JP2000286163A - 電解コンデンサ用電極箔及びその製造方法 - Google Patents
電解コンデンサ用電極箔及びその製造方法Info
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- JP2000286163A JP2000286163A JP11093179A JP9317999A JP2000286163A JP 2000286163 A JP2000286163 A JP 2000286163A JP 11093179 A JP11093179 A JP 11093179A JP 9317999 A JP9317999 A JP 9317999A JP 2000286163 A JP2000286163 A JP 2000286163A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 エッチング倍率を著しく向上できる電解コン
デンサ用電極箔及びその製造方法を提供すること。 【解決手段】 表面が粗面化され、かつ酸化皮膜が形成
された弁作用金属箔1からなる電解コンデンサ用電極箔
3において、弁作用金属箔1の表面に弁作用金属の繊維
2を積層したことを特徴とする電解コンデンサ用電極箔
3。
デンサ用電極箔及びその製造方法を提供すること。 【解決手段】 表面が粗面化され、かつ酸化皮膜が形成
された弁作用金属箔1からなる電解コンデンサ用電極箔
3において、弁作用金属箔1の表面に弁作用金属の繊維
2を積層したことを特徴とする電解コンデンサ用電極箔
3。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電解コンデンサ用電
極箔及びその製造方法に関する。
極箔及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アルミ電解コンデンサ等の電解コンデン
サは、エッチング処理した弁作用金属に化成処理して酸
化皮膜を形成した陽極用電極箔と、エッチング処理した
弁作用金属からなる化成処理をしないあるいは低圧化成
処理をした陰極用電極箔とを電解紙等のセパレータを介
して積層し巻回して形成したコンデンサ素子を有してい
る。ところで、コンデンサの静電容量Cは、誘電率を
ε、誘電体の厚さをd、誘電体の表面積をSとすると、
C=ε×S/dの式が成り立つ。このため、従来、電解
コンデンサの大容量化や小形化を図るために、陽極用電
極箔のエッチング倍率を向上し、誘電体の表面積Sを増
加するようにしている。そして従来、エッチング倍率を
向上するために、プレーンなアルミ箔等の弁作用金属箔
を硝酸溶液や硫酸溶液等を用い、化学的にあるいは電気
化学的にエッチング処理している。
サは、エッチング処理した弁作用金属に化成処理して酸
化皮膜を形成した陽極用電極箔と、エッチング処理した
弁作用金属からなる化成処理をしないあるいは低圧化成
処理をした陰極用電極箔とを電解紙等のセパレータを介
して積層し巻回して形成したコンデンサ素子を有してい
る。ところで、コンデンサの静電容量Cは、誘電率を
ε、誘電体の厚さをd、誘電体の表面積をSとすると、
C=ε×S/dの式が成り立つ。このため、従来、電解
コンデンサの大容量化や小形化を図るために、陽極用電
極箔のエッチング倍率を向上し、誘電体の表面積Sを増
加するようにしている。そして従来、エッチング倍率を
向上するために、プレーンなアルミ箔等の弁作用金属箔
を硝酸溶液や硫酸溶液等を用い、化学的にあるいは電気
化学的にエッチング処理している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の硝酸溶
液等を用いてエッチング処理を行う方法では、飛躍的な
エッチング倍率の向上が非常に困難である欠点がある。
液等を用いてエッチング処理を行う方法では、飛躍的な
エッチング倍率の向上が非常に困難である欠点がある。
【0004】本発明は、以上の欠点を改良し、エッチン
グ倍率を著しく向上できる電解コンデンサ用電極箔及び
その製造方法を提供することを課題とするものである。
グ倍率を著しく向上できる電解コンデンサ用電極箔及び
その製造方法を提供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために、表面が粗面化され、かつ酸化皮膜が形
成された弁作用金属箔からなる電解コンデンサ用電極箔
において、弁作用金属箔の表面に弁作用金属の繊維を積
層することを特徴とするものである。
解決するために、表面が粗面化され、かつ酸化皮膜が形
成された弁作用金属箔からなる電解コンデンサ用電極箔
において、弁作用金属箔の表面に弁作用金属の繊維を積
層することを特徴とするものである。
【0006】また、本発明は、弁作用金属箔にエッチン
グ処理を行い、次に化成処理して酸化皮膜を形成する電
解コンデンサ用電極箔の製造方法において、エッチング
処理をする前に弁作用金属箔の表面に弁作用金属の繊維
を積層することを特徴とするものである。
グ処理を行い、次に化成処理して酸化皮膜を形成する電
解コンデンサ用電極箔の製造方法において、エッチング
処理をする前に弁作用金属箔の表面に弁作用金属の繊維
を積層することを特徴とするものである。
【0007】本発明によれば、弁作用金属箔の表面に弁
作用金属の繊維を積層することにより、電極箔の表面積
を増加でき、単位容量(μF/cm2)を向上できる。
作用金属の繊維を積層することにより、電極箔の表面積
を増加でき、単位容量(μF/cm2)を向上できる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1において、1はアルミやチタ
ン等の弁作用金属からなる厚さ40〜110μm程度の
箔である。2はこの弁作用金属箔1の表面に積層した、
同材質のアルミやチタン等の弁作用金属からなる平均径
が数10μm程度の繊維であり、任意の形状にからみあ
い、厚さ10数μm〜数10μmのシード状になってい
る。そしてこの弁作用金属箔1に弁作用金属の繊維2を
積層した構造の電極箔3は、繊維2を含む表面が粗面化
され酸化皮膜が形成されている。
に基づいて説明する。図1において、1はアルミやチタ
ン等の弁作用金属からなる厚さ40〜110μm程度の
箔である。2はこの弁作用金属箔1の表面に積層した、
同材質のアルミやチタン等の弁作用金属からなる平均径
が数10μm程度の繊維であり、任意の形状にからみあ
い、厚さ10数μm〜数10μmのシード状になってい
る。そしてこの弁作用金属箔1に弁作用金属の繊維2を
積層した構造の電極箔3は、繊維2を含む表面が粗面化
され酸化皮膜が形成されている。
【0009】次に、上記の電解コンデンサ用の電極箔3
の製造方法について説明する。先ず、図2に示す通り、
アルミ繊維等をフェルト状等の任意の形状にからみ合
せ、これを圧延して各繊維間を金属結合させ、シート4
にする。なお、アルミ繊維等をシート状にする場合、図
2に示す通り、例えばアルミ繊維等からなる圧延後のシ
ート5−1〜5−3を3枚積層し、このままさらに圧延
して一体化して1枚にしてもよく、厚手のシートを形成
できる。この場合、前者の圧延処理を省略し、後者だけ
にすると、厚手のシートのため、繊維間で金属結合しな
い部分を生じ易くなる。次に、エッチング処理前のプレ
ーンなアルミ等の弁作用金属箔1の表面に、図3に示す
通り、アルミ繊維等のシート4を載せ、圧力を加えて機
械的に積層する。なお、このアルミ繊維等を弁作用金属
箔1の両側の表面に積層するには片面づつ行ってもよ
く、あるいは両面同時に行ってもよい。そしてシート4
を積層後、真空中や不活性ガス中で加熱処理して、積層
時の加圧によって弁作用金属箔1の表面に生じた応力歪
みを緩和するとともに、再結晶化を行う。加熱処理後、
硝酸溶液や硫酸溶液等を用い化学的にあるいは電気化学
的に、繊維2とともに弁作用金属箔1の表面をエッチン
グ処理する。エッチング処理後、この弁作用金属箔1を
化成溶液中に浸漬し、電圧を印加して化成処理し、弁作
用金属箔1や繊維2の表面に酸化皮膜を形成する。
の製造方法について説明する。先ず、図2に示す通り、
アルミ繊維等をフェルト状等の任意の形状にからみ合
せ、これを圧延して各繊維間を金属結合させ、シート4
にする。なお、アルミ繊維等をシート状にする場合、図
2に示す通り、例えばアルミ繊維等からなる圧延後のシ
ート5−1〜5−3を3枚積層し、このままさらに圧延
して一体化して1枚にしてもよく、厚手のシートを形成
できる。この場合、前者の圧延処理を省略し、後者だけ
にすると、厚手のシートのため、繊維間で金属結合しな
い部分を生じ易くなる。次に、エッチング処理前のプレ
ーンなアルミ等の弁作用金属箔1の表面に、図3に示す
通り、アルミ繊維等のシート4を載せ、圧力を加えて機
械的に積層する。なお、このアルミ繊維等を弁作用金属
箔1の両側の表面に積層するには片面づつ行ってもよ
く、あるいは両面同時に行ってもよい。そしてシート4
を積層後、真空中や不活性ガス中で加熱処理して、積層
時の加圧によって弁作用金属箔1の表面に生じた応力歪
みを緩和するとともに、再結晶化を行う。加熱処理後、
硝酸溶液や硫酸溶液等を用い化学的にあるいは電気化学
的に、繊維2とともに弁作用金属箔1の表面をエッチン
グ処理する。エッチング処理後、この弁作用金属箔1を
化成溶液中に浸漬し、電圧を印加して化成処理し、弁作
用金属箔1や繊維2の表面に酸化皮膜を形成する。
【0010】
【発明の効果】本発明によれば、アルミ等の弁作用金属
箔の表面にアルミ等の弁作用金属からなる繊維を積層し
ているため、単位容量を増加でき、電解コンデンサを大
容量化及び小形化できる電解コンデンサ用電極箔が得ら
れる。また、本発明の製造方法によれば、弁作用金属箔
の表面と繊維の両者をエッチング処理しているため、よ
り表面積を増大でき、単位容量がより大きく、電解コン
デンサの大容量化等の容易な電解コンデンサ用電極箔が
得られる。
箔の表面にアルミ等の弁作用金属からなる繊維を積層し
ているため、単位容量を増加でき、電解コンデンサを大
容量化及び小形化できる電解コンデンサ用電極箔が得ら
れる。また、本発明の製造方法によれば、弁作用金属箔
の表面と繊維の両者をエッチング処理しているため、よ
り表面積を増大でき、単位容量がより大きく、電解コン
デンサの大容量化等の容易な電解コンデンサ用電極箔が
得られる。
【図1】本発明の実施の形態の側面図を示す。
【図2】本発明の実施の形態に用いる繊維からなるシー
トの側面図を示す。
トの側面図を示す。
【図3】本発明の実施の形態に用いる繊維からなるシー
トを弁作用金属箔に積層した状態の側面図を示す。
トを弁作用金属箔に積層した状態の側面図を示す。
【図4】本発明の他の実施の形態に用いるシート状の繊
維の側面図を示す。
維の側面図を示す。
1…弁作用金属箔 、 2…弁作用金属の繊維、 3…電
極箔。 整理番号 P2503
極箔。 整理番号 P2503
Claims (2)
- 【請求項1】 表面が粗面化され、かつ酸化皮膜が形成
された弁作用金属箔からなる電解コンデンサ用電極箔に
おいて、前記弁作用金属箔の表面に弁作用金属の繊維を
積層したことを特徴とする電解コンデンサ用電極箔。 - 【請求項2】 弁作用金属箔にエッチング処理を行い、
次に化成処理して酸化皮膜を形成する電解コンデンサ用
電極箔の製造方法において、エッチング処理をする前に
前記弁作用金属箔の表面に弁作用金属の繊維を積層する
ことを特徴とする電解コンデンサ用電極箔の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11093179A JP2000286163A (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | 電解コンデンサ用電極箔及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11093179A JP2000286163A (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | 電解コンデンサ用電極箔及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000286163A true JP2000286163A (ja) | 2000-10-13 |
Family
ID=14075364
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11093179A Pending JP2000286163A (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | 電解コンデンサ用電極箔及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000286163A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021168383A (ja) * | 2020-04-10 | 2021-10-21 | ▲東▼莞▲東▼▲陽▼光科研▲発▼有限公司 | 電極構造材料及び電極構造材料の製造方法、電解コンデンサ |
-
1999
- 1999-03-31 JP JP11093179A patent/JP2000286163A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021168383A (ja) * | 2020-04-10 | 2021-10-21 | ▲東▼莞▲東▼▲陽▼光科研▲発▼有限公司 | 電極構造材料及び電極構造材料の製造方法、電解コンデンサ |
JP7366960B2 (ja) | 2020-04-10 | 2023-10-23 | ▲東▼莞▲東▼▲陽▼光科研▲発▼有限公司 | 電極構造材料及び電極構造材料の製造方法、電解コンデンサ |
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