JPH06184999A - 化粧紙の染色方法 - Google Patents

化粧紙の染色方法

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JPH06184999A
JPH06184999A JP41759490A JP41759490A JPH06184999A JP H06184999 A JPH06184999 A JP H06184999A JP 41759490 A JP41759490 A JP 41759490A JP 41759490 A JP41759490 A JP 41759490A JP H06184999 A JPH06184999 A JP H06184999A
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JP
Japan
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dye
dyeing
paper
decorative paper
cationic
Prior art date
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Application number
JP41759490A
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English (en)
Inventor
Michihiro Tan
通広 丹
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PIONEER CONE CORP
Pioneer Corp
Original Assignee
PIONEER CONE CORP
Pioneer Electronic Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 製品のコストを増加させることなく、凹凸の
付いた模様を付すこと。 【構成】 不溶化処理を施した染料で木材パルプ、天然
繊維、化学繊維等を染色し、次いで被染体の電荷コント
ロールを行って染料を凝集させた後、通常の抄造によっ
て得られた紙を乾燥させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、天井材、壁材、スピー
カ振動材等に用いられる化粧紙を得るための化粧紙の染
色方法に関する。
【0002】
【従来の技術】染色方法は、大別すると浸染と捺染とさ
れ、近年では連続染色に適合した新しい染色方法が開発
されている。手工的方法には引き染め、描き染め、ろう
けつ染め、しぼり染め、型紙捺染等がある。均一でしか
も丈夫な染色を得るためには、繊維に適合した染料を選
ぶことはもちろんであるが、これに付随して均染剤、堅
牢度増進剤等の多くの染色助剤が必要とされている。こ
こで、液体中に投入された染料は水と結合した状態で拡
散し、繊維の表面に達するとその表面に吸着する。更
に、時間の経過とともに、染料は繊維表面から内部に向
かって拡散する。
【0003】このとき、染料と繊維との間の相互作用に
より、染料−水、繊維−水のそれぞれの結合の一部が断
たれ、新たに染料−繊維の結合が生ずる。染料の種類に
よっても異なるが、そのすべては正負の電荷を有してい
るため、電荷のコントロールを行うことにより、染色が
容易に行われる。つまり、染料が負の電荷を有している
場合、正の電荷の安定剤を用いて被染体の電荷をコント
ロールする。これにより、染色困難な染料であっても、
堅牢な染着を行うことが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の染色方法では、使用目的に応じ、諸種の顔料、染料
等を用いて着色し、更に食塩、ボウ硝等の染着を向上さ
せる助剤等を添加し、最終的に水素結合やイオン結合
(電荷)等で繊維に染料を定着させることが一般的であ
る。このため、たとえばみかげ石や大理石風の模様を付
けようとした場合、従来の染色方法では不可能であり、
印刷やアルミ蒸着等の処理が必要とされていた。したが
って、このように印刷やアルミ蒸着等の処理を行った場
合には、製造工程が複雑となるため、製品のコスト増加
を招いてしまう。また、凹凸の付いたものでみかげ石や
大理石風の模様を付けようとした場合にあっても、従来
の染色方法では不可能である。
【0005】本発明は、このような事情に対処して成さ
れたもので、製品のコストを増加させることなく、凹凸
の付いた模様を付すことのできる化粧紙の染色方法を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の化粧紙の染色方
法は、上記目的を達成するために、天然、有機合成又は
無機からなる繊維の少なくとも一種類を液体中に分散し
て懸濁液とし、これに染料を溶解させ、更にカチオン系
又はアニオン系の親水性架橋ポリマ粒子により不溶化処
理を施した染料分散液を添加し、これを抄造して化粧紙
を得ることを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明の化粧紙の染色方法では、不溶化処理を
施した染料で木材パルプ、天然繊維、化学繊維等を染色
し、次いで被染体の電荷コントロールを行って染料を凝
集させた後、通常の抄造によって得られた紙を乾燥させ
ることにより化粧紙が得られる。したがって、顔料の凝
集が容易に行われるため、これを抄造することにより、
凹凸を有するたとえばみかげ石や大理石風の模様を付け
た化粧紙が容易に得られる。また、従来からの抄造方法
により、その化粧紙が得られ、更に製造工程も簡素であ
るため、製品のコスト増加を招くこともない。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例の詳細について説明す
る。 (第1の実施例)まず、木材パルプ、天然繊維、化学繊
維の一種又は二種以上をビータ、ミキサ、リファィナ等
によって解繊する。このときのフリーネスは、適宜設定
する。解繊後、不溶化処理を施した顔料を、パルプ比1
〜100%の間で適宜設定して投入し染色する。次に、
カチオン性を有する凝固剤として、たとえばアキュラッ
クMG1024(三井サイアナミッドの商品名)の高カ
チオン剤を、パルプ比1〜10%(固形分)、好ましく
は1.5〜3.5%として添加する。続いて、アニオン
性を有するエアルジョン、たとえばNipol1562
(日本ゼオンの商品名)をパルプ比4〜50%、好まし
くは15〜30%として添加し、顔料を凝集させる。
【0009】ここで、カチオン性を有する凝固剤やアニ
オン性を有するエマルジョンとして、次のようなものが
使用される。 (1)カチオン性を有する凝固剤 歩留向上剤、サイズ剤、カチオン剤、高カチオン剤。 (2)アニオン性を有するエマルジョン SBR,SB,NBR,PVCアクリレート、アクリル
エステル共重合体、塩化ビニル共重合体、ポリウレタ
ン、酢ビ、アクリル、その他アニオン性を有するもの。
最後に、連続抄紙機又はバッチ式抄紙機により任意の形
状に抄造し、これを乾燥させる。これによりみかげ石、
大理石風の模様の付いた化粧紙が得られた。
【0010】ここで、繊維と顔料との電荷コントロール
について説明する。まず、図1に示すように、繊維1と
顔料2とはそれぞれ負の電荷を有しているため、互いに
反発してしまう。そこで、図2(a)に示すように、正
の電荷を有したカチオンポリマ3を添加することによ
り、まずカチオンポリマ3は繊維1に引き付けられる
と、そのカチオンポリマ3に顔料2が引き寄せられる。
これにより、図2(b)に示すように、繊維1に顔料2
を付着させることができる。
【0011】次に、図3(a)に示すように、カチオン
ポリマ3に代えて高分子ポリマであるアニオンポリマ4
を添加した場合には、図3(b)に示すように、アニオ
ンポリマ4を介して繊維1に顔料2が凝集する。なお、
このようにして得られた化粧紙に揆水性を付与する場合
には、たとえばポリマロン(荒川化学工業の商品名)に
カチオンポリマとアニオンポリマとを所定量添加する。
また、化粧紙を増強させるためには、たとえばサイズパ
ン(荒川化学工業の商品名)にカチオンポリマとアニオ
ンポリマとを所定量添加する。これにより、たとえば図
4に示すように、結合状態が得られる。
【0012】(第2の実施例)まず、水に顔料を分散さ
せ、その後上記同様にしてカチオン性を有する凝集剤や
アニオン性を有するエマルジョンを添加し、顔料を凝集
させる。但し、エマルジョンの添加は上記同様に適宜設
定する。これにより、第1の実施例に比べ比較的大きな
0.1〜5mm程度の顔料の凝集が行われた。これを木
材パルプ、天然繊維、化学繊維に混合する。このように
して、凝集させるべき顔料の大きさをコントロールし、
上記同様に抄造を行う。これにより、凹凸を有するたと
えばみかげ石や大理石風の模様の付いた化粧紙が得られ
る。
【0013】このように、以上の各実施例では、顔料及
び高カチオン剤又はアニオン性のエマルジョンの電荷を
コントロールし、顔料の凝集を容易に行うようにしたの
で、これを抄造することにより、凹凸を有するたとえば
みかげ石や大理石風の模様を付けた化粧紙を得ることが
できる。また、従来からの抄造方法により、その化粧紙
を得ることができるため、更に製造工程も簡素であるた
め、製品のコスト増加を招くこともない。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の化粧紙の
染色方法によれば、顔料の凝集を容易に行うようにした
ので、これを抄造することにより、凹凸を有するたとえ
ばみかげ石や大理石風の模様を付けた化粧紙を容易に得
ることができる。また、従来からの抄造方法により、そ
の化粧紙を得ることができ、更に製造工程も簡素である
ため、製品のコスト増加を招くこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の化粧紙の染色方法に係る電荷コントロ
ールを説明するための図である。
【図2】(a),(b)は図1の状態にカチオンポリマ
を添加した場合の電荷コントロールを説明するための図
である。
【図3】(a),(b)は図1の状態にアニオンポリマ
を添加した場合の電荷コントロールを説明するための図
である。
【図4】図4は化粧紙に揆水性及び増強性を持たせた場
合の繊維と顔料との結合状態を示す図である。
【符号の説明】
1 繊維 2 顔料 3 カチオンポリマ 4 アニオンポリマ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天然、有機合成又は無機からなる繊維の
    少なくとも一種類を液体中に分散して懸濁液とし、これ
    に染料を溶解させ、更にカチオン系又はアニオン系の親
    水性架橋ポリマ粒子により不溶化処理を施した染料分散
    液を添加し、これを抄造して化粧紙を得ることを特徴と
    する化粧紙の染色方法。
  2. 【請求項2】 前記不溶化処理は、親水性架橋ポリマ粒
    子とラテックス系エマルジョンによって行われることを
    特徴とする請求項1記載の化粧紙の染色方法。
  3. 【請求項3】 前記化粧紙は、連続抄紙機又はバッチ式
    抄紙機により任意の形状に抄造されることを特徴とする
    請求項1又は2記載の化粧紙の染色方法。
JP41759490A 1990-12-28 1990-12-28 化粧紙の染色方法 Pending JPH06184999A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0681060A2 (en) * 1994-05-07 1995-11-08 The Wiggins Teape Group Limited Production of patterned paper
JP2000282387A (ja) * 1999-03-18 2000-10-10 Technocell Dekor Gmbh & Co Kg 化粧紙ベース

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