケット受信バッフ
ァ1内に格納されている当該パケットの特定フィールド
に設定し(ステップS4)、本処理を終了する。
【0063】なお、図5に対応したIPバージョン6の
IPヘッダの優先度に対しても、同様にして適用でき、
ビットパターンの設定がセルに反映される。
【0064】この実施の形態3によれば、入力されたパ
ケット中の情報、および回線や通信装置等の通信負荷状
況情報に基づいて、このパケット中の特定フィールド
に、このパケットの優先度を表す特定のビットパターン
を設定することによって、この特定のビットパターンが
実施の形態1と同様な動作によって反映され、セルヘッ
ダ中のセルの優先度を表すフィールドの値を設定でき、
この結果、ATM網に対するパケット送信時におけるパ
ケット毎の優先制御を確実に行うことができる。
【0065】実施の形態4.つぎに、この発明の実施の
形態4について説明する。この実施の形態4は、実施の
形態2に実施の形態3を適用したものである。すなわ
ち、図13は、この発明の実施の形態4の概要構成を示
すブロック図であり、図13に示すパケット送信装置で
は、図10に示す実施の形態3におけるセルヘッダ設定
回路3を、再設定部13−1〜13−nを有するセルヘ
ッダ設定回路23に置き換えた構成としたものである。
【0066】図13において、入力されたパケットは、
ビットパターン設定回路5によって、入力されたパケッ
ト中の情報、および回線や通信装置等の通信負荷状況情
報に基づいて、このパケット中の特定フィールドに、こ
のパケットの優先度を表す特定のビットパターンを設定
し、この設定されたパケットは、その後セル生成回路2
によって、セル列が生成されるが、ビットパターン設定
回路5によって設定された特定のビットパターンは、セ
ルヘッダ設定回路23によって反映されて、セルヘッダ
中のセルの優先度を表すフィールドの値に設定され、そ
の後、さらにパケット中の特定フィールドは、再設定さ
れ、この特定フィールドをATM網から隠蔽し、あるい
はATM網への送信時にこのフィールドを他の用途に用
いることができる。
【0067】ここで、図14を参照してパケット中の特
定フィールドに対するビットパターンの設定と、この設
定を反映したセルヘッダ内の特定フィールドへの設定
と、このパケット中の特定フィールドに対する再設定と
を含む具体例について説明する。図14は、図9と同様
に、パケットとして、IPのパケットを用い、パケット
中の特定フィールドとしてIPバージョン4のIPヘッ
ダにおけるサービスタイプ41を用いているとともに、
セルヘッダ中の特定フィールドは、セルヘッダ中のCL
Pを用いている。
【0068】ビットパターン設定回路5は、入力された
パケットのパケットヘッダ内の情報とATM網の通信負
荷状況情報とをもとに優先度の値を、サービスタイプの
フィールドに設定する。その後、セルヘッダ設定回路2
3は、このサービスタイプの値に対応CLPの値を各セ
ルヘッダのCLPに設定する。これによって、ビットパ
ターン設定回路5によって設定された優先度がセルに反
映されることになる。
【0069】その後、図9と同様に、再設定部13−1
〜13−nは、パケット中のサービスタイプを再設定
し、この再設定に伴って変更されるパケットヘッダ内の
ヘッダチェックサムを再設定するとともに、AAL5フ
レーム全体に対するCRCを再設定する。
【0070】図15は、実施の形態4の応用例を示す図
である。図15の上段は、IPバーション4のパケット
をAAL5フレームにカプセル化する方式の標準の1つ
であり、RFC1483によって規定された「IP r
outed frame」のフォーマットを示してい
る。なお、RFCとは、「Request For C
omments」の略であり、RFC1483は、標準
化作業の各段階での記録文書番号を示している。
【0071】図15において、ビットパターン設定回路
5は、パケットヘッダ内の情報とATM網の通信負荷状
況情報とをもとに優先度の値を決定し、この決定した優
先度をIPのパケットをカプセル化するLLC/SNA
Pフィールド61に設定する。そして、セルヘッダ設定
回路23は、このLLC/SNAPフィールド61の値
に対応する値をセルヘッダ内のCLPに設定し、これに
よって、LLC/SNAPフィールド61に設定された
優先度がセルに反映されることになる。また、実施の形
態2と同様にして、このLLC/SNAPフィールド6
1は、再設定され、このLLC/SNAPフィールドを
ATM網から隠蔽し、あるいはATM網への送信時にこ
のLLC/SNAPフィールド61を他の用途に用いる
ことができる。
【0072】具体的に、パケットヘッダ設定回路23
は、IPパケットが高優先度であるならば、LLC/S
NAPフィールド61の値として、16進数で「AAA
A030080000800」を設定し、IPパケット
が低優先度であるならば、LLC/SNAPフィールド
61の値は、RFC1483に記載された値、すなわ
ち、16進数で「AAAA030000000800」
のままとする。一方、セルヘッダ設定回路23は、LL
C/SNAPフィールド61の値が、16進数で「AA
AA030080000800」であるならば、このパ
ケットを含むAAL5フレーム中のセルのCLPビット
に「1」を設定するとともに、LLC/SNAPフィー
ルド61の値を16進数で「AAAA03000000
0800」に再設定し、AAL5フレームのCRCも再
計算する。
【0073】また、セルヘッダ設定回路23は、LLC
/SNAPフィールド61の値が16進数で「AAAA
030000000800」であるならば、このパケッ
トを含むAAL5フレーム中のセルのCLPビットを
「0」に設定するが、LLC/SNAPフィールド61
の値は、そのままとする。
【0074】なお、図5に対応したIPバージョン6の
IPヘッダの優先度に対しても、同様にしてビットパタ
ーン設定とこの設定されたフィールドの再設定を行うこ
とができ、再設定に伴って、パケット内のCRCフィー
ルドの値も再設定される。
【0075】この実施の形態4によれば、入力されたパ
ケット中の情報、および回線や通信装置等の通信負荷状
況情報に基づいて、このパケット中の特定フィールド
に、このパケットの優先度を表す特定のビットパターン
を設定することによって、この特定のビットパターンが
実施の形態1と同様な動作によって反映され、セルヘッ
ダ中のセルの優先度を表すフィールドの値を設定でき、
この結果、ATM網に対するパケット送信時におけるパ
ケット毎の優先制御を確実に行うことができるととも
に、このパケットの特定フィールドを再設定できるの
で、この特定フィールドをATM網から隠蔽でき、ある
いはATM網への送信時にこの特定フィールドを他の用
途のためのフィールドとして用いることができる。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、セルヘッダ設定手段が、前記セル生成回路によって
分割された各ATMセル内に含まれるパケット中の特定
フィールドをAALフレーム単位で参照し、該パケット
中の特定フィールドに対応づけられる各ATMセルヘッ
ダ内の特定フィールドに、前記パケット中の特定フィー
ルドの値に対応した前記ATMセルヘッダ内の特定フィ
ールドの値をAALフレーム単位で設定するようにして
いるので、たとえば、セル生成手段が、予め設定された
制御情報に基づいてATMセルの優先度が固定的に設定
されるような場合であっても、ATMセル送信時に、A
ALフレーム単位でパケットに設定された優先度が反映
された優先制御を行うことができるという効果を奏す
る。
【0077】つぎの発明によれば、優先度設定手段が、
前記セル生成回路の前段に、前記入力パケット中の情報
およびATM網の通信負荷状況をもとに当該パケットの
優先度を決定し、この決定した優先度に対応する値を当
該入力パケット中の特定フィールドに設定し、この入力
パケット中の特定フィールドに設定された優先度がAT
M送信時に参照され、この優先度が反映された優先制御
がAALフレーム単位で行われるようにしているので、
AALフレーム単位の確実なATMセル優先制御を行う
ことができるという効果を奏する。
【0078】つぎの発明によれば、前記セルヘッダ設定
手段は、前記パケット中の特定フィールドの値に対応し
た前記ATMセルヘッダ内の特定フィールドの値に設定
した後、当該ATMセルヘッダ内の誤り検出符号あるい
は誤り訂正符号の値を再設定するようにしているので、
ATMセルヘッダ内の特定フィールドの値の設定に伴う
データの修正を確実に行うことができるという効果を奏
する。
【0079】つぎの発明によれば、再設定手段が、前記
パケット中の特定フィールドの値に対応した前記ATM
セルヘッダ内の特定フィールドの値に設定した後、当該
パケット中の特定フィールドの値を再設定するようにし
ているので、たとえば、ATM網に対して、パケットの
当該特定フィールドの隠蔽ができ、あるいは当該特定フ
ィールドを他の用途に用いることができるという効果を
奏する。
【0080】つぎの発明によれば、前記再設定手段は、
前記パケット中の特定フィールドの値を再設定した後、
当該パケット中ないし当該パケットを含むAALフレー
ム中の誤り検出符号あるいは誤り訂正符号の値を再設定
するようにしているので、パケット中の特定フィールド
の値を再設定したことに伴うデータの修正を確実に行う
ことができる。
【0081】つぎの発明によれば、前記入力パケットを
IPのパケットとし、前記パケット中の特定フィールド
をIPバージョン4のサービスタイプとし、前記ATM
セルヘッダ内の特定フィールドをセル損失優先としてい
るので、AALフレーム単位の優先制御を具体的に行う
ことができるという効果を奏する。
【0082】つぎの発明によれば、前記入力パケットを
IPのパケットとし、前記パケット中の特定フィールド
をIPバージョン6の優先度とし、前記ATMセルヘッ
ダ内の特定フィールドをセル損失優先としているので、
AALフレーム単位の優先制御を具体的に行うことがで
きるという効果を奏する。
【0083】つぎの発明によれば、前記入力パケットを
LLC/SNAP形式でカプセル化された各種のプロト
コルのパケットとし、前記パケット中の特定フィールド
をLLC/SNAPフィールドとし、前記ATMセルヘ
ッダ内の特定フィールドを、セル損失優先としているの
で、AALフレーム単位の優先制御を具体的に行うこと
ができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1であるパケット送信
装置の概要構成を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1におけるセルヘッダ
設定回路の詳細構成を示すブロック図である。
【図3】 この発明の実施の形態1におけるセルヘッダ
設定部の詳細構成を示すブロック図である。
【図4】 この発明の実施の形態1に適用されるパケッ
トの一例を示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態1に適用されるパケッ
トの一例を示す図である。
【図6】 この発明の実施の形態2であるパケット送信
装置の概要構成を示すブロック図である。
【図7】 この発明の実施の形態2におけるセルヘッダ
設定回路の詳細構成を示すブロック図である。
【図8】 この発明の実施の形態2における再設定部の
詳細構成を示すブロック図である。
【図9】 この発明の実施の形態2に適用されるパケッ
トの一例を示す図である。
【図10】 この発明の実施の形態3であるパケット送
信装置の概要構成を示すブロック図である。
【図11】 この発明の実施の形態3におけるビットパ
ターン設定回路の詳細構成を示すブロック図である。
【図12】 この発明の実施の形態3におけるビットパ
ターン設定回路によるビットパターン設定処理手順を示
すフローチャートである。
【図13】 この発明の実施の形態4であるパケット送
信装置の概要構成を示すブロック図である。
【図14】 この発明の実施の形態4に適用されるパケ
ットの一例を示す図である。
【図15】 この発明の実施の形態4に適用されるパケ
ットの一例を示す図である。
【図16】 パケットとAAL5フレームとの関係を示
す図である。
【図17】 ATMセルの構成を示す図である。
【図18】 従来におけるセル生成回路の構成を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
1 パケット受信バッファ、2 セル生成回路、3,2
3 セルヘッダ設定回路、4 出力インタフェース、5
ビットパターン設定回路、10 VC識別部、11−
1〜11−n セルバッファ、12−1〜12−n セ
ルヘッダ設定部、13 セル多重部、13−1〜13−
n 再設定部、21 パケット識別部、22 セルフィ
ールド記憶レジスタ、23 セルフィールド設定部、3
1 パケット再設定部、32 CRC計算部、33 記
憶レジスタ、34 CRC設定部、51 設定制御部、
52 メモリ、53 レジスタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 浩之 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5K030 HA10 HB12 HB17 JA06 LA01 LB15 LE14 MB09

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力パケットを分割して1以上のATM
    セル列を生成するセル生成回路を有したパケット送信装
    置において、 前記セル生成回路によって分割された各ATMセル内に
    含まれるパケット中の特定フィールドをAALフレーム
    単位で参照し、該パケット中の特定フィールドに対応づ
    けられる各ATMセルヘッダ内の特定フィールドに、前
    記パケット中の特定フィールドの値に対応した前記AT
    Mセルヘッダ内の特定フィールドの値をAALフレーム
    単位で設定するセルヘッダ設定手段を備えたことを特徴
    とするパケット送信装置。
  2. 【請求項2】 前記セル生成回路の前段に、前記入力パ
    ケット中の情報およびATM網の通信負荷状況をもとに
    当該パケットの優先度を決定し、この決定した優先度に
    対応する値を当該入力パケット中の特定フィールドに設
    定する優先度設定手段を、さらに備えたことを特徴とす
    る請求項1に記載のパケット送信装置。
  3. 【請求項3】 前記セルヘッダ設定手段は、前記パケッ
    ト中の特定フィールドの値に対応した前記ATMセルヘ
    ッダ内の特定フィールドの値に設定した後、当該ATM
    セルヘッダ内の誤り検出符号あるいは誤り訂正符号の値
    を再設定することを特徴とする請求項1または2に記載
    のパケット送信装置。
  4. 【請求項4】 前記セルヘッダ設定手段が、前記パケッ
    ト中の特定フィールドの値に対応した前記ATMセルヘ
    ッダ内の特定フィールドの値を設定した後、当該パケッ
    ト中の特定フィールドの値を再設定する再設定手段を、
    さらに備えたことを特徴とする請求項1または2に記載
    のパケット送信装置。
  5. 【請求項5】 前記再設定手段は、前記パケット中の特
    定フィールドの値を再設定した後、当該パケット中ない
    し当該パケットを含むAALフレーム中の誤り検出符号
    あるいは誤り訂正符号の値を再設定することを特徴とす
    る請求項4に記載のパケット送信装置。
  6. 【請求項6】 前記入力パケットは、IPのパケットで
    あり、前記パケット中の特定フィールドは、IPバージ
    ョン4のサービスタイプであり、前記ATMセルヘッダ
    内の特定フィールドは、セル損失優先であることを特徴
    とする請求項1〜5のいずれか一つに記載のパケット送
    信装置。
  7. 【請求項7】 前記入力パケットは、IPのパケットで
    あり、前記パケット中の特定フィールドは、IPバージ
    ョン6の優先度であり、前記ATMセルヘッダ内の特定
    フィールドは、セル損失優先であることを特徴とする請
    求項1〜5のいずれか一つに記載のパケット送信装置。
  8. 【請求項8】 前記入力パケットは、LLC/SNAP
    形式でカプセル化された各種のプロトコルのパケットで
    あり、前記パケット中の特定フィールドは、LLC/S
    NAPフィールドであり、前記ATMセルヘッダ内の特
    定フィールドは、セル損失優先であることを特徴とする
    請求項1〜5のいずれか一つに記載のパケット送信装
    置。
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