JP2000282387A - 化粧紙ベース - Google Patents

化粧紙ベース

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JP2000282387A JP2000075192A JP2000075192A JP2000282387A JP 2000282387 A JP2000282387 A JP 2000282387A JP 2000075192 A JP2000075192 A JP 2000075192A JP 2000075192 A JP2000075192 A JP 2000075192A JP 2000282387 A JP2000282387 A JP 2000282387A
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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い機械的強度、高い不透明度、及び充分な
吸収性(含浸容量)を有する化粧紙ベースを提供する。 【解決手段】 前記化粧紙ベースは、パルプ繊維及び充
填剤を含む紙パルプから形成され、前記紙パルプが、非
変性パルプ及びカチオン変性パルプを含むパルプ混合物
を含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧紙ベース(d
ecorative paper base)、及びそ
れを用いて製造される化粧フィルム(decorati
ve film)又はプラスチック化粧板(decor
ative laminated plastic)に
関する。
【0002】
【従来の技術】化粧コーティング材料、いわゆる、化粧
紙ベース又は化粧フィルムは、家具製造及びインテリア
の仕上げ作業において表面コーティングを与えるのに好
適に使用されている。化粧フィルムには、人造樹脂を含
浸させた紙ウェブ、あるいは、人造樹脂を含浸させ、表
面処理若しくは印刷した、又は印刷していない紙ウェブ
が含まれる。化粧フィルムは、プレートに接着される。
【0003】含浸方法の種類に依存して、完全に含浸さ
せた紙芯を有する化粧フィルムと、プリプレグをベース
とする化粧フィルム(抄紙機におけるオンラインにおい
て、紙を部分的にのみ含浸させる)との間に差異が生じ
る。積層プラスチック(高圧積層品)は、含浸させた数
枚の紙(紙の上に別の紙を積層したもの)をプレス成形
することにより製造される積層品である。これらの積層
プラスチックの構造は、一般に、最も高い表面耐性をも
たらす透明なオーバーレイ、人造樹脂含浸化粧紙、及び
フェノール樹脂が塗布されたクラフト紙からなる。基材
として用いられる材料の中には、ハードボード、チップ
ボード、及び合板がある。
【0004】短周期(short−cycle)法によ
り製造される積層品(低圧積層品)では、人造樹脂で含
浸させた化粧紙を、基材(例えば、裏板)と直接、低圧
でプレス成形する。
【0005】前記コーティング材料で使用される化粧紙
は、白色又は着色されており、付加的な捺印(impr
int)をせずに、あるいは、前記捺印をして用いられ
る。
【0006】前記コーティング材料の製造における出発
材料としての化粧紙ベースには、特別な要求、例えば、
基材をより良好に覆うための高い不透明度、均質に樹脂
をピックアップすることを保証するためのシートの均質
な形成及びグラムマチュア(grammature)、
高い耐光性、捺印されるパターンの良好な再現性を保証
するための色の高い純度及び均一性、トラブルのない含
浸工程を保証するための高い耐水性、必要な樹脂飽和度
を達成するための相当する吸光度、又は印刷機における
捺印及び抄紙機における再ローリング工程中の乾燥強度
が求められる。
【0007】化粧紙ベースは、通常、ハイホワイト(h
igh−white)の硫酸塩パルプ、主として硬木パ
ルプ、45%までの顔料及び充填剤、並びに湿潤強度向
上剤(wet strength agent)、保持
剤、及び固着剤からなる。化粧紙ベースは、充填剤のか
なり高い割合と、公知のサイジング剤(例えば、アルキ
ルケテンダイマー)を用いる紙において一般的な内部又
は表面サイジングがない点とにより、通常紙と区別され
る。
【0008】不透明度は、化粧紙ベースの最も重要な特
性の1つであり、基材に対する被覆容量で特徴づけられ
る。充分な不透明度を保証するために、大量の充填剤を
繊維材料に添加する。シート中の充填剤の良好な保持を
達成するために、種々の保持剤を紙パルプに添加する。
一方、顔料及び充填剤の割合が増加すると、紙の強度及
び含浸特性が低下する。
【0009】しかしながら、化粧紙ベースの強度(特に
乾燥強度)は、連続工程(印刷機内の移送中、あるい
は、抄紙機における再ローリング工程)に関して重要で
ある。
【0010】水溶性樹脂系を用いて化粧紙を含浸させる
場合には、湿潤引張強さが非常に重要である。湿潤引張
強さは、湿潤状態での機械荷重耐性(mechanic
alloadability)として定義される。一般
に、紙製造の際に湿潤強度向上剤を添加することによ
り、湿潤引張強さは変化する。
【0011】化粧紙ベースに求められる全ての要求を同
時に満足させることは困難であるため、公知の化粧紙ベ
ースは、依然として改良が必要である。このことは、特
に、紙ベースにおける不透明度及び強度の各特性につい
て当てはまる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は、高い機械的強度、高い不透明度、及び充分な吸収性
(含浸容量)を有する化粧紙ベースを提供することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記課題は、パルプ繊
維、充填剤、及び通常の助剤を含む紙パルプを含む化粧
紙ベースであって、前記パルプ繊維が、非変性パルプと
カチオン変性パルプとの混合物を含む前記化粧紙ベース
を用いることにより解決される。
【0014】
【発明の実施の形態】驚くべきことに、乾燥強度剤を紙
懸濁物に添加しなくても、乾燥強度が向上することを見
出した。カチオン変性パルプを添加しても、化粧紙ベー
スの他の重要な性質、例えば、含浸容量又は不透明度は
低下しない。カチオン変性パルプには、DAS PAP
IER,第12巻(1980)第575頁〜第579頁
により公知の各パルプが含まれる。化粧紙ベースにおけ
るこれらの使用、及びその結果として達成される強度向
上は、従来技術から示唆されるものではない。
【0015】パルプ混合物は、カチオン変性パルプ繊維
を、パルプ混合物の重量に対して少なくとも5重量%の
割合で含有することが好ましい。パルプ混合物中のカチ
オン変性パルプの割合が10〜50重量%、特には10
〜20重量%であると、特に有利であることが判明して
いる。
【0016】本発明の特定の態様では、紙パルプに含有
されるカチオン変性パルプが、20〜300mmol/
kgパルプの有効カチオン電荷を示す。なお、前記有効
カチオン電荷は、ダルムスタット(Darmstad
t)技術大学の内部方法4に従って決定される。30〜
200mmol/kg(特には30〜100mmol/
kg)の電荷密度を有するパルプ繊維が好ましい。用語
「有効カチオン電荷」は、非カチオン化パルプの電荷密
度で相殺される電荷密度として解釈される。パルプの電
荷密度は、使用されるカチオン剤の量に依存する。カチ
オン化剤の量は、0.005〜200g/パルプ1kg
であることができる。
【0017】パルプ繊維は、繊維を、エピクロロヒドリ
ン及び第三アミンと反応させることにより、あるいは、
塩化第四アンモニウム(例えば、塩化クロロヒドロキシ
プロピルトリメチルアンモニウム又は塩化グリシジルト
リメチルアンモニウム)と反応させることにより、カチ
オン変性させることができる。
【0018】更に、中性コモノマー(例えば、アクリル
アミド)を用いる荷電モノマー[例えば、塩化[2−
(メタクリロイルオキシ)エチル]トリメチル−アンモ
ニウム(TMAEMA)]のラジカルプラッギング(r
adical plugging)により、パルプ繊維
をカチオン化することができる。
【0019】本発明の好適態様では、グリシジル官能基
を有する第四アンモニウム化合物と、パルプの水酸基と
の間の付加反応によってカチオン変性されたパルプ繊維
を使用する。
【0020】非変性パルプ及びカチオン変性パルプは、
0.5〜0.7mmの平均繊維長を有する短繊維パルプ
であることが好ましいが、長繊維パルプ又は両方のパル
プタイプの混合物を使用することもできる。短繊維パル
プには、ポプラ、ブナ、又はユーカリの硬木パルプが含
まれ、ユーカリが好ましい。前記パルプは、30〜45
°SRの自由値(freeness value)を有
することが好ましい。
【0021】好ましい充填剤には、二酸化チタン(特に
はルチル型)、硫化亜鉛、炭酸カルシウム、カオリン、
タルク、又はそれらの混合物が含まれる。酸化アルミニ
ウム(Al23)で表面処理されたルチル型二酸化チタ
ンが特に好ましい。化粧紙ベース中の充填剤の割合は、
55重量%まで(特には20〜45重量%)とすること
ができる。
【0022】湿潤強度向上剤には、メラミン/ホルムア
ルデヒド樹脂、ポリアミン誘導体、又はポリアミド誘導
体が含まれ、パルプ重量に対して0.3〜2重量%の量
で含むことができる。
【0023】化粧紙ベースは、更に別の物質、例えば、
有機及び無機の有色顔料、染料、蛍光増白剤、及び分散
剤を含むことができる。これらの物質は、紙懸濁物の化
粧紙ベースを製造する際に添加される。
【0024】本発明の化粧紙ベースは、抄紙機を用いる
公知方法[グラムマチュア(grammature)範
囲=50〜200g/m2]により製造される。このた
めに、カチオン変性パルプ及び非変性パルプを含むパル
プ混合物を、2〜4重量%のコンシステンシーで、且つ
30〜45°SRの自由値まで精製する。充填剤及び湿
潤強度向上剤を混合槽に添加し、パルプ混合物と充分に
混合する。このようにして得られる濃厚物を、約1%の
コンシステンシーまで希釈し、そして必要により、付加
助剤、例えば、保持剤、脱泡剤、硫酸アルミニウム、及
び場合により湿潤強度向上剤を添加する。この希薄物
を、抄紙機のヘッドボックスから金網部に流し込む。繊
維ウェブが形成され、脱水後に化粧紙ベースが得られ、
続いて、乾燥させる。
【0025】化粧紙を製造するために、この目的に一般
的に用いられる人造樹脂分散物で、化粧紙ベースを含浸
又は飽和させる。この目的に一般的に用いられる人造樹
脂分散物には、ポリアクリル若しくはポリアクリルメチ
ルエステルをベースとするもの、ポリ酢酸ビニル、ポリ
塩化ビニルが含まれ、あるいは、フェノール/ホルムア
ルデヒド、尿素/ホルムアルデヒド、若しくはメラミン
/ホルムアルデヒドの初期縮合物をベースとする人造樹
脂溶液、あるいは、これらの相溶性混合物が含まれる。
【0026】含浸は、抄紙機のサイズプレスにおいても
行なうことができる。全工程を通して紙を完全に含浸さ
せない方法によって、化粧紙ベースを含浸させることが
できる。このような化粧紙は、プレプレグとも称され
る。この場合、含浸により化粧紙ベースに取り込まれた
樹脂の割合は、紙重量に対して25〜30重量%であ
る。
【0027】乾燥後、飽和された紙を、ラッカー塗り又
は捺印することもでき、続いて、基材(例えば、木板)
にあてがうことができる。ラッカー塗り及び必要により
捺印された製造物は、通常、化粧フィルムと称される。
【0028】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
するが、これらは本発明の範囲を限定するものではな
い。なお、特に指示のない限り、重量%に関する値は、
パルプ重量に対するものである。
【実施例1】塩化グリシジルトリメチル−アンモニウム
変性ユーカリパルプ(商品名=Quab 151;電荷
密度=34.8mmol/kg)16.7重量%と、標
準ユーカリパルプ(平均繊維長=0.7mm)83.3
重量%とからなるパルプ混合物を、3%のコンシステン
シーで、且つ33°SRの自由値まで精製した。続い
て、酸化チタン(ルチル,d=3.9g/m3)100
重量%及びポリアミド/ポリアミン−エピクロロヒドリ
ン樹脂2重量%を、パルプ懸濁物に添加し、G.S.
M.が97g/m2である紙ベースを製造した。
【0029】
【実施例2】塩化グリシジルトリメチル−アンモニウム
変性ユーカリパルプ(電荷密度=34.8mmol/k
g)50重量%と、標準ユーカリパルプ50重量%とか
らなるパルプ混合物を、3%のコンシステンシーで、且
つ33°SRの自由値まで精製した。実施例1で特定し
たその他の各物質をパルプ懸濁物に添加し、G.S.
M.が95g/m2である紙ベースを製造した。
【0030】
【実施例3】塩化グリシジルトリメチル−アンモニウム
変性ユーカリパルプ(商品名=Quab 151;電荷
密度=65.5mmol/kg)16.7重量%と、標
準ユーカリパルプ83.3重量%とからなるパルプ混合
物を、3%のコンシステンシーで、且つ38°SRの自
由値まで精製した。実施例1で特定したその他の各物質
をパルプ懸濁物に添加し、G.S.M.が95g/m2
である紙ベースを製造した。
【0031】
【実施例4】塩化3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル
ジメチルドデシル−アンモニウム変性ユーカリパルプ
(商品名=Quab 342;電荷密度=56.5mm
ol/kg)16重量%と、標準ユーカリパルプ84重
量%とからなるパルプ混合物を、3%のコンシステンシ
ーで、且つ39°SRの自由値まで精製した。実施例1
で特定したその他の各物質をパルプ懸濁物に添加し、
G.S.M.が95g/m 2である紙ベースを製造し
た。
【0032】
【実施例5】塩化2−(メタクリロイルオキシ)エチル
トリメチル−アンモニウムとアクリルアミドとで変性し
たユーカリパルプ(電荷密度=153.7mmol/k
g)16.7重量%と、標準ユーカリパルプ83.3重
量%とからなるパルプ混合物を、実施例1に従って精製
し、同一の各物質(顔料及び湿潤強度向上剤)を用い
て、G.S.M.が96g/m2である紙ベースを製造
した。
【0033】
【比較例】実施例1に従って、標準ユーカリパルプ10
0重量%からなるパルプ懸濁物(コンシステンシー=3
%,パルプ繊維の自由値=36°SR)に、各物質を添
加し、G.S.M.が94g/m2である紙ベースを製
造した。
【0034】《実施例及び比較例で調製した化粧紙ベー
スの試験》以下の各試験方法を用いて、最終的な化粧紙
ベースを評価した。
【0035】《パルプ中のカチオン電荷の測定》本測定
は、ダルムスタット技術大学の内部方法4に従って実施
する。パルプ中のカチオン基を測定するために開発され
た前記測定方法は、比色法である。前記比色法では、繊
維内及び繊維上の電荷を中和するのに、メチルオレンジ
染料の染料イオンを使用する。この過程では、溶液中の
染料イオンが消耗される。この濃度減少をUV分光計で
検出する。カチオン基により吸収されるメチルオレンジ
の量を、ブラインドサンプルにおいて比色的に測定した
メチルオレンジ量と、残りのサンプルにおいて測定した
量との差から算出する。カチオン基の含有量は、mmo
l/kgパルプで示される。
【0036】《樹脂吸収(%)》この試験の目的は、化
粧紙のメラミン樹脂吸収能を評価することにある。この
ために、2個の試験片(15×100mm)をメラミン
樹脂MW550に浸し、平らな表面上で前記試験片2個
の間に、ブロッティングペーパーを置き、接触重量によ
り15秒間荷重をかけた後、再び重量を測定する。計量
した重量の%で、樹脂吸収を算出する。
【0037】《不透明度》不透明度は、紙の光透過性に
関する測定である。比色計(Elrepho 200
0)を用いて、8×8cmの紙試験片で測定した。
【0038】《乾燥引張強さ》紙ベースの引張強さ及び
伸長性を測定するために、この試験を用いる。15×2
00mm紙片を用いて、DIN 53112に従って、
引張試験機(Lorentzen & Wettre製
造)により実施する。値は「N」で与えられる。数値が
高いほど、乾燥強度は優れている。
【0039】《湿潤引張強さ》紙ベースの湿潤引張強さ
を評価するために、この試験を実施する。このために、
15mm幅の試験片を蒸留水に5分間浸した。濡れた小
片の湿潤引張強さを、引張試験機により試験した。測定
値は「N」で与えられる。数値が低いほど、湿潤強度は
劣っている。
【0040】《灰分》小片形状の紙1gを、50%相対
湿度及び23℃に少なくとも30分間置いた後、焼却炉
に入れ、灰化させる。灰を磁製るつぼに移し、重量を測
定する。計量した重量(g)を100倍することによ
り、灰(%)が得られる。灰分を「g/m2」に変換す
ることができる。試験結果を表1にまとめて示す。
【0041】 《表1》 試験 実施例 比較例 1 2 3 4 5 乾燥引張強さ(N) 30.0 32.0 29.6 25.1 29.6 24.4 湿潤引張強さ(N) 6.1 6.0 4.8 4.8 6.1 6.1 灰分(g/m2) 33.2 34.0 32.4 32.0 32.4 32.0 不透明度(%) 91.4 91.0 91.7 91.4 91.0 91.1樹脂吸収(%) 85.5 85.5 84.6 84.8 85.0 85.4
【0042】前記の結果は、カチオン変性パルプの使用
により、化粧紙ベースの乾燥強度が改良されていること
を示す。なお、この場合、乾燥強度剤の付加的使用は不
要である。本発明による化粧紙ベースの含浸容量及び不
透明度は、非常に優れている。使用した充填剤の保持性
についても、改善が観察されるであろう。
【0043】湿潤強度向上剤の割合を増加させることに
よって、あるいは、アニオン性物質の添加によって、い
くつかの試験で観察された湿潤強度の減少を、所望のレ
ベルにすることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ハートムート シュルツ ドイツ連邦共和国,バルレンホルスト 49134,クルト−シューマッヒァー−シュ トラーセ 32

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルプ繊維及び充填剤を含む紙パルプか
    ら形成される化粧紙ベースであって、前記紙パルプが、
    非変性パルプ及びカチオン変性パルプを含むパルプ混合
    物を含有することを特徴とする、前記化粧紙ベース。
  2. 【請求項2】 カチオン変性パルプが、20〜300m
    mol/kgの有効カチオン電荷を示す、請求項1に記
    載の化粧紙ベース。
  3. 【請求項3】 パルプ繊維が、グリシジル基を有する第
    四アンモニウム化合物により変性されている、請求項1
    又は2に記載の化粧紙ベース。
  4. 【請求項4】 パルプ混合物中のカチオン変性パルプの
    割合が、少なくとも5重量%である、請求項1〜3のい
    ずれか一項に記載の化粧紙ベース。
  5. 【請求項5】 カチオン変性パルプが短繊維パルプであ
    る、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化粧紙ベー
    ス。
  6. 【請求項6】 紙パルプが、パルプに対して0.3〜2
    重量%の量で湿潤強度向上剤を含有する、請求項1〜5
    のいずれか一項に記載の化粧紙ベース。
  7. 【請求項7】 充填剤が、二酸化チタン、炭酸カルシウ
    ム、カオリン、タルク、又はそれらの混合物である、請
    求項1〜5のいずれか一項に記載の化粧紙ベース。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか一項に記載の化
    粧紙ベースを含む、化粧紙又は化粧フィルム。
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