JP2000279169A - ポリヌクレオチド分離方法および装置 - Google Patents
ポリヌクレオチド分離方法および装置Info
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Abstract
に特定の塩基配列を有するプローブを固定し、これに試
料溶液中相補性のあるポリヌクレオチドを結合させると
ともに、前記基板上の独立した領域のそれぞれの領域の
部分を順次温度をあげた後温度を下げて溶液を回収する
ことによりそれぞれのプローブに対応するポリヌクレオ
チドを分離して得る。
Description
を持ったポリヌクレオチドの混合試料あるいは細胞より
特定の塩基配列を持つポリヌクレオチドのみを選択的に
分離回収する方法および装置に関する。
に検出するために使用されるものの一つにDNAチップ
がある。これは半導体微細加工技術で用いられるマイク
ロパターニングの技術とDNAの相補性とを利用したも
のである。基板上の2次元に領域分割された各領域上
に、様々な配列を持つ塩基長8−9程度のプローブとし
ての一本鎖のオリゴヌクレオチドをそれぞれ固定してお
き、この基板上にDNAを含む試料溶液を滴下して、基
板上の各領域のプローブと結合させ、この結合の際、同
時に蛍光色素を結合させることにより、このプローブと
試料溶液中のDNAとの結合の程度を光学的に観測する
ことで試料溶液中のDNAの塩基配列を解析する。
ド(DNAまたはRNA)を固相に捕捉する方法は、た
とえば、米国特許4,446,237に開示されてい
る。この方法では、特定のオリゴヌクレオチドを含む溶
液を加熱し、オリゴヌクレオチドを変性させて一本鎖と
した後、これを、ニトロセルロース膜表面に固定する。
また、プローブとしての特定のオリゴヌクレオチドを固
相に捕捉する他の方法は、S R Rasmussen et al, Analy
tical Biochemistry 198, 128〜142(1991)に記載されて
いる。この方法では、オリゴヌクレオチドの5’末端の
リン酸基を1−メチルイミダゾールと1−エチル−3−
(3−ジメチルアミノプロピル)−カルボジイミドを用
いて活性化し、2級アミンを導入したポリスチレンマイ
クロプレートの表面に固定する。この方法では2級アミ
ンと活性化した5’末端のリン酸基が反応するのでオリ
ゴヌクレオチドの5’末端側がマイクロプレート表面に
共有結合で固定される。
ゴヌクレオチドが膜表面に固定されていれば、これと相
補性のあるポリヌクレオチド(DNAまたはRNA)を
選択的にこれに結合させることができるから、試料溶液
中に含まれるポリヌクレオチドを解析することができる
のであり、DNAチップはこの考え方を基礎としたもの
である。
ヌクレオチドを、チップ上に固定されたプローブによっ
て捕獲し、次にチップ全体を加熱し熱変性によって捕獲
されたプローブ上のポリヌクレオチドをチップから分取
する手法に関しては、すでに米国特許5,607,64
6に岡野らが報告している。
動の速度差を用いて、特定のポリヌクレオチドを選択的
に分離回収しようとすることも広く行われている。
DNAチップによる遺伝子解析技術は、基板上に形成さ
れた長さが8−9塩基ほどのプローブ(特定の一本鎖オ
リゴヌクレオチド)と試料溶液中のポリヌクレオチド
(DNAあるいはRNA)の一本鎖ポリヌクレオチドと
を相補的に結合させることにより捕獲し、観察する技術
であり、基板上のプローブに捕獲されたDNAあるいは
RNA一本鎖ポリヌクレオチドをさらに選択的に基板上
から分離し回収することについては考慮されていなかっ
た。
オチドを細胞から直接的に抽出することは考えられてい
なかった。
では、ポリヌクレオチドの移動度は互いに相対的なもの
であり泳動条件の変化によって変動してしまい、分離回
収された試料溶液成分の同定が必要であった。また拡散
により泳動中のポリヌクレオチドが互いに混ざってしま
う可能性があり、正確に極微量のポリヌクレオチドを分
離、精製することは困難であった。
装置は特定の塩基配列を持つ微量のポリヌクレオチド
(DNAあるいはRNA)を高精度、高速に選択的に分
離、回収する方法および手段を提供することを目的とす
る。
成するため、基板上の分割された表面の各領域をそれぞ
れ異なる塩基配列のプローブ(特定のオリゴヌクレオチ
ド)で修飾し、該プローブに試料溶液中のポリヌクレオ
チド(DNAあるいはRNA)を結合させ、次いで、基
板の特定の領域のみを選択的に加熱して、前記プローブ
に相補的に結合しているポリヌクレオチドのみを該プロ
ーブから遊離させることにより、試料溶液中から希望す
るポリヌクレオチドのみを選択的に分離、回収すること
を提案するものである。
分離方法および装置が遺伝子の解析および選択的な回収
処理の中で占める位置を説明するための遺伝子処理のフ
ロー図である。801および802は準備過程であり、
それぞれ、検体細胞導入および検体液体導入の過程であ
る。本発明は細胞自体を検体とする場合および体液を検
体とする場合のいずれにも対応できる。803は細胞内
から細胞の内容物を抽出する過程である。804はPC
R増幅の過程であり、分取したいポリヌクレオチドの濃
度の薄いときは実行される。805は本発明の特徴的な
過程であり、複数の独立した領域に試料成分を固定する
過程である。806は固定された試料成分の状況を観察
解析する過程である。807は独立した領域から試料成
分を分離して回収する過程である。
は、複数の独立した領域に試料成分を固定する過程をも
つことと、この領域からそれぞれの成分を分離して回収
することとにより、効率的な分取が可能となる。
ある。1は基板であり、その表面に分離、回収したい標
的ポリヌクレオチドを捕獲固定する。13は基板ベース
である。14は標的ポリヌクレオチド捕獲領域であり、
基板ベース13の表面に光露光技術により1ミクロン四
方程度に分割され、2次元に展開されている。この標的
ポリヌクレオチド捕獲領域14の表面には、各領域ごと
に配列の異なる塩基長8−9塩基程度のプローブ(一本
鎖オリゴヌクレオチド)が複数本結合している。このプ
ローブは試料溶液中の標的ポリヌクレオチドと相補性の
あるオリゴヌクレオチドである。したがって、標的ポリ
ヌクレオチド捕獲領域14の面に試料溶液が来ると、プ
ローブと標的ポリヌクレオチドとが結合する。すなわ
ち、標的ポリヌクレオチドがプローブに捕獲される。そ
して、プローブと標的ポリヌクレオチドとが結合すると
き蛍光色素が同時に結合するものとされている。31は
ヒーターであり、基板1の背面に設けられ、基板1の全
体の表面を室温程度から95℃程度まで加熱することが
出来る。15は対物レンズである。前記基板1は対物レ
ンズ15の光軸に対して垂直に配置されている。16は
蛍光観察用光源、17は集束光照射用赤外レーザー光源
であり、光源のそれぞれは対物レンズ15の光軸に対し
て垂直に配置される。181,182はそれぞれダイク
ロイックミラーであり、対物レンズ15の光軸とそれぞ
れの光源16、17の光軸とが交わる位置に配置され
て、光源16、17から照射された光を対物レンズ15
に誘導する。また、ここで用いられる光源16の光、蛍
光色素の発する蛍光、光源17の光の波長は互いに異な
っているものを用いることが望ましい。151はバンド
パスフィルターであり、光源16の光はこれを通過する
ことにより前記蛍光色素を励起するのに適当な波長に絞
られる。対物レンズ15に誘導された励起光は集光さ
れ、基板1上に捕獲、固定された標的ポリヌクレオチド
とともに結合した蛍光色素を励起する。励起された蛍光
色素は、基板上の各領域のプローブに捕獲された標的ポ
リヌクレオチドの量に比例した強度の蛍光を発する。1
83はミラーであり、前記標的ポリヌクレオチドの量に
比例した強度で発生された蛍光が再び対物レンズ15を
介して集められた光を反射する。152はエミッション
フィルターであり、検出したい蛍光の波長域の光のみを
選択的に透過させるものである。191は検出器であ
り、エミッションフィルター152を透過した蛍光の強
度を検出する。
相対的に動かして、基板1の表面を対物レンズ15に誘
導された励起光によって順次スキャンして、蛍光色素が
発する蛍光強度の空間的な分布を蛍光像より知ることに
より、基板に固定されたプローブに捕獲された試料溶液
中の標的ポリヌクレオチドの量の空間的な分布を蛍光像
として得ることができる。ここで標的ポリヌクレオチド
の蛍光を観察する場合に用いる励起光は、標的ポリヌク
レオチドとともに結合した蛍光色素を励起する場合には
可視領域の波長の光で蛍光を発する蛍光色素を用いるこ
とが望ましい。標的ポリヌクレオチドとともに結合した
蛍光色素による発光に代えて、標的ポリヌクレオチドの
自家蛍光を観察することができる。この場合には励起光
の波長として280nmから400nmの近紫外波長領
域を用いることが望ましい。
より、温度上昇の割合に応じて減少する。これを利用し
て、本実施例では基板上の標的ポリヌクレオチド捕獲領
域の局所的な温度上昇を計測することができる。図2で
示した装置では、検出器191で検出した標的ポリヌク
レオチドとともに結合した蛍光色素の蛍光強度の変化
を、解析装置192で蛍光強度変化の温度依存性をもと
に解析し、標的ポリヌクレオチド捕獲領域の温度を見積
もることができる。
は、ダイクロイックミラー182により下方に反射さ
れ、対物レンズ15により集光され、基板1上に形成さ
れた標的ポリヌクレオチド捕獲領域14に照射される。
標的ポリヌクレオチド捕獲領域14では基板1の上に形
成された薄膜層あるいは微粒子層が赤外光を吸収し、熱
を発生するので試料溶液中の局所的な温度を上昇させる
ことができる。対物レンズ15によって基板1表面で集
束されるレーザー光源からの集束光の集束位置は、対物
レンズ15を移動させるか、あるいは基板1を移動させ
ることによって任意に決定できる。また捕獲されている
標的ポリヌクレオチドの損傷を避けるため、標的ポリヌ
クレオチドが吸収を持つ波長領域の光を用いないことが
望ましい。たとえば波長800nm以上の近赤外光、波
長400nm以上の可視光を用いるのがよい。
クレオチドは、プローブなどの他の一本鎖ポリヌクレオ
チドと相補的関係がある時、水素結合による塩基対を形
成して二本鎖ポリヌクレオチドを形成するが、試料溶液
の温度を95℃程度以上に上昇させると、この水素結合
に由来する核酸塩基対の二本鎖ポリヌクレオチドが解離
し一本鎖ポリヌクレオチドになることが知られている。
従って、基板上の特定の標的ポリヌクレオチド捕獲領域
14に赤外集束光を照射し、その温度を95℃まで上昇
させることにより、特定の標的ポリヌクレオチド捕獲領
域でプローブに結合した標的ポリヌクレオチドを選択的
に分離させることができる。
面電極と基板1との間に交流電場を印加すると、基板1
上のプローブおよび基板1上の試料溶液中のポリヌクレ
オチドを伸長させることができる。その結果、プローブ
と試料溶液中のポリヌクレオチドの非特異結合を減少さ
せるとともに、集束光によるプローブと標的ポリヌクレ
オチド対の解離を効果的に達成することができる。
ポリヌクレオチドの解離温度は、その結合した水素結合
の量に比例して高くなるため、解離温度を調節すること
によって標的ポリヌクレオチドとプローブとの結合のマ
ッチングの程度に応じた選択的なポリヌクレオチドの分
取も可能である。すなわち、プローブに結合した標的ポ
リヌクレオチドは温度を徐々に上げて行くと水素結合が
少ない標的ポリヌクレオチドから解離を始める。したが
って、前記解析装置部192で得られた温度の情報をも
とにレーザー光源17の出力を帰還制御し、標的ポリヌ
クレオチド捕獲領域14の温度を調節することによっ
て、特異的結合の程度を勘案しながら選択的に標的ポリ
ヌクレオチドを分取できる。
ド等の4級アンモニウム塩を試料溶液中に加えること
で、プローブに結合した標的ポリヌクレオチドの解離温
度のばらつきをほぼそろえることも可能である。
領域14の特定の領域を加熱する第1の手段を示す。本
実施例では、基板ベース13は表面に配置された導電性
膜131と熱伝導性絶縁基板132とより構成されてい
る。導電性膜131上には、複数の標的ポリヌクレオチ
ド捕獲領域141、142、143、144、145、
146が配置されている。各標的ポリヌクレオチド捕獲
領域は酸化アルミ薄層などの光吸収層21と断熱層22
の二層構造となっている。また、各標的ポリヌクレオチ
ド捕獲領域の表面には、塩基長8−9塩基程度のプロー
ブ(オリゴヌクレオチド)41、42、43、44、4
5、46が結合している。図では、これらのプローブの
内、プローブ41、42、43、46のみに、標的ポリ
ヌクレオチド41’、42’、43’、46’が結合し
ている状態を模式的に示している。したがって、標的ポ
リヌクレオチド捕獲領域を蛍光観察によって同定するこ
とで、試料溶液中のポリヌクレオチドのうち、プローブ
と結合した標的ポリヌクレオチドの対応を見積もること
ができる。図の例では、領域141、142、143、
146ではプローブと標的ポリヌクレオチドが相補的結
合をしているが、領域144、145では相補的結合が
なされていない。このことより試料溶液中には領域14
4、145に配置されたプローブと相補的関係を持つポ
リヌクレオチドがないことがわかる。
チド42’が結合している標的ポリヌクレオチド捕獲領
域142に、対物レンズ15より集束光51を照射す
る。領域142の光吸収層21が集束光51を吸収し発
熱する。領域142の光吸収層21の発熱により、領域
142の近傍が95℃程度の高温になると、プローブ4
2と標的ポリヌクレオチド42’の間の水素結合がはず
れ、領域142に捕獲されていた標的ポリヌクレオチド
42’のみが選択的に基板1よりはずれる。このとき集
束光の集光された領域の大きさが一つの標的ポリヌクレ
オチド捕獲領域の大きさより小さい場合は、この標的ポ
リヌクレオチド捕獲領域内に集光領域が収まるように光
軸を調節すればよい。また、標的ポリヌクレオチド捕獲
領域が集束光の集束領域より小さい場合には、各標的ポ
リヌクレオチド捕獲領域間の隙間を十分にとって、一つ
の領域のみが集束光によって加熱されるように、標的ポ
リヌクレオチド捕獲領域を配置することが望ましい。な
お、本図では、図を見やすくするために、標的ポリヌク
レオチド捕獲領域にプローブ1本のみを示したが、実際
には、各領域とも同一の塩基配列を持ったプローブが複
数固定されているのが普通である。
導電性膜131が配置されているから、上述したよう
に、基板1の上面に対向する電極板(図示しない)を設
け、両者の間に、交流電場を印加することでプローブや
ポリヌクレオチドを引き伸ばすことができる。これによ
って、結合時の誤った結合や、標的ポリヌクレオチド捕
獲領域を加熱して標的ポリヌクレオチドをプローブから
解離させるとき立体構造的な絡まり等を防ぎ、効率的に
処理を行うことができる。
132を用いることで、集束光51を照射しない場合の
冷却効果を改善することもできる。
作製してもよいが、塗布、散布によって作製してもよ
い。また標的ポリヌクレオチド捕獲領域の形状は、光リ
ソグラフィのマスクを用いることで、正方形、長方形あ
るいは集束光の形状にあった円形あるいは楕円形の形状
をとってもよい。
第2の手段を示す。図3の例では、光吸収特性を持った
薄層21が標的ポリヌクレオチド捕獲領域に形成されて
いたが、本実施例では光吸収特性を持ち、かつ標的ポリ
ヌクレオチド捕獲領域の大きさに比して十分に小さな光
吸収特性を持った微粒子23が標的ポリヌクレオチド捕
獲領域に分散して配置されている。微粒子は各領域に1
個以上載っているものとする。本実施例でも、断熱層2
2を各領域に設けて、その上面に微粒子23を配置す
る。基板1が、導電性膜131と熱伝導性絶縁基板13
2とより構成されている基板ベース13から構成されて
いる点は図3の例と同じである。
捕獲領域142に照射すると、領域中の微粒子23が光
を吸収して発熱し、領域142の近傍のみ昇温させるこ
とができるから、表領域142の面のプローブに結合し
ている標的ポリヌクレオチドのみを特異的にプローブか
ら解離させることができる。この実施例では、微粒子2
3を用いることで、図3の例の集束光の集束範囲より小
さな領域を特異的に加熱することが可能であるが、標的
ポリヌクレオチド捕獲領域と集束光の集束領域の大きさ
の関係は図3の例と同じである。本実施例での微粒子2
3からなる光吸収層は微粒子の塗布、散布によって作製
することができる。また形状についても、図3の例と同
様、任意の形状がとれる。
3の手段を示す。本実施例では、図4と同様に、集束光
の波長領域に吸収を持つ微粒子24による昇温を利用す
るが、この微粒子24を集束光51によって、光ピンセ
ットの要領で捕獲し、この捕獲した微粒子24をプロー
ブと標的ポリヌクレオチドを解離させたい標的ポリヌク
レオチド捕獲領域に配置する点において異なる。このと
き、光ピンセットの特性より対物レンズ15の開口数は
12以上であることが望ましい。なお、本実施例でも、
断熱層22を各領域に設ける。基板1が、導電性膜13
1と熱伝導性絶縁基板132とより構成されている基板
ベース13から構成されている点は図3の例と同じであ
る。光ピンセットの要領で微粒子24を捕獲する点を除
けば、図4と同様であるので、図に関するその他の説明
は省略する。
微粒子24が配置された領域の微粒子24の近傍のみで
あるから、標的ポリヌクレオチド捕獲領域の大きさと集
束光の集束領域の大きさとは本質的に関係ない。すなわ
ち、集束光の集束領域が複数の標的ポリヌクレオチド捕
獲領域を覆う場合にも、微粒子24による昇温は微粒子
24が配置された領域の微粒子24の近傍のみであるか
ら、解離される標的ポリヌクレオチドは微粒子24が配
置された標的ポリヌクレオチド捕獲領域のものにかぎら
れる。したがって、本実施例では、標的ポリヌクレオチ
ド捕獲領域の密度を高くすることができるメリットがあ
る。
を用いたポリヌクレオチド分離セル7の基板1との関係
を中心としたより詳しい構造の例を示す。
一部を内部が見えるように切り欠いて示している。また
図7にこのポリヌクレオチド分離セルのA−A断面図
を、図8にB−B断面図を示す。
板721、セル下板722と複数のスペーサー723に
よって仕切られた3つの試料溶液室731、732、7
33がある。セル上板721は光透過性の素材で作れら
れている。3つの試料溶液室は、それぞれ、試料溶液出
入り口711、712、713から試料溶液の出し入れ
を行うことができる。また、各試料溶液室間は連通孔7
14、715があり、この孔を通じて試料溶液の移動が
行われる。図2で示したプローブが固定された基板1
は、試料溶液室732のセル下板722上に固定されて
おり、また基板1上には電場を印加する電極板131が
組み込まれている。また、試料溶液室731、732、
733それぞれの側壁面には電極751、752、75
4、755が付加されており、セル上板内面にも試料溶
液室732の上方に電場が加えられるように、メッシュ
状に電極753が配置されている。基板1の温度は放熱
板33付きのペルチエ素子32、34、35によって0
℃から95℃まで調節することができる。また試料溶液
室731、732、733それぞれの温度をペルチエ素
子32、34、35それぞれを独立に動作させることに
よって0℃から95℃まで調節することができ、各試料
溶液室で他の部屋の温度を変化させることなくPCR反
応を行ったり、変性反応を行うことが出来る。また対物
レンズ15で観察する基板1の位置を移動させるため
に、セル7は治具741によってレール742、74
3、744上に固定されており、ステッピングモーター
(図示しない)によって自在に2次元面上を移動させる
ことができる。
レオチド分離セルを用いた核酸分離プロセスを説明する
タイムテーブルを示す。まず試料溶液室731に導入さ
れたポリヌクレオチドを含む試料溶液は図9Aに示され
たような経時的な温度変化を20〜30サイクル程度与
えることで前処理としてのPCR増幅がなされる。すな
わち、最初の変性の過程で二本鎖ポリヌクレオチドが一
本鎖ポリヌクレオチドとされる。次いで、試料溶液中の
プローブとのアニーリング、これに続くポリメラーゼ伸
長反応を行わせて、ポリヌクレオチドを倍増する過程を
繰り返し行う。この時の温度制御はペルチエ素子32に
よって行われ、試料溶液室731内の試料溶液全体に対
して行われるものである。つぎに、増幅されたポリヌク
レオチドを含む試料溶液は、図9Bに示されるような過
程で特定の塩基配列を持ったポリヌクレオチドのみが分
離される。すなわち、試料溶液導入過程では電極75
1、755を陰極に、電極754と基板1上の電極を陽
極にして、試料溶液室731の試料溶液中のポリヌクレ
オチドを試料溶液室732に誘導する。次にペルチエ素
子34によって試料溶液室732内の試料溶液を95℃
まで加熱し試料溶液中のポリヌクレオチドの水素結合を
はずし、一本鎖とする。次に37℃まで温度を下げて基
板1上の標的ポリヌクレオチド捕獲領域のプローブとの
結合を行わせる。そして、捕獲領域のプローブと結合し
なかった試料溶液中のポリヌクレオチドを、今度は電極
751を陽極とすることで再び試料溶液室731に戻
す。つぎに蛍光観察技術によって基板1上のどの領域に
標的オリゴヌクレオチドが結合したか確認する。そして
標的ポリヌクレオチドが基板1上のプローブと結合した
領域の情報(図2の蛍光の強度検出器191の出力)を
基に、基板1上の一つの標的ポリヌクレオチド捕獲領域
に集束光を照射することでその領域でプローブと結合し
た標的ポリヌクレオチドをプローブからはずすことがで
きる。このとき電極753と基板1表面の電極131と
の間で交流電場を発生させて標的ポリヌクレオチドを伸
長させておく。さらにレンズ15から集束光51を与え
て、基板1上の特定の標的ポリヌクレオチド捕獲領域の
標的ポリヌクレオチドのみをプローブから解離させなが
ら電極755を陽極とすることで試料溶液室733に目
的とする標的ポリヌクレオチドのみを導入する。このと
き、電極751を陽極に保ち、電極752を陰極にする
ことで、試料溶液室731にある試料溶液中のプローブ
と結合しなかったポリヌクレオチドは、試料溶液室73
1に保持され、試料溶液室732あるいは733に移動
することはない。さらに、電極に電場を加えつづけなが
ら溶液出入り口713より試料溶液室733にPCRに
必要な成分を導入する。その後、図9Cで示した後処理
PCRをペルチエ素子35によって20〜30サイクル
程度行うことで試料溶液室733に導入された試料溶液
から希望するポリヌクレオチドを選択的に高精度にかつ
高速に分離、回収、増幅することができる。また、一
度、試料溶液室733の増幅された試料溶液を回収した
後、基板1を移動させて、基板1上の他の標的ポリヌク
レオチド捕獲領域に対して、再び同様に図9Bで示され
た分離過程、図9Cで示された後処理PCR過程を繰り
返せば、順次、基板1の各標的ポリヌクレオチド捕獲領
域に捕獲されたポリヌクレオチドを選択回収、増幅する
ことができる。
ュールでは、温度の低下については特別な操作をするこ
とを説明しなかったが、たとえば、図6のペルチェ素子
32、34および35を積極的に放熱に使用よるしてそ
れぞれの部屋全体の冷却を短時間で行うことができる。
また、標的ポリヌクレオチド捕獲領域のプローブに結合
しているポリヌクレオチドを解離させるための局所変性
後の冷却のために、各に標的ポリヌクレオチド捕獲領域
毎にペルチェ素子を設けることが可能であることは言う
までもなかろう。
クレオチドを解離させるために、各標的ポリヌクレオチ
ド捕獲領域の温度制御を収束光照射によって行ったのに
代えて、基板1に埋め込まれた発熱体を利用する構造と
した点において異なるのみで、その他の点においては本
質的に同じである。以下図10−15を参照しながら説
明する。
ヌクレオチド捕獲領域を持つ基板1と標的ポリヌクレオ
チド捕獲領域における捕獲状態を検知するための光学系
との関係を示す図である。図10と図2,3と対照して
明らかなように、本実施例では、基板1は、表面に標的
ポリヌクレオチド捕獲領域を配置する導電性膜131、
次いで、温度制御部133と熱伝導性絶縁基板132と
よりなる基板ベース13から構成されている。また、導
電性膜131の表面には、複数の標的ポリヌクレオチド
捕獲領域141、142、143、144、145、1
46が配置されるとともに、温度制御部133の内部に
は各標的ポリヌクレオチド捕獲領域を独立に温度制御す
るための電極およびこれによって発熱させられる発熱体
が埋め込まれている。各標的ポリヌクレオチド捕獲領域
は酸化アルミ薄層などのプローブ結合層221と電気的
な絶縁体層222の二層構造となっている。さらに、各
標的ポリヌクレオチド捕獲領域の表面には、塩基長8−
9塩基程度のプローブ(オリゴヌクレオチド)41、4
2、43、44、45、46が結合している。図では、
これらのプローブの内、プローブ41、42、43、4
6のみに、これらと相補的な関係を持つ標的ポリヌクレ
オチド41’、42’、43’、46’が結合している
状態を模式的に示している。
ド41’、42’、43’、46’がプローブ41、4
2、43、46と結合するとき蛍光色素を同時に結合す
る構成としたときは、蛍光色素を励起して、これが発す
る蛍光を検知して、各領域についてのプローブと標的ポ
リヌクレオチドとの結合の程度を蛍光強度より見積もる
ことができる。さらに、温度上昇による熱消光効果によ
り蛍光色素の蛍光強度が温度上昇の割合に応じて減少す
ることを利用して、標的ポリヌクレオチド捕獲領域の局
所的な温度上昇を計測することができる。また、蛍光色
素の蛍光強度の変化を、蛍光強度変化の温度依存性をも
とに解析し標的ポリヌクレオチド捕獲領域の温度を見積
もることができる。なお、本実施例でも実施例Iと同じ
物または均等物には同じ参照符号を付した。
面図を示す。基板1は熱伝導性絶縁基板132、温度制
御部133および導電性膜131が積層された構造であ
る。最上層の導電性膜131の表面には標的ポリヌクレ
オチド捕獲領域となるプローブ結合層221と電気的な
絶縁体層222の二層構造が形成されている。温度制御
部133には面電極226の層、発熱体225の層およ
び面電極224の層が形成されている。面電極226の
層と面電極224の層のそれぞれの電極はマトリクッス
状に交差する形であり、この交差する位置が各発熱体2
25の位置に対応するとともに各標的ポリヌクレオチド
捕獲領域の位置と対応するように形成されている。熱伝
導性絶縁基板132には、各標的ポリヌクレオチド捕獲
領域に対応して温度計測用のサーミスタ231の層が埋
め込まれており、各標的ポリヌクレオチド捕獲領域の温
度を計測することができる。
板1の温度制御部133のB−B断面、C−C断面およ
びD−D断面の断面図を示す。面電極226と面電極2
24は直交する形であり、この交差点に発熱体層225
を挟み込んでいる。従って面電極226と面電極224
とに電位差を与えて電流を流すと、この交差点にある発
熱体225のみが発熱する。すなわち、面電極226と
面電極224とを適当に選択して電位差を与えるとこの
交差点に対応する位置の標的ポリヌクレオチド捕獲領域
の温度をあげることができる。
示したポリヌクレオチド分離セル7の基板1として置換
することができるが、ここでは、もっとシンプルな例を
説明する。
分離セル251とその関連装置のブロック図を示す。図
14に第2の実施例のポリヌクレオチド分離セル251
のG−G断面図を示す。ポリヌクレオチド分離セル25
1は光透過性を持った容器によって作られておりセル内
の基板1を光学的に観察することができる。セル251
にはポリヌクレオチドを含む試料を注入する試料溶液注
入管252と、基板1の特定の標的ポリヌクレオチド捕
獲領域で捕獲された標的ポリヌクレオチドを取り出す取
り出し管253が接合しており矢印57,58の方向に
前記溶液を流すことができる。またセル251内上面に
は透明電極(図示しない)が配置されており、基板1の
導電性膜131との間に電位差を持たせることができ
る。特定の標的ポリヌクレオチド捕獲領域に対応する発
熱体を発熱させたり、標的ポリヌクレオチド捕獲領域に
直流電場あるいは交流電場を発生させるために、本実施
例は直流電源254,交流電源255,制御回路256
を持っており、後に示す手順に従って、サーミスタ23
1からの温度情報をもとに基板1の状態を制御すること
ができる。
分離セルの分離プロセスを説明するタイムテーブルを示
す。
示されるような過程で特定の塩基配列を持ったポリヌク
レオチドのみが分離される。
電性膜131を陽極に、セル上面の透明電極を陰極にし
て、溶液中のポリヌクレオチドを基板1の表面に誘導す
る。また、基板1の導電性膜131とセル上面の透明電
極との間で交流電場を発生させることでポリヌクレオチ
ドを伸長させてもよい。この状態では、温度制御部13
3中のすべての電極224、226を導通させ、すべて
の発熱体225を発熱させ、基板1の表層の温度を95
℃まで上昇させる。
これで標的ポリヌクレオチド捕獲領域に固定されたプロ
ーブと試料溶液中の標的ポリヌクレオチドは結合する。
まで上昇させ、基板1の導電性膜131を陰極に、セル
上面の透明電極を陽極にして非特異的にプローブに結合
したポリヌクレオチドを試料溶液とともに除去する。
温度制御部133中の電極224、226のそれぞれ一
つを導通させ、発熱体225の一つを発熱させ、標的ポ
リヌクレオチド捕獲領域の一つを95℃まで昇温させ、
この領域のプローブと結合している標的ポリヌクレオチ
ドを解離させ溶液とともに回収する。
ド捕獲領域について行うことで、各領域のプローブに結
合した標的ポリヌクレオチドを順次取り出すことができ
る。
あらかじめ、各標的ポリヌクレオチド捕獲領域について
の標的ポリヌクレオチドの結合状況を検出器191、解
析装置192からの温度情報をもとに検出して、回収し
たいポリヌクレオチドの結合している標的ポリヌクレオ
チド捕獲領域についてのみ、上述の温度制御を行うもの
とすれば、処理効率を上げることができる。
された標的ポリヌクレオチド捕獲領域を持つ基板1の構
成に関するものである。具体的には、捕獲領域の表面を
酸化膜層とした金属膜とするとともに、シランカップリ
ング反応でプローブを安定に固定できる構造とした基板
1を提案するものである。
る。厚さ04mmで24mm角のガラス基板を用意して
NaOH(1M)溶液に浸し、30分間超音波洗浄す
る。超純水で流水洗浄した後、110℃15分間ベーク
する。真空蒸着装置を用いてクロム(Cr)を蒸着す
る。厚みは3nmである。エタノールで洗浄する。3−
グリシドキシプロピルトリメトキシシランの原液に5分
間浸淅した後、50%のエタノール溶媒に溶解した4%
の3−グリシドキシプロピルトリメトキシシランの溶液
に30分間浸し、時々撹拌する。溶液から取り出して、
110℃で30分間ベークし、シランカップリング試薬
で金属表面にグリシドキシ基を導入して基板1を得る。
ーブを安定に固定できた様子を示す図である。本実施例
の基板1はガラス基板302の表面にCr層303が蒸
着されさらにその表面が酸化膜304になっている。シ
ランカップリング層305によりプローブが固定されて
いる。プローブを安定に固定できることを確認するため
に、本実施例では、標的ポリヌクレオチド捕獲領域30
6および307のそれぞれに、シランカップリング層3
05を介して固定されたプローブ311および312に
末端が蛍光色素スルフォローダミン101で標識された
521bpおよび625bpの長さのポリヌクレオチド
をそれぞれ結合させた。
めに行った比較実験の結果について説明する。
てアルミニューム(Al)をガラス302の表面に蒸着
した基板およびガラス302の表面に直接シランカップ
リング処理した基板のそれぞれについて比較する。本実
施例の構成の基板としてCrをガラス302の表面の全
面にわたって54nm蒸着した二つの基板を調製した。
600nm〜800nmの光透過率は53〜56%であ
った。Crに代えてAlをガラス302の表面の全面に
わたって蒸着した基板のAl膜の厚さは15nmのもの
を用意した。製作の手順は本実施例と同じである。この
基板の600nm〜800nmの光透過率は19〜25
%であった。金属膜を蒸着しないガラス自体の600n
m〜800nmの光透過率はほぼ84%である。この程
度の透過率であれば、蛍光色素、たとえば、スルホロー
ダミン101(吸収極大594nm、蛍光615nm)
で標識した標的ポリヌクレオチドを励起光アルゴン(A
r、514nm)やヘリーム−ネオン(He−Ne、5
45nm)で励起することによる蛍光でプローブに捕獲
された標的ポリヌクレオチドを検出することができる。
施例の基板による効果を確認する実験結果を説明する図
である。
3の実施例の基板、図17(B)はCrに代えてAlを
15nmの厚みに蒸着した基板、図17(C)は金属蒸
着膜を持たない基板のそれぞれについて、シランカップ
リング層305を介して固定されたプローブ311およ
び312に末端が蛍光色素スルフォローダミン101で
標識された521bpおよび625bpの長さのポリヌ
クレオチドをそれぞれ結合させる処理を行った。この状
態でレーザー共焦点顕微鏡でスキャンした結果を相対蛍
光強度および透過率について測定した結果を示す。横軸
に基板上のスキャン位置を、縦軸に実線330はレーザ
ー顕微鏡で検出される蛍光(580nm以上)分布と透
過光強度分布をそれぞれ示す図である。波線331は3
80nmから450nmの透過率分布を示す。
の基板では、蛍光色素スルフォローダミン101で標識
されたポリヌクレオチドが結合している領域CA全域に
わたって一定の蛍光強度330が得られた。他の部分か
らの蛍光強度330は十分低い。また、380nmから
450nmの透過率は、いずれの部位においてもほぼ一
定である。このことは、プローブの固定から標的ポリヌ
クレオチドの結合までの種々の反応操作においてCr層
が安定に保持されており、ガラス302の表面からの剥
離が無いことを示している。
えてAlを蒸着した基板では、蛍光色素スルフォローダ
ミン101で標識されたポリヌクレオチドが結合してい
る筈の領域CAの透過率が顕著に高くなっている。これ
は、プローブの固定反応においてAl蒸着面が溶解して
いることを意味する。Al蒸着面はDNAやRNAを溶
解させる一般的な溶液である10mMトリス塩酸−1m
M EDTA緩衝液(pH75)で溶解してしまう結果
が得られ、Alを蒸着した基板は水溶液を用いる反応系
には利用できないことがわかる。この結果、プローブの
固定は実質的に出来ておらず、したがって、蛍光色素ス
ルフォローダミン101で標識されたポリヌクレオチド
の結合もなく、全体に蛍光強度330は十分低い。
面を直接シランカップリング反応させてプローブを固定
した基板では、蛍光色素スルフォローダミン101で標
識されたポリヌクレオチドが結合している領域CAが他
のプローブを固定していない部分より蛍光強度330が
高くなっているから、プローブを固定する機能を果たす
ことが出来ていることはわかる。しかし、本実施例の基
板と比較して蛍光強度330が場所によってバラ付いて
いる。これはプローブが均一に固定されていないことを
示唆するものである。
蒸着した本実施例による基板がプローブを安定に保持し
標的ポリヌクレオチドを捕獲するのに有利であることが
分かる。なお、Crに限らず弱アルカリ溶液に安定な金
属で数nmから10nmの厚さに、ガラス基板に蒸着し
たものが優れていることがわかる。具体的には、表面が
酸化膜で覆われ、95℃の弱アルカリ溶液に溶解しずら
いものであれば良いが、金や白金は酸化膜を作らないた
めシランカップリング反応を行うことができないので利
用できない。ステンレスは、弱アルカリに安定で、酸化
膜を形成するなど、Crと良く似た性質をもつ。しか
し、理由はわからないがシランカップリング反応を用い
た活性残基の導入ができないので除外する。同様な検討
から少なくてもTi、V、Cr、Fe、Co、Ni、M
o、W、のいずれかの金属が有効であることがわかって
いる。
照して、本実施例による基板によってプローブに捕獲さ
れた標的ポリヌクレオチドを効果的に解離させ回収でき
ることについて説明する。図18(A)および図18
(B)は図16に示した領域306および307のそれ
ぞれに、シランカップリング層305を介して固定され
たプローブに捕獲された5’末端がスルフォローダミン
101で標識された521bpおよび625bpのポリ
ヌクレオチドについての実験結果である。基板表面は2
0mMトリス塩酸緩衝液(pH75)20マイクロリッ
トルで覆われている。
れの領域306および307を、それぞれの領域をまた
いでレーザースキャニング(514nm)を行い、蛍光
検出(510nm〜580nm)した結果を示す。横軸
に基板上のスキャン位置を、縦軸にレーザー顕微鏡で検
出される相対蛍光強度分布を示す。335は相対蛍光強
度を示す線であり、領域306および307のいずれも
全域にわたってほぼ一定の蛍光が検出される。次に領域
306のみ1053nmのYAGレーザー10mW(ス
ポット径5nm)でスキャニングする。その結果、図1
8(A)では破線336に示すように、スキャニング後
の相対蛍光強度分布はYAGレーザーによるスキャニン
グの部位333では相対蛍光強度が約1/10に低下し
ていた。領域307については、相対蛍光強度335、
336ともに変化はない。
の分取について説明する電気泳動の結果を模式的に示す
図である。
と342は基板1の領域306と307で捕獲したポリ
ヌクレオチドと同じ物を準備して電気泳動で測定した結
果を示すレーンである。それぞれ、521bpと625
bpのバンドが明瞭に現われている。343および34
4は、基板1の領域306を1053nmのYAGレー
ザー10mW(スポット径5nm)でスキャニングした
後の基板1の表面の緩衝液を回収しPCR増幅し、PC
R増幅産物を2%アガロースゲル電気泳動で測定した結
果を示すレーンである。レーン343には521bpの
バンドが明瞭に検出されが、レーン344には625b
pのバンドが表れていない。このことは、回収された緩
衝液をPCR増幅した溶液中にはYAGレーザー10m
W(スポット径5nm)でスキャニングした領域306
から解離されたポリヌクレオチドのみが存在していたこ
とを示す。本実施例によれば、プローブの固定および捕
獲したポリヌクレオチドの効果的な分取ができる。
し、第4の実施例では、細管の内面を利用する構造とし
て、ポリヌクレオチドの分取に必要となる試料溶液の量
を低減する。
できる細管の外面およびA−A断面図である。
過性の細管である。412は管壁であり、この内面には
クロム等の実施例IIIで示した金属からなる管内被覆
413が施されている。この被覆面の表面は金属の空気
酸化によって生じた安定酸化物となっている。被覆面上
に円筒状にプローブが固定された標的ポリヌクレオチド
捕獲領域414、415が配置されている。各標的ポリ
ヌクレオチド捕獲領域414、415、には、各領域固
有のプローブが密に固定されており、試料溶液中のポリ
ヌクレオチドのうちこれらと相補的なポリヌクレオチド
のみをそれぞれの領域に捕獲することができる。また、
細管401の外面にはマーカー411が内面の各標的ポ
リヌクレオチド捕獲領域の境界位置に記されており、細
管外面から各標的ポリヌクレオチド捕獲領域の位置を確
認することができる。
プローブを固定するための構造の例を説明する図であ
る。
立したオリゴヌクレオチドのプローブ層を細管内面に形
成するには、たとえば以下のような手法を用いる。ま
ず、細管401の管内全域をシラノール基とエポキシ基
を両端に持つ二価性試薬と反応させることでエポキシ基
416を管内表面の全領域に生やす。すると管内壁は撥
水性を持つようになり試料水溶液を弾くようになる。つ
ぎに特定の領域415の表面に結合させたい核酸試料溶
液を液滴の形態で管401内に導入する。すると管内壁
は撥水性を持つため液は球状となり管内壁と最小限の接
触面積で同心円状に接触する。この液滴を領域415ま
で誘導し、しばらく放置することで所定の領域のみで前
記エポキシ基416の自由端と5末端をアミノ基修飾し
た核酸プローブとを結合させる。反応させた核酸プロー
ブを含む試料液滴は反応後すみやかに細管401から取
り出す。同様に異なる試料液滴を導入して別の領域で反
応させることを繰り返すことで図21に示したような構
造を形成することができる。
ポリヌクレオチドを分取するためのタイムテーブルは、
図15に示す図と同じであるので、説明は省略する。
分離装置の全体構成を示す図である。431はポリヌク
レオチド分離モジュールであり、内部に図20および図
21で説明した細管401が組み込まれている。細管4
01の両端は細管接合部432、433に接合されてい
る。容器434に保持された試料溶液、容器435に保
持された洗浄液、容器436に保持された洗浄液および
エアフィルタ437を通過した空気がセレクタ438に
よって選択され、ポンプ439によって細管接合部43
2に導入される。400はコントローラーであり、本実
施例の装置のコントロールおよび電源供給手段を代表し
て示すものである。ポリヌクレオチド分離モジュール4
31より排出された溶液は、細管接合部433を通過し
て、PCR増幅等の後処理プロセス441へ送られる。
コントローラー400には装置の各部から必要なデータ
が集められ、これに応じて各部に必要な操作信号が送出
されるわけであるが、これらの具体的な構成と装置各部
との接続については詳細を省略する。上述のタイムテー
ブルおよび以下の説明によって当業者が容易に実現でき
る。
分離モジュール431のB−B断面を示す図である。モ
ジュール431内には、細管401の管壁に光を導入す
る光源442、細管401の各標的ポリヌクレオチド捕
獲領域に対応してドーナツ状の発熱源443、細管より
内面へプラズモン励起された励起光によって励起された
標的ポリヌクレオチド捕獲領域の蛍光あるいは細管表面
のマーカー411を検出する光検出プローブ444およ
び細管の温度を検出する熱検出プローブ445が並列に
配置されている。また、細管接合部432、433内に
はそれぞれ電極451、452が配置されており、細管
401内の試料溶液成分を電気泳動によって回収するこ
とができる。また電極コネクタ453によって細管40
1の内面被覆413に電位を与えることができ、これに
よって細管内面の表面から核酸成分を遠ざけたり引き寄
せたりすることができる。
レオチド分離モジュール431の変形例を示す図であ
る。本例では基本構成は図24に示した実施例と同じで
あるが、分離されたポリヌクレオチドを回収するときに
導入する洗浄液を液滴471にしたところが異なる。図
23に示したセレクタ438を調節することで、細管4
01内にタンク436の洗浄液の液滴471を導入した
後、エアフィルタ437を通過した空気によって液滴4
71を押し出し、回収したい標的ポリヌクレオチド捕獲
領域まで進ませ、液滴471がその領域を覆うようにす
る。次にリークバルブ461、462を開放させ発熱源
443による局所発熱によって膨張した細管401内の
空気を逃がすことで、液滴471の位置が移動しないよ
うにする。その後、その領域の温度を解離温度以上に上
げてプローブから標的ポリヌクレオチドを解離させる。
次いで、リークバルブ461、462を閉じ、エアフィ
ルタ437を通過した空気によって液滴471を細管接
合部433まで押し出し標的ポリヌクレオチドを回収す
る。本例の場合、液滴が接するのは特定の標的ポリヌク
レオチド捕獲領域であるため、仮に、他の領域の温度が
解離温度に達したとしても、液滴中に混入することがな
く、より高精度に分離された回収を行うことができる。
また、本例では発熱はポリヌクレオチド分離モジュール
431内の発熱源443による局所発熱としたが、標的
ポリヌクレオチド捕獲領域全体を覆う形状の一つの発熱
源を用いる場合にも、同様に高精度の分離、回収が出来
る。
レオチド分離モジュール431の変形例を示す図であ
る。本例では、細管401の内部に設けられた光源44
2、発熱源443、光検出プローブ444および熱検出
プローブ445を省略し、これに代わる光学系を細管4
01の外部に設けたものである。すなわち、実施例Iの
実施例である図2,6に示す構造で基板1に代えて細管
401を利用した形である。したがって図2の光学系と
同じ物が使えるが、図では簡略化するため対物レンズ1
5のみを示した。
管401をレール446上で移動させ、対物レンズ15
により所定のポリヌクレオチド捕獲領域の細管内の状態
を観察すると同時に集束光を細管の前記領域に照射する
ことによって、細管内の集束点近傍のみを局所加熱する
ことができる。この時、細管を円周方向に回転すること
のできる構造とすれば、細管内の円周面方向の領域全体
のポリヌクレオチドの捕獲状況を観察、加熱し回収する
ことができる。
レオチド分離モジュール431の変形例を示す図であ
る。本例は、細管401の外部に光学系を設けたもので
ある点については図26と同じであるが、細管内部の各
標的ポリヌクレオチド捕獲領域に設けたと同じ光学系を
一組だけ細管外部に配置したモジュール431として、
これを細管401に対してレール481上を移動させる
構造とした点において異なる。これにより、装置を全体
的に小型化できる。
が試料溶液の中にある場合であったが、本実施例は、細
胞自体から、直接、標的ポリヌクレオチドを分取するこ
とを狙いとするものである。もちろん、本実施例でも、
結局はポリヌクレオチドを含む試料溶液の形になった状
態で分取するわけであるが、標的ポリヌクレオチド捕獲
領域に細胞を導入した上で試料溶液の形にするものであ
るので、試料溶液中の標的ポリヌクレオチドの存在比率
が高いものとなり、前処理としてのPCR等を省略でき
るケースが増加する。また、本実施例によれば、細胞毎
に細胞の核酸、蛋白質などの内容物を得ることもでき
る。
る。
で説明したのと同様の標的ポリヌクレオチド捕獲領域5
11が形成されている。521はコントローラーであ
り、標的ポリヌクレオチド捕獲領域511に細胞561
を捕獲固定するために、捕獲領域511の電極と、基板
1に対向して設けられた接地電極514との間に直流あ
るいは交流電場を印加する。526は直流あるいは交流
電場を印加しあるいは接地するための電源回路、525
は選択スイッチである。512はペルチエ素子、513
は温度センサーであり、各標的ポリヌクレオチド捕獲領
域に近接して基板1内に埋め込まれている。523は温
度計測および制御部であり、温度センサー513の信号
を入力するとともに、ペルチエ素子512により、各標
的ポリヌクレオチド捕獲領域を独立してその表面温度を
制御する。どの領域の温度を制御するかはコントローラ
ー521からの指示による。
ポリヌクレオチド分離セルと光学系を組み合わせた本実
施例の基本構成を示す図である。図30は図29で説明
した分離セルのA−A断面を示す図である。
り、542および543は試料導入管および試料排出管
であり、これらを通じて細胞試料、あるいは洗浄液等が
分離セルに導入され、また分離セルより細胞残骸、蛋白
質、精製した核酸試料等が回収される。分離セル541
の内部には図30に示すように、基板1上に標的ポリヌ
クレオチド捕獲領域が形成されるとともに、本実施例で
は、試料導入管542から導入された細胞試料を標的ポ
リヌクレオチド捕獲領域に導くための電極551、55
2、553、−−−−が配列され、これらに配線が接続
されている。この図では上部電極514は表れない。各
標的ポリヌクレオチド捕獲領域には、それぞれの標的ポ
リヌクレオチドと相補的な一本鎖オリゴヌクレオチドで
あるプローブが固定されている。
図2で説明したのと同じ光学系で監視できる。すなわ
ち、前記基板1を対物レンズ15の光軸に対して垂直に
配置し、蛍光観察用光源16からの励起光をバンドパス
フィルター151、ダイクロイックミラー181を介し
て対物レンズ15に誘導する。対物レンズ15に誘導さ
れた励起光によって、基板1上に捕獲、固定された標的
ポリヌクレオチドとともに結合した蛍光色素は励起さ
れ、励起された蛍光色素は、基板上の各領域のプローブ
に捕獲された標的ポリヌクレオチドの量に比例した強度
の蛍光を発する。前記標的ポリヌクレオチドの量に比例
した強度で発生された蛍光が再び対物レンズ15を介し
て集められ、エミッションフィルター152を介して、
検出したい蛍光の波長域の光のみを選択的に検出器19
1に導入して分離セル541の内部を知ることができ
る。
の一部が破れ核酸、蛋白質などの内容物の遊離が見られ
る。したがって、細胞を含む試料溶液をポリヌクレオチ
ド分離セル541に導入した後、基板1上の特定の標的
ポリヌクレオチド捕獲領域の温度を95℃まで上昇させ
ることにより、その領域にある細胞を破壊して内容物を
遊離させるとともに、二本鎖ポリヌクレオチドを一本鎖
ポリヌクレオチドに解離させることができる。その後、
この捕獲領域の温度を37℃まで下げると、これらの標
的ポリヌクレオチドの内その領域のプローブと相補的な
一本鎖ポリヌクレオチドをプローブに捕獲することがで
きる。特定の捕獲領域の温度を制御するためには、この
領域に対応するペルチエ素子512を選択して電流を流
せば良い。
32(A)−図32(D)を参照して本実施例によって
血液細胞から直接に細胞の内容物および標的ポリヌクレ
オチドを分取する方法を説明する。
赤血球を破壊し、血液試料中の細胞が白血球のみになる
ように調製する。図31(A)は基板1の表面に標的ポ
リヌクレオチド捕獲領域551、552、553−−−
が形成されている状態を示す図である。図31(B)は
ポリヌクレオチド分離セル541に血液試料がセル内に
導入され白血球561が基板1の表面上を漂遊している
状態を示す図である。この状態で、標的ポリヌクレオチ
ド捕獲領域551、552、553−−−の電極と電極
514との間に交流電場を印加し、白血球561を標的
ポリヌクレオチド捕獲領域に引き寄せる。このときは電
極514と各標的ポリヌクレオチド捕獲領域の電極間に
生ずる電場密度の勾配が、各標的ポリヌクレオチド捕獲
領域において密となる。また、この時用いる交流電場と
しては周波数1kHz以上、10V/mm以上が望まし
い。図31(C)は交流電場によって白血球が標的ポリ
ヌクレオチド捕獲領域に引き寄せられ、各領域に白血球
が配置された状態を示す図である。この状態で、蛍光標
識した抗原物質をセル541内に導入する。図31
(D)は抗原物質に対して抗体反応する白血球(図にハ
ッチングを付した白血球562、563)のみが標識さ
れた蛍光を発する様になった状態を示す図である。ただ
し、このとき基板表面の温度は4℃程度に冷却し、細胞
中のmRNA等の量がマーカー抗原との結合によって変
化しないように制御することが望ましい。温度が低下し
た場合でもB細胞等の表面に存在する抗体部の結合能に
顕著な差は見られない。そこで、図29で説明した光学
系により、蛍光を発する白血球のある標的ポリヌクレオ
チド捕獲領域の位置を検出器191の出力により同定す
ることができる。この後、これらを一つづつ順番に加熱
し、破壊することで、前記抗原物質と反応性をもつ細胞
の内容物を試料溶液中に遊離させることが出来る。図3
1(E)は各領域に固定された白血球のうち白血球56
3のみが破壊された結果、これが基板1上から無くなっ
た状態を示す図である。したがって、この状態で、交流
電場を他の細胞には印加したままで、ポリヌクレオチド
分離セル541中の試料溶液を回収すれば特定の白血球
中の内容物を取り出すことが出来る。
領域の一つ616にプローブ671が固定されている状
況を示す図である。図32(B)は、上述のようにし
て、該捕獲領域616に白血球662が誘引され、捕獲
された状態を示す図である。このように白血球662が
捕獲領域616に誘引された後、試料溶液を交換し、こ
のpHを4程度まで低下させる。これは、蛋白質のpK
値がほぼ4以上であり、pHを4以下にすることで蛋白
質が持つ総電荷が正となり、ポリヌクレオチドが持つ電
荷が負であることから容易に直流電場中で分離すること
が出来るためである。このようなpH条件下でペルチェ
素子512によって捕獲領域616の温度を上げ、白血
球を破壊する。そこで、標的ポリヌクレオチド捕獲領域
616の電極を陽極、対向する面の電極514を陰極と
すると、ポリヌクレオチド664は捕獲領域616に集
まり、蛋白質663は対向する電極514の面に電気泳
動される。図32(C)は、ポリヌクレオチド664お
よび蛋白質663が電気泳動により移動する様子を模式
的に示す図である。この状態で容器内の溶液を交換する
ことで、蛋白質とポリヌクレオチドを簡単に分離するこ
とが出来る。なお、この時、当然のことながら、標的ポ
リヌクレオチド捕獲領域に固定されているプローブ67
1と相補的なポリヌクレオチドはこれと結合する。
極を陰極、対向する電極514を陽極とすると、捕獲領
域616上でプローブ671に結合した標的ポリヌクレ
オチド666は領域616上に残るが、結合しなかった
ポリヌクレオチドは試料溶液中に遊離する。したがっ
て、この時の試料溶液を回収すると、白血球662中の
ポリヌクレオチドの内、プローブ671と結合しなかっ
たものを溶液中に回収することが出来る。図32(D)
は、プローブ671に結合しなかったポリヌクレオチド
665が電気泳動により移動する様子を模式的に示す図
である。
領域の温度を95℃程度まで上昇させることで、その領
域のプローブに結合した特定の標的ポリヌクレオチドが
遊離することから、この時の試料溶液を回収することで
目的としたmRNAなどの標的ポリヌクレオチドを回収
することが出来る。
後、同様に次の白血球に付いて同じ手順をとれば、順次
1白血球ずつ目的とするmRNA等の標的ポリヌクレオ
チドを回収することができる。また、マーカー標識によ
る染色で、異なる2種類以上のマーカーで染色し、異な
るフィルターで観察することで、複数の条件に合致する
細胞を選択し、回収してもよい。
ローブに標的ポリヌクレオチドが結合した状態で、標的
ポリヌクレオチドの総量を、光学系の信号により、定量
的に測定することが出来る。したがって、本実施例は、
B細胞等の白血球中のmRNAの総量を検査することに
も応用でき、特定の抗原に対して反応性を持った白血球
の活性を見積もることにより、高速かつ簡便に病状を知
ることも出来る。
任意の細胞について行えるものであることは言うまでも
ない。
標的ポリヌクレオチドを分取できる。
が遺伝子の解析および選択的な回収処理の中で占める位
置を説明するための遺伝子処理のフロー図である。
である。
第1の手段を示す模式図である。
第2の手段を示す模式図である。
第3の手段を示す模式図である。
体的な構造を示す模式図である。
セスを示すタイムテーブルである。
ド捕獲領域を持つ基板1と標的ポリヌクレオチド捕獲領
域における捕獲状態を検知するための光学系との関係を
示す図である。
133のB−B断面、C−C断面およびD−D断面の断
面図を示す。
51とその関連装置のブロック図を示す。
51のG−G断面図を示す。
分離プロセスを説明するタイムテーブルを示す。
ブを安定に固定できた様子を示す図である。
る効果を確認する実験結果を説明する図である。
よってプローブに捕獲された標的オリゴヌクレオチドが
効果的に解離、回収出来ることを説明する図である。
取について説明する電気泳動の結果を模式的に示す図で
ある。
る。
図である。
固定するための構造の例を説明する図である。
全体構成を示す図である。
ール431のB−B断面を示す図である。
離モジュール431の変形例を示す図である。
離モジュール431の変形例を示す図である。
離モジュール431の変形例を示す図である。
オチド分離セルと光学系を組み合わせた本実施例の基本
構成を示す図である。
す図である。
ポリヌクレオチド捕獲領域が形成されている状態を示す
図、(B)はポリヌクレオチド分離セル内に血液試料が
導入され白血球が基板の表面上を漂遊している状態を示
す図、(C)は交流電場によって白血球が標的ポリヌク
レオチド捕獲領域に引き寄せられ、各領域に白血球が配
置された状態を示す図、(D)は抗原物質に対して抗体
反応する白血球のみが標識された蛍光を発する様になっ
た状態を示す図、(E)は標的ポリヌクレオチド捕獲領
域の各領域に固定された白血球のひとつのみが破壊され
た結果、これが基板上から無くなった状態を示す図であ
る。
つにプローブが固定されている状況を示す図、(B)は
標的ポリヌクレオチド捕獲領域に白血球が誘引され、捕
獲された状態を示す図、(C)はポリヌクレオチドおよ
び蛋白質が電気泳動により反対方向に移動する様子を模
式的に示す図、(D)は標的ポリヌクレオチド捕獲領域
のプローブに結合しなかったポリヌクレオチドが電気泳
動により移動する様子を模式的に示す図である。
2…熱伝導性絶縁基板、14、141、142、14
3、144、145、146…核酸結合領域、15…対
物レンズ、151…バンドパスフィルター、152…エ
ミッションフィルター、16…蛍光観察用光源、17…
レーザー光源、181、182…ダイクロイックミラ
ー、183…ミラー、191…検出器、192…解析装
置部、21…光吸収層、22…断熱層、23、24…微
粒子、31…ヒーター、32、34、35…ペルチエ素
子、33…冷却板、41、43、44、47…基板上に
固定したオリゴヌクレオチドと結合した核酸試料、4
2、45、46…基板上に固定したオリゴヌクレオチ
ド、51…集束光、7…核酸分離セル、711、71
2、713…試料出入り口、714…孔、721…セル
上板、722…セル下板、723…スペーサー、73
1、732、733…試料室、741…核酸分離セル保
持治具、742、743、744…レール、751、7
52、753、754、755…電極。
Claims (29)
- 【請求項1】以下の手順よりなるポリヌクレオチド分離
方法。表面に独立した複数の領域を有する基板の各領域
に特定の塩基配列を有する一本鎖オリゴヌクレオチドプ
ローブを固定すること、 該基板上にポリヌクレオチドを含む試料溶液を供給する
こと、該試料溶液を所定の温度にあげた後温度を下げて
前記各プローブと相補性のあるそれぞれのポリヌクレオ
チドを各プローブに結合させること、 該基板上の溶液を試料溶液からポリヌクレオチドを含ま
ない溶液に交換すること、および前記基板上の独立した
複数の領域のうち一つの領域の基板表面の温度を所定の
温度にあげることで、前記領域に固定されたプローブと
相補的に結合したポリヌクレオチドのみを解離させ、こ
れを回収すること。 - 【請求項2】以下のものよりなるポリヌクレオチド分離
装置。表面の独立した複数の領域にそれぞれ特定の塩基
配列を有する一本鎖オリゴヌクレオチドプローブを固定
された基板、 該基板上にポリヌクレオチドを含む試料溶液を供給する
手段、 該基板上の溶液を試料溶液からポリヌクレオチドを含ま
ない溶液に交換する手段、 該試料溶液を所定の温度にあげる温度制御手段、 前記基板上の独立した複数の領域のうち特定の一つの領
域の部分のみの基板表面の温度を所定の温度にあげる温
度制御手段、および前記基板上の試料溶液を回収する手
段。 - 【請求項3】前記基板上の各領域のプローブに捕獲され
たポリヌクレオチドに関する蛍光色素の蛍光強度、ある
いはポリヌクレオチド自体が持つ自家蛍光の強度を前記
基板の各領域について定量的に検出する手段を有する請
求項2記載のポリヌクレオチド分離装置。 - 【請求項4】前記蛍光観察に用いる励起光の波長として
280nmより650nmの光を用いる請求項3記載の
ポリヌクレオチド分離装置。 - 【請求項5】定量的に検出した前記基板の各領域に捕獲
された核酸試料あるいは前記基板表面に付加された蛍光
色素の蛍光強度の変化、あるいは前記核酸試料の自家蛍
光の強度変化より前記各領域の温度を解析する手段を有
する請求項3記載のポリヌクレオチド分離装置。 - 【請求項6】前記蛍光色素より発せられた蛍光の強度を
検出する手段によって得られた前記基板の各領域の温度
に関する解析結果を基に、基板表面の特定の領域の温度
を回帰制御する手段を有する請求項5記載のポリヌクレ
オチド分離装置。 - 【請求項7】サーミスタあるいは熱電対により前記各領
域の温度を解析する手段を有する請求項2記載のポリヌ
クレオチド分離装置。 - 【請求項8】前記サーミスタあるいは熱電対により前記
各領域の温度を解析する手段によって得られた前記基板
の各領域の温度に関する解析結果を基に、基板表面の特
定の領域の温度を回帰制御する手段を有する請求項7記
載のポリヌクレオチド分離装置。 - 【請求項9】前記基板の各領域に設けられた高い光吸収
特性を持つ薄膜層あるいは微粒子層と、集束光を前記基
板上の特定の領域の薄膜層あるいは微粒子層に選択的に
照射する手段を備え、前記特定の微小領域が選択的に照
射される光の光吸収によって局所的に加熱されるもので
ある請求項2記載のポリヌクレオチド分離装置。 - 【請求項10】前記微小領域を加熱するために用いる集
束光の波長として核酸が吸収を持たない波長の光を用い
る請求項9記載のポリヌクレオチド分離装置。 - 【請求項11】表面に各々異なるプローブを固定した分
割された複数の領域を持つ基板において、400nmよ
り長波長の光を吸収する物質が塗布あるいは散布あるい
は蒸着されていることを特徴とする請求項9項のポリヌ
クレオチド分離装置。 - 【請求項12】前記蛍光観察用に用いる励起光の波長、
蛍光観察する光の波長、および微小領域を加熱する集束
光の波長が互いに異なっている請求項9記載のポリヌク
レオチド分離装置。 - 【請求項13】基板に比して極めて高い光吸収特性を持
つ微粒子球と、開口数12以上の集束光によって生じる
光輻射圧によって溶液中に浮遊する前記微粒子を捕獲す
る手段と、前記微粒子を前記光輻射圧による捕獲手段に
よって前記基板上の特定の領域近傍に自在に移動させ基
板上の特定の領域を局所的に加熱する手段を有する請求
項2記載のポリヌクレオチド分離装置。 - 【請求項14】前記基板の各領域各々に付加された発熱
体層のアレーと、前記発熱体層の一つを発熱させること
によって特定の微小領域を局所的に加熱する手段とを有
する請求項2記載のポリヌクレオチド分離装置。 - 【請求項15】前記基板の形状が管状であり、その内表
面に各々異なる核酸プローブを固定した分割された複数
の領域を持つ細管に試料核酸溶液を導入する手段と、前
記プローブと前記試料溶液中のポリヌクレオチド成分と
を結合させるための温度制御手段と、前記管内の基板表
面のプローブと結合しなかった試料溶液中のポリヌクレ
オチドを除去する手段と、前記細管内の複数の領域のう
ちの特定の領域を加熱しその領域のプローブに結合した
前記試料溶液中のポリヌクレオチド成分を解離させる手
段と、前記解離した核酸成分を回収する手段からなる請
求項2記載のポリヌクレオチド分離装置。 - 【請求項16】前記内面に各々異なる核酸プローブを固
定した分割された複数の領域を持つ細管に試料核酸溶液
を導入する手段と、前記プローブと前記試料溶液成分と
を結合させるための温度制御手段と、前記管内の基板表
面のプローブと結合しなかった試料溶液中のポリヌクレ
オチドを除去する手段と、前記細管内の複数の領域のう
ちの特定の領域のみに接するように核酸を含まない液滴
を配置する手段と、前記細管を加熱し前記液滴が接した
領域のみの核酸プローブに結合した前記試料溶液成分を
解離させる手段と、前記解離した核酸成分を含む液滴を
回収する手段からなる請求項15記載のポリヌクレオチ
ド分離装置。 - 【請求項17】前記内面に各々異なるプローブを固定し
た円筒状に分割された複数の領域を持つ細管と、前記細
管に試料溶液および洗浄液および空気を導入する手段
と、前記細管の前記各領域を各々独立に加熱する手段
と、前記細管の特定の領域を加熱しその領域の核酸プロ
ーブに結合した前記試料溶液成分を解離させ回収する手
段からなる請求項16記載のポリヌクレオチド分離装
置。 - 【請求項18】前記基板表面に金属の薄膜層を有し、前
記金属薄膜層の表面に形成された金属酸化物と架橋剤に
よって前記プローブが結合している請求項2記載のポリ
ヌクレオチド分離装置。 - 【請求項19】金属酸化膜層が350nm以上633n
m未満の範囲のコヒレント光あるいは連続波長からなる
光を吸収する請求項18記載のポリヌクレオチド分離装
置。 - 【請求項20】金属酸化膜層が633nm以上1053
nm以下の範囲のコヒレント光あるいは連続波長からな
る光を吸収する請求項18記載のポリヌクレオチド分離
装置。 - 【請求項21】活性残基AとリンカーRと酸化表面を有
する金属Meからなる一般式A−R−O−Meからなる
金属表面を有し、活性残基Aを介してポリヌクレオチド
プローブを固定した構造を持つ請求項18記載のポリヌ
クレオチド分離装置。 - 【請求項22】酸化表面を有する金属表面にシランカッ
プリング試薬により活性残基を導入し、概活性残基を介
してポリヌクレオチドプローブを固定した構造を持つ請
求項21記載のポリヌクレオチド分離装置。 - 【請求項23】活性残基Aがグリシドキシ基で、アミノ
基を有するポリヌクレオチドプローブを固定した構造を
持つ請求項21記載のポリヌクレオチド分離装置。 - 【請求項24】金属酸化膜層がCr、Ti、V、Fe、
Co、Ni、Mo、W、のいずれかの金属酸化物を有す
ることを特徴とする請求項18記載のポリヌクレオチド
分離装置。 - 【請求項25】前記基板表面に直流電場を印加する手段
を有する請求項2記載のポリヌクレオチド分離装置。 - 【請求項26】試料をふくむ溶液のpHを4以下にして
前記直流電場を印加して核酸プローブで修飾された基板
表面に核酸成分のみを引き寄せる手段を有する請求項2
5記載のポリヌクレオチド分離装置。 - 【請求項27】前記基板表面に交流電場を印加する手段
を有する請求項2記載のポリヌクレオチド分離装置。 - 【請求項28】試料溶液を保持する容器と、2次元に分
割された複数の領域を持ち、表面の前記各領域がそれぞ
れ核酸プローブで修飾された基板と、前記基板の各領域
に独立に交流あるいは直流電場を印加する手段と、前記
基板の各領域を独立に発熱させる手段と、前記捕獲され
た細胞が存在する領域を確認し、かつ、マーカーによっ
て染色された細胞の位置を確認する手段とを有する請求
項2記載のポリヌクレオチド分離装置。 - 【請求項29】前記各領域が各々独立に60℃以上95
℃以下まで加熱することが可能な発熱手段を用いた請求
項2記載のポリヌクレオチド分離装置。
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