JP2000281703A - キチン誘導体の製造法 - Google Patents

キチン誘導体の製造法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 N−脱アセチル化キチンのN−フタロイル化
反応等を選択的に効率よく行える製造法を提供するもの
である。 【解決手段】 N−脱アセチル化キチンに、下記一般式
(I)で示される酸無水物を反応させて、前記N−脱ア
セチル化キチン中のアミノ基を下記一般式(II)で示さ
れる基とするキチン誘導体の製造法において、前記反応
を酸性条件で開始し、途中で塩基性条件に変えて反応を
継続することを特徴とするキチン誘導体の製造法及びこ
の製造法により得られるキチン誘導体を加熱して閉環さ
せ、下記一般式(II)で示される基を下記一般式(II
I)で示される基とするキチン誘導体の製造法。 【化1】 (式中、Xは、複数ある場合は各々独立に、水素原子を
除く一価の基を示し、nは1〜10の整数である)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、極性有機溶媒に可
溶で、一級水酸基と二級水酸基の選択的な修飾も可能な
ため、各種誘導体合成の前駆体として有用なN−フタロ
イル化N−脱アセチル化キチン等のキチン誘導体及びそ
の前駆体を、穏和な条件で効率よく製造できる方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】キチンはN−アセチル−D−グルコサミ
ンがβ(1→4)グリコシド結合した直鎖状ムコ多糖で
ある。このキチンと化学構造が類似している天然多糖に
グルコースを構成単位とする直鎖状ホモポリマーである
セルロースがある。キチンは化学構造上はセルロースの
グルコース残基のC−2位の水酸基がアセタミド基で置
換されているだけで、結晶構造上もセルロースとの類似
性が挙げられている。
【0003】しかし、キチンはC−2位のアセタミド基
がC−3位の第2級水酸基と水素結合を形成し、さらに
この水素結合が他の残基のC−6位の第1級水酸基と水
分子を介して水素結合しているため、結晶構造が非常に
強固なものとなり、セルロースに比べて溶解性、反応性
に乏しい。
【0004】キチンを濃アルカリ水溶液中加熱をするこ
とで得られるN−脱アセチル化キチンはキトサンとも呼
ばれ、酢酸水溶液などの希酸に溶解するが、一般的な有
機溶媒には不溶である。N−脱アセチル化キチンをN−
フタロイル化して得られるN−フタロイル化N−脱アセ
チル化キチンは、ジメチルホルムアミド、ジメチルサル
ホキシドの様な双極子モーメントが大きな溶剤に可溶と
なり、その後の化学修飾に有用な前駆体となることが、
栗田らの報告(Kurita, K., et al., Macromol. Chem.,
183, 1161 (1982))等により知られている。
【0005】西村らはキトサンと無水フタル酸をジメチ
ルホルムアミド中、130℃で反応させることによりN
−フタロイル化キトサンを合成した(Nishimura, S.-
I., etal., Macromol., 24, 4745(1991))。しかしこの
方法では反応の初期状態が不均一系であるため、糖水酸
基のO−アシル化反応も進行する可能性がRoulらに
より指摘されている(Roul, D.K., et al., Macromol.,
26, 5999 (1993))。
【0006】一方、均一系で反応させるためにキトサン
を酢酸−水−メタノール中室温で攪拌することで、アミ
ノ基への選択的なアシル化反応が進行することが、平野
らの報告(Hirano, S., et al., Carbohydr. Res., 92,
323 (1981))により明らかにされている。しかし、こ
の系内でのフタル酸残基の置換度はグルコサミン残基あ
たり0.5〜0.6に留まることが同論文で報告されて
いる。これらの報告のように、従来はN−脱アセチル化
キチンを、副反応をおこさず、完全にN−フタロイル化
することは困難であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、N−脱アセ
チル化キチンのN−フタロイル化反応等を選択的に効率
よく行える製造法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、N−脱ア
セチル化キチンに、一般式(I)
【化4】 (式中、Xは、複数ある場合は各々独立に、水素原子を
除く一価の基を示し、nは1〜10の整数である)で示
される酸無水物を反応させて、前記N−脱アセチル化キ
チン中のアミノ基を一般式(II)
【化5】 (式中、Xは、複数ある場合は各々独立に、水素原子を
除く一価の基を示し、nは1〜10の整数である)で示
される基とするキチン誘導体の製造法において、前記反
応を酸性条件で開始し、途中で塩基性条件に変えて反応
を継続することを特徴とするキチン誘導体の製造法に関
する。
【0009】また本発明は、前記酸性条件がpH5.5以
下であり、前記塩基性条件がpH8.5以上であるキチン
誘導体の製造法に関する。また本発明は、反応溶媒とし
て水及びアルコールの混合物を用いる前記キチン誘導体
の製造法に関する。
【0010】また本発明は、前記の製造法により得られ
るキチン誘導体を加熱して閉環させ、一般式(II)で示
される基を一般式(III)
【化6】 (式中、Xは、複数ある場合は各々独立に、水素原子を
除く一価の基を示し、nは1〜10の整数である)で示
される基とするキチン誘導体の製造法に関する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明において、N−脱アセチル
化キチンとは、キチンのN−アセチルグルコサミン残基
中のN−アセチル基を脱アセチル化させたもので、その
脱アセチル化度はN−アセチルグルコサミン残基あたり
0.5〜1.0のものであることが好ましい。なお、そ
の中で、キチンの脱アセチル化度が高く、希酸溶液に可
溶なN−脱アセチル化キチンは一般にキトサンといわれ
る。本発明のN−脱アセチル化キチンとはこのキトサン
を含む。
【0012】本発明の製造法は、下記反応式において、
(A)で示される構造単位を有するN−脱アセチル化キ
チンのアミノ基と、前記一般式(I)で示される酸無水
物(B)を反応させ、(C)で示されるキチン誘導体
(以下、これらの化合物をN−(2−カルボキシ)ベン
ゾイル化N−脱アセチルキチン類と総称する)を製造す
る方法に関するものである。
【0013】
【化7】
【0014】ここで、前記一般式(I)で示される酸無
水物(B)とは、無水フタル酸又はその誘導体であり、
無水フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒド
ロ無水フタル酸、または、それらの6員環を構成する炭
素原子に結合する水素原子の1〜10が、一価の基Xで
置換されたものである。Xが複数存在する場合は、各々
独立である。
【0015】Xで示される一価の基としては、塩素原
子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子、メチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基等のアルキル基、
フェニル基等のアリール基、ベンジル基等のアラルキル
基、ビニル基、アリル基等の重合性不飽和二重結合を有
する炭化水素基などの炭素原子数1〜20の炭化水素
基、カルボキシル基、スルホ基(−SO3H)、ホスホ
ン基(−PO32)、ホスフィン基(−PO22)等の
酸性を示す基、前記炭化水素基の一部の水素原子が前記
酸性を示す基や前記ハロゲン原子で置換された基、アク
リロキシアルキルオキシ基、メタクリロキシアルキルオ
キシ基等(アルキル基の炭素数1〜10のものなど)の
重合性不飽和二重結合を有する基などの有機基をあげる
ことができる。
【0016】さらに、本発明の製造法は、前記製造法に
より得られるN−(2−カルボキシ)ベンゾイル化N−
脱アセチルキチン類を加熱し、前記一般式(II)で示さ
れる基を閉環させて、前記一般式(III)で示される基
とする下記(D)で示される構造単位を有するキチン誘
導体(以下、これらの化合物をN−フタロイル化N−脱
アセチルキチン類と総称する)を製造するものである。
【0017】
【化8】
【0018】本発明の製造法において、反応は、反応系
のpHが酸性条件下で開始する。ここでいう反応系のpHと
は、前記一般式(I)で示される酸無水物を添加する直
前の、N−脱アセチル化キチンを溶解した溶液のpHをい
う。酸性条件下としては、pHが5.5以下であることが
好ましく、pHが1.0〜5.0であることがより好まし
く、pHが2.0〜4.5であることがさらに好ましい。
ここで反応開始時のpHが5.5を超えるとN−脱アセチ
ル化キチンが溶液に溶解せず、系が不均一となりN−ア
シル化反応の進行が損なわれる傾向にある。
【0019】酸性条件にする方法に特に制限はないが、
有機酸を添加することが好ましく、反応性及び安価で容
易に入手できる材料として、酢酸、クエン酸、リンゴ酸
等が好ましい。
【0020】本発明の製造法において、反応に用いる溶
媒は、水及びアルコールの混合物であることが、脱アセ
チル化キチン及び加える酸無水物が溶解し、系が均一に
なるため好ましい。ここでアルコールとしては、メタノ
ール、エタノール、イソプロパノール、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、グリセリン、メチルセロ
ソルブ、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ等が挙げ
られ、反応効率、安価であることなどからメタノールが
特に好ましい。
【0021】水とアルコールの混合比は、その合計量に
対して水を20〜80重量%とすることが好ましく、4
0〜60重量%とすることがより好ましい。水が20重
量%未満であると、脱アセチル化キチンが溶解しにくく
なる傾向にあり、80重量%を超えると、添加する酸無
水物が溶解しにくくなる傾向にある。
【0022】本発明においては酸性条件で反応を開始し
た後、途中で塩基性条件に変更し、反応を継続する。前
記塩基性条件としてはpHが8.5以上であることが好ま
しく、pHが9.0〜12.0であることがより好まし
く、pHが9.0〜10.0であることがさらに好まし
い。ここで、pHが8.5未満であるとN−脱アセチル化
キチンのN−アシル化反応がほとんど進行せず、グルコ
サミン残基あたりのN−アシル化度が低下する(例えば
0.7以下となる)傾向にある。
【0023】塩基性条件にする方法は特に制限されない
が、塩基性成分として無機塩を添加することが好まし
く、反応性及び安価で容易に入手できる点で、炭酸ナト
リウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム等が好ましく、pHの特に好ましい範囲である9.0
〜10.0に制御するためには、炭酸ナトリウム、炭酸
カリウムがさらに好ましい。
【0024】N−脱アセチル化キチンと一般式(I)で
示される酸無水物との混合方法に特に制限はなく、N−
脱アセチル化キチンを含む溶液に、酸無水物をそのまま
添加するか、酸無水物をアルコール等に溶解した溶液を
添加する方法があげられる。反応温度は20〜80℃が
好ましく、20〜60℃がより好ましい。80℃を超え
ると反応物に着色が生じたり、分子量が低下する傾向に
ある。20℃未満では、反応が進行しにくくなる。ま
た、反応時間は特に制限はないが、12時間〜120時
間が好ましい。
【0025】酸性条件を塩基性条件に変える好ましい時
期は、脱アセチル化キチンの分子量と反応させる酸無水
物の種類により異なり、酸性条件での反応が飽和した後
に変えることが好ましい。反応の飽和は、反応液を一部
取り、多量エタノール5%酢酸溶液中に滴下沈殿させた
反応物をエタノールで洗浄、乾燥後、その酸価が変化し
なくなることにより確認できる。
【0026】前記一般式(II)で示される基を前記一般
式(III)で示される基にするための、加熱による脱水
閉環の温度及び時間は、目的とするキチン誘導体の種類
や分子量により異なるが、一般に、150〜300℃が
好ましく、150〜280℃がより好ましい。300℃
を超えると着色が強くなり場合により分解する傾向にあ
る。150℃未満では、閉環反応が鈍化する傾向にあ
る。なお、反応の終了は、反応物の酸価が1以下になっ
た時間などとして確認することができる。
【0027】
【実施例】次に、本発明を実施例および比較例により詳
細に説明する。なお、以下において、「部」および
「%」は、特に断りのない限り、全て重量基準である。
【0028】実施例 蒸留水1802.8部及び酢酸90.0部を5リットル
のセパラブルフラスコ中に仕込み、よく混合した(5%
酢酸水溶液)。ついで、N−脱アセチル化キチン(甲陽
ケミカル(株)製、商品名 コーヨーキトサンK−50、
数平均分子量約50,000)54.1部を添加し、室
温で攪拌溶解した。粘稠溶液が透明で濁りがないことを
確認した後、温度を40±3℃に昇温し、2時間攪拌し
た後、メタノール1802.8部を仕込みさらに1時間
攪拌した(pH4.3)。溶液中に無水フタル酸150.
1部を加え反応を開始し、さらに12時間攪拌した。そ
の際沈殿が生じることがあったが、そのまま攪拌を継続
して行った。
【0029】炭酸ナトリウムを蒸留水に溶解し、飽和炭
酸ナトリウム水溶液を別途調整した。反応液中に上記飽
和炭酸ナトリウム水溶液をpH9.0になるよう加えた
後、直ちに無水フタル酸を100部加え、さらに40℃
で24時間攪拌反応させた。溶液は均一な淡黄色透明粘
稠液体であった。
【0030】この溶液を分子量10,000以下カット
の透析チューブ中に入れ、蒸留水に対して外液をかえな
がら48時間透析を行った。透析後内容物から沈殿物を
濾別後、濾液を減圧濃縮した。無水クエン酸10部、蒸
留水50部、メタノール50部を用い、10%クエン酸
−水−メタノール溶液を別途調整し、4℃で保存した。
この冷却された10%クエン酸−水−メタノール溶液を
20リットルのステンレス容器にとり、メカニカルスタ
ーラーにて攪拌している中に、濃縮したN−(2−カル
ボキシ)ベンゾイルN−脱アセチル化キチンナトリウム
塩濃縮液を少しずつ滴下し、白色沈殿を得た。
【0031】白色沈殿を濾取しさらにメタノールで洗浄
した後、真空オーブン中80℃で12時間乾燥させ、1
21.2部の白色粉末であるN−(2−カルボキシ)ベ
ンゾイルN−脱アセチル化キチンを得ることができた
(収率83.3%)。
【0032】このN−(2−カルボキシ)ベンゾイルN
−脱アセチル化キチンを10部、1リットルのナス型フ
ラスコにとり、真空下165℃で7時間加熱を行った。
この加熱により白色粉末であるN−フタロイルN−脱ア
セチル化キチン9.5部を得ることができた(収率9
9.1%)。
【0033】なお、同定は13C−NMRで行った。資料
として、上記N−(2−カルボキシ)ベンゾイルN−脱
アセチル化キチン及びN−フタロイルN−脱アセチル化
キチンのNMRチャートを図1に示した。13C−NMR
の結果よりグルコサミン残基あたり置換度1.0の誘導
体が得られたことが確認できた。
【0034】比較例 前記実施例において、途中で、pHを変えるための飽和炭
酸ナトリウム水溶液を添加しなかったことを除いて、同
様に行ったところ、得られた反応生成物は5%酢酸水溶
液等の酸性水溶液、5%炭酸ナトリウム水溶液等の塩基
性水溶液、ジメチルホルムアミド等の極性溶媒にも溶解
しなかった。
【0035】N−アシル化反応を引き続き継続し、72
時間後に無水酢酸を68.9部2時間かけて滴下し、N
−アセチル化反応を行うことで、5%炭酸ナトリウム水
溶液に可溶の生成物を合成した。この反応生成物は図2
にしめす1H−NMRの結果より、N−(2−カルボキ
シ)ベンゾイル化度が約0.5、N−アセチル化度が約
0.5の生成物であることが確認された。
【0036】
【発明の効果】本発明の製造法によれば、N−脱アセチ
ル化キチンのN−フタロイル化反応等を選択的に効率よ
く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造法により得られたN−(2−カル
ボキシ)ベンゾイルN−脱アセチル化キチン(a)及び
N−フタロイルN−脱アセチル化キチン(b)の13C−
NMRチャートである。
【図2】比較例2で得られた生成物の1H−NMRチャ
ートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C090 AA05 BA46 BB65 BB77 BB98 CA32 CA35 DA10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 N−脱アセチル化キチンに、一般式
    (I) 【化1】 (式中、Xは、複数ある場合は各々独立に、水素原子を
    除く一価の基を示し、nは1〜10の整数である)で示
    される酸無水物を反応させて、前記N−脱アセチル化キ
    チン中のアミノ基を一般式(II) 【化2】 (式中、Xは、複数ある場合は各々独立に、水素原子を
    除く一価の基を示し、nは1〜10の整数である)で示
    される基とするキチン誘導体の製造法において、前記反
    応を酸性条件で開始し、途中で塩基性条件に変えて反応
    を継続することを特徴とするキチン誘導体の製造法。
  2. 【請求項2】 酸性条件がpH5.5以下であり、塩基性
    条件がpH8.5以上である請求項1記載のキチン誘導体
    の製造法。
  3. 【請求項3】 反応溶媒として、水及びアルコールの混
    合物を用いる請求項1又は2記載のキチン誘導体の製造
    法。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載の製造法により
    得られるキチン誘導体を加熱して閉環させ、一般式(I
    I)で示される基を一般式(III) 【化3】 (式中、Xは、複数ある場合は各々独立に、水素原子を
    除く一価の基を示し、nは1〜10の整数である)で示
    される基とするキチン誘導体の製造法。
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JP2014058661A (ja) * 2012-08-23 2014-04-03 Tottori Univ 修飾キチンナノファイバー

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