JP2000283012A - エンジン始動装置 - Google Patents
エンジン始動装置Info
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- JP2000283012A JP2000283012A JP11088990A JP8899099A JP2000283012A JP 2000283012 A JP2000283012 A JP 2000283012A JP 11088990 A JP11088990 A JP 11088990A JP 8899099 A JP8899099 A JP 8899099A JP 2000283012 A JP2000283012 A JP 2000283012A
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02N—STARTING OF COMBUSTION ENGINES; STARTING AIDS FOR SUCH ENGINES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- F02N19/00—Starting aids for combustion engines, not otherwise provided for
- F02N19/005—Aiding engine start by starting from a predetermined position, e.g. pre-positioning or reverse rotation
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02N—STARTING OF COMBUSTION ENGINES; STARTING AIDS FOR SUCH ENGINES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- F02N19/00—Starting aids for combustion engines, not otherwise provided for
- F02N19/005—Aiding engine start by starting from a predetermined position, e.g. pre-positioning or reverse rotation
- F02N2019/007—Aiding engine start by starting from a predetermined position, e.g. pre-positioning or reverse rotation using inertial reverse rotation
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
- Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
Abstract
て始動性を向上させること。 【解決手段】 カムセンサ155はカムシャフト69の
位置によってクランク角を検出し、クランク角度位置が
始動時負荷の少ない正転領域にあるか該負荷の大きい逆
転領域にあるかを判別する。逆転領域にある場合は、運
転者による発進操作に先立ち、スタータモータ171を
逆転させて正転領域にクランク角度位置を変更してお
く。これにより、発進操作に迅速に応答して車両を発進
させることができる。
Description
に関し、特に、始動時に負荷トルクの影響を小さくして
始動性を向上させるのに好適なエンジン始動装置に関す
る。
特にアイドリング時の排気ガスや燃料消費を抑えるため
に、車両を停止させるとエンジンが自動停止し、停止状
態からスロットルグリップが操作されて発進が指示され
ると、エンジンを自動的に再始動して車両を発進させる
エンジン停止始動制御装置が知られている(特開昭63
−75323号公報)。
するため、一旦、負荷トルクの減少方向へスタータモー
タ(セルモータ)を回転させた後、正規のエンジン回転
方向(正転方向)にセルモータを回転させるようにした
エンジン始動装置が知られている(特開平7−7135
0号公報)。
を制御して始動性を高める上記エンジン始動装置では、
クランク軸を一旦逆転させてから正転させるので、通常
の始動方法と違って、逆転の分だけ始動までに時間が余
分にかかる。特に、車両が停止したときにエンジンを自
動停止させる上記エンジン停止始動制御装置では、スロ
ットルグリップの操作に応答して迅速にエンジンが始動
して車両が発進することが望ましい。しかしながら、従
来の始動装置ではこの要望に十分に応えられない。
し、始動時の負荷トルクの影響をなくすると共に、発進
までの時間を短縮することができるエンジン始動装置を
提供することを目的とする。
めに、本発明は、エンジン始動操作時に、クランク角度
位置が正転領域にある場合にはスタータモータを正転さ
せる一方、クランク角度位置が逆転領域にある場合は、
クランク角度位置が前記正転領域に入るまでスタータモ
ータを逆転させた後正転させるようにしたエンジン始動
装置において、車両停止時にエンジンを停止させ、運転
者による発進操作に応答してエンジンを始動させるエン
ジン停止始動制御手段と、前記車両停止時に、クランク
角度位置が前記逆転領域にある場合は、前記発進操作が
行われる前にクランク角度位置を前記正転領域に変化さ
せるスタータモータ制御手段とを具備した点に第1の特
徴がある。
エンジン停止時にクランク角度位置が逆転領域にある場
合は、発進操作に先立ってクランク角度位置を変更して
正転領域に移動させておくことができる。これにより、
発進操作に即座に応答してスタータモータを正転させて
エンジンを始動させることができる。
するカムセンサを具備し、前記カムセンサの出力信号に
基づいて前記正転領域および前記逆転領域を検出する点
に第2の特徴がある。この第2の特徴によれば、カムシ
ャフトの位置によって、クランク角度位置が正転領域に
あるか逆転領域にあるかを容易に認識することができ
る。
細に説明する。図2は、本発明の一実施形態であるエン
ジン始動装置を搭載した自動二輪車の全体側面図であ
る。同図において、車体前部2と車体後部3とは低いフ
ロア部4を介して連結されており、車体の骨格をなす車
体フレームは、概ねダウンチューブ6とメインパイプ7
とから構成される。燃料タンクおよびラゲッジボックス
(共に図示せず)はメインパイプ7により支持され、そ
の上方にシート8が配置されている。シート8はその下
部に設けられるラゲッジボックスの蓋を兼ねることがで
き、ラゲッジボックスの開閉のため、その前部FRに設
けられた図示しないヒンジ機構により回動可能に支持さ
れている。
ステアリングヘッド5が設けられ、このステアリングヘ
ッド5によってフロントフォーク12Aが軸支されてい
る。フロントフォーク12Aから上方に延びた部分には
ハンドル11Aが取付けられる一方、下方に延びた部分
の先端には前輪13Aが軸支されている。ハンドル11
Aの上部は計器板を兼ねたハンドルカバー33で覆われ
ている。
ンガ)37が回動自在に軸支され、このハンガ37によ
りスイングユニット17がメインパイプ7に対して揺動
自在に連結支持されている。スイングユニット17に
は、その前部に単気筒の4サイクルエンジン200が搭
載されている。エンジン200から後方にかけてベルト
式無段変速機35が構成され、この無段変速機35には
後述する遠心クラッチ機構を介して減速機構38が連結
されている。そして減速機構38には後輪21が軸支さ
れている。減速機構38の上端とメインパイプ7の上部
屈曲部との間にはリヤクッション22が介装されてい
る。スイングユニット17の前部には、エンジン200
のシリンダヘッド32から延出した吸気管23が接続さ
れ、さらに吸気管23には気化器24および同気化器2
4に連結されたエアクリーナ25が配設されている。
ー36から突出したキックシャフト27にキックアーム
28の基端が固着され、キックアーム28の先端にキッ
クペダル29が設けられている。スイングユニットケー
ス31の下部に設けられた枢軸18にはメインスタンド
26が枢着されており、駐車に際してはこのメインスタ
ンド26を立てる(鎖線で図示)。
面図であり、ハンドルカバー33の計器盤192内に
は、スピードメータ193と共にスタンバイインジケー
タ256およびバッテリインジケータ276が設けられ
ている。スタンバイインジケータ256は、後に詳述す
るように、エンジンの停止始動制御中におけるエンジン
停止時に点滅し、スロットルを開ければ直ちにエンジン
が始動されて発進し得る状態にあることを運転者に警告
する。バッテリインジケータ276は、バッテリ電圧が
低下すると点灯してバッテリの充電不足を運転者に警告
する。
許可または制限するためのアイドルスイッチ253およ
びスタータモータ(セルモータ)を起動するためのスタ
ータスイッチ258が設けられている。ハンドル11の
右端部には、スロットルグリップ194およびブレーキ
レバー195が設けられている。なお、左右のスロット
ルグリップの付根部分等には、従来の二輪車と同様にホ
ーンスイッチやウインカスイッチを備えているが、ここ
では図示を省略する。
とそのヒンジ部近傍に配設された着座スイッチの構成を
説明する。図4はシート8の開閉のためのヒンジ部の構
造を示す模式図である。同図において、ラゲッジボック
ス9の蓋を兼ねているシート8は、該ラゲッジボックス
9に対して矢印Aの方向に開閉自在に設けられている。
シート8を開閉可能にするため、ラゲッジボックス9に
はヒンジ軸102およびヒンジ軸102を中心に揺動自
在なリンク部材100が設けられている。一方、リンク
部材100の他端つまりヒンジ軸102と結合されてい
る側とは反対側の端部はシート8のフレーム8aに設け
られた第2のヒンジ軸110に対して回動自在に結合さ
れている。したがって、シート8はヒンジ軸102を中
心に矢印Aの方向に揺動できるとともに、第2のヒンジ
軸110を中心に矢印Bの方向にも揺動可能である。
間にはスプリング103が介装されていて、シート8を
第2のヒンジ軸110を中心として図中時計方向に付勢
している。さらに、リンク部材100と前記フレーム8
aとの間には着座スイッチ156が設けら、運転者が着
座してフレーム8aが第2のヒンジ軸110を中心に図
中反時計方向に所定量回動したときにオン動作して着座
状態を検出する。
に説明する。図5はエンジンのクランクシャフトに連結
される始動兼発電装置の断面図であり、図2におけるA
−A位置で断面図である。図5において、前記メインパ
イプ7に保持されるハンガ37を備えたスイングユニッ
トケース31には主軸受10,11で回転自在に支持さ
れたクランクシャフト12が設けられていて、このクラ
ンクシャフト12にはクランクピン13を介してコンロ
ッド14が連結されている。クランク室9から張出した
クランクシャフト12の一端部には始動兼発電装置のイ
ンナロータ15が設けられている。
ロータボス16の外周面に嵌着された永久磁石19を有
する。永久磁石19は、例えばネオジウム鉄ボロン系で
あり、クランクシャフト12を中心として等角度間隔で
6か所に設けられている。ロータボス16はその中心部
でクランクシャフト12の先端テーパ部に嵌合してい
る。ロータボス16の一端(クランクシャフト12とは
反対側の端)にはフランジ部材39が配置され、ロータ
ボス16はこのフランジ部材39とともにボルト20で
クランクシャフト12に固定されている。
9側に突出した小径円筒部40が形成されており、円筒
部40の外周には、この円筒部40に対して摺動自在に
ブラシホルダ41が設けられている。ブラシホルダ41
は圧縮コイルばね42で前記フランジ部材39方向に付
勢されている。ブラシホルダ41には圧縮コイルばね4
3で付勢されたブラシ44が設けられている。ロータボ
ス16にはクランクシャフト12の中心軸と平行に延び
た連結ピン45が貫通しており、その一端は前記ブラシ
ホルダ41に固結されているとともに、他端はガバナ
(詳細は後述)のプレート46に連結されている。
タステータ47のステータコア48はボルト49によっ
てスイングユニットケース31に固定されている。この
ステータコア49のヨーク49aには、発電コイル50
と始動コイル51とが巻回されていて、ステータコア4
9から延出した円筒部49bは前記ブラシホルダ41を
覆っている。円筒部49bの端部には整流子ホルダ52
が連結されており、この整流子ホルダ52には前記ブラ
シ44と摺動するように整流子片53が固定されてい
る。すなわち、前記圧縮コイルばね43で付勢されてい
るブラシ44と対向する位置に整流子片53が配置され
ている。
れていないが、この1個だけでなく、インナロータ15
の回転方向に必要数設けられているのはもちろんであ
る。ブラシおよび整流子片の個数や形状の一例は、本出
願人による先願(特開平9−215292号)の明細書
に記載されている。また、後述のガバナによってブラシ
ホルダ41がクランクシャフト12側に偏倚させられた
とき、ブラシ44が整流子片53から離れるように、ブ
ラシ44のストロークは所定量に制限されている。スト
ローク制限のためにブラシホルダ41とブラシ44との
間には図示しない係止手段が設けられる。
シャフト12との嵌合部側には始動モードと発電モード
とを自動的に切換えるガバナ54が設けられている。ガ
バナ54は前記プレート46と、このプレート46をク
ランクシャフト12の中心軸方向に偏倚させるためのガ
バナウェイトとしてのローラ55とを含んでいる。ロー
ラ55は金属製の芯に樹脂カバーを設けたものが好まし
いが、樹脂カバーを儲けないもの、または全体が樹脂で
形成されているものであってもよい。ロータボス16に
は前記ローラ55を収容するポケット56が形成されて
おり、このポケット45は図示のようにアウタステータ
47側ですぼんだテーパ状断面を成している。
ン57が取付けられていて、このラジエータファン57
に対向してラジエータ58が設けられている。また、ク
ランクシャフト12上には、インナロータ15および主
軸受11間にスプロケット59が固定されていて、この
スプロケット59にはクランクシャフト12からカムシ
ャフト(図6参照)を駆動するための動力を得るための
チェーン60が掛けられている。なお、スプロケット5
9は潤滑オイルを循環させるポンプに動力を伝達するた
めのギヤ61と一体的に形成されている。ギヤ61は、
後述するギヤポンプの駆動軸に固定されたギヤに動力を
伝達する。
してバッテリ(図示しない)により整流子片53に電圧
を印加すると、ブラシ44を通じて始動コイル51に電
流が流れ、インナロータ15が回転する。その結果、イ
ンナロータ15と結合されているクランクシャフト12
が回転させられエンジン200が始動される。エンジン
200の回転数が増大すると、ガバナウェイト55は遠
心力を受け、ポケット56内でロータボス16の外周方
向に移動して図中鎖線で示した位置に至る。
ト46およびプレート46と係合している連結ピン45
も鎖線で示したように偏倚する。この連結ピン46の他
端はブラシホルダ41と係合しているので、同様にブラ
シホルダ41も偏倚する。ブラシ44のストロークは上
述のように制限されているので、このストロークよりも
ブラシホルダ41が大きく偏倚すると、ブラシ44と整
流子片53との接触は絶たれる。ブラシ44が整流子片
53から離れた後は、エンジン駆動でクランクシャフト
12が回転し、その結果、発電コイル51によって発電
され、バッテリへ電流が供給される。
造を説明する。図6はエンジンのヘッド周辺の側面断面
図、図7は同正面断面図、図8は同背面断面図である。
シリンダ62内に配置されているピストン63は、ピス
トンピン64を介してコンロッド14のスモールエンド
側に連結されている。シリンダヘッド32には点火プラ
グ65が螺着されていて、その電極部がピストン63の
ヘッドとシリンダヘッド32との間に形成された燃焼室
に臨んでいる。シリンダ62の周りは水ジャケット66
で囲まれている。
2の上方には、軸受67,68によって回転自在に支持
されたカムシャフト69が設けられている。カムシャフ
ト69にはアタッチメント70が嵌合しており、このア
タッチメント70には、カムスプロケット72とカムセ
ンサ155に関連してカムパルスを発生させるためのリ
ラクタ部72aとがボルト71による共締めで固定され
ている。カムスプロケット72にはチェーン60が掛け
られている。このチェーン60によって、前記スプロケ
ット59(図5参照)の回転つまりクランクシャフト1
2の回転がカムシャフト69に伝達される。
73が設けられていて、このロッカアーム73はカムシ
ャフト69の回転に伴いカムシャフト69のカム形状に
応じて揺動する。カムシャフト69のカム形状は、4サ
イクルエンジンの所定の行程に応じて吸気弁95および
排気弁96が開閉されるように決定されている。吸気弁
95によって吸気管23が開閉され、排気弁96によっ
て排気管97が開閉される。
よび吸気カムが形成されているが、これらのカムに隣接
し、カムシャフト69に対して逆転方向にのみ係合して
いるデコンプカム98が設けられている。デコンプカム
98はカムシャフト69の逆転時にカムシャフト69の
回転に追従して排気カムの外周形状よりも突出した位置
に回動する。
排気弁96をわずかにリフトした状態にすることがで
き、エンジンの圧縮工程での負荷を軽減することができ
る。これにより、クランク軸を始動されるときのトルク
を小さくできるので、4サイクルエンジンのスタータと
しては小型のものを使うことができる。その結果、クラ
ンク周りをコンパクトにでき、バンク角を大きくできる
という利点がある。なお、カムがしばらく正転すること
により、デコンプカム98の外形は排気カムの外周形状
内に戻る。
4と水ポンプハウジング75とで囲まれたポンプ室76
が形成されている。ポンプ室76内にはインペラ77を
有するポンプシャフト78が配置されている。ポンプシ
ャフト78はカムシャフト69の端部に嵌合され、軸受
79によって回転自在に保持されている。ポンプシャフ
ト78の駆動力はカムスプロケット72の中心部に係合
するピン80によって得られる。
94が設けられている。このエアリードバルブ94は、
排気管97に負圧が生じたときにエアを吸入してエミッ
ションを改善する。なお、ポンプ室76の周辺の随所に
はシール部材が設けられているが、個々の説明は省略す
る。
後輪に伝達する自動変速機を説明する。図9,図10は
エンジンの自動変速機部分の断面図であり、それぞれ図
9が駆動側、図10が従動側である。図9において、ク
ランクシャフト12上の、前記始動兼発電装置のインナ
ロータ15が設けられた側とは反対側の端部にはVベル
ト82を巻き掛けるためのプーリ83が設けられてい
る。プーリ83はクランクシャフト12に対して回転方
向および軸方向の動きが固定された固定プーリ片83a
とクランクシャフト12に対して軸方向に摺動自在な可
動プーリ片83bとからなる。可動プーリ片83bの背
面つまりVベルト82と当接しない面にはホルダプレー
ト84が取付けられている。ホルダプレート84はクラ
ンクシャフト12に対して回転方向および軸方向の双方
にその動きが規制されていて一体で回転する。ホルダプ
レート84と可動プーリ片83bとによって囲まれた空
所はガバナウェイトとしてのローラ85を収容するポケ
ットを形成している。
構は次のように構成されている。図10において、クラ
ッチのメインシャフト125はケース126に嵌合され
た軸受127およびギヤボックス128に嵌合された軸
受129で支持されている。このメインシャフト125
には軸受130および131よってプーリ132の固定
プーリ片132aが支持されている。メインシャフト1
25の端部にはナット133によってカップ状のクラッ
チ板134が固定されている。
5には、プーリ132の可動プーリ片132bがメイン
シャフト125の長手方向に摺動自在に設けられてい
る。可動プーリ片132bは、メインシャフト125の
周りで一体的に回転できるようにディスク136に係合
している。ディスク136と可動プーリ片132bとの
間には、両者間の距離を拡張する方向に反発力が作用す
る圧縮コイルばね137が設けられている。また、ディ
スク136にはピン138で揺動自在に支持されたシュ
ー139が設けられている。シュー139はディスク1
36の回転速度が増大したときに遠心力が作用して外周
方向に揺動し、クラッチ板134の内周に当接する。な
お、ディスク136が所定の回転速度に達したときにシ
ュー139がクラッチ板134に当接するように、ばね
140が設けられている。
が固定されていて、このピニオン141はアイドルシャ
フト142に固定されたギヤ143に噛合っている。さ
らに、アイドルシャフト142に固定されたピニオン1
44は出力シャフト145のギヤ146に噛合ってい
る。後輪21はリム21aとリム21aの周囲に嵌込ま
れたタイヤ21bとからなり、リム21bが前記出力シ
ャフト145に固定されている。
ドリング時のものである場合、ローラ85は図9の実線
で示した位置にあり、Vベルト82はプーリ83の最小
径部分に巻き掛けられている。プーリ132の可動プー
リ片132bは圧縮コイルばね137に付勢された図1
0の実線の位置に偏倚させられていて、Vベルト82は
プーリ132の最大径部分に巻き掛けられている。この
状態では、遠心クラッチのメインシャフト125はアイ
ドル回転数で回転させられるため、ディスク136に加
わる遠心力は小さいものであり、シュー139はばね1
40によって内方に引き込まれているのでクラッチ板1
34に当接しない。つまり、エンジンの回転がメインシ
ャフト125に伝達されず、車輪21は回転されない。
ィスク136に加わる遠心力は増大し、シュー139は
ばね140に打ち勝って外方に張出し、クラッチ板13
4に当接する。その結果、エンジンの回転がメインシャ
フト125に伝達され、ギヤトレインを介して車輪21
に動力が伝わる。
とローラ85が遠心力で外周方向に偏倚する。図9の鎖
線で示した位置がその場合のローラ85の位置である。
ローラ85が外周方向に偏倚すると、可動プーリ83b
は固定プーリ83a側に押しやられるため、Vベルト8
2はプーリ83の最大径寄りに移動する。そうすると、
遠心クラッチ側では、圧縮コイルばね137に打ち勝っ
て可動プーリ片132bが偏倚し、Vベルト82はプー
リ132の最小径寄りに移動する。こうして、エンジン
の回転数に応じて、クランクシャフト12側のプーリ8
3および遠心クラッチ側のプーリ132に対するVベル
ト82の巻き掛け径が変化し、変速作用が果たされる。
ル51に通電してエンジンを付勢することができるが、
本実施形態では、足踏み動作によってエンジン200を
始動するキック始動装置を併用している。さらに図9を
参照してキック始動装置を説明する。前記固定プーリ8
3aの背面にはキック始動用の従動ドッグギヤ86が固
定されている。一方、カバー36側には、ヘリカルギヤ
87を有する支持軸88が回転自在に支持されている。
支持軸88の端部にはキャップ89が固定されていて、
このキャップ89の端面には前記従動ドッグギヤ86と
噛合する駆動ドッグギヤ90が形成されている。
7が回動自在に支持されていて、このキックシャフト2
7には、前記ヘリカルギヤ87と噛合されるセクタヘリ
カルギヤ91が溶接されている。キックシャフト27の
端部つまりカバー36から外部へ突出している部分には
スプラインが形成されていて、このスプラインにはキッ
クアーム28(図10参照)に設けられたスプラインが
係合される。なお、符号92はフリクションスプリン
グ、符号93は戻しばねである。
み込むと、戻しばね93に打ち勝ってキックシャフト2
7およびセクタヘリカルギヤ91が回動する。ヘリカル
ギヤ88およびセクタヘリカルギヤ91は、セクタヘリ
カルギヤ91がキックペダルの踏み込みによって回動し
た場合にプーリ83側に支持軸87を付勢する推力が生
じるように互いのねじれ方向が設定されている。したが
って、キックペダル29を踏み込むと支持軸87がプー
リ83側に偏倚し、キャップ89の端面に形成された駆
動ドッグギヤ90が従動ドッグギヤ86と噛合う。その
結果、クランクシャフト12は回転させられ、エンジン
200の始動が可能となる。エンジンが始動すると、キ
ックペダル29の踏み込みを弱め、戻しばね93によっ
てセクタヘリカルギヤ91を反転させると、駆動ドッグ
ギヤ90と従動ドッグギヤ86との係合が解除される。
系を説明する。オイル供給部はクランク室9の下部に設
けられる。オイルパン147には、オイルを導入するた
めの管路148が形成されていて、矢印D1に従ってト
ロコイドポンプ149にオイルは吸入される。トロコイ
ドポンプ149に吸入されたオイルは圧力が高められて
管路150に排出され、矢印D2,D3に従って管路1
50を通過し、クランク室内に吐出される。
シャフト151にはギヤ152が結合されており、さら
に、このギヤ152にはクランクシャフト12に結合さ
れたギヤ61が噛合っている。すなわち、トロコイドポ
ンプ149はクランクシャフト12の回転に従って駆動
され、潤滑のためのオイルを循環させている。
ムシャフト69を駆動させるためのスプロケット59や
オイルポンプ用駆動用のギヤ61を、クランクシャフト
12を支持する軸受11に隣接してクランクシャフト1
2上に取付けた。そして、これらスプロケット59やギ
ヤ61に近接した位置、つまり軸受11から遠くない位
置に、永久磁石19を含むインナロータ15を配置し
た。特に、始動と発電とを自動的に切換えるガバナ機構
のガバナウェイト55を軸受11にに近接して配置し
た。
配置を説明する。図12はクランクパルスを発するセン
サ(クランクパルサ)の配置を示すクランクシャフト周
りの側面断面図であり、図13は同正面断面図である。
これらの図において、クランクケースは前クランクケー
ス99Fおよび後クランクケース99Rからなり、クラ
ンクパルサ153は後クランクケース99R側にあっ
て、クランクシャフト12に直交するように設けられて
いる。そして、その検出用端部153aが左クランクウ
ェブ12Lの外周エッジに対向して配置されている。前
記左クランクウェブ12Lの外周には凸部つまりリラク
タ部154が形成されていて、クランクパルサ153は
このリラクタ部154と磁気的に結合してクランク角の
検出信号を出力する。
て説明する。このシステムでは、アイドリング制限モー
ドとアイドリング許可モードとを備えている。具体的に
いうと、アイドリング制限モードでは車両を停止させる
とエンジンが自動停止し、停止状態でアクセルが操作さ
れるとエンジンが自動的に再始動して車両の発進が可能
になる(以下、「停止発進モード」ともいう)。また、
アイドリング許可モードには2種類あり、その1つで
は、エンジン始動時の暖気運転等を目的として、最初の
エンジン始動後に一時的にアイドリングを許可する(以
下、「始動モード」という)。他の1つでは、運転者の
意思(スイッチによる設定)で常にアイドリングを許可
する(以下、「アイドルスイッチモード」という)。
止制御システムの全体構成を示したブロック図である。
同図において、クランク軸12と同軸に設けられた始動
兼発電装置250は、スタータモータ171とACジェ
ネレータ(ACG)172とによって構成され、ACG
172による発電電力は、レギュレータ・レクティファ
イア167を介してバッテリ168に充電される。レギ
ュレータ・レクティファイア167は、始動兼発電装置
250の出力電圧を、12Vないし14.5Vに制御す
る。バッテリ168は、スタータリレー162が導通さ
れるとスタータモータ171へ駆動電流を供給すると共
に、メインスイッチ173を介して各種の一般電装品1
74および主制御装置160等に負荷電流を供給する。
eを検知するNeセンサ251と、エンジン200のア
イドリングを手動で許可または制限するためのアイドル
スイッチ253と、運転者がシートに着座すると接点を
閉じて“H”レベルを出力する着座スイッチ254と、
車速を検知する車速センサ255と、停止発進モードで
点滅するスタンバイインジケータ256と、スロットル
開度θを検知するスロットルセンサ257と、スタータ
モータ171を駆動してエンジン200を始動するスタ
ータスイッチ258と、ブレーキ操作に応答して“H”
レベルを出力するストップスイッチ259と、バッテリ
168の電圧が予定値(例えば、10V)以下になると
点灯して充電不足を運転者に警告するバッテリインジケ
ータ276とが接続されている。
軸12の回転に同期して点火プラグ65を点火させる点
火制御装置(イグニッションコイルを含む)161と、
スタータモータ171に電力を供給するスタータリレー
162の制御端子と、前照灯169に電力を供給する前
照灯リレー163の制御端子と、キャブレタ166に装
着されたバイスタータ165に電力を供給するバイスタ
ータリレー164の制御端子と、所定条件下で警報音を
発生して運転者に注意を促すブザー175とが接続され
ている。
リレー163によるオンまたはオフの切り換え制御に限
定されない。たとえば、前照灯リレー163に代えてF
ET等のスイッチング素子を採用し、給電をオフにする
代わりに、スイッチング素子を所定の周期およびデュー
ティー比で断続させて前照灯169への印加電圧を実質
的に低下させる、いわゆるチョッピング制御を採用する
ことができる。
成を機能的に示したブロック図(その1、その2)であ
り、図14と同符号は同一または同等部分を表してい
る。また、図17には、後述するスタータリレー制御部
400の制御内容、バイスタータ制御部900の制御内
容、スタンバイインジケータ制御部600の制御内容、
点火制御部700の制御内容、動作切換部300の制御
内容、警告ブザー制御部800の制御内容および充電制
御部500の制御内容を一覧表示している。
イッチ253の状態および車両の状態等が所定の条件の
ときに、「始動モード」、「停止発進モード」および
「アイドルスイッチモード」のいずれかに切り換える共
に、「停止発進モード」を更に、アイドリングを一切禁
止する第1の動作パターン(以下、「第1パターン」と
いう)、およびアイドリングを所定条件下で例外的に許
可する第2の動作パターン(以下、「第2パターン」と
いう)のいずれかに切り換える。第2パターンは、前照
灯169を点灯させた状態でエンジンを長時間停止させ
る場合のバッテリ上がりを防止する、バッテリ上がり防
止モードとして好適である。
01には、アイドルスイッチ253の状態信号が入力さ
れる。アイドルスイッチ253の状態信号は、オフ状態
(アイドリング制限)では“L”レベル、オン状態(ア
イドリング許可)では“H”レベルを示す。車速継続判
定部303はタイマ303aを備え、車速センサ255
において予定速度以上の車速が予定時間以上にわたって
検知されると“H”レベルの信号を出力する。
イッチ253および車速継続判定部303の出力信号、
ならびにエンジンの点火オフ状態が所定時間(本実施形
態では、3分)以上継続すると“H”レベルとなる点火
オフ信号S8021に応答して、主制御装置160の動
作モードおよび動作パターンを切換えるための信号S
301a、S301b、S301cを出力する。
る動作モードおよび動作パターンの切り換え条件を模式
的に示した図である。動作切換信号出力部301では、
前記メインスイッチ173が投入されて主制御装置16
0がリセットされるか、あるいはアイドルスイッチ25
3がオフにされる(条件が成立)と、動作モード切換
部301aにより「始動モード」が起動される。このと
き、動作モード切換部301aは“L”レベルの動作モ
ード信号S301aを出力する。
速度以上の車速が予定時間以上にわたって検知される
(条件が成立)と、動作モード切換部301aによ
り、動作モードが「始動モード」から「停止発進モー
ド」へ切り換えられる。このとき、動作モード切換部3
01aの動作モード信号S301aは“L”レベルから
“H”レベルへ遷移する。前記「始動モード」から移行
した直後は動作パターン切換部301bにより「第1パ
ターン」が起動され、アイドリングが禁止される。この
とき、動作パターン切換部301bの動作パターン信号
S301bは“L”レベルとなる。
点火オフ継続判定部802(図15)により、点火オフ
が3分以上継続していると判定される(条件が成立)
と、動作パターン切換部301bにより、「停止発進モ
ード」における動作パターンが、「第1パターン」から
「第2パターン」へ切り換えられる。このとき、動作パ
ターン切換部301bから出力される動作パターン信号
S301bは“L”レベルから“H”レベルへ遷移す
る。
件が成立すると、動作パターン切換部301bにより
動作パターンが「第2パターン」から「第1パターン」
へ切換えられる。このとき、動作パターン切換部301
bの動作パターン信号S30 1bは“H”レベルから
“L”レベルへ遷移する。
差点内での右折待ちは30秒ないし2分程度であり、こ
の時間を超える停車は信号待ちや右折待ち以外の停車、
例えば道路工事による片側通行規制や交通渋滞等である
可能性が高い。そこで、本実施形態では、「停止発進モ
ード」で走行中に前照灯を点灯させたまま長時間(本実
施形態では、3分以上)の停車すなわちエンジン停止を
強いられると、動作パターンを「第1パターン」から
「第2パターン」に切り換えてアイドリングが許可され
るようにした。したがって、運転者がスタータスイッチ
258を投入すればエンジンを再始動することができ、
アイドリング状態での停車が可能となるので、前照灯1
69を長時間点灯させ続けることによるバッテリ上がり
を防止できる。
換えられたときに、アイドルスイッチがオンである(条
件が成立)と、アイドルスイッチモード起動部301
cから出力される動作モード信号S301cは“L”レ
ベルから“H”レベルへ遷移し、「アイドルスイッチモ
ード」が起動される。なお、「停止発進モード」では
「第1パターン」および「第2パターン」にかかわら
ず、アイドルスイッチ253が投入されて条件が成立
すると「アイドルスイッチモード」が起動される。
てアイドルスイッチ253がオフにされる(条件が成
立)と、動作モード切換部301aから出力される動作
モード信号S301aは“L”レベルになって「始動モ
ード」が起動される。
センサ251の出力信号が入力され、エンジン回転数が
予定回転数を超えると“H”レベルの信号を前照灯制御
部305へ出力する。Ne判定部306は、ひとたびエ
ンジン回転数が予定回転数を超えると、メインスイッチ
173が遮断されるまでその出力を“H”レベルに維持
する。前照灯制御部305は、前記各動作モード(パタ
ーン)信号S301a、S301b、S301C、Ne
判定部306の出力信号および走行判定部701の出力
信号に基づいて、前照灯リレー163の制御端子に
“H”レベルまたは“L”レベルの制御信号を出力す
る。前照灯リレー163に“H”レベルの信号が入力さ
れると前照灯169が点灯される。
T等のスイッチング素子を採用する場合、前照灯制御部
305は“L”レベルの制御信号を出力する代わりに、
所定の周期およびデューティー比のパルス信号を出力し
て前照灯169への給電をチョッピング制御する。
うに、「始動モード」以外では常にオン信号を出力す
る。すなわち、「始動モード」では、Ne判定部306
により所定の設定回転数(本実施形態では、1500r
pm)以上のエンジン回転数が検知されるか、あるいは
走行判定部701により車速が0kmより大きいと判定
されたときにオン信号を出力する。
T等のスイッチング素子を採用する場合、「停止発進モ
ード」の「第1パターン」では、後に詳述する点火制御
に応じてスイッチング素子の開閉をチョッピング制御す
ることでバッテリの放電を最小限に抑えることができ
る。
中断(オフ)され、エンジンが自動停止すると、前照灯
制御部305は、前照灯169への印加電圧が常時オン
時の電圧(例えば、13.1V)から所定の減光時電圧
(例えば、8.6V)まで実質的に低下するように、所
定の周期およびデューティ比のパルス信号でスイッチン
グ素子をチョッピング制御して前照灯169を減光させ
る。その後、発進操作に応答して点火制御が再開され、
エンジンが再始動されると、前照灯制御部305は直流
の“H”レベル信号をスイッチング素子へ出力する。
照灯169を消灯することなく、減光させることによっ
てバッテリの放電を抑制できる。したがって、後の発進
時には発電機からバッテリへの充電量を減じることがで
き、その結果、発電機の電気負荷が減少するので発進時
の加速性能が向上する。
動作パターン毎に、所定の条件下で点火制御装置161
による点火動作を許可または禁止する。走行判定部70
1は車速センサ255から入力される検知信号に基づい
て車両が走行状態にあるか否かを判別し、走行状態にあ
ると“H”レベルの信号を出力する。
力信号とスロットルセンサ257の状態信号との論理和
を出力する。OR回路704は、前記動作モード信号S
30 1aの反転信号、動作パターン信号S301bおよ
び動作モード信号S301cの論理和を出力する。OR
回路703は、前記各OR回路702、704の出力信
号の論理和を点火制御装置161へ出力する。点火制御
装置161は、入力信号が“H”レベルであれば所定の
タイミング毎に点火動作を実行し、“L”レベルであれ
ば点火動作を中断する。
に、「始動モード」、「停止発進モードの第2パター
ン」および「アイドルスイッチモード」のいずれかであ
れば、OR回路704の出力信号が“H”レベルになる
ので、OR回路703からは常に“H”レベルの信号が
出力される。すなわち、「始動モード」、「停止発進モ
ードの第2パターン」または「アイドルスイッチモー
ド」では、点火制御装置161が常に作動する。
ターン」では、OR回路704の出力信号が“L”レベ
ルなので、走行判定部701により車両走行中と判定さ
れるか、あるいはスロットルが開かれてOR回路702
の出力が“H”レベルになったことを条件に点火動作が
実行される。これとは逆に、停車状態であり、かつスロ
ットルが閉じていれば点火動作が中断される。
よび動作パターン毎に、車両の走行状態や運転者の着座
状態に応じて、運転者に種々の注意を促すための警告と
して、例えばブザー音を発する。非着座継続判定部80
1には着座スイッチ54の状態信号が入力される。非着
座継続判定部801は運転者の非着座時間を計時するタ
イマ8012を備え、タイマ8012がタイムアウトす
ると“H”レベルの非着座継続信号S8012を出力す
る。なお、本実施形態のタイマ8012は、1秒でタイ
ムアウトするように予め設定されている。
点火オフ時間を計時するタイマ8021を備え、点火オ
フ状態が検知されると直ちに、“H”レベルの点火オフ
信号S8023を出力すると共にタイマ8021をスタ
ートさせる。タイマ8021がタイムアウトすると、
“H”レベルの点火オフ継続信号S8021を出力す
る。本実施形態では、タイマ8021が3分でタイムア
ウトするように設定されている。
ターン)信号S301a、S301 b、S301C、非
着座継続信号S8012、点火オフ継続信号
S8021、点火オフ信号S8023、走行判定部70
1の出力信号およびスロットルセンサ257の出力信号
に基づいて、ブザー175のオン/オフを決定し、オン
させる場合は“H”レベルの信号をブザー駆動部814
へ出力する。
うに、動作モードが「始動モード」であればブザー17
5を常にオフとする。「停止発進モードの第1パター
ン」では、点火オフ状態での非着座がタイマ8012の
タイムアウト時間(本実施形態では1秒)以上継続する
か、あるいは点火オフ状態がタイマ8021のタイムア
ウト時間(本実施形態では3分)以上継続すると、ブザ
ー175をオンにする。「停止発進モードの第2パター
ン」では、点火されておらず(点火オフ)で、スロット
ルセンサ257からの入力信号によりスロットル開度が
“0”であり、かつ車速センサ55からの入力信号によ
り走行判定部701で車速が0kmと判定されると、ブ
ザー175をオンにする。「アイドルスイッチモード」
では、点火オフかつ非着座が1秒以上継続すると、ブザ
ー175をオンにする。ブザー駆動部814は、ブザー
制御部805の出力信号が“H”レベルになると、0.
2秒間のオンと1.5秒間のオフとを繰り返すブザー駆
動信号をブザー175へ出力する。
は、「停止発進モード」での走行中に、例えば道路工事
による片側交通規制等で前照灯を点灯させたまま長時間
(本実施形態では、3分以上)の停車(エンジン停止)
を強いられると、「停止発進モード」の動作パターンが
「第1パターン」から「第2パターン」へ遷移するのと
同時に、アイドリングを許可する旨がブザー175によ
り運転者に通知される。したがって、運転者はブザーに
応答してスタータスイッチ258を投入するだけで、前
照灯169を長時間点灯させ続けることによるバッテリ
上がりを防止できる。
では、スロットルセンサ257からの入力信号と車速セ
ンサ255からの入力信号により、車速が0キロより大
きく、かつスロットルが全閉状態から全開状態まで開か
れる時間が、例えば0.3秒以内であると、加速操作が
あったと認識して1ショットの加速操作検知パルスを発
生する。
エンジン回転数が所定の設定回転数(本実施形態では、
2500rpm)以下のときにスロットルが“開”であ
れば、発進操作があったと認識して1ショットの発進操
作検知パルスを発生する。充電制限部504は、前記加
速検知パルス信号を検出すると6秒タイマ504aをス
タートし、当該6秒タイマ504aがタイムアウトする
まで、レギュレータレクティファイア167を制御して
バッテリ168の充電電圧を常時の14.5Vから1
2.0Vへ低下させる。
ルを急激に開いて急加速した時や、停止状態からの発進
時には充電電圧が低下し、始動兼発電装置250の電気
負荷が一時的に低減される。したがって、始動兼発電装
置250によりもたらされるエンジンの200の機械的
負荷も低減されて加速性能が向上する。また、エンジン
の自動停止時にはFET等のスイッチング素子をチョッ
ピング制御して前照灯169を減光し、バッテリの放電
を最小限に抑えるようにすれば、始動兼発電装置250
の負荷がさらに低減されるので加速性能の更なる向上が
可能になる。
たように、6秒タイマ504aがタイムアウトするか、
エンジン回転数が設定回転数(本実施形態では、700
0rpm)を超えるか、あるいはスロットル開度が減少
すると、充電制御を停止して充電電圧を常時の14.5
Vへ戻す。
00は、前記各動作モードや動作パターンに応じて、所
定の条件下でスタータリレー162を起動する。Neセ
ンサ251の検知信号がアイドリング以下判定部401
へ供給される。アイドリング以下判定部401は、エン
ジン回転数が所定のアイドリング回転数(例えば、80
0rpm)以下であると“H”レベルの信号を出力す
る。AND回路402は、アイドリング以下判定部40
1の出力信号と、ストップスイッチ259の状態信号
と、スタータスイッチ258の状態信号との論理積を出
力する。AND回路404は、アイドリング以下判定部
401の出力信号と、スロットルセンサ257の検出信
号と、着座スイッチ254の状態信号との論理積を出力
する。OR回路408は、前記各AND回路402、4
04の出力信号の論理和を出力する。
301cと動作モード信号S301aの反転信号との論
理和を出力する。AND回路403は、AND回路40
2の出力信号とOR回路409の出力信号との論理積を
出力する。AND回路405は、前記AND回路404
の出力信号と、前記動作モード信号S301aと、前記
動作パターン信号S301bの反転信号との論理積を出
力する。AND回路407は、前記動作モード信号S
301a、動作パターン信号S301bおよびOR回路
408の出力信号の論理積を出力する。OR回路406
は、前記各AND回路403、405、407の論理和
をスタータリレー162へ出力する。
「始動モード」および「アイドルスイッチモード」中は
OR回路409の出力信号が“H”レベルなのでAND
回路403がイネーブル状態となる。したがって、エン
ジン回転数がアイドリング以下であり、かつストップス
イッチ259がオン状態(ブレーキ操作中)のときにス
タータスイッチ258が運転者によりオンされてAND
回路402の出力が“H”レベルになると、スタータリ
レー162が導通してスタータモータ171が起動され
る。
では、AND回路405がイネーブル状態となる。した
がって、エンジン回転数がアイドリング以下であり、着
座スイッチ254がオン状態(運転者がシートに着座
中)でスロットルが開かれると、AND回路404の出
力が“H”レベルとなり、スタータリレー162が導通
してスタータモータ171が起動される。
ン」では、AND回路407がイネーブル状態となる。
したがって、前記各AND回路402、404のいずれ
かが“H”レベルとなると、スタータリレー162が導
通してスタータモータ171が起動される。
ジン停止時のカムセンサ155の検出信号、つまりクラ
ンク角度位置に応じてスタータリレー162および逆転
リレー162aを制御し、後述する所望のクランク角度
位置でエンジンを停止させる。カムセンサ155はクラ
ンク角度位置が逆転領域にある場合は信号“H”、正転
領域にある場合は信号“L”を出力する。カムセンサ1
55で検出されたクランク角度位置検出信号は停止判定
タイマ1001に入力される。停止判定タイマ1001
はクランク角度位置が逆転領域にあることを示す信号
“H”が予定の時間Txの間維持されたときに判定信号
をAND回路1002に入力する。
知信号が入力され、この比較部1003では、クランキ
ングの回転数より大きく、かつアイドル回転数よりも小
さく設定された基準回転数Nref とエンジン回転数Ne
とが比較される。エンジン回転数Neが基準回転数Nre
f 以上のときにはエンジン状態オンを表す信号“L”を
出力する。また、エンジン回転数Neが基準回転数Nre
f 未満のときにはエンジン状態オフを表す信号“H”を
出力する。比較部1003からの信号はAND回路10
02に入力される。
ウト信号はさらに逆転許可タイマ1004に入力され
る。逆転許可タイマ1004は停止判定タイマ1001
からのタイムアウト信号に応答して予定の時間Tyが経
過するまで、出力信号を“H”に維持する。
1004の出力信号、ならびにカムセンサ155の検出
信号はAND回路1005に入力され、AND回路10
05はこれらの出力信号の論理和を出力し、この論理和
はインバータ1006で反転されて逆転リレー162a
に供給される。
号は、AND回路1007に入力される。AND回路1
007の他方の入力には、インバータ1008を介して
カムセンサ155の検出信号が接続される。AND回路
1007の出力はスタータリレー制御部400のOR回
路406に入力される。なお、この停止時クランク角制
御部1000の動作はさらに後述する。
サ251からの出力信号がNe判定部901に入力され
る。このNe判定部901は、エンジン回転数が予定値
以上であると“H”レベルの信号を出力してバイスター
タリレー164を閉じる。このような構成によれば、い
ずれの動作モードにおいても、エンジン回転数が予定値
以上であれば燃料を濃くすることができる。
サ251からの出力信号がNe判定部601に入力され
る。このNe判定部601は、エンジン回転数が予定値
以下であると“H”レベルの信号を出力する。AND回
路602は、着座スイッチ254の状態信号とNe判定
部601の出力信号との論理積を出力する。AND回路
603は、AND回路602の出力信号、前記動作モー
ド信号S301aおよび動作パターン信号S301bの
反転信号の論理積をスタンバイインジケータ256に出
力する。スタンバイインジケータ256は、入力信号が
“L”レベルであると消灯し、“H”レベルであると点
滅する。
は「停止発進モード」中の停車時に点滅するので、運転
者はスタンバイインジケータ256が点滅していれば、
エンジンが停止していてもアクセルを開きさえすれば直
ちに発進できることを認識することができる。
タ171の制御を詳細に説明する。本実施形態のエンジ
ンでは、そのままクランクシャフトを正転させたならば
負荷トルクが増大する位置にピストンがある場合に、正
転時の負荷トルクが小さい位置まで一旦クランクシャフ
ト逆転させた後、改めてスタータモータを正転方向に駆
動してエンジンを始動させる。しかし、上述のように、
一旦クランクシャフトを逆転させると発進までに時間が
かかるという問題点がある。そのため、車両停止時のク
ランク角度位置が予め定めた逆転領域にあるときは、車
両停止後から、その次の発進操作までの間にクランクシ
ャフトを予定の正転位置まで回転させておく。そうする
ことによって、一旦停止時の再始動時には、ただちにク
ランクシャフトを正転させて発進させることができる。
クランク位置と乗越トルクつまり上死点を越える時に必
要なトルクとの関係を示す図である。同図において、ク
ランク角度が圧縮上死点C/Tの手前450度〜630
度までの範囲では乗越トルクは小さい。しかし、圧縮上
死点C/Tの手前90度〜450度では乗越トルクは大
きく、特に圧縮上死点C/Tの手前180度では乗越ト
ルクが最大となっている。すなわち、おおよそ圧縮上死
点C/Tの手前では乗越トルクが大きく、おおよそ排気
上死点O/Tの手前では乗越トルクが小さい。
Tの手前90度から排気上死点O/T手前90度まで、
つまりカムセンサの出力が“L”の区間を正転領域と
し、排出上死点O/Tの手前90度から圧縮上死点C/
T手前90度まで、つまりカムセンサ155の出力が
“H”の区間を逆転領域とする。そして、始動動作とし
て図示したように、エンジン停止時にクランク角度位置
が正転領域にあるときは、次の始動時にはそのクランク
位置からスタータモータ171を回転させてエンジンを
始動させる。一方、エンジン停止時にクランク角が逆転
領域にあるときは、図示のように、エンジンを停止させ
た後、スタータモータ171を逆転させて前記正転領域
までクランク角度位置を変化させる。こうして、次の始
動時には前記正転領域からスタータモータ171を回転
させてエンジンを始動させることができるようにしてお
く。
71の動作のための構成を説明する。図1は、スタータ
モータ171の正逆転回路、図20,図21は同タイミ
ングチャートである。図1において、カムセンサ155
はカムシャフト69のリラクタ72aに対向して配置さ
れている。図16に関して説明したように、カムセンサ
155の検出信号およびNeセンサ251の検出信号は
停止時クランク角制御部1000に入力される。また、
スタータリレー制御部400にはストップスイッチ25
9およびスタータスイッチ258のオン・オフ信号が入
力される。これら、停止時クランク角制御部1000お
よびスタータリレー制御部400の出力によってそれぞ
れ逆転リレー162a(以下、「リレーRyB」とい
う)、およびスタータリレー162(以下、「リレーR
yA」という)が制御される。
Bの第1の接点Ryb1を介してリレーRyAの接点R
yaに接続されていると共に、リレーRyBの第2の接
点Ryb2および抵抗Rを介してリレーRyAの接点R
yaに接続されている。リレーRyAの接点Ryaの他
端はバッテリ168のプラス端子に接続され、さらに、
バッテリ168のマイナス端子は前記第1の接点Ryb
1の常閉(NC)側およびRyb2の常開(NO)側に接続され
ている。
で、リレーRyBがオフの場合は、スタータモータ17
1には矢印RR方向に電流が流れてモータ171は逆転
する。一方、リレーRyAがオンで、リレーRyBがオ
ンの場合は、第1および第2の接点Ryb1,Ryb2
が図示とは反対側に切換えられ、スタータモータ171
には矢印RF方向に電流が流れてモータ171は正転す
る。リレーRyAがオフのときはスタータモータ171
は回転しない。なお、逆転の場合は、抵抗Rを通じて電
流が流れるため、正転の場合よりは電流が制限されるの
で、逆転時は正転時より回転速度が小さくなる。
5からの逆転領域検出信号の立上がりから予定時間Tx
(例えば1秒)経過するまで逆転領域検出信号“H”が
継続していれば前記停止判定タイマ1001はタイムア
ウトしてエンジン状態表示信号がオンになる。そして、
その時から予定時間Ty(例えば1秒)は前記タイマ1
004がオンになって逆転許可信号が出力され、リレー
RyAがオンになる。このときクランク角度位置は逆転
領域であるため、リレーRyBはオフになっており、ス
タータモータ171にはマイナスの電圧が印加されてモ
ータ171逆転する。スタータモータ171が回転して
クランク角度位置が正転領域になったならばカムセンサ
155は正転領域検出信号つまり信号“L”を出力し、
その結果、リレーRyAはオフになるとともに、前記A
ND回路1005の入力の一つが“L”になってリレー
RyBはオンになる。つまり正転側に切り替えられる。
にスタータモータ171を逆転させる場合、次のような
追加の制御を行うことができる。図22は追加の制御の
概念を示す図である。同図において、エンジン回転によ
りクランクパルスPCが出力されており、正転領域に近
い位置で逆転領域においてもクランクパルスPCが出力
されている。本実施形態では、逆転開始からクランクパ
ルスPCを検出するまでの時間Tpcが予定時間TA
(例えば0.1秒)よりも長い場合、この逆転領域内の
クランクパルスPCを検出したならば直ちにスタータモ
ータ171を停止させる(図22(b))。一方、逆転
開始からクランクパルスPCを検出するまでの時間Tp
cが予定時間TAより短い場合は、この逆転領域内のク
ランクパルスPCを検出した後、さらに時間TBの間ス
タータモータ171を駆動して停止させる(図22
(c))。
転領域との距離は予め知ることができるし、エンジン回
転速度と回転時間とにより、惰性で変化するクランク角
も予め知ることができる。したがって、クランクパルス
PC検出位置から正転領域に至るまでクランク角が変化
する時間をエンジン停止時の惰性により求めることがで
きる。そこで、この惰性を生じるまでの時間を時間TA
として設定することにより、時間TA以上の逆転により
クランク角は正転領域に到達し得る。同様に、逆転の時
間がTAに満たないうちにエンジンを停止したのでは、
惰性が十分に得られずクランク角が正転領域に至らな
い。そこで、この場合はさらに時間TBの間逆転を継続
してクランク角が正転領域に至るようにした。なお、ク
ランクパルスPCの検出よりも先に正転領域に達したと
きは直ちにスタータモータ171を停止させる。
達した時点でエンジンの惰性の大小にかかわらずスター
タモータ171を停止させるのと違い、逆転領域により
近い正転領域でエンジンの始動を待機できる。その結
果、スタータモータ171のオン操作から短時間でエン
ジンを始動できるので運転者に始動遅れによる違和感を
抱かせることがない。
トを参照してさらに説明する。このフローチャートの処
理は、メインスイッチ173がオン操作されると実行さ
れ、始動制御はスタータスイッチ258がオンで、かつ
ストップスイッチ259がオンになれば開始される。ま
ず、ステップS1では、カムセンサ155の出力により
クランク角度位置が逆転領域か正転領域かが判別され
る。正転領域であればステップS2〜ステップS6でク
ランクシャフト12を正転させる。すなわち、ステップ
S2ではリレーRyBをオンにして正転回路への切換え
を行う。ステップS3ではタイマTpをスタートさせ
る。ステップS4ではリレーRyBの接点保護のための
時間t1が経過したか否かを判断する。時間t1が経過
したならばステップS5でタイマTpをリセットする。
ステップS6ではリレーRyAをオンにする。これによ
ってクランクシャフト12は正転する。
ばステップS1からステップS7に進み、リレーRyA
をオンにする。これによってクランクシャフト12を逆
転させる。ステップS8ではカムセンサ155の出力に
よりクランク角度位置が正転領域になるまで逆転された
か否かを判別する。正転領域まで逆転されたならばステ
ップS9に進み、リレーRyBをオンにして正転を開始
する。
8がオフか否かが判断され、運転者がスタートスイッチ
258を離すと、この判断が肯定となってステップS1
1に進む。ステップS11ではリレーRyAをオフに
し、ステップS12ではタイマTpをスタートさせる。
ステップS13ではリレーRyBの接点保護のための時
間t1が経過したか否かを判断する。時間t1が経過し
たならばステップS14でリレーRyBをオフにする。
ステップS15ではタイマTpをリセットする。
し(ステップS16)、それぞれの制御、つまり点火制
御(ステップS17)、充電制御(ステップS18)、
前照灯制御(ステップS19)、およびブザー制御(ス
テップS20)等が繰り返されて車両は走行を続ける。
走行中に、予定の条件が成立したならば、始動制御のた
めにステップS1に進むか、エンジン停止制御(後述)
に移行する。
る。図24のフローチャートにおいて、ステップS21
ではカムセンサ155の出力によりクランク角度位置が
逆転領域か正転領域かが判別される。正転領域であれば
ステップS22に進み、リレーRyAをオフにする。一
方、逆転領域であればステップS23に進み、リレーR
yAをオンにする。
ではエンジン始動条件が成立したか否か、つまりスター
タスイッチ258がオンで、かつストップスイッチ25
9がオンならばエンジン始動条件が成立する。エンジン
始動条件が成立したならばステップS24aに進む。ス
テップS24aではクランク角度位置が正転領域か逆転
領域かを判断し、正転領域ならばステップS25に進
み、逆転領域ならばステップS7(図23)に進む。ス
テップS24aの処理によりエンジン停止後、1回だけ
逆転制御を行ってクランクを動かすことにより、常にク
ランク角度位置を検出していないので、消費電力が少な
くてすむ。また、逆転制御後、運転者がキックでクラン
ク角を動かした場合でもこの判別を行って必要に応じて
逆転させてから正転始動するのでエンジンの始動も確実
となる。ステップS25〜ステップS28はステップS
2〜S6と同一の処理であるので説明は省略する。ステ
ップS30ではエンジンが始動されたか否かが判別さ
れ、エンジンが始動されたならばステップS11(図2
3)に進む。
ステップS23でリレーRyAをオンにしたならば、ス
テップS31に進む。ステップS31では逆転開始から
クランクパルスつまりクランクセンサ153の検出出力
があるまでの時間を検出するためのタイマTcをスター
トさせる。ステップS32ではクランクパルスを検出し
たか否かを判別する。
S33に進み、タイマTcを停止させる。ステップS3
4ではタイマTcの値が予め設定した値TAを経過して
いるか否かを判別する。ステップS34が肯定、つまり
逆転開始から予定時間よりも長い時間が経過した後にク
ランクパルスを検出したのであれば、ステップS35に
進み、リレーRyAをオフにする。リレーRyAがオフ
になれば、スタータモータ171は停止する。モータ1
71が停止した後、惰性によってクランクシャフト12
は回転して停止する。このように逆転開始から予定時間
TAが経過した後にクランクパルスを検出してスタータ
モータ171を停止させた場合は、上述のように、クラ
ンク角度位置が正転領域となるようにエンジンが停止す
る。ステップS36ではタイマTcをリセットする。
り逆転開始から短時間でクランクパルスを検出した場合
は、ステップS37に進んでタイマTcをリセットし、
新たにタイマTcをスタートさせる。ステップS38で
はタイマTcの値が予め設定した値TBを経過したか否
かを判別する。ステップS38が肯定、つまり逆転開始
から予定時間TBが時間が経過ならば、ステップS35
に進み、リレーRyAをオフにする。リレーRyAがオ
フになれば、スタータモータ171は停止する。モータ
171が停止した後、惰性によってクランクシャフト1
2は回転して停止する。このように逆転開始から予定時
間TAが経過する前にクランクパルスを検出した場合
は、最初の逆転による惰性では正転領域に至ることがで
きないので、さらに時間TBだけスタータモータ171
を回転させてクランクシャフト12を正転領域に到達さ
せる。
りクランクパルサの有無を判別してクランクパルスを検
出しなかった場合はステップS39に進み、正転領域に
達したか否かの判別を行う。そして、この判断が否定な
らばステップS32に進む。が、一方、ステップS39
が肯定ならば、スタータモータ171を停止させるた
め、ステップS35にジャンプしてリレーRyAをオフ
にする。
位置を検出するカンセンサ155の出力に基づいてクラ
ンク角度位置が正転領域にあめか逆転領域にあるかを判
別するようにした。しかし、クランク角度位置の検出手
段はこれに限定されず、クランクシャフトの回転位置を
検出し、これによってクランク角度位置を判別してもよ
い。
明によれば、車両停止に伴って停止したエンジンのクラ
ンク角度位置が、そのままスタータモータを正転した場
合に不適当な領域(逆転領域)にあったときは、その後
に続く発進操作に先立ってクランク角度位置を適当な領
域(正転領域)に移動させておくことができるので、発
進操作によるエンジン始動を速やかに行うことができ
る。したがって、例えば、交差点等で一時停止したとき
に、運転者の発進意思に素早く応答することができる。
角度位置が変化した場合であっても、そのときのクラン
ク角度位置に応じて、逆転が必要ならば、逆転をした後
に正転するという始動手順を確保することができる。
機能ブロック図である。
れるスクータ型自動二輪車の全体側面図である。
である。
面図である。
である。
である。
である。
ある。
ある。
ステムの全体構成を示したブロック図である。
の1)である。
の2)である。
た図である。
条件を示した図である。
示した図である。
トである。
トである。
る。
る。
…フレーム、 9…ラゲッジボックス、 12…クラン
クシャフト、 69…カムシャフト、 72a…リラク
タ、 162…スタータリレー(リレーRyA)、 1
62a…逆転リレー(リレーRyB)、 155…カム
センサ、 171…スタータモータ、254…着座スイ
ッチ、 258…スタータスイッチ、 259…ストッ
プスイッチ
Claims (2)
- 【請求項1】 エンジン始動操作時に、クランク角度位
置が正転領域にある場合にはスタータモータを正転させ
る一方、クランク角度位置が逆転領域にある場合は、ク
ランク角度位置が前記正転領域に入るまでスタータモー
タを逆転させた後正転させるようにしたエンジン始動装
置において、 車両停止時にエンジンを停止させ、運転者による発進操
作に応答してエンジンを始動させるエンジン停止始動制
御手段と、 前記車両停止時に、クランク角度位置が前記逆転領域に
ある場合は、前記発進操作が行われる前にクランク角度
位置を前記正転領域に変化させるスタータモータ制御手
段とを具備したことを特徴とするエンジン始動装置。 - 【請求項2】 カムシャフト位置を検出するカムセンサ
を具備し、 前記カムセンサの出力信号に基づいて前記正転領域およ
び前記逆転領域を検出することを特徴とする請求項1記
載のエンジン始動装置。
Priority Applications (5)
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---|---|---|---|
JP08899099A JP4141044B2 (ja) | 1999-03-30 | 1999-03-30 | エンジン始動装置 |
TW089104475A TW426784B (en) | 1999-03-30 | 2000-03-13 | Engine starter |
IT2000TO000291A IT1320284B1 (it) | 1999-03-30 | 2000-03-29 | Dispositivo d'avviamento per un motore. |
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JP4141044B2 JP4141044B2 (ja) | 2008-08-27 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Country | Link |
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JP (1) | JP4141044B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003515052A (ja) * | 1999-11-20 | 2003-04-22 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | 特に自動車の内燃機関をスタートさせる方法 |
JP2010223135A (ja) * | 2009-03-24 | 2010-10-07 | Honda Motor Co Ltd | エンジン始動制御装置 |
EP3851664A1 (en) * | 2020-01-20 | 2021-07-21 | BRP-Rotax GmbH & Co. KG | Cranking procedure for a four-stroke internal combustion engine with a crankshaft mounted electric turning machine |
-
1999
- 1999-03-30 JP JP08899099A patent/JP4141044B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4813721B2 (ja) * | 1999-11-20 | 2011-11-09 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | 自動車の内燃機関をスタートさせる方法 |
JP2010223135A (ja) * | 2009-03-24 | 2010-10-07 | Honda Motor Co Ltd | エンジン始動制御装置 |
EP3851664A1 (en) * | 2020-01-20 | 2021-07-21 | BRP-Rotax GmbH & Co. KG | Cranking procedure for a four-stroke internal combustion engine with a crankshaft mounted electric turning machine |
US11703005B2 (en) | 2020-01-20 | 2023-07-18 | Brp-Rotax Gmbh & Co. Kg | Cranking procedure for a four-stroke internal combustion engine with a crankshaft mounted electric turning machine |
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