JP2000282138A - 銅又は銅合金管の製造方法 - Google Patents

銅又は銅合金管の製造方法

Info

Publication number
JP2000282138A
JP2000282138A JP9416999A JP9416999A JP2000282138A JP 2000282138 A JP2000282138 A JP 2000282138A JP 9416999 A JP9416999 A JP 9416999A JP 9416999 A JP9416999 A JP 9416999A JP 2000282138 A JP2000282138 A JP 2000282138A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
copper
oil
tube
alloy tube
sticking
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9416999A
Other languages
English (en)
Inventor
Akinori Tsuchiya
昭則 土屋
Chikara Saeki
主税 佐伯
Tetsuo Hosoki
哲郎 細木
Kozo Saeki
公三 佐伯
Tsuyoki Otsuka
剛樹 大塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP9416999A priority Critical patent/JP2000282138A/ja
Publication of JP2000282138A publication Critical patent/JP2000282138A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/20Recycling

Landscapes

  • Lubricants (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱処理された整列巻きされたコイル状の銅又
は銅合金管にひっつきが生じることなく、整列巻きされ
たコイル状の状態からスムーズにほどくことができる銅
又は銅合金管の製造方法を提供する。 【解決手段】 銅又は銅合金素管の表面にナフテン油を
含有する鉱油を膜厚が0.01乃至2μmになるように
塗布する工程と、銅又は銅合金素管をコイル状に巻き取
る工程と、銅又は銅合金素管を還元雰囲気中で焼鈍する
工程と、を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、銅又は銅合金管の
製造方法に関し、特に、焼鈍等の熱処理されたコイル状
の銅管で銅管同士にひっつき等が生じない銅又は銅合金
管の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】銅又は銅合金管(以下、銅又は銅合金管
を総称して銅管という。)は、加工性及び伝熱性等の特
性により熱交換器等の伝熱管又は配管に使用されてい
る。このような銅管は、長尺材をコイル状に整列巻し、
LWC(level wound coil)と呼ばれる形態にて、需
要化に納入されている。このLWCは銅管を所定の調質
にするため、還元及び不活性雰囲気中で500℃以上の
温度で熱処理が施される。この際、整列巻きされ、接触
する銅管同士が熱により拡散接合され、LWCを巻きほ
どく際に、ひっつき現象が生じる。
【0003】このひっつき現象により銅管が折れたりす
る問題が発生する。このため、自動化された工程を止め
たり、歩留まりが低下する等の問題点がある。
【0004】このひっつきを防止するため、銅管材の焼
鈍・抽伸方法として、抽伸した銅管材にシリコンオイル
又はシリコンオイルと軽質油との混合油を塗布して焼鈍
し、焼鈍後に更にシリコンオイル又はシリコンオイルと
軽質油との混合油を塗布し、抽伸する方法が提案されて
いる(特公平8−954号公報)。これにより、銅管材
同士のひっつき現象を抑えている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特公平8−9
54号公報に開示されている方法において、シリコンオ
イル又はシリコンオイルと軽質油との混合油では、シリ
コンオイルの構造上、温度が500℃以上になると十分
なひっつき抑制効果を得ることができないという問題点
がある。
【0006】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、熱処理された整列巻きされたコイル状の銅
又は銅合金管にひっつきが生じることなく、整列巻きさ
れたコイル状の状態からスムーズにほどくことができる
銅又は銅合金管の製造方法を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る銅又は銅合
金管の製造方法は、銅又は銅合金素管の表面にナフテン
油を含有する鉱油を膜厚が0.01乃至2μmになるよ
うに塗布する工程と、前記銅又は銅合金素管をコイル状
に巻き取る工程と、前記銅又は銅合金素管を還元雰囲気
中で焼鈍する工程と、を有することを特徴とする。
【0008】本発明においては、銅又は銅合金素管の表
面にナフテン油を含有する鉱油を膜厚が0.01乃至2
μmになるように塗布した後に、コイル状に巻き取り、
還元雰囲気中で焼鈍することにより、コイル状の銅又は
銅合金管にひっつきが生じない。このため、銅又は銅合
金管を整列巻きされたコイル状の状態からスムーズにほ
どくことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例に係る銅又は
銅合金管の製造方法について詳細に説明する。
【0010】本願発明者等が鋭意実験研究の結果、ナフ
テン油を含有する鉱油を整列巻きされる前のコイル状の
銅管に塗布することにより、次の焼鈍工程において、ナ
フテン油の熱処理後に残留物として、炭素が銅管表面に
分散するため、ひっつきの原因となる銅の拡散現象が緩
和されることを見出した。
【0011】以下、本発明に係る銅又は銅合金管の製造
に使用されるナフテン油の限定理由について説明する。
【0012】ナフテン油 ナフテン油は焼鈍工程において、ナフテン油の熱処理後
に炭素分が銅管表面に分散付着し易く、ひっつきの原因
となる銅の拡散現象を緩和する。また、他の溶剤又は潤
滑剤で希釈しても効果は変わらない。なお、抽伸工程に
おいて銅管の外面潤滑油にナフテン油を混合して使用す
ることもできる。
【0013】ナフテン油を含有する鉱油の膜厚:0.0
1乃至2μm ナフテン油を含有する鉱油の膜厚が0.01μm未満で
は、ナフテン油の焼鈍残渣である炭素分子が銅管表面に
均一に分散しないため、銅管表面において、銅の拡散現
象が生じる。一方、ナフテン油を含有する鉱油の膜厚が
2μmを超える場合、油膜付着量が多いため、巻き乱れ
が生じやすくなり、巻取り速度が低下する原因となる。
また、ナフテン油由来の炭素が多くシミを作り、銅管の
商品価値を下げる。従って、ナフテン油を含有する鉱油
の膜厚は0.01乃至2μmとする。
【0014】
【実施例】以下、本発明の範囲に入る銅又は銅合金管の
製造方法の実施例について、その特性を比較例と比較し
て具体的に説明する。
【0015】基管として、JIS H3300に規定さ
れているC1220材を使用した。この基管を鍛造し、
押出により素管を形成し、その後ピルガーミルにより圧
延した。次に、この素管をブルブロック式の抽伸により
抽伸し、外径が9.52mm、肉厚が0.3mm、長さ
が5000mのコイルを作製した。その後、仕上げ機で
ナフテン油を連続的に素管に滴下した後、LWCに巻き
取った。次に、表1に示す焼鈍条件で焼鈍を行った。焼
鈍後に、LWC銅管のひっつきを観察した。
【0016】ひっつき状態は銅管表面をSEMを使用し
て観察し、ひっつき部の剥離時に発生する延性破断部分
の有無により判断した。
【0017】ナフテン油の油膜の膜厚は、銅管表面をフ
ロンS316(HFC−316)により洗浄した後、油
分計により測定し、得られた油分量を抽出面積で割った
ものとした。これら結果を表2に示す。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】上記表2に示すように、本発明の範囲に入
る実施例No.1乃至3はいずれもひっつき状態にはなら
なかった。
【0021】一方、比較例No.4はナフテン油の膜厚が
本発明の範囲を越えているため、ひっつきは生じないも
のの、LWCの巻取り不良が生じた。比較例No.5はナ
フテン油の膜厚が本発明の範囲未満であるため、十分な
効果を得ることができず、ひっつきが生じた。比較例N
o.6はナフテン油を塗布しなかったため、ひっつきが生
じた。
【0022】
【発明の効果】以上詳述したように本発明においては、
銅又は銅合金素管の表面にナフテン油を含有する鉱油を
膜厚が0.01乃至2μmになるように塗布した後に、
コイル状に巻き取り、還元雰囲気中で焼鈍することによ
り、コイル状の銅又は銅合金管にひっつきが生じない。
このため、銅又は銅合金管を整列巻きされたコイル状の
状態からスムーズにほどくことができる。
【0023】また、銅又は銅合金管のひっつきを防止す
ることができるため、ひっつきに起因するトラブルによ
る工程を止める可能性をなくすと共に、銅又は銅合金管
のロスを低減することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C10N 40:20 (72)発明者 細木 哲郎 神奈川県秦野市平沢65番地 株式会社神戸 製鋼所秦野工場内 (72)発明者 佐伯 公三 兵庫県神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会社神戸製鋼所神戸総合技術研究所内 (72)発明者 大塚 剛樹 兵庫県神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会社神戸製鋼所神戸総合技術研究所内 Fターム(参考) 4H104 BA02A DA02A LA20 PA30 PA33 QA12

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銅又は銅合金素管の表面にナフテン油を
    含有する鉱油を膜厚が0.01乃至2μmになるように
    塗布する工程と、前記銅又は銅合金素管をコイル状に巻
    き取る工程と、前記銅又は銅合金素管を還元雰囲気中で
    焼鈍する工程と、を有することを特徴とする銅又は銅合
    金管の製造方法。
JP9416999A 1999-03-31 1999-03-31 銅又は銅合金管の製造方法 Pending JP2000282138A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9416999A JP2000282138A (ja) 1999-03-31 1999-03-31 銅又は銅合金管の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9416999A JP2000282138A (ja) 1999-03-31 1999-03-31 銅又は銅合金管の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000282138A true JP2000282138A (ja) 2000-10-10

Family

ID=14102860

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9416999A Pending JP2000282138A (ja) 1999-03-31 1999-03-31 銅又は銅合金管の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000282138A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109536680A (zh) * 2018-12-27 2019-03-29 江西耐乐铜业有限公司 一种铜管退火系统

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109536680A (zh) * 2018-12-27 2019-03-29 江西耐乐铜业有限公司 一种铜管退火系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000282138A (ja) 銅又は銅合金管の製造方法
JP4900385B2 (ja) 高合金圧延用マンドレルバー、その表面処理方法および製造方法、ならびに継目無鋼管製造装置の操業方法
EP1541704A1 (en) Process for producing aluminum material for electrolytic capacitor electrode, aluminum material for electrolytic capacitor electrode and electrolytic capacitor
JP2000282139A (ja) 銅又は銅合金管の製造方法
JP2000282140A (ja) 銅又は銅合金管の製造方法
JP6244213B2 (ja) 熱交換器用銅管
JP2928898B2 (ja) 平角線の製造方法
CZ280990B6 (cs) Vnitřně zoxidované trubky a způsob jejich výroby
US4398406A (en) Method for producing cold rolled titanium strips
JP2005103603A (ja) 内面溝付管の製造装置及び内面溝付管の製造方法
JP2001300631A (ja) 引き抜き用押出コイル材の製造方法
JP3395715B2 (ja) 熱間継目無管製造用マンドレルバーおよび熱間継目無管の製造方法
JP5142232B2 (ja) 継目無鋼管の製造方法
JP2000263125A (ja) 耐孔食銅又は銅合金管
JP3363361B2 (ja) マグネシウムを含有するアルミニウム合金の伸線加工方法
US1785245A (en) Removal of lead coatings from metallic articles
JP3274712B2 (ja) アルミニウム条の脱脂装置及び製造方法
JP2001105022A (ja) 耐孔食性銅又は銅合金管及びその製造方法
JPH05105907A (ja) 粉末高速度鋼製ワイヤの製造方法
RU2437733C1 (ru) Способ изготовления труб малого диаметра
JPS6372420A (ja) β型チタン合金線材の製造方法
JPH10296321A (ja) Ti−Ni系金属細線の加工方法
RU2122929C1 (ru) Способ получения биметалла сталь-латунь
BE1002804A7 (fr) Procede de nettoyage d'une bande de metal laminee a froid.
JPS59125202A (ja) 冷間圧延方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20050114

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20050525