JP3962723B2 - カムシャフトの支持装置 - Google Patents
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Description
このカム機構において、クランクシャフトとカムシャフトとの同期回転は、これら両シャフトにおける各同側の一端部に設けられたスプロケット相互間にエンドレスチェンを巻き掛けることによって行われる。そのためカムシャフトには、スプロケットに回転駆動力が伝えられることを要因として、このスプロケット部分で最も大きな負荷が作用するようになる。
なお最近では、滑り軸受けを転がり軸受けに置換するものとし、この転がり軸受けでカムシャフトを両端支持する構造も提案されている。
これらの問題は、滑り軸受けを転がり軸受けに置換すれば解消されるが、そのためには当初からシリンダヘッドの構造を転がり軸受けの組み込み可能な構造にしておく必要があり、既存のエンジン(滑り軸受けの組み込まれたもの)に対する対策にはならない。また、転がり軸受けでカムシャフトを両端支持させる構造にすると、コスト高になるという指摘もあった。
また本発明は、カムシャフトの支持部が滑り軸受けとなった既存のエンジンに対して、何らの改良を要さずとも新規部材の追加だけで偏摩耗や異常摩耗、焼き付きを防止できるようにしたカムシャフトの支持装置を提供することを目的とする。
即ち、本発明に係るカムシャフトの支持装置は、シリンダヘッド内にカムシャフトが回転自在に設けられていると共に、このカムシャフトの一端部にエンジン回転伝動用のスプロケットが着脱自在に設けられており、このスプロケットのボス部まわりに転がり軸受けが設けられて、この転がり軸受けがシリンダヘッドに対して支持されている構成である。
このように、カムシャフトに対してその軸方向で最も負荷のかかるスプロケットの部分を転がり軸受けで保持するようにしているので、エンジンの始動時や低速回転時など、仮にオイルポンプからの潤滑油が十分に行き渡らないような場合であっても、カムシャフトを支持するその他の部分で偏摩耗や異常摩耗、焼き付きが起こるのを防止できることになる。
このような外蓋は、転がり軸受けを収納する軸受けケースと、この軸受けケースの外方面側を覆う蓋板とを有したものとすればよい。
この場合、軸受けケースは、蓋板で覆われる側が潤滑油を受ける油受け凹部として形成されたものとし、また油受け凹部の内側とシリンダヘッド内とを連通する油回収口を設けておくのが好適となる。
このようにすると、従来のカムシャフト支持装置に対して何ら改良を施すことなく、新規部材(軸受けケース及び転がり軸受け)を追加するだけで、本発明に係るカムシャフトの支持装置を実施できることになる。
図1乃至図5は、本発明に係るカムシャフトの支持装置1の一実施形態を示している。この支持装置1は、ミニバイク2などに搭載されるエンジン3のシリンダヘッド4に対し、その内部に設けられるカム機構5において実施される。
このカム機構5では、シリンダヘッド4内を横切るようにカムシャフト7が設けられており、このカムシャフト7は、その軸方向に所定間隔をおいて2箇所以上設けられたジャーナル部8を滑り軸受け9に支持されることによって回転自在となっている。図例においてこの滑り軸受け9は、シリンダヘッド4の内部に仕切り壁状に設けられた内部壁10に対し、円形孔を貫通形成させるかたちで当該シリンダヘッド4と一体的に設けられたものを示している。またカムシャフト7のジャーナル部8には潤滑油を導くためのオイル溝8aが螺旋状に設けられている。
またこのカムシャフト7には、エンジンの気筒数や2サイクル/4サイクルの違い、或いはDOHCやOHC等といったエンジン形式の違いなどに応じて所定数のカム14が設けられており、このカム14によって給排気用バルブ(図示略)を強制開閉動作させるようになっている。
軸受けケース16は、転がり軸受け15を内部に収納しつつその外周面で貫通口20に嵌合するリング形を呈したハウジング部16aと、このハウジング部16aより一回り径大に形成されることで貫通口20の外側の開口周部に係合可能とされたリブ部16bとを有している。このリブ部16bの内方は皿型に凹んだ形状になっており、この凹みにより、転がり軸受け15の内外面等から滲み出す潤滑油を受けるための油受け凹部25が形成されている。この油受け凹部25の内部には、シリンダヘッド4内へ連通する油回収口26が設けられている。
なお、この外蓋21において、軸受けケース16における油受け凹部25の開口形状及びその内径と、シリンダヘッド4に設けられた貫通口20の開口形状及びその内径とを、互いに同一となるように形成しておくと、従来のカムシャフト支持装置に軸受けケース16(勿論、軸受け15を収納したもの)を追加するだけで、本発明に係る支持装置1を実施できるという利点がある。
結局、従来のカムシャフト支持装置から貫通口20を塞いでいるカバーを外し、この貫通口20に対し、転がり軸受け15を収納した軸受けケース16を嵌め付け、そのうえで元のカバーを取り付けるようにするだけで、いとも簡単に本発明に係る支持装置1を実施できるというわけである。
転がり軸受け15は例えばボールベアリングであって、その内輪体15aがスプロケット11に設けられたボス部29のまわりに隙間無く外嵌され、外輪体15bが軸受けケース16に設けられたハウジング16aの内部に隙間無く内嵌されている。
前記実施の形態によれば、カムシャフトジャーナル部の摩耗抵抗を軽減する目的で、簡単に取り付けることができるように、カムスプロケットにジャーナルを設け、シリンダーヘッドレフトサイドカバー部分に、ラジアルボールベアリングを配置し、オイルが循環するまでのタイムラグ、低回転時油圧低下における、カムシャフトジャーナル部に掛かる負荷を軽減し、スムーズなアイドリングと、低・中速回転時のトルクアップが実現できる。
言うまでもなく、本発明は、既存のカムシャフト支持装置に対する後付け(改造)として実施する場合だけでなく、当初の設計段階から、スプロケット11を転がり軸受け15で支持する装置として実施することができる。
エンジンの各種諸元やその用途(搭載される対象)は何ら限定されるものではない。
4 シリンダヘッド
7 カムシャフト
11 スプロケット
15 転がり軸受け
16 軸受けケース
20 貫通口
21 外蓋
25 油受け凹部
26 油回収口
Claims (2)
- シリンダヘッド(4)内にカムシャフト(7)が回転自在に設けられていると共にこのカムシャフト(7)の一端部にエンジン回転伝動用のスプロケット(11)が着脱自在に設けられており、このスプロケット(11)のボス部(29)まわりに転がり軸受け(15)が設けられて、この転がり軸受け(15)がシリンダヘッド(4)に対して支持され、
前記転がり軸受け(15)は、シリンダヘッド(4)の周壁に設けられた貫通口(20)に対して嵌合離脱自在とされた外蓋(21)に収納され、この外蓋(21)を介してシリンダヘッド(4)に支持され、
前記外蓋(21)は、転がり軸受け(15)を収納する軸受けケース(16)と、この軸受けケース(16)の外方面側を覆う蓋板(21a)とを有し、
前記軸受けケース(16)は、蓋板(21a)で覆われる側が潤滑油を受ける油受け凹部(25)として形成されて、この油受け凹部(25)の内側とシリンダヘッド(4)内とを連通する油回収口(26)が設けられていることを特徴とするカムシャフトの支持装置。 - シリンダヘッド(4)内にカムシャフト(7)が回転自在に設けられていると共にこのカムシャフト(7)の一端部にエンジン回転伝動用のスプロケット(11)が着脱自在に設けられており、このスプロケット(11)のボス部(29)まわりに転がり軸受け(15)が設けられて、この転がり軸受け(15)がシリンダヘッド(4)に対して支持され、
前記転がり軸受け(15)は、シリンダヘッド(4)の周壁に設けられた貫通口(20)に対して嵌合離脱自在とされた外蓋(21)に収納され、この外蓋(21)を介してシリンダヘッド(4)に支持され、
前記外蓋(21)は、転がり軸受け(15)を収納する軸受けケース(16)と、この軸受けケース(16)の外方面側を覆う蓋板(21a)とを有し、
前記外蓋(21)は、軸受けケース(16)をシリンダヘッド(4)の貫通口(20)に対して装着する部分の形状及び寸法と、蓋板(21a)を軸受けケース(16)の油受け凹部(25)に対して装着する部分の形状及び寸法とが同一に形成されていることを特徴とするカムシャフトの支持装置。
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