JP2000281116A - 摺り切り片付き蓋及び蓋付き缶 - Google Patents

摺り切り片付き蓋及び蓋付き缶

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JP2000281116A
JP2000281116A JP11256632A JP25663299A JP2000281116A JP 2000281116 A JP2000281116 A JP 2000281116A JP 11256632 A JP11256632 A JP 11256632A JP 25663299 A JP25663299 A JP 25663299A JP 2000281116 A JP2000281116 A JP 2000281116A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 摺り切り片付きの缶に必須であった別製の外
蓋を不要とし、摺りきり片一体の蓋及び蓋付きの缶を得
る。 【解決手段】 缶口部4へ嵌装掛止できる合成樹脂製の
帽状蓋1の側壁29に、帽状蓋1を、缶口部4への固定
蓋部1aと、開閉蓋部1bとに、二分する為の側壁切断
部2と開閉連結部1dを設ける。固定蓋部1aの直線縁
に近接して摺り切り片3を突設する。開閉蓋部1bの側
壁下部へ封緘開放手段を設けて摺り切り片付き蓋1とす
る。蓋付きの缶は、口部側壁を内方へ屈曲して、環状鍔
を設け、環状鍔の外側へ蓋の内側壁下部の嵌装部と嵌装
する環状凸部を設けた缶口部4へ、摺り切り片付き蓋1
を被冠して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、封緘手段を有す
る摺り切り片付き蓋及びこの蓋を嵌装固定した縦溶接缶
を目的とした摺り切り片付き蓋及び蓋付き缶に関する。
【0002】
【従来の技術】従来缶口部を覆う仕切り板の切り取り縁
を摺り切り縁とした缶は知られていた(実公昭53−4
7002号)。
【0003】
【発明により解決しようとする課題】前記従来の仕切り
板付き缶は、一旦開口すると、開口部を塞ぐことができ
ないので、外蓋を必要とする問題点があった。また従来
の缶は、缶口部内壁へ環状鍔を一体的に設けるには、別
製の筒口部を缶口部へ連設していたので、缶の製造を複
雑化し、製造価格の高騰を招く問題点もあった。
【0004】
【課題を解決する為の手段】この発明は、帽状蓋の頂板
下面へ摺り切り片を設けると共に、帽状蓋を固定蓋部と
開閉蓋部とに分け、使用時には開閉蓋部を開くように
し、外蓋不用の摺り切り片付き蓋を得て、前記従来の問
題点を解決したのである。また缶体は缶胴材を縦に溶接
接合することにより、缶口部へ内鍔を一体成形しても、
加工に無理がなく、良好に仕上げることができる。
【0005】即ちこの発明の蓋は、缶口部へ嵌装掛止で
きる合成樹脂製の帽状蓋の側壁に、該帽状蓋を、缶口部
への固定蓋部と、開閉蓋部とに、二分する為の側壁切断
部と開閉連結部を設け、前記固定蓋部の直線縁に近接し
て摺り切り片を突設すると共に、前記開閉蓋部の側壁下
部へ封緘開放手段を設けたことを特徴とする摺り切り片
付き蓋である。また、側壁切断部は、帽状蓋の側壁切断
位置へ、切込みと、これに連続して切断用の薄層部を設
けたものであり、封緘開放手段は、帽状蓋の開閉蓋部の
側壁下部の缶口側壁との嵌装部へ所定幅を保ち切取り部
用の切込みを設け、該切取り部の一側へ摘み片を連設し
たものである。次に、他の封緘開放手段は、封緘開放手
段は、帽状蓋の開閉蓋部の側壁下部の嵌装部を含む切り
取り片を設け、該切り取り片の一側に摘み片を連設し、
他側を前記側壁下部と連結したものであり、また他の封
緘開放手段は、封緘開放手段は、帽状蓋の開閉蓋部の側
壁下部の嵌装部を含む切り取り片を設け、該切り取り片
に摘み片を連設したものである。
【0006】また、この発明は、開閉蓋部の側壁であっ
て、摺りきり片側の端部に、内面側を肉薄に形成して係
止段部を形成したことを特徴とする摺り切り片付き蓋で
あり、また、帽状蓋の頂板の下面に、側壁と共同して缶
口側壁を挟持できる突片を所定間隙を設けて、缶口側壁
に沿って断続的に突設すると共に、前記頂板の下面であ
って前記間隙の少なくとも1ヶ所に、缶口部を案内する
縁を有する案内突片を突設したことを特徴とする摺り切
り片付き蓋である。
【0007】また蓋付き缶の発明は、口部側壁を内方へ
屈曲して、環状鍔を設け、該環状鍔の外側へ蓋の内側壁
下部の嵌装部と嵌装する環状凸部を設けた缶口部へ、前
記摺り切り片付き蓋を被冠し、前記蓋の側壁下部へ設け
た嵌装部と、前記缶口部の環状凸部とを嵌装固定したこ
とを特徴とする蓋付き缶であり、缶口部は、缶胴材の縦
の両端部を重ねて溶接接合したものである。
【0008】前記のように構成したので、蓋には封緘手
段を保有しており、これを封緘開放手段により開封する
ことにより、蓋の開閉蓋部を容易に開閉することができ
る。
【0009】前記において、固定蓋部の大きさを蓋の1
/2以下にすると、その直線縁が弦となり、開閉蓋部を
開いて直立した場合に、開閉蓋部の側壁下縁が、缶口側
壁の上端部へ重なり、開閉蓋部の自動復帰を防止するこ
とができる。
【0010】前記缶口側壁の上端部は内側へカールして
おり、蓋の頂板下面に突設した掛止片の突条部と掛止
し、固定蓋部が外れないように配慮すると共に、開閉蓋
部の閉塞状態を安定化するようにしてある。
【0011】
【発明の実施の形態】この発明は、帽状蓋を固定蓋部
と、開閉蓋部とに2分し、前記固定蓋部の内側に摺り切
り片を弦状に設け、開閉蓋部の側壁へ封緘手段を設けた
摺り切り片付き蓋である。
【0012】また前記摺り切り片付き蓋を、缶胴部が縦
に電気溶接された缶に嵌装固定したものである。従って
外蓋が不用になり、構造を簡単にし、製造を容易にした
蓋付き缶である。
【0013】
【実施例1】この発明の実施例を図1、2、3、4に基
づいて説明する。円筒形の缶口部4へ嵌装できる合成樹
脂製の帽状蓋1の側壁に、前記帽状蓋1を固定蓋部1a
と、開閉蓋部1bとに分ける為の切断部2を直径対称的
に設ける。前記固定蓋部1aは、缶口部4へ嵌装する円
弧部1cと、開閉蓋部1bと連結する直線状の連結部1
dにより形成されており、前記固定蓋部1aの下面へ、
前記連結部1dに近接し、かつ平行して摺り切り片3を
下向きに突設する。
【0014】前記開閉蓋部1bは、缶口部4へ嵌装する
円弧部1eと、固定蓋部1aと連結する直線状の連結部
1dにより成形されており、前記円弧部1eの嵌装部に
は、開封用の切り取り部5と、その摘み片5aとが設け
られ、該切り取り部5には、側壁から切り取る為の切込
み6aと、薄肉部6b、5bが設けてあり、更に切り取
り部5を切り取った後には、摘み片7を形成する為に所
定間隔で切込み8、8が設けてある。
【0015】前記帽状蓋1の側壁の下縁内側には、缶口
部4の外側壁の環状凸部4aに嵌装する為の嵌装部9が
設けてあり、前記帽状蓋1の頂板の下面には、外周縁に
近接して、缶口部4の上端カール部4bと掛止する数個
の突片10、10が所定間隔で、缶口部4の内面位置に
沿うように突設され、前記突片10、10には掛止突部
10a、10aが設けてある(図1、2)。
【0016】前記実施例において、図1中摘み片5aを
矢示14の方向へ引張ると、連結薄膜5b、6bが切断
されるので、切り取り部5を矢示15の方向へ取り外す
ことができる。切り取り部5を取った残りの摘み片7を
外側へ引張ると、摘み片7の両側の切込み8、8から切
断され、摘み易くなる。
【0017】そこで摘み片7を外側の斜上方へ矢示25
のように引張れば、開閉蓋部1bを図2のように持ち上
げることができる。この場合に、開閉蓋部1bの側壁2
9の基部1fが缶口部側壁上(カール部上)へ乗り上が
るので(図2)。開閉蓋部1bは、その状態を保つこと
ができる。
【0018】図4の実施例は、前記実施例と封緘手段の
みを異にするものであって、摘み片11aと、切り取り
部11からなり、切り取り部11の基部上側11bは側
壁と連結してあり、切り取り部11の縦辺11dは切断
される。
【0019】前記実施例において、摘み片11aを矢示
16の方向へ引張れば、摘み片11aが側壁から分離さ
れる。そこで摘み片11aを矢示17の方向へ引張れ
ば、切り取り部11の両側の切込み11cから切り取る
ことができるので、封緘を解除できる。
【0020】次に図5の実施例は、前記2つの実施例と
封緘手段のみを異にしているものであって、摘み片12
aを逆L字状に上向きに屈曲し、これを連結薄膜12b
で側壁と連結し、摘み片12aの連結部の両側に切込み
13が設けてある。
【0021】従って摘み片12aを矢示18の方向へ引
張って、連結薄膜12bを破断し、ついで矢示19の方
向に引上げると、切り取り部12は切込み13と、薄肉
部13aから上方へ切り取られ、缶口部4との掛止が解
けるので(封緘解除)、開閉蓋部1bを図5中鎖線図示
のように引上げることができる。この場合に、開閉蓋部
1bの側壁29の基部1fが、缶口上端縁に乗り上るの
で、開閉蓋部1bは、直立状態を保つことができる。次
に前記基部1fを缶口上端縁から外せば、開閉蓋部1b
を缶口部4へ嵌装することができる。
【0022】前記実施例において、帽状蓋1の頂板28
の下面には、その外周縁に接近して数個の突片10、1
0がほぼ等間隔で設けられ、突片10の下端内側には、
掛止突部10aが設けられてあって、缶口部4の上端カ
ール部4bと確実に掛止しているので、帽状蓋1は確実
に被冠固定される。また帽状蓋1の側壁29は、缶口部
の環状凸部4aに緊密に嵌装固定しているので、そのま
までは開蓋不可能(封緘確実)であるが、帽状蓋1の側
壁29の一部を破断(切取り部除去)すれば、側壁の変
形が容易となり、開蓋可能となる。然し乍ら前記突片1
0の掛止により、被冠状態を確実に保持し、外蓋の役目
を果すことができる。
【0023】
【実施例2】この発明の他の実施例を図3、6、7、8
に基づいて説明する。缶体20の缶口部4の側壁に環状
凹入部を形成し、これを扁平に加圧成形して環状鍔21
を形成し、該環状鍔21に透明合成樹脂その他の不通気
性の仕切り板22の周縁部を被着して密閉し、前記環状
鍔21の上部側壁へ環状凸部4aを設けると共に、側壁
上端部へ上端カール部4bを内巻きに設けて缶23を構
成する。
【0024】前記缶23の缶口部4へ実施例1の摺り切
り片付きの帽状蓋1を嵌装し、封緘固定すれば、この発
明の蓋付き缶24ができる。
【0025】前記実施例の蓋付き缶24には、缶底側か
ら内容物(例えば粉乳)を充填した後、底板を固定し、
例えば粉乳缶として販売される。
【0026】この蓋付き缶24から内容物を取り出すに
は、摘み片5aを引張り、切り取り部5を取り外して開
封し、ついで摘み片7を引張って開閉蓋部1bを開け
る。次に仕切り板22の摘み片26を引張って仕切り板
22を取り除けば、内容物を取り出すことができる。
【0027】この場合に、内容物をスプーンに盛り、こ
れを摺り切り片3で摺り切れば、スプーン一杯の量が正
確に計量され、取り出し量を規制することができるの
で、内容物を過不足なく使用することができる。
【0028】前記のようにして内容物を取り出したなら
ば、開閉蓋部を倒して缶口部へ嵌装し、気密を保つこと
ができるので、別製の外蓋は不用である。従って前記実
施例によれば、封緘完備で外蓋の必要もなく、構造簡単
で内容物の保持が確実な缶を提供することができる。
【0029】
【実施例3】図9〜図12に基づきこの発明の他の実施
例を説明する。
【0030】実施例1と同様に、円筒形の缶口部4へ嵌
装できる合成樹脂製の帽状蓋1の側壁に、前記帽状蓋1
を固定蓋部1aと、開閉蓋部1bとに分ける為の切断部
2を直径対称的に設け、前記固定蓋部1aは、缶口部4
へ嵌装する円弧部1cと、開閉蓋部1bと連結する直線
状の連結部1dにより形成されており、前記固定蓋部1
aの下面へ、前記連結部1dに近接し、かつ平行して摺
り切り片3を下向きに突設されてなる。また、前記開閉
蓋部1bは、缶口部4へ嵌装する円弧部1eと、固定蓋
部1aと連結する直線状の連結部1dにより成形されて
おり、前記円弧部1eの嵌装部には、開封用の切り取り
部5と、その摘み片5aとが設けられ、該切り取り部5
には、側壁から切り取る為の切込み6aと、薄肉部6
b、5bが設けてあり、更に切り取り部5を切り取った
後には、摘み片7を形成する為に所定間隔で切込み8、
8が設けてある。また、前記帽状蓋1の側壁の下縁内側
には、缶口部4の外側壁の環状凸部4aに嵌装する為の
嵌装部9が設けてあり、前記帽状蓋1の頂板の下面に
は、外周縁に近接して、缶口部4の上端カール部4bと
掛止する数個の突片10、10が、缶口部4の内面に沿
った位置に、所定間隔で突設され、前記突片10、10
には掛止突部10a、10aが設けてある(図1、
2)。
【0031】この実施例では、固定蓋部1aの大きさを
帽状蓋1の2分の1以下として、直線縁(摺り切り片
3)が弦状となっている。実施例1と同様に、開閉蓋部
1bを引き起こした際に、前記開閉蓋部1bの側壁の基
部(摺りきり片3側)1fが、缶口部側壁上に乗り上が
るように形成されているが(図9(a)、図2)、該基
部1fを内面側が凹となるように薄肉にして、内面側に
段部27が形成されている。従って、該基部1fの外面
側の端縁1gは内面側の端縁1hより、固定蓋部1a側
に突出させて形成され、内面側の端縁1hが段部27と
なっている(図9(b)(c))。
【0032】この場合、前記開閉蓋部1bの側壁の基部
1fが、缶口部側壁上に乗り上がるように引き上げた際
に、段部27(内面側の端縁1h)が缶口部側壁上縁に
当接して、実施例1と同様に、開閉蓋部1bの戻りを防
止できる。また、この時、基部1fの外面側の端縁1g
は缶口側壁の外面側にあり、基部1fが缶口内に入り込
むことを防止する。従って、開閉蓋部1bを閉じる際に
は、軽い力で矢示方向に押圧すれば、段部27(内面側
の端縁1h)と缶口部側壁上縁とのに当接を解除でき
る。
【0033】また、この実施例では、頂板28の下面2
8bで、開閉蓋部1bの自由端側(摘み片7付近)の突
片10Aの両側の間隙に、夫々案内突片31を突設す
る。前記案内突片31は、前記自由端の側の突片10A
と略直角になるような弦上に配置され、案内突片31の
先端縁31aは、突片10Aと略同一位置に配置されて
いる(図10(a))。
【0034】案内突片31は、突片10と略直角とした
が、頂板28のほぼ内側(中心側)を向いて配置されれ
ば他の角度でも可能である。
【0035】突片10Aが外側(摘み片7側)に屈曲し
た場合、開閉蓋部1bを缶23の缶口部4に被せた場
合、開閉蓋部1bを缶口部4に嵌装できないおそれがあ
る。この際、案内突片31の先端縁31aが缶口部4の
案内となって、缶口部4に開閉蓋部1bを嵌装させるこ
とができる。
【0036】また、頂板28の下面28bで、固定蓋部
1aの自由端側の突片10Bの両側の間隙にも同様に、
夫々案内突片31を突設する。前記案内突片31は、前
記自由端の側の突片10Bと略直角になるような弦上に
配置され、案内突片31の先端縁31aは、突片10B
と略同一位置に配置され、開閉蓋部1bの案内突片31
と同一弦上に位置する(図10(a))。この案内突片
31も、開閉蓋部1bの案内突片31と同様に作用す
る。また、固定蓋部1aの突片10は、開閉蓋部1bの
突片10より幅広(約2倍)に形成されているので、缶
口部4とより強く掛止できる。
【0037】また、この実施例では、摘み片7の肉厚を
他の部分より外側に向けて厚く(約2倍)形成してあ
る。従って、開閉蓋部1bを引き起こす際に、摘み片7
の下縁7aを指で掛止するので、開閉し易くなる(図1
0(a)、図11)。
【0038】また、この実施例では、帽状蓋1は、全体
を透光性を有する(透明、半透明)材質で形成し、帽状
蓋1の頂板28の上面28aにフィルム30を頂板28
と一体に貼付してある(図12(a))。前記フィルム
30は、頂板28との接着面(下面28b)に樹脂との
親和性のあるコーティングを施して成型用の金型内に配
置され、樹脂の成型時に樹脂と一体に貼付される(図1
2(b))(インプラント加工)。
【0039】また、この場合、フィルム30の裏面30
bに、缶23の「内容物の取扱い説明」などを記載すれ
ば、開閉蓋部1bを引き起こした際に、開閉蓋部1bの
裏面側からフィルム30の裏面30bの「内容物の取扱
い説明」が目視できる。例えば、粉ミルク用の缶用の帽
状蓋1とした場合には、「『月齢』に応じた『1回の粉
ミルクの使用量』『1日の授乳回数』その他の注意書き
(標準使用量表)」を、フィルム30の表裏面30a、
30bに夫々記載しておけば、開閉蓋部1bの引き起こ
し前後で使用量を確認できるので、便利である。
【0040】
【発明の効果】この発明の摺り切り片付き蓋によれば、
従来必須要件としていた外蓋が不要となり、しかも封緘
も確実で、開缶後も蓋をそのまま使用し得るなどの効果
がある。
【0041】この発明の蓋付き缶によれば、開缶後蓋を
取り外す必要がなく、必要な部分のみ開蓋し、内容物を
摺り切り使用し得る効果がある。従来は摺り切り片付き
仕切り板などで、他に外蓋又は換え蓋が必要であり、し
かも外蓋は取り外しを必要としていたので、外蓋の置き
場所が必要であり、外蓋の置き場所が適切でないと汚染
の恐れがあるなどの問題点があったが、この発明によれ
ば、缶口部に嵌装したまま使用できるので、前記問題点
はないなどの効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の摺り切り片付き蓋の実施例の一部を
切断した斜視図。
【図2】同じく開閉蓋部を開けた実施例の斜視図。
【図3】(a)図1の実施例を缶に装着し、その一部を
切断した一部拡大図。 (b)同じく(a)中A−A断面図。 (c)同じく(a)中B−B断面図。
【図4】同じく他の実施例の一部を省略した斜視図。
【図5】同じく摘み片を逆L字状に設けた実施例の斜視
図。
【図6】同じく蓋付き缶の実施例の一部を省略した断面
図。
【図7】同じく摺り切り片付き蓋の下面図。
【図8】同じく蓋付き缶の実施例の開閉蓋部を開いた状
態における一部を省略した斜視図。
【図9】(a)この発明の実施例3で、摺り切り付き蓋
を缶に装着し、開閉蓋部を開けたた状態の側面図。 (b)(a)のA−A線における断面図。 (c)側壁基部の拡大図。
【図10】(a)同じく摺り切り付き蓋の底面図。 (b)(a)のB−B線における拡大端面図。 (c)(a)のC−C線における拡大端面図。
【図11】(a)同じく摺り切り付き蓋を缶に装着し、
開閉蓋部を閉じた状態の斜視図。 (b)(a)のD−D線における拡大端面図。
【図12】(a)同じく摺り切り付き蓋の平面図。 (b)(a)のE−E線における一部拡大端面図。
【符号の説明】
1 帽状蓋 1a 固定蓋部 1b 開閉蓋部 1c 円弧部 1d 直線状の連結部 1e 円弧部 1f 側壁部の基部 1g 側壁の外面側の端縁 1h 側壁の内面側の端縁 2 切断部 3 摺り切り片 4 缶口部 4a 環状凸部 4b 上端カール部 5 切り取り部 5a 摘み片 5b 連結薄膜 6a 切込み 6b 薄肉部 7 摘み片 8 切込み 9 嵌装部 10 突片 10a 掛止突部 11、12 切り取り部 11a、12a 摘み片 11b 基部上側 11c、13 切込み 11d 縦辺 12b 連結薄膜 13a 薄肉部 20 缶体 21 環状鍔 22 仕切り板 23 缶 24 蓋付き缶 27 段部 28 頂板 29 側壁 30 フィルム 31 案内突片 31a 案内突片の先端縁

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 缶口部へ嵌装掛止できる合成樹脂製の帽
    状蓋の側壁に、該帽状蓋を、缶口部への固定蓋部と、開
    閉蓋部とに、二分する為の側壁切断部と開閉連結部を設
    け、前記固定蓋部の直線縁に近接して摺り切り片を突設
    すると共に、前記開閉蓋部の側壁下部へ封緘開放手段を
    設けたことを特徴とする摺り切り片付き蓋。
  2. 【請求項2】 側壁切断部は、帽状蓋の側壁切断位置
    へ、切込みと、これに連続して切断用の薄層部を設けた
    ことを特徴とする請求項1記載の摺り切り片付き蓋。
  3. 【請求項3】 封緘開放手段は、帽状蓋の開閉蓋部の側
    壁下部の缶口側壁との嵌装部へ所定幅を保ち切取り部用
    の切込みを設け、該切取り部の一側へ摘み片を連設した
    ことを特徴とする請求項1記載の摺り切り片付き蓋。
  4. 【請求項4】 封緘開放手段は、帽状蓋の開閉蓋部の側
    壁下部の嵌装部を含む切り取り片を設け、該切り取り片
    の一側に摘み片を連設し、他側を前記側壁下部と連結し
    たことを特徴とする請求項1記載の摺り切り片付き蓋。
  5. 【請求項5】 封緘開放手段は、帽状蓋の開閉蓋部の側
    壁下部の嵌装部を含む切り取り片を設け、該切り取り片
    に摘み片を連設したことを特徴とする請求項1記載の摺
    り切り片付き蓋。
  6. 【請求項6】 開閉蓋部の側壁であって、摺りきり片側
    の端部に、内面側を肉薄に形成して係止段部を形成した
    ことを特徴とする請求項1記載の摺り切り片付き蓋。
  7. 【請求項7】 帽状蓋の頂板の下面に、側壁と共同して
    缶口側壁を挟持できる突片を所定間隙を設けて、缶口側
    壁に沿って断続的に突設すると共に、前記頂板の下面で
    あって前記間隙の少なくとも1ヶ所に、缶口側壁を案内
    する縁を有する案内突片を突設したことを特徴とする請
    求項1記載の摺り切り片付き蓋。
  8. 【請求項8】 口部側壁を内方へ屈曲して、環状鍔を設
    け、該環状鍔の外側へ蓋の内側壁下部の嵌装部と嵌装す
    る環状凸部を設けた缶口部へ、請求項1記載の摺り切り
    片付き蓋を被冠し、前記蓋の側壁下部へ設けた嵌装部
    と、前記缶口部の環状凸部とを嵌装固定したことを特徴
    とする蓋付き缶。
  9. 【請求項9】 缶口部は、缶胴材の縦の両端部を重ねて
    溶接接合したことを特徴とする請求項8記載の蓋付き
    缶。
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