JP2000280766A - 作業車両の動力伝達装置 - Google Patents

作業車両の動力伝達装置

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JP2000280766A
JP2000280766A JP11092926A JP9292699A JP2000280766A JP 2000280766 A JP2000280766 A JP 2000280766A JP 11092926 A JP11092926 A JP 11092926A JP 9292699 A JP9292699 A JP 9292699A JP 2000280766 A JP2000280766 A JP 2000280766A
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shaft
transmission
gear
counter
shifter
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JP11092926A
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Osamu Hyodo
兵頭  修
Matsuhiko Tsunekawa
松彦 常川
Koji Koyama
浩二 小山
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 湿式多板クラッチとキーシフト式の主変速装
置を組み合わせてミッションケース内に配置するに当た
り、空間部の有効利用を図って構成を簡素化し、コンパ
クトな動力伝達装置を構成する。 【解決手段】 ミッションケース12の上部に入力軸2
0を設け、入力軸20の下部にカウンタ軸22を枢着し
てカウンタギヤ23にて入力軸20の回転を受ける。カ
ウンタギヤ23の直後に湿式多板クラッチ24を設け、
このクラッチ支軸25を中間壁26に枢支させる。クラ
ッチ支軸25の後端部に変速用カウンタ軸45を同軸に
設け、その上方にキーシフト式の主変速装置30を配設
する。そして、前記湿式多板クラッチ24の上方空間部
70に主変速用のシフタ71を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は作業車両の動力伝達
装置に関するものであり、特に、農業用トラクタや乗用
管理機等の作業車両に於けるミッションケース内のレイ
アウトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、此種作業車両に於いて主クラッチ
として湿式多板クラッチを使用したものは知られてい
る。また、主変速装置の変速軸に複数の変速ギヤを遊転
自在に枢着し、該変速軸と平行に変速用カウンタ軸を設
け、前記各変速ギヤに夫々噛合するカウンタギヤを変速
用カウンタ軸に固設し、変速軸内に遊嵌したシフタ軸を
前後へスライドさせて何れか1つの任意の変速ギヤを係
止することにより、複数種の変速比を選択可能にしたキ
ーシフト式の主変速装置を備えたものも知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記湿式多板クラッチ
は、適度な摩擦力の保持と摩擦板の放熱効果を高めるた
めに、ミッションケース内のオイルに浸漬する下部位置
に設置するのが望ましい。一方、前記キーシフト式の主
変速装置は、シフタ軸をスライドさせるためのシフタを
取り付ける必要があり、ミッションケース内の上部位置
に配設した方がシフタの連結が簡単になる。
【0004】そこで、湿式多板クラッチとキーシフト式
の主変速装置を組み合わせてミッションケース内に配置
するに当たり、空間部の有効利用を図って構成を簡素化
し、コンパクトな動力伝達装置を構成するために解決す
べき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課
題を解決することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために提案されたものであり、ミッションケースの
上部に設けた入力軸からエンジンの回転動力を入力し、
該入力軸の下部に枢着したカウンタ軸にカウンタギヤを
固設して前記入力軸の回転を受けるとともに、該カウン
タギヤの直後に湿式多板クラッチを設け、該湿式多板ク
ラッチのクラッチ支軸をミッションケースの中間壁に枢
支させるとともに、その後部上方にキーシフト式の主変
速装置を配設し、該主変速装置のシフタ軸をスライドさ
せるためのシフタを前記湿式多板クラッチの上方空間部
に設けた作業車両の動力伝達装置、及び、前記クラッチ
支軸の後端部に変速用カウンタ軸を同軸に回転可能に設
け、前記クラッチ支軸の後端部に減速出力ギヤを固設す
るとともに変速用カウンタ軸の前端部に減速入力ギヤを
固設し、前記主変速装置の変速軸に2段ギヤを遊転自在
に枢着して前記減速出力ギヤと減速入力ギヤとに夫々噛
合させ、前記クラッチ支軸の回転を減速して変速用カウ
ンタ軸に伝達し、更に、前記変速軸に遊転自在に設けた
複数の変速ギヤと変速用カウンタ軸に固設した複数のカ
ウンタギヤを夫々噛合させるとともに、前記シフタ軸の
スライドにより何れか1つの変速ギヤが変速軸に係止さ
れて、前記変速用カウンタ軸の回転が変速軸へ伝達する
ようにした作業車両の変速装置を提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に従って詳述する。図1は作業車両の一例として小型
の乗用管理機10を示し、エンジン11とミッションケ
ース12との間に空間部を有し、この空間部に鋼鈑製の
スペーサハウジング13が介装されている。該スペーサ
ハウジング13内に駆動伝達軸14を配設してあり、こ
の駆動伝達軸14を介してエンジン11の動力をミッシ
ョンケース12へ伝達している。そして、後述する動力
伝達装置を経て後輪15,15の二輪或いは後輪15,
15と前輪16,16の四輪が駆動される。
【0007】図2はミッションケース12の内部を示
し、前記駆動伝達軸14を該ミッションケース12の上
部に設けた入力軸20に接続し、この入力軸20に入力
ギヤ21を固設する。入力軸20の下部にはカウンタ軸
22を枢着し、該カウンタ軸22にカウンタギヤ23を
固設して前記入力ギヤ21に常時噛合させる。そして、
カウンタギヤ23の直後に湿式多板クラッチ24を設
け、この湿式多板クラッチ24の後部軸25をミッショ
ンケース12の中間壁26にベアリング27にて枢支す
る。
【0008】湿式多板クラッチ24のクラッチドラム2
4aは前記カウンタギヤ23に一体的に固着されてお
り、該クラッチドラム24aとクラッチ支軸25と一体
に回転しているボス部24bとの間には多数のフリクシ
ョンプレ−ト24cが介装されている。クラッチ支軸2
5上には回転不能な状態でリング体24dが設けられ、
図1に示したクラッチペダル28を踏圧してこのリング
体24dを前方に移動させると、フリクションプレ−ト
24cの間隔が開いて湿式多板クラッチ24が切れる。
更に、クラッチペダル28を踏み込むとリング体24d
の前部に固着したライニング24eが前記ボス部24b
の端面に押し付けられてこれに制動を掛け、クラッチ支
軸25の付き回りを停止させるように構成している。
【0009】尚、図2において、符号24fはリング体
24dを後方に押し戻すスプリング部材である。また、
符号29は油圧ポンプで、ミッションケ−ス12の前壁
部に着脱自在に取り付けられており、前記カウンタ軸2
2の前部から回転動力を得て回転駆動される。この油圧
ポンプ29は機体後部に連結されるロ−タリ耕耘装置等
の作業機(図示せず)を油圧により昇降駆動させる駆動
源となる。この油圧ポンプ29を利用してパワ−ステア
リング装置を作動させるようにしてもよい。
【0010】一方、前記クラッチ支軸25は中間壁26
の後方へ突出されており、その後部上方にキーシフト式
の主変速装置30を配設する。該主変速装置30の変速
軸31には複数の変速ギヤ32,33,34,35を遊
転自在に枢着し、これらの変速ギヤ32乃至35の内周
面には半径方向に窪んだ複数個の係止溝36,36…が
設けられ、後述するキー39の先端がこの係止溝36に
入り込むと、該当する何れか1つの変速ギヤが変速軸3
1に係止されて、一体に回転するように構成してある。
【0011】前記変速軸31の内部には中実状の棒から
なるシフタ軸37が前後方向へスライド自在に挿入され
ており、このシフタ軸37の後端部をスリット状に切り
欠いて2枚のキー39,39を枢着している。一対のキ
ー39,39の間にはスプリング40が介装されてお
り、このスプリング40によりキー39,39の先端が
外側へ向かって拡開し、前記変速ギヤの係止溝36に入
り込むように形成している。尚、1速用の変速ギヤ32
の直前に中立用のカラー41が設けられ、その前方に枢
着された後進用の変速ギヤ35は、バックカウンタギヤ
42に常時噛合している。更に、変速軸31の最前部に
大径と小径の2段ギヤ43を遊転自在に枢着する。
【0012】ここで、前記クラッチ支軸25の後端部に
変速用カウンタ軸45を同軸に回転可能に設け、前記ク
ラッチ支軸25の後端部に小径の減速出力ギヤ46を固
設するとともに、変速用カウンタ軸45の前端部に大径
の減速入力ギヤ47を固設し、前記主変速装置の変速軸
31に枢着した2段ギヤ43の大径ギヤを減速出力ギヤ
46に常時噛合させ、2段ギヤ43の小径ギヤを減速入
力ギヤ47に常時噛合させる。従って、前記クラッチ支
軸25の回転がこれら減速ギヤ機構により減速されて変
速用カウンタ軸45へ伝達される。このように、湿式多
板クラッチ24と主変速装置30との伝達経路の間に減
速ギヤ機構を設けたことにより、エンジンの回転動力が
大きく減速される前にクラッチ操作が行われる。従っ
て、クラッチの軸トルクが大きくならず、トルク容量が
小さいコンパクトなクラッチを使用でき、コストダウン
に寄与できる。
【0013】該変速用カウンタ軸45には複数のカウン
タギヤ48,49,50を固設してあり、小径のカウン
タギヤ48と前記1速用の変速ギヤ32が常時噛合する
とともに、中径のカウンタギヤ49と前記2速用の変速
ギヤ33が常時噛合し、大径のカウンタギヤ50と前記
3速用の変速ギヤ34が常時噛合している。前述したよ
うに、前記シフタ軸37のスライドによりキー39,3
9の先端が何れか1つの変速ギヤの係止溝36に入り込
んだときは、該当する変速ギヤが変速軸31に係止され
るため、該当する変速ギヤと噛合しているカウンタギヤ
を介して変速用カウンタ軸45の回転が前記変速軸31
に伝達される。また、小径のカウンタギヤ48と前記バ
ックカウンタギヤ42が常時噛合しており、前記キー3
9,39の先端が後進用の変速ギヤ35の係止溝36に
入り込んだときは、変速用カウンタ軸45の回転がバッ
クカウンタギヤ42を介して反転して前記変速軸31に
伝達される。
【0014】更に、該変速用カウンタ軸45上には2組
の2段ギヤ51,52が前後には移動不能、回転のみ自
在な状態で遊嵌されており、前側の2段ギヤ51のうち
大径ギヤ52aは変速軸31後端部のギヤ53に常時噛
み合っている。2段ギヤ51の小径ギヤ51bは、ドラ
イブピニオン54上にあって且つ前後移動自在にスプラ
イン嵌合されている副変速ギヤ55の大径ギヤ部55a
に噛合可能である。この副変速ギヤ55の前側内周部に
は内歯ギヤ55bが設けられ、副変速ギヤ55を前側に
移動させれば前記変速軸31後端のギヤ53に噛合可能
である。これら2段ギヤ51,ギヤ53,副変速ギヤ5
5等から副変速装置56が構成される。
【0015】そして、ミッションケース12の上面に突
出した副変速用のシフタボス57を水平回動することに
よりシフタ58が前後へ揺動するように形成しておき、
このシフタ58によって副変速ギヤ55を前側に移動さ
せ、内歯ギヤ55bを変速軸31後端のギヤ53に噛み
合わせると副変速の「高速」が得られ、副変速ギヤ55
を後側に移動させて大径ギヤ55aを2段ギヤ51の小
径ギヤ51bに噛み合わせると副変速の「低速」が得ら
れるように形成している。
【0016】副変速ギヤ55の後方にはドライブピニオ
ン54と一体に回転するギヤ60が設けられ、このギヤ
60と前記2段ギヤ52の小径ギヤ52a及び大径ギヤ
52b、前輪駆動伝達軸61上のギヤ62を順次経て前
輪16へ動力を伝達すべく構成している。また、前記変
速用カウンタ軸45の後方軸端には小径ギヤ部65a、
中径ギヤ部65b、大径ギヤ部65cを有するPTOギ
ヤ65が同芯状に接続され、その上方にPTO軸67と
PTOカウンタ軸(図示せず)が軸架されている。PT
O軸67上には2段ギヤからなるPTO変速ギヤ69が
設けられ、このPTO変速ギヤ69の大径ギヤ69aが
PTOギヤ65の小径ギヤ65aに噛み合うとPTO軸
67から正転低速のPTO出力が得られ、小径ギヤ69
bが中径ギヤ65bに噛み合うとPTO軸67から正転
高速のPTO出力が得られる。
【0017】ここで、前記湿式多板クラッチ24の上方
には、入力軸20の後端部と変速軸31の前端部との間
に空間部70が形成されている。該空間部70には主変
速装置30のシフタ軸37をスライドさせるためのシフ
タ71を設けてあり、後述するように、運転席近傍に設
けた主変速レバー72と該シフタ71がプレート73を
介して連結され、主変速レバー72の前後動によって該
シフタ71が回動し、前記シフタ軸37が前後方向へス
ライドしてキー39,39の先端が変速ギヤの係止溝3
6に係合する。
【0018】図3乃至図6に示すように、運転席74の
側部に主変速レバー72を前後方向へ回動可能に設け、
運転席の下部に副変速レバー75を左右方向へ回動可能
に設けてある。前記主変速用のシフタボス71aの一端
部71 aaはミッションケース12の側面に突出して
おり、該一端部71aaの端面にシフタアーム71bを
固設する。また、ミッションケース12の後方上部にブ
ラケット76を固設してボス77を枢着し、このボス7
7に主変速レバー72の基端部を固設する。従って、該
主変速レバー72を前後方向へ回動すれば、プレート7
3を介してシフタアーム71bとシフタボス71aが一
体に回動し、ミッションケース12内のシフタ71が前
後へ回動する。
【0019】前記シフタアーム71bと主変速レバー7
2は機体の中心から横方向に同一距離に取り付けられて
おり、シフタアーム71bと主変速レバー72の基端部
近傍をプレート73にて連結する。従って、主変速レバ
ー72の基端部をミッションケース12の側面に接近し
て配置することができ、該主変速レバー72の前後動操
作が容易に行える。
【0020】また、ミッションケース12内のシフタ7
1は正面視フォーク形状であり、先端に設けたシフタカ
ラー71c,71cにてシフタ軸37の先端部を両側か
ら挟持している。 該シフタ71の一側面にはディテン
ト用の孔71d,71d…が複数個設けられ、スプリン
グ86に押圧されたボール87が何れか一つの孔71d
に係合して、前記シフタ71の位置決めを行うように形
成されている。更に、シフタボス71aの他端部71a
bの端面はミッションケース12の支持部88に当接し
ているので、前記ディテント用のスプリング86によっ
てシフタ71が必要以上に押圧されることを抑止し、シ
フタカラー71c及びシフタ軸37にかかる横方向の荷
重を最小限にして摩耗を低減することができる。
【0021】一方、前述した副変速用のシフタボス57
の側面にシフタアーム80を固設し、該シフタボス57
の側方且つミッションケース12の側面部にブラケット
81を固設してボス82を枢着し、該ボス82に副変速
レバー75の基端部を固設する。また、該ボス82の側
面にボスアーム83を固設し、前記シフタアーム80と
ボスアーム83をプレート84にて連結する。従って、
副変速レバー75を左右方向へ回動すれば、プレート8
4を介してシフタアーム80とシフタボス57が一体に
回動し、ミッションケース12内のシフタ58が前後へ
揺動する。
【0022】而して、前記主変速レバー72を最後部に
シフトした状態では、図2に示したシフタ71が時計方
向へ最大に回動し、シフタ軸37が最前位置まで移動す
るので、前記キー39が後進用の変速ギヤ35の係止溝
36へ入り込み、主変速装置30は後進位置となる。該
主変速レバー72を後進位置から少し前方へシフトすれ
ば、シフタ71が後進位置から反時計方向に回動してシ
フタ軸37がやや後方へスライドし、前記キー39がカ
ラー41に係合して主変速装置30は中立位置となる。
更に、該主変速レバー72を中立位置から前方へシフト
すれば、シフタ71が反時計方向に回動してシフタ軸3
7が少しずつ後方へスライドし、前記キー39が1速用
の変速ギヤ32乃至3速の変速ギヤ34までの係止溝3
6に順次係合し、前進1速から前進3速の範囲で任意の
変速位置を選択できる。
【0023】一方、前記副変速レバー75を左側へシフ
トした状態では、図2に示したシフタ58が後側へ揺動
して副変速ギヤ55の大径ギヤ55aが、2段ギヤ51
の小径ギヤ51bが噛合するため、副変速装置56は低
速位置となる。該副変速レバー75を低速位置から少し
右方向(機体の内側方向)へシフトすれば、シフタ58
が低速位置から少し前方へ揺動し、副変速ギヤ55の大
径ギヤ55aと内歯ギヤ55bの何れもが他のギヤから
離反するため、副変速装置56は中立位置となる。更
に、該副変速レバー75を中立位置から右方向へシフト
すれば、シフタ58が最前方へ揺動して副変速ギヤ55
の内歯ギヤ55bが変速軸31後端のギヤ53に噛合
し、副変速装置56は高速位置となる。
【0024】このように、副変速レバー75は左右方向
へ回動して操作するため、該副変速レバー75が運転席
74の下部にあってもオペレータからの操作高さが変化
せず、変速操作の感覚が良好である。また、機体の内側
方向へシフトしたときに高速位置となるので、オペレー
タが降車時に誤って副変速レバー75に接触して、該副
変速レバー75を外側へ押した場合であっても、前記副
変速装置56は低速状態となるので、急発進等の危険を
回避できる。
【0025】尚、本発明は、本発明の精神を逸脱しない
限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該
改変されたものに及ぶことは当然である。
【0026】
【発明の効果】本発明は上記一実施の形態に詳述したよ
うに、請求項1記載の発明は湿式多板クラッチとキーシ
フト式の主変速装置を組み合わせてミッションケース内
に配置するに当たり、湿式多板クラッチの上方空間部に
主変速装置のシフタ軸をスライドさせるためのシフタを
設けたので、シフタの連結作業が容易に行えるととも
に、空間部の有効利用を図ることができる。
【0027】請求項2記載の発明は湿式多板クラッチの
クラッチ支軸の後端部に変速用カウンタ軸を同軸に回転
自在に設け、湿式多板クラッチと主変速装置との伝達経
路の間に減速ギヤ機構を設けたことにより、エンジンの
回転動力が大きく減速される前にクラッチ操作が行われ
る。従って、トルク容量が小さいコンパクトなクラッチ
を使用でき、コストダウンに寄与できる。また、クラッ
チ支軸と変速用カウンタ軸が同軸に設けられているた
め、ミッションケース内の構成を簡素化できる。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の一実施の形態を示すものである。
【図1】乗用管理機の側面図。
【図2】ミッションケース内の展開縦断面図。
【図3】運転席の斜視図。
【図4】主変速レバーと副変速レバーの要部側面図。
【図5】主変速レバーと副変速レバーの要部平面図。
【図6】主変速用のシフタの要部縦断正面図。
【符号の説明】
10 乗用管理機 11 エンジン 12 ミッションケース 20 入力軸 22 カウンタ軸 23 カウンタギヤ 24 湿式多板クラッチ 25 クラッチ支軸 26 中間壁 30 主変速装置 31 変速軸 32,33,34,35 変速ギヤ 37 シフタ軸 43 2段ギヤ 45 変速用カウンタ軸 46 減速出力ギヤ 47 減速入力ギヤ 48,49,50 カウンタギヤ 70 空間部 71 シフタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小山 浩二 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 Fターム(参考) 3D039 AA01 AB11 AB12 AC03 AC40 AC65 AD23

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミッションケースの上部に設けた入力軸
    からエンジンの回転動力を入力し、該入力軸の下部に枢
    着したカウンタ軸にカウンタギヤを固設して前記入力軸
    の回転を受けるとともに、該カウンタギヤの直後に湿式
    多板クラッチを設け、該湿式多板クラッチのクラッチ支
    軸をミッションケースの中間壁に枢支させるとともに、
    その後部上方にキーシフト式の主変速装置を配設し、該
    主変速装置のシフタ軸をスライドさせるためのシフタを
    前記湿式多板クラッチの上方空間部に設けたことを特徴
    とする作業車両の動力伝達装置。
  2. 【請求項2】 前記クラッチ支軸の後端部に変速用カウ
    ンタ軸を同軸に回転可能に設け、前記クラッチ支軸の後
    端部に減速出力ギヤを固設するとともに変速用カウンタ
    軸の前端部に減速入力ギヤを固設し、前記主変速装置の
    変速軸に2段ギヤを遊転自在に枢着して前記減速出力ギ
    ヤと減速入力ギヤとに夫々噛合させ、前記クラッチ支軸
    の回転を減速して変速用カウンタ軸に伝達し、更に、前
    記変速軸に遊転自在に設けた複数の変速ギヤと変速用カ
    ウンタ軸に固設した複数のカウンタギヤを夫々噛合させ
    るとともに、前記シフタ軸のスライドにより何れか1つ
    の変速ギヤが変速軸に係止されて、前記変速用カウンタ
    軸の回転が変速軸へ伝達するようにした請求項1記載の
    作業車両の変速装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006234109A (ja) * 2005-02-25 2006-09-07 Yanmar Co Ltd 動力伝達機構を収容する筐体構造
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