JP2000280429A - 離型フィルム - Google Patents

離型フィルム

Info

Publication number
JP2000280429A
JP2000280429A JP9245699A JP9245699A JP2000280429A JP 2000280429 A JP2000280429 A JP 2000280429A JP 9245699 A JP9245699 A JP 9245699A JP 9245699 A JP9245699 A JP 9245699A JP 2000280429 A JP2000280429 A JP 2000280429A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
apy
aliphatic polyester
temperature
release
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9245699A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4214254B2 (ja
Inventor
Katsufumi Kumano
勝文 熊野
Hisato Kobayashi
久人 小林
Naonobu Oda
尚伸 小田
Tadashi Okudaira
正 奥平
Keiji Mori
啓治 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyobo Co Ltd filed Critical Toyobo Co Ltd
Priority to JP9245699A priority Critical patent/JP4214254B2/ja
Publication of JP2000280429A publication Critical patent/JP2000280429A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4214254B2 publication Critical patent/JP4214254B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
  • Adhesive Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来通りの離型フィルムとして使用が可能で
あり、かつ離型フィルムの離型層を剥離させた後には自
然界で分解し、焼却処理などの必要が無い離型フィルム
を提供する。 【解決手段】 主たる繰り返し単位が、一般式、−O−
CHR−CO−(RはHまたは炭素数1〜3のアルキル
基)で示される単位からなる脂肪族ポリエステル二軸延
伸フィルムを基材とし、その少なくとも片面に離型層を
設けてなることを特徴とする離型フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脂肪族ポリエステ
ルフィルムを用いた離型フィルムに関し、従来通りの離
型フィルムとしての使用が可能であり、離型フィルムと
して使用した後に不要となったフィルムは自然界で分解
し、焼却処理などの必要が無い離型フィルムに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンテレフタレートやポリエチ
レンナフタレート等からなるポリエステルフィルムは、
離型フィルムなどの材料として広く使用されている。離
型フィルムの製造方法としては、例えばポリエステルフ
ィルムに、付加反応型、縮合反応型等のシリコーン樹脂
などを塗工して製造され、粘着ラベル、粘着テープ等の
台紙、セラミックシート製造時の支持体などに広く使用
されている。
【0003】しかし、近年、離型フィルムを使用した後
の不要となったフィルムの廃棄において、環境意識の高
揚や、廃棄物処理問題から焼却処分の必要のない生分解
性離型フィルムへの要求が高まりつつある。この要求に
対して、従来から離型フィルムの支持体として使用され
てきたポリエチレンテレフタレートフィルムやポリエチ
レンナフタレートフィルムは生分解性が無く、焼却処分
せざるを得ない状況にある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、かか
る従来技術の欠点を解消し、従来通りの離型フィルムと
しての離型性を維持し、離型フィルムを使用した後の不
要となったフィルムは自然界で分解し、焼却処理などの
必要が無い離型フィルムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の課題
は、以下の手段により達成される。 A. 主たる繰り返し単位が、一般式、−O−CHR−
CO−(RはHまたは炭素数1〜3のアルキル基)で示
される単位からなる脂肪族ポリエステル二軸延伸フィル
ムを基材とし、その少なくとも片面に離型層を設けてな
ることを特徴とする離型フィルム。 B. A記載の脂肪族ポリエステルがポリ乳酸であるこ
とを特徴とする離型フィルム。 C. 前記脂肪族ポリエステル二軸延伸フィルムの12
0℃での長手方向の熱収縮率が5%以下であることを特
徴とするAまたはB記載の離型フィルム。 D. 前記記載の離型層がシリコン樹脂からなることを
特徴とするA乃至C記載の離型フィルム。
【0006】
【発明の実施の形態】(脂肪族ポリエステルフィルム)
本発明で用いる、主たる繰り返し単位が、一般式−O−
CHR−CO−(RはHまたは炭素数1〜3のアルキル
基)で示される単位からなる脂肪族ポリエステルとして
は、例えば、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリ(2−
オキシ酪酸)などを挙げることができるが、これらの一
種または二種以上が選択して用いられる。二種以上を用
いる場合は、混合物、共重合体でもよい。また、ポリマ
ー中に不斉炭素を有するものでは、L−体、DL−体、
D−体といった光学異性体が存在するが、これらのいず
れでもよく、また、二種以上の異性体が混在したもので
あってもよい。なお、かかる脂肪族ポリエステルに含ま
れる上記一般式で示される繰り返し単位以外の繰り返し
単位としては、オキシカルボン酸由来の脂肪族ポリエス
テル単位、および/またはジオールとジカルボン酸より
得られる脂肪族カルボン酸単位などが挙げられる。
【0007】また、これらを単独重合体で使用するほか
に、重合体混合物、共重合体として使用してもかまわな
い。ポリマー中に不斉炭素を有するものは、L−体、D
L−体、D−体といった光学異性体が存在するが、それ
らのいずれでも良く、また、それら異性体の混合物でも
良い。これらフィルムの素材となる前記ポリマーは、対
応するα−オキシ酸の脱水環状エステル化合物を用い、
開環重合などの公知の方法で製造することができる。
【0008】本発明のフィルムの好適な製造方法は、脂
肪族ポリエステルを特定の押出し温度で押出し成形して
未延伸フィルムとし、該未延伸フィルムを特定の条件で
二軸延伸する方法である。
【0009】脂肪族ポリエステル樹脂を押出し成形する
方法は、公知のT−ダイ法、インフレーション法などが
適用できる。押出し温度は、脂肪族ポリエステル樹脂の
融解温度をTm(℃)とすると、Tm〜(Tm+70
℃)の範囲が好ましく、特に好ましくは、(Tm+20
℃)〜(Tm+50℃)の範囲である。押出し温度がT
mより低い場合は、押出安定性が悪化する傾向があり、
また過負荷に陥りやすい。一方、押出し温度が(Tm+
70℃)よりも高い場合は、ポリマーの分解が激しくな
り好ましくない。押出機のダイは、環状または線状のス
リットを有するものが用いられる。また、ダイの温度は
通常前記の押出温度と同程度とする。
【0010】得られた未延伸フィルムを二軸延伸するに
は、一軸目の延伸と二軸目の延伸を逐次に行っても、同
時に行っても良い。ここで一軸目とは、フィルムの縦方
向及び横方向のいずれか一方であり、二軸目とはフィル
ムの横方向及び縦方向のいずれか他方であり、一軸目と
直交方向を意味する。なお、「縦方向」は「フィルムの
長手方向」と同義であり、「横方向」は「フィルムの幅
方向」と同義である。
【0011】延伸温度は、脂肪族ポリエステル樹脂のガ
ラス転移温度をTg(℃)とすると、Tg〜(Tg+5
0℃)の範囲が好ましく、特に好ましくは(Tg+10
℃)〜(Tg+40℃)の範囲である。延伸温度がTg
より低い場合は、延伸が困難となり、(Tg+50℃)
を越えると、フィルムの厚み均一性や機械的強度が低下
し好ましくない。
【0012】縦、横の延伸は1段階でも多段階に分けて
行っても良いが、それぞれの延伸方向での最終的な延伸
倍率が互いに少なくとも3倍以上で、好ましくは、3.
5倍以上で、かつ、縦・横の面積倍率で9倍以上、好ま
しくは12倍以上であることが、厚みの均一性や機械的
性質の点から必要である。縦、横の延伸倍率の少なくと
も一方が3倍未満であったり、縦・横の面積倍率が9倍
未満では、フィルムの厚み均一性や機械的強度が不十分
となる。
【0013】また、二軸延伸後の熱固定は、加工時の寸
法安定性の点から、145℃〜Tmの範囲で、好ましく
は150℃〜Tmの範囲で、1秒〜3分間程度行うこと
が好ましい。また、同様の理由より、熱固定に引き続
き、横弛緩処理を行うのが好ましく、詳しくは125℃
〜(Tm−20℃)で0.1〜8%程度の横弛緩処理を
行うことが好ましい。このような熱固定条件や横弛緩処
理を行うことは、120℃での長手方向の熱収縮率を5
%以下とするのに好適であり、その結果、加工時にしわ
の発生が少ない製品を得ることができる。
【0014】本発明の脂肪族ポリエステル二軸延伸フィ
ルムは、押出し時に共押出し法を用いたり、押出し成形
後から熱固定までの一連の連続した工程において種々の
コーティング法を適用することによって、多層化しても
よい。
【0015】また、本発明のフィルムは、離型層との密
着性を向上させるために、離型層を積層する前にプライ
マーコート、コロナ処理、プラズマ処理や火炎処理など
を施しても良い。
【0016】本発明の脂肪族ポリエステルは、公知の添
加剤を必要に応じて含有させることができる。例えば、
不活性粒子、ブロッキング防止剤、熱安定剤、酸化防止
剤、帯電防止剤、耐光剤、耐衝撃性改良剤などを含有さ
せてもよい。
【0017】本発明の脂肪族ポリエステルフィルムにお
いて、ハンドリング性を改良するために不活性粒子をフ
ィルム中に含有させることが好ましい。不活性粒子とし
ては、シリカ、二酸化チタン、タルク、カオリナイト等
の金属酸化物、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、硫
酸バリウム等の金属の塩または架橋ポリスチレン樹脂、
架橋アクリル樹脂、シリコン樹脂、架橋ポリエステル樹
脂等の有機ポリマーからなる粒子などが例示される。
【0018】これらの不活性粒子は、いずれか一種を単
独で含有させてもよく、また2種以上を併用してもよ
い。不活性粒子の平均粒径は0.01〜3.0μmが好
ましく、特に好ましくは0.05〜2.5μmである。
また、粒子含有量は0.005〜2重量%であることが
好ましく、特に好ましくは0.01〜1.0重量%であ
る。
【0019】特に、表面平滑性と滑り性を両立するため
に、2種以上の平均粒径の異なる不活性粒子を併用する
ことが好ましい。特に、フィルムの製膜中に変形する滑
剤粒子(例えば、架橋ポリスチレン、架橋アクリル等の
架橋度の低い有機粒子、一次粒子の凝集体であるシリカ
等の無機滑剤)とフィルム製膜中に変形しない通常の滑
剤粒子を組み合わせることが好ましい。さらに、前記平
均粒径の範囲内で、平均粒径が0.5μm以上異なる粒
子を2種類併用すると、巻き性、耐摩耗性の点から好ま
しい。
【0020】(離型層)本発明の離型層を構成する樹脂
は、シリコン樹脂、フッ素樹脂、各種ワックス、脂肪族
オレフィンなどが例示されるが、特にシリコン樹脂が好
ましい。本発明の離型層として、例えばシリコン樹脂を
用いた場合、その離型層は、例えば硬化性シリコン樹脂
を含む塗液をポリエステルフィルムの表面に塗布し、乾
燥、硬化させることにより形成することができる。
【0021】硬化性シリコン樹脂としては、例えば付加
反応系のもの、縮合反応系のもの、紫外線もしくは電子
線硬化系のものなどいずれの反応系のものも用いること
ができる。
【0022】付加反応系のシリコン樹脂としては、例え
ば末端にビニル基を導入したポリジメチルシロキサンと
ハイドロジエンシロキサンとを、白金触媒を用いて反応
させ、3次元架橋構造をつくるものが挙げられる。
【0023】縮合反応系のシリコン樹脂としては、例え
ば、末端にOH基をもつポリジメチルシロキサンと末端
にH基をもつポリジメチルシロキサンを有機錫触媒を用
いて縮合反応させ、3次元架橋構造をつくるものが挙げ
られる。
【0024】紫外線硬化系のシリコン樹脂としては、例
えば最も基本的なタイプとして通常のシリコンゴム架橋
と同じラジカル反応を利用するもの、不飽和基を導入し
て光硬化させるもの、紫外線でオニウム塩を分解して強
酸を発生させ、これでエポキシ基を開裂させて架橋させ
るもの、ビニルシロキサンへのチオールの付加反応で架
橋するもの等が挙げられる。また、前記紫外線の代わり
に電子線を用いることもできる。電子線は紫外線よりも
エネルギーが強く、紫外線硬化の場合のように開始剤を
用いなくても、ラジカルによる架橋反応を行うことが可
能である。
【0025】(シリコン樹脂塗膜の塗設)本発明におい
て、脂肪族系ポリエステルフィルムの少なくとも片面
に、前記の付加反応系、縮合反応系、紫外線硬化系のシ
リコン樹脂を樹脂成分とするいずれかの塗布液を塗布
し、加熱乾燥、熱硬化または紫外線硬化することにより
離型性塗膜を塗設することが好ましい。塗布法として
は、公知の任意の塗工法が適用でき、例えばグラビアコ
ート法やリバースコート法などのロールコート法、マイ
ヤーバーなどのバーコート法、スプレーコート法、エア
ーナイフコート法等の従来から知られている方法を使用
することができる。
【0026】(乾燥及び硬化)シリコン樹脂層の乾燥及
び硬化は同時に行うことができ、条件としては乾燥温度
が100℃以上で、乾燥時間を20秒以上にすることが
好ましい。乾燥温度が100℃未満、及び乾燥時間が2
0秒未満ではシリコン樹脂の硬化が不完全であり、重剥
離化(目標剥離力に達しない)やシリコン樹脂層の背面
転写(裏移り)の原因となり、好ましくない。
【0027】硬化シリコーン樹脂層の乾燥後の塗布量
は、0.05〜0.2g/m2の範囲が好ましい。シリコ
ーン樹脂層の乾燥塗布量が0.05g/m2未満では、剥
離性能が低下し、本来の剥離性能が出なくなる傾向があ
る。また、乾燥塗布量が0.2g/m2を超えると、硬化
に時間がかかり生産上不都合が生じる。
【0028】
【実施例】以下、実施例、比較例を挙げて本発明の内容
及び効果を具体的に説明するが、本発明は、その要旨を
逸脱しない限り以下の実施例に限定されるものではな
い。なお、実施例、比較例における物性の評価方法は以
下の通りである。
【0029】(1)生分解性 離型フィルムを60℃のコンポスト中に1ヶ月間保存
し、1ヶ月後にこのフィルムを取りだし、その外観変化
と長手方向の引張強度の保持率(%)[(保存後の引張
強度/保存前の引張強度)×100]から生分解性の有
無を判定した。 ○:生分解性有り(顕著な外観変化が認められ、引張強
度の保持率が50%以下) ×:生分解性無し(顕著な外観変化がほとんど無く、引
張強度の保持率が50%超)
【0030】(2)湿度寸法安定性 離型フィルムを巻き長1000mのロール状とし、温度
40℃、湿度90%の部屋で100時間放置した後に、
温度40℃、湿度30%の部屋に直ちに移し、24時間
後の巻き姿を目視にて判定した。 ○:湿度安定性良好(巻き姿の外観に変化無し) ×:湿度安定性不良(しわなどが発生)
【0031】(3)加工適性 離型フィルムを用い、セラミックシート製造時のキャス
ト成形工程での工程異常(しわ、蛇行)の有無を評価し
た。 ○:工程途中でフィルムのしわ、蛇行などの発生が無い ×:工程途中でフィルムのしわ、蛇行などが発生し、工
程が不安定となる
【0032】(4)常態剥離評価 フィルムの離型層面にポリエステル粘着テープ(ニット
ー31B)を貼合わせ、線圧5kg/mmの圧着ローラ
ーで圧着した。室温で20時間放置後、離型層と粘着テ
ープとの剥離力を引張り試験機(剥離角度90°)にて
測定し、下記評価にて判定した。 A:8〜17未満(g/50mm巾) B:17以上 (g/50mm巾) C:8未満 (g/50mm巾) 剥離力の好ましい範囲は、8g/50mm巾以上、17
g/50mm巾未満であり、剥離力は強すぎても弱すぎ
ても好ましくない。
【0033】(5)フィルムの120℃における長手方
向の熱収縮率 長手方向に250mm、幅方向に10mmに切り取った
フィルム片に対して、長手方向に200mmの間隔を開
けて2つの印をつけ、該フィルムを23℃で長手方向に
5gfの一定張力で引っ張った状態で上記2つの印の間
隔(A)を測定し、続いて、フィルム片に張力をかけ
ず、該フィルム片を120℃の雰囲気のオーブンに12
0℃で5分間入れた後、上記2つの印の間隔(B)を測
定し、下記式より、フィルムの120℃における長手方
向の熱収縮率(HS120MD)を求めた。 HS120MD(%)=[(A−B)/A]×100
【0034】実施例1 重量平均分子量20万のポリ−L−乳酸100重量部に
対し、表面突起を形成するための不活性粒子として、平
均粒径が1.8μmの凝集体シリカ粒子を0.06重量
部含有したポリ−L−乳酸を、Tダイ付き口径30mm
押出機により樹脂温度210℃で押出した後、20℃の
チルロールで冷却し、厚さ620μmの未延伸フィルム
を得た。この未延伸フィルムを複数本のセラミックロー
ルによりフィルム温度を95℃に予熱し、ロール間で3
0000%/分の延伸速度で縦方向に1.4倍延伸し、
更に97℃で2.5倍縦方向に延伸した。次いで、テン
ター式延伸機で横方向に100℃で4倍延伸した後、1
55℃で熱固定し、135℃で3%横弛緩処理を行っ
た。更に得られたフィルムを40℃に加熱しコロナ処理
を行って、厚さ50μmのポリ−L−乳酸の二軸延伸フ
ィルムを得た。得られたフィルムの120℃における長
手方向の熱収縮率は2.3%であった。このフィルムを
基材として、付加反応硬化型シリコン樹脂KS−830
(信越化学社製)を溶剤で希釈し、シリコンレジン10
0重量%に対し、1重量%の白金触媒を添加し、3%濃
度のシリコン塗布液を作成した。次に、ワイヤーバーに
て、フィルムのコロナ処理面側にシリコン塗布液を塗布
し、120℃で30秒間、乾燥・硬化させて、離型フィ
ルム(乾燥固形分:0.05g/m2)を得た。この離
型フィルムの特性を表1に示す。
【0035】比較例1 基材フィルムとして、厚み50μmの二軸延伸ポリエチ
レンテレフタレートフィルム(東洋紡エステルフィルム
E5100)を用い、実施例1と同様の方法で離型層を
形成させた離型フィルムを得た。この離型フィルムの特
性を表1に示す。
【0036】比較例2 基材フィルムとして、厚さ50μmの二軸延伸ポリプロ
ピレンフィルム(東洋紡パイレンフィルムP2161)
を用い、実施例1と同様の離型層を形成させた離型フィ
ルムを得た。この離型フィルムの特性を表1に示す。
【0037】比較例3 基材フィルムとして、厚さ50μmの公知の製法で得た
二軸延伸ナイロン6フィルムを用い、実施例1と同様の
離型層を形成した離型フィルムを得た。この離型フィル
ムの特性を表1に示す。
【0038】
【表1】
【0039】
【発明の効果】本発明の脂肪族ポリエステルフィルムを
用いた離型フィルムは、従来通りの離型フィルムとして
使用可能であり、かつ離型フィルムから離型層を剥離し
た後は自然界で分解し、焼却処理などの必要が無い離型
フィルムであり、環境に優しい一般工業用フィルムとし
て極めて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29K 67:00 B29L 7:00 (72)発明者 奥平 正 滋賀県大津市堅田2丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内 (72)発明者 森 啓治 滋賀県大津市堅田2丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内 Fターム(参考) 4F100 AA20H AK41A AK52B AR00B AS00B BA02 CA18 CA23 DE01H EH462 EJ082 EJ38A EJ551 EJ862 GB90 JA03A JC00 JK06B JL00 JL14B YY00A 4F210 AA24 AA33 AB07 AB17 AD05 AD08 AD32 AG01 AH81 QA02 QA03 QC06 QD13 QD34 QG01 QG18 QW07 4J004 DA03 DA04 DB02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主たる繰り返し単位が、一般式、−O−
    CHR−CO−(RはHまたは炭素数1〜3のアルキル
    基)で示される単位からなる脂肪族ポリエステル二軸延
    伸フィルムを基材とし、その少なくとも片面に離型層を
    設けてなることを特徴とする離型フィルム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の脂肪族ポリエステルがポ
    リ乳酸であることを特徴とする離型フィルム。
  3. 【請求項3】 前記脂肪族ポリエステル二軸延伸フィル
    ムの120℃での長手方向の熱収縮率が5%以下である
    ことを特徴とする請求項1または2記載の離型フィル
    ム。
  4. 【請求項4】 前記記載の離型層がシリコン樹脂からな
    ることを特徴とする請求項1乃至3記載の離型フィル
    ム。
JP9245699A 1999-03-31 1999-03-31 離型フィルムの製造方法 Expired - Fee Related JP4214254B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9245699A JP4214254B2 (ja) 1999-03-31 1999-03-31 離型フィルムの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9245699A JP4214254B2 (ja) 1999-03-31 1999-03-31 離型フィルムの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000280429A true JP2000280429A (ja) 2000-10-10
JP4214254B2 JP4214254B2 (ja) 2009-01-28

Family

ID=14054897

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9245699A Expired - Fee Related JP4214254B2 (ja) 1999-03-31 1999-03-31 離型フィルムの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4214254B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008274196A (ja) * 2007-05-07 2008-11-13 Sony Chemical & Information Device Corp 異方導電性接着剤フィルム及び異方導電性接着剤フィルムの製造方法
WO2010088067A1 (en) 2009-01-30 2010-08-05 3M Innovative Properties Company Polylactic acid-containing resin compositions and films

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5777913B2 (ja) 2011-03-24 2015-09-09 日東電工株式会社 剥離ライナーの製造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008274196A (ja) * 2007-05-07 2008-11-13 Sony Chemical & Information Device Corp 異方導電性接着剤フィルム及び異方導電性接着剤フィルムの製造方法
WO2010088067A1 (en) 2009-01-30 2010-08-05 3M Innovative Properties Company Polylactic acid-containing resin compositions and films
US9090771B2 (en) 2009-01-30 2015-07-28 3M Innovative Properties Company Release film formed from polylactic acid-containing resin
US9527972B2 (en) 2009-01-30 2016-12-27 3M Innovative Properties Company Release film formed from polylactic acid-containing resin

Also Published As

Publication number Publication date
JP4214254B2 (ja) 2009-01-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20130034673A1 (en) Heat shrinkable polyester film, method for producing same, and packaged body
JP4200406B2 (ja) 離型フィルムの製造方法
JP4200405B2 (ja) 離型フィルムの製造方法
JP2010189536A (ja) ポリ乳酸系フィルム
JP4214254B2 (ja) 離型フィルムの製造方法
JP4375763B2 (ja) ポリ乳酸系離型フィルム
JP2001501648A (ja) 改善された滑り特性を有し、二軸方向に伸長された生分解可能な堆肥化し得るフィルム
JP2004331904A (ja) 乳酸系樹脂粘着テープまたは粘着ラベル
JP4375764B2 (ja) 芳香族ポリエステル樹脂系離型フィルム
JP2000238125A (ja) 脂肪族ポリエステル系フィルム
JP3206747B2 (ja) 脂肪族ポリエステル系フィルム
JP2007106996A (ja) ラップフィルムおよびその製造方法
JP4378575B2 (ja) 粘着テープの製造方法
JP2002506755A (ja) 少なくとも2層で作られていて向上した接合特性を有する熱可塑性ポリエステルアミドフィルム、それの製造方法およびそれの使用
JP3759395B2 (ja) 熱収縮性ポリ乳酸系二軸延伸フィルム
JP3797185B2 (ja) 剥離性積層フィルムおよびそれを用いたセラミックグリーンシート用工程フィルム
JP2010126539A (ja) 二軸延伸フィルム
JP2000238128A (ja) 脂肪族ポリエステル系フィルム
JP2007131868A (ja) 熱収縮フィルム
JP2000037771A (ja) 脂肪族ポリエステル系二軸延伸フィルム
JP2004359948A (ja) 成形用二軸延伸ポリ乳酸フィルムおよび容器
JP2000103879A (ja) 脂肪族ポリエステル二軸延伸フィルム
JP3471151B2 (ja) 離型フィルム
JP2000238123A (ja) 脂肪族ポリエステル系フィルム
JP2000281813A (ja) 脂肪族ポリエステル系フィルム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060330

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080612

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080808

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081002

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081015

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111114

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111114

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121114

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121114

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131114

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees