JP2000282625A - 鉄筋継手工法 - Google Patents

鉄筋継手工法

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JP2000282625A
JP2000282625A JP11094459A JP9445999A JP2000282625A JP 2000282625 A JP2000282625 A JP 2000282625A JP 11094459 A JP11094459 A JP 11094459A JP 9445999 A JP9445999 A JP 9445999A JP 2000282625 A JP2000282625 A JP 2000282625A
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JP
Japan
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steel
coupler
reinforcing bars
ring
shaped high
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JP11094459A
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English (en)
Inventor
Ikuo Hama
育雄 浜
Moriji Hazama
盛二 狭間
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Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 縦横鉄筋が混み合っている部位等においても
採用できる鉄筋継手工法を提供すること。 【解決手段】 半割カップラ31、32で鉄筋1、2の
端部1A、2Aを挟持し、リング状高張力鋼4、5を鋼
製カップラ3に嵌装して半割カップラ31、32を合体
結合させることにより鉄筋1、2を接合させる。しかる
後、鉄筋1、2と鋼製カップラ3との隙間を充填固着す
るための充填固着材を鋼製カップラ3内に充填し、これ
により同一軸上に相対する2つの鉄筋1、2を接合す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同一軸上に相対す
る鉄筋を接合するための鉄筋継手工法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】機械的継手を用いて鉄筋同志を継ぐ場合
の従来の機械的継手工法として、(1)円筒管に双方の
鉄筋を挿入後円筒管を油圧による治具でグリップし、圧
潰成型するグリップジョイント継手工法、(2)内面に
ねじ加工されたカップラを回転させて一方の鉄筋に挿入
し、その後他方の鉄筋端を合せカップラを逆回転させ、
双方の鉄筋の挿入長さが同等となる位置で止め、カップ
ラ中央の注入孔から樹脂系充填材を注入・固結して完了
する樹脂充填型ねじ鉄筋継手工法、(3)樹脂充填はせ
ずに、カップラを挟んでねじナットによってカップラを
締めつけ、鉄筋とカップラの緩みを無くしたねじ鉄筋継
手工法、(4)大型のスリーブに(2)の工法と同様に
して鉄筋を挿入し、各鉄筋の挿入長さが同等となるよう
にし、スリーブの注入孔からセメントモルタルを注入・
固結して完了するスプライススリーブ継手工法等があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の(1)の工法
は、油圧の治具が大型でハンドリングに難点があり、施
工コストは比較的安いが、縦横鉄筋が混み合っている部
位、多段配筋の場合、鉄筋間隔の小さい場合には採用で
きないことがある。(2)、(3)の工法は、ねじ鉄筋
使用の場合のみ可能であるとの制約から施工コストが比
較的高く、曲率を必要とする鉄筋継手の場合ねじ山の関
係でカップラに後付け鉄筋が挿入できない場合が生じ
る。また、仮開口部等で鉄筋の出代部分に後付け配筋を
継ぐ場合には施工できないことがある。(4)の工法
は、施工コストが高い上、スリーブの径が大きくて、長
く大型のため縦横鉄筋が混み合っている部位、多段配筋
の場合、鉄筋間隔の小さい場合、被り厚さが小さい場合
等には採用できないという問題点を有している。
【0004】したがって、本発明の目的は、従来技術に
おける上述の問題点を解決することができるようにし
た、鉄筋継手工法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明によれば、同一軸上に相対する2つの鉄筋を
接合するための鉄筋継手工法であって、軸方向に平行に
半割された同筒状の鋼製カップラで前記鉄筋の接合部位
を挟持し、複数のリング状高張力鋼を前記鋼製カップラ
に嵌装して前記カップラを合体結合させることにより前
記鉄筋を接合させ、前記鉄筋と前記鋼製カップラとの隙
間を充填固着するための充填固着材を前記鋼製カップラ
内に充填するようにした工法である。
【0006】この工法によれば、市販のいかなる種類の
異形鉄筋及びねじ鉄筋の継手にも使用できるので汎用性
がある。また、鉄筋を鋼製カップラで挟持してリング状
高張力鋼を嵌装し、充填固着材を充填するだけなので縦
横鉄筋が混み合っている部位、多段配筋の場合、鉄筋間
隔の小さい場合にも施工が可能となる。更に仮開口部等
で鉄筋の出代部分に後付け配筋を継ぐ場合にも施工が可
能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態の一例につき詳細に説明する。
【0008】図1は、本発明による鉄筋継手工法により
接合された鉄筋の接合部の実施の形態の一例を示す平面
図であり、図2は図1のA−A線断面図である。
【0009】図1及び図2を参照すると、1、2は鉄筋
で、同一軸上に相対するように位置決めされている。鉄
筋1、2の各端部1A、2Aは、半割された鋼製カップ
ラ3とリング状高張力鋼4、5とを用いて、本発明の鉄
筋継手工法により接合されている。鋼製カップラ3は鋼
製の半割カップラ31、32から構成されている。
【0010】半割カップラ31は、図2及び図3から判
るように、鉄筋1、2を収容するための半円形の溝31
Aを有する半円筒状の部材であり、溝31Aの内面には
充填材の付着性を高めるための縞模様の凹凸加工が施さ
れている。そして、もう一方の半割カップラ32との合
せ面31B、31Cには、断面V型の溝31Dと突状体
31Eとがその長手方向に沿ってそれぞれ形成されてい
る。もう一方の半割カップラ32の対応する合せ面にも
これに対応して断面V型の溝32Dと突状体32Eとが
形成されており、半割カップラ31、32の合体時の位
置決めガイド及び充填材の稜辺からの漏れ防止の役目を
持たせている(図2参照)。符号31Fは充填材注入用
の注入孔であり、半割カップラ31の略中央付近に形成
されている。半割カップラ31の軸方向の外側形状は、
その中央から各端部にかけて中央付近を最大径とし各端
部で最小径となるよう若干のテーパーが付けてある。ま
た、中央と各端部の中間点にはリング状高張力鋼4、5
を固定させるため、ズレ止めのV型歯形31G、31H
が周方向に沿って加工されている。半割カップラ32も
同様の構成となっている。
【0011】リング状高張力鋼4は、図4及び図5とか
ら判るように、一定幅を有する円筒台状の内面にV型歯
形41が加工された高張力鋼のリングで、鉄筋1、2に
作用する引張、圧縮、せん断応力に対して一対の半割カ
ップラ31、32が受ける剥離力を拘束し固着性状を維
持する機能を持たせている。リング状高張力鋼5も同様
の構成である。V型歯形41はV型歯形31Gと噛合
し、鋼製カップラ3上でのリング状高張力鋼4の逆行を
防止する。
【0012】次に、本発明による鉄筋継手工法により図
1に示した鉄筋接合部を施工するための方法の一実施形
態について図1乃至図6を参照しながら説明する。鉄筋
1、2を接合するに先立って、リング状高張力鋼4、5
を予め鉄筋1、2にそれぞれ通しておく。そして、鉄筋
1、2を同一軸上に相対するように配置し、端部1A、
2Aのつき合せ部分を中心合せされた一対の半割カップ
ラ31、32によって挟持した後、鉄筋1、2に通して
あったリング状高張力鋼4、5を鋼製カップラ3の中心
に向かって引き寄せ仮止めする。
【0013】然る後、治具を用いてリング状高張力鋼
4、5をさらに中心に向かって引き寄せ、リング状高張
力鋼4のV型歯形41をV型歯形31Gに係止させる
(図6参照)。リング状高張力鋼5もその内周面のV型
歯形(図示せず)をV型歯形31Hに係止させる。そし
て、リング状高張力鋼4、5の戻りがないことを確認し
て治具を外す。
【0014】リング状高張力鋼4、5を鋼製カップラ3
に上述の如く嵌装させるための治具の一例が図7、図8
に示されている。治具20は、リング状高張力鋼4、5
を押し付け合うように間隙が狭くなる一対の爪部21、
22を有し爪部21、22にリング状高張力鋼4、5を
係止し、本体23内にある図示しないモータを回転させ
ることにより、爪部21、22がリング状高張力鋼4、
5を鋼製カップラ3の中央部に寄せることができる。
【0015】このようにして、半割カップラ31、32
がリング状高張力鋼4、5によって合体し、その締付力
で鉄筋1、2が接続された後、注入孔32Fから充填材
として樹脂系硬化材或いはセメントペーストを注入し、
鋼製カップラ3の両端から充填材が流出したことを確認
し施工を完了する。充填材は、半割カップラ31、32
内の縞模様の凹凸加工のために半割カップラ31、32
内に良好に付着し、鉄筋1、2を良好に固定することが
できる。
【0016】以上説明した、鋼製カップラ3とリング状
高張力鋼4、5とを用いた継手工法によれば、鉄筋1、
2が異形鉄筋、ねじ鉄筋のいずれであっても接合可能で
ある。なお、半割カップラ31、32の内周面のサイズ
は、接合すべき鉄筋の径に見合ったものである必要があ
る。また、一方の系が異なる鉄筋の継手には変形カップ
ラを何種類か用意することで対応できる。
【0017】
【発明の効果】本発明による効果は下記の通りである。 (1)市販のいかなる種類の異形鉄筋及びねじ鉄筋の継
手にも使用できる。 (2)施工方法が簡単で、労力が少なく、短時間のうち
に完了できるので施工費が安い。 (3)カップラ等に特殊な材料を使用していないので製
作費が安い。 (4)リング状高張力鋼をカップラの所定位置にセット
する引寄力は大きくないので、治具の小型、軽量化がで
きるため、ハンドリングが容易である。 (5)縦横鉄筋が混み合っている部位、多段配筋の場
合、鉄筋間隔の小さい場合に効果がある。また、カップ
ラ径が他の継手に比べ小さいので被り厚さの制約が少な
い。 (6)仮開口部等で出代鉄筋に後付け配筋を継ぐ場合、
原子力発電所等で縦横に太径鉄筋が混み合う大型構造物
の場合等の制約の多いところでも、使用できる。 (7)直線又は緩い曲線配置の鉄筋の継手の場合でも採
用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による鉄筋継手工法により接合された鉄
筋の接合部の実施の形態の一例を示す平面図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】図1に示した半割カップラの平面図。
【図4】リング状高張力鋼の側面図。
【図5】図4のB−B線断面図。
【図6】リング状高張力鋼と鋼製カップラとの間の係合
状態を説明するための説明図。
【図7】リング状高張力鋼を鋼製カップラに嵌装するの
に使用する治具の一例を示す概略構成図。
【図8】図7に示した治具の使用状態を示す図。
【符号の説明】
1、2 鉄筋 1A、2A 端部 3 鋼製カップラ 4、5 リング状高張力鋼 31、32 半割カップラ 31F 注入孔

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一軸上に相対する2つの鉄筋を接合す
    るための鉄筋継手工法であって、 軸方向に平行に半割された同筒状の鋼製カップラで前記
    鉄筋の接合部位を挟持し、複数のリング状高張力鋼を前
    記鋼製カップラに嵌装して前記カップラを合体結合させ
    ることにより前記鉄筋を接合させ、前記鉄筋と前記鋼製
    カップラとの隙間を充填固着するための充填固着材を前
    記鋼製カップラ内に充填するようにしたことを特徴とす
    る鉄筋継手工法。
JP11094459A 1999-04-01 1999-04-01 鉄筋継手工法 Pending JP2000282625A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009041361A (ja) * 2007-07-15 2009-02-26 Nippon Splice Sleeve Kk スリーブ式鉄筋継手構造
JP2013241732A (ja) * 2012-05-18 2013-12-05 Tac:Kk 柱鉄筋組付用治具を構成するための半円筒状体

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