JP2000282402A - 屋外用吸音体 - Google Patents

屋外用吸音体

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JP2000282402A
JP2000282402A JP11298583A JP29858399A JP2000282402A JP 2000282402 A JP2000282402 A JP 2000282402A JP 11298583 A JP11298583 A JP 11298583A JP 29858399 A JP29858399 A JP 29858399A JP 2000282402 A JP2000282402 A JP 2000282402A
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JP
Japan
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sound absorbing
absorbing material
sound
water
waterproof
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JP11298583A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Miyazaki
俊弘 宮崎
Hajime Chomei
一 長命
Masanori Murase
正典 村瀬
Fumitaka Ino
文隆 井野
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 雨水の浸入を防ぎ、吸音性能を低下させな
い。 【解決手段】 内部に多数の細かな空隙を有する吸音材
1の屋外使用時に一方側に防水性材料2を、他方側に通
気性材料3を被覆し、防水性と通気性を夫々備えた両材
料2,3を接合して内部に吸音材1を収容した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建築、土木の分
野で、特に鉄道、道路などの騒音対策を必要とする個所
で用いられる屋外用吸音体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の吸音体は、高速道路や高架
鉄道の桁下裏面側に用いられ、走行車両が発生する騒音
の低減を図っている。例えば、図3に示す例では、高架
道路Fの裏面側の主桁aに吊り材bで吊り下げたH型鋼
等の小梁cが略水平に設置され、この小梁cの下側にル
ーバーdを設けていた。小梁cは、図4に示すように縦
梁gを介して設けられ、ルーバーdは小梁cに吊り下げ
られている。小梁c上には、歩廊材としての波形プレー
ト100を取付けてあり、この波形プレート100とル
ーバーdとの間に吸音材101を設けてある。この吸音
材101は、グラスウール等を積層したものが用いられ
る。前記ルーバーdは、多孔構造であり、下の道路Gを
走行する車両の騒音を透過させ、吸音材101で吸音で
きるようになっている。従来この吸音材101として
は、グラスウールを薄い樹脂フィルムの袋で被覆したも
のや、グラスウールを撥水処理したガラスクロスで全面
覆ったものが使用されてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの吸音材101
は、内部に多数の空隙を有するので、雨水などが浸入す
ると、空気の流通が妨げられるので吸音率が低下する。
また、吸水により重量が増加し吸音材101を支持する
部材や、高架橋への負荷が大きくなり、問題となる。し
かしながら防水することを主眼として樹脂フィルムなど
で吸音材101を覆うと特に高い周波数で吸音率が低下
し、騒音の吸収を妨げる。また、吸音率を向上させるた
めガラスクロスで被覆した吸音材101では、波形プレ
ート100の重なり個所や、接合個所の隙間やボルト孔
などから、雨水や、排水管の漏水などにより水が浸入す
ることがあり、吸音率を低下させたり、重量が増加して
ルーバーdの負荷が大きくなり危険であった。
【0004】吸音材101として、密度24kg/m
のグラスウールフェルト(厚さ50mm)を用い、含水
率の違いによる吸音特性を測定した結果を図5のグラフ
に示す。ここで含水率は、多孔質材料(吸音材101)
全体積に対して含まれる水の体積の割合で示す。
【0005】そこで、この発明は、雨水の浸入を防止
し、吸音性能の低下を防止した屋外用吸音体を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、この発明は、内部に多数の細かな空隙を有する吸音
材の屋外使用時に一方側に防水性材料を、他方側に通気
性材料を被覆し、防水性と通気性を夫々備えた両材料を
接合して内部に吸音材を収容したものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の好適な実施例
について図面を参照にして説明する。
【0008】図1に示す吸音体は、従来と同様のグラス
ウール、ロックウール、さらには繊維成形体などから構
成された吸音材1の使用時に上側となる部分に防水性材
料2を、下側となる部分に通気性材料3を被覆し、これ
ら両材料2,3を接合した袋状物に吸音材1を収容した
ものであり、図4に示す吸音材101と同様の個所に施
工される。吸音材1としては、上記材料の他に、繊維系
材料や多孔質材料が用いられ、いずれの材料も吸音性能
を持たせるために内部に多数の細かな空隙を有する。そ
のため、雨水の浸入を許すものである。吸音材1として
用いる繊維成形体としては、繊維径3デニールのポリエ
ステル低融点繊維35%と繊維径6デニールのポリエス
テル繊維65%を配合し、これらの繊維を開繊した後に
シート形成(これをウェッブという)し、このウェッブ
を150℃で1分間加熱処理してポリエステル低融点繊
維を溶融させウェッブの繊維を互いに結合して得られた
ものが好適に使用できる。
【0009】防水性材料2としては、目付け量10g/
以上、望ましくは50g/m以上のスパンボンド
法等によって製造された不織布や、平織若しくは綾織の
織布を防水加工したもの、さらにはフッ素樹脂製のフィ
ルムを使用できる。防水加工の方法の一つに、生地の片
面にアクリル樹脂をコーティングしさらにウレタン樹脂
をコーティングするなどして耐水性を向上させた処理法
などがある。また、より望ましくは上記防水処理の事前
にフッ素系やシリコン系の撥水材にどぶ付けし乾燥させ
る撥水加工を施しておくと、上部より降りかかった水を
滞留させることがなくなるため、さらに防水性を向上す
ることができる。また、防水性材料2として、厚さ10
〜100μm、望ましくは10〜50μmの樹脂フィル
ムを用いることもできる。樹脂材料としてはポリ塩化ビ
ニル、ポリエステル、ポリカーボネート、フッ素樹脂な
どを用いることができる。これらの樹脂材料は、要求さ
れる強度、耐久性、貼り合わせる相手側の素材(通気性
材料3)との兼ね合いにより決定することが望ましい。
上記通気性材料3としては、目付け量10〜200g/
の不織布や、平織若しくは綾織の織布を撥水加工し
たものを用いることができる。
【0010】実施例1 吸音材1として密度25kg/m、厚み100mmの
ポリエステル繊維成形体を、防水コートしたポリエステ
ルタフタ(平織布)(防水性材料2)と撥水処理したポ
リエステル不織布(目付量80g/m)(通気性材料
3)とを熱融着によって閉じ合わせた袋状物に挿入し
た。
【0011】実施例2 実施例1と同一の吸音材1、防水性材料2、通気性材料
3を使用し、防水性材料2のポリエステルタフタと通気
性材料3のポリエステル不織布とを縫製加工して製作し
た袋に吸音材1を挿入した。
【0012】比較例1 グラスウール(密度32kg/m、厚み100mm)
を厚み21ミクロンのフッ素樹脂フィルムの袋に挿入し
た。
【0013】比較例2 グラスウール(密度32kg/m、厚み100mm)
の全周を撥水処理したガラスクロスで被覆した。
【0014】上記実施例1,2と比較例1,2とを図4
に示す吸音材101と同様の個所に施工し、吸音率試験
と耐水性試験を行い、次の表1に示す結果を得た。表1
における吸音率は、裏面吸音板の測定法の一つである、
斜入射吸音率を測定し、道路騒音のスペクトルの大きさ
で加重平均した平均斜入射吸音率を求めた。また、耐水
性試験は、水平に保持した500×500×100mm
のサンプルに毎分約1リットルの水をシャワーノズルに
より5時間散水した。散水した後の吸音材の重量を測定
し、含水量を(吸水した水の重量)/(吸音材体積)に
より求めた。
【0015】
【表1】
【0016】なお、吸音材1としては、次の表2に示す
ものが好適に使用できる。
【0017】
【表2】
【0018】上記防水性材料2と通気性材料3とは、図
1では、吸音材1を覆う面積の半分ずつ、すなわち、上
半分、下半分の割合としたが、夫々の割合は変えてもよ
い。また、袋状物に吸音材1を収容した後、吸音材1の
挿入口は閉じ合わせてもよいし、単に重ね合わせたまま
でもよい。さらに、袋状物の形成は、図2に示すよう
に、吸音体1を間に挟んで防水材料2の外縁2Aを他方
側の通気性材料3の外縁3Aに重ね合わせて貼り付け、
融着、縫製などにより接合することもできる。
【0019】さらに、屋外用吸音体の実施の形態とし
て、防水性材料2に防水コートした平織の織布を用い、
通気性材料3に撥水加工した目付け量70g/mのス
パンボンド不織布を用い、これら両材料2,3を熱融着
によって閉じ合わせて袋状物とし、この袋状物に吸音材
1を収容した吸音体を製作した。防水性材料2を構成す
る織布は、フッ素系の撥水処理剤にどぶ付けし、乾燥し
たものの片面にアクリル樹脂コートを行い、さらに同じ
面にウレタン樹脂コートを行った。この織布を撥水処理
された面を外側に、防水コート面を内側にして、どぶ付
けにより撥水加工されたスパンボンド不織布(通気性材
料3)と熱融着にて貼り合わせた袋とした。この吸音体
も吸音率及び耐水性の面で十分に満足できるものであっ
た。また、吸音材1の上面側を防水コートした織布、下
面側を撥水加工した不織布とし、これらを縫製加工して
袋を製作し、これに吸音材1を挿入した吸音体も、吸音
材1の上面側を防水コートした織布、下面側を撥水加工
した織布とし、これらを縫製加工した袋を製作し、これ
に吸音材1を挿入した吸音体も吸音率及び耐水性に優れ
ていた。さらに、吸音材1の上面側を防水コートした1
00g/mの不織布、下面側に撥水加工した不織布と
し、これらを熱融着により貼り合わせ袋を製作し、これ
に吸音材1を挿入した吸音体や吸音材1の上面側を厚み
25μmのPETフィルム、下面側を撥水加工した不織
布として、これらを熱融着によって貼り合わせた袋を製
作し、これに吸音材1を挿入した吸音体も十分に満足す
べきものであった。
【0020】これらの袋状物の閉じ合わせは、熱融着、
縫製や、ファスナーによってもよい。さらには、袋状の
ものに限らず、吸音材1の上面及び側面を防水性材料2
で、下面を通気性材料3で被覆し被覆材2,3同士を貼
り合わせたり、吸音材1自身に直接貼り付けてもよい。
【0021】上述した実施例は、高架裏面吸音システム
に用いたが、防音壁や建築物の外壁などの吸音構造とし
て用いることもできる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、内部に多数の細かな空隙を有する吸音材の屋外使用
時に一方側に防水性材料を、他方側に通気性材料を被覆
し、防水性と通気性を夫々備えた両材料を接合して内部
に吸音材を収容したので、一方側からの雨水の浸入を防
止し、他方側からの騒音を吸収し、吸音性能を低下させ
ることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の好適な実施例を示す断面図。
【図2】この発明の他の実施例を示す分解斜視図。
【図3】高架道路の裏面吸音システムを示す図。
【図4】図3における吸音材を取付けた個所の拡大斜視
図。
【図5】含水率と吸音率の関係を示すグラフ。
【符号の説明】
1 吸音材 2 防水性材料 3 通気性材料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村瀬 正典 東京都小平市小川東町3−1−1 株式会 社ブリヂストン内 (72)発明者 井野 文隆 東京都小平市小川東町3−1−1 株式会 社ブリヂストン内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に多数の細かな空隙を有する吸音材
    の屋外使用時に一方側に防水性材料を、他方側に通気性
    材料を被覆し、 防水性と通気性を夫々備えた両材料を接合して内部に吸
    音材を収容したことを特徴とする屋外用吸音体。
  2. 【請求項2】 前記防水性材料として、織布や不織布に
    防水加工をしたもの又は樹脂フィルムを使用したことを
    特徴とする請求項1に記載の屋外用吸音体。
  3. 【請求項3】 前記防水性材料の外縁は他方側の通気性
    材料の外縁に重ね合わさって接合されることを特徴とす
    る請求項1又は2に記載の屋外用吸音体。
JP11298583A 1998-10-23 1999-10-20 屋外用吸音体 Pending JP2000282402A (ja)

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JP10-302706 1998-10-23
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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