JP2000286266A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2000286266A
JP2000286266A JP11089006A JP8900699A JP2000286266A JP 2000286266 A JP2000286266 A JP 2000286266A JP 11089006 A JP11089006 A JP 11089006A JP 8900699 A JP8900699 A JP 8900699A JP 2000286266 A JP2000286266 A JP 2000286266A
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JP
Japan
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temperature
semiconductor substrate
heat treatment
decrease rate
time
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JP11089006A
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English (en)
Inventor
Eiji Kuwabara
英司 桑原
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Canon Inc
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 貴金属を導入すること無く、IGの様な長時
間熱処理を行わないでキャリアライフタイムを短くす
る。 【解決手段】 半導体基体の熱処理について、800〜
600℃の温度帯域を1.0〜8.0℃/minの降温
速度で行い、かつ半導体基体の取り出し時の温度を70
0℃以下とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置の製造方
法に係わり、特に半導体製造工程における熱処理に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、Siの高速応答デバイスでは、逆
方向回復時間を短くするために、図8に示すように、意
図的にAu,Pt等をライフタイムキラーとしてドープ
し、キャリアライフタイムを短く(数十ns〜数μs)
制御している。
【0003】或いは、IG(イントリンシックゲッタリ
ング)時の熱処理により発生する微小欠陥をライフタイ
ムキラーとして利用し、キャリアライフタイムを短くし
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、Au,Pt等の貴金属を導入するため、プロ
セス装置(洗浄機、拡散炉等)をAu,Ptで汚染する
という課題があった。また、図7に示すように通常、I
Gでの低温熱処理は長時間を要し(800℃から600
℃の冷却が0.1〜0.3℃/min)、一旦発生した
欠陥は、その後の熱処理により、成長するのみで消滅さ
せることは困難である。
【0005】本発明の目的は、Au,Pt等の貴金属を
導入すること無く、また、IGの様な長時間熱処理を行
わないでキャリアライフタイムを短くすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置の製
造方法は、半導体基体の熱処理について、800〜60
0℃の温度帯域を1.0〜8.0℃/minの降温速度
で行い、かつ半導体基体の取り出し時(アンロード)の
温度を700℃以下とすることを特徴とする。
【0007】本発明による降温速度を得るには特別な装
置を必ずしも設ける必要はない。すなわち、通常のファ
ーネス炉(RTA(Rapid Thermal Anneal)でない)の
降温速度は炉体の放熱で決まり、型式(縦型、横型)お
よびメーカーに依らず、ほぼ2.5〜3.5℃/min
の範囲にあるからである。
【0008】2.5〜3.5℃/minの降温速度で8
00〜600℃の温度帯域を通過するとSiウェハ内部
にキャリアライフタイムを効果的に短くする(数百μs
から数μsと短くなる)微小欠陥が多数発生する(10
℃/min以上ではほとんど発生しない。)。
【0009】この微小欠陥は、その後の熱処理を適切に
行うことにより消滅する。例えば、800℃、N2 雰囲
気で10分処理後、800℃でボートアンロードするこ
とで欠陥は消滅する。
【0010】なお、炉体の自然放熱により2.5〜3.
5℃/min(1.0〜8.0℃/minの範囲内)と
いう降温速度を実現してもよいが、もっと積極的に加熱
手段や冷却手段を用いて、加熱,冷却、あるいはその両
方を用いることにより、1.0〜8.0℃/minの間
で降温速度を得ることができる。
【0011】ただし、現実的な時間で熱処理を終えるこ
と、微小欠陥形成の効率を考えた場合、降温速度は、
2.5〜3.5℃/min程度が望ましい。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
詳細に説明する。
【0013】図1は本発明の特徴を最もよく表す図であ
り、実際の拡散炉の熱処理ステップを横軸に時間、縦軸
に温度をとって示したものである。図1で重要なのは、
ボートアンロードの温度と、処理温度からアンロード温
度までの降温速度である。熱処理温度が700℃以上で
あれば、ロード時の温度は何度でもよい。これは処理温
度に近い温度でロードする方が、昇温時間が短くてすむ
からである。
【0014】図2(a)、図2(b)に800℃アンロ
ードの場合のキャリアライフタイムと600℃アンロー
ドの場合のキャリアライフタイムを示す。600℃まで
3.0℃/minで降温することにより、キャリアライ
フタイムキラーとなる微小欠陥が効果的に発生する。そ
の結果、キャリアライフタイムを短くすることができる
(百μsecから数μsecへと短くなる)。このよう
に、キャリアライフタイムキラーとなる微小欠陥を効果
的に発生させるにはアンロードの温度が600℃以下が
望ましいが、実用上は700℃以下であればよい。
【0015】図3および図4は、それぞれ高温ドライブ
および比較的低温のアニールに応用した例であり、80
0℃から600℃の温度帯域を1.0〜8.0℃/mi
nで通過している。
【0016】これらの熱処理により短くなったキャリア
ライフタイムは、その後の熱処理を適切に行うことで容
易に元のレベルまで回復する。具体的には、800℃以
上の温度で熱処理後、800℃でアンロードすれば良
い。これは、800℃の熱処理により、キャリアライフ
タイムキラーとなる微小欠陥がアニールアウト可能なこ
と、および、800℃から室温まで急冷(30℃/mi
n以上)することにより、微小欠陥の発生が抑制される
ためである。
【0017】従って、キャリアライフタイムキラーを有
効とするためには、メタル工程前の最後の熱処理方法が
重要となる。メタル工程以降の熱処理は、RTAによる
短時間のものか、ファーネスの低温(〜500℃以下)
のものに限られるため、微小欠陥の発生はほとんど無
い。
【0018】図9は縦型拡散炉の構成図であり、101
はSiウエハ、102は石英チューブ、103はヒータ
ー、104はボート、105は流量計、106はバルブ
である。
【0019】また図10は横型拡散炉の構成図であり、
201はSiウエハ、202は石英チューブ、203は
ヒーター、204はボート、205は流量計、206は
バルブである。
【0020】図5は拡散熱処理ステップの第1の参考例
を示す図である。800℃でロード、5.0℃/min
の昇温速度で40分かけて1000℃まで昇温し、10
00℃で酸化を行い、2.5℃/minの降温速度で8
0分かけて800℃まで降温する。アンロードは800
℃で行い、一連の熱処理を終える。
【0021】図6は拡散熱処理ステップの第2の参考例
を示す図である。この例ではロード、アンロードの温度
が酸化温度と同じ1000℃で行われている。この場
合、昇温および降温時間が不要なためトータルのプロセ
ス時間は短縮される。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
半導体ウェハのキャリアライフタイムをAu,Ptとい
った貴金属を導入することなく短くすることができる。
その結果、製造装置(洗浄機、拡散炉等)はAu,Pt
汚染を受けないため、高速応答デバイス(キャリアライ
フタイム短い)とセンサー、メモリ(キャリアライフタ
イム長い)を同一の製造装置を使って造ることができ
る。
【0023】また、通常のIG処理の様な長時間(約1
0時間)の熱処理が不要であること、本発明の熱処理に
より形成される微小欠陥は、その後の熱処理により回復
可能であることから、プロセスの自由度が大きい。すな
わち、必要に応じて、キャリアライフタイムを短くした
り、長くしたりできる。
【0024】本発明を実施するには、特別な装置は必要
なく、ウェハアンロード温度を700℃以下に設定する
だけで良い。自然放熱により2.5〜3.5℃/min
の降温速度になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の拡散熱処理のステップ
を示す図である。
【図2】本発明にキャリアライフタイムの短縮効果を示
す図である。
【図3】本発明の第2の実施例のドライブのステップを
示す図である。
【図4】本発明の第3の実施例のアニールのステップを
示す図である。
【図5】従来の拡散熱処理ステップ例を示す図である。
【図6】従来の他の拡散熱処理ステップ例を示す図であ
る。
【図7】従来の低温IG処理ステップ例を示す図であ
る。
【図8】Auをライフタイムキラーとして導入した例を
示す概念図である。
【図9】縦型拡散炉の構成を示す図である。
【図10】横型拡散炉の構成を示す図である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基体の熱処理について、800〜
    600℃の温度帯域を1.0〜8.0℃/minの降温
    速度で行い、かつ半導体基体の取り出し時の温度を70
    0℃以下とすることを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体装置の製造方法
    において、上記熱処理をファーネス炉で行うことを特徴
    とする半導体の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の半導体装置の製造方法
    において、800〜600℃の温度帯域を1.0〜8.
    0℃/minの降温速度で処理する工程を、メタル工程
    前に行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の半導体装置の製造方法
    において、800〜600℃の温度帯域を1.0〜8.
    0℃/minの降温速度で処理する工程を、酸化、拡散
    処理後、半導体基体取り出し前の降温時に行われること
    を特徴とする半導体の製造方法。
JP11089006A 1999-03-30 1999-03-30 半導体装置の製造方法 Pending JP2000286266A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2014123060A1 (ja) * 2013-02-06 2017-02-02 PVG Solutions株式会社 太陽電池セルの製造方法

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JPWO2014123060A1 (ja) * 2013-02-06 2017-02-02 PVG Solutions株式会社 太陽電池セルの製造方法

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