JP2000284730A - 振り子駆動装置 - Google Patents
振り子駆動装置Info
- Publication number
- JP2000284730A JP2000284730A JP11088941A JP8894199A JP2000284730A JP 2000284730 A JP2000284730 A JP 2000284730A JP 11088941 A JP11088941 A JP 11088941A JP 8894199 A JP8894199 A JP 8894199A JP 2000284730 A JP2000284730 A JP 2000284730A
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- Japan
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- pendulum
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- driving device
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 周期の不規則な揺動運動をする振り子駆動装
置を提供する。 【解決手段】 振り子の振幅の中央で最も強く働く制動
力を与える磁性部材１０を設けて、揺動運動する振り竿
４の下端部近傍に設けられた永久磁石５の吸引力を働か
せるようにしてある。揺動する振り子に対して数回に１
回の割合で駆動コイル７に電力を供給するようにする
と、永久磁石５と磁性部材１０とに働く磁気吸引力によ
り振り子の運動が減衰して、振幅が小さくなったものを
電力の供給により再び振幅を大きくして振り子運動に変
化を持たせるようにしたものである。供給電力の制御や
磁性部材の設置位置の選択等により所望の周期変化を得
ることができるため、広範な用途が期待できるものであ
る。
置を提供する。 【解決手段】 振り子の振幅の中央で最も強く働く制動
力を与える磁性部材１０を設けて、揺動運動する振り竿
４の下端部近傍に設けられた永久磁石５の吸引力を働か
せるようにしてある。揺動する振り子に対して数回に１
回の割合で駆動コイル７に電力を供給するようにする
と、永久磁石５と磁性部材１０とに働く磁気吸引力によ
り振り子の運動が減衰して、振幅が小さくなったものを
電力の供給により再び振幅を大きくして振り子運動に変
化を持たせるようにしたものである。供給電力の制御や
磁性部材の設置位置の選択等により所望の周期変化を得
ることができるため、広範な用途が期待できるものであ
る。
Description
【０００１】
【発明の技術分野】本発明は、時計やディスプレイの振
り子を駆動するための振り子駆動装置に関するものであ
る。
り子を駆動するための振り子駆動装置に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】周知の通り、振り子は振り子運動の等時
性を応用して掛時計や柱時計の時を刻む手段として用い
られていたもので、常に同じ周期で揺動運動するもので
ある。最近の時計には、このような振り子を用いて時を
刻むようにしたものは希となっており、時計の駆動手段
とは別系統の駆動手段の振り子によって時を刻んでいる
ように見せるいわゆる飾り振り子として採用されている
ものが多い。またこのような独立して駆動する振り子装
置は、ディスプレイや広告手段としても多く採用されて
いる。
性を応用して掛時計や柱時計の時を刻む手段として用い
られていたもので、常に同じ周期で揺動運動するもので
ある。最近の時計には、このような振り子を用いて時を
刻むようにしたものは希となっており、時計の駆動手段
とは別系統の駆動手段の振り子によって時を刻んでいる
ように見せるいわゆる飾り振り子として採用されている
ものが多い。またこのような独立して駆動する振り子装
置は、ディスプレイや広告手段としても多く採用されて
いる。
【０００３】ところで周知の通り、振り子駆動装置の駆
動源として振り子に永久磁石を取り付け、振り子が鉛直
になる位置において、この永久磁石の対向面又はこの上
下に位置するように駆動コイルを設けた駆動手段があ
る。振り子の揺動中にこの駆動コイルに電流を流して、
永久磁石とコイルとの間の吸引・反発力により、半永久
的に揺動運動を継続可能とするものである。このような
ものの一例として、コイルに流れる駆動電流を調整する
ことにより、消費電力を小さくした振子駆動装置が提案
されている（特開平７−７２８１２号公報）。
動源として振り子に永久磁石を取り付け、振り子が鉛直
になる位置において、この永久磁石の対向面又はこの上
下に位置するように駆動コイルを設けた駆動手段があ
る。振り子の揺動中にこの駆動コイルに電流を流して、
永久磁石とコイルとの間の吸引・反発力により、半永久
的に揺動運動を継続可能とするものである。このような
ものの一例として、コイルに流れる駆動電流を調整する
ことにより、消費電力を小さくした振子駆動装置が提案
されている（特開平７−７２８１２号公報）。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上記したように振り子
は、等時性に特徴を有するものであり、これに接する人
もそのように意識してこれを見ているのが一般的といえ
る。しかしながら振り子が常に同じ運動、しかも同じ振
幅及び同じ周期で揺動するというのはこれを見ている者
の側からすれば、単調で変り栄えのしないものとして認
識されることが多い。したがってこのような振り子装置
を飾り振り子やディスプレイ等として設置するものとし
ては物足りなさを感じさせられることを否めない。
は、等時性に特徴を有するものであり、これに接する人
もそのように意識してこれを見ているのが一般的といえ
る。しかしながら振り子が常に同じ運動、しかも同じ振
幅及び同じ周期で揺動するというのはこれを見ている者
の側からすれば、単調で変り栄えのしないものとして認
識されることが多い。したがってこのような振り子装置
を飾り振り子やディスプレイ等として設置するものとし
ては物足りなさを感じさせられることを否めない。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めに、本発明の振り子駆動装置は、磁性部材を設け、揺
動運動する振り子がこの磁性部材の近傍を通過する際の
永久磁石と磁性部材都の間の磁力の作用により、振り子
の揺動運動に制動力を及ぼすようにしたものである。元
来、振り子運動は同じ振幅で運動するものであることを
特徴とするものであるが、本発明は敢てこれを磁力の作
用により振幅に変化を持たせて振り子の運動に意外性を
与えることによる興趣を高めるようにしたものである。
めに、本発明の振り子駆動装置は、磁性部材を設け、揺
動運動する振り子がこの磁性部材の近傍を通過する際の
永久磁石と磁性部材都の間の磁力の作用により、振り子
の揺動運動に制動力を及ぼすようにしたものである。元
来、振り子運動は同じ振幅で運動するものであることを
特徴とするものであるが、本発明は敢てこれを磁力の作
用により振幅に変化を持たせて振り子の運動に意外性を
与えることによる興趣を高めるようにしたものである。
【０００６】
【発明の実施の形態】本発明の振り子駆動装置の特徴
は、振り竿に永久磁石が取り付けてある振り子と、この
永久磁石の揺動軌跡と対向する所定位置に設けてある駆
動コイルとを備え、駆動コイルへの通電を制御すること
により振り子を往復運動させる振り子駆動装置におい
て、この振り子駆動装置には、振り子に制動力を与える
磁性部材が設けてある。磁性部材は、制動力が振り子の
振幅の中央で最も強く働くように設けてあることが好ま
しい。
は、振り竿に永久磁石が取り付けてある振り子と、この
永久磁石の揺動軌跡と対向する所定位置に設けてある駆
動コイルとを備え、駆動コイルへの通電を制御すること
により振り子を往復運動させる振り子駆動装置におい
て、この振り子駆動装置には、振り子に制動力を与える
磁性部材が設けてある。磁性部材は、制動力が振り子の
振幅の中央で最も強く働くように設けてあることが好ま
しい。
【０００７】
【実施例】以下本発明の一実施例として、本発明を飾り
振り子を利用したディスプレイに適用したものについて
説明する。図１，２に示すように、前板１ａと後板１ｂ
とを所定間隔で対向するように固定してなるケース１に
振り子２が支軸３を介して取り付けてある。ケース１
は、下端部を平坦に形成して机上や飾り棚上などに載置
可能としてあり、前板１ａ及び後板１ｂの両板間の間隔
は、図示されていない側板部またはスペーサ部材によっ
て所定距離に保持されている。
振り子を利用したディスプレイに適用したものについて
説明する。図１，２に示すように、前板１ａと後板１ｂ
とを所定間隔で対向するように固定してなるケース１に
振り子２が支軸３を介して取り付けてある。ケース１
は、下端部を平坦に形成して机上や飾り棚上などに載置
可能としてあり、前板１ａ及び後板１ｂの両板間の間隔
は、図示されていない側板部またはスペーサ部材によっ
て所定距離に保持されている。
【０００８】振り子２は、支軸３を介してケース１に揺
動自在に支持されている帯状の振り竿４と、この振り竿
の下端部近傍に固着された２個の永久磁石５，５とによ
り構成されている。振り竿４の上端部には飾りＫを取り
付けるための取付穴４ａが設けてある。
動自在に支持されている帯状の振り竿４と、この振り竿
の下端部近傍に固着された２個の永久磁石５，５とによ
り構成されている。振り竿４の上端部には飾りＫを取り
付けるための取付穴４ａが設けてある。
【０００９】永久磁石５は円板状に形成されたものから
なり、振り竿４の下端部近傍の背面側に１対が並んだ状
態に固着してある。これらの永久磁石５，５と対向する
位置には、プリント基板６の背面に装着された駆動コイ
ル７が設けてある。
なり、振り竿４の下端部近傍の背面側に１対が並んだ状
態に固着してある。これらの永久磁石５，５と対向する
位置には、プリント基板６の背面に装着された駆動コイ
ル７が設けてある。
【００１０】図１に示すように、プリント基板６はケー
スの後板１ｂの前面側にスペーサ（図示略）を介して後
板１ｂと所定間隔を有するように取り付けてある。上記
した駆動コイル７はプリント基板６の背面に取り付けら
れており、永久磁石５，５とはこのプリント基板６を介
在させた状態で対向するように設けてある。
スの後板１ｂの前面側にスペーサ（図示略）を介して後
板１ｂと所定間隔を有するように取り付けてある。上記
した駆動コイル７はプリント基板６の背面に取り付けら
れており、永久磁石５，５とはこのプリント基板６を介
在させた状態で対向するように設けてある。
【００１１】プリント基板６には駆動コイル７の他、駆
動回路用の回路パターン（図示略）や、コンデンサ８な
どの回路素子を備えており、これらの素子により駆動回
路が構成されている。駆動回路への電力の供給はコード
９により行われる（図２参照）。
動回路用の回路パターン（図示略）や、コンデンサ８な
どの回路素子を備えており、これらの素子により駆動回
路が構成されている。駆動回路への電力の供給はコード
９により行われる（図２参照）。
【００１２】この振り子駆動装置は、振り子の周期に合
わせて数周期おきに駆動回路によって制御された電力を
駆動コイル７に供給することにより、振り竿４が支軸３
を中心として揺動運動を行い、それにより振り竿の上部
に設けられた揺動飾りＫを揺動させるようにしてある。
本発明では、振り子の停止位置の下方にこの振り子に制
動力を与えるための磁性部材１０が設けてあり、この磁
性部材は、制動力が振り子の振幅の中央で最も強く働く
ように設けてある。
わせて数周期おきに駆動回路によって制御された電力を
駆動コイル７に供給することにより、振り竿４が支軸３
を中心として揺動運動を行い、それにより振り竿の上部
に設けられた揺動飾りＫを揺動させるようにしてある。
本発明では、振り子の停止位置の下方にこの振り子に制
動力を与えるための磁性部材１０が設けてあり、この磁
性部材は、制動力が振り子の振幅の中央で最も強く働く
ように設けてある。
【００１３】図示してあるように、磁性部材１０は、冷
間圧延鋼板（ＳＰＣＣ）等の強磁性材をＬ字状の断面に
屈成したものからなり、その一辺が振り子２の振幅の中
央すなわち振り竿４が鉛直になった時の振り竿の延長上
に位置するように設けてある。この磁性部材１０はケー
スの前板１ａの背面側に接着剤（図示略）を介して固着
してあり、Ｌ字形に形成された部材の一辺の外面が上向
きになるように取り付けてある。したがって振り子が振
幅の中央になった時（鉛直状態になった時）、振り竿４
の先端部に取り付けられている永久磁石５が、磁性部材
１０に最も近接するようになっている。このため揺動運
動中の振り子の永久磁石５がこの磁性部材に接近した時
に両者間に吸引力が最大に働いて振り子２に制動力を与
え振り子の振幅を小さくさせる働きをする。
間圧延鋼板（ＳＰＣＣ）等の強磁性材をＬ字状の断面に
屈成したものからなり、その一辺が振り子２の振幅の中
央すなわち振り竿４が鉛直になった時の振り竿の延長上
に位置するように設けてある。この磁性部材１０はケー
スの前板１ａの背面側に接着剤（図示略）を介して固着
してあり、Ｌ字形に形成された部材の一辺の外面が上向
きになるように取り付けてある。したがって振り子が振
幅の中央になった時（鉛直状態になった時）、振り竿４
の先端部に取り付けられている永久磁石５が、磁性部材
１０に最も近接するようになっている。このため揺動運
動中の振り子の永久磁石５がこの磁性部材に接近した時
に両者間に吸引力が最大に働いて振り子２に制動力を与
え振り子の振幅を小さくさせる働きをする。
【００１４】このようにして、磁性部材１０を備えた振
り子駆動装置における振り子の揺動運動は上記の制動力
が働くことにより不規則なものとなる。すなわち、磁性
部材１０を備えられていない場合には、コイルへの電力
供給を受けて振り子２は規則的な揺動運動をしていたも
のが、磁性部材１０の存在により減衰されて段々と振幅
が短くなる。振幅が小さくなると、制動力が働く時間が
長くなり周期も短くなっていく。
り子駆動装置における振り子の揺動運動は上記の制動力
が働くことにより不規則なものとなる。すなわち、磁性
部材１０を備えられていない場合には、コイルへの電力
供給を受けて振り子２は規則的な揺動運動をしていたも
のが、磁性部材１０の存在により減衰されて段々と振幅
が短くなる。振幅が小さくなると、制動力が働く時間が
長くなり周期も短くなっていく。
【００１５】この場合駆動コイル７への電力供給は、数
回（例えば４回）往復する間は供給を停止しすると、減
衰されて振幅が段々と小さくなる。その後（例えば５回
目）に電力を供給するように制御すれば、再び振り子の
振幅が大きくなるとともに周期も長くなる。
回（例えば４回）往復する間は供給を停止しすると、減
衰されて振幅が段々と小さくなる。その後（例えば５回
目）に電力を供給するように制御すれば、再び振り子の
振幅が大きくなるとともに周期も長くなる。
【００１６】振り子に対する制動力の大きさは、振り子
の停止位置における永久磁石５と磁性部材１０との距離
により調整可能であり、振り子の揺動運動はこれらの各
要素の組み合わせにより種々のものが得られる。
の停止位置における永久磁石５と磁性部材１０との距離
により調整可能であり、振り子の揺動運動はこれらの各
要素の組み合わせにより種々のものが得られる。
【００１７】なお、本発明は定置型の飾り振り子を用い
たディスプレイの振り子駆動装置として説明してある
が、この他吊下型のディスプレイや時計の飾り振り子を
駆動するための振り子駆動装置等としても適用可能であ
る。
たディスプレイの振り子駆動装置として説明してある
が、この他吊下型のディスプレイや時計の飾り振り子を
駆動するための振り子駆動装置等としても適用可能であ
る。
【００１８】
【発明の効果】本発明によれば、振り子は規則的な運動
をするものであるとする従来の概念を打ち破って、不規
則な運動をさせることにより振り子の揺動運動に意外性
を与えることにより、この振り子を具体化したディスプ
レイ等の興趣を高めたものとすることができる。また本
発明は、駆動コイルの電力供給の制御や磁性部材の設置
位置の選択により様々な不規則運動が得られるので、広
範な用途に供することが可能である。
をするものであるとする従来の概念を打ち破って、不規
則な運動をさせることにより振り子の揺動運動に意外性
を与えることにより、この振り子を具体化したディスプ
レイ等の興趣を高めたものとすることができる。また本
発明は、駆動コイルの電力供給の制御や磁性部材の設置
位置の選択により様々な不規則運動が得られるので、広
範な用途に供することが可能である。
【図１】本発明の一実施例の構成を示す断面図である。
【図２】同、正面図である。
２ 振り子 ４ 振り竿 ５ 永久磁石 ７ 駆動コイル １０ 磁性部材
Claims (2)
- 【請求項１】 振り竿に永久磁石が取り付けてある振り
子と、上記永久磁石の揺動軌跡と対向する所定位置に設
けてある駆動コイルとを備え、上記駆動コイルへの通電
を制御することにより上記振り子を往復運動させる振り
子駆動装置において、 上記振り子駆動装置には、上記振り子に制動力を与える
磁性部材が設けてあることを特徴とする振り子駆動装
置。 - 【請求項２】 請求項１において、上記磁性部材は、上
記制動力が上記振り子の振幅の中央で最も強く働くよう
に設けてあることを特徴とする振り子駆動装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11088941A JP2000284730A (ja) | 1999-03-30 | 1999-03-30 | 振り子駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11088941A JP2000284730A (ja) | 1999-03-30 | 1999-03-30 | 振り子駆動装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000284730A true JP2000284730A (ja) | 2000-10-13 |
Family
ID=13956920
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11088941A Pending JP2000284730A (ja) | 1999-03-30 | 1999-03-30 | 振り子駆動装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000284730A (ja) |
Cited By (20)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| CN102193492A (zh) * | 2010-03-09 | 2011-09-21 | 株式会社南安精工 | 带摆的机芯及石英钟表 |
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-
1999
- 1999-03-30 JP JP11088941A patent/JP2000284730A/ja active Pending
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