JP2000279859A - 湿式溶剤塗装ブースと粉体塗装ブースの兼用型塗装ブース - Google Patents

湿式溶剤塗装ブースと粉体塗装ブースの兼用型塗装ブース

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JP2000279859A
JP2000279859A JP11124623A JP12462399A JP2000279859A JP 2000279859 A JP2000279859 A JP 2000279859A JP 11124623 A JP11124623 A JP 11124623A JP 12462399 A JP12462399 A JP 12462399A JP 2000279859 A JP2000279859 A JP 2000279859A
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booth
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被塗装物に所要の塗料を塗布する場合、塗布
される塗料に応じてプッシュ・プル型湿式溶剤塗装ブー
ス、前面開放型湿式溶剤塗装ブース、プッシュ・プル型
粉体塗装ブース及び前面開放型粉体塗装ブース等の各種
の塗装ブースが必要となる。 【解決手段】 空気清浄室下部及び粉体塗料回収用ダク
トに隣接して設けられた空気切替板と、被塗装物の下面
より間隔をあけて溶剤塗料洗浄水捕集タンクに設けられ
たエアーブロー、又はバイブレータを有する傾斜板と、
該塗装ブースの上部に設けられた熱風ノズルとにより、
プッシュ・プル型湿式溶剤塗装ブースとして使用する場
合、排気が空気清浄室側に導かれ、プッシュ・プル型粉
体塗装ブースとして使用する場合、空気が粉体塗料回収
用ダクト側に導かれる湿式溶剤塗装ブースと粉体塗装ブ
ースとの兼用型塗装ブース。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、湿式溶剤塗装ブ
ースと粉体塗装ブースの兼用型塗装ブースに関し、更に
詳しくは空気清浄室下部及び粉体塗料回収用ダクトに隣
接して設けられた空気切替板と、被塗装物の下面より間
隔をあけて溶剤塗料洗浄水捕集タンクに設けられたエア
ーブロー、又はバイブレータを有する傾斜板と、該塗装
ブースの上部に設けられた熱風ノズルとにより、プッシ
ュ・プル型湿式溶剤塗装ブースとして使用する場合、排
気が空気清浄室側に導かれ、プッシュ・プル型粉体塗装
ブースとして使用する場合、空気が粉体塗料回収用ダク
ト側に導かれる湿式溶剤塗装ブースと粉体塗装ブースと
の兼用型塗装ブースに関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】(1)被塗装物に所要
の塗料を塗布する場合、塗布される塗料に応じてプッシ
ュ・プル型湿式溶剤塗装ブース、前面開放型湿式溶剤塗
装ブース、プッシュ・プル型粉体塗装ブース及び前面開
放型粉体塗装ブース等の各種の塗装ブースが必要とな
る。
【0003】(2)そこで、被塗装物や塗布される塗料
の種類に応じて、数種類の塗装ブースを専用方式が実施
されている。しかし、公知の装置に於いては、被塗装物
や塗布される塗料の種類により、確実に該被塗装物に所
望の塗料が塗装されない事が多い。
【0004】(3)そして、塗装ブース内で飛散する塗
料のオーバ・ミストを完全に制御して塗料ミスト捕集タ
ンク内で回収する事は困難であった。
【0005】(4)粉体塗料を使用する塗装ブース内に
於て、該粉体塗料が一旦濡れるとその乾燥工程が極めて
厄介となる。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の要旨
は、ダンパーを有する給気ブースと、その下部に整流板
を介して一体に設けられた塗装ブースと、該塗装ブース
の下部に設けられたミスト洗浄水兼塗料ミスト捕集タン
クと、フィルタ、エリミネータ、散水ノズルとを有し、
該塗装ブースの排気側に設けられた空気清浄室と、該空
気清浄室の上部でそれから分離して設けられた排気ファ
ンを有する排気部と、該塗装ブースの上部で、該ウオー
ター・カーテン面に水が流れる機構と、ウオーター・カ
ーテンに熱風を供給する熱風発生機と、該塗装ブース下
部からその外側に延長する様に設けられた溶剤塗料ミス
ト洗浄水兼塗料ミスト捕集タンクと、該塗装ブース下部
で、且つ、該溶剤塗料ミスト洗浄水兼塗料ミスト捕集タ
ンクに近接して設けられた粉体塗料排気口と、該塗装ブ
ース内下部に枢着され、該空気清浄室又は該粉体塗料排
気口とを開閉する空気切替板と、該塗装ブース内下部に
枢着され、該溶剤塗料ミスト洗浄水兼塗料ミスト捕集タ
ンクの上部に傾斜板と、該粉体塗料排気口に一端が接続
され、且つ、他端が粉体塗料集塵機に接続された粉体塗
料排気ダクトと、該溶剤塗料洗浄水捕集タンクに一端が
接続され、且つ、ポンプを介して該散水ノズルに接続さ
れた水循環部とから成り、湿式溶剤塗装ブースとして使
用する場合は、該空気切替板、又は閉鎖板により該粉体
塗料排気口を閉鎖して該空気清浄室内を経て排気し、且
つ、粉体塗装ブースとて使用する場合は、該空気切替板
により該空気清浄室の下端を閉鎖し、又は粉体排気口の
閉鎖板を開放して排気を該粉体塗料排気口から該粉体塗
料排気ダクトと該粉体塗料集塵機を経て排気する事を特
徴とする湿式溶剤塗装ブースと粉体塗装ブースとの兼用
プッシュ・プル型塗装ブースである。
【0007】この発明の第2の要旨は、塗装ブースと、
該塗装ブースの下部に設けられたミスト洗浄水兼ミスト
捕集タンクと、フィルタ、エリミネータ、ミスト洗浄部
とを有し、該塗装ブースの排気側に設けられた空気清浄
室と、該空気清浄室の上部でそれから分離して設けられ
た排気ファンを有する排気部と、該排気ファンに接続さ
れた排気ダクトと、該塗装ブース下部裏側に設けられた
粉体回収ダクトと、該塗装ブースと分離して設けられた
排気ファンを有する粉体回収部と、該空気清浄室下部及
び該粉体回収部に隣接して設けられた空気切替板とから
成り、前面開放型湿式塗装ブースとして使用する場合、
排気が該空気清浄室側に排気され、且つ、前面開放型粉
体塗装ブースとして使用する場合、空気の流れが該粉体
回収ダクト側に流れる構成となっている前面開放型湿式
溶剤塗装ブースと粉体塗装ブースとの兼用型塗装ブース
である。
【0008】この発明の第3の要旨は、該プッシュ・プ
ル型湿式溶剤塗装ブース、該前面開放型湿式溶剤塗装ブ
ース、該プッシュ・プル型粉体塗装ブース及び該前面開
放型粉体塗装ブースの該各塗装ブース内に於て、該被塗
装物の下面より間隔をあけて該溶剤塗料洗浄水捕集タン
クとバイブレータを有する傾斜板を設け、該塗装ブース
の上部に熱風ノズルを設け、該湿式溶剤塗装ブースとし
て使用する場合、該被塗装物への塗装を実施する際にオ
ーバー・スプレーされた塗料ミストは前面のウオーター
・カーテン面に飛散し、該ウオーター・カーテンにより
捕集されるものと該被塗装物の下方向に落下するものが
あり、該塗料ミストを該傾斜板の上部より水を噴務、又
は水を流して該ミスト洗浄水兼塗料ミスト捕集タンク内
に流入させ、該粉体塗装ブースとして使用する場合、空
中に浮遊する粉体塗料ミストを該粉体回収用ダクトに直
接吸収させて回収し、該傾斜板上に落下した粉体塗料は
上部にエアーブロー、又は下面にバイブレーターを取付
けた該傾斜板の傾斜に沿って落下粉体塗料を移動させ、
更に風向切替板に沿って該粉体塗料回収用ダクトを経て
該粉体塗料集塵機により回収する事を特徴とする垂直送
風流を有する塗装ブースである。
【0009】この発明の第4の要旨は、該プッシュ・プ
ル型湿式溶剤塗装ブース、又は該前面開放型湿式溶剤塗
装ブースの該各塗装ブース内の該前面ウオーター・カー
テンの上部に熱風ノズルを設け、該排気ファンの後部に
熱風発生機を設けて成り、該プッシュ・プル型湿式溶剤
塗装ブース、又は該前面開放型湿式溶剤塗装ブースとし
て使用後、更に該粉体塗装ブースとして使用する場合、
該前面ウオーター・カーテン及び該下部傾斜板の水滴と
水膜とを、該熱風発生機の熱風により乾燥させ、該熱風
を循環させ、一部を排気させる事と特徴とする垂直送風
流を有する塗装ブースである。
【0010】この発明の第5の要旨は、該熱風発生機が
焼付乾燥炉、水切乾燥炉の排熱を直接又は間接的に利用
する事を特徴とする垂直送風流を有するプッシュ・プル
型塗装ブースである。
【0011】
【発明の作用】従って、この発明に係る空気清浄室下部
及び粉体回収用ダクトに隣接して設けられた空気切替板
と、被塗装物の下面より間隔をあけて溶剤塗料洗浄水捕
集タンクに設けられたにバイブレータを有する傾斜板
と、該塗装ブースの上部に設けられた熱風ノズルとによ
り、ブッシュ・プル型湿式溶剤塗装ブースとして使用す
る場合、排気が空気清浄室側に導かれ、プッシュ・プル
型粉体塗装ブースとして使用する場合、空気が粉体塗料
回収用ダクト側に導かれる湿式溶剤塗装ブースと粉体塗
装ブースとの兼用型塗装ブースにするものである。
【0012】
【実施例】この出願明細書の特許請求の範囲の請求項1
記載の発明に係る湿式溶剤塗装ブースと粉体塗装ブース
との兼用プッシュ・プル型塗装ブースの実施例を図面に
ついて説明する。図1〜5に於て、請求項1記載のプッ
シュ・プル型塗装ブース10は、所要容積を有する塗装
ブース30と、その上部に一体に設けられたダンパー2
2を有する給気ブース20と、該給気ブース20と該塗
装ブース30とを区画する整流板34(該給気ブース2
0の底板と該塗装ブース30との天井パネルに対応)
と、該塗装ブース30の下部からその外側に延長する様
に設けられたミスト洗浄水兼塗料ミスト捕集タンク40
及び該塗装ブース30の排気側に設けられた空気清浄室
50とから成り、該ダンパー22を給気ファン62aと
を介して給気部62に接続する。
【0013】該空気清浄室フィルタ50内の上部に、フ
ィルタ52、その下部にエリミネータ54、その下部に
散水ノズル56の順序で設け、該空気清浄室50の上部
でそれから分離して設けられた排気ファン58aを有す
る排気部58を設ける。
【0014】該塗装ブース30の下部で、且つ、該溶剤
塗料ミスト洗浄水兼塗料ミスト捕集タンク40に近接し
て粉体塗料排気口30aを形成し、該粉体塗料排気口3
0aに粉体塗料回収用ダクト64の一端を接続し、その
他端を粉体塗料集塵機72に接続する。
【0015】該給気ブース20内で該塗装ブース30内
の該空気清浄室50よりに熱風供給パイプ60を貫通し
て垂直に設け、該熱風供給パイプ60の上端を熱風発生
機74に接続し、又はに熱交換機76(水切乾燥炉、焼
付き乾燥炉等)に接続する。該熱風供給パイプ60の下
端を該整流板34を貫通して該塗装ブース30内に導
き、該熱風供給パイプ60の熱風吹出口60aを、該空
気清浄室50の内側板50aのウオーター・カーテン5
0bの上部に近隣に配置し、粉体塗装の前処理として該
熱風発生機74からの熱風を吹付けて該ウオーター・カ
ーテン50bの水を乾燥させる。
【0016】該塗装ブース30内下部に、該空気清浄室
50と該粉体塗料排気口30aとを開閉する空気切替板
68の上端を枢着し、該塗装ブース30内の中間部より
該空気清浄室50の該粉体塗料排気口30aに、該溶剤
塗料ミスト洗浄水兼塗料ミスト捕集タンク40の溶剤塗
料洗浄水捕集口40aを開閉する傾斜閉鎖板70を摺動
自在に設ける。
【0017】該溶剤塗料洗浄水捕集タンク40をポンプ
78aを介して該空気清浄室50内上部に臨む他の散水
ノズル56aに接続して水循環部78とする。
【0018】該塗装ブース30の前板30aに対応する
後板30bの下端30cは、該塗装ブース30の地面3
0dに接近する箇所から外側に向かって部分的に湾曲
し、上部から落下する排気層流を該空気清浄室50内に
効果的に導びける様にする。
【0019】被塗装物Wを塗装するために、湿式溶剤塗
装ブースとして使用する場合は、該空気切替板68によ
り該粉体塗料排気口30aを閉鎖して該空気清浄室50
内を経て排気し、且つ、粉体塗装ブースとて使用する場
合は、該空気切替板68により該空気清浄室50の下端
を閉鎖して排気を該粉体塗料排気口30aから該粉体塗
料回収用ダクト64と該粉体塗料集塵機72を経て排気
する構成とする。
【0020】図6〜8に於て、請求項2記載の前面開放
型湿式溶剤塗装ブースと粉体塗装ブースとの兼用型塗装
ブース30を説明する。該塗装ブース30は、その下部
からその外側(排気)に延長する様にミスト洗浄水兼塗
料ミスト捕集タンク40を設け、該塗装ブース30の右
側に(排気側)に、上部から下部に向かってフィルタ5
2、エリミネータ54、散水ノズル56の順序で設けた
空気清浄室50を一体に設ける。
【0021】そして、該空気清浄室50の上部に、それ
と独立して排気ファン58aを有する排気部58を設
け、該排気部58を該粉体回収用ダクト64を介して粉
体塗料集塵機72に接続する。
【0022】請求項3記載の垂直送風流を有する塗装ブ
ース30は、該プッシュ・プル型湿式溶剤塗装ブース、
該前面開放型湿式溶剤塗装ブース、該プッシュ・プル型
粉体塗装ブース及び該前面開放型粉体塗装ブースとして
使用するものである。
【0023】該塗装ブース30内で塗装ガンGより被塗
装物Wへ塗装する際に、オーバー・スプレーされた塗料
ミストは、前面のウオーター・カーテン50bに飛散
し、該ウオーター・カーテン50bにより捕集されるも
のと、該被塗装物Wの下方向に落下するものとがあり、
該塗料ミストを該傾斜閉鎖板70の上部の散水ノズル5
6aより水を噴務、又は水を流して該ミスト洗浄水兼塗
料ミスト捕集タンク40内に流入させる構成とする。
【0024】該粉体塗装ブース30として使用する場
合、該塗装ブース30内で被塗装物Wに向かってスプレ
ー・ガンGからスプレーされた浮遊粉体(塗料のオーバ
・ミスト)が、該粉体回収用ダクト64から直接吸収さ
せて回収し、該傾斜板70上に落下した粉体塗料は上部
にエアーブロー70a、又は下面のバイブレーター70
bを取付けた該傾斜板70の傾斜に沿って落下粉体塗料
を移動させ、更に該風向切替板68に沿い、該粉体塗料
回収用ダクト64を経て該粉体塗料集塵機72に回収す
る。
【0025】該粉体塗料排気口30aに該塗装ブース3
0を前面開放型湿式溶剤体塗装ブースとして使用する場
合は、排気が該空気清浄室50側に排気され、且つ、前
面開放型粉体塗装ブースとして使用する場合は、空気の
流れが該粉体回収ダクト64側に流れる構成となってい
る前面開放型湿式溶剤塗装ブースと粉体塗装ブースとの
兼用型塗装ブースであり、該粉体塗料回収用ダクト64
を粉体塗料集塵機72に接続する
【0026】請求項4に於て、該プッシュ・プル型湿式
溶剤塗装ブース、又は該前面開放型湿式溶剤塗装ブース
の該各塗装ブース30内の該前面ウオーター・カーテン
50bの上部に熱風吹出口60aを設け、該排気ファン
の後部に熱風発生機74を設け、該プッシュ・プル型溶
剤塗装ブース、又は該前面開放型溶剤塗装ブースとして
使用後、更に該粉体塗装ブースとして使用する場合、該
前面ウオーター・カーテン50b及び該下部傾斜板70
の水滴と水膜とを、該熱風発生機74の熱風により乾燥
させ、該熱風は循環式として一部を排気させる垂直送風
流を有する塗装ブースである。
【0027】請求項5に於て、該熱風発生機74、又は
熱交換機76(水切乾燥炉、焼付き乾燥炉等)に接続し
たものであるから、焼付乾燥炉、水切乾燥炉の排熱を直
接又は間接的に利用する事が可能となった垂直送風流を
有するプッシュ・プル型塗装ブースである。
【0028】
【発明の効果】(1)請求項1記載の湿式溶剤塗装ブー
スと粉体塗装ブースとの兼用プッシュ・プル型塗装ブー
スに於ては、プッシュ・プル型湿式溶剤塗装ブースとし
て使用する場合、空気清浄室50下部及び粉体塗料回収
用ダクト64に隣接して設けられた空気切替板68によ
り、排気が空気清浄室50に排気され、プッシュ・プル
型粉体塗装ブースとして使用する場合、空気の流れが粉
体塗料回収用ダクト64に流れる構成となっているの
で、湿式溶剤塗装ブースと粉体塗装ブースとの兼用型塗
装ブースとする事が可能となるから、該湿式溶剤塗装ブ
ースと該粉体塗装ブースと別々に設ける必要がなくな
り、極めて経済的である。
【0029】(2)従って、前面開放型湿式溶剤塗装ブ
ースの場合、空気切替板68により、排気が空気清浄室
50に排気され、前面開放型粉体塗装ブースの場合、空
気の流れが粉体塗料回収用ダクト64側に流れる構成と
なっており、兼用型塗装ブースとなるので、極めて効果
的となる。
【0030】(3)そして、プッシュ・プル型湿式溶剤
塗装ブースとして使用する場合、被塗装物へのオーバー
・スプレーされた塗料ミストは、前面ウオーター・カー
テン50bに飛散し、それにより捕集されるものと、被
塗装物の下方に落下するものとがあり、この塗料ミスト
を下部傾斜板70に水を噴霧、又は流して捕集タンク4
0内に流入させる。粉体塗装ブースとして使用する場
合、空中に浮遊する粉体ミストは、粉体塗料回収用ダク
ト64に直接吸収されて回収され、下部傾斜板70上に
落下した粉体は、エアーブロー70a、又はバイブレー
ター70bにより空気切替板68を経て排気され、粉体
塗料回収用ダクト64を介して回収されるので効率的と
なる。
【0031】(4)プッシュ・プル型湿式溶剤塗装ブー
ス、又は前面開放型湿式溶剤塗装ブースとして使用した
後、粉体塗装ブースとして使用する場合には、前面のウ
オーターカーテン50b及び下部傾斜板70に水滴及び
水膜が生ずるので、水分除去する必要があり、前面ウオ
ーターカーテン50bの上部に熱風吹出口60aを設
け、湿式塗装ブースの排気ファン58aの後部に設けら
れた熱風発生機74の熱風により前面ウオーターカーテ
ン50bを乾燥させ、同時にその熱風を給気ブース20
より給気し、下部傾斜板70面を乾燥させ、熱風は一部
循環式として排気し、省エネルギー型とし、その後粉体
ブースとして使用されるので工程を大幅に短縮可能とな
る。
【0032】(5)熱源として焼付乾燥炉、水切乾燥炉
の排熱を直接又は間接的に利用する事が可能となり、又
は単独に熱風発生機74を設ける事も可能で、該溶剤塗
料ミスト洗浄水兼塗料ミスト捕集タンク40の溶剤塗料
ミスト及び回収出来なかった微量の粉体塗料の処理法と
して凝集剤により沈殿又は浮上させて処理可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る請求項1記載の垂直送風流を有
するプッシュ・プル型塗装ブースの実施例の一部省略平
面略図である。
【図2】図1の正面略図である。
【図3】図1、2のプッシュ・プル型塗装ブースの一部
断面系統略図である。
【図4】図3に於て、塗装を実施している状態を示す一
部省略拡大断面略図である。
【図5】図4の他の実施例を示す縦断面略図である。
【図6】前面開放型溶剤塗装ブースの実施例の一部省略
平面略図である。
【図7】図6の正面略図である。
【図8】図7に於て、塗装を実施している状態を示す一
部省略拡大断面略図である。
【符号の説明】
10・・・プッシュ・プル型塗装ブース; 20・・・給気ブース; 22・・・ダンパー; 30・・・塗装ブース; 34・・・整流板; 40・・・ミスト洗浄水兼塗料ミスト捕集タンク; 50・・・空気清浄室; 58・・・排気部; 62・・・給気部; 64・・・粉体回収用ダクト; 68・・・風向切替板; 70・・・傾斜板; 70a・・・エアーブロー; 70b・・・バイブレーター; 72・・・粉体塗料集塵機; G・・・塗装ガン; W・・・被塗装物。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ダンパーを有する給気ブースと、その下部
    に整流板を介して一体に設けられた塗装ブースと;該塗
    装ブースの下部に設けられたミスト洗浄水兼塗料ミスト
    捕集タンクと;内側上部にフィルタと、エリミネータ
    と、散水ノズルとを設け、該塗装ブースの排気側に設け
    られた空気清浄室と;該空気清浄室の上部でそれから分
    離して設けられた排気ファンを有する排気部と;該塗装
    ブースの上部で、該ウオーターカーテンに水を流す機構
    と、ウオーターカーテンに熱風を供給する熱風発生機
    と;該塗装ブース下部からその外側に延長する様に設け
    られた溶剤塗料ミスト洗浄水兼塗料ミスト捕集タンク
    と;該塗装ブース下部で、且つ、該溶剤塗料ミスト洗浄
    水兼塗料ミスト捕集タンクに近接して設けられた粉体塗
    料排気口と;該塗装ブース内下部に枢着され、該空気清
    浄室又は該粉体塗料排気口とを開閉する空気切替板と;
    該塗装ブース内下部に枢着され、該溶剤塗料ミスト洗浄
    水兼塗料ミスト捕集タンクの溶剤塗料洗浄水捕集口と、
    該粉体塗料排気口とを閉鎖する閉鎖板と;該粉体塗料排
    気口に一端が接続され、且つ、他端が粉体塗料集塵機に
    接続された粉体塗料排気ダクトと;該溶剤塗料洗浄水捕
    集タンクに一端が接続され、且つ、ポンプを介して該散
    水ノズルに接続された水循環部とから成り;湿式溶剤塗
    装ブースとして使用する場合は、該空気切替板及び該閉
    鎖板により該粉体塗料排気口を閉鎖して該空気清浄室内
    を経て排気し、且つ、粉体塗装ブースとて使用する場合
    は、該空気切替板により該空気清浄室の下端を閉鎖し、
    又は粉体排出口閉鎖板を開放して排気を該粉体塗料排気
    口から該粉体塗料排気ダクトと、該粉体塗料集塵機とを
    経て排気する事を特徴とする湿式溶剤塗装ブースと粉体
    塗装ブースとの兼用プッシュ・プル型塗装ブース。
  2. 【請求項2】塗装ブースと、該塗装ブースの下部に設け
    られたミスト洗浄水兼ミスト捕集タンクと、フィルタ、
    エリミネータ、ミスト洗浄部とを有し、該塗装ブースの
    排気側に設けられた空気清浄室と、該空気清浄室の上部
    でそれから分離して設けられた排気ファンを有する排気
    部と、該排気ファンに接続された排気ダクトと;該塗装
    ブース下部裏側に設けられた粉体回収ダクトと;該塗装
    ブースと分離して設けられた排気ファンを有する粉体回
    収部と;該空気清浄室下部及び該粉体回収部に隣接して
    設けられた空気切替板とから成り;前面開放型湿式溶剤
    体塗装ブースとして使用する場合、該空気切替板及び該
    閉鎖板により該粉体塗料排気口を閉鎖して排気が該空気
    清浄室側に排気され、且つ、前面開放型粉体塗装ブース
    として使用する場合、該空気切替板により該空気清浄室
    の下端を閉鎖し、且つ、該塗料排気口を開放して該空気
    の流れが該粉体回収ダクト側に流れる構成となっている
    前面開放型湿式溶剤塗装ブースと粉体塗装ブースとの兼
    用型塗装ブース。
  3. 【請求項3】該プッシュ・プル型湿式溶剤塗装ブース、
    該前面開放型湿式溶剤塗装ブース、該ブッシュ・プル型
    粉体塗装ブース及び該前面開放型粉体塗装ブースの該各
    塗装ブース内に於て;該被塗装物の下面より間隔をあけ
    て該溶剤塗料洗浄水捕集タンクの上部に傾斜板を設け、
    該塗装ブースの上部から下面方向にウオーター・カーテ
    ンを設け、該湿式溶剤塗装ブースとして使用する場合、
    該被塗装物への塗装を実施する際にオーバー・スプレー
    された塗料ミストは、前面のウオーター・カーテンに飛
    散し、該ウオーター・カーテンにより捕集されるものと
    該被塗装物の下方向に落下するものとがあり、該塗料ミ
    ストを該傾斜板の上部より水を噴務、又は水を流して該
    ミスト洗浄水兼塗料ミスト捕集タンク内に流入させる該
    粉体塗装ブースとして使用する場合、空中に浮遊する粉
    体塗料ミストを該粉体回収用ダクトに直接吸収させて回
    収し、該傾斜板上に落下した粉体塗料は上部にエアーブ
    ロー、又は下面にバイブレーターを取付けた該傾斜板の
    傾斜に沿って落下粉体塗料を移動させ、更に風向切替板
    に沿って該粉体塗料排気ダクトを経て該粉体塗料集塵機
    により回収する事を特徴とする請求項1及び2記載の垂
    直送風流を有する塗装ブース。
  4. 【請求項4】該プッシュ・プル型湿式溶剤塗装ブース、
    又は該前面開放型湿式溶剤塗装ブースの該各塗装ブース
    内の該前面ウオーター・カーテンの上部に熱風ノズルを
    設け、該排気ファンの後部に熱風発生機を設け、該プッ
    シュ・プル型溶剤塗装ブース、又は該前面開放型溶剤塗
    装ブースとして使用後、更に該粉体塗装ブースとして使
    用する場合、該前面ウオーター・カーテン及び該下部傾
    斜板の水滴と水膜とを、該熱風発生機の熱風により乾燥
    させ、該熱風は循環式として一部を排気させる事を特徴
    とする請求項1、2及び3記載の垂直送風流を有する塗
    装ブース。
  5. 【請求項5】該熱風発生機が焼付乾燥炉、水切乾燥炉の
    排熱を直接又は間接的に利用する事を特徴とする請求項
    4記載の垂直送風流を有するプッシュ・プル型塗装ブー
    ス。
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