JP2000286265A - 単結晶シリコンウェハにおける配線構造、狭ピッチ用コネクタ、マイクロマシン、圧電アクチュエータ、静電アクチュエータ、インクジェットヘッド、インクジェットプリンタ、液晶パネル、電子機器 - Google Patents

単結晶シリコンウェハにおける配線構造、狭ピッチ用コネクタ、マイクロマシン、圧電アクチュエータ、静電アクチュエータ、インクジェットヘッド、インクジェットプリンタ、液晶パネル、電子機器

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JP2000286265A
JP2000286265A JP11094073A JP9407399A JP2000286265A JP 2000286265 A JP2000286265 A JP 2000286265A JP 11094073 A JP11094073 A JP 11094073A JP 9407399 A JP9407399 A JP 9407399A JP 2000286265 A JP2000286265 A JP 2000286265A
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groove
semiconductor device
wiring
silicon wafer
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Hidekazu Sato
英一 佐藤
Masahiro Fujii
正寛 藤井
Shuji Koeda
周史 小枝
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Original Assignee
Seiko Epson Corp
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)
  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)
  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体装置に傾き(浮き上がり)が生じて
も、また半導体装置における外径の不均一や、端子電極
の高さの不均一があっても、短絡を防止することのでき
る単結晶シリコンウェハにおける配線構造、狭ピッチ用
コネクタ、マイクロマシン、圧電アクチュエータ、静電
アクチュエータ、インクジェットヘッド、インクジェッ
トプリンタ、液晶パネル、電子機器を提供する。 【解決手段】 表面12に溝部14が形成されていると
ともに、表面12と溝部14とにはSiO2膜16が形
成されている。そしてSiO2膜16が形成される溝部
14の底面には金属配線20が形成される。このように
単結晶シリコンウェハ10の表面に溝部14を設け、こ
の溝部14の底面に金属配線20を設ければ、当該金属
配線20に接続される半導体装置24に傾きが生じて
も、金属配線20との間に短絡が生じるのを防止するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、単結晶シリコンウ
ェハにおける配線構造、狭ピッチ用コネクタ、マイクロ
マシン、圧電アクチュエータ、静電アクチュエータ、イ
ンクジェットヘッド、インクジェットプリンタ、液晶パ
ネル、電子機器に係り、特に短絡発生の防止をなす単結
晶シリコンウェハにおける配線構造、狭ピッチ用コネク
タ、マイクロマシン、圧電アクチュエータ、静電アクチ
ュエータ、インクジェットヘッド、インクジェットプリ
ンタ、液晶パネル、電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェットプリンタにおける
プリンタエンジン部(以下エンジン部と称す)にはイン
ク吹出用の静電アクチュエータが搭載されている。そし
てこれら静電アクチュエータは、単結晶シリコンウェハ
の表面に異方性エッチングに代表されるマイクロマシニ
ング技術を用いて形成されていることが知られている。
【0003】このような静電アクチュエータを構成して
いる複数の振動子からは当該振動子の駆動をなすための
電圧印加側の配線が、単結晶シリコンウェハの表面にそ
れぞれ引き出されている。そして複数の電圧印加側の配
線は個々に単結晶シリコンウェハの表面に実装された半
導体装置となるドライバICに接続され、当該ドライバ
ICを介して外部基板に接続されている。このように外
部基板に接続されたエンジン部では、外部基板側から送
り出された信号がドライバICに入力され、当該ドライ
バICからの出力により任意の振動子を稼働させるよう
になっている。
【0004】なお上述したような配線に対する半導体装
置の接続は、静電アクチュエータを用いたプリンタヘッ
ド(プリンタエンジン部)を取り上げて説明を行った
が、基板上に微細な運動機構部が形成され、この運動機
構部にエネルギ伝達をなす(電圧の印加をなす)配線が
引き出されたマイクロマシンや、圧電素子を用いた圧電
アクチュエータ、静電振動子を用いた静電アクチュエー
タ、および圧電アクチュエータを用いたプリンタヘッド
や、これらアクチュエータを用いたプリンタ、液晶パネ
ル、そしてこれら機器を搭載する電子機器、および狭ピ
ッチコネクタにおいても同様の技術によって接続がなさ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし上述したような
エンジン部には以下に示すような問題点があった。
【0006】図7は、単結晶シリコンウェハの表面に引
き出された配線と、この配線に接続される半導体装置の
状態を示した側面図である。すなわち同図(1)に示す
ような通常の状態では、半導体装置1は、単結晶シリコ
ンウェハ2の表面に絶縁膜2Aを介して引き回された配
線3に対して均等に接続がなされるので、前記半導体装
置1は単結晶シリコンウェハ2に対しほぼ平行となり半
導体装置1の底面1Aと、単結晶シリコンウェハ2側と
は十分な隙間(クリアランス)が確保される。
【0007】しかし半導体装置1を配線3に接続する際
には、同図(2)に示すように前記半導体装置1に設け
られた端子電極1Bと、配線3との間に半田あるいは導
電性接着剤を介在させているので、半田あるいは導電性
接着剤の厚みのばらつきによって半導体装置1が傾き
(半導体装置1が浮き上がり)、当該半導体装置1の端
部(エッジ)が隣接する配線4に接触し、半導体装置3
と隣接する配線4との間で短絡(エッジショート)が生
ずるおそれがあった。
【0008】また半導体装置3と隣接する配線4との間
の短絡は、半導体装置3の外径の不均一(ばらつき)や
端子電極の高さの不均一によっても生じるおそれがあ
る。
【0009】さらに隣り合う配線3同士を橋渡しするよ
うに単結晶シリコンウェハ2の表面に導電性の塵埃が付
着すると、この塵埃の付着によって隣り合う配線3の間
で短絡が生じるおそれがあった。
【0010】ところでマイクロマシンおよびマイクロマ
シニング技術を用いて製造されるアクチュエータ等にお
いては、外部基板との接続はフレキシブル基板あるいは
ワイヤボンディング、または電線ケーブルの半田付け等
の方法により接続されている為、運動機構部あるいはア
クチュエータ部分と比較して、配線端子面積が増大して
しまうという問題があった。そして運動機構部あるいは
アクチュエータ類を形成するためには異方性エッチング
に代表されるような精密な加工を必要とするとともに、
高価な材料や高価な機械を必要とするために配線端子部
の面積を極小面積化することで効率よく製造することが
望まれている。
【0011】本発明は、上記従来の問題点に着目し、単
結晶シリコンウェハの表面において、実装される半導体
装置に傾き(浮き上がり)が生じても、また半導体装置
における外径の不均一や、端子電極の高さの不均一があ
っても、短絡を防止することができるとともに、ウェハ
表面に塵埃が付着しても短絡を防止することができる単
結晶シリコンウェハにおける配線構造、狭ピッチ用コネ
クタ、マイクロマシン、圧電アクチュエータ、静電アク
チュエータ、インクジェットヘッド、インクジェットプ
リンタ、液晶パネル、電子機器を提供することを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る単結晶シリ
コンウェハにおける配線構造は、単結晶シリコンウェハ
の表面に形成された溝部と、当該溝部を含む前記単結晶
シリコンウェハの表面に形成された絶縁膜と、前記溝部
の底面に前記絶縁膜を介して形成された配線とを有する
よう構成した。
【0013】そして少なくとも前記溝部は、半導体装置
が実装される前記コネクタ本体の領域に位置するととも
に、前記溝部の深さ寸法は前記半導体装置の端子電極の
突出高さ寸法以下であることとした。
【0014】なお前記単結晶シリコンウェハに形成され
る前記溝部の結晶面を、(110)面にすることや、あ
るいは前記単結晶シリコンウェハに形成される前記溝部
の結晶面を、(100)面にすることが望ましい。
【0015】なお端子電極部に突起部を配置した半導体
装置とは、半導体素子の端子電極部に、電気めっき・ス
パッタなどにより金属層を形成した突起電極や、ワイヤ
ボンディング法などを応用してなる金属接続により形成
した突起電極や、あるいは金属成分を含む樹脂により形
成した突起電極等により突起部を形成した半導体装置の
ことである。
【0016】本発明に係る単結晶シリコンウェハにおけ
る配線構造によれば、溝部の底面に配線が形成されてい
る。このため単結晶シリコンウェハの表面に塵埃等が付
着しても配線は溝部の底面に形成されているので、溝部
を構成する段差(壁面)によって前記塵埃が配線に接触
することがない。このため隣り合う配線間に短絡が生じ
ることを防止することができる。
【0017】そして溝部が、半導体装置が実装される単
結晶シリコンウェハの領域に位置していると、例えば半
田等を用いて、配線に半導体装置を接続しようとする場
合、配線の両側には溝部を構成する段差(壁面)が有る
ことから、前記半田等は段差(壁面)を越えて隣接する
溝部に移動する(流動する)ことがない。このため半導
体装置を配線に接続する際、半田等の流れ出しにより隣
接する配線間の短絡防止をなすことができる。
【0018】さらに半導体装置を配線に実装する際、半
導体装置に設けられた端子電極と配線とを半田や導電性
接着剤などを用いて接続することになるが、半導体装置
は、半田や導電性接着剤の接合厚みのばらつきにより単
結晶シリコンウェハの表面に対して(半導体装置の浮き
上がりにより)傾きが生じ、単結晶シリコンウェハの表
面に半導体装置の端部が接触する場合が考えられる。し
かし単結晶シリコンウェハの表面には配線が形成されて
おらず、その表面には絶縁膜のみが形成されているので
半導体装置の端部が単結晶シリコンウェハの表面に接触
しても両者の間で短絡が発生することを防止することが
できる。
【0019】なお半導体装置における外形の不均一や、
端子電極の高さの不均一などによる要因によって、半導
体装置が単結晶シリコンウェハの表面に対し傾きが生
じ、半導体装置が単結晶シリコンウェハの表面に接触す
る場合も考えられるが、このような場合でも、単結晶シ
リコンウェハの表面には絶縁層のみが形成されているの
で半導体装置の(単結晶シリコンウェハに対する)接触
による短絡防止をなすことができる。
【0020】そして溝部の深さに関しては半導体装置に
おける端子電極の高さ以下になるよう設定すれば、半導
体装置の端子電極が確実に溝部に形成された配線に届く
ので、前記配線に対して半導体装置を確実に接続(実
装)させることができる。
【0021】ところで単結晶シリコンウェハにおける表
面の結晶面を、(110)面とすれば、その表面に異方
性エッチングを施すことでアンダーカットの少ない断面
矩形状の溝部を形成することが可能になり、溝部の幅に
影響されることなく所定の深さを形成することが可能に
なる。
【0022】またシリコン単結晶における表面の結晶面
を(100)面に設定すれば、その表面に異方性エッチ
ングを施すことにより(100)面と54.74度をな
すV字形の溝部壁面が形成される。そして(100)面
の深さは、単結晶シリコンウェハに設定された絶縁膜
(例えばSiO2膜)の窓の幅によって正確に制御する
ことができるので、半導体装置の底面と単結晶シリコン
ウェハの表面との間の隙間(クリアランス)を任意に調
整することができる。
【0023】また本発明に係る狭ピッチコネクタは、基
板上に素子が形成され、当該素子から引き出された配線
の一部を端子電極とする接続対象物の前記端子電極に、
導電性部材を挟んで加圧と加熱を行い、前記導電性部材
との接続にて前記端子電極との導通をなすコネクタであ
って、コネクタ本体を前記接続対象物を構成する前記基
板と熱膨張係数が略等しい部材、もしくは前記基板より
も熱膨張係数が小さい部材で形成し、このコネクタ本体
の表面に溝部を設けるとともに当該溝部を含む表面に絶
縁膜を設け、前記溝部の底面に前記絶縁膜を介して形成
された配線を形成し、この配線の一部に前記端子電極に
重ね合わせ可能な接合部を設けるよう構成した。また少
なくとも前記溝部は、半導体装置が実装される前記コネ
クタ本体の領域に位置するとともに、前記溝部の深さ寸
法は前記半導体装置の端子電極の突出高さ寸法以下であ
ることが望ましく、さらに前記コネクタを構成する部材
の材料は、シリコンであることが望ましい。
【0024】あるいは前記接続対象物を構成する前記基
板と、前記コネクタ本体を構成する部材とが同一材料で
あることが望ましく、さらには前記接続対象物を構成す
る前記基板と、前記コネクタ本体を構成する部材の材料
は、シリコンであることが望ましい。
【0025】本発明に係る狭ピッチコネクタによれば、
溝部の底面に配線が形成されている。このためコネクタ
本体の表面に塵埃等が付着しても配線は溝部の底面に形
成されているので、溝部を構成する段差(壁面)によっ
て前記塵埃が配線に接触することがない。このため隣り
合う配線間に短絡が生じることを防止することができ
る。
【0026】そして溝部が、半導体装置が実装されるコ
ネクタ本体の領域に位置していると、例えば半田等を用
いて、配線に半導体装置を接続しようとする場合、配線
の両側には溝部を構成する段差(壁面)が有ることか
ら、前記半田等は段差(壁面)を越えて隣接する溝部に
移動する(流動する)ことがない。このため半導体装置
を配線に接続する際、半田等の流れ出しにより隣接する
配線間の短絡防止をなすことができる。
【0027】さらに半導体装置を配線に実装する際、半
導体装置に設けられた端子電極と配線とを半田や導電性
接着剤などを用いて接続することになるが、半導体装置
は、半田や導電性接着剤の接合厚みのばらつきによりコ
ネクタ本体の表面に対して(半導体装置の浮き上がりに
より)傾きが生じ、コネクタ本体の表面に半導体装置の
端部が接触する場合が考えられる。しかしコネクタ本体
の表面には配線が形成されておらず、その表面には絶縁
膜のみが形成されているので半導体装置の端部がコネク
タ本体の表面に接触しても両者の間で短絡が発生するこ
とを防止することができる。
【0028】なお半導体装置における外形の不均一や、
端子電極の高さの不均一などによる要因によって、半導
体装置がコネクタ本体の表面に対し傾きが生じ、半導体
装置がコネクタ本体の表面に接触する場合も考えられる
が、このような場合でも、コネクタ本体の表面には絶縁
層のみが形成されているので半導体装置の(コネクタ本
体に対する)接触による短絡防止をなすことができる。
【0029】そして溝部の深さに関しては半導体装置に
おける端子電極の高さ以下になるよう設定すれば、半導
体装置の端子電極が確実に溝部に形成された配線に届く
ので、前記配線に対して半導体装置を確実に接続(実
装)させることができる。
【0030】さらに接続対象部を構成する基板の熱膨張
係数に略等しい材料、もしくは前記基板よりも熱膨張係
数が小さい部材でコネクタ本体を構成したので、両者の
端子電極を加圧を加熱とで接続する場合、両者がほぼ同
じ量だけ伸び、重ね合わされた端子電極同士の相対位置
が変動するのを最小限に抑えることができる。そしてコ
ネクタを構成する部材をシリコンとすれば、半導体装置
を形成する手順と同様の手法で当該コネクタを形成する
ことができるとともに、熱膨張率を小さくすることがで
きる。
【0031】なお接続対象部を構成する基板とコネクタ
との材料を同一にすれば、重ね合わされた端子電極同士
の相対位置の変動を理論上無くすことができる。そして
接続対象部を構成する基板とコネクタとの材料を伝熱性
の高いシリコンとすれば、放熱効果を一層高めることが
可能となり、搭載される半導体装置の発熱による温度上
昇を防止することができる。
【0032】また本発明に係るマイクロマシンは、微小
に形成された運動機構部とこの運動機構部から引き出さ
れその一部を端子電極とする複数の配線とを表面に形成
した第1基板と、当該第1基板と熱膨張係数が略等しい
部材もしくは前記基板よりも熱膨張係数が小さい部材で
形成されこの表面に溝部を設けるとともに当該溝部を含
む表面に絶縁膜を設け、前記溝部の底面に前記絶縁膜を
介して形成された配線に前記端子電極に接続される接合
部を設けた第2基板とを有するよう構成した。
【0033】本発明に係るマイクロマシンによれば、運
動機構部が形成される第1基板と、外部への接続をなす
第2基板とを別体に構成したことから、第1基板の面積
を最小限にすることができる。また端子電極と接合部と
を接合する際は、第1基板と第2基板の熱膨張係数が略
等しくもしくは第2基板側の熱膨張係数が小さくなって
いることから、接合の際における両者の相対位置の変動
を防止することができるとともに、配線端子面積を小さ
くすることが可能になる。また上記作用に加え、第2基
板には溝部の底面に配線が形成されている。このため第
2基板の表面に塵埃等が付着しても配線は溝部の底面に
形成されているので、溝部を構成する段差(壁面)によ
って前記塵埃が配線に接触することがない。このため隣
り合う配線間に短絡が生じることを防止することができ
る。
【0034】そして溝部が、半導体装置が実装される第
2基板の領域に位置していると、例えば半田等を用い
て、配線に半導体装置を接続しようとする場合、配線の
両側には溝部を構成する段差(壁面)が有ることから、
前記半田等は段差(壁面)を越えて隣接する溝部に移動
する(流動する)ことがない。このため半導体装置を配
線に接続する際、半田等の流れ出しにより隣接する配線
間の短絡防止をなすことができる。
【0035】さらに半導体装置を配線に実装する際、半
導体装置に設けられた端子電極と配線とを半田や導電性
接着剤などを用いて接続することになるが、半導体装置
は、半田や導電性接着剤の接合厚みのばらつきにより第
2基板の表面に対して(半導体装置の浮き上がりによ
り)傾きが生じ、第2基板の表面に半導体装置の端部が
接触する場合が考えられる。しかし第2基板の表面には
配線が形成されておらず、その表面には絶縁膜のみが形
成されているので半導体装置の端部が第2基板の表面に
接触しても両者の間で短絡が発生することを防止するこ
とができる。
【0036】なお半導体装置における外形の不均一や、
端子電極の高さの不均一などによる要因によって、半導
体装置が第2基板の表面に対し傾きが生じ、半導体装置
が第2基板の表面に接触する場合も考えられるが、この
ような場合でも、第2基板の表面には絶縁層のみが形成
されているので半導体装置の(第2基板に対する)接触
による短絡防止をなすことができる。
【0037】そして溝部の深さに関しては半導体装置に
おける端子電極の高さ以下になるよう設定すれば、半導
体装置の端子電極が確実に溝部に形成された配線に届く
ので、前記配線に対して半導体装置を確実に接続(実
装)させることができる。
【0038】本発明に係る圧電アクチュエータは、電圧
の印加に応じて変位が生じる圧電素子と当該圧電素子か
ら引き出されその一部を端子電極とする複数の配線とを
表面に形成した第1基板と、当該第1基板と熱膨張係数
が略等しい部材もしくは前記基板よりも熱膨張係数が小
さい部材で形成されこの表面に溝部を設けるとともに当
該溝部を含む表面に絶縁膜を設け前記溝部の底面に前記
絶縁膜を介して形成された配線に前記端子電極に接続さ
れる接合部を設けた第2基板とを有するよう構成した。
【0039】本発明に係る圧電アクチュエータによれ
ば、圧電素子が形成される第1基板と、外部への接続を
なす第2基板とを別体に構成したことから、第1基板の
面積を最小限にすることができる。また端子電極と接合
部とを接合する際は、第1基板と第2基板の熱膨張係数
が略等しくもしくは第2基板側の熱膨張係数が小さくな
っていることから、接合の際における両者の相対位置の
変動を防止することができるとともに、配線端子面積を
小さくすることが可能になる。また上記作用に加え、第
2基板には溝部の底面に配線が形成されている。このた
め第2基板の表面に塵埃等が付着しても配線は溝部の底
面に形成されているので、溝部を構成する段差(壁面)
によって前記塵埃が配線に接触することがない。このた
め隣り合う配線間に短絡が生じることを防止することが
できる。
【0040】そして溝部が、半導体装置が実装される第
2基板の領域に位置していると、例えば半田等を用い
て、配線に半導体装置を接続しようとする場合、配線の
両側には溝部を構成する段差(壁面)が有ることから、
前記半田等は段差(壁面)を越えて隣接する溝部に移動
する(流動する)ことがない。このため半導体装置を配
線に接続する際、半田等の流れ出しにより隣接する配線
間の短絡防止をなすことができる。
【0041】さらに半導体装置を配線に実装する際、半
導体装置に設けられた端子電極と配線とを半田や導電性
接着剤などを用いて接続することになるが、半導体装置
は、半田や導電性接着剤の接合厚みのばらつきにより第
2基板の表面に対して(半導体装置の浮き上がりによ
り)傾きが生じ、第2基板の表面に半導体装置の端部が
接触する場合が考えられる。しかし第2基板の表面には
配線が形成されておらず、その表面には絶縁膜のみが形
成されているので半導体装置の端部が第2基板の表面に
接触しても両者の間で短絡が発生することを防止するこ
とができる。
【0042】なお半導体装置における外形の不均一や、
端子電極の高さの不均一などによる要因によって、半導
体装置が第2基板の表面に対し傾きが生じ、半導体装置
が第2基板の表面に接触する場合も考えられるが、この
ような場合でも、第2基板の表面には絶縁層のみが形成
されているので半導体装置の(第2基板に対する)接触
による短絡防止をなすことができる。
【0043】そして溝部の深さに関しては半導体装置に
おける端子電極の高さ以下になるよう設定すれば、半導
体装置の端子電極が確実に溝部に形成された配線に届く
ので、前記配線に対して半導体装置を確実に接続(実
装)させることができる。
【0044】本発明に係る静電アクチュエータによれ
ば、電圧の印加に応じた静電容量の変化により振動子を
弾性変形内で可動させる静電振動子と当該静電振動子か
ら引き出されその一部を端子電極とする複数の配線とを
表面に形成した第1基板と、当該第1基板と熱膨張係数
が略等しい部材もしくは前記基板よりも熱膨張係数が小
さい部材で形成されこの表面に溝部を設けるとともに当
該溝部を含む表面に絶縁膜を設け前記溝部の底面に前記
絶縁膜を介して形成された配線に前記端子電極に接続さ
れる接合部を設けた第2基板とを有するよう構成した。
【0045】本発明に係る静電アクチュエータによれ
ば、静電振動子が形成される第1基板と、外部への接続
をなす第2基板とを別体に構成したことから、第1基板
の面積を最小限にすることができる。また端子電極と接
合部とを接合する際は、第1基板と第2基板の熱膨張係
数が略等しくもしくは第2基板側の熱膨張係数が小さく
なっていることから、接合の際における両者の相対位置
の変動を防止することができるとともに、配線端子面積
を小さくすることが可能になる。また上記作用に加え、
第2基板には溝部の底面に配線が形成されている。この
ため第2基板の表面に塵埃等が付着しても配線は溝部の
底面に形成されているので、溝部を構成する段差(壁
面)によって前記塵埃が配線に接触することがない。こ
のため隣り合う配線間に短絡が生じることを防止するこ
とができる。
【0046】そして溝部が、半導体装置が実装される第
2基板の領域に位置していると、例えば半田等を用い
て、配線に半導体装置を接続しようとする場合、配線の
両側には溝部を構成する段差(壁面)が有ることから、
前記半田等は段差(壁面)を越えて隣接する溝部に移動
する(流動する)ことがない。このため半導体装置を配
線に接続する際、半田等の流れ出しにより隣接する配線
間の短絡防止をなすことができる。
【0047】さらに半導体装置を配線に実装する際、半
導体装置に設けられた端子電極と配線とを半田や導電性
接着剤などを用いて接続することになるが、半導体装置
は、半田や導電性接着剤の接合厚みのばらつきにより第
2基板の表面に対して(半導体装置の浮き上がりによ
り)傾きが生じ、第2基板の表面に半導体装置の端部が
接触する場合が考えられる。しかし第2基板の表面には
配線が形成されておらず、その表面には絶縁膜のみが形
成されているので半導体装置の端部が第2基板の表面に
接触しても両者の間で短絡が発生することを防止するこ
とができる。
【0048】なお半導体装置における外形の不均一や、
端子電極の高さの不均一などによる要因によって、半導
体装置が第2基板の表面に対し傾きが生じ、半導体装置
が第2基板の表面に接触する場合も考えられるが、この
ような場合でも、第2基板の表面には絶縁層のみが形成
されているので半導体装置の(第2基板に対する)接触
による短絡防止をなすことができる。
【0049】そして溝部の深さに関しては半導体装置に
おける端子電極の高さ以下になるよう設定すれば、半導
体装置の端子電極が確実に溝部に形成された配線に届く
ので、前記配線に対して半導体装置を確実に接続(実
装)させることができる。
【0050】また本発明に係るインクジェットヘッド
は、圧電および静電アクチュエータを用いたこととし、
本発明に係るインクジェットプリンタは圧電および静電
アクチュエータを搭載したインクジェットヘッドを用い
ることとした。さらに本発明に係る電子機器は、マイク
ロマシン、圧電アクチュエータ、静電アクチュエータ、
インクジェットヘッド、インクジェットプリンタ、液晶
パネルのいずれかを用いることとした。
【0051】本発明に係るインクジェットヘッド、イン
クジェットプリンタ、電子機器においても、運動機構部
や圧電素子あるいは静電振動子が形成される第1基板
と、外部への接続をなす第2基板とを別体に構成したこ
とから、第1基板の面積を最小限にすることができる。
また端子電極と接合部とを接合する際は、第1基板と第
2基板の熱膨張係数が略等しくなっていることから、接
合の際における両者の相対位置の変動を防止することが
できるとともに、配線端子面積を小さくすることが可能
になる。また上記作用に加え、第2基板には溝部の底面
に配線が形成されている。このため第2基板の表面に塵
埃等が付着しても配線は溝部の底面に形成されているの
で、溝部を構成する段差(壁面)によって前記塵埃が配
線に接触することがない。このため隣り合う配線間に短
絡が生じることを防止することができる。
【0052】そして溝部が、半導体装置が実装される第
2基板の領域に位置していると、例えば半田等を用い
て、配線に半導体装置を接続しようとする場合、配線の
両側には溝部を構成する段差(壁面)が有ることから、
前記半田等は段差(壁面)を越えて隣接する溝部に移動
する(流動する)ことがない。このため半導体装置を配
線に接続する際、半田等の流れ出しにより隣接する配線
間の短絡防止をなすことができる。
【0053】さらに半導体装置を配線に実装する際、半
導体装置に設けられた端子電極と配線とを半田や導電性
接着剤などを用いて接続することになるが、半導体装置
は、半田や導電性接着剤の接合厚みのばらつきにより第
2基板の表面に対して(半導体装置の浮き上がりによ
り)傾きが生じ、第2基板の表面に半導体装置の端部が
接触する場合が考えられる。しかし第2基板の表面には
配線が形成されておらず、その表面には絶縁膜のみが形
成されているので半導体装置の端部が第2基板の表面に
接触しても両者の間で短絡が発生することを防止するこ
とができる。
【0054】なお半導体装置における外形の不均一や、
端子電極の高さの不均一などによる要因によって、半導
体装置が第2基板の表面に対し傾きが生じ、半導体装置
が第2基板の表面に接触する場合も考えられるが、この
ような場合でも、第2基板の表面には絶縁層のみが形成
されているので半導体装置の(第2基板に対する)接触
による短絡防止をなすことができる。
【0055】そして溝部の深さに関しては半導体装置に
おける端子電極の高さ以下になるよう設定すれば、半導
体装置の端子電極が確実に溝部に形成された配線に届く
ので、前記配線に対して半導体装置を確実に接続(実
装)させることができる。
【0056】本発明に係る液晶パネルは、液晶を挟み込
むとともに当該液晶に電圧を印加し前記液晶の表示変化
をなす複数の配線を表面に設けた第1基板と、当該第1
基板と熱膨張係数が略等しい部材もしくは前記基板より
も熱膨張係数が小さい部材で形成されこの表面に溝部を
設けるとともに当該溝部を含む表面に絶縁膜を設け前記
溝部の底面に前記絶縁膜を介して形成された配線に前記
端子電極に接続される接合部を設けた第2基板とを有す
るよう構成した。
【0057】本発明に係る液晶パネルによれば、第1基
板における配線端子面積を最小限に抑えることができる
ので、第1基板における液晶の面積を最大限に設定する
ことができ、液晶表示部分を大きくすることができる。
また端子電極と接合部とを接合する際は、第1基板と第
2基板の熱膨張係数が略等しくなっていることから、接
合の際における両者の相対位置の変動を防止することが
できる。また上記作用に加え、第2基板には溝部の底面
に配線が形成されている。このため第2基板の表面に塵
埃等が付着しても配線は溝部の底面に形成されているの
で、溝部を構成する段差(壁面)によって前記塵埃が配
線に接触することがない。このため隣り合う配線間に短
絡が生じることを防止することができる。
【0058】そして溝部が、半導体装置が実装される第
2基板の領域に位置していると、例えば半田等を用い
て、配線に半導体装置を接続しようとする場合、配線の
両側には溝部を構成する段差(壁面)が有ることから、
前記半田等は段差(壁面)を越えて隣接する溝部に移動
する(流動する)ことがない。このため半導体装置を配
線に接続する際、半田等の流れ出しにより隣接する配線
間の短絡防止をなすことができる。
【0059】さらに半導体装置を配線に実装する際、半
導体装置に設けられた端子電極と配線とを半田や導電性
接着剤などを用いて接続することになるが、半導体装置
は、半田や導電性接着剤の接合厚みのばらつきにより第
2基板の表面に対して(半導体装置の浮き上がりによ
り)傾きが生じ、第2基板の表面に半導体装置の端部が
接触する場合が考えられる。しかし第2基板の表面には
配線が形成されておらず、その表面には絶縁膜のみが形
成されているので半導体装置の端部が第2基板の表面に
接触しても両者の間で短絡が発生することを防止するこ
とができる。
【0060】なお半導体装置における外形の不均一や、
端子電極の高さの不均一などによる要因によって、半導
体装置が第2基板の表面に対し傾きが生じ、半導体装置
が第2基板の表面に接触する場合も考えられるが、この
ような場合でも、第2基板の表面には絶縁層のみが形成
されているので半導体装置の(第2基板に対する)接触
による短絡防止をなすことができる。
【0061】そして溝部の深さに関しては半導体装置に
おける端子電極の高さ以下になるよう設定すれば、半導
体装置の端子電極が確実に溝部に形成された配線に届く
ので、前記配線に対して半導体装置を確実に接続(実
装)させることができる。
【0062】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係る単結晶シリコ
ンウェハにおける配線構造、狭ピッチ用コネクタ、マイ
クロマシン、圧電アクチュエータ、静電アクチュエー
タ、インクジェットヘッド、インクジェットプリンタ、
液晶パネル、電子機器に好適な具体的実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。
【0063】図1は、本実施の形態に係る単結晶シリコ
ンウェハにおける配線構造を示す側面図である。同図に
示すように本実施の形態に係る配線構造が形成される単
結晶シリコンウェハ10においては、その表面12に溝
部14が複数形成されている。
【0064】そして当該溝部14は、その断面形状がア
ンダーカットの少ない矩形状となっており、その深さは
約10ミクロン前後に設定される。なお溝部14におけ
る幅寸法は後述する半導体装置における端子電極の幅に
よって設定すればよい。またこのような複数の溝部14
および単結晶シリコンウェハ10の表面12には、絶縁
膜となるSiO2膜16が形成されており、さらに当該
SiO2膜16が形成された溝部14の底面18には配
線となる金属配線20が溝部14の延長方向に沿って引
き回される構造になっている。
【0065】ゆえに一本の溝部14の底面18には一本
の金属配線20が引き回されており、隣り合う金属配線
20に至るには、溝部14を構成する壁面22を乗り越
える必要がある。
【0066】このように溝部14に構成された金属配線
20に半導体装置を実装する手順を説明する。
【0067】同図(1)は、半導体装置が正常に実装さ
れた状態を示し、同図(2)は、半導体装置が浮き上が
り、斜めに実装された状態を示しているが、これらの図
に示すように単結晶シリコンウェハ10に実装される半
導体装置24の底面24Aからは金属配線20との接続
をなすための端子電極24Bが設けられている。なお底
面24Aから突出する端子電極24Bの間隔は、単結晶
シリコンウェハ10の表面12に形成される溝部14の
間隔に一致しており、半導体装置24を溝部14に合わ
せて設置した際、端子電極24Bが金属配線20の直上
に位置するようになっている。また底面24Aからの端
子電極24Bの突出高さは、少なくとも溝部14の深さ
以上(約10ミクロン以上)に設定されており、端子電
極24Bが確実に金属配線20に接触できるようになっ
ている。
【0068】こうした半導体装置24においては、実装
の際、金属配線20と端子電極24Bとの間に半田ある
いは導電性接着剤を介在させ、両者を接合することとな
るが、半田あるいは導電性接着剤の厚みのばらつきや、
端子電極24Bの高さ寸法の不一致等の要因により同図
(2)に示すように半導体装置24が傾き、単結晶シリ
コンウェハ10の表面12に接触するおそれがある。ま
た半導体装置24の外形が不均一、すなわち半導体装置
24の外形に突起等が存在した場合にも同様にこの突起
によって、半導体装置24が単結晶シリコンウェハ10
の表面12に接触するおそれがある。
【0069】しかし単結晶シリコンウェハ10の表面1
2には金属配線20が露出しておらず、表面12には絶
縁膜となるSiO2膜16だけが形成されている。この
ため半導体装置24が傾いても、当該半導体装置24の
端部は金属配線20に接触することがなく単結晶シリコ
ンウェハ10の表面12に形成されたSiO2膜16に
接触するだけである。このため半導体装置24と金属配
線20との間に短絡が生じることが無く、半導体装置2
4における実装の信頼度を向上させることが可能とな
る。
【0070】また隣り合う金属配線20の間には、溝部
14を構成する壁面22が設けられているので半田や導
電性接着剤が流動し、隣接する金属配線20側に流れ込
むことがなく、もって隣り合う金属配線20同士の間で
短絡が生じるのを防止できることはいうまでもない。
【0071】さらに本実施の形態では、半導体装置24
が実装される領域について説明を行ったが、この形態に
限定されることもなく、単結晶シリコンウェハ10の表
面12全体に溝部14を形成するようにしてもよい。こ
のように単結晶シリコンウェハ10の表面12全体に溝
部14を形成すれば、単結晶シリコンウェハ10の表面
に導電性の塵埃が付着しても、前記塵埃は溝部14の有
する段差によって金属配線20に接することがない。こ
のためウェハ表面に付着した塵埃によって隣接する金属
配線20の間に短絡が生じるのを防止することができ
る。
【0072】図2は、溝部14の断面形状を示す要部拡
大図である。同図(1)および同図(2)では、単結晶
シリコンウェハにおける表面の結晶面が異なっている。
【0073】同図(1)においては、その表面の結晶面
は(110)面となっている。このように表面の結晶面
を(110)面とすれば、KOH水溶液やエチレンジア
ミン水溶液等のエッチング液に対して垂直方向(単結晶
シリコンウェハの厚み方向)に大きな結晶方位依存性を
持っているので、溝部14の幅に左右されずにアンダー
カットの極めて少ない断面矩形状の溝部14を形成する
ことができる。このため溝部14の幅に影響されずに
(無関係に)、当該溝部14の深さを設定することがで
きる。
【0074】また同図(2)においては、その表面の結
晶面は(100)面となっている。このように表面の結
晶面を(100)面とすれば、その表面にKOH水溶液
やエチレンジアミン水溶液等のエッチング液を用いて、
異方性エッチングを施すことにより(100)面と5
4.74度をなすV字形の壁面22を形成することがで
きる。なおV字形の壁面22を有した溝部14の深さ
(図中、寸法d)は、表面12に設定されたSiO2
16で形成される窓の幅(図中、寸法W)により正確に
制御することができる。このため半導体装置24の底面
24Aと単結晶シリコンウェハ10の表面12との間の
隙間(クリアランス)を任意に調整することが可能とな
る。
【0075】なお以上説明したような単結晶シリコンウ
ェハ10における配線構造は、単結晶シリコンウェハ1
0の表面12に、絶縁膜を介して引き回された金属配線
20に、半導体装置24等を実装する製品であれば適用
が可能であり、例えば上述した単結晶シリコンウェハを
用いた狭ピッチコネクタや、あるいはマイクロマシニン
グ技術を用いて製造されたインクジェットプリンタにお
けるプリンタエンジン部、すなわち圧電アクチュエータ
や静電アクチュエータなどに適用することが可能であ
る。また液晶パネルにおける駆動用ドライバの実装部分
などにも適用することが可能であり、その他幅広い製品
への適用が可能となっている。
【0076】ここで本実施の形態に係る単結晶シリコン
ウェハにおける配線構造を狭ピッチコネクタに適用した
例を図5に示す。同図(1)に示すように単結晶シリコ
ンウェハにおける配線構造を適用した狭ピッチコネクタ
34は、コネクタ本体36の表面に金属配線38を形成
した形態となっている。
【0077】コネクタ本体36は長方形状の単結晶シリ
コンからなり、半導体装置をその表面に形成するための
本実施の形態に係る単結晶シリコンウェハを格子状に切
り出して製作したものである。そしてその表面には、コ
ネクタ本体36を横切るように金属配線38Aおよび金
属配線38Bが複数設けられており、当該金属配線38
Aの片側端部、すなわちコネクタ本体36の縁部36A
には、第1基板となる接続対象物40に設けられた端子
電極42と重なり合わせが可能な接合部となる端子電極
44が形成されている(端子電極44は端子電極42
と、その幅とピッチが同一)。一方、金属配線38Bに
おける端子電極44が形成された反対側の縁部36Bに
は、端子電極44側より少数の電極数であるが、その幅
とピッチとが拡大された(図中では4倍に拡大)端子電
極46が形成されている。またコネクタ本体36の中央
部には半導体装置48が実装される。なお同図(1)に
おけるAA断面となる同図(2)に示すように半導体装
置48の端子位置には、金属配線38Aにおける端子電
極44の反対側端部、および金属配線38Bにおける端
子電極46の反対側端部が位置しており、両者を接続す
ることで半導体装置の端子50と、金属配線38Aおよ
び金属配線38Bとを導通可能にしている。なお金属配
線38Aと金属配線38Bは、コネクタ本体36の表面
に形成された溝部52(溝部14と同一)の底面にSi
2膜54(SiO2膜16と同一)を介して形成されて
いる。
【0078】このようにコネクタ本体36の表面に溝部
52を形成した狭ピッチコネクタ34を用いれば、半導
体装置48が、半田や導電性接着剤の接合厚みのばらつ
きによりコネクタ本体36の表面に対して(半導体装置
48の浮き上がりにより)傾きが生じ、コネクタ本体3
6の表面に半導体装置48の端部が接触する場合があっ
ても、コネクタ本体36の表面には金属配線38Aおよ
び金属配線38Bが形成されておらず、その表面にはS
iO2膜54のみが形成されているので半導体装置48
の端部がコネクタ本体36の表面に接触しても両者の間
で短絡が発生することを防止することができる。
【0079】なお半導体装置48における外形の不均一
や、半導体装置の端子50の高さの不均一などによる要
因によって、半導体装置48がコネクタ本体36の表面
に対し傾きが生じ、半導体装置48がコネクタ本体36
の表面に接触する場合も考えられるが、このような場合
でも、コネクタ本体36の表面にはSiO2膜54のみ
が形成されているので半導体装置48の(コネクタ本体
36に対する)接触による短絡防止をなすことができ
る。
【0080】そして溝部52の深さに関しては半導体装
置の端子50の高さ以下になるよう設定すれば、半導体
装置の端子50が確実に溝部14に形成された金属配線
38Aおよび金属配線38Bに届くので、これら金属配
線に対して半導体装置48を確実に接続(実装)させる
ことができる。
【0081】このように構成される単結晶シリコンウェ
ハにおける配線構造を単結晶シリコンウェハの表面に形
成する製造手順を説明する。
【0082】図3および図4は、本実施の形態に係る単
結晶シリコンウェハにおける配線構造の製造手順を示す
断面説明図である。
【0083】図3(1)に示すように、単結晶シリコン
ウェハ10の表面を洗浄し当該表面に付着した塵埃およ
び汚れの除去を行った後は、単結晶シリコンウェハ10
の表面に絶縁層26を形成するとともに、当該絶縁層2
6の上層に塗布によりフォトレジスト膜28を形成す
る。
【0084】そして塗布によりフォトレジスト膜28を
絶縁層26の上層に形成した後は、フォトリソグラフィ
ーによってパターニングを行い、溝部14を形成する部
分のフォトレジスト膜28を除去するとともに、他の範
囲(溝部14を形成する部分以外)のフォトレジスト膜
28をマスクとしてSiO2からなる絶縁層26をエッ
チングする。その後、溝部14を形成する部分以外に残
るフォトレジスト膜26を除去し、溝部14を形成する
部分以外に残る絶縁層26をマスクとして、KOH水溶
液やエチレンジアミン水溶液等のエッチング液を用い
て、結晶面が(110)面からなる単結晶シリコンウェ
ハ10の表面に異方性エッチングを施す。このように結
晶面が(110)面からなる単結晶シリコンウェハ10
の表面に異方性エッチングを施せば、単結晶シリコンウ
ェハ10の表面に対して垂直方向(単結晶シリコンウェ
ハ10の厚み方向)に大きな結晶方位依存性を持ってい
るので、溝部14の幅に左右されずにアンダーカットの
極めて少ない断面矩形状の溝部14を形成することがで
きる。絶縁層26をマスクとして溝部14を形成した状
態を図3(2)に示す。
【0085】溝部14を形成した後は、溝部14を形成
する部分以外に残る絶縁層26を除去するとともに、図
3(3)に示すように単結晶シリコンウェハ10の表面
および溝部14に新たな絶縁層28を形成する。なお絶
縁層28の厚みは5000〜20000オングストロー
ム程度とし、その形成は、例えばCVD法によって堆積
したBPSG(Boron−Phospho−Sili
cate Glass)によって形成したり、ドライ熱
酸化またはウェット熱酸化等を用いて形成するようにし
てもよい。
【0086】単結晶シリコンウェハ10の表面および溝
部14に新たな絶縁層28を形成した後は、当該絶縁膜
28が設けられた単結晶シリコンウェハ10を圧力2〜
5mTorr、温度150〜300℃のアルゴン雰囲気
中に配置し、Al−Cu、Al−Si−Cu、Al−S
i、Ni、Cr、Auなどをターゲットとし、DC9〜
12kWの入力電力でスパッタを行い、これらのターゲ
ットと同じ組成を有する金属配線20を形成するための
金属膜30を200〜20000オングストローム堆積
する。なお前記以外にも金属膜52は、Crを下地とし
Auを1000オングストローム程堆積させて形成する
ようにしてもよい。この状態を図3(4)に示す。
【0087】こうして絶縁膜28の表面に金属膜30を
形成した後は、図4(1)に示すように前記金属膜30
の上部にフォトレジスト膜32を塗布により形成する。
その後は、フォトリソグラフィーによってパターニング
を行い、金属配線20を形成する部分以外のフォトレジ
スト膜32を除去するとともに、フォトレジスト膜32
をマスクとして金属膜30をエッチングする。この状態
を図4(2)に示す。
【0088】そして図4(3)に示すように前記金属膜
30をエッチングして溝部14の底面に金属配線20を
形成した後は、金属配線20の上部のフォトレジスト膜
32の除去を行い、当該金属配線20を溝部14内に形
成する。
【0089】図6は、マイクロマシニング技術を用いて
製作された静電アクチュエータの構造を示す説明図であ
る。同図に示すように、静電アクチュエータ56は、イ
ンクジェットプリンタにおけるインクジェットヘッドに
用いられるものであり、マイクロマシニング技術による
微細加工技術を用いて形成された微小構造のアクチュエ
ータである。
【0090】このような微小構造のアクチュエータとし
ては、その駆動源として静電気力を用いている。当該静
電気力を利用してインク液滴58の吐出を行うインクジ
ェットヘッド60は、ノズル62に連通するインク流路
64の底面が、弾性変形可能な振動子となる振動板66
として形成され、当該振動板66には一定の間隔(図
中、寸法qを参照)で、基板68が対向配置され、これ
ら振動板66および基板68の表面にはそれぞれ対向電
極90が配置されている。
【0091】そして対向電極に電圧を印加すると、それ
らの間に発生する静電気力によって振動板66は基板6
8の側に静電吸引され振動する。この振動板66の振動
によって、発生するインク流路64の内圧変動により、
ノズル62からインク液滴58が吐出される。
【0092】ところでインクジェットヘッド60は、シ
リコン基板70を挟み、上側に同じくシリコン製のノズ
ルプレート72を有するとともに、下側にはホウ珪酸ガ
ラス製のガラス基板74がそれぞれ積層された3層構造
になっている。
【0093】ここで中央のシリコン基板70には、その
表面からエッチングを施すことにより、独立した5つの
インク室76と、この5つのインク室76を結ぶ1つの
共通インク室78と、この共通インク室78と各インク
室76に連通するインク供給路80として機能する溝が
加工されている。
【0094】これらの溝が、ノズルプレート72によっ
て塞がれ、各部分が区画形成されている。またシリコン
基板70の裏側からエッチングを施すことにより独立し
た5つの振動室71を形成する。
【0095】ノズルプレート72には、各インク室76
の先端部に対応する位置にノズル62が形成され各イン
ク室76に連通する。
【0096】また共通インク室78には図示しないイン
クタンクから、インクがインク供給口82を通り供給さ
れる。
【0097】なお封止部84は、対向電極90とシリコ
ン基板70とで形成される微細な隙間を封止する。
【0098】また、それぞれのガラス基板74の対向電
極90は、図中左側の端部側に引き出され、端子電極8
6を形成してなり、本実施の形態に係る第2基板を基材
とした狭ピッチコネクタ34に接続される。
【0099】以上によれば狭ピッチでの接続が可能とな
り、インク室の全幅が狭く形成されていても接続が可能
となる効果を有することとなる。
【0100】なお上述した場合では、静電アクチュエー
タを用いて説明を行ったが、この形態に限定される必要
もなく、幅広い電子機器への対応が可能となる。
【0101】例えば、上記インクジェットヘッドに用い
られている静電アクチュエータに代えて、圧電アクチュ
エータを用いるようにしてもよく、さらに本発明は、こ
れらインクジェットヘッドを搭載したインクジェットプ
リンタにも適用される。
【0102】さらに上述の場合では、インクジェットプ
リンタに関する適用について説明を行ったが、この形態
に限定される必要もなく、例えば液晶パネルにおける接
続部分にも適用することが可能である。
【0103】すなわち液晶パネルにおいては、一対のガ
ラス基板で液晶を挟み込み、挟み込まれた液晶の外部に
配線を引き回し、この配線に電圧を印加することで(エ
ネルギを与えることで)液晶の配列を変化させ、液晶表
示を行うこととしているが、本発明に係る狭ピッチコネ
クタを用いれば、接合部分の面積を最小限にすることが
できる。このため上記効果に加え、ガラス基板における
表示部の面積を最大限確保することができるので視認性
に優れた液晶パネルを製作することが可能になる。
【0104】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、単
結晶シリコンウェハの表面に形成された溝部と、当該溝
部を含む前記単結晶シリコンウェハの表面に形成された
絶縁膜と、前記溝部の底面に前記絶縁膜を介して形成さ
れた配線とを有したことから、半導体装置に傾き(浮き
上がり)が生じても、また半導体装置における外径の不
均一や、端子電極の高さの不均一があっても、短絡を防
止することができるとともに、ウェハ表面に塵埃が付着
しても短絡を防止することができる。
【0105】また本発明に係る狭ピッチコネクタによれ
ば、基板上に素子が形成され、当該素子から引き出され
た配線の一部を端子電極とする接続対象物の前記端子電
極に、導電性部材を挟んで加圧と加熱を行い、前記導電
性部材との接続にて前記端子電極との導通をなすコネク
タであって、コネクタ本体を前記接続対象物を構成する
前記基板と熱膨張係数が略等しい部材、もしくは前記基
板よりも熱膨張係数が小さい部材で形成し、このコネク
タ本体の表面に溝部を設けるとともに当該溝部を含む表
面に絶縁膜を設け、前記溝部の底面に前記絶縁膜を介し
て形成された配線を形成し、この配線の一部に前記端子
電極に重ね合わせ可能な接合部を設けたことから、熱的
ストレスが加わっても端子の位置ずれを小さくすること
ができ、両端子間の抵抗値増大や接合不良あるいは隣接
する端子との短絡といった不具合を防止することができ
る。さらに上記効果に加え半導体装置に傾き(浮き上が
り)が生じても、また半導体装置における外径の不均一
や、端子電極の高さの不均一があっても、短絡を防止す
ることができるとともに、ウェハ表面に塵埃が付着して
も短絡を防止することができる。
【0106】本発明に係るマイクロマシンによれば、微
小に形成された運動機構部とこの運動機構部から引き出
されその一部を端子電極とする複数の配線とを表面に形
成した第1基板と、当該第1基板と熱膨張係数が略等し
い部材もしくは前記基板よりも熱膨張係数が小さい部材
で形成されこの表面に溝部を設けるとともに当該溝部を
含む表面に絶縁膜を設け、前記溝部の底面に前記絶縁膜
を介して形成された配線に前記端子電極に接続される接
合部を設けた第2基板とを有したことから、第1基板と
第2基板との間の抵抗値増大や接合不良あるいは隣接す
る端子との短絡といった不具合を防止することができ
る。さらに上記効果に加え第2基板において半導体装置
に傾き(浮き上がり)が生じても、また半導体装置にお
ける外径の不均一や、端子電極の高さの不均一があって
も、短絡を防止することができるとともに、ウェハ表面
に塵埃が付着しても短絡を防止することができる。
【0107】本発明に係る圧電アクチュエータによれ
ば、電圧の印加に応じて変位が生じる圧電素子と当該圧
電素子から引き出されその一部を端子電極とする複数の
配線とを表面に形成した第1基板と、当該第1基板と熱
膨張係数が略等しい部材もしくは前記基板よりも熱膨張
係数が小さい部材で形成されこの表面に溝部を設けると
ともに当該溝部を含む表面に絶縁膜を設け前記溝部の底
面に前記絶縁膜を介して形成された配線に前記端子電極
に接続される接合部を設けた第2基板とを有したことか
ら、第1基板と第2基板との間の抵抗値増大や接合不良
あるいは隣接する端子との短絡といった不具合を防止す
ることができる。さらに上記効果に加え第2基板におい
て半導体装置に傾き(浮き上がり)が生じても、また半
導体装置における外径の不均一や、端子電極の高さの不
均一があっても、短絡を防止することができるととも
に、ウェハ表面に塵埃が付着しても短絡を防止すること
ができる。
【0108】本発明に係る静電アクチュエータによれ
ば、電圧の印加に応じた静電容量の変化により振動子を
弾性変形内で可動させる静電振動子と当該静電振動子か
ら引き出されその一部を端子電極とする複数の配線とを
表面に形成した第1基板と、当該第1基板と熱膨張係数
が略等しい部材もしくは前記基板よりも熱膨張係数が小
さい部材で形成されこの表面に溝部を設けるとともに当
該溝部を含む表面に絶縁膜を設け前記溝部の底面に前記
絶縁膜を介して形成された配線に前記端子電極に接続さ
れる接合部を設けた第2基板とを有したことから、第1
基板と第2基板との間の抵抗値増大や接合不良あるいは
隣接する端子との短絡といった不具合を防止することが
できる。さらに上記効果に加え第2基板において半導体
装置に傾き(浮き上がり)が生じても、また半導体装置
における外径の不均一や、端子電極の高さの不均一があ
っても、短絡を防止することができるとともに、ウェハ
表面に塵埃が付着しても短絡を防止することができる。
【0109】本発明に係る液晶パネルによれば、液晶を
挟み込むとともに当該液晶に電圧を印加し前記液晶の表
示変化をなす複数の配線を表面に設けた第1基板と、当
該第1基板と熱膨張係数が略等しい部材もしくは前記基
板よりも熱膨張係数が小さい部材で形成されこの表面に
溝部を設けるとともに当該溝部を含む表面に絶縁膜を設
け前記溝部の底面に前記絶縁膜を介して形成された配線
に前記端子電極に接続される接合部を設けた第2基板と
を有したことから、第1基板と第2基板との間の抵抗値
増大や接合不良あるいは隣接する端子との短絡といった
不具合を防止することができる。さらに上記効果に加え
第2基板において半導体装置に傾き(浮き上がり)が生
じても、また半導体装置における外径の不均一や、端子
電極の高さの不均一があっても、短絡を防止することが
できるとともに、ウェハ表面に塵埃が付着しても短絡を
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る単結晶シリコンウェハにお
ける配線構造を示す側面図である。
【図2】溝部14の断面形状を示す要部拡大図である。
【図3】本実施の形態に係る単結晶シリコンウェハにお
ける配線構造の製造手順を示す断面説明図である。
【図4】本実施の形態に係る単結晶シリコンウェハにお
ける配線構造の製造手順を示す断面説明図である。
【図5】本実施の形態に係る単結晶シリコンウェハにお
ける配線構造を狭ピッチコネクタに適用した例を示す説
明図である。
【図6】マイクロマシニング技術を用いて製作された静
電アクチュエータの構造を示す説明図である。
【図7】単結晶シリコンウェハの表面に引き出された配
線と、この配線に接続される半導体装置の状態を示した
側面図である。
【符号の説明】 1 半導体装置 1A 底面 1B 端子電極 2 単結晶シリコンウェハ 2A 絶縁膜 3 配線 4 隣接する配線 10 単結晶シリコンウェハ 12 表面 14 溝部 16 SiO2膜 18 底面 20 金属配線 22 壁面 24 半導体装置 24A 底面 24B 端子電極 26 フォトレジスト膜 28 絶縁層 30 金属膜 32 フォトレジスト膜 34 狭ピッチコネクタ 34 狭ピッチコネクタ 36 コネクタ本体 36A 縁部 36B 縁部 38A 金属配線 38B 金属配線 40 接続対象物 42 端子電極 44 端子電極 46 端子電極 48 半導体装置 50 半導体装置の端子 52 溝部 54 SiO2膜 56 静電アクチュエータ 58 インク液滴 60 インクジェットヘッド 62 ノズル 64 インク流路 66 振動板 68 基板 70 シリコン基板 71 振動室 72 ノズルプレート 74 ガラス基板 76 インク室 78 共通インク室 80 インク供給路 82 インク供給口 84 封止部 86 端子電極 90 対向電極
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02N 1/00 B41J 3/04 103A 2/00 (72)発明者 小枝 周史 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2C057 AF35 AG12 AG44 AG54 AG88 BA03 BA04 BA14 BA15 5E085 BB19 BB27 BB30 CC03 DD01 EE07 EE40 GG40 HH21 JJ16 JJ31 JJ50 5F033 HH07 HH09 HH13 HH17 MM00 MM05 QQ07 QQ19 QQ28 QQ73 QQ76 RR04 RR15 SS11 SS25 SS27 VV13 XX31 (54)【発明の名称】 単結晶シリコンウェハにおける配線構造、狭ピッチ用コネクタ、マイクロマシン、圧電アクチュ エータ、静電アクチュエータ、インクジェットヘッド、インクジェットプリンタ、液晶パネル、 電子機器

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単結晶シリコンウェハの表面に形成され
    た溝部と、当該溝部を含む前記単結晶シリコンウェハの
    表面に形成された絶縁膜と、前記溝部の底面に前記絶縁
    膜を介して形成された配線とを有したことを特徴とする
    単結晶シリコンウェハにおける配線構造。
  2. 【請求項2】 少なくとも前記溝部は、半導体装置が実
    装される前記単結晶シリコンウェハの領域に位置すると
    ともに、前記溝部の深さ寸法は前記半導体装置の端子電
    極の突出高さ寸法以下であることを特徴とする請求項1
    に記載の単結晶シリコンウェハにおける配線構造。
  3. 【請求項3】 前記単結晶シリコンウェハに形成される
    前記溝部の結晶面を、(110)面にしたことを特徴と
    する請求項1または請求項2に記載の単結晶シリコンウ
    ェハにおける配線構造。
  4. 【請求項4】 前記単結晶シリコンウェハに形成される
    前記溝部の結晶面を、(100)面にしたことを特徴と
    する請求項1または請求項2に記載の単結晶シリコンウ
    ェハにおける配線構造。
  5. 【請求項5】 基板上に素子が形成され、当該素子から
    引き出された配線の一部を端子電極とする接続対象物の
    前記端子電極に、導電性部材を挟んで加圧と加熱を行
    い、前記導電性部材との接続にて前記端子電極との導通
    をなすコネクタであって、コネクタ本体を前記接続対象
    物を構成する前記基板と熱膨張係数が略等しい部材、も
    しくは前記基板よりも熱膨張係数が小さい部材で形成
    し、このコネクタ本体の表面に溝部を設けるとともに当
    該溝部を含む表面に絶縁膜を設け、前記溝部の底面に前
    記絶縁膜を介して形成された配線を形成し、この配線の
    一部に前記端子電極に重ね合わせ可能な接合部を設けた
    ことを特徴とする狭ピッチコネクタ。
  6. 【請求項6】 少なくとも前記溝部は、半導体装置が実
    装される前記コネクタ本体の領域に位置するとともに、
    前記溝部の深さ寸法は前記半導体装置の端子電極の突出
    高さ寸法以下であることを特徴とする請求項5に記載の
    狭ピッチ用コネクタ。
  7. 【請求項7】 前記コネクタを構成する部材の材料は、
    シリコンであることを特徴とする請求項5または請求項
    6に記載の狭ピッチ用コネクタ。
  8. 【請求項8】 前記接続対象物を構成する前記基板と、
    前記コネクタ本体を構成する部材とが同一材料であるこ
    とを特徴とする請求項5または請求項6に記載の狭ピッ
    チ用コネクタ。
  9. 【請求項9】 前記接続対象物を構成する前記基板と、
    前記コネクタ本体を構成する部材の材料は、シリコンで
    あることを特徴とする請求項8に記載の狭ピッチ用コネ
    クタ。
  10. 【請求項10】 微小に形成された運動機構部とこの運
    動機構部から引き出されその一部を端子電極とする複数
    の配線とを表面に形成した第1基板と、当該第1基板と
    熱膨張係数が略等しい部材もしくは前記基板よりも熱膨
    張係数が小さい部材で形成されこの表面に溝部を設ける
    とともに当該溝部を含む表面に絶縁膜を設け、前記溝部
    の底面に前記絶縁膜を介して形成された配線に前記端子
    電極に接続される接合部を設けた第2基板とを有したこ
    とを特徴とするマイクロマシン。
  11. 【請求項11】 電圧の印加に応じて変位が生じる圧電
    素子と当該圧電素子から引き出されその一部を端子電極
    とする複数の配線とを表面に形成した第1基板と、当該
    第1基板と熱膨張係数が略等しい部材もしくは前記基板
    よりも熱膨張係数が小さい部材で形成されこの表面に溝
    部を設けるとともに当該溝部を含む表面に絶縁膜を設け
    前記溝部の底面に前記絶縁膜を介して形成された配線に
    前記端子電極に接続される接合部を設けた第2基板とを
    有したことを特徴とする圧電アクチュエータ。
  12. 【請求項12】 電圧の印加に応じた静電容量の変化に
    より振動子を弾性変形内で可動させる静電振動子と当該
    静電振動子から引き出されその一部を端子電極とする複
    数の配線とを表面に形成した第1基板と、当該第1基板
    と熱膨張係数が略等しい部材もしくは前記基板よりも熱
    膨張係数が小さい部材で形成されこの表面に溝部を設け
    るとともに当該溝部を含む表面に絶縁膜を設け前記溝部
    の底面に前記絶縁膜を介して形成された配線に前記端子
    電極に接続される接合部を設けた第2基板とを有したこ
    とを特徴とする静電アクチュエータ。
  13. 【請求項13】 請求項11に記載の圧電アクチュエー
    タを用いたことを特徴とするインクジェットヘッド。
  14. 【請求項14】 請求項12に記載の静電アクチュエー
    タを用いたことを特徴とするインクジェットヘッド。
  15. 【請求項15】 請求項13に記載のインクジェットヘ
    ッドを用いたことを特徴とするインクジェットプリン
    タ。
  16. 【請求項16】 請求項14に記載のインクジェットヘ
    ッドを用いたことを特徴とするインクジェットプリン
    タ。
  17. 【請求項17】 液晶を挟み込むとともに当該液晶に電
    圧を印加し前記液晶の表示変化をなす複数の配線を表面
    に設けた第1基板と、当該第1基板と熱膨張係数が略等
    しい部材もしくは前記基板よりも熱膨張係数が小さい部
    材で形成されこの表面に溝部を設けるとともに当該溝部
    を含む表面に絶縁膜を設け前記溝部の底面に前記絶縁膜
    を介して形成された配線に前記端子電極に接続される接
    合部を設けた第2基板とを有したことを特徴とする液晶
    パネル。
  18. 【請求項18】 請求項10に記載のマイクロマシン、
    または請求項11に記載の圧電アクチュエータ、または
    請求項12に記載の静電アクチュエータ、または請求項
    13に記載のインクジェットヘッド、または請求項14
    に記載のインクジェットヘッド、または請求項15に記
    載のインクジェットプリンタ、または請求項16に記載
    のインクジェットプリンタ、または請求項17に記載の
    液晶パネルを用いたことを特徴とする電子機器。
JP11094073A 1999-03-31 1999-03-31 単結晶シリコンウェハにおける配線構造、狭ピッチ用コネクタ、マイクロマシン、圧電アクチュエータ、静電アクチュエータ、インクジェットヘッド、インクジェットプリンタ、液晶パネル、電子機器 Withdrawn JP2000286265A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE112012005288B4 (de) 2011-12-15 2020-07-02 Omron Corporation Struktur einer Bindungsstelle und deren Bindungsverfahren sowie elektrisches Bauteil

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