JP2000280806A - 車両用シートサスペンション制御装置 - Google Patents

車両用シートサスペンション制御装置

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JP2000280806A
JP2000280806A JP11086876A JP8687699A JP2000280806A JP 2000280806 A JP2000280806 A JP 2000280806A JP 11086876 A JP11086876 A JP 11086876A JP 8687699 A JP8687699 A JP 8687699A JP 2000280806 A JP2000280806 A JP 2000280806A
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suspension
seat
shock absorber
cabin
vehicle
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JP11086876A
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Katsuya Iwasaki
克也 岩崎
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
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Unisia Jecs Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シートを支持するキャビンと車体フレームとの
間、および/または、車体フレームと車輪との間に設け
られたサスペンションの最大もしくは最小ストローク時
にシートへ伝達される衝撃を和らげることができる車両
用シートサスペンション制御装置の提供。 【解決手段】車両における乗員が着座するシートと該シ
ートが設けられるキャビンとの間に介装されていてその
剛性を変更可能な第1のサスペンションaと、前記キャ
ビンと車輪までの間に介装された第2のサスペンション
bと、該第2のサスペンションbの最大および最小スト
ロークを検出するストローク検出手段cと、該ストロー
ク検出手段cで最大もしくは最小ストロークが検出され
た時は、前記第1のサスペンションaの剛性を低下させ
る方向に制御する第1サスペンション制御手段dと、を
備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャビンと車体フ
レームとの間および/または車体フレームと各車輪との
間にサスペンションを備えた車両における車両用シート
サスペンション制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上述のような車両用シートサスペ
ンション制御装置としては、例えば、特公平7−102
766号公報「エレメント間の相対運動を制御するため
の方法および装置」に記載のものが知られている。この
従来装置は、シートと車体との間に減衰力可変型ショッ
クアブソーバが設けられると共に、前記シートの挙動を
検出しこのシート挙動に応じて前記ショックアブソーバ
の減衰力を可変制御することにより車体側からシートに
伝わる振動の発生を抑制するようにしたものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来装
置では、シートの挙動に大入力があった場合に、その大
入力に応じて液圧緩衝器の減衰力を高減衰力に可変制御
するものであるが、通常、シートを支持するキャビンと
車体フレームとの間、および/または、車体フレームと
車輪との間にもショックアブソーバが設けられており、
このショックアブソーバの最大もしくは最小ストローク
時において、シートを支持するショックアブソーバが高
い減衰力に制御されていると、衝撃がシートに伝達され
易いため、乗り心地を悪化させることになるという問題
点があった。
【0004】本発明は、上述の従来の問題点に着目して
なされたもので、シートを支持するキャビンと車体フレ
ームとの間、および/または、車体フレームと車輪との
間に設けられたサスペンションの最大もしくは最小スト
ローク時にシートへ伝達される衝撃を和らげることがで
きる車両用シートサスペンション制御装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明請求項1記載の車両用シートサスペンショ
ン制御装置では、図1のクレーム対応図に示すように、
車両における乗員が着座するシートと該シートが設けら
れるキャビンとの間に介装されていてその剛性を変更可
能な第1のサスペンションaと、前記キャビンと車輪ま
での間に介装された第2のサスペンションbと、該第2
のサスペンションbの最大および最小ストロークを検出
するストローク検出手段cと、該ストローク検出手段c
で最大もしくは最小ストロークが検出された時は、前記
第1のサスペンションaの剛性を低下させる方向に制御
する第1サスペンション制御手段dと、を備えている手
段とした。
【0006】また、請求項2記載の車両用シートサスペ
ンション制御装置では、車両における乗員が着座するシ
ートと該シートが設けられるキャビンとの間に介装され
ていてその剛性を変更可能な第1のサスペンションと、
前記キャビンと車輪までの間に介装された第2のサスペ
ンションと、前記キャビンの上下方向加速度を検出する
上下加速度検出手段と、該上下加速度検出手段で検出さ
れたキャビンの上下方向加速度が所定しきい値以上とな
った時は、前記第1のサスペンションの剛性を低下させ
る方向に制御する第1サスペンション制御手段と、を備
えている手段とした。
【0007】また、請求項3記載の車両用シートサスペ
ンション制御装置では、請求項2に記載の車両用シート
サスペンション制御装置において、前記第2のサスペン
ションがその剛性を変更可能に構成され、前記上下加速
度検出手段で検出されたキャビンの上下加速度に応じて
前記第2のサスペンションの剛性を制御する第2サスペ
ンション制御手段を備えている手段とした。
【0008】
【作用】本発明請求項1記載の車両用シートサスペンシ
ョン制御装置では、キャビンと車輪までの間に介装され
た第2のサスペンションbの最大もしくは最小ストロー
クが検出された時は、乗員が着座するシートと該シート
が設けられるキャビンとの間に介装された第1のサスペ
ンションaの剛性を低下させる方向に制御が行われるも
ので、これにより、シートを支持するキャビンと車輪ま
での間に設けられた第2サスペンションの最大もしくは
最小ストローク時にシートへ伝達される衝撃が和らげら
れる。
【0009】また、請求項2記載の車両用シートサスペ
ンション制御装置では、キャビンの上下方向加速度が所
定しきい値以上となった時は、シートを支持するキャビ
ンと車輪までの間に設けられた第2サスペンションが最
大もしくは最小ストロークとなることが推定されるた
め、この時は、乗員が着座するシートと該シートが設け
られるキャビンとの間に介装された第1のサスペンショ
ンの剛性を低下させる方向に制御が行われるもので、こ
れにより、第2サスペンションの最大もしくは最小スト
ローク時にシートへ伝達される衝撃が和らげられる。
【0010】また、請求項3記載の車両用シートサスペ
ンション制御装置では、請求項2に記載の車両用シート
サスペンション制御装置において、上下加速度検出手段
で検出された上下方向加速度信号を第1のサスペンショ
ンの制御と第2のサスペンションの制御において用いる
ようにしたもので、これにより、センサの数が削減され
る。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図2は、本発明の実施の形態の車両用シ
ートサスペンション制御装置を示す構成説明図であり、
車体フレームBfと4つの車輪との間に介在されて、4
つのショックアブソーバSAb(SAbFR,SAbFL
SAbRR,SAbRR)が設けられ、各車輪位置には、そ
れぞれのばね上上下加速度Gb(GbFR,GbFL,Gb
RR,GbRR)を検出するばね上上下加速度センサ(以後
車体上下Gセンサという)1(1FR,1FL,1RR
RR)が設けられている。
【0012】また、図3の構成説明図に示すように、運
転者側のシート5と車体フレーム(キャビン)Bfとの
間には、シート5を支持するショックアブソーバSAs
が設けられ、該シート5には、該シート5の上下加速度
Gsを検出するシート上下加速度センサ(以後、シート
上下Gセンサという)2が設けられている。さらに、運
転席の近傍位置には、各車体上下Gセンサ1およびシー
ト上下Gセンサ2からの信号を入力し、各ショックアブ
ソーバSAb,SAsのパルスモータ3に駆動制御信号
を出力するコントロールユニット4が設けられている。
【0013】以上の構成を示すのが図4のシステムブロ
ック図であって、コントロールユニット4は、インタフ
ェース回路4a,CPU4b,駆動回路4cを備え、前
記インタフェース回路4aに、前記各車体上下Gセンサ
1からのばね上上下加速度Gb信号およびシート上下G
センサ2からのシート上下加速度Gsが入力され、コン
トロールユニット4では、これらの入力信号に基づいて
各ショックアブソーバSAb,SAsの減衰力特性制御
が行なわれる。
【0014】次に、図5は、車体と各車輪との間に設け
られるショックアブソーバSAbの構成を示す断面図で
あって、このショックアブソーバSAは、シリンダ30
と、シリンダ30を上部室Aと下部室Bとに画成したピ
ストン31と、シリンダ30の外周にリザーバ室32を
形成した外筒33と、下部室Bとリザーバ室32とを画
成したベース34と、ピストン31に連結されたピスト
ンロッド7の摺動をガイドするガイド部材35と、外筒
33と車体との間に介在されたサスペンションスプリン
グ36と、バンパラバー37とを備えている。
【0015】次に、図6は前記ピストン31の部分を示
す拡大断面図であって、この図に示すように、ピスト記
31には、貫通孔31a,31bが形成されていると共
に、各貫通孔31a,31bをそれぞれ開閉する圧側減
衰バルブ20および伸側減衰バルブ12が設けられてい
る。また、ピストンロッド7の先端に螺合されたバウン
ドストッパ41には、ピストン31を貫通したスタッド
38が螺合して固定されていて、このスタッド38に
は、貫通孔31a,31bをバイパスして上部室Aと下
部室Bとを連通する流路(後述の伸側第2流路E,伸側
第3流路F,バイパス流路G,圧側第2流路J)を形成
するための連通孔39が形成されていて、この連通孔3
9内には前記流路の流路断面積を変更するための調整子
40が回動自在に設けられている。また、スタッド38
の外周部には、流体の流通の方向に応じて前記連通孔3
9で形成される流路側の流通を許容・遮断する伸側チェ
ックバルブ17と圧側チェックバルブ22とが設けられ
ている。なお、この調整子40は、前記パルスモータ3
によりコントロールロッド70を介して回転されるよう
になっている(図5参照)。また、スタッド38には、
上から順に第1ポート21,第2ポート13,第3ポー
ト18,第4ポート14,第5ポート16が形成されて
いる。
【0016】一方、調整子40は、中空部19が形成さ
れると共に、内外を連通する第1横孔24および第2横
孔25が形成され、さらに、外周部に縦溝23が形成さ
れている。
【0017】従って、前記上部室Aと下部室Bとの間に
は、伸行程で流体が流通可能な流路として、貫通孔31
bを通り伸側減衰バルブ12の内側を開弁して下部室B
に至る伸側第1流路Dと、第2ポート13,縦溝23,
第4ポート14を経由して伸側減衰バルブ12の外周側
を開弁して下部室Bに至る伸側第2流路Eと、第2ポー
ト13,縦溝23,第5ポート16を経由して伸側チェ
ックバルブ17を開弁して下部室Bに至る伸側第3流路
Fと、第3ポート18,第2横孔25,中空部19を経
由して下部室Bに至るバイパス流路Gの4つの流路があ
る。また、圧行程で流体が流通可能な流路として、貫通
孔31aを通り圧側減衰バルブ20を開弁する圧側第1
流路Hと、中空部19,第1横孔24,第1ポート21
を経由し圧側チェックバルブ22を開弁して上部室Aに
至る圧側第2流路Jと、中空部19,第2横孔25,第
3ポート18を経由して上部室Aに至るバイパス流路G
との3つの流路がある。
【0018】即ち、ショックアブソーバSAは、調整子
40を回動させることにより、伸側・圧側のいずれとも
図7に示すような特性で減衰力特性を多段階に変更可能
に構成されている。つまり、図8に示すように、伸側・
圧側いずれもソフトとした状態(以後、ソフト領域SS
という)から調整子40を反時計方向に回動させると、
伸側のみ減衰力特性を多段階に変更可能で圧側が低減衰
力特性に固定の領域(以後、伸側ハード領域HSとい
う)となり、逆に、調整子40を時計方向に回動させる
と、圧側のみ減衰力特性を多段階に変更可能で伸側が低
減衰力特性に固定の領域(以後、圧側ハード領域SHと
いう)となる構造となっている。
【0019】ちなみに、図8において、調整子40を
(1),(2),(3)のポジションに配置した時の、
図6におけるK−K断面,L−L断面およびM−M断
面,N−N断面を、それぞれ、図9,図10,図11に
示し、また、各ポジションの減衰力特性を図12,1
3,14に示している。
【0020】また、図15は、シート5と車体フレーム
Bfとの間に設けられるショックアブソーバSAsの構
成を示す断面図であって、基本的構造および機能は前記
ショックアブソーバSAbとほぼ同様であるため、同様
の構成部分には同一の符号を付けてその説明を省略し、
相違点についてのみ説明する。即ち、このショックアブ
ソーバSAsは、ピストンロッド7の上端側にシート5
のフレームに固定するための締結ボルト部7aが設けら
れると共に、外筒33の下端には車体フレームBf側に
固定するための締結ボルト部33aが設けられており、
各締結ボルト部7a,33aをシート5のフレームと車
体フレームBfにそれぞれナットで締結することによ
り、シート5のフレーム5aと車体フレームBfとの間
への取り付けが行われるようになっている。
【0021】次に、コントロールユニット4の制御作動
のうち、シート上下Gセンサ2で検出されたシート5の
上下加速度Gs信号から、ショックアブソーバSAsの
制御信号Vを求める信号処理回路の内容を、図16のブ
ロック図に基づいて説明する。
【0022】まず、A1では、シート上下Gセンサ2で
検出されたシート5の上下加速度Gs信号を微分するこ
とにより、シート上下速度Vgを求め、続くA2では、
バンドパスフィルタB.P.F.で処理することより、
シート5のバウンス共振周波数帯のシート上下加速度信
号を抽出し、この信号を制御信号Vとして出力する。
【0023】次に、コントロールユニット4の制御作動
のうち、シート5と車体フレームBfとの間に設けられ
るショックアブソーバSAsの減衰力特性制御作動のう
ち、通常制御の内容を、図17のフローチャートに基づ
いて説明する。
【0024】まず、ステップ101では、制御信号Vが
正の値であるか否かを判定し、YESであればステップ
102に進んでショックアブソーバSAsを伸側ハード
領域HSに制御し、NOであればステップ103に進
む。
【0025】ステップ103では、制御信号がVが負の
値であるか否かを判定し、YESであればステップ10
4に進んでショックアブソーバSAsを圧側ハード領域
SHに制御し、NOであればステップ105に進む。
【0026】ステップ105は、ステップ101および
ステップ103でNOと判断された時、即ち、制御信号
Vの値が0であり、この時は、ショックアブソーバSA
sをソフト領域SSに制御する。
【0027】次に、コントロールユニット4における減
衰力特性の通常制御作動のうち、主にショックアブソー
バSAsの制御領域の切り換え作動状態を図18のタイ
ムチャートに基づいて説明する。
【0028】図18のタイムチャートにおいて、領域a
は、シート上下速度Vgに基づく制御信号Vが負の値
(下向き)から正の値(上向き)に逆転した状態であ
る、この時はまだ相対速度は負の値(ショックアブソー
バSAの行程は圧行程側)となっている領域であるた
め、この時は、制御信号Vの方向に基づいてショックア
ブソーバSAsは伸側ハード領域HSに制御されてお
り、従って、この領域ではその時のショックアブソーバ
SAsの行程である圧行程側がソフト特性となる。
【0029】また、領域bは、制御信号Vが正の値(上
向き)のままで、相対速度は負の値から正の値(ショッ
クアブソーバSAsの行程は伸行程側)に切り換わった
領域であるため、この時は、制御信号Vの方向に基づい
てショックアブソーバSAsは伸側ハード領域HSに制
御されており、かつ、ショックアブソーバSAsの行程
も伸行程であり、従って、この領域ではその時のショッ
クアブソーバSAsの行程である伸行程側が、制御信号
Vの値に応じたハード特性となる。
【0030】また、領域cは、制御信号Vが正の値(上
向き)から負の値(下向き)に逆転した状態であるが、
この時はまだ相対速度は正の値(ショックアブソーバS
Asの行程は伸行程側)となっている領域であるため、
この時は、制御信号Vの方向に基づいてショックアブソ
ーバSAsは圧側ハード領域SHに制御されており、従
って、この領域ではその時のショックアブソーバSAs
の行程である伸行程側がソフト特性となる。
【0031】また、領域dは、制御信号Vが負の値(下
向き)のままで、相対速度は正の値から負の値(ショッ
クアブソーバSAsの行程は伸行程側)になる領域であ
るため、この時は、制御信号Vの方向に基づいてショッ
クアブソーバSAsは圧側ハード領域SHに制御されて
おり、かつ、ショックアブソーバSAsの行程も圧行程
であり、従って、この領域ではその時のショックアブソ
ーバSAsの行程である圧行程側が、制御信号Vの値に
応じたハード特性となる。
【0032】以上のように、この発明の実施の形態で
は、ばね上上下速度に基づく制御信号Vと相対速度とが
同符号の時(領域b,領域d)は、その時のショックア
ブソーバSAsの行程側をハード特性に制御し、異符号
の時(領域a,領域c)は、その時のショックアブソー
バSAsの行程側をソフト特性に制御するという、スカ
イフック理論に基づいた減衰力特性制御と同一の制御が
行なわれることになる。そして、さらに、この発明の実
施の形態では、ショックアブソーバSAsの行程が切り
換わった時点、即ち、領域aから領域b,および領域c
から領域d(ソフト特性からハード特性)へ移行する時
には、切り換わる行程側の減衰力特性ポジションは前の
領域a,cで既にハード特性側への切り換えが行なわれ
ているため、ソフト特性からハード特性への切り換えが
時間遅れなく行なわれることになる。
【0033】次に、コントロールユニット4の制御作動
のうち、前記通常制御と補正制御との切り換え制御作動
の内容を、図19のフローチャート、および、図20の
タイムチャートに基づいて説明する。
【0034】まず、図19のフローチャートにおいて、
ステップ201では、各車体上下Gセンサ1(1FR,1
FL,1RR,1RR)で検出された、車体上下加速度Gb
(GbGbFR,GbFL,GbRR,GbRR)信号を読み込
み、続くステップ202では、車体上下加速度Gb信号
を30Hzのローパスフィルタで処理することにより、
高周波成分を除去した判断信号SJ (SJ_FR,SJ_FR
J_FR,SJ_FR)を求める。
【0035】続くステップ203では、前記各判断信号
J (SJ_FR,SJ_FR,SJ_FR,S J_FR)の全てが、両
判断しきい値T_FT −T_FC の範囲内であるか否かを判
定し、YESである時は、ステップ204に進んで、前
述の通常制御への切り換えを行い、また、NOである時
は、ステップ205に進んで、後述の補正制御への切り
換えを行った後、これで一回のフローを終了し、以後は
以上のフローを繰り返すものである。
【0036】なお、前記両判断しきい値T_FT −T_FC
は、車体フレームBfを支持するショックアブソーバS
Abが最大もしくは最小ストロークとなる時の車体上下
加速度Gbの値がそれぞれ実験で求められ、この実験で
求められた値より少し小さい値に設定されている。
【0037】そして、前記補正制御においては、シート
5を支持するショックアブソーバSAsの減衰力特性を
ソフト領域SSに固定制御する。即ち、図20のタイム
チャートに示すように、前記各判断信号SJ (SJ_FR
J_FR,SJ_FR,SJ_FR)の全てが、両判断しきい値T
_FT −T_FC の範囲内である時は、前記通常制御を行う
ことにより、前述のようにシート5の振動を抑制し、こ
れにより、シート5の座り心地、即ち、乗り心地を向上
させることができる。
【0038】また、前記各判断信号SJ (SJ_FR,SJ_
FR,SJ_FR,SJ_FR)のうち、少なくとも1つが両判断
しきい値T_FT −T_FC の範囲を越えている時は、車体
フレームBfを支持するショックアブソーバSAbが最
大もしくは最小ストロークになることが推定されるた
め、この時は、シート5を支持するショックアブソーバ
SAsの減衰力特性をソフト領域SSに固定制御するこ
とにより、最大もしくは最小ストローク時、即ち、車体
フレームBfを支持するショックアブソーバSAbの伸
び切り時もしくは縮み切り時における衝撃がシート5に
伝達されるのを、シート5を支持するショックアブソー
バSAsのソフト減衰力特性により和らげることができ
る。
【0039】また、前記車体フレームBfを支持するシ
ョックアブソーバSAbの減衰力特性は、車体上下加速
度Gbから求められた制御信号に基づき、前記シート5
を支持するショックアブソーバSAsの通常制御と同様
の制御作動内容により、可変制御が行われる。従って、
車体フレームBfへの振動伝達を抑制し、これにより、
シート5の座り心地、即ち、乗り心地をさらに向上させ
ることができる。
【0040】以上説明してきたように、この発明の実施
の形態の車両用シートサスペンション制御装置では、シ
ート5を支持するショックアブソーバSAsにおける減
衰力特性の通常制御により、シート5の座り心地、即
ち、乗り心地を向上させることができると共に、補正制
御により、車体フレームBfを支持するショックアブソ
ーバSAbの伸び切り時もしくは縮み切り時にシート5
へ伝達される衝撃を和らげることができるようになると
いう効果が得られる。
【0041】また、車体フレームBfを支持するショッ
クアブソーバSAbの減衰力特性制御により、シート5
の座り心地、即ち、乗り心地をさらに向上させることが
できるようになる。
【0042】また、ショックアブソーバSAbの減衰力
特性制御に用いられる車体上下Gセンサで検出された信
号から、ショックアブソーバSAsの減衰力特性制御に
おける判断信号として用いるようにしたことで、新たに
センサを設ける必要がなく、従って、コストを低減する
ことができるようなる。
【0043】以上、発明の実施の形態について説明して
きたが具体的な構成はこれら発明の実施の形態に限られ
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計
変更等があっても本発明に含まれる。
【0044】例えば、発明の実施の形態では、判断信号
J を車体上下Gセンサ1で検出された車体上下加速度
Gb信号から求めるようにしたが、各車輪と車体フレー
ム間に設けたストロークセンサにより検出されたストロ
ーク信号から求めるようにしてもよい。この場合は、図
19に示すフローチャートのステップ201において、
各ストローク位置信号を読み込み、続くステップ202
では、この各ストローク位置信号を30Hzのローパス
フィルタで処理することにより、高周波成分を除去した
判断信号SJ (SJ_FR,SJ_FR,SJ_FR,SJ_FR)を求
める。
【0045】また、発明の実施の形態では、通常の乗用
車に本願発明を適用した例を示したが、大型トレーラ等
のように車体フレームとキャビンとの間にサスペンショ
ンを備えたものにおいても本願発明を適用することがで
き、この場合は、車体フレームとキャビンとの間に介装
されたサスペンションのストロークからも判断信号を作
成することができる。
【0046】また、発明の実施の形態では、伸行程また
は伸圧行程のうち、一方の行程側の減衰力特性をハード
特性側に制御する時は、もう一方の行程側の減衰力特性
がソフト特性に固定される構造のショックアブソーバを
用いた例を示したが、伸行程および圧行程の減衰力特性
が同一方向に変化する構造のショックアブソーバを用い
たシステムにも本願発明を適用することができる。
【0047】また、車体フレームBfを支持するショッ
クアブソーバとして減衰力特性可変型のものを用いた例
を示したが。減衰力特性固定型のショックアブソーバを
用いた車両にも本願発明を適用することができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明請求項
1記載の車両用シートサスペンション制御装置では、車
両における乗員が着座するシートと該シートが設けられ
るキャビンとの間に介装されていてその剛性を変更可能
な第1のサスペンションと、前記キャビンと車輪までの
間に介装された第2のサスペンションと、該第2のサス
ペンションの最大および最小ストロークを検出するスト
ローク検出手段と、該ストローク検出手段で最大もしく
は最小ストロークが検出された時は、前記第1のサスペ
ンションの剛性を低下させる方向に制御する第1サスペ
ンション制御手段と、を備えている手段としたことで、
シートを支持するキャビンと車体フレームとの間、およ
び/または、車体フレームと車輪との間に設けられたサ
スペンションの最大もしくは最小ストローク時にシート
へ伝達される衝撃を和らげることができるようになると
いう効果が得られる。
【0049】また、請求項2記載の車両用シートサスペ
ンション制御装置では、車両における乗員が着座するシ
ートと該シートが設けられるキャビンとの間に介装され
ていてその剛性を変更可能な第1のサスペンションと、
前記キャビンと車輪までの間に介装された第2のサスペ
ンションと、前記キャビンの上下方向加速度を検出する
上下加速度検出手段と、該上下加速度検出手段で検出さ
れたキャビンの上下方向加速度が所定しきい値以上とな
った時は、前記第1のサスペンションの剛性を低下させ
る方向に制御する第1サスペンション制御手段と、を備
えている手段としたことで、シートを支持するキャビン
と車体フレームとの間、および/または、車体フレーム
と車輪との間に設けられたサスペンションの最大もしく
は最小ストローク時にシートへ伝達される衝撃を和らげ
ることができるようになるという効果が得られる。
【0050】また、請求項3記載の車両用シートサスペ
ンション制御装置では、請求項2に記載の車両用シート
サスペンション制御装置において、前記第2のサスペン
ションがその剛性を変更可能に構成され、前記上下加速
度検出手段で検出されたキャビンの上下加速度に応じて
前記第2のサスペンションの剛性を制御する第2サスペ
ンション制御手段を備えている手段としたことで、上下
加速度検出手段で検出された上下方向加速度信号を第1
のサスペンションの制御と第2のサスペンションの制御
において共用することができ、これにより、センサの数
を削減できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用シートサスペンション制御装置
を示すクレーム対応図である。
【図2】本発明の実施の形態の車両用シートサスペンシ
ョン制御装置を示す構成説明図(斜視図)である。
【図3】本発明の実施の形態の車両用シートサスペンシ
ョン制御装置を示す構成説明図(側面図)である。
【図4】本発明の実施の形態の車両用シートサスペンシ
ョン制御装置を示すシステムブロック図である。
【図5】前記車両用シートサスペンション制御装置にお
ける車体フレームを支持するショックアブソーバを示す
断面図である。
【図6】前記ショックアブソーバの要部を示す拡大断面
図である。
【図7】前記ショックアブソーバのピストン速度に対応
した減衰力特性図である。
【図8】前記ショックアブソーバのパルスモータのステ
ップ位置に対応した減衰力特性図である。
【図9】前記ショックアブソーバの調整子を図8の
(1)のポジションに配置した状態を示す断面図であ
り、(イ)は図6のK−K断面図、(ロ)は図6のL−
L断面およびM−M断面図、(ハ)は図6のN−N断面
図である。
【図10】前記ショックアブソーバの調整子を図8の
(2)のポジションに配置した状態を示す断面図であ
り、(イ)は図6のK−K断面図、(ロ)は図6のL−
L断面およびM−M断面図、(ハ)は図6のN−N断面
図である。
【図11】前記ショックアブソーバの調整子を図8の
(3)のポジションに配置した状態を示す断面図であ
り、(イ)は図6のK−K断面図、(ロ)は図6のL−
L断面およびM−M断面図、(ハ)は図6のN−N断面
図である。
【図12】前記ショックアブソーバの伸側ハード時の減
衰力特性図である。
【図13】前記ショックアブソーバの伸側・圧側ソフト
状態の減衰力特性図である。
【図14】前記ショックアブソーバの圧側ハード状態の
減衰力特性図である。
【図15】前記車両用シートサスペンション制御装置に
おけるシートを支持するショックアブソーバを示す断面
図である。
【図16】本発明の実施の形態のコントロールユニット
の制御作動のうち、制御信号を求める信号処理回路の内
容を示すブロック図である。
【図17】本発明の実施の形態のコントロールユニット
の制御作動のうち、シートを支持するショックアブソー
バの減衰力特性の通常制御作動の内容を示すフローチャ
ートである。
【図18】前記シートを支持するショックアブソーバの
減衰力特性の通常制御作動のうち、主にショックアブソ
ーバの制御領域の切り換え作動状態を示すタイムチャー
トである。
【図19】本発明の実施の形態のコントロールユニット
の制御作動のうち、通常制御と補正制御との切り換え制
御作動の内容を示すフローチャートである。
【図20】本発明の実施の形態のコントロールユニット
の制御作動のうち、通常制御と補正制御との切り換え制
御作動の内容を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
a 第1サスペンション b 第2サスペンション c ストローク検出手段 d 第1サスペンション制御手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両における乗員が着座するシートと該シ
    ートが設けられるキャビンとの間に介装されていてその
    剛性を変更可能な第1のサスペンションと、 前記キャビンと車輪までの間に介装された第2のサスペ
    ンションと、 該第2のサスペンションの最大および最小ストロークを
    検出するストローク検出手段と、 該ストローク検出手段で最大もしくは最小ストロークが
    検出された時は、前記第1のサスペンションの剛性を低
    下させる方向に制御する第1サスペンション制御手段
    と、を備えていることを特徴とする車両用シートサスペ
    ンション制御装置。
  2. 【請求項2】車両における乗員が着座するシートと該シ
    ートが設けられるキャビンとの間に介装されていてその
    剛性を変更可能な第1のサスペンションと、 前記キャビンと車輪までの間に介装された第2のサスペ
    ンションと、 前記キャビンの上下方向加速度を検出する上下加速度検
    出手段と、 該上下加速度検出手段で検出されたキャビンの上下方向
    加速度が所定しきい値以上となった時は、前記第1のサ
    スペンションの剛性を低下させる方向に制御する第1サ
    スペンション制御手段と、を備えていることを特徴とす
    る車両用シートサスペンション制御装置。
  3. 【請求項3】前記第2のサスペンションがその剛性を変
    更可能に構成され、前記上下加速度検出手段で検出され
    たキャビンの上下加速度に応じて前記第2のサスペンシ
    ョンの剛性を制御する第2サスペンション制御手段を備
    えていることを特徴とする請求項2記載の車両用シート
    サスペンション制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020104737A (ja) * 2018-12-27 2020-07-09 株式会社クボタ 作業車両の懸架装置及び作業車両
CN112659995A (zh) * 2019-10-15 2021-04-16 丰田自动车株式会社 车辆的减振控制装置

Cited By (3)

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JP7114455B2 (ja) 2018-12-27 2022-08-08 株式会社クボタ 作業車両の懸架装置及び作業車両
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