JP2000303853A - 4サイクルエンジン - Google Patents

4サイクルエンジン

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JP2000303853A
JP2000303853A JP11118336A JP11833699A JP2000303853A JP 2000303853 A JP2000303853 A JP 2000303853A JP 11118336 A JP11118336 A JP 11118336A JP 11833699 A JP11833699 A JP 11833699A JP 2000303853 A JP2000303853 A JP 2000303853A
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JP
Japan
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crankshaft
engine
signal
starter
crank
Prior art date
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Pending
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JP11118336A
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English (en)
Inventor
Teruo Kihara
照雄 木原
Sakae Mizumura
栄 水村
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 始動兼発電装置を結合したクランクシャフト
の軸振れを防止すること。 【解決手段】 クランクシャフト12のクランクウェブ
両側に軸受10,11を配すると共に、始動兼発電装置
側にも第3の軸受99を設ける。この第3の軸受99を
設けることにより、カムシャフト駆動手段としてのスプ
ロケット59やオイルポンプ駆動手段としてのギヤ61
等を設けたときに長くなりがちなクランクシャフト12
を確実に支持できる。したがって、クランクシャフト1
2の一端部に始動兼発電装置のインナロータ15やガバ
ナウェイト55を配したときにも軸振れを小さくするこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、4サイクルエンジ
ンに関し、特に、クランクシャフト端部にスタータと交
流発電機とを一体的に連結した4サイクルエンジンに関
する。
【0002】
【従来の技術】クランクシャフト端部に始動兼発電装置
を設けたエンジンが知られている(例えば特開平8−2
89520号公報)。この種のエンジンでは、クランク
シャフト端部にインナロータを固定し、その外周にアウ
タステータを配置するとともに、遠心力で動作するガバ
ナを有している。エンジン始動時、ブラシと整流子とが
接触し、アウタステータに巻回された始動用コイルに電
力が供給されてインナロータとこれに連結されたクラン
クシャフトとが回転する。エンジン始動後、エンジン回
転数の増大に伴って遠心力が増大し、この遠心力を利用
したガバナの作用により、ブラシと整流子とが離れる。
そうして、アウタステータに巻回された発電用コイルに
はエンジンの回転数に応じた電力が生じ、バッテリが充
電される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記始動兼発電装置を
搭載した4サイクルエンジンにおいて、クランクシャフ
トの回転力を他の構成要素の駆動に利用することがあ
る。例えば、カムシャフトを回転させるための駆動力を
クランクシャフトの回転から得ることが考えられる。ま
た、潤滑油ポンプの駆動力をクランクシャフトの回転か
ら得ることも考えられる。このような場合にクランクシ
ャフトの回転を他に伝達するための装置を、クランクと
前記始動兼発電装置との中間位置に設けると都合がよい
ことがある。
【0004】しかし、このような動力伝達装置を設けた
場合、クランクシャフトが長くなるため、一般にクラン
クの両側でクランクに隣接して設けられる軸受だけでは
クランクシャフトの軸振れを小さくすることが容易では
ない。軸振れが生ずると、特に、高速回転下でインナロ
ータのフリクションが増大して始動兼発電装置の性能に
悪影響を与えてしまう。
【0005】本発明は、上記問題点を解決し、クランク
シャフトの軸振れを小さくして始動兼発電装置の性能を
高めることができる4サイクルエンジンを提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、クランクウェブの両側に配置した2つ
の軸受で軸支されたクランクシャフトの一端に設けられ
た回転磁石体と、該回転磁石体の外周に配置され、該回
転磁石体を共用する発電コイルおよび始動コイルとから
なる始動兼発電装置を有する4サイクルエンジンにおい
て、クランクシャフト上に設けられ、前記始動兼発電装
置に関して前記クランクウェブ側に配置されたカムシャ
フト駆動部材と、前記カムシャフト駆動部材よりも前記
クランクシャフトの一端寄りにあって前記始動兼発電装
置に隣接して配置され、前記クランクシャフトを軸支す
る第3の軸受とを具備した点に第1の特徴がある。
【0007】また、本発明は、前記始動兼発電装置が、
前記回転磁石体の回転力によって前記クランクシャフト
の軸方向での変位を生ずるガバナ部材と、前記ガバナ部
材の変位に伴って接離するブラシ給電手段とからなると
ともに、前記始動コイルが前記ブラシ給電手段を通じて
給電されるように構成され、かつ、前記クランクシャフ
ト上において、該クランクシャフトの一端に向かって、
前記ブラシ給電手段、前記回転磁石体、および前記ガバ
ナ部材の順に配置された点に第2の特徴がある。
【0008】また、本発明は、前記ガバナ部材よりも前
記クランクシャフト一端側にあって、前記回転磁石体に
設けられたリラクタ手段と、前記リラクタ手段に対向配
置されたクランク回転センサ手段とをさらに具備した点
に第3の特徴がある。
【0009】さらに、本発明は、前記クランクシャフト
上に前記カムシャフト駆動部材に隣接して設けられ、前
記クランクウェブ側に配置されたオイルポンプ駆動部材
をさらに具備した点に第4の特徴がある。
【0010】上記第1〜第4の特徴によれば、クランク
シャフトが第3の軸受で軸支されるので、クランクシャ
フトの軸振れが小さくなる。特に、第2の特徴によれ
ば、ガバナ手段をクランクシャフト一端寄りに配置し、
ブラシ給電手段をクランクシャフトの中心部方向つまり
クランクウェブ側に寄せて配置できるので、ブラシ給電
手段の電気的接点保護に有利である。
【0011】また、第3の軸受を設けることによって軸
振れが小さくなるので、第4の特徴のように、カムシャ
フト駆動部材をクランクウェブに隣接した軸受から離し
て配置する一方、オイルポンプ駆動用のギヤを、始動兼
発電装置から離して配置することができる。その結果、
オイルポンプを含むオイル供給部と始動兼発電装置との
間隔設定等、設計の自由度が高められ、かつメンテナン
ス作業も容易になる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明を詳
細に説明する。図2は、本発明の一実施形態に係る4サ
イクルエンジンを搭載した自動二輪車の全体側面図であ
る。同図において、車体前部2と車体後部3とは低いフ
ロア部4を介して連結されており、車体の骨格をなす車
体フレームは、概ねダウンチューブ6とメインパイプ7
とから構成される。燃料タンクおよびラゲッジボックス
(共に図示せず)はメインパイプ7により支持され、そ
の上方にシート8が配置されている。シート8はその下
部に設けられるラゲッジボックスの蓋を兼ねることがで
き、ラゲッジボックスの開閉のため、その前部FRに設
けられた図示しないヒンジ機構により回動可能に支持さ
れている。
【0013】一方、車体前部2ではダウンチューブ6に
ステアリングヘッド5が設けられ、このステアリングヘ
ッド5によってフロントフォーク12Aが軸支されてい
る。フロントフォーク12Aから上方に延びた部分には
ハンドル11Aが取付けられる一方、下方に延びた部分
の先端には前輪13Aが軸支されている。ハンドル11
Aの上部は計器板を兼ねたハンドルカバー33で覆われ
ている。
【0014】メインパイプ7の途中にはリンク部材(ハ
ンガ)37が回動自在に軸支され、このハンガ37によ
りスイングユニット17がメインパイプ7に対して揺動
自在に連結支持されている。スイングユニット17に
は、その前部に単気筒の4サイクルエンジン200が搭
載されている。エンジン200から後方にかけてベルト
式無段変速機35が構成され、この無段変速機35には
後述する遠心クラッチ機構を介して減速機構38が連結
されている。そして減速機構38には後輪21が軸支さ
れている。減速機構38の上端とメインパイプ7の上部
屈曲部との間にはリヤクッション22が介装されてい
る。スイングユニット17の前部には、エンジン200
のシリンダヘッド32から延出した吸気管23が接続さ
れ、さらに吸気管23には気化器24および同気化器2
4に連結されたエアクリーナ25が配設されている。
【0015】ベルト式無段変速機35の伝動ケースカバ
ー36から突出したキックシャフト27にキックアーム
28の基端が固着され、キックアーム28の先端にキッ
クペダル29が設けられている。スイングユニットケー
ス31の下部に設けられた枢軸18にはメインスタンド
26が枢着されており、駐車に際してはこのメインスタ
ンド26を立てる(鎖線で図示)。
【0016】図3は、前記自動二輪車の計器盤回りの平
面図であり、ハンドルカバー33の計器盤192内に
は、スピードメータ193と共にスタンバイインジケー
タ256およびバッテリインジケータ276が設けられ
ている。スタンバイインジケータ256は、後に詳述す
るように、エンジンの停止始動制御中におけるエンジン
停止時に点滅し、スロットルを開ければ直ちにエンジン
が始動されて発進し得る状態にあることを運転者に警告
する。バッテリインジケータ276は、バッテリ電圧が
低下すると点灯してバッテリの充電不足を運転者に警告
する。
【0017】ハンドルカバー33には、アイドリングを
許可または制限するためのアイドルスイッチ253およ
びスタータモータ(セルモータ)を起動するためのスタ
ータスイッチ258が設けられている。ハンドル11の
右端部には、スロットルグリップ194およびブレーキ
レバー195が設けられている。なお、左右のスロット
ルグリップの付根部分等には、従来の二輪車と同様にホ
ーンスイッチやウインカスイッチを備えているが、ここ
では図示を省略する。
【0018】次に、シート8を開閉するためのヒンジ部
とそのヒンジ部近傍に配設された着座スイッチの構成を
説明する。図4はシート8の開閉のためのヒンジ部の構
造を示す模式図である。同図において、ラゲッジボック
ス9aの蓋を兼ねているシート8は、該ラゲッジボック
ス9aに対して矢印Aの方向に開閉自在に設けられてい
る。シート8を開閉可能にするため、ラゲッジボックス
9aにはヒンジ軸102およびヒンジ軸102を中心に
揺動自在なリンク部材100が設けられている。一方、
リンク部材100の他端つまりヒンジ軸102と結合さ
れている側とは反対側の端部はシート8のフレーム8a
に設けられた第2のヒンジ軸110に対して回動自在に
結合されている。したがって、シート8はヒンジ軸10
2を中心に矢印Aの方向に揺動できるとともに、第2の
ヒンジ軸110を中心に矢印Bの方向にも揺動可能であ
る。
【0019】リンク部材100と前記フレーム8aとの
間にはスプリング103が介装されていて、シート8を
第2のヒンジ軸110を中心として図中時計方向に付勢
している。さらに、リンク部材100と前記フレーム8
aとの間には着座スイッチ254が設けられ、運転者が
着座してフレーム8aが第2のヒンジ軸110を中心に
図中反時計方向に所定量回動したときにオン動作して着
座状態を検出する。
【0020】続いて、前記エンジン200について詳細
に説明する。図1はエンジンのクランクシャフトに連結
される始動兼発電装置の断面図であり、図2におけるA
−A位置で断面図である。図1において、前記メインパ
イプ7に保持されるハンガ37を備えたスイングユニッ
トケース31には主軸受10,11で回転自在に支持さ
れたクランクシャフト12が設けられていて、このクラ
ンクシャフト12にはクランクピン13を介してコンロ
ッド14が連結されている。
【0021】前記クランクシャフト12の一端に形成さ
れたテーパ部にはインナロータ(回転内磁型回転体)1
5が嵌合され、ナット20で締付け固定されている。イ
ンナロータ15はロータボス16およびロータボス16
の外周面に嵌着された複数の永久磁石19を有する。永
久磁石19は、例えばネオジウム鉄ボロン系であり、ク
ランクシャフト12を中心として等角度間隔で6か所に
設けられている。ロータボス16の一端部(クランクウ
ェーブ12a側とは反対側の端部)にはクランクシャフ
ト12の先端部を囲むように内円筒部39が形成され、
さらにこの内円筒部39の外周を取り囲むように外円筒
部40が形成されている。
【0022】内円筒部39の外周面にはクランクシャフ
ト12の軸方向で摺動自在にガバナインナ46が嵌合さ
れていて、外円筒部(ガバナアウタ)40とともに、外
周側でテーパ状にすぼんだ断面形状を有するポケット5
6を形成している。このポケット56には、ガバナウェ
イトとしてのローラ55が収容されている。ローラ55
は金属製の芯に樹脂カバーを設けたものが好ましいが、
樹脂カバーを設けないもの、または全体が樹脂で形成さ
れているものであってもよい。
【0023】ロータボス16の、クランク室9側には、
クランクシャフト12に対して摺動自在にブラシホルダ
41が設けられている。ブラシホルダ41とロータボス
16間には圧縮コイルばね42が介装されており、この
圧縮コイルばね42によってブラシホルダ41はクラン
ク室9側に付勢されている。ブラシホルダ41には圧縮
コイルばね43で付勢されたブラシ44が設けられてい
る。ロータボス16にはクランクシャフト12と平行に
延びた連結ピン45が摺動自在に貫通しており、その一
端は前記ブラシホルダ41に固結されているとともに、
他端は前記ガバナインナ46に連結されている。
【0024】インナロータ15の外周に配設されたアウ
タステータ47のステータコア48はボルト49によっ
てスイングユニットケース31に固定されている。この
ステータコア48は円環状であり、それから内方に延出
したヨーク48aには、発電コイル50と始動コイル5
1とが巻回されている。ヨーク48aから延出した部材
48bの端部には整流子ホルダ52が連結されており、
この整流子ホルダ52には前記ブラシ44と摺動するよ
うに整流子片53が固定されている。すなわち、前記圧
縮コイルばね43で付勢されているブラシ44と対向す
る位置に整流子片53が配置されている。ブラシ44の
ストロークは、後述のガバナによってブラシホルダ41
がクランクシャフト12先端側に偏倚させられたときブ
ラシ44が整流子片53から離れるように、所定量に制
限されている。ストローク制限のためにブラシホルダ4
1とブラシ44との間には図示しない係止手段が設けら
れる。
【0025】なお、ブラシ44は1個しか図示されてい
ないが、この1個だけでなく、インナロータ15の回転
方向に必要数設けられているのはもちろんである。ブラ
シおよび整流子片の個数や形状の一例は、本出願人によ
る先願(特開平9−215292号)の明細書に記載さ
れている。
【0026】上述の、ガバナインナ46、ガバナアウタ
(外円筒部)40、ガバナウェイト55、および連結ピ
ン45によってガバナつまり始動モードと発電モードと
を自動的に切換える制御手段が設けられている。すなわ
ち、ガバナウェイト55はエンジンの回転数に応じた遠
心力によってロータボス16の半径方向でその位置が変
化する。前記ポケット56はテーパ状断面になっている
ため、ガバナウェイト55が偏倚すると、内円筒部39
に対してガバナインナ46はクランクシャフト12の軸
方向に摺動し、それに伴って連結ピン45も偏倚する。
連結ピン45の動きはブラシホルダ41に伝達され、結
果的にブラシ43を整流子片53に対して接離させる。
【0027】外円筒部40にはボルト54によってラジ
エータファン57が取付けられている。また、このラジ
エータファン57とともにリラクタプレート153aが
ボルト54で共締めにより固定されている。リラクタプ
レート153aの外周縁に対向する位置にクランクパル
サ153が配置されている。クランクパルサ153はリ
ラクタプレート153aの外周縁に形成された刻みに対
応してパルス信号を出力する。このパルス信号は図示し
ない制御手段で認識され、クランク位置やエンジン回転
数の検知等に利用される。前記クランクパルサ153が
設けられている側にラジエータ58が配置されていて、
ラジエータファン57で取り込まれた外気はラジエータ
58に当たるように流れる。
【0028】インナロータ15および主軸受11間に、
カムシャフト駆動部材としてのスプロケット59が固定
されていて、このスプロケット59にはクランクシャフ
ト12からカムシャフト(図6参照)を駆動する動力を
得るためのチェーン60が掛けられている。なお、スプ
ロケット59は潤滑オイルを循環させるポンプに動力を
伝達するオイルポンプ駆動部材として設けられたギヤ6
1と一体的に形成されている。ギヤ61は、後述するト
ロコイドポンプの駆動軸に固定されたギヤに動力を伝達
する。
【0029】前記インナロータ15等からなる始動兼発
電装置、およびスプロケット59等を取り付けるため、
クランクシャフト12はクランク室9から比較的長く延
出している。したがって、この延出部の軸振れを防止す
るため、前記軸受10,11のほかに、クランクシャフ
ト12をインナロータ寄りで支持するための軸受99を
設けている。
【0030】上記構成において、スタータスイッチを押
してバッテリ(図示しない)により整流子片53に電圧
を印加すると、ブラシ44を通じて始動コイル51に電
流が流れ、インナロータ15が回転する。その結果、イ
ンナロータ15と結合されているクランクシャフト12
が回転させられエンジン200が始動される。エンジン
200の回転数が増大すると、ガバナウェイト55は遠
心力を受け、ポケット56内でロータボス16の外周方
向に移動する。
【0031】ガバナウェイト55が移動すると、ガバナ
インナ46がラジェータファン57側に偏倚し、これに
伴い、ガバナインナ46と係合している連結ピン45も
同様に偏倚する。この連結ピン46の他端はブラシホル
ダ41と係合しているので、ブラシホルダ41も同様に
偏倚する。ブラシ44の、整流子ホルダ52方向へのス
トロークは制限されているので、このストロークよりも
ブラシホルダ41が大きく偏倚すると、ブラシ44と整
流子片53との接触は絶たれる。ブラシ44が整流子片
53から離れた後は、エンジン駆動でクランクシャフト
12の回転によって発電コイル51による発電がなさ
れ、バッテリへ電流が供給される。
【0032】続いて、エンジン200のヘッド周辺の構
造を説明する。図6はエンジンのヘッド周辺の側面断面
図、図7は同正面断面図、図8は同背面断面図である。
シリンダ62内に配置されているピストン63は、ピス
トンピン64を介してコンロッド14のスモールエンド
側に連結されている。シリンダヘッド32には点火プラ
グ65が螺着されていて、その電極部がピストン63の
ヘッドとシリンダヘッド32との間に形成された燃焼室
に臨んでいる。シリンダ62の周りは水ジャケット66
で囲まれている。
【0033】シリンダヘッド32内の、前記シリンダ6
2の上方には、軸受67,68によって回転自在に支持
されたカムシャフト69が設けられている。カムシャフ
ト69にはアタッチメント70が嵌合しており、このア
タッチメント70には、カムスプロケット72とカムセ
ンサ155に関連してカムパルスを発生させるためのリ
ラクタ部72aとがボルト71による共締めで固定され
ている。カムスプロケット72にはチェーン60が掛け
られている。このチェーン60によって、前記スプロケ
ット59(図1参照)の回転つまりクランクシャフト1
2の回転がカムシャフト69に伝達される。
【0034】カムシャフト69の上部にはロッカアーム
73が設けられていて、このロッカアーム73はカムシ
ャフト69の回転に伴いカムシャフト69のカム形状に
応じて揺動する。カムシャフト69のカム形状は、4サ
イクルエンジンの所定の行程に応じて吸気弁95および
排気弁96が開閉されるように決定されている。吸気弁
95によって吸気管23が開閉され、排気弁96によっ
て排気管97が開閉される。
【0035】カムシャフト69には一体的に排気カムお
よび吸気カムが形成されているが、これらのカムに隣接
し、カムシャフト69に対して逆転方向にのみ係合して
いるデコンプカム98が設けられている。デコンプカム
98はカムシャフト69の逆転時にカムシャフト69の
回転に追従して排気カムの外周形状よりも突出した位置
に回動する。
【0036】したがって、カムシャフト69の正転時に
排気弁96をわずかにリフトした状態にすることがで
き、エンジンの圧縮工程での負荷を軽減することができ
る。これにより、クランク軸を始動されるときのトルク
を小さくできるので、4サイクルエンジンのスタータと
しては小型のものを使うことができる。その結果、クラ
ンク周りをコンパクトにでき、バンク角を大きくできる
という利点がある。なお、カムがしばらく正転すること
により、デコンプカム98の外形は排気カムの外周形状
内に戻る。
【0037】シリンダヘッド32には水ポンプベース7
4と水ポンプハウジング75とで囲まれたポンプ室76
が形成されている。ポンプ室76内にはインペラ77を
有するポンプシャフト78が配置されている。ポンプシ
ャフト78はカムシャフト69の端部に嵌合され、軸受
79によって回転自在に保持されている。ポンプシャフ
ト78の駆動力はカムスプロケット72の中心部に係合
するピン80によって得られる。
【0038】ヘッドカバー81には、エアリードバルブ
94が設けられている。このエアリードバルブ94は、
排気管97に負圧が生じたときにエアを吸入してエミッ
ションを改善する。なお、ポンプ室76の周辺の随所に
はシール部材が設けられているが、個々の説明は省略す
る。
【0039】続いて、エンジン200の回転を変速して
後輪に伝達する自動変速機を説明する。図9,図10は
エンジンの自動変速機部分の断面図であり、それぞれ図
9が駆動側、図10が従動側である。図9において、ク
ランクシャフト12上の、前記始動兼発電装置のインナ
ロータ15が設けられた側とは反対側の端部にはVベル
ト82を巻き掛けるためのプーリ83が設けられてい
る。プーリ83はクランクシャフト12に対して回転方
向および軸方向の動きが固定された固定プーリ片83a
とクランクシャフト12に対して軸方向に摺動自在な可
動プーリ片83bとからなる。可動プーリ片83bの背
面つまりVベルト82と当接しない面にはホルダプレー
ト84が取付けられている。ホルダプレート84はクラ
ンクシャフト12に対して回転方向および軸方向の双方
にその動きが規制されていて一体で回転する。ホルダプ
レート84と可動プーリ片83bとによって囲まれた空
所はガバナウェイトとしてのローラ85を収容するポケ
ットを形成している。
【0040】一方、後輪21に動力をつなぐクラッチ機
構は次のように構成されている。図10において、クラ
ッチのメインシャフト125はケース126に嵌合され
た軸受127およびギヤボックス128に嵌合された軸
受129で支持されている。このメインシャフト125
には軸受130および131よってプーリ132の固定
プーリ片132aが支持されている。メインシャフト1
25の端部にはナット133によってカップ状のクラッ
チ板134が固定されている。
【0041】前記固定プーリ片132aのスリーブ13
5には、プーリ132の可動プーリ片132bがメイン
シャフト125の長手方向に摺動自在に設けられてい
る。可動プーリ片132bは、メインシャフト125の
周りで一体的に回転できるようにディスク136に係合
している。ディスク136と可動プーリ片132bとの
間には、両者間の距離を拡張する方向に反発力が作用す
る圧縮コイルばね137が設けられている。また、ディ
スク136にはピン138で揺動自在に支持されたシュ
ー139が設けられている。シュー139はディスク1
36の回転速度が増大したときに遠心力が作用して外周
方向に揺動し、クラッチ板134の内周に当接する。な
お、ディスク136が所定の回転速度に達したときにシ
ュー139がクラッチ板134に当接するように、ばね
140が設けられている。
【0042】メインシャフト125にはピニオン141
が固定されていて、このピニオン141はアイドルシャ
フト142に固定されたギヤ143に噛合っている。さ
らに、アイドルシャフト142に固定されたピニオン1
44は出力シャフト145のギヤ146に噛合ってい
る。後輪21はリム21aとリム21aの周囲に嵌込ま
れたタイヤ21bとからなり、リム21bが前記出力シ
ャフト145に固定されている。
【0043】上記構成において、エンジン回転数が最小
の場合、ローラ85は図9の実線で示した位置にあり、
Vベルト82はプーリ83の最小径部分に巻き掛けられ
ている。プーリ132の可動プーリ片132bは圧縮コ
イルばね137に付勢された図10の実線の位置に偏倚
させられていて、Vベルト82はプーリ132の最大径
部分に巻き掛けられている。この状態では、遠心クラッ
チのメインシャフト125は最小回転数で回転させられ
るため、ディスク136に加わる遠心力は最小であり、
シュー139はばね140によって内方に引き込まれて
いるのでクラッチ板134に当接しない。つまり、エン
ジンの回転がメインシャフト125に伝達されず、車輪
21は回転されない。
【0044】一方、エンジン回転数が大きい場合にはロ
ーラ85が遠心力で外周方向に偏倚する。図9の鎖線で
示した位置が最大回転数のときのローラ85の位置であ
る。ローラ85が外周方向に偏倚すると、可動プーリ8
3bは固定プーリ83a側に押しやられるため、Vベル
ト82はプーリ83の最大径寄りに移動する。そうする
と、遠心クラッチ側では、圧縮コイルばね137に打ち
勝って可動プーリ片132bが偏倚し、Vベルト82は
プーリ132の最小径寄りに移動する。したがって、デ
ィスク136に加わる遠心力は増大し、シュー139は
ばね140に打ち勝って外方に張出し、クラッチ板13
4に当接する。その結果、エンジンの回転がメインシャ
フト125に伝達され、ギヤトレインを介して車輪21
に動力が伝わる。こうして、エンジンの回転数に応じ
て、クランクシャフト12側のプーリ83および遠心ク
ラッチ側のプーリ132に対するVベルト82の巻き掛
け径が変化し、変速作用が果たされる。
【0045】上述のように、エンジン始動時は始動コイ
ル51に通電してエンジンを付勢することができるが、
本実施形態では、足踏み動作によってエンジン200を
始動するキック始動装置を併用している。さらに図9を
参照してキック始動装置を説明する。前記固定プーリ8
3aの背面にはキック始動用の従動ドッグギヤ86が固
定されている。一方、カバー36側には、ヘリカルギヤ
87を有する支持軸88が回転自在に支持されている。
支持軸88の端部にはキャップ89が固定されていて、
このキャップ89の端面には前記従動ドッグギヤ86と
噛合する駆動ドッグギヤ90が形成されている。
【0046】さらに、カバー36にはキックシャフト2
7が回動自在に支持されていて、このキックシャフト2
7には、前記ヘリカルギヤ87と噛合されるセクタヘリ
カルギヤ91が溶接されている。キックシャフト27の
端部つまりカバー36から外部へ突出している部分には
スプラインが形成されていて、このスプラインにはキッ
クアーム28(図2参照)に設けられたスプラインが係
合される。なお、符号92,93は戻しばねである。
【0047】上記構成において、キックペダル29を踏
み込むと、戻しばね93に打ち勝ってキックシャフト2
7およびセクタヘリカルギヤ91が回動する。ヘリカル
ギヤ88およびセクタヘリカルギヤ91は、セクタヘリ
カルギヤ91がキックペダルの踏み込みによって回動し
た場合にプーリ83側に支持軸87を付勢する推力が生
じるように互いのねじれ方向が設定されている。したが
って、キックペダル29を踏み込むと支持軸87がプー
リ83側に偏倚し、キャップ89の端面に形成された駆
動ドッグギヤ90が従動ドッグギヤ86と噛合う。その
結果、クランクシャフト12は回転させられ、エンジン
200の始動が可能となる。エンジンが始動すると、キ
ックペダル29の踏み込みを弱め、戻しばね92,93
によってセクタヘリカルギヤ91を反転させると、駆動
ドッグギヤ90と従動ドッグギヤ86との係合が解除さ
れる。
【0048】次に、図11を参照して潤滑オイルの供給
系を説明する。オイル供給部はクランク室9の下部に設
けられる。オイルパン147には、オイルを導入するた
めの管路148が形成されていて、矢印D1に従ってト
ロコイドポンプ149にオイルは吸入される。トロコイ
ドポンプ149に吸入されたオイルは圧力が高められて
管路150に排出され、矢印D2,D3に従って管路1
50を通過し、クランク室内に吐出される。
【0049】トロコイドポンプ149のポンプシャフト
151にはギヤ152が結合されており、さらに、この
ギヤ152にはクランクシャフト12に結合されたギヤ
61が噛合っている。すなわち、トロコイドポンプ14
9はクランクシャフト12の回転に従って駆動され、潤
滑のためのオイルを循環させている。
【0050】以上説明したように、本実施形態では、ク
ランクシャフト12を、クランクウェブ12aに隣接し
て配置した軸受10,11と、始動兼発電装置側に配置
した軸受99で支持した。したがって、クランクシャフ
ト12の軸振れを抑えつつ、カムシャフト69を駆動さ
せるためのスプロケット59やオイルポンプ用駆動用の
ギヤ61を、クランクシャフト12上に設けることがで
きた。
【0051】特に、軸受99を設けることによって軸振
れが小さくなるので、カムシャフト駆動部材としてのス
プロケット59を軸受11から離して配置できる。した
がって、オイルポンプ駆動用のギヤ61を、始動兼発電
装置から離して軸受11寄りに配置できる。その結果、
オイルポンプつまりトロコイドポンプ149を含むオイ
ル供給部と始動兼発電装置との間隔設定等、設計の自由
度が高められ、かつメンテナンス作業も容易になる。
【0052】また、このように、軸受99を始動兼発電
装置に隣接配置したので、ガバナウェイト55の慣性モ
ーメントによるクランクシャフト12の軸振れが小さく
なり、ガバナ機構をクランクシャフト12の軸端に配置
することができる。したがって、ガバナ機構をクランク
室9寄りに配置するのと異なり、インナロータ15の分
解や調節等のメンテナンス作業をクランクシャフト12
の先端側から行うことができるので、作業性が向上す
る。
【0053】次に、始動兼発電装置の変形例を説明す
る。図5は始動兼発電装置の変形例を示すエンジン20
0の要部断面図であり、図1と同符号は同一または同等
部分を示す。この例では、クランクシャフト12を支持
する3つの軸受10,11,99のうち、インナロータ
15側の軸受99に代え、軸受154を設けた。この軸
受154はスイングユニットケース31にボルト157
で固定されたホルダ158に嵌合されていて、その内輪
にはジョイント159の一端が嵌合されている。ジョイ
ント159の他端はロータボス16の内円筒部39の内
周面に螺挿されてインナロータ15と結合されている。
【0054】この構成により、クランクシャフト12の
先端は、一体的に結合されたジョイント159を介して
軸受154に確実に支持されるので、実質的に軸振れを
排除することができる。なお、始動兼発電装置としての
要部構成と動作は、図1の始動兼発電装置と同様である
ので説明は省略する。
【0055】続いて、エンジン停止始動システムについ
て説明する。このシステムでは、アイドリング制限モー
ドとアイドリング許可モードとを備えている。具体的に
いうと、アイドリング制限モードでは車両を停止させる
とエンジンが自動停止し、停止状態でアクセルが操作さ
れるとエンジンが自動的に再始動して車両の発進が可能
になる(以下、「停止発進モード」ともいう)。また、
アイドリング許可モードには2種類あり、その1つで
は、エンジン始動時の暖気運転等を目的として、最初の
エンジン始動後に一時的にアイドリングを許可する(以
下、「始動モード」という)。他の1つでは、運転者の
意思(スイッチによる設定)で常にアイドリングを許可
する(以下、「アイドルスイッチモード」という)。
【0056】図12は、エンジン200における始動停
止制御システムの全体構成を示したブロック図である。
同図において、クランクシャフト12と同軸に設けられ
た始動兼発電装置250は、スタータモータ171とA
Cジェネレータ(ACG)172とによって構成され、
ACG172による発電電力は、レギュレータ・レクテ
ィファイア167を介してバッテリ168に充電され
る。レギュレータ・レクティファイア167は、始動兼
発電装置250の出力電圧を、12Vないし14.5V
に制御する。バッテリ168は、スタータリレー162
が導通されるとスタータモータ171へ駆動電流を供給
すると共に、メインスイッチ173を介して各種の一般
電装品174および主制御装置160等に負荷電流を供
給する。
【0057】主制御装置160には、エンジン回転数N
eを検知するNeセンサ(クランクパルサ)153と、
エンジン200のアイドリングを手動で許可または制限
するためのアイドルスイッチ253と、運転者がシート
に着座すると接点を閉じて“H”レベルを出力する着座
スイッチ254と、車速を検知する車速センサ255
と、停止発進モードで点滅するスタンバイインジケータ
256と、スロットル開度θを検知するスロットルセン
サ257と、スタータモータ171を駆動してエンジン
200を始動するスタータスイッチ258と、ブレーキ
操作に応答して“H”レベルを出力するストップスイッ
チ259と、バッテリ168の電圧が予定値(例えば、
10V)以下になると点灯して充電不足を運転者に警告
するバッテリインジケータ276とが接続されている。
【0058】さらに、主制御装置160には、クランク
シャフト12の回転に同期して点火プラグ65を点火さ
せる点火制御装置(イグニッションコイルを含む)16
1と、スタータモータ171に電力を供給するスタータ
リレー162の制御端子と、前照灯169に電力を供給
する前照灯リレー163の制御端子と、キャブレタ16
6に装着されたバイスタータ165に電力を供給するバ
イスタータリレー164の制御端子と、所定条件下で警
報音を発生して運転者に注意を促すブザー175とが接
続されている。
【0059】なお、前照灯169への給電制御は前照灯
リレー163によるオンまたはオフの切り換え制御に限
定されない。たとえば、前照灯リレー163に代えてF
ET等のスイッチング素子を採用し、給電をオフにする
代わりに、スイッチング素子を所定の周期およびデュー
ティー比で断続させて前照灯169への印加電圧を実質
的に低下させる、いわゆるチョッピング制御を採用する
ことができる。
【0060】図13、図14は、主制御装置160の構
成を機能的に示したブロック図(その1、その2)であ
り、図12と同符号は同一または同等部分を表してい
る。また、図15には、後述するスタータリレー制御部
400の制御内容、バイスタータ制御部900の制御内
容、スタンバイインジケータ制御部600の制御内容、
点火制御部700の制御内容、動作切換部300の制御
内容、警告ブザー制御部800の制御内容および充電制
御部500の制御内容を一覧表示している。
【0061】図13の動作切換部300は、アイドルス
イッチ253の状態および車両の状態等が所定の条件の
ときに、「始動モード」、「停止発進モード」および
「アイドルスイッチモード」のいずれかに切り換える共
に、「停止発進モード」を更に、アイドリングを一切禁
止する第1の動作パターン(以下、「第1パターン」と
いう)、およびアイドリングを所定条件下で例外的に許
可する第2の動作パターン(以下、「第2パターン」と
いう)のいずれかに切り換える。第2パターンは、前照
灯169を点灯させた状態でエンジンを長時間停止させ
る場合のバッテリ上がりを防止する、バッテリ上がり防
止モードとして好適である。
【0062】動作切換部300の動作切換信号出力部3
01には、アイドルスイッチ253の状態信号が入力さ
れる。アイドルスイッチ253の状態信号は、オフ状態
(アイドリング制限)では“L”レベル、オン状態(ア
イドリング許可)では“H”レベルを示す。車速継続判
定部303はタイマ303aを備え、車速センサ255
において予定速度以上の車速が予定時間以上にわたって
検知されると“H”レベルの信号を出力する。
【0063】動作切換信号出力部301は、アイドルス
イッチ253および車速継続判定部303の出力信号、
ならびにエンジンの点火オフ状態が所定時間(本実施形
態では、3分)以上継続すると“H”レベルとなる点火
オフ信号S8021に応答して、主制御装置160の動
作モードおよび動作パターンを切換えるための信号S
301a、S301b、S301cを出力する。
【0064】図16は、動作切換信号出力部301によ
る動作モードおよび動作パターンの切り換え条件を模式
的に示した図である。動作切換信号出力部301では、
前記メインスイッチ173が投入されて主制御装置16
0がリセットされるか、あるいはアイドルスイッチ25
3がオフにされる(条件が成立)と、動作モード切換
部301aにより「始動モード」が起動される。このと
き、動作モード切換部301aは“L”レベルの動作モ
ード信号S301aを出力する。
【0065】さらに、この「始動モード」において予定
速度以上の車速が予定時間以上にわたって検知される
(条件が成立)と、動作モード切換部301aによ
り、動作モードが「始動モード」から「停止発進モー
ド」へ切り換えられる。このとき、動作モード切換部3
01aの動作モード信号S301aは“L”レベルから
“H”レベルへ遷移する。前記「始動モード」から移行
した直後は動作パターン切換部301bにより「第1パ
ターン」が起動され、アイドリングが禁止される。この
とき、動作パターン切換部301bの動作パターン信号
301bは“L”レベルとなる。
【0066】「第1パターン」において、後に詳述する
点火オフ継続判定部802(図13)により、点火オフ
が3分以上継続していると判定される(条件が成立)
と、動作パターン切換部301bにより、「停止発進モ
ード」における動作パターンが、「第1パターン」から
「第2パターン」へ切り換えられる。このとき、動作パ
ターン切換部301bから出力される動作パターン信号
301bは“L”レベルから“H”レベルへ遷移す
る。
【0067】さらに、「第2パターン」において前記条
件が成立すると、動作パターン切換部301bにより
動作パターンが「第2パターン」から「第1パターン」
へ切換えられる。このとき、動作パターン切換部301
bの動作パターン信号S30 1bは“H”レベルから
“L”レベルへ遷移する。
【0068】本発明者等の調査によれば、信号待ちや交
差点内での右折待ちは30秒ないし2分程度であり、こ
の時間を超える停車は信号待ちや右折待ち以外の停車、
例えば道路工事による片側通行規制や交通渋滞等である
可能性が高い。そこで、本実施形態では、「停止発進モ
ード」で走行中に前照灯を点灯させたまま長時間(本実
施形態では、3分以上)の停車すなわちエンジン停止を
強いられると、動作パターンを「第1パターン」から
「第2パターン」に切り換えてアイドリングが許可され
るようにした。したがって、運転者がスタータスイッチ
258を投入すればエンジンを再始動することができ、
アイドリング状態での停車が可能となるので、前照灯1
69を長時間点灯させ続けることによるバッテリ上がり
を防止できる。
【0069】一方、メインスイッチがオフからオンに切
換えられたときに、アイドルスイッチがオンである(条
件が成立)と、アイドルスイッチモード起動部301
cから出力される動作モード信号S301cは“L”レ
ベルから“H”レベルへ遷移し、「アイドルスイッチモ
ード」が起動される。なお、「停止発進モード」では
「第1パターン」および「第2パターン」にかかわら
ず、アイドルスイッチ253が投入されて条件が成立
すると「アイドルスイッチモード」が起動される。
【0070】また、「アイドルスイッチモード」におい
てアイドルスイッチ253がオフにされる(条件が成
立)と、動作モード切換部301aから出力される動作
モード信号S301aは“L”レベルになって「始動モ
ード」が起動される。
【0071】図13に戻り、Ne判定部306にはNe
センサ153の出力信号が入力され、エンジン回転数が
予定回転数を超えると“H”レベルの信号を前照灯制御
部305へ出力する。Ne判定部306は、ひとたびエ
ンジン回転数が予定回転数を超えると、メインスイッチ
173が遮断されるまでその出力を“H”レベルに維持
する。前照灯制御部305は、前記各動作モード(パタ
ーン)信号S301a、S301b、S301C、Ne
判定部306の出力信号および走行判定部701の出力
信号に基づいて、前照灯リレー163の制御端子に
“H”レベルまたは“L”レベルの制御信号を出力す
る。前照灯リレー163に“H”レベルの信号が入力さ
れると前照灯169が点灯される。
【0072】なお、前照灯リレー163の代わりにFE
T等のスイッチング素子を採用する場合、前照灯制御部
305は“L”レベルの制御信号を出力する代わりに、
所定の周期およびデューティー比のパルス信号を出力し
て前照灯169への給電をチョッピング制御する。
【0073】前照灯制御部305は、図15に示したよ
うに、「始動モード」以外では常にオン信号を出力す
る。すなわち、「始動モード」では、Ne判定部306
により所定の設定回転数(本実施形態では、1500r
pm)以上のエンジン回転数が検知されるか、あるいは
走行判定部701により車速が0kmより大きいと判定
されたときにオン信号を出力する。
【0074】なお、前照灯リレー163の代わりにFE
T等のスイッチング素子を採用する場合、「停止発進モ
ード」の「第1パターン」では、後に詳述する点火制御
に応じてスイッチング素子の開閉をチョッピング制御す
ることでバッテリの放電を最小限に抑えることができ
る。
【0075】すなわち、車両停止に応答して点火制御が
中断(オフ)され、エンジンが自動停止すると、前照灯
制御部305は、前照灯169への印加電圧が常時オン
時の電圧(例えば、13.1V)から所定の減光時電圧
(例えば、8.6V)まで実質的に低下するように、所
定の周期およびデューティ比のパルス信号でスイッチン
グ素子をチョッピング制御して前照灯169を減光させ
る。その後、発進操作に応答して点火制御が再開され、
エンジンが再始動されると、前照灯制御部305は直流
の“H”レベル信号をスイッチング素子へ出力する。
【0076】このように、エンジンの自動停止時には前
照灯169を消灯することなく、減光させることによっ
てバッテリの放電を抑制できる。したがって、後の発進
時には発電機からバッテリへの充電量を減じることがで
き、その結果、発電機の電気負荷が減少するので発進時
の加速性能が向上する。
【0077】点火制御部700は、前記各動作モード、
動作パターン毎に、所定の条件下で点火制御装置161
による点火動作を許可または禁止する。走行判定部70
1は車速センサ255から入力される検知信号に基づい
て車両が走行状態にあるか否かを判別し、走行状態にあ
ると“H”レベルの信号を出力する。
【0078】OR回路702は、走行判定部701の出
力信号とスロットルセンサ257の状態信号との論理和
を出力する。OR回路704は、前記動作モード信号S
30 1aの反転信号、動作パターン信号S301bおよ
び動作モード信号S301cの論理和を出力する。OR
回路703は、前記各OR回路702、704の出力信
号の論理和を点火制御装置161へ出力する。点火制御
装置161は、入力信号が“H”レベルであれば所定の
タイミング毎に点火動作を実行し、“L”レベルであれ
ば点火動作を中断する。
【0079】点火制御部700は、図15に示したよう
に、「始動モード」、「停止発進モードの第2パター
ン」および「アイドルスイッチモード」のいずれかであ
れば、OR回路704の出力信号が“H”レベルになる
ので、OR回路703からは常に“H”レベルの信号が
出力される。すなわち、「始動モード」、「停止発進モ
ードの第2パターン」または「アイドルスイッチモー
ド」では、点火制御装置161が常に作動する。
【0080】これに対して、「停止発進モードの第1パ
ターン」では、OR回路704の出力信号が“L”レベ
ルなので、走行判定部701により車両走行中と判定さ
れるか、あるいはスロットルが開かれてOR回路702
の出力が“H”レベルになったことを条件に点火動作が
実行される。これとは逆に、停車状態であり、かつスロ
ットルが閉じていれば点火動作が中断される。
【0081】警告ブザー制御部800は、動作モードお
よび動作パターン毎に、車両の走行状態や運転者の着座
状態に応じて、運転者に種々の注意を促すための警告と
して、例えばブザー音を発する。非着座継続判定部80
1には着座スイッチ54の状態信号が入力される。非着
座継続判定部801は運転者の非着座時間を計時するタ
イマ8012を備え、タイマ8012がタイムアウトす
ると“H”レベルの非着座継続信号S8012を出力す
る。なお、本実施形態のタイマ8012は、1秒でタイ
ムアウトするように予め設定されている。
【0082】点火オフ継続判定部802は、エンジンの
点火オフ時間を計時するタイマ8021を備え、点火オ
フ状態が検知されると直ちに、“H”レベルの点火オフ
信号S8023を出力すると共にタイマ8021をスタ
ートさせる。タイマ8021がタイムアウトすると、
“H”レベルの点火オフ継続信号S8021を出力す
る。本実施形態では、タイマ8021が3分でタイムア
ウトするように設定されている。
【0083】ブザー制御部805は、各動作モード(パ
ターン)信号S301a、S301 、S301C、非
着座継続信号S8012、点火オフ継続信号
8021、点火オフ信号S8023、走行判定部70
1の出力信号およびスロットルセンサ257の出力信号
に基づいて、ブザー175のオン/オフを決定し、オン
させる場合は“H”レベルの信号をブザー駆動部814
へ出力する。
【0084】ブザー制御部805は、図15に示したよ
うに、動作モードが「始動モード」であればブザー17
5を常にオフとする。「停止発進モードの第1パター
ン」では、点火オフ状態での非着座がタイマ8012の
タイムアウト時間(本実施形態では1秒)以上継続する
か、あるいは点火オフ状態がタイマ8021のタイムア
ウト時間(本実施形態では3分)以上継続すると、ブザ
ー175をオンにする。「停止発進モードの第2パター
ン」では、点火されておらず(点火オフ)で、スロット
ルセンサ257からの入力信号によりスロットル開度が
“0”であり、かつ車速センサ55からの入力信号によ
り走行判定部701で車速が0kmと判定されると、ブ
ザー175をオンにする。「アイドルスイッチモード」
では、点火オフかつ非着座が1秒以上継続すると、ブザ
ー175をオンにする。ブザー駆動部814は、ブザー
制御部805の出力信号が“H”レベルになると、0.
2秒間のオンと1.5秒間のオフとを繰り返すブザー駆
動信号をブザー175へ出力する。
【0085】このように、本実施形態のブザー制御で
は、「停止発進モード」での走行中に、例えば道路工事
による片側交通規制等で前照灯を点灯させたまま長時間
(本実施形態では、3分以上)の停車(エンジン停止)
を強いられると、「停止発進モード」の動作パターンが
「第1パターン」から「第2パターン」へ遷移するのと
同時に、アイドリングを許可する旨がブザー175によ
り運転者に通知される。したがって、運転者はブザーに
応答してスタータスイッチ258を投入するだけで、前
照灯169を長時間点灯させ続けることによるバッテリ
上がりを防止できる。
【0086】充電制御部500の加速操作検知部502
では、スロットルセンサ257からの入力信号と車速セ
ンサ255からの入力信号により、車速が0キロより大
きく、かつスロットルが全閉状態から全開状態まで開か
れる時間が、例えば0.3秒以内であると、加速操作が
あったと認識して1ショットの加速操作検知パルスを発
生する。
【0087】発進操作検知部503は、車速が0キロで
エンジン回転数が所定の設定回転数(本実施形態では、
2500rpm)以下のときにスロットルが“開”であ
れば、発進操作があったと認識して1ショットの発進操
作検知パルスを発生する。充電制限部504は、前記加
速検知パルス信号を検出すると6秒タイマ504aをス
タートし、当該6秒タイマ504aがタイムアウトする
まで、レギュレータレクティファイア167を制御して
バッテリ168の充電電圧を常時の14.5Vから1
2.0Vへ低下させる。
【0088】上記充電制御によれば、運転者がスロット
ルを急激に開いて急加速した時や、停止状態からの発進
時には充電電圧が低下し、始動兼発電装置250の電気
負荷が一時的に低減される。したがって、始動兼発電装
置250によりもたらされるエンジンの200の機械的
負荷も低減されて加速性能が向上する。また、エンジン
の自動停止時にはFET等のスイッチング素子をチョッ
ピング制御して前照灯169を減光し、バッテリの放電
を最小限に抑えるようにすれば、始動兼発電装置250
の負荷がさらに低減されるので加速性能の更なる向上が
可能になる。
【0089】なお、充電制限部504は、図15に示し
たように、6秒タイマ504aがタイムアウトするか、
エンジン回転数が設定回転数(本実施形態では、700
0rpm)を超えるか、あるいはスロットル開度が減少
すると、充電制御を停止して充電電圧を常時の14.5
Vへ戻す。
【0090】図14において、スタータリレー制御部4
00は、前記各動作モードや動作パターンに応じて、所
定の条件下でスタータリレー162を起動する。Neセ
ンサ153の検知信号がアイドリング以下判定部401
へ供給される。アイドリング以下判定部401は、エン
ジン回転数が所定のアイドリング回転数(例えば、80
0rpm)以下であると“H”レベルの信号を出力す
る。AND回路402は、アイドリング以下判定部40
1の出力信号と、ストップスイッチ259の状態信号
と、スタータスイッチ258の状態信号との論理積を出
力する。AND回路404は、アイドリング以下判定部
401の出力信号と、スロットルセンサ257の検出信
号と、着座スイッチ254の状態信号との論理積を出力
する。OR回路408は、前記各AND回路402、4
04の出力信号の論理和を出力する。
【0091】OR回路409は、動作モード信号S
301cと動作モード信号S301aの反転信号との論
理和を出力する。AND回路403は、AND回路40
2の出力信号とOR回路409の出力信号との論理積を
出力する。AND回路405は、前記AND回路404
の出力信号と、前記動作モード信号S301aと、前記
動作パターン信号S301bの反転信号との論理積を出
力する。AND回路407は、前記動作モード信号S
301a、動作パターン信号S301bおよびOR回路
408の出力信号の論理積を出力する。OR回路406
は、前記各AND回路403、405、407の論理和
をスタータリレー162へ出力する。
【0092】このようなスタータリレー制御によれば、
「始動モード」および「アイドルスイッチモード」中は
OR回路409の出力信号が“H”レベルなのでAND
回路403がイネーブル状態となる。したがって、エン
ジン回転数がアイドリング以下であり、かつストップス
イッチ259がオン状態(ブレーキ操作中)のときにス
タータスイッチ258が運転者によりオンされてAND
回路402の出力が“H”レベルになると、スタータリ
レー162が導通してスタータモータ171が起動され
る。
【0093】また、「停止発進モードの第1パターン」
では、AND回路405がイネーブル状態となる。した
がって、エンジン回転数がアイドリング以下であり、着
座スイッチ254がオン状態(運転者がシートに着座
中)でスロットルが開かれると、AND回路404の出
力が“H”レベルとなり、スタータリレー162が導通
してスタータモータ171が起動される。
【0094】さらに、「停止発進モードの第2パター
ン」では、AND回路407がイネーブル状態となる。
したがって、前記各AND回路402、404のいずれ
かが“H”レベルとなると、スタータリレー162が導
通してスタータモータ171が起動される。
【0095】停止時クランク角制御部1000は、エン
ジン停止時のカムセンサ155の検出信号、つまりクラ
ンク角度位置に応じてスタータリレー162および逆転
リレー162aを制御し、後述する所望のクランク角度
位置でエンジンを停止させる。カムセンサ155はクラ
ンク角度位置が逆転領域にある場合は信号“H”、正転
領域にある場合は信号“L”を出力する。カムセンサ1
55で検出されたクランク角度位置検出信号は停止判定
タイマ1001に入力される。停止判定タイマ1001
はクランク角度位置が逆転領域にあることを示す信号
“H”が予定の時間Txの間維持されたときに判定信号
をAND回路1002に入力する。
【0096】比較部1003にはNeセンサ153の検
知信号が入力され、この比較部1003では、クランキ
ングの回転数より大きく、かつアイドル回転数よりも小
さく設定された基準回転数Nref とエンジン回転数Ne
とが比較される。エンジン回転数Neが基準回転数Nre
f 以上のときにはエンジン状態オンを表す信号“L”を
出力する。また、エンジン回転数Neが基準回転数Nre
f 未満のときにはエンジン状態オフを表す信号“H”を
出力する。比較部1003からの信号はAND回路10
02に入力される。
【0097】また、停止判定タイマ1002のタイムア
ウト信号はさらに逆転許可タイマ1004に入力され
る。逆転許可タイマ1004は停止判定タイマ1002
からのタイムアウト信号に応答して予定の時間Tyが経
過するまで、出力信号を“H”に維持する。
【0098】AND回路1002および逆転許可タイマ
1004の出力信号、ならびにカムセンサ155の検出
信号はAND回路1005に入力され、AND回路10
05はこれらの出力信号の論理和を出力し、この論理和
はインバータ1006で反転されて逆転リレー162a
に供給される。
【0099】さらに、逆転許可タイマ1004の出力信
号は、AND回路1007に入力される。AND回路1
007の他方の入力には、インバータ1008を介して
カムセンサ155の検出信号が接続される。AND回路
1007の出力はスタータリレー制御部400のOR回
路406に入力される。なお、この停止時クランク角制
御部1000の動作はさらに後述する。
【0100】バイスタータ制御部900では、Neセン
サ153からの出力信号がNe判定部901に入力され
る。このNe判定部901は、エンジン回転数が予定値
以上であると“H”レベルの信号を出力してバイスター
タリレー164を閉じる。このような構成によれば、い
ずれの動作モードにおいても、エンジン回転数が予定値
以上であれば燃料を濃くすることができる。
【0101】インジケータ制御部600では、Neセン
サ153からの出力信号がNe判定部601に入力され
る。このNe判定部601は、エンジン回転数が予定値
以下であると“H”レベルの信号を出力する。AND回
路602は、着座スイッチ254の状態信号とNe判定
部601の出力信号との論理積を出力する。AND回路
603は、AND回路602の出力信号、前記動作モー
ド信号S301aおよび動作パターン信号S301b
反転信号の論理積をスタンバイインジケータ256に出
力する。スタンバイインジケータ256は、入力信号が
“L”レベルであると消灯し、“H”レベルであると点
滅する。
【0102】すなわち、スタンバイインジケータ256
は「停止発進モード」中の停車時に点滅するので、運転
者はスタンバイインジケータ256が点滅していれば、
エンジンが停止していてもアクセルを開きさえすれば直
ちに発進できることを認識することができる。
【0103】次に、始動時および停止時のスタータモー
タ171の制御を詳細に説明する。本実施形態のエンジ
ンでは、そのままクランクシャフトを正転させたならば
負荷トルクが増大する位置にピストンがある場合に、正
転時の負荷トルクが小さい位置まで一旦クランクシャフ
ト逆転させた後、改めてスタータモータを正転方向に駆
動してエンジンを始動させる。しかし、上述のように、
一旦クランクシャフトを逆転させると発進までに時間が
かかるという問題点がある。そのため、車両停止時のク
ランク角度位置が予め定めた逆転領域にあるときは、車
両停止後から、その次の発進操作までの間にクランクシ
ャフトを予定の正転位置まで回転させておく。そうする
ことによって、一旦停止時の再始動時には、ただちにク
ランクシャフトを正転させて発進させることができる。
【0104】図17は、スタータモータ171起動時の
クランク位置と乗越トルクつまり上死点を越える時に必
要なトルクとの関係を示す図である。同図において、ク
ランク角度が圧縮上死点C/Tの手前450度〜630
度までの範囲では乗越トルクは小さい。しかし、圧縮上
死点C/Tの手前90度〜4500度では乗越トルクは
大きく、特に圧縮上死点C/Tの手前180度では乗越
トルクが最大となっている。すなわち、おおよそ圧縮上
死点C/Tの手前では乗越トルクが大きく、おおよそ排
気上死点O/Tの手前では乗越トルクが小さい。
【0105】そこで、本実施形態では、圧縮上死点C/
Tの手前90度から排気上死点O/T手前90度まで、
つまりカムセンサの出力が“L”の区間を正転領域と
し、排出上死点O/Tの手前90度から圧縮上死点C/
T手前90度まで、つまりカムセンサ155の出力が
“H”の区間を逆転領域とする。そして、始動動作とし
て図示したように、エンジン停止時にクランク角度位置
が正転領域にあるときは、次の始動時にはそのクランク
位置からスタータモータ171を回転させてエンジンを
始動させる。一方、エンジン停止時にクランク角が逆転
領域にあるときは、図示のように、エンジンを停止させ
た後、スタータモータ171を逆転させて前記正転領域
までクランク角度位置を変化させる。こうして、次の始
動時には前記正転領域からスタータモータ171を回転
させてエンジンを始動させることができるようにしてお
く。
【0106】次に、エンジン停止時のスタータモータ1
71の動作のための構成を説明する。図18は、スター
タモータ171の正逆転回路、図19,図20は同タイ
ミングチャートである。図18において、カムセンサ1
55はカムシャフト69のリラクタ72aに対向して配
置されている。図14に関して説明したように、カムセ
ンサ155の検出信号およびNeセンサ153の検出信
号は停止時クランク角制御部1000に入力される。ま
た、スタータリレー制御部400にはストップスイッチ
259およびスタータスイッチ258のオン・オフ信号
が入力される。これら、停止時クランク角制御部100
0およびスタータリレー制御部400の出力によってそ
れぞれ逆転リレー162a(以下、「リレーRyB」と
いう)、およびスタータリレー162(以下、「リレー
RyA」という)が制御される。
【0107】一方、スタータモータ171はリレーRy
Bの第1の接点Ryb1を介してリレーRyAの接点R
yaに接続されていると共に、リレーRyBの第2の接
点Ryb2および抵抗Rを介してリレーRyAの接点R
yaに接続されている。リレーRyAの接点Ryaの他
端はバッテリ168のプラス端子に接続され、さらに、
バッテリ168のマイナス端子は前記第1の接点Ryb
1の常閉(NC)側およびRyb2の常開(NO)側に接続され
ている。
【0108】この構成において、リレーRyAがオン
で、リレーRyBがオフの場合は、スタータモータ17
1には矢印RR方向に電流が流れてモータ171は逆転
する。一方、リレーRyAがオンで、リレーRyBがオ
ンの場合は、第1および第2の接点Ryb1,Ryb2
が図示とは反対側に切換えられ、スタータモータ171
には矢印RF方向に電流が流れてモータ171は正転す
る。リレーRyAがオフのときはスタータモータ171
は回転しない。なお、逆転の場合は、抵抗Rを通じて電
流が流れるため、正転の場合よりは電流が制限されるの
で、逆転時は正転時より回転速度が小さくなる。
【0109】図19,図20において、カムセンサ15
5からの逆転領域検出信号の立上がりから予定時間Tx
(例えば1秒)経過するまで逆転領域検出信号“H”が
継続していれば前記停止判定タイマ1001はタイムア
ウトしてエンジン状態表示信号がオンになる。そして、
その時から予定時間Ty(例えば1秒)は前記タイマ1
004がオンになって逆転許可信号が出力され、リレー
RyAがオンになる。このときクランク角度位置は逆転
領域であるため、リレーRyBはオフになっており、ス
タータモータ171にはマイナスの電圧が印加されてモ
ータ171逆転する。スタータモータ171が回転して
クランク角度位置が正転領域になったならばカムセンサ
155は正転領域検出信号つまり信号“L”を出力し、
その結果、リレーRyAはオフになるとともに、前記A
ND回路1005の入力の一つが“L”になってリレー
RyBはオンになる。つまり正転側に切り替えられる。
【0110】さらに、本実施形態では、エンジン停止時
にスタータモータ171を逆転させる場合、次のような
追加の制御を行うことができる。図21は追加の制御の
概念を示す図である。同図において、エンジン回転によ
りクランクパルスPCが出力されており、逆転領域にお
いて、正転領域寄りの所定位置でクランクパルスPCが
出力されている。本実施形態では、逆転開始からクラン
クパルスPCを検出するまでの時間Tpcに基づいてス
タータモータ171の逆転時の停止タイミングを制御し
ている。すなわち、逆転開始から前記クランクパルスP
Cを検出するまでの時間が長ければ惰性が大きく、この
時間が短ければ惰性は小さいと考えられる。クランクパ
ルスPCを検出した時、つまり正転領域から一定の距離
にある位置での惰性の大きさが異なれば、スタータモー
タ171を同時期に停止させたとしても、クランク軸は
一定位置で停止しない。
【0111】そこで、クランク軸を正転領域の所定位置
で停止させるため、本実施形態では、前記時間Tpcが
予定時間TAよりも長い場合、この逆転領域内のクラン
クパルスPCを検出したならば直ちにスタータモータ1
71を停止させる(図21(b))。一方、逆転開始か
らクランクパルスPCを検出するまでの時間Tpcが予
定時間TAより短い場合は、この逆転領域内のクランク
パルスPCを検出した後、さらに時間TBの間スタータ
モータ171を駆動して停止させる(図21(c))。
【0112】逆転時のクランクパルスPCの検出時と正
転領域との距離は予め知ることができるし、エンジン回
転速度と回転時間とにより、惰性で変化するクランク角
も予め知ることができる。したがって、クランクパルス
PC検出位置から正転領域に至るまでクランク角が変化
する時間をエンジン停止時の惰性により求めることがで
きる。そこで、この惰性を生じるまでの時間を時間TA
として設定することにより、時間TA以上の逆転により
クランク角は正転領域に到達し得る。同様に、逆転の時
間がTAに満たないうちにエンジンを停止したのでは、
惰性が十分に得られずクランク角が正転領域に至らな
い。そこで、この場合はさらに時間TBの間逆転を継続
してクランク角が正転領域に至るようにした。なお、ク
ランクパルスPCの検出よりも先に正転領域に達したと
きは直ちにスタータモータ171を停止させる。
【0113】このようなスタータモータ171の逆転時
の制御により、正転領域に達した時点でエンジンの惰性
の大小にかかわらずスタータモータ171を停止させる
のと違い、逆転領域により近い正転領域でエンジンの始
動を待機できる。その結果、スタータモータ171のオ
ン操作から短時間でエンジンを始動できるので運転者に
始動遅れによる違和感を抱かせることがない。
【0114】続いて、上記制御を図22のフローチャー
トを参照してさらに説明する。このフローチャートの処
理は、メインスイッチ173がオン操作されると実行さ
れ、始動制御はスタータスイッチ258がオンで、かつ
ストップスイッチ259がオンになれば開始される。ま
ず、ステップS1では、カムセンサ155の出力により
クランク角度位置が逆転領域か正転領域かが判別され
る。正転領域であればステップS2〜ステップS6でク
ランクシャフト12を正転させる。すなわち、ステップ
S2ではリレーRyBをオンにして正転回路への切換え
を行う。ステップS3ではタイマTpをスタートさせ
る。ステップS4ではリレーRyBの接点保護のための
時間t1が経過したか否かを判断する。時間t1が経過
したならばステップS5でタイマTpをリセットする。
ステップS6ではリレーRyAをオンにする。これによ
ってクランクシャフト12は正転する。
【0115】一方、クランク角度位置が逆転領域にあれ
ばステップS1からステップS7に進み、リレーRyA
をオンにする。これによってクランクシャフト12は逆
転させる。ステップS8ではカムセンサ155の出力に
よりクランク角度位置が正転領域になるまで逆転された
か否かを判別する。正転領域まで逆転されたならばステ
ップS9に進み、リレーRyBをオンにして正転を開始
する。
【0116】ステップS10ではスタータスイッチ25
8がオフか否かが判断され、運転者がスタートスイッチ
258を離すと、この判断が肯定となってステップS1
1に進む。ステップS11ではリレーRyAをオフに
し、ステップS12ではタイマTpをスタートさせる。
ステップS13ではリレーRyBの接点保護のための時
間t1が経過したか否かを判断する。時間t1が経過し
たならばステップS14でリレーRyBをオフにする。
ステップS15ではタイマTpをリセットする。
【0117】始動制御が終われば、次の制御種類を判別
し(ステップS16)、それぞれの制御、つまり点火制
御(ステップS17)、充電制御(ステップS18)、
前照灯制御(ステップS19)、およびブザー制御(ス
テップS20)等が繰り返されて車両は走行を続ける。
走行中に、予定の条件が成立したならば、始動制御のた
めにステップS1に進むか、エンジン停止制御(後述)
に移行する。
【0118】次に、エンジン停止制御の処理を説明す
る。図23のフローチャートにおいて、ステップS21
ではカムセンサ155の出力によりクランク角度位置が
逆転領域か正転領域かが判別される。正転領域であれば
ステップS22に進み、リレーRyAをオフにする。一
方、逆転領域であればステップS23に進み、リレーR
yAをオンにする。
【0119】ステップS22に続いて、ステップS24
ではエンジン始動条件が成立したか否か、つまりスター
タスイッチ258がオンで、かつストップスイッチ25
9がオンならばエンジン始動条件が成立する。エンジン
始動条件が成立したならばステップS25〜ステップS
29が実行される。これらステップS24〜ステップS
28はステップS2〜S6と同一の処理であるので説明
は省略する。ステップS30ではエンジンが始動された
か否かが判別され、エンジンが始動されたならばステッ
プS11(図22)に進む。
【0120】また、ステップS21で逆転と判別されて
ステップS23でリレーRyAをオンにしたならば、ス
テップS31に進む。ステップS31では逆転開始から
クランクパルスつまりクランクセンサ153の検出出力
があるまでの時間を検出するためのタイマTcをスター
トさせる。ステップS32ではクランクパルスを検出し
たか否かを判別する。
【0121】クランクパルスを検出したならばステップ
S33に進み、タイマTcを停止させる。ステップS3
4ではタイマTcの値が予め設定した値TAを経過して
いるか否かを判別する。ステップS34が肯定、つまり
逆転開始から予定時間よりも長い時間が経過した後にク
ランクパルスを検出したのであれば、ステップS35に
進み、リレーRyAをオフにする。リレーRyAがオフ
になれば、スタータモータ171は停止する。モータ1
71が停止した後、惰性によってクランクシャフト12
は回転して停止する。このように逆転開始から予定時間
TAが経過した後にクランクパルスを検出してスタータ
モータ171を停止させた場合は、上述のように、クラ
ンク角度位置が正転領域となるようにエンジンが停止す
る。ステップS36ではタイマTcをリセットする。
【0122】一方、ステップS33が否定の場合、つま
り逆転開始から短時間でクランクパルスを検出した場合
は、ステップS37に進んでタイマTcをリセットし、
新たにタイマTcをスタートさせる。ステップS38で
はタイマTcの値が予め設定した値TBを経過したか否
かを判別する。ステップS38が肯定、つまり逆転開始
から予定時間TBが時間が経過ならば、ステップS35
に進み、リレーRyAをオフにする。リレーRyAがオ
フになれば、スタータモータ171は停止する。モータ
171が停止した後、惰性によってクランクシャフト1
2は回転して停止する。このように逆転開始から予定時
間TAが経過する前にクランクパルスを検出した場合
は、最初の逆転による惰性では正転領域に至ることがで
きないので、さらに時間TBだけスタータモータ171
を回転させてクランクシャフト12を正転領域に到達さ
せる。
【0123】なお、ステップS32が否定の場合、つま
りクランクパルサの有無を判別してクランクパルスを検
出しなかった場合はステップS39に進み、正転領域に
達したか否かの判別を行う。そして、この判断が否定な
らばステップS32に進む。が、一方、ステップS39
が肯定ならば、スタータモータ171を停止させるた
め、ステップS35にジャンプしてリレーRyAをオフ
にする。
【0124】上述の実施形態では、カムシャフト69の
位置を検出するカンセンサ155の出力に基づいてクラ
ンク角度位置が正転領域にあめか逆転領域にあるかを判
別するようにした。しかし、クランク角度位置の検出手
段はこれに限定されず、クランクシャフトの回転位置を
検出し、これによってクランク角度位置を判別してもよ
い。
【0125】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜4の発
明によれば、第3の軸受を設けることにより、クランク
シャフトの軸振れが小さくなり、始動兼発電装置の性能
の向上が図られる。特に、請求項2の発明によれば、ガ
バナ部材をクランクシャフト一端寄りに配置し、ブラシ
給電手段をクランクシャフトの中心部方向つまりクラン
クウェブ側に寄せて配置できるので、ブラシ給電手段の
電気的接点保護に有利である。
【0126】また、請求項4の発明によれば、クランク
シャフトの軸振れが小さくなるので、カムシャフト駆動
部材をクランクウェブに隣接した軸受から離して配置で
きるとともに、オイルポンプ駆動用のギヤを、始動兼発
電装置から離して配置することができる。その結果、オ
イルポンプを含むオイル供給部と始動兼発電装置との間
隔設定等、設計の自由度が高められ、かつメンテナンス
作業も容易になるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 エンジンの始動兼発電装置を示す断面図であ
る。
【図2】 本発明を適用したエンジンが搭載されるスク
ータ型自動二輪車の全体側面図である。
【図3】 スクータ型自動二輪車の計器盤回りの平面図
である。
【図4】 着座検出装置の概要を示す模式図である。
【図5】 エンジンの始動兼発電装置を示す断面図であ
る。
【図6】 エンジンのシリンダヘッド周辺の側面断面図
である。
【図7】 エンジンのシリンダヘッド周辺の正面断面図
である。
【図8】 エンジンのシリンダヘッド周辺の背面断面図
である。
【図9】 自動変速装置の駆動側断面図である。
【図10】 自動変速装置の従動側断面図である。
【図11】 オイル循環装置を示す断面図である。
【図12】 本発明の一実施形態である始動停止制御シ
ステムの全体構成を示したブロック図である。
【図13】 主制御装置の機能を示したブロック図(そ
の1)である。
【図14】 主制御装置の機能を示したブロック図(そ
の2)である。
【図15】 主制御装置の主要動作を一覧表として示し
た図である。
【図16】 動作モードおよび動作パタ−ンの切り換え
条件を示した図である。
【図17】 クランク角度位置と乗越トルクとの関係を
示した図である。
【図18】 本発明の一実施形態にかかる始動装置の要
部機能ブロック図である。
【図19】 クランク角度位置制御のタイミングチャー
トである。
【図20】 クランク角度位置制御のタイミングチャー
トである。
【図21】 クランク角度位置制御の動作説明図であ
る。
【図22】 始動制御のフローチャートである。
【図23】 エンジン停止制御のフローチャートであ
る。
【符号の説明】
9…クランク室、 10,11,99…軸受、 12…
クランクシャフト、 15…インナロータ、 16…ロ
ータボス、 41…ブラシホルダ、 42,43…圧縮
コイルばね、 44…ブラシ、 45…連結ピン、 4
6…ガバナインナ、 47…アウタステータ、 52…
整流子ホルダ、 53…整流子片、 55…ガバナウェ
イト、 59…スプロケット、 200…エンジン
フロントページの続き Fターム(参考) 5H621 AA03 GA01 GA04 GA17 GB11 GB12 HH02 JK08 JK15 JK17 JK19 5H623 AA05 BB01 BB03 BB07 GG12 GG16 JJ03 JJ05 JJ06 LL06 LL13 LL19

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランクウェブの両側に配置した2つの
    軸受で軸支されたクランクシャフトの一端に設けられた
    回転磁石体と、該回転磁石体の外周に配置され、該回転
    磁石体を共用する発電コイルおよび始動コイルとからな
    る始動兼発電装置を有する4サイクルエンジンにおい
    て、 前記クランクシャフト上に設けられ、前記始動兼発電装
    置に関して前記クランクウェブ側に配置されたカムシャ
    フト駆動部材と、 前記カムシャフト駆動部材よりも前記クランクシャフト
    の一端寄りにあって前記始動兼発電装置に隣接して配置
    され、前記クランクシャフトを軸支する第3の軸受とを
    具備したことを特徴とする4サイクルエンジン。
  2. 【請求項2】 前記始動兼発電装置が、前記回転磁石体
    の回転力によって前記クランクシャフトの軸方向での変
    位を生ずるガバナ部材と、前記ガバナ部材の変位に伴っ
    て接離するブラシ給電手段とからなるとともに、 前記始動コイルが前記ブラシ給電手段を通じて給電され
    るように構成され、 前記クランクシャフト上において、該クランクシャフト
    の一端に向かって、前記ブラシ給電手段、前記回転磁石
    体、および前記ガバナ部材の順に配置されたことを特徴
    とする請求項1記載の4サイクルエンジン。
  3. 【請求項3】 前記ガバナ部材よりも前記クランクシャ
    フト一端側にあって、前記回転磁石体に設けられたリラ
    クタ手段と、 前記リラクタ手段に対向配置されたクランク回転センサ
    手段とをさらに具備したことを特徴とする請求項1また
    は2記載の4サイクルエンジン。
  4. 【請求項4】 前記クランクシャフト上に前記カムシャ
    フト駆動部材に隣接して設けられ、前記クランクウェブ
    側に配置されたオイルポンプ駆動部材をさらに具備した
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載
    の4サイクルエンジン。
JP11118336A 1999-04-26 1999-04-26 4サイクルエンジン Pending JP2000303853A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004028007A (ja) * 2002-06-27 2004-01-29 Honda Motor Co Ltd エンジン始動装置
KR20200110845A (ko) * 2019-03-18 2020-09-28 캄텍주식회사 차량용 액추에이터 및 이의 제어방법

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