JP2000283262A - 歯車用鋼、ドライブプレートギヤ及びその製造方法 - Google Patents

歯車用鋼、ドライブプレートギヤ及びその製造方法

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JP2000283262A
JP2000283262A JP11089918A JP8991899A JP2000283262A JP 2000283262 A JP2000283262 A JP 2000283262A JP 11089918 A JP11089918 A JP 11089918A JP 8991899 A JP8991899 A JP 8991899A JP 2000283262 A JP2000283262 A JP 2000283262A
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rim
outer peripheral
drive plate
rolling
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Hiroshi Watanabe
浩 渡辺
Masakiyo Oya
雅清 大矢
Masahito Shibata
雅人 柴田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ギヤ成形時におけるギヤ端部の割れを防止す
ることができ、かつギヤ成形ツールの寿命の向上を図る
ことができる歯車用鋼、ドライブプレートギヤ及びその
製造方法を提供することを課題としている。 【解決手段】 C:0.32〜0.38%、Si:0.
1%以下、Mn:0.60〜0.90%、P:0.03
%以下、S:0.035%以下を含有する鋼によって構
成されていることを特徴とする歯車用鋼、この歯車用鋼
を用いたドライブプレートギヤ及びその製造方法を提供
している。そして、上記成分の歯車用鋼を用いて円筒状
の厚肉部を冷間加工により成形した後、この厚肉部の外
周にギヤを成形する場合における、ギヤ端部の割れを防
止することができると共に、ギヤ成形ツールの寿命を向
上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、転造により歯を
成形するのに最適な歯車用鋼、この歯車用鋼を用いた歯
車であってエンジンの始動の際に使用されるドライブプ
レートギヤ及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の歯車用鋼としては、例えば日本
工業規格(JIS)に規定されたS35C材がある。こ
のS35C材の成分は重量基準で、C:0.32〜0.
38%、Si:0.15〜0.35%、Mn:0.60
〜0.90%、P:0.03%以下、S:0.035%
以下を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなる
もので構成されている。
【0003】また、ドライブプレートギヤは、エンジン
の回転をトランスミッション側に伝えると共に、外周に
設けたギヤによってスタータモータの回転をエンジンに
伝えるようになっている。
【0004】このようなドライブプレートギヤは、通常
上記S35C材によって冷間加工によって製造される。
すなわち、ドライブプレートギヤを製造する際には、円
板状のもので提供されたS35Cの素材の外周部に厚肉
部を成形した後、その厚肉部の外周にギヤを転造するこ
とになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記S35
C材を使用すると、厚肉部を成形する時に硬度が上昇す
るため、ギヤを成形する際にそのギヤの端部(歯幅方向
の端部)に割れが発生しやすくなるという不具合があっ
た。また、厚肉部の硬度が高いため、ギヤ成形ツールの
寿命が極端に低下するという欠点もあった。
【0006】この発明は、上記事情に鑑みてなされたも
のであり、ギヤ成形時におけるギヤ端部の割れを防止す
ることができ、かつギヤ成形ツールの寿命の向上を図る
ことができる歯車用鋼、ドライブプレートギヤ及びその
製造方法を提供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、C:0.32〜0.38
%、Si:0.1%以下、Mn:0.60〜0.90
%、P:0.03%以下、S:0.035%以下を含有
する鋼によって構成されていることを特徴とする歯車用
鋼を提供している。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の歯
車用鋼によって成形されたドライブプレートギヤであっ
て、アーム(1)の外周部に円環状に形成され、軸方向
に所定の厚さを有するリム(2)と、このリム(2)の
外周面に転造された複数の歯(3)とを有してなり、前
記リム(2)は、その内周面を支持する内周支持面(6
1a)であって、転造時のリム(2)の流れに抵抗を与
える抵抗手段を有する内周支持面(61a)を備えた成
形支持金型(6)によって保持された状態で、外周面側
から前記歯(3)が転造されていることを特徴とするド
ライブプレートギヤを提供している。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1記載の歯
車用鋼によって成形するドライブプレートギヤの製造方
法であって、アーム(1)の外周部に円環状に形成さ
れ、軸方向に所定の厚さを有するリム(2)の外周面に
複数の歯(3)を転造により形成する方法を用いてな
り、前記リム(2)の内周面を支持する内周支持面(6
1a)であって、転造時のリム(2)の流れに抵抗を与
える抵抗手段を有する内周支持面(61a)を備えた成
形支持金型(6)によって、リム(2)を内周面側から
保持しながら、同リム(2)の外周面に前記歯(3)を
転造することを特徴とするドライブプレートギヤの製造
方法を提供している。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項1記載の歯
車用鋼からなる円板の中央部にエンジンのクランクシャ
フト(120)への取付部(111a)を有するととも
に、外周部にトルクコンバータ(140)への取付部
(111d)を有し、外周縁に歯部(113)を形成し
た円筒部(112)を備えたドライブプレートギヤにお
いて、前記円筒部(112)と前記クランクシャフト
(120)への取付部(111a)との間の中間部分
は、このドライブプレートギヤに取付けるトルクコンバ
ータ(140)の振動を吸収するよう薄肉に形成されて
可撓性を有し、かつ、前記円筒部(112)は、歯車用
鋼による円板の外周縁の両側面端部を増肉して厚肉に形
成されており、この厚肉の円筒部(112)外周面に歯
部(113)が転造により形成されていることを特徴と
するドライブプレートギヤを提供している。
【0011】請求項5記載の発明は、請求項1記載の歯
車用鋼からなる薄肉の円板状素材を塑性加工してその円
板部の外周端面に円板部と同一の軸線を有する円筒部
(112)を形成し、この円筒部(112)の外周面に
歯部(113)を転造するドライブプレートギヤの製造
方法であって、前記円板状素材の外周面に同期回転する
ローラを半径方向から内方に向けて押し付けることで、
前記円板状素材の外周部の両側両端部を増肉して厚肉の
円筒部(112)を形成した後、この円筒部(112)
の外周面に歯部(113)を転造することを特徴とする
ドライブプレートギヤの製造方法を提供している。
【0012】そして、上記のように構成された請求項1
記載の発明においては、各成分を重量基準で示してお
り、残部がFe(鉄)及び不可避的不純物からなってい
る。ただし、Si以外はJISにおけるS35C材に相
当する成分によって構成されている。そして、Siを
0.1%以下にすることにより、円板状の周縁部をその
軸方向に厚肉にするような冷間加工をした場合、その厚
肉部の硬度上昇がS35C材に比べて小さくなり、伸び
も向上する。このため、厚肉部にギヤを成形する際のギ
ヤ端部の割れを防止することができると共に、ギヤ成形
ツールの寿命を向上させることができる。しかも、Si
を0.1%以下にすることにより、降伏点が上昇するた
め、円板の耐久性を向上させることができる。
【0013】請求項2記載の発明においては、リム
(2)の内周面を内周支持面(61a)で支持した状態
で、リム(2)の外周面に歯(3)を転造するようにな
っており、内周支持面(61a)には転造時のリム
(2)の流れに移動抵抗を与える抵抗手段が設けられて
いるから、転造の際に圧迫されたリム(2)がその端面
側に逃げるのを抑制することができる。このため、転造
の際のリム(2)の逃げ量が少ないから、リム(2)に
多くの余肉を設けなくても転造によって正確な歯(3)
を成形することができる。
【0014】さらに、抵抗手段によって転造時のリム
(2)の流れを抑制することができるものの、リム
(2)の流れを強制的に強固に拘束することがないか
ら、リム(2)に生じる材料の硬化や残留応力の低減を
図ることができる。したがって、転造した歯(3)の底
部の成形割れを防止することができると共に、歯(3)
の精度の向上を図ることができる。
【0015】さらに、本願の成分を有する歯車用鋼を用
いることで、アーム(1)(リムとクランク軸側に連結
するための貫通孔(11)、(12)の間のプレート
部)の耐久性を向上させることができる。
【0016】請求項3記載の発明においては、請求項2
記載の発明と同様の作用を奏する。
【0017】しかも、リム(2)を拘束凹部によって凹
状に拘束するような構造になっていないから、転造する
ための工具と成形支持金型(6)の内周支持面(61
a)との間の隙間を大きくあけておくことができる。こ
のため、転造の際に素材が端面側に逃げても、この素材
が転造のための例えば成形ツールと成形支持金型(6)
との間に挟まって、成形ツールをリム(2)に押し付け
る力(F)が増加してしまうということがない。したが
って、成形支持金型(6)などの転造ツールの寿命の向
上を図ることができる。
【0018】さらに、本願の成分を有する歯車用鋼は、
硬度上昇が小さく、また伸びが向上するため、厚肉部に
ギヤを成形する際のギヤ端部の割れを防止することがで
きるとともに、ギヤ成形ツールの寿命を向上させること
ができる。
【0019】請求項4記載の発明においては、ドライブ
プレートギヤは厚肉の円筒部(112)と取付部(11
1a)との間の中間部分を、ドライブプレートギヤに取
付けるトルクコンバータ(140)の振動を吸収するよ
う薄肉に形成されて可撓性を有し、外周部の両側面端部
を増肉して厚肉に形成した円筒部(112)の外周面に
歯部(113)を一体に形成するようにしたから、歯部
(113)の強度を確保しながら板厚を薄くして可撓性
を低下させることがなく、これにより、トルクコンバー
タ(140)の振動を十分に吸収し、上記振動がエンジ
ン側に伝達されるのを防止することができる一方、軽量
化を図ることができる。
【0020】さらに、本願の成分を有する歯車用鋼を用
いることで、厚肉の円筒部とクランク軸側に連結するた
めの貫通孔(111c)、(111b)の間のプレート
部の耐久性を向上させることができる。
【0021】請求項5記載の発明においては、上述した
ドライブプレートギヤの成形に当たり、円板状素材の外
周面に同期回転するローラを半径方向から内方に向けて
押し付けることで、前記円板状素材の外周部の両側両端
部を増肉して厚肉の円筒部(112)を形成した後、こ
の円筒部(112)の外周面に歯部(113)を転造す
るようにしたから、薄肉の歯車用鋼による円板の外周
に、必要強度の歯部(113)を容易に成形することが
でき、歯部(113)の強度を向上させることができる
とともに、可撓性を有してトルクコンバータ(140)
の振動がエンジンに伝達されないようにしたドライブプ
レートギヤを容易に製造することができる。また従来用
いていたような溶接等の固着工程が不用となり、製造費
を大幅に減少させることができる。
【0022】さらに、本願の成分を有する歯車用鋼は、
硬度上昇が小さく、また伸びが向上するため、厚肉部に
ギヤを成形する際のギヤ端部の割れを防止することがで
きるとともに、ギヤ成形ツールの寿命を向上させること
ができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を実
施例に基づき、図1〜図18を参照して説明する。な
お、図1〜図4は第1実施例、図5は第2実施例、図6
は第3実施例、図7は第4実施例、図8は第5実施例、
図9は第6実施例、図10は第7実施例、図11〜図1
8は第8実施例を示している。
【0024】まず、図1〜図4を参照して第1実施例を
説明する。ただし、ドライブプレートギヤの構造につい
てその製造方法を示しながら説明する。
【0025】この第1実施例で示すドライブプレートギ
ヤは、図2及び図3に示すように、アーム1と、リム2
と、歯3によって一体的に形成されている。アーム1
は、円板状に形成されたものであり、軸心から半径方向
における等しい位置に、かつ周方向に等間隔となる位置
に、それぞれエンジンのクランク軸側に連結するための
貫通孔11、12、肉抜き孔13、トランスミッション
側に連結するための貫通孔14が形成されている。ま
た、アーム1は、軸心を中心にして回転対称となるよう
に屈曲成形されている。
【0026】リム2は、円板状に形成された素材の外周
部を例えばすえ込み加工(冷間加工)により軸方向に厚
く形成したものであって、軸方向に所定の厚さを有する
円筒状(円環状)のものとなっている。図4において二
点鎖線で示す符号21の部分は、すえ込み加工後におけ
るリム2に対応する厚肉部の形状を示している。歯3
は、歯車の各歯を構成するものであって、図4に示すよ
うに、成形支持金型4によって拘束されたリム2の外周
面を成形ツール5により転造(冷間加工)することによ
って成形されたものである。
【0027】成形支持金型4は、第1の成形支持金型4
1と、第2の成形支持金型42とでアーム1を両面から
挟んで保持すると共に、第1の成形支持金型41及び第
2の成形支持金型42の合わせ部に設けられた拘束凹部
4aによって、リム2の内周面及び軸方向の両端面を拘
束するようになっている。そして、拘束凹部4aでリム
2を拘束しながら、この成形ツール5で歯3を転造する
ことによって、転造の際に圧迫された素材が外側(リム
2の端面側)に逃げるのを防止するようになっている。
【0028】すなわち、素材の逃げが少ないから、リム
2に多くの余肉を設けなくても成形ツール5に一致する
正確な歯3を成形することができる。なお、拘束凹部4
aからはみ出したリム2の部分は切削加工等により取り
除かれる。
【0029】ただしこの場合には、拘束凹部4aからは
み出した素材が成形支持金型4の外周面4bと、成形ツ
ール5の外周面との間に挟まるため、転造の際に成形ツ
ール5をリム2に押し付ける力Fが急激に増加してしま
うと共に、この力Fの増加により成形ツール5や成形支
持金型4を傷めることになるという欠点がある。
【0030】このため、この実施例で示すドライブプレ
ートギヤでは、特に、図1に示すように、アーム1の外
周部に円環状に形成され、軸方向に所定の厚さを有する
リム2と、このリム2の外周面に転造された複数の歯3
とを有するものであって、リム2は、その内周面を支持
する内周支持面61aであって、転造時のリム2の流れ
に抵抗を与える抵抗手段を有する内周支持面61aを備
えた成形支持金型6によって保持された状態で、外周面
側から歯3が転造されていることを特徴としている。
【0031】そして、上記抵抗手段は、内周支持面61
aに形成されたものであって、リム2の軸方向の端面側
に向かうにしたがって(アーム1から離れるにしたがっ
て)半径方向外側(外周側)に位置するように傾けられ
た傾斜面61bによって構成されていることを特徴とし
ている。傾斜面61bの傾き、すなわちテーパ角度(傾
斜角度)Tは、2度から10度になっている。
【0032】また、ドライブプレートギヤの素材は、上
述したアーム1の厚さに相当する厚さの円板状に形成さ
れたものであって、重量基準で、C:0.32〜0.3
8%、Si:0.1%以下、Mn:0.60〜0.90
%、P:0.03%以下、S:0.035%以下を含有
し、残部がFe(鉄)及び不可避的不純物からなる歯車
用鋼によって構成されている。ただし、Si以外はJI
SにおけるS35C材に相当する成分によって構成され
ている。
【0033】以下、上記構成についてさらに詳細に説明
する。すなわち、リム2は、ほぼ円筒状に形成されたも
のであって、そのすえ込み加工後で歯3を形成する前の
状態としての厚肉部21の断面形状が矩形状に形成され
かつアーム1に対して一方の側に突出するように形成さ
れている。なお、リム2の内面は、すえ込み加工等によ
り、上記内周支持面61aに形成された傾斜面61bの
テーパ角度Tと一致するようにテーパ状に斜めに形成し
ておくことが好ましい。
【0034】そして、成形支持金型6は、第1の成形支
持金型61と、第2の成形支持金型62とによって構成
されている。第1の成形支持金型61は、内周支持面6
1aにおける傾斜面61bでリム2の内周面を実際に支
持するようになっており、この傾斜面61bが上述のよ
うに抵抗手段になっている。この傾斜面61bは、円錐
台の側面の形状をしており、歯3の転造の初期において
リム2の内周面の全体を保持することはもちろんのこ
と、転造によってリム2の端面側にはみ出した余肉につ
いても十分保持することが可能なように、第1の成形支
持金型61における内側面61cから外側面61d側に
向かう内周支持面61aの広い範囲に形成されている。
【0035】一方、第2の成形支持金型62の傾斜面6
2bも、円錐台の側面の形状をしている。この傾斜面6
2bは、歯3の転造の初期においてはリム2の内周面を
保持することはないが、転造によって生じた余肉を十分
保持することが可能な範囲に形成されている。この実施
例の場合には、内周支持面62aの全体、すなわち内側
面62cから外側面62dに至る内周支持面62aの全
体が傾斜面62bになっている。なお、アーム1に対し
てリム2が両側に突出している場合には、内周支持面6
2aに設けた傾斜面62bは、転造の初期からリム2の
内周面を支持することになる。
【0036】また、第1の成形支持金型61には、アー
ム1を支持する内側面61cに、突起61eが設けられ
ている。この突起61eは、円錐状に形成されており、
第1の成形支持金型61の軸心(図示せず)から同一半
径位置にあって、周方向に等間隔に複数設けられてい
る。そして、突起61bは、図面上、大きく誇張して示
しているが、アーム1の強度が低減しない程度の小さな
ものを複数設けたものとなっている。
【0037】さらに、成形ツール5は、その外周面に歯
3を転送するための歯が形成され、その歯幅は、歯3の
転造の際にリム2が端面側へ逃げるのを阻止しないよう
にすると共に、はみ出さないように十分に厚く形成され
ている。
【0038】上記のように形成されたドライブプレート
ギヤにおいては、リム2の内周面を内周支持面61a、
62aで支持した状態で(ただし、62aは転造初期に
は支持していない)、リム2の外周面に歯3を転造する
ようになっており、内周支持面61a、62aには転造
時のリム2の流れに移動抵抗を与える抵抗手段としての
傾斜面61b、62bが設けられているから、転造の際
に圧迫されたリム2がその一方の端面側あるいは他方の
端面側に逃げるのを抑制することができる。すなわち、
抵抗手段がアーム1から離れるにしたがって半径方向外
側に位置するように傾けられた傾斜面61b、62bに
よって構成されているから、この傾斜面61b、62b
からの反力によって、転造時にリム2が各端面側へ逃げ
ようとするのを抑制することができる。
【0039】このため、転造の際のリム2の逃げ量が少
ないから、リム2に多くの余肉を設けなくても、成形ツ
ール5に一致する正確な歯3を成形することができる。
そして、抵抗手段の構造が傾斜面61b、62bだけの
全く簡単な構造になっているから、リム2を凹状に拘束
する拘束凹部4a(図4参照)を設ける場合に比べて、
コストの低減を図ることができる。しかも、リム2は、
傾斜面61bによって、一方の端部が薄くなり、強度の
必要なアーム1側の基部が厚くなるから、強度の向上を
図りつつ、重量の低減を図ることができるという利点も
ある。
【0040】さらに、リム2を拘束凹部4a(図4参
照)によって拘束するような構造になっていないから、
成形ツール5の外周面と、成形支持金型6の内周支持面
61a、62a(傾斜面61b、62b)との間の隙間
を大きくあけておくことができる。このため、転造の際
にリム2が各端面側に逃げても、その逃げた素材部分が
成形ツール5と成形支持金型6との間に挟まって、成形
ツール5をリム2に押し付ける力Fが増加してしまうと
いうことがない。したがって、成形ツール5や成形支持
金型6などの転造ツールの寿命の向上を図ることができ
る。なお、リム2の端面から外側にはみ出した素材部分
は、切削加工等により取り除く。
【0041】また、傾斜面61b、62bによって転造
時のリム2の流れを抑制することができるものの、リム
2の流れを強制的に強固に拘束することがないから、リ
ム2に生じる材料の硬化や残留応力の低減を図ることが
できる。すなわち、リム2の流れを抑制する力は傾斜面
61bのテーパ角度Tによって決まるが、そのテーパ角
度Tが2度から10度になっていて、リム2の流れを抑
制することが可能で、かつリム2の流れを強固に拘束し
ない程度になっているから、転造によるリム2の硬化、
残留応力を低減することができる。したがって、転造し
た歯3の底部の成形割れを防止することができると共
に、歯3の精度の向上を図ることができる。
【0042】さらに、成形ツール5によって転造する
と、その際に押圧されたリム2の一部がアーム1を圧迫
し、その軸心を挟んで反対側に位置するリム2側に材料
を押し出すような作用が生じる。しかし、第1の成形支
持金型61の内側面61cに突起61eが設けられてい
るから、成形ツール5に押されて材料がアーム1内に入
ろうとするのを防止することができると共に、材料がア
ーム1から反対側のリム2に押し出されるのを防止する
ことができる。したがって、各歯3の集合としての歯車
の精度の向上を図ることができる。
【0043】そして、ドライブプレートギヤの素材とし
ては、その成分がJISにおけるS35C材にほぼ相当
し、Siが0.1%以下になっているから、円板状に形
成されたアーム1の周縁部をその軸方向に厚肉にするよ
うな冷間加工をした場合、その厚肉部21としてのリム
2の硬度上昇がS35C材に比べて小さくなり、伸びも
向上する。このため、リム2に歯3を成形する際の歯3
の歯幅方向の端部の割れを防止することができると共
に、ギヤ成形ツールとしての成形ツール5の寿命を向上
させることができる。しかも、Siを0.1%以下にす
ることにより、降伏点が上昇するため、アームの耐久性
の向上を図ることができる。
【0044】さらに、本願の成分を有する歯車用鋼を用
いることで、アーム1(リムとクランク軸側に連結する
ための貫通孔11、12の間のプレート部)の耐久性を
向上させることができる。
【0045】因みに、円板の周縁部の厚さが2.6mm
のものを軸方向に12mm、半径方向に7mmの厚さに
冷間加工で増肉した場合、S35C材では硬度がHRB
74からHRB108に上昇するのに対して、本実施例
の歯車用鋼(Si:0.1%)では、HRB102まで
しか上昇しなかった。また、伸びは、S35C材が38
%から15%に低下したのに対して、本実施例の歯車用
鋼では、19%までしか低下しなかった。
【0046】なお、図示はしないが、第2の成形支持金
型62の内側面62cにも上述した突起61eと同様の
突起を設けることが好ましい。ただし、この突起は、半
径方向においても周方向においても、上記突起61eと
は一致しない位置に設けることがアーム1の強度の低下
を防止する上で望ましい。また、貫通孔11、12、1
4、肉抜き孔13については、その形状及び位置の精度
を高める上で、歯3の転造後に形成することが好まし
い。
【0047】次ぎに、この発明の第2実施例を図5を参
照して説明する。ただし、第1実施例に示す構成要素と
共通する要素には同一の符号を付し、その説明を簡略化
する。この第2実施例が第1実施例と異なる点は、各傾
斜面61b、62bに複数の凸部61f、62fを設け
ている点である。
【0048】すなわち、凸部61f、62fは、断面三
角形状のものが各傾斜面61b、62b上に隣接するよ
うに設けられている。この結果、傾斜面61bは、凸部
61fによって凹凸が繰り返し形成された状態になって
いる。
【0049】また、一方の凸部61fは、傾斜面61b
上にあって周方向に一周するように形成されていると共
に、歯3を転造した後にドライブプレートギヤを第1の
成形支持金型61(成形支持金型6)からノックアウト
することが可能な程度の高さ以下でかつリム2の流れに
抵抗を与える高さ以上のもので構成されている。また、
他方の凸部62fについても、上記凸部61fと同様に
形成されている。
【0050】上記のように構成されたドライブプレート
ギヤにおいては、抵抗手段が内周支持面61a、62a
に形成された凸部61f、62fによって構成されてい
るから、凸部61f、62fの高さなどの大きさ、数等
によって、リム2の流れを抑制する程度を変化させるこ
とができる。
【0051】また、各凸部61f、62fが傾斜面61
b、62bにおいて周方向に一周するように形成されて
いるから、リム2の端面側(アーム1から離れる方向)
への流れを周方向において均等に抑制することができ
る。
【0052】さらに、抵抗手段としての傾斜面61b、
62bと凸部61f、61fとを双方とも有しているか
ら、その相乗効果により、リム2の流れを抑制する効果
がさらに強くなる。そして、凸部61f、62fが傾斜
面61b、62b上に形成されているから、各凸部61
f、62fが高くなっても、ドライブプレートギヤを第
1の成形支持金型61や第2の成形支持金型62から小
さな力で容易にノックアウトすることができる。その
他、第1実施例と同様の作用効果を奏する。
【0053】なお、上記第2実施例においては、凸部6
1f、62fを隣接するように設けたが、所定の間隔を
おいて設けるように構成してもよい。また、凹部を所定
の間隔をおいて設けるように構成してもよい。この場合
には、幅の広い凸部が隣接して設けられたのと同じにな
る。
【0054】次ぎに、この発明の第3実施例を図6を参
照して説明する。ただし、第2実施例に示す構成要素と
共通する要素には同一の符号を付し、その説明を簡略化
する。この第3実施例が第2実施例と異なる点は、傾斜
面61b、62b及び凸部61f、62fがリム2の端
面近傍位置にのみ設けられている点である。
【0055】すなわち、第1の成形支持金型61の内周
支持面61aにおけるアーム1側には、抵抗手段として
の傾斜面61b及び凸部61fが設けられていない。ま
た、第2の成形支持金型62の内周支持面62aにおけ
るアーム1から離れた部分、すなわち外側面62d側の
部分にも、傾斜面62b及び凸部62fが設けられてい
ない。そして、各凸部61f、62fは傾斜面61b、
62bの部分のみに設けられている。
【0056】上記のように構成されたドライブプレート
ギヤにおいては、傾斜面61b、62b及び凸部61
f、62fがリム2の端面近傍の位置に設けられている
から、リム2における端面近傍以外の部分においては材
料の流れがスムーズになる。したがって、転造に要する
圧力の低減を図ることができ、成形ツール5や成形支持
金型6などの治工具の寿命の向上を図ることができると
共に、エネルギの節減を図ることができる。その他、第
2実施例と同様の作用効果を奏する。
【0057】なお、上記第3実施例においては、傾斜面
61b、62bと、この上に設けた凸部61f、62f
とで抵抗手段を構成しているが、凸部61f、62fを
設けずに、傾斜面61b、62bのみで抵抗手段を構成
するようにしてもよい。
【0058】次ぎに、この発明の第4実施例を図7を参
照して説明する。ただし、第2実施例に示す構成要素と
共通する要素には同一の符号を付し、その説明を簡略化
する。この第4実施例が第2実施例と異なる点は、傾斜
面61b、62b(図5参照)を設けることなく、凸部
61f、62fのみを複数設けている点である。
【0059】すなわち、凸部61f、62fは第2実施
例と同様に設けられているが、その設けられている位置
は円筒面状の内周支持面61a、62aの上である。
【0060】上記のように構成されたドライブプレート
ギヤにおいては、凸部61f、62fが円筒面状の内周
支持面61a、62aに設けられているから、第2実施
例に比べて、ドライブプレートギヤのノックアウトがし
にくくなる。このため、凸部61f、62fの高さを第
2実施例より低く設定する必要がある。その他、第2実
施例と同様の作用効果を奏する。
【0061】次ぎに、この発明の第5実施例を図8を参
照して説明する。ただし、第3実施例に示す構成要素と
共通する要素には同一の符号を付し、その説明を簡略化
する。この第5実施例が第3実施例と異なる点は、傾斜
面61b、62b(図6参照)を設けることなく、凸部
61f、62fのみを複数設けている点である。
【0062】すなわち、凸部61f、62fは第3実施
例と同様に設けられているが、その設けられている位置
は円筒面状の内周支持面61a、62a上におけるリム
2の各端面に対応する部分のみである。
【0063】上記のように構成されたドライブプレート
ギヤにおいては、凸部61f、62fが円筒面状の内周
支持面61a、62aに設けられているから、第3実施
例に比べて、ドライブプレートギヤのノックアウトがし
にくくなる。このため、凸部61f、62fの高さを第
3実施例より低く設定する必要がある。その他、第3実
施例と同様の作用効果を奏する。
【0064】次ぎに、この発明の第6実施例を図9を参
照して説明する。ただし、第1実施例に示す構成要素と
共通する要素には同一の符号を付し、その説明を簡略化
する。この第6実施例が第1実施例と異なる点は、傾斜
面61b、62b(図1参照)に代えて段部61g、6
2gを設けている点である。
【0065】すなわち、第1実施例で示した傾斜面61
b、62bの位置には、アーム1から離れるにしたがっ
て半径方向外側に位置するように階段状に形成された複
数の段部61g、62gが形成されている。各段部61
g、62gの上面は、内周支持面61a、62aにおい
て周方向に一周するように円筒面状に形成されている。
【0066】上記のように構成されたドライブプレート
ギヤにおいては、段部61g、62gがアーム1から離
れるにしたがって半径方向外側に位置するように階段状
に形成されているから、転造時におけるリム2の端面側
への流れを抑制することができる。そして、ドライブプ
レートギヤを成形支持金型6からノックアウトする際に
は段部61g、62gが抵抗となることがないから、ド
ライブプレートギヤを容易にノックアウトすることがで
きる。しかも、各段部61g、62gの高さによって、
リム2の流れを抑制する程度を自由に変化させることが
できるという利点がある。その他、第1実施例と同様の
作用効果を奏する。
【0067】なお、上記第6実施例においては、各段部
61g、62gの上面を円筒面状に形成しているが、こ
の上面に例えば第2実施例で示したような凸部61f、
62fを設けるようにしてもよい。
【0068】次ぎに、この発明の第7実施例を図10を
参照して説明する。ただし、第6実施例に示す構成要素
と共通する要素には同一の符号を付し、その説明を簡略
化する。この第7実施例が第6実施例と異なる点は、段
部61g、62gがリム2の端面近傍位置にのみ設けら
れている点である。
【0069】すなわち、第1の成形支持金型61の内周
支持面61aにおけるアーム1側には、抵抗手段として
の段部61gが設けられていない。また、第2の成形支
持金型62の内周支持面62aにおけるアーム1から離
れた部分、すなわち外側面62d側の部分にも、段部6
2gが設けられていない。
【0070】上記のように構成されたドライブプレート
ギヤにおいては、段部61g、62gがリム2の端面近
傍の位置に設けられているから、リム2における端面近
傍以外の部分においては材料の流れがスムーズになる。
したがって、転造に要する圧力の低減を図ることがで
き、成形ツール5や成形支持金型6などの転造ツールの
寿命の向上を図ることができると共に、エネルギの節減
を図ることができる。その他、第6実施例と同様の作用
効果を奏する。尚、この段部61gは1段であってもそ
の高さを調整することで同様の作用効果を奏することが
できる。
【0071】また、以上説明した各実施例においては、
第1の成形支持金型61と第2の成形金型62の両方に
抵抗手段が設けられているが、リム2の内周面を支持す
る第1の成形支持金型61にのみ抵抗手段を設けるよう
にしてもよい。この場合、第2の成形支持金型62の内
周支持面62aを第1の成形支持金型61の内周支持面
61aよりも高く形成する。
【0072】次ぎに、この発明の第8実施例を図11〜
図18を参照して説明する。ただし、ドライブプレート
ギヤの素材は、第1実施例で示した歯車用鋼と同一成分
のものを用いている。また、図11はドライブプレート
ギヤの正面説明図、図12は図11のXII−XII矢視断面
説明図、図13はドライブプレートギヤの使用状態を示
す断面説明図である。
【0073】この第8実施例に係るドライブプレートギ
ヤ110は、図13から明らかなように、エンジンのク
ランクシャフト120への取付部111aを中央部に有
し、外周縁に歯部113を形成した円筒部(リム)11
2を備えており、前記円筒部112と取付部111aと
の間の中間部分を、ドライブプレートギヤ110に取付
けるトルクコンバータ140の振動を吸収するように薄
肉に形成し、かつ、前記円筒部112を、前記中間部分
の外周縁に備えた構成である。
【0074】上述したドライブプレートギヤ110は、
薄肉の金属板、すなわち上記歯車用鋼の板状素材から成
形され、円板部111とこの円板部111の外周面に増
肉して厚肉に形成され円板部111と同一の軸線を有す
る円筒部112と、この円筒部112の外周面に転造
(冷間加工)して設けた歯部113とからなっている。
【0075】つぎに、この発明の構造をさらに詳細に説
明する。
【0076】円板部111の中心部には、エンジンのク
ランクシャフト120側に向って凸の有底円筒形状の取
付部111aが形成されており、この取付部111aの
周囲111fは図12及び図13に示すようにテーパー
状を呈している。また、この取付部111aの中心部に
は貫通孔111bが、この貫通孔111b近傍外側に
は、同一円周上に所定の間隔をおいて複数個のボルト取
付孔111cがそれぞれ形成されている。そしてドライ
ブプレートギヤ110は、レインフォースプレート13
0を介してクランクシャフト120端部に、ボルト取付
孔111cから挿入した取付ボルト114によって固定
されている。
【0077】また円板部111の外周側、つまり、厚肉
の円筒部112の内側の薄肉部には、ドライブプレート
ギヤ110に対するトルクコンバータ140の取付部1
11dが形成されている。この取付部111dは、同一
円周上に所定の間隔をおいて複数個形成されており、こ
の取付部111dと対向してトルクコンバータ140の
側面にはボス141が溶接等により固定されている。そ
して、取付部111dから挿入した取付ボルト115を
ボス141に螺着することによってドライブプレートギ
ヤ110はトルクコンバータ140に固定されている。
なお、上記実施例では円板部111の中心部がエンジン
のクランクシャフト120側に向かって凸の有底円筒形
状の取付部111aが形成されているが、これに限定さ
れることなく裏返しにしてドライブプレートギヤ110
をトルクコンバータ140に固定しても良い。
【0078】上述したように、ドライブプレートギヤ1
10は、厚肉の円筒部112と取付部111aとの間の
中間部分を、ドライブプレートギヤ110に取付けるト
ルクコンバータ140の振動を吸収するよう薄肉に形成
したから、可撓性を有し、すなわち許容応力内にあって
十分大きな弾性変形が可能な特性を有し、トルクコンバ
ータ140の振動を十分に吸収し、上記振動がエンジン
側に伝達されるのを阻止することができる一方、軽量化
を図ることができる。
【0079】また、この実施例において、ドライブプレ
ートギヤ110に対するトルクコンバータ140の取付
部111dを、前記円筒部112の内側の薄肉部に設け
たから、トルクコンバータ140の振動を、さらに一層
効率良く吸収せしめることができる。
【0080】さらに、この実施例において、クランクシ
ャフト120に対するドライブプレートギヤ110の取
付部111aを有底円筒状に突出して形成するととも
に、この取付部111aの周囲111fをテーパー状に
形成したから、トルクコンバータ140の振動に起因す
る応力が、取付部111aの周囲111fに形成された
上記テーパー部によって緩和され、平板状の場合のよう
に振動に起因する応力が、クランクシャフト120とド
ライブプレートギヤ110との取付部111aに直接作
用するのを阻止することができる。この結果、平板状の
ドライブプレートギヤと比較して剛性が向上するためそ
の肉厚をより薄肉化することができ、ドライブプレート
ギヤ110に対するトルクコンバータ140の取付部1
11dと、クランクシャフト120に対するドライブプ
レートギヤ110の取付部111aとの間の可撓性を、
平板状の場合と比較してより向上することができ、振動
がエンジン側に伝達されるのを確実に阻止することがで
きる。
【0081】さらに、クランクシャフト120とトルク
コンバータ140とが軸方向に離れている場合であって
も、上述したようにテーパー部を形成することにより適
用でき、設計の自由度が増すことになる。
【0082】また、この実施例において、上述したドラ
イブプレートギヤ110を成形するに当たり、歯部11
3を転造する前に円筒部112の両側両端部をローラ成
形により増肉するようにしたから、歯部113の強度を
向上させることができると共に、エンジンスタータ用の
歯車との噛合を確実に行うことができる。また従来用い
ていたような溶接等の固着工程が不用となり、制作費を
大幅に減少させることができる。
【0083】さらに、本願の成分を有する歯車用鋼を用
いることで、厚肉の円筒部とクランク軸側に連結するた
めの貫通孔111c、111bの間のプレート部の耐久
性を向上させることができる。
【0084】つぎに、この発明に係るドライブプレート
ギヤの製造方法の各実施例を説明する。
【0085】図14乃至図18はドライブプレートギヤ
の製造方法に係る打抜き、絞り、すり割り、増肉及び歯
部の転造の冷間加工による各工程を示す断面説明図であ
る。
【0086】まず、上記歯車用鋼よりなる薄肉の板状素
材をプレス機械により図14に示す如く中心部及び外周
側に貫通孔111b、ボルト取付孔111c及び取付部
111dを有する円板状素材101を打抜く。つぎに、
素材101の中心部をプレス機械により図15に示す如
く円筒形状に深絞り加工して取付部111a並びにテー
パー状の周囲111fを成形する。つぎに、図16に示
す如くすり割り転造機によりつぎの転造加工を行う。す
なわち、素材101を回転基台150により挟持し、素
材101の外周面に第1ローラであるすり割りローラ1
52の先端部152aを当接させ、回転基台150とす
り割りローラ152を同期回転させながら、すり割りロ
ーラ152を素材101に押し付けることにより、素材
101の外周面を板厚方向にすり割り分割してすり割り
溝102を形成する。つぎに図17に示す如く素材10
1を回転基台153により挟持し、前工程で形成したす
り割り溝102に第2ローラ154を押付け、円筒部1
12の両側両端部を増肉させる。このように素材101
の外周面に同軸回転するローラ154を半径方向から内
方に向けて押し付けることで、素材101の外周部の両
側両端部が増肉されて、円筒部112が形成される。
【0087】さらに図18に示した最終成形工程では、
円筒部112の外周面に対し、最終製品形状に対応した
歯形の成形ローラ156を押付け転造成形することによ
り、歯部113を形成する。
【0088】なお、この転造工程において、素材101
は回転基台157により挟持され、成形ローラ156と
同期回転する。
【0089】かくして図11及び図12に示す形状のド
ライブプレートギヤ110が得られる。
【0090】さらに、本願の成分を有する歯車用鋼は、
硬度上昇が小さく、また伸びが向上するため、厚肉部に
ギヤを成形する際のギヤ端部の割れを防止することがで
きるとともに、ギヤ成形ツールの寿命を向上させること
ができる。
【0091】
【発明の効果】請求項1記載の発明においては、各成分
を重量基準で示しており、残部がFe(鉄)及び不可避
的不純物からなっている。ただし、Si以外はJISに
おけるS35C材に相当する成分によって構成されてい
る。そして、Siを0.1%以下にすることにより、円
板状の周縁部をその軸方向に厚肉にするような冷間加工
をした場合、その厚肉部の硬度上昇がS35C材に比べ
て小さくなり、伸びも向上する。このため、厚肉部にギ
ヤを成形する際のギヤ端部の割れを防止することができ
ると共に、ギヤ成形ツールの寿命を向上させることがで
きる。しかも、Siを0.1%以下にすることにより、
降伏点が上昇するため、円板の耐久性を向上させること
ができる。
【0092】請求項2記載の発明においては、リムの内
周面を内周支持面で支持した状態で、リムの外周面に歯
を転造するようになっており、内周支持面には転造時の
リムの流れに移動抵抗を与える抵抗手段が設けられてい
るから、転造の際に圧迫されたリムがその端面側に逃げ
るのを抑制することができる。このため、転造の際のリ
ムの逃げ量が少ないから、リムに多くの余肉を設けなく
ても転造によって正確な歯を成形することができる。
【0093】さらに、抵抗手段によって転造時のリムの
流れを抑制することができるものの、リムの流れを強制
的に強固に拘束することがないから、リムに生じる材料
の硬化や残留応力の低減を図ることができる。したがっ
て、転造した歯の底部の成形割れを防止することができ
ると共に、歯の精度の向上を図ることができる。さら
に、本願の成分を有する歯車用鋼を用いることで、アー
ム(リムとクランク軸側に連結するための貫通孔の間の
プレート部)の耐久性を向上させることができる。
【0094】請求項3記載の発明においては、請求項2
記載の発明と同様の作用を奏する。
【0095】しかも、リムを拘束凹部によって凹状に拘
束するような構造になっていないから、転造するための
工具と成形支持金型の内周支持面との間の隙間を大きく
あけておくことができる。このため、転造の際に素材が
端面側に逃げても、この素材が転造のための例えば成形
ツールと成形支持金型との間に挟まって、成形ツールを
リムに押し付ける力が増加してしまうということがな
い。したがって、成形支持金型などの転造ツールの寿命
の向上を図ることができる。さらに、本願の成分を有す
る歯車用鋼は、硬度上昇が小さく、また伸びが向上する
ため、厚肉部にギヤを成形する際のギヤ端部の割れを防
止することができるとともに、ギヤ成形ツールの寿命を
向上させることができる。
【0096】請求項4記載の発明においては、ドライブ
プレートギヤは厚肉の円筒部と取付部との間の中間部分
を、ドライブプレートギヤに取付けるトルクコンバータ
の振動を吸収するよう薄肉に形成されて可撓性を有し、
外周部の両側面端部を増肉して厚肉に形成した円筒部の
外周面に歯部を一体に形成するようにしたから、歯部の
強度を確保しながら板厚を薄くして可撓性を低下させる
ことがなく、これにより、トルクコンバータの振動を十
分に吸収し、上記振動がエンジン側に伝達されるのを防
止することができる一方、軽量化を図ることができる。
さらに、本願の成分を有する歯車用鋼を用いることで、
厚肉の円筒部とクランク軸側に連結するための貫通孔の
間のプレート部の耐久性を向上させることができる。
【0097】請求項5記載の発明においては、上述した
ドライブプレートギヤを成形に当たり、円板状素材の外
周面に同期回転するローラを半径方向から内方に向けて
押し付けることで、前記円板状素材の外周部の両側両端
部を増肉して厚肉の円筒部を形成した後、この円筒部の
外周面に歯部を転造するようにしたから、薄肉の歯車用
鋼による円板の外周に、必要強度の歯部を容易に成形す
ることができ、歯部の強度を向上させることができると
ともに、可撓性を有してトルクコンバータの振動がエン
ジンに伝達されないようにしたドライブプレートギヤを
容易に製造することができる。また従来用いていたよう
な溶接等の固着工程が不用となり、製作費を大幅に減少
させることができる。さらに、本願の成分を有する歯車
用鋼は、硬度上昇が小さく、また伸びが向上するため、
厚肉部にギヤを成形する際のギヤ端部の割れを防止する
ことができるとともに、ギヤ成形ツールの寿命を向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例としてのドライブプレー
トギヤ及びその製造方法を示す要部断面図である。
【図2】同ドライブプレートギヤの斜視図である。
【図3】同ドライブプレートギヤの断面図である。
【図4】同ドライブプレートギヤ及びその製造方法に対
して、従来のドライブプレートギヤ及びその製造方法の
欠点を示す要部断面図である。
【図5】この発明の第2実施例としてのドライブプレー
トギヤ及びその製造方法を示す要部断面図である。
【図6】この発明の第3実施例としてのドライブプレー
トギヤ及びその製造方法を示す要部断面図である。
【図7】この発明の第4実施例としてのドライブプレー
トギヤ及びその製造方法を示す要部断面図である。
【図8】この発明の第5実施例としてのドライブプレー
トギヤ及びその製造方法を示す要部断面図である。
【図9】この発明の第6実施例としてのドライブプレー
トギヤ及びその製造方法を示す要部断面図である。
【図10】この発明の第7実施例としてのドライブプレ
ートギヤ及びその製造方法を示す要部断面図である。
【図11】この発明の第8実施例としてのドライブプレ
ートギヤを示す正面説明図である。
【図12】同ドライブプレートギヤを示す図であって、
図11のXII−XII矢視断面説明図である。
【図13】同ドライブプレートギヤの使用状態を示す断
面説明図である。
【図14】同ドライブプレートギヤの製造方法に係る打
抜き、絞り、すり割り、増肉及び歯部の転造の各工程を
示す断面説明図である。
【図15】同ドライブプレートギヤの製造方法に係る打
抜き、絞り、すり割り、増肉及び歯部の転造の各工程を
示す断面説明図である。
【図16】同ドライブプレートギヤの製造方法に係る打
抜き、絞り、すり割り、増肉及び歯部の転造の各工程を
示す断面説明図である。
【図17】同ドライブプレートギヤの製造方法に係る打
抜き、絞り、すり割り、増肉及び歯部の転造の各工程を
示す断面説明図である。
【図18】同ドライブプレートギヤの製造方法に係る打
抜き、絞り、すり割り、増肉及び歯部の転造の各工程を
示す断面説明図である。
【符号の説明】
1 アーム 2 リム 3 歯 6 成形支持金型 61 第1の成形支持金型 62 第2の成形支持金型 61a、62a 内周支持面 61b、62b 傾斜面 61f、62f 凸部 61g、62g 段部 101 歯車用鋼による円板状素材 102 すり割り溝 110 ドライブプレート 111 円板部 111a 取付部(クランクシャフトへの取付部) 111d 取付部(トルクコンバータの取付部) 111f 取付部11aの周囲 112 円筒部 113 歯部 120 クランクシャフト 140 トルクコンバータ 152 すり割りローラ(第1ローラ) 154 第2ローラ 156 成形ローラ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 C:0.32〜0.38%、Si:0.
    1%以下、Mn:0.60〜0.90%、P:0.03
    %以下、S:0.035%以下を含有する鋼によって構
    成されていることを特徴とする歯車用鋼。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の歯車用鋼によって成形さ
    れたドライブプレートギヤであって、 アームの外周部に円環状に形成され、軸方向に所定の厚
    さを有するリムと、このリムの外周面に転造された複数
    の歯とを有してなり、 前記リムは、その内周面を支持する内周支持面であっ
    て、転造時のリムの流れに抵抗を与える抵抗手段を有す
    る内周支持面を備えた成形支持金型によって保持された
    状態で、外周面側から前記歯が転造されていることを特
    徴とするドライブプレートギヤ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の歯車用鋼によって成形す
    るドライブプレートギヤの製造方法であって、 アームの外周部に円環状に形成され、軸方向に所定の厚
    さを有するリムの外周面に複数の歯を転造により形成す
    る方法を用いてなり、 前記リムの内周面を支持する内周支持面であって、転造
    時のリムの流れに抵抗を与える抵抗手段を有する内周支
    持面を備えた成形支持金型によって、リムを内周面側か
    ら保持しながら、同リムの外周面に前記歯を転造するこ
    とを特徴とするドライブプレートギヤの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の歯車用鋼からなる円板の
    中央部にエンジンのクランクシャフトへの取付部を有す
    るとともに、外周部にトルクコンバータへの取付部を有
    し、外周縁に歯部を形成した円筒部を備えたドライブプ
    レートギヤにおいて、前記円筒部と前記クランクシャフ
    トへの取付部との間の中間部分は、このドライブプレー
    トギヤに取付けるトルクコンバータの振動を吸収するよ
    う薄肉に形成されて可撓性を有し、かつ、前記円筒部
    は、歯車用鋼による円板の外周縁の両側面端部を増肉し
    て厚肉に形成されており、この厚肉の円筒部外周面に歯
    部が転造により形成されていることを特徴とするドライ
    ブプレートギヤ。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の歯車用鋼からなる薄肉の
    円板状素材を塑性加工してその円板部の外周端面に円板
    部と同一の軸線を有する円筒部を形成し、この円筒部の
    外周面に歯部を転造するドライブプレートギヤの製造方
    法であって、前記円板状素材の外周面に同期回転するロ
    ーラを半径方向から内方に向けて押し付けることで、前
    記円板状素材の外周部の両側両端部を増肉して厚肉の円
    筒部を形成した後、この円筒部の外周面に歯部を転造す
    ることを特徴とするドライブプレートギヤの製造方法。
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