JP2000283547A - 分離型空気調和機 - Google Patents

分離型空気調和機

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JP2000283547A
JP2000283547A JP2000077688A JP2000077688A JP2000283547A JP 2000283547 A JP2000283547 A JP 2000283547A JP 2000077688 A JP2000077688 A JP 2000077688A JP 2000077688 A JP2000077688 A JP 2000077688A JP 2000283547 A JP2000283547 A JP 2000283547A
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Japan
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heat exchanger
suction port
air conditioner
type air
separation type
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Application number
JP2000077688A
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English (en)
Inventor
Atsushi Yoshihashi
淳 吉橋
Teru Takamori
輝 高守
Natsuko Nishigaki
奈津子 西垣
Motoo Sano
基夫 佐野
Motoshige Sato
元重 佐藤
Yoshinori Tanigawa
喜則 谷川
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 小型室内機の熱交換面積の増加ができ高性能
熱交換できる分離型空気調和機を得る。 【解決手段】 上縁部及び下縁部がそれぞれ後退した形
状の前面熱交換器7を、室内機箱体1の前面吸込口3及び
上面吸込口4にそれぞれ対向する位置に設ける。また、
前面熱交換器7とは別体の背面熱交換器12を、前面熱交
換器7の背面側に、上縁部が前面熱交換器7の上縁部に近
接して上面吸込口4に対向する位置に、下縁部が前面熱
交換器7から離れる方向に傾斜して配置する。そして、
クロスフローファン6を室内機箱体1の吹出口5対応位置
に設ける。これによって、高さが低い室内機において熱
交換面積を増大することができ、熱交換能力を向上す
る。 【効果】 高さが低く小型の室内機により高性能熱交換
能力を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、室内機が分離された
分離型空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、例えば特開昭60−11843
0号公報に示された従来の分離型空気調和機を示す断面
図である。図において、(1)は分離型空気調和機の室内
機の箱体、(2)は箱体(1)前面の前パネル、(3)は前パネ
ル(2)の前面に設けられた前面吸込口、(4)は前パネル
(2)の上面に設けられた上面吸込口、(5)は前パネル(2)
の下面に設けられた吹出口、(6)はクロスフローファン
で、箱体(1)に設けられて吹出口(5)対応位置に配置され
ている。
【0003】(7)は箱体(1)に設けられた前面熱交換器
で、上縁部及び下縁部がそれぞれ後退して形成され前面
吸込口(3)及び上面吸込口(4)にそれぞれ対向する位置に
配置されている。(8)は前面熱交換器(7)のフィンで、多
数のアルミニウム板からなり、アルミニウム板が互いに
空隙を隔てて水平方向に重合状態に配置されると共に、
板面がクロスフローファン(6)の送風方向に沿って配置
されている。(9)は前面熱交換器(7)のヘアピンチューブ
で、フィン(8)を貫通する複数本の熱交換パイプによっ
て形成さている。(10)はそれぞれのフィン(8)の長手中
間の前面及び背面にそれぞれ形成された切欠部、(11)は
前面熱交換器(7)の前に配置されたフィルターである。
【0004】従来の分離型空気調和機は上記のように構
成され、クロスフローファン(6)の右回転動作により箱
体(1)の前面吸込口(3)及び上面吸込口(4)から被空調室
内の空気を吸込み、その空気中の塵埃がフィルター(11)
により除去される。そして前面熱交換器(7)により熱交
換を行い、吹出口(5)から調和された空気を被空調室内
へ送り出すようになっている。この場合、クロスフロー
ファン(6)は一般にそれの吸込み速度が箱体(1)の前面側
から上面側に向かって減少する特性を備えている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の分
離型空気調和機においては、上縁部及び下縁部がそれぞ
れ後退して形成され、前面吸込口(3)及び上面吸込口(4)
にそれぞれ対向する前面熱交換器(7)が設けられること
により箱体(1)の高さが低くなり室内機が小型化されて
いる。しかし、熱交換面積を十分増加させることが困難
であって熱交換の高性能化が妨げらるという問題点があ
った。また、クロスフローファン(6)の回転位置による
吸込み速度むらにより、前面熱交換器(7)への流入風速
が不均一となるという問題点もあった。
【0006】この発明は、かかる問題点を解消するため
になされたものであり、第1の目的は小型室内機の熱交
換面積を容易に増加させることができて、高性能熱交換
できる分離型空気調和機を得ることにある。また、第2
の目的は熱交換器への流入または流出速度の不均一を減
少して熱交換効率が向上した分離型空気調和機を得るこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の発明に係る分離型空気調和機においては、前パネルの
前面に前面吸込口を、上面に上面吸込口を、下面に吹出
口が設けられた室内機の箱体と、この箱体の上記吹出口
対応位置に設けられたクロスフローファンと、上縁部及
び下縁部がそれぞれ後退して形成され、上記前面吸込口
及び上面吸込口にそれぞれ対向する上記箱体内の位置に
配置された前面熱交換器と、この前面熱交換器とは別体
をなし、上記前面熱交換器の背面側に、上縁部がこの前
面熱交換器の上縁部に近接して上記上面吸込口に対向す
る位置に、下縁部が上記前面熱交換器から離れる方向に
傾斜して配置された背面熱交換器とが設けられる。
【0008】また、この発明の請求項2記載の発明に係
る分離型空気調和機においては、請求項1記載の発明に
おいて、背面熱交換器のフィンが前面熱交換器のフィン
の相互間隔よりも広い相互間隔に配置される。
【0009】また、この発明の請求項3記載の発明に係
る分離型空気調和機においては、請求項1または2記載
の発明において、上面吸込口の開口面積が前面吸込口の
開口面積よりも広くされる。
【0010】また、この発明の請求項4記載の発明に係
る分離型空気調和機においては、請求項1〜請求項3の
いずれかに記載の発明において、背面熱交換器の上部で
上面吸込口との間に、この背面熱交換器における空気の
流入速度を平均にする複数の分割ノズル送風路を形成し
た静翼ケーシングとが設けられる。
【0011】また、この発明の請求項5記載の発明に係
る分離型空気調和機においては、請求項1〜請求項3の
いずれかに記載の発明において、上縁が前面熱交換器及
び背面熱交換器の対向部に近接して配置されて下垂し下
縁部が前面熱交換器寄りに屈折された案内翼とが設けら
れる。
【0012】また、この発明の請求項6記載の発明に係
る分離型空気調和機においては、請求項1〜請求項5の
いずれかに記載の発明において、上面吸込口が互いに離
れて設けられた複数の開口部からなり、これら開口部の
箱体の前パネル寄り及び反上記前パネル寄りの開口部相
互が、前面熱交換器及び背面熱交換器の対向部に近接し
た中間部における開口部の相互間隔よりも広い相互間隔
で配置される。
【0013】
【作用】上記のように構成されたこの発明の請求項1記
載の発明では、同じ高さの室内機において熱交換面積を
増大することができ、熱交換能力が向上する。
【0014】また、上記のように構成されたこの発明の
請求項2記載の発明では、請求項1記載の分離型空気調
和機において、前面熱交換器及び背面熱交換器の前面に
おいて風速が均一化されてクロスフローファンを通過し
て吹出口から吹出す。
【0015】また、上記のように構成されたこの発明の
請求項3記載の発明では、請求項1または2記載の分離
型空気調和機において、前面吸込口の開口面積よりも広
い開口面積の上面吸込口から空気が吸込まれる。
【0016】また、上記のように構成されたこの発明の
請求項4記載の発明では、請求項1〜請求項3のいずれ
かに記載の分離型空気調和機において、静翼ケーシング
により背面熱交換器上部の空気流は減速流れになり、下
部は増速流れになって面熱交換器における空気の流入速
度が平均になる。
【0017】また、上記のように構成されたこの発明の
請求項5記載の発明では、請求項1〜請求項3のいずれ
かに記載の分離型空気調和機において、同じ高さの室内
機において熱交換面積を増大することができ、熱交換能
力が向上する。また、クロスフローファンに流入する空
気の合流による乱れが案内翼により解消されて、風速が
極端に変化する箇所がなくなる。
【0018】また、上記のように構成されたこの発明の
請求項6記載の発明では、請求項1〜請求項5のいずれ
かに記載の分離型空気調和機において、上面吸込口の縁
部寄りの開口部相互は、前面熱交換器及び背面熱交換器
の対向部に近接した中間部における開口部の相互間隔よ
りも広い相互間隔で設けられているため、前面熱交換器
及び背面熱交換器の対向部の風路抵抗が低くても、流入
した空気は熱交換器の前面において風速が均一化されて
クロスフローファンを通過して吹出口から吹出す。
【0019】
【実施例】実施例1.図1は、この発明の一実施例を示
す分離型空気調和機の断面図である。図において、(1)
は分離型空気調和機の室内機の箱体、(2)は箱体(1)前面
の前パネル、(3)は前パネル(2)の前面に設けられた前面
吸込口、(4)は前パネル(2)の上面に設けられた上面吸込
口、(5)は前パネル(2)の下面に設けられた吹出口、(6)
はクロスフローファンで、箱体(1)に設けられて吹出口
(5)対応位置に配置されている。
【0020】(7)は箱体(1)に設けられた前面熱交換器
で、上縁部及び下縁部がそれぞれ後退して形成され前面
吸込口(3)及び上面吸込口(4)にそれぞれ対向する位置に
配置されている。(8)は前面熱交換器(7)のフィンで、多
数のアルミニウム板からなり、アルミニウム板が互いに
空隙を隔てて水平方向に重合状態に配置されると共に、
板面がクロスフローファン(6)の送風方向に沿って配置
されている。(9)は前面熱交換器(7)のヘアピンチューブ
で、フィン(8)を貫通する複数本の熱交換パイプによっ
て形成さている。
【0021】(10)はそれぞれのフィン(8)の長手中間の
前面及び背面にそれぞれ形成された切欠部、(11)は前面
熱交換器(7)の前に配置されたフィルターである。(12)
は前面熱交換器(7)と同様に構成されて前面熱交換器(7)
とは別体をなす背面熱交換器で、前面熱交換器(7)の背
面側に上面吸込口(4)に対応して配置されている。
【0022】上記のように構成された分離型空気調和機
の室内機において、箱体(1)内の前面熱交換器(7)の上縁
に背面熱交換器(12)の上縁が近接して配置され、背面熱
交換器(12)の下縁側が前面熱交換器(7)から離れた位置
に配置される。これによって、同じ高さの箱体(1)を有
する室内機において熱交換面積を増大することができ、
熱交換能力が向上する。したがって、箱体(1)の高さが
低く小型の室内機において高性能熱交換能力を得ること
ができる。また、前面熱交換器(7)と背面熱交換器(12)
が別体となっているので、これらの相対関係位置を調整
することによって、箱体(1)の形状、大きさ及び寸法の
変更に適宜対応することが可能である。
【0023】また、前面熱交換器(7)と背面熱交換器(1
2)に囲まれた位置にクロスフローファン(6)が設けられ
る。また前パネル(2)の前面熱交換器(7)下縁部対応位置
に前面吸込口(3)が設けられ、前パネル(2)の前面熱交換
器(7)及び背面熱交換器(12)の上縁部対応位置に上面吸
込口(4)が設けられる。これにより、通風の循環を良好
にすることができる。
【0024】また、図1の実施例において、上面吸込口
(4)の開口面積を前面吸込口(3)の開口面積よりも広くす
ることにより吸気、排気が均衡して熱交換効率を向上す
ることができる。
【0025】実施例2.図2は、この発明の他の実施例
を示す図で、図1の熱交換器箇所の拡大斜視図相当図で
あり図2の他は図1と同様に構成されている。図におい
て、図1と同符号は相当部分を示し、(12)は前面熱交換
器(7)と同様に構成されて前面熱交換器(7)とは別体をな
す背面熱交換器で、前面熱交換器(7)の背面側に上面吸
込口(4)に対応して配置され、前面熱交換器(7)の上縁に
背面熱交換器(12)の上縁が空隙を形成して対向して配置
され、背面熱交換器(12)の下縁側が前面熱交換器(7)か
ら離れた位置に配置されている。また、背面熱交換器(1
2)はフィン(8)が前面熱交換器(7)のフィン(8)の相互間
隔よりも広い相互間隔に配置されている。
【0026】上記のように構成された分離型空気調和機
の室内機において、箱体(1)内の前面熱交換器(7)の上縁
に背面熱交換器(12)の上縁が近接して配置され、背面熱
交換器(12)の下縁側が前面熱交換器(7)から離れた位置
に配置される。これによって、同じ高さの箱体(1)を有
する室内機において熱交換面積を増大することができ、
熱交換能力が向上する。したがって、箱体(1)の高さが
低く小型の室内機において高性能熱交換能力を得ること
ができる。
【0027】また、図2の実施例において背面熱交換器
(12)はフィン(8)が前面熱交換器(7)のフィン(8)の相互
間隔よりも広い相互間隔に構成されているため、クロス
フローファン(6)本来の回転位置による吸込み速度の不
均一性があっても、前面熱交換器(7)及び背面熱交換器
(12)の前面において風速が均一化されてクロスフローフ
ァン(6)を通過して吹出口(5)から吹出す。したがって、
前面熱交換器(7)及び背面熱交換器(12)の風速不均一に
よって発生する騒音を少なくすることができる。
【0028】実施例3.図3も、この発明の他の実施例
を示す図で、図1の熱交換器箇所の上縁部拡大図相当図
であり図3の他は図1と同様に構成されている。図にお
いて、図1と同符号は相当部分を示し、(13)は箱体(1)
に設けられて背面熱交換(12)の上部に互いに離れて配置
された静翼ケーシング、(14)は静翼ケーシング(13)の相
互間に形成された複数の分割ノズル送風路である。
【0029】上記のように構成された分離型空気調和機
の室内機において、箱体(1)内の前面熱交換器(7)の上縁
に背面熱交換器(12)の上縁が近接して配置され、背面熱
交換器(12)の下縁側が前面熱交換器(7)から離れた位置
に配置される。これによって、同じ高さの箱体(1)を有
する室内機において熱交換面積を増大することができ、
熱交換能力が向上する。したがって、箱体(1)の高さが
低く小型の室内機において高性能熱交換能力を得ること
ができる。
【0030】また、図3の実施例において、クロスフロ
ーファン(6)の動作により空気が上面吸込口(4)から流入
し、分割ノズル送風路(14)を経て背面熱交換器(12)に流
入する。また、静翼ケーシング(13)は背面熱交換器(12)
における空気の流入速度を全て等しくするような形状に
成形される。即ち、背面熱交換器(12)上部への流入空気
流は静翼ケーシング(13)に当たり減速され、下部への流
入空気流は静翼ケーシング(13)のノズル作用により増速
されて、クロスフローファン(6)の特性による吸込み速
度不均一が解消される。したがって、熱交換器流入風速
が均一化し騒音を少なくすることができる。
【0031】実施例4.図4も、この発明の他の実施例
を示す図で、図1の熱交換器箇所の拡大図相当図であり
図4の他は図1と同様に構成されている。図において、
図1と同符号は相当部分を示し、(15)は箱体(1)に設け
られた案内翼で、上縁が前面熱交換器(7)と背面熱交換
器(12)の対向部に近接して配置されて下垂し下縁部が前
面熱交換器(7)寄りに屈折されている。
【0032】上記のように構成された分離型空気調和機
の室内機において、箱体(1)内の前面熱交換器(7)の上縁
に背面熱交換器(12)の上縁が近接して配置され、背面熱
交換器(12)の下縁が前面熱交換器(7)から離れた位置に
配置される。これによって、同じ高さの箱体(1)を有す
る室内機において熱交換面積を増大することができ、熱
交換能力が向上する。したがって、箱体(1)の高さが低
く小型の室内機において高性能熱交換能力を得ることが
できる。
【0033】また、図4の実施例において、クロスフロ
ーファン(6)の動作により空気が前面熱交換器(7)と背面
熱交換器(12)から案内翼(15)に沿ってクロスフローファ
ン(6)に流入する。また、案内翼(15)は前面熱交換器(7)
と背面熱交換器(12)の対向部からクロスフローファン
(6)までの空気の流線に沿う形状に成形される。なお、
この案内翼(15)の形状は、図5に示すθ1==−1°〜9
°、θ2==24°〜34°、L1==33mm〜43m
m、L2==63mm〜73mmである。そして、案内翼
(15)によりクロスフローファン(6)に流入する空気の合
流による乱れをなくし、風速が極端に変化する箇所をな
くすることができる。したがって、クロスフローファン
(6)の吸込み速度が不均一であっても、前面熱交換器(7)
と背面熱交換器(12)の対向部が低風路抵抗であっても、
熱交換器流入風速が均一化し騒音を少なくすることがで
きる。
【0034】実施例5.図5も、この発明の他の実施例
を示す分離型空気調和機の断面図である。図において、
図1と同符号は相当部分を示し、(4)は前パネル(2)の上
面に設けられた上面吸込口で、複数の開口部からなり前
パネル(2)寄り及び反前パネル(2)寄りにおいて開口部相
互は、中間部における開口部の相互間隔よりも広い相互
間隔に配置されている。
【0035】上記のように構成された分離型空気調和機
の室内機において、箱体(1)内の前面熱交換器(7)の上縁
に背面熱交換器(12)の上縁が近接して配置され、背面熱
交換器(12)の下縁が前面熱交換器(7)から離れた位置に
配置される。これによって、同じ高さの箱体(1)を有す
る室内機において熱交換面積を増大することができ、熱
交換能力が向上する。したがって、箱体(1)の高さが低
く小型の室内機において高性能熱交換能力を得ることが
できる。
【0036】また、図5の実施例において、上面吸込口
(4)の前パネル(2)寄り及び反前パネル(2)寄りにおける
開口部相互は、中間部における開口部の相互間隔よりも
広い相互間隔で設けられている。このため、前面熱交換
器(7)と背面熱交換器(12)の対向部の風路抵抗が低くて
も、クロスフローファン(6)の動作により前面吸込口(3)
及び上面吸込口(4)から流入した空気は前面熱交換器(7)
及び背面熱交換器(12)の前面において風速が均一化され
てクロスフローファン(6)を通過して吹出口(5)から吹出
す。したがって、前面熱交換器(7)及び背面熱交換器(1
2)の風速不均一によって発生する騒音を少なくすること
ができる。
【0037】また、上縁部及び下縁部がそれぞれ後退し
た前面熱交換器(7)並びに前面熱交換器(7)の背面側に配
置された背面熱交換器(12)によって熱交換器が構成され
る。そして、この熱交換器を覆う集塵手段(11)が設けら
れるので、効率の良い集塵作用を得ることができる。ま
た、背面熱交換器(12)の少なくとも半分と前面熱交換器
(7)を集塵手段(11)によって覆うことにより、所要の集
塵作用を得ることができる。
【0038】
【発明の効果】この発明の請求項1記載の発明は以上説
明したように、室内機に上縁部及び下縁部がそれぞれ後
退して形成された前面熱交換器と、前面熱交換器とは別
体の背面熱交換器を背面側に配置したものである。これ
によって、同じ高さの室内機において熱交換面積を増大
することができ、熱交換能力が向上する。したがって、
高さが低い小型の室内機により高性能熱交換能力を得る
効果がある。また、前面熱交換器(7)と背面熱交換器(1
2)が別体となっているので、これらの相対関係位置を調
整することによって、箱体(1)の形状、大きさ及び寸法
の変更に適宜対応することが可能である。
【0039】また、この発明の請求項2記載の発明は以
上説明したように、請求項1記載の発明において、背面
熱交換器のフィンが前面熱交換器のフィンの相互間隔よ
りも広い相互間隔に配置されたものである。これによっ
て、請求項1記載の発明の効果の外に、前面熱交換器及
び背面熱交換器の上部付近の風速不均一によって発生す
る気流騒音を少なくする効果がある。
【0040】また、この発明の請求項3記載の発明は以
上説明したように、請求項1または2記載の発明におい
て、上面吸込口の開口面積を前面吸込口の開口面積より
も広くしたものである。これによって、請求項1または
2記載の発明の効果の外に、吸入、排出空気の均衡、循
環を良好にして熱交換効率を向上する効果がある。
【0041】また、この発明の請求項4記載の発明は以
上説明したように、請求項1〜請求項3のいずれかに記
載の発明において、背面熱交換器における空気の流入速
度を平均にする複数の分割ノズル送風路を形成した静翼
ケーシングを設けたものである。これによって、請求項
1〜請求項3のいずれかに記載の発明の効果の外に、熱
交換器流入風速が均一化し騒音を少なくする効果があ
る。
【0042】また、この発明の請求項5記載の発明は以
上説明したように、請求項1〜請求項3のいずれかに記
載の発明において、上縁が前面熱交換器及び背面熱交換
器の対向部に配置されて下縁部が前面熱交換器寄りに屈
折された案内翼を設けたものである。これによって、請
求項1〜請求項3のいずれかに記載の発明の効果の外
に、案内翼によりクロスフローファンに流入する空気の
合流による乱れをなくし、風速が極端に変化する箇所が
なくなる。したがって、熱交換器流入風速が均一化し騒
音を少なくする効果がある。
【0043】また、この発明の請求項6載の発明は以上
説明したように、請求項1〜請求項5のいずれかに記載
の発明において、室内機の上面に設けられて前部寄り及
び後部寄りの開口部相互が、前面熱交換器及び背面熱交
換器の対向部に近接した中間部における開口部の相互間
隔よりも広い相互間隔で配置された上面吸込口を設けた
ものである。これによって、請求項1〜請求項5のいず
れかに記載の発明の効果の外に、流入した空気は熱交換
器の前面において風速が均一化されてクロスフローファ
ンを通過して吹出口から吹出し、前面熱交換器及び背面
熱交換器の風速不均一によって発生する騒音を少なくす
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示す分離型空気調和機の
断面図。
【図2】この発明の実施例2を示す図1の熱交換器箇所
の拡大斜視図相当図。
【図3】この発明の実施例3を示す図1の熱交換器箇所
の上縁部拡大図相当図。
【図4】この発明の実施例4を示す図1の熱交換器箇所
の拡大図相当図。
【図5】この発明の実施例5を示す分離型空気調和機の
断面図。
【図6】従来の分離型空気調和機を示す断面図。
【符号の説明】
1 箱体、2 前パネル、3 前面吸込口、4 上面吸
込口、6 クロスフローファン、ファン、7 前面熱交
換器、8 フィン、12 背面熱交換器、13静翼ケー
シング、14 分割ノズル送風路、15 案内翼。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西垣 奈津子 静岡市小鹿三丁目18番1号 三菱電機株式 会社静岡製作所内 (72)発明者 佐野 基夫 静岡市小鹿三丁目18番1号 三菱電機株式 会社静岡製作所内 (72)発明者 佐藤 元重 静岡市小鹿三丁目18番1号 三菱電機エン ジニアリング株式会社名古屋事業所静岡支 所内 (72)発明者 谷川 喜則 静岡市小鹿三丁目18番1号 三菱電機エン ジニアリング株式会社名古屋事業所静岡支 所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前パネルの前面に前面吸込口を、上面に
    上面吸込口を、下面に吹出口が設けられた室内機の箱体
    と、この箱体の上記吹出口対応位置に設けられたクロス
    フローファンと、上縁部及び下縁部がそれぞれ後退して
    形成され、上記前面吸込口及び上面吸込口にそれぞれ対
    向する上記箱体内の位置に配置された前面熱交換器と、
    この前面熱交換器とは別体をなし、上記前面熱交換器の
    背面側に、上縁部がこの前面熱交換器の上縁部に近接し
    て上記上面吸込口に対向する位置に、下縁部が上記前面
    熱交換器から離れる方向に傾斜して配置された背面熱交
    換器とを備えた分離型空気調和機。
  2. 【請求項2】 背面熱交換器のフィンが前面熱交換器の
    フィンの相互間隔よりも広い相互間隔に配置されたこと
    を特徴とする請求項1記載の分離型空気調和機。
  3. 【請求項3】 上面吸込口の開口面積を前面吸込口の開
    口面積よりも広くしたことを特徴とする請求項1または
    2記載の分離型空気調和機。
  4. 【請求項4】 背面熱交換器の上部で上面吸込口との間
    に、この背面熱交換器における空気の流入速度を平均に
    する複数の分割ノズル送風路を形成した静翼ケーシング
    を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれ
    かに記載の分離型空気調和機。
  5. 【請求項5】 上縁が前面熱交換器及び背面熱交換器の
    対向部に近接して配置されて下垂し下縁部が上記前面熱
    交換器寄りに屈折された案内翼を、上記前面熱交換器及
    び背面熱交換器の対向部とクロスフローファンとの間に
    設けたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか
    に記載の分離型空気調和機。
  6. 【請求項6】 上面吸込口が互いに離れて設けられた複
    数の開口部からなり、これら開口部の箱体の前パネル寄
    り及び反上記前パネル寄りの開口部相互が、前面熱交換
    器及び背面熱交換器の対向部に近接した中間部における
    開口部の相互間隔よりも広い相互間隔で配置されたこと
    を特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の分
    離型空気調和機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112944487A (zh) * 2021-04-07 2021-06-11 珠海格力电器股份有限公司 过滤结构、通风装置和空调器

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