JP2000282825A - 船外機の潤滑構造 - Google Patents

船外機の潤滑構造

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JP2000282825A
JP2000282825A JP11090218A JP9021899A JP2000282825A JP 2000282825 A JP2000282825 A JP 2000282825A JP 11090218 A JP11090218 A JP 11090218A JP 9021899 A JP9021899 A JP 9021899A JP 2000282825 A JP2000282825 A JP 2000282825A
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oil
intake
rocker
exhaust
rocker arms
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JP11090218A
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Naoki Kawasaki
直樹 川崎
Mitsuhiko Ota
光彦 太田
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
    • F02B61/04Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers
    • F02B61/045Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers for outboard marine engines

Abstract

(57)【要約】 【課題】バルブエンド部に充分な潤滑オイルの供給を可
能にした船外機の潤滑構造を提供するにある。 【解決手段】エンジンのシリンダヘッド8内にカムシャ
フト21と、吸・排気バルブ22,23と、吸・排気カ
ム24,25と、吸・排気用ロッカアーム26,27
と、これらのロッカアーム26,27を回動自在に支持
するロッカシャフト28,29等の動弁装置20を備え
た船外機において、ロッカシャフト28,29内にオイ
ルギャラリ39を形成すると共に、このオイルギャラリ
39からロッカシャフト28,29およびロッカアーム
26,27の支持部26a,27aに、吸・排気バルブ
22,23の頭頂部とこれらのバルブ22,23を開閉
操作するロッカアーム26,27端部との接点50に指
向したオイル通路51とオイル噴射口52とをそれぞれ
形成して潤滑オイルを接点50に導くように構成したも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、船外機の潤滑構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】4サイクルエンジンはシリンダヘッド内
に動弁装置を備えている。動弁装置の各摺接部は例えば
オイル通路などによって導かれる潤滑オイルによって絶
えず潤滑が行われている。
【0003】一方、動弁装置のうち、吸・排気バルブの
頭頂部と、これらのバルブを開閉操作するロッカアーム
端部との接点、いわゆるバルブエンド部には直接潤滑オ
イルを供給する手段がなく、バルブエンド部の潤滑はシ
リンダヘッド内を飛散する潤滑オイルの飛沫に頼ってい
るのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シリン
ダヘッド内を飛散する潤滑オイルの飛沫だけではバルブ
エンド部の潤滑を充分に行えない。特に船外機に搭載さ
れるエンジンのように縦形エンジンの場合、上方に配置
された気筒用のバルブエンド部には充分に潤滑オイルが
供給されない。その結果、このバルブエンド部の硬度を
通常より高く設定しなければならず、コストの上昇を招
くと共に、部品の共用化が妨げられる。
【0005】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、バルブエンド部に充分な潤滑オイルの供給を可
能にした船外機の潤滑構造を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る船外機の潤
滑構造は、上述した課題を解決するために、請求項1に
記載したように、エンジンのシリンダヘッド内にカムシ
ャフトと、吸・排気バルブと、吸・排気カムと、吸・排
気用ロッカアームと、これらのロッカアームを回動自在
に支持するロッカシャフト等の動弁装置を備えた船外機
において、上記ロッカシャフト内にオイルギャラリを形
成すると共に、このオイルギャラリから上記ロッカシャ
フトおよび上記ロッカアームの支持部に、上記吸・排気
バルブの頭頂部とこれらのバルブを開閉操作する上記ロ
ッカアーム端部との接点に指向したオイル通路とオイル
噴射口とをそれぞれ形成して潤滑オイルを上記接点に導
くように構成したものである。
【0007】また、上述した課題を解決するために、請
求項2に記載したように、エンジンのシリンダヘッド内
にカムシャフトと、吸・排気バルブと、吸・排気カム
と、吸・排気用ロッカアームと、これらのロッカアーム
を回動自在に支持するロッカシャフト等の動弁装置を備
えた船外機において、上記ロッカシャフト内にオイルギ
ャラリを形成すると共に、このオイルギャラリから上記
ロッカシャフトおよび上記ロッカアームの支持部に、上
記吸・排気バルブの頭頂部とこれらのバルブを開閉操作
する上記ロッカアーム端部との接点、および上記ロッカ
アームの他端部に形成されたカムフロア面と上記吸・排
気カムとの摺接面、に指向したオイル通路とオイル噴射
口とをそれぞれ形成して潤滑オイルを上記接点および摺
接面に導くように構成したものである。
【0008】さらに、上述した課題を解決するために、
請求項3に記載したように、エンジンのシリンダヘッド
内にカムシャフトと、吸・排気バルブと、吸・排気カム
と、吸・排気用ロッカアームと、これらのロッカアーム
を回動自在に支持するロッカシャフト等の動弁装置を備
えた船外機において、上記ロッカシャフト内にオイルギ
ャラリを形成すると共に、このオイルギャラリから上記
ロッカアームのうち最上部に配置されたロッカアームの
支持部およびこの支持部に挿通される部分の上記ロッカ
シャフトに上記吸・排気バルブの頭頂部とこれらのバル
ブを開閉操作する上記ロッカアーム端部との接点、およ
び上記ロッカアームの他端部に形成されたカムフロア面
と上記吸・排気カムとの摺接面、に指向したオイル通路
とオイル噴射口とをそれぞれ形成し、潤滑オイルを上記
接点のうち最上部に配置された接点および上記摺接面に
導くようにすると共に、他のロッカアームの支持部およ
びこの支持部に挿通される部分のロッカシャフトには上
記摺接面にのみ指向するオイル通路とオイル噴射口とを
それぞれ形成し、潤滑オイルを上記摺接面に導くように
構成したものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0010】図1は、この発明を適用した船外機の左側
面図である。図1に示すように、この船外機1はエンジ
ンホルダ2を備え、このエンジンホルダ2の上方にエン
ジン3が設置される。また、エンジンホルダ2の下方に
はオイルパン4が配置されると共に、例えばエンジンホ
ルダ2にはブラケット5が取付けられ、このブラケット
5を介して船外機1が図示しない船体のトランサムに装
着される。また、エンジン3の周囲は船外機カバー6に
より覆われる。
【0011】図2は、エンジン3部分の拡大側面図であ
り、船外機カバー6のみを断面で示す。図1および図2
に示すように、この船外機1に搭載されるエンジン3
は、例えばシリンダヘッドカバー7、シリンダヘッド
8、シリンダブロック9およびクランクケース10等を
組み合わせて構成された水冷4サイクル三気筒エンジン
であり、各気筒(図示せず)が上下方向に併設されたも
のである。なお、便宜上本実施形態においては最上部に
配置された気筒を一番気筒と称し、以下、下方に向かっ
て二番、三番気筒と続く。
【0012】エンジン3の最前部、図1および図2にお
いては左側に配置されるクランクケース10の後方(右
側)にはシリンダブロック9が配置される。また、シリ
ンダブロック9の後方にはシリンダヘッド8が配置され
る。さらに、シリンダヘッド8の後部開口はシリンダヘ
ッドカバー7によって覆われる。そして、このエンジン
3はクランクケース10とシリンダブロック9との接合
部内にクランクシャフト11が略垂直に配置されたバー
ティカル型のエンジンである(図1参照)。
【0013】図1に示すように、オイルパン4の下部に
はシャフトハウジング12が設置される。エンジンホル
ダ2、オイルパン4およびシャフトハウジング12内に
はドライブシャフト13が略垂直に配置され、その上端
部がクランクシャフト11の下端部に連結される。ドラ
イブシャフト13はシャフトハウジング12内を下方に
向かって延び、シャフトハウジング12の下部に設けら
れたギヤケース14内のベベルギヤ15およびプロペラ
シャフト16を介してプロペラ17を駆動するように構
成される。
【0014】図3は図2に示すエンジン3のIII矢視
図であって、シリンダヘッドカバー7を外した状態のシ
リンダヘッド8の後面図である。また、図4は図3のI
V−IV線に沿う断面図であって、本発明の第一実施形
態を示す。また、図5は図3のV−V線に沿う断面図で
あって、本発明の第二実施形態を示す。そして図6は図
3のVI−VI線に沿う断面図であって、本発明の第三
実施形態を示す。さらに、図7は図4のVII−VII
線に沿う断面図、図8は図5のVIII−VIII線に
沿う断面図、そして、図9は図6のIX−IX線に沿う
断面図を示す。なお、各実施形態において同一の構成部
材には同一の符号を付す。
【0015】図3〜図9に示すように、このエンジン3
のシリンダヘッド8内には動弁装置20が設けられる。
動弁装置20は、クランクシャフト11と平行に配置さ
れたカムシャフト21と、吸気バルブ22および排気バ
ルブ23と、カムシャフト21上に設けられた動弁用の
吸・排気カム24,25と、これらの吸・排気カム2
4,25の回転を両バルブ22,23に伝達する吸気用
および排気用ロッカアーム26,27と、これらのロッ
カアーム26,27を回動自在に支持する吸気用および
排気用ロッカシャフト28,29等を主な構成部材とし
て備える。
【0016】本発明の各実施形態に示すエンジン3の動
弁装置20は各気筒毎に二本の吸気バルブ22,22お
よび一本の排気バルブ23を備え、カムシャフト21上
にはこれらのバルブ22,22,23に対応して各気筒
毎に吸気カム24および排気カム25からなるカム列を
備える。また、本発明の各実施形態においては、一本の
吸気用ロッカアーム26によって二本の吸気バルブ2
2,22を開閉操作する。さらに、ロッカシャフト2
8,29は吸気用ロッカアーム26および排気用ロッカ
アーム27にそれぞれ一本ずつ設けられる。
【0017】カムシャフト21には軸受ジャーナル30
a〜30dがカムシャフト21の両端部と、一番および
二番気筒のカム列間と、二番および三番気筒のカム列間
に形成される。これらの軸受ジャーナル30a〜30d
は、シリンダヘッド8に一体に形成された筒状の軸受ボ
ス31a〜31dによって回転自在に支持される。ま
た、軸受ボス31a〜31dは各軸受ジャーナル30a
〜30dに対応した位置、すなわち各気筒間およびシリ
ンダヘッド8の上下端に配置される。なお、カムシャフ
ト21の下端部にはカムドリブンギヤ32が設けられ、
詳細には図示しないが、タイミングチェーン33を介し
てクランクシャフト11の回転が伝達される。
【0018】各ロッカシャフト28,29は軸受ボス3
1a〜31d上に設置され、ブラケット34を介してボ
ルト35等で各軸受ボス31a〜31d上に固定され
る。この時、各ロッカシャフト28,29は中空のノッ
クピン36を用いることにより例えば一番および二番気
筒の間と、三番気筒下方の軸受ボス31b,31d上に
位置決めされる。各ロッカシャフト28,29には各ロ
ッカアーム26,27の支持部26a,27aが回動自
在に軸支されると共に、ロッカシャフト28,29を固
定するブラケット34とロッカアーム26,27の支持
部26a,27aとの間にはスぺーサスプリング37が
配置されてロッカアーム26,27をロッカシャフト2
8,29上に位置決めする。
【0019】各ロッカアーム26,27の一端は各バル
ブ22,23の頭頂部に当接する。そして、カムシャフ
ト21の回転によりロッカアーム26,27の他端部に
形成されたカムフロア面26b,27bが吸・排気カム
24,25に押し上げられて各バルブ22,23を開閉
させる。なお、各バルブ22,23はバルブスプリング
38により常時閉状態で保持される。
【0020】各ロッカシャフト28,29内にはその軸
方向に延びるオイルギャラリ39が形成される。また、
カムシャフト21下端に設けられた軸受ジャーナル30
dの外周面にはオイル溝40が周方向に形成されると共
に、この軸受ジャーナル30dを支持する軸受ボス31
dの内周面にはオイル溝40に向かって開口する(図示
せず)オイル導入路41が設けられ、図示しないオイル
ポンプによって圧送された潤滑オイルがオイル溝40に
導かれる。
【0021】三番気筒下方の軸受ボス31dに形成され
たノックピン36用の穴はオイル溝40に対向する軸受
ボス31dの内周面に向かって開口し、中空のノックピ
ン36がオイル通路42dとなってオイル溝40に導か
れた潤滑オイルをロッカシャフト28,29内に形成さ
れたオイルギャラリ39内に導く。そして、このオイル
ギャラリ39から残りの軸受ボス31a〜31c内周面
に向かってオイル通路42a〜42cが形成され、軸受
ボス31a〜31dと軸受ジャーナル30a〜30dと
の摺接面を潤滑する。
【0022】なお、一番および二番気筒の間の軸受ボス
31bに形成されるオイル通路42bは三番気筒下方の
軸受ボス31dのオイル通路42d同様、ノックピン3
6用の穴を兼ねる。
【0023】本発明の第一実施形態においては、図4お
よび図7に示すように、ロッカシャフト28,29には
上述したオイル通路42a〜42dの他に、オイルギャ
ラリ39から吸・排気バルブ22,23の頭頂部と、こ
れらのバルブ22,23を開閉操作するロッカアーム2
6,27端部との接点、いわゆるバルブエンド部50に
指向したオイル通路51が形成される。さらに、各ロッ
カアーム26,27の支持部26a,27aには上記バ
ルブエンド部50に指向したオイル噴射口52が上記オ
イル通路51と同軸上に形成され、オイルギャラリ39
内の潤滑オイルがバルブエンド部50に向かって噴射さ
れるように構成される。なお、オイル噴射口52はオイ
ル通路51より小径に設定され、オイル通路51を通過
する潤滑オイルの一部はロッカシャフト28,29とロ
ッカアーム26,27の支持部26a,27aとの摺接
面に導かれる。
【0024】本発明の第二実施形態においては、図5お
よび図8に示すように、ロッカシャフト28,29およ
び各ロッカアーム26,27の支持部26a,27aに
は第一実施形態同様、バルブエンド部60に指向したオ
イル通路61とオイル噴射口62とが同軸上に形成さ
れ、オイルギャラリ39内の潤滑オイルがバルブエンド
部60に向かって噴射されるように構成される。
【0025】また、ロッカシャフト28,29には上述
したオイル通路61およびオイル噴射口62の他に、オ
イルギャラリ39からロッカアーム26,27の他端部
に形成されたカムフロア面26b,27bと吸・排気カ
ム24,25との摺接面63(以下、カム面と略す)に
指向したオイル通路71が形成される。さらに、各ロッ
カアーム26,27の支持部26a,27aには上記カ
ム面63に指向したオイル噴射口72が上記オイル通路
71と同軸上に形成され、オイルギャラリ39内の潤滑
オイルがこのカム面63に向かって噴射されるように構
成される。
【0026】なお、いずれのオイル噴射口62,72も
第一実施形態同様オイル通路61,71より小径に設定
され、オイル通路61,71を通過する潤滑オイルの一
部はロッカシャフト28,29とロッカアーム26,2
7の支持部26a,27aとの摺接面に導かれる。
【0027】本発明の第三実施形態においては、図6に
示すように、最上部に配置された、すなわち一番気筒用
のロッカアーム26−1,27−1の支持部26−1
a,27−1aおよびこの支持部26−1a,27−1
aに挿通される部分のロッカシャフト28,29には第
二実施形態同様、バルブエンド部80およびカム面83
に向かってオイル通路81,91とオイル噴射口82,
92とが同軸上に形成される(図8参照)。
【0028】一方、他の部位に配置された、本実施形態
においては二番気筒および三番気筒用のロッカアーム2
6−2,26−3,27−2,27−3の支持部26−
2a,26−3a,27−2a,27−3aおよびこの
支持部26−2a,26−3a,27−2a,27−3
aに挿通される部分のロッカシャフト28,29にはカ
ム面83にのみ向かってオイル通路81とオイル噴射口
82とが同軸上に形成される(図9参照)。
【0029】そして、二番気筒および三番気筒用のロッ
カアームにはバルブエンド部80に指向したオイル噴射
口82を備える一番気筒用のロッカアーム26−1,2
7−1が用いられ、ロッカアームが共用化される。
【0030】次に、本実施形態の作用について説明す
る。
【0031】第一実施形態に示すように、ロッカシャフ
ト28,29およびロッカアーム26,27の支持部2
6a,27aに、バルブエンド部50に指向したオイル
通路51とオイル噴射口52とをそれぞれ形成して潤滑
オイルをバルブエンド部50に導くようにしたことによ
り、バルブエンド部50が充分に潤滑される。
【0032】また、第二実施形態に示すように、ロッカ
シャフト28,29およびロッカアーム26,27の支
持部26a,27aに、バルブエンド部60およびカム
面63に指向したオイル通路61,71とオイル噴射口
62,72とをそれぞれ形成して潤滑オイルをバルブエ
ンド部およびカム面に導くようにしたことにより、バル
ブエンド部60の他にカム面63も充分に潤滑される。
【0033】そして、第三実施形態に示すように、最上
部に配置されたロッカアーム26−1,27−1の支持
部26−1a,27−1aおよびこの支持部26−1
a,27−1aに挿通される部分のロッカシャフト2
8,29にバルブエンド部80およびカム面83に向か
うオイル通路81,91とオイル噴射口82,92とを
形成し、バルブエンド部80のうち潤滑オイルの供給を
もっとも必要とする最上部に配置されたバルブエンド部
80にのみ潤滑オイルを供給すると共に、他のロッカア
ーム26−2,26−3,27−2,27−3の支持部
26−2a,26−3a,27−2a,27−3aおよ
びこの支持部26−2a,26−3a,27−2a,2
7−3aに挿通される部分のロッカシャフト28,29
にはカム面83にのみ向かってオイル通路81とオイル
噴射口82とを形成すれば、潤滑オイルの供給量が必要
最小限で済み、オイルギャラリ39内の油圧が充分に高
く維持されるので、シリンダヘッド8内の他の部位への
潤滑油の供給も十分に行える。
【0034】いずれの実施形態においても、従来充分に
潤滑オイルが供給されていなかったバルブエンド部が充
分に潤滑されることによりバルブエンド部の硬度を通常
より高く設定する必要もなくなってコストを低減させる
ことができる。
【0035】なお、上述した実施形態においては本発明
を船外機1搭載のエンジン3にて起用した例を示した
が、船外機1に問わず、あらゆる機器で使用されるエン
ジンに適用可能である。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る船外
機の潤滑構造によれば、エンジンのシリンダヘッド内に
カムシャフトと、吸・排気バルブと、吸・排気カムと、
吸・排気用ロッカアームと、これらのロッカアームを回
動自在に支持するロッカシャフト等の動弁装置を備えた
船外機において、上記ロッカシャフト内にオイルギャラ
リを形成すると共に、このオイルギャラリから上記ロッ
カシャフトおよび上記ロッカアームの支持部に、上記吸
・排気バルブの頭頂部とこれらのバルブを開閉操作する
上記ロッカアーム端部との接点に指向したオイル通路と
オイル噴射口とをそれぞれ形成して潤滑オイルを上記接
点に導くように構成したため、上記接点が充分に潤滑可
能になる。
【0037】また、エンジンのシリンダヘッド内にカム
シャフトと、吸・排気バルブと、吸・排気カムと、吸・
排気用ロッカアームと、これらのロッカアームを回動自
在に支持するロッカシャフト等の動弁装置を備えた船外
機において、上記ロッカシャフト内にオイルギャラリを
形成すると共に、このオイルギャラリから上記ロッカシ
ャフトおよび上記ロッカアームの支持部に、上記吸・排
気バルブの頭頂部とこれらのバルブを開閉操作する上記
ロッカアーム端部との接点、および上記ロッカアームの
他端部に形成されたカムフロア面と上記吸・排気カムと
の摺接面、に指向したオイル通路とオイル噴射口とをそ
れぞれ形成して潤滑オイルを上記接点および摺接面に導
くように構成したため、上記接点および摺接面が充分に
潤滑可能になる。
【0038】さらに、エンジンのシリンダヘッド内にカ
ムシャフトと、吸・排気バルブと、吸・排気カムと、吸
・排気用ロッカアームと、これらのロッカアームを回動
自在に支持するロッカシャフト等の動弁装置を備えた船
外機において、上記ロッカシャフト内にオイルギャラリ
を形成すると共に、このオイルギャラリから上記ロッカ
アームのうち最上部に配置されたロッカアームの支持部
およびこの支持部に挿通される部分の上記ロッカシャフ
トに上記吸・排気バルブの頭頂部とこれらのバルブを開
閉操作する上記ロッカアーム端部との接点、および上記
ロッカアームの他端部に形成されたカムフロア面と上記
吸・排気カムとの摺接面、に指向したオイル通路とオイ
ル噴射口とをそれぞれ形成し、潤滑オイルを上記接点の
うち最上部に配置された接点および上記摺接面に導くよ
うにすると共に、他のロッカアームの支持部およびこの
支持部に挿通される部分のロッカシャフトには上記摺接
面にのみ指向するオイル通路とオイル噴射口とをそれぞ
れ形成し、潤滑オイルを上記摺接面に導くように構成し
たため、上記接点のうち潤滑オイルの供給をもっとも必
要とする最上部の接点および摺接面が充分に潤滑可能に
なると共に、上記オイルギャラリ内の油圧が充分に高く
維持されてシリンダヘッド内の他の部位への潤滑油の供
給も十分に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る船外機の潤滑構造の一実施形態を
示す船外機の左側面図。
【図2】エンジン部分の拡大側面図。
【図3】図2に示すエンジンのIII矢視図であって、
シリンダヘッドカバーを外した状態のシリンダヘッドの
後面図。
【図4】図3のIV−IV線に沿う断面図(第一実施形
態)。
【図5】図3のV−V線に沿う断面図(第二実施形
態)。
【図6】図3のVI−VI線に沿う断面図(第三実施形
態)。
【図7】図4のVII−VII線に沿う断面図。
【図8】図5のVIII−VIII線に沿う断面図。
【図9】図6のIX−IX線に沿う断面図。
【符号の説明】
1 船外機 3 エンジン 8 シリンダヘッド 20 動弁装置 21 カムシャフト 22 吸気バルブ 23 排気バルブ 24 吸気カム 25 排気カム 26,26−1,26−2,26−3 吸気用ロッカア
ーム 26a,26−1a,26−2a,26−3a 吸気用
ロッカアームの支持部 27,27−1,27−2,27−3 排気用ロッカア
ーム 27a,27−1a,27−2a,27−3a 排気用
ロッカアームの支持部 28 吸気用ロッカシャフト 29 排気用ロッカシャフト 39 オイルギャラリ 42a〜42d オイル通路 50,60,80 バルブエンド部(吸・排気バルブの
頭頂部とロッカアーム端部との接点) 51,61,71,81,91 オイル通路 52,62,72,82,92 オイル噴射口 63,83 カム面(ロッカアーム端部のカムフロア面
と吸・排気カムとの摺接面)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンのシリンダヘッド内にカムシャ
    フトと、吸・排気バルブと、吸・排気カムと、吸・排気
    用ロッカアームと、これらのロッカアームを回動自在に
    支持するロッカシャフト等の動弁装置を備えた船外機に
    おいて、上記ロッカシャフト28,29内にオイルギャ
    ラリ39を形成すると共に、このオイルギャラリ39か
    ら上記ロッカシャフト28,29および上記ロッカアー
    ム26,27の支持部26a,27aに、上記吸・排気
    バルブ22,23の頭頂部とこれらのバルブ22,23
    を開閉操作する上記ロッカアーム26,27端部との接
    点50に指向したオイル通路51とオイル噴射口52と
    をそれぞれ形成して潤滑オイルを上記接点50に導くよ
    うに構成したことを特徴とする船外機の潤滑構造。
  2. 【請求項2】 エンジンのシリンダヘッド内にカムシャ
    フトと、吸・排気バルブと、吸・排気カムと、吸・排気
    用ロッカアームと、これらのロッカアームを回動自在に
    支持するロッカシャフトの動弁装置を備えた船外機にお
    いて、上記ロッカシャフト28,29内にオイルギャラ
    リ39を形成すると共に、このオイルギャラリ39から
    上記ロッカシャフト28,29および上記ロッカアーム
    26,27の支持部26a,27aに、上記吸・排気バ
    ルブ22,23の頭頂部とこれらのバルブ22,23を
    開閉操作する上記ロッカアーム26,27端部との接点
    60、および上記ロッカアーム26,27の他端部に形
    成されたカムフロア面26b,27bと上記吸・排気カ
    ム24,25との摺接面63、に指向したオイル通路6
    1,71とオイル噴射口62,72とをそれぞれ形成し
    て潤滑オイルを上記接点60および摺接面63に導くよ
    うに構成したことを特徴とする船外機の潤滑構造。
  3. 【請求項3】 エンジンのシリンダヘッド内にカムシャ
    フトと、吸・排気バルブと、吸・排気カムと、吸・排気
    用ロッカアームと、これらのロッカアームを回動自在に
    支持するロッカシャフト等の動弁装置を備えた船外機に
    おいて、上記ロッカシャフト28,29内にオイルギャ
    ラリ39を形成すると共に、このオイルギャラリ39か
    ら上記ロッカアーム26,27のうち最上部に配置され
    たロッカアーム26−1,27−1の支持部26−1
    a,27−1aおよびこの支持部26−1a,27−1
    aに挿通される部分の上記ロッカシャフト28,29に
    上記吸・排気バルブ22,23の頭頂部とこれらのバル
    ブ22,23を開閉操作する上記ロッカアーム26,2
    7端部との接点80、および上記ロッカアーム26,2
    7の他端部に形成されたカムフロア面26b,27bと
    上記吸・排気カム24,25との摺接面83、に指向し
    たオイル通路81,91とオイル噴射口82,92とを
    それぞれ形成し、潤滑オイルを上記接点80のうち最上
    部に配置された接点80および上記摺接面83に導くよ
    うにすると共に、他のロッカアーム26−2,26−
    3,27−2,27−3の支持部26−2a,26−3
    a,27−2a,27−3aおよびこの支持部26−2
    a,26−3a,27−2a,27−3aに挿通される
    部分のロッカシャフト28,29には上記摺接面83に
    のみ指向するオイル通路81とオイル噴射口82とをそ
    れぞれ形成し、潤滑オイルを上記摺接面83に導くよう
    に構成したことを特徴とする船外機の潤滑構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1312383C (zh) * 2003-06-17 2007-04-25 本田技研工业株式会社 内燃机的气门传动装置
JP2009215939A (ja) * 2008-03-10 2009-09-24 Fuji Heavy Ind Ltd バルブ軸端潤滑構造
JP2010144738A (ja) * 2004-04-01 2010-07-01 Komatsu Ltd バルブ装置

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