JP2003066042A - バイオチップ - Google Patents

バイオチップ

Info

Publication number
JP2003066042A
JP2003066042A JP2001256571A JP2001256571A JP2003066042A JP 2003066042 A JP2003066042 A JP 2003066042A JP 2001256571 A JP2001256571 A JP 2001256571A JP 2001256571 A JP2001256571 A JP 2001256571A JP 2003066042 A JP2003066042 A JP 2003066042A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
probe
base material
biochip
plate base
sample
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001256571A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinzo Yasuda
信三 安田
Kozo Tajiri
浩三 田尻
Takeshi Masuda
豪 増田
Osamu Yoshida
理 吉田
幸生 ▲土▼▲橋▼
Yukio Dobashi
Masaharu Mukoyama
正治 向山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Shokubai Co Ltd filed Critical Nippon Shokubai Co Ltd
Priority to JP2001256571A priority Critical patent/JP2003066042A/ja
Publication of JP2003066042A publication Critical patent/JP2003066042A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 検出感度が向上したバイオチップを提供す
る。 【解決手段】 所定電圧が印加される一対の電極間に、
吸着シート及びプレート基材を介在し、該プレート基材
に電極間に流れる電流方向に軸線を有するように貫通孔
を開設し、当該貫通孔の内壁にプローブを化学的に結合
してなる、バイオチップ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バイオチップに関
するものである。より詳しくは、本発明は、プローブと
ハイブリダイゼーションしなかったサンプルを簡便にか
つ高率で除去できる、優れた検出感度を有するバイオチ
ップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ヒトゲノムの遺伝子情報が次々と
明らかにされてきており、このヒトゲノム配列の解読や
情報を基にして、疾患関連遺伝子の発現やヒト遺伝子の
多様性が探求され、最終的にゲノム創薬の開発および個
人の遺伝子プロフィールからの臨床評価(薬効や副作
用)の予測・予知を可能にするデータベースの構築が期
待されている。このためには、遺伝子多型なども絡め
た、遺伝子の体系的な発現プロファイリング、タイピン
グ、数理情報解析による総合的システムが希求されてお
り、ゆえにこのような総合的システムを可能にするバイ
オチップの開発が必要不可欠となってきている。
【0003】このバイオチップは、数百〜一万種類以上
の遺伝子に対応するDNA、RNAやタンパク質断片な
どを顕微鏡スライドガラス等の基板上に微小量づつ整
列、固定化したものであり、遺伝子の作用を検出したい
サンプル中の予め蛍光色素等で標識されている遺伝子と
ハイブリダイゼーションさせ、バイオチップ内の遺伝子
(プローブDNA)とサンプル中の遺伝子(サンプルD
NA)を相補的に結合させて、反応後の蛍光色素の蛍光
位置及び強度を読み取ることによって、遺伝子の種類や
働きを評価することができる。このようなバイオチップ
を用いることにより、例えば、癌細胞と正常細胞の遺伝
子機能発現の差などを容易に検出することができ、この
バイオチップを用いたマイクロアレイ技術は数千〜数万
の遺伝子の大量解析が可能であるため、エイズ等の感染
症の遺伝子診断への応用、病気の遺伝子レベルでの解析
が飛躍的に発展することが期待される。
【0004】このようなバイオチップとしては、従来か
ら、ガラスなどのプレート表面にポリL−リジン(poly-
L-lysine)を結合剤としてコーティングし、ここに、複
数種類のDNA、RNA、タンパク質等の生体高分子か
らなるプローブをピンを介してプレートの被覆面にスポ
ットし、この操作をすべてのプローブについて繰り返す
ことによって製造されており、例えば、プレート上の複
数の位置にプレートとプローブとを結合させる結合剤を
用いてプローブを植え付けたバイオチップにおいて、結
合剤が前記プローブが植え付けられている位置に局在さ
れたバイオチップ(特開2000−157272号公
報)、相互に独立した貫通孔を備えた多孔質メンブレン
に被検物質を含むスポットを多数配置してなるマクロア
レイ(特開2001−83163号公報)などが既に報
告されている。
【0005】また、このようにして製造されたバイオチ
ップは、一般的に、蛍光物質等で標識されたサンプルD
NAと共にハイブリダイゼーション溶液に仕込まれ、反
応させることによって、相補的なバイオチップ内のDN
Aとサンプル中の遺伝子を結合(ハイブリダイズ)さ
せ、さらに、このプレートを水や緩衝液などで洗浄して
プローブDNAと結合しなかった(プローブDNAと相
補的でない)サンプルDNA(非結合サンプル)を除去
した後、プローブDNAと結合しているサンプルDNA
上の蛍光物質を光エネルギーで励起させ、蛍光物質が励
起して発光する光をCCDなどの光センサーで検出する
ことによって、どのプローブDNAとサンプルDNAが
結合したかを検出する。このような方法では、プローブ
DNAと結合しなかったサンプルDNAを除去するため
に水や緩衝液などでプレートを洗い流す工程が存在する
が、非結合サンプルが残っていると、非結合サンプルに
標識されている蛍光物質も励起されて発光するためノイ
ズとして検出され、全体として検出精度が悪くなるとい
う問題があった。逆に、洗浄を過度に行なうと、プロー
ブと結合したサンプルDNAまでが流され、これによ
り、検出時ノイズやシグナルが低下し、その結果感度が
低くなる恐れがある。加えて、特に標識物質として放射
性物質を使用する場合などでは、放射性物質はヒトの臓
器に障害を与える恐れがあるため、プレートの洗浄で排
出される多量の洗浄液を、廃棄・処理する必要があり、
そのための設備や処置が必要であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明
は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたもの
であり、ハイブリダイゼーション後のプローブと結合し
なかったサンプル成分だけを効率良く除去して、検出感
度を向上できるバイオチップを提供することを目的とす
る。
【0007】本発明の他の目的は、ハイブリダイゼーシ
ョン後のプローブと結合しなかったサンプル成分を容易
に除去できるバイオチップを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記諸目
的を達成するために鋭意検討を行なった結果、貫通孔の
内壁にプローブをスペーサーを介して化学的に結合させ
たプレート基材の両表面に電極構造を設けたバイオチッ
プを開発した。このような構造を有するバイオチップに
より、プローブと結合したサンプルは貫通孔内壁に保持
(結合)させたまま、電圧の印加という簡単な操作によ
って不要な非結合サンプル成分のみを効率良くかつ選択
的に除去でき、その結果、検出時ノイズが少なくなり検
出精度を向上させることができることを知得した。
【0009】さらに、本発明者らは、さらに鋭意検討を
行なった結果、上記したようなバイオチップにおいて、
少なくとも一方の電極と基材との間に吸着シートを設け
ることによって、電圧の印加によって一定方向に流され
た非結合サンプルを吸着シートに吸着させ、洗浄液をだ
さずに、吸着シートを交換するだけで簡単に不要な非結
合サンプルを除去できることがでることを知得した。上
記知見に基づいて、本発明を完成するに至った。
【0010】すなわち、上記目的は、下記(1)〜(1
0)によって達成される。
【0011】(1) 所定電圧が印加される一対の電極
間に、吸着シート及びプレート基材を介在し、該プレー
ト基材に電極間に流れる電流方向に軸線を有するように
貫通孔を開設し、当該貫通孔の内壁にプローブを化学的
に結合してなる、バイオチップ。
【0012】(2) 上記プローブは貫通孔の内壁にス
ペーサーを介して化学的に結合する、前記(1)に記載
のバイオチップ。
【0013】(3) 上記貫通孔は独立した貫通孔であ
る、前記(1)または(2)に記載のバイオチップ。
【0014】(4) 貫通孔内部にゲルが充填される、
前記(1)〜(3)のいずれか一に記載のバイオチッ
プ。
【0015】(5) 上記プレート基材の導電率は1×
10-7〜1×10-20S/mである、前記(1)〜
(4)のいずれか一に記載のバイオチップ。
【0016】(6) 上記吸着シートの導電率は1×1
-7〜1×10-20S/mである、前記(1)〜(5)
のいずれか一に記載のバイオチップ。
【0017】(7) 上記プレート基材の比誘電率は2
〜100である、前記(1)〜(6)のいずれか一に記
載のバイオチップ。
【0018】(8) 上記吸着シートの比誘電率は2〜
100である、前記(1)〜(7)のいずれか一に記載
のバイオチップ。
【0019】(9) 少なくとも一方の電極が脱着可能
である、前記(1)〜(8)のいずれか一に記載のバイ
オチップ。
【0020】(10) 前記(1)〜(9)のいずれか
一に記載のバイオチップを用いた非結合物質の除去方
法。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明は、所定電圧が印加される
一対の電極間に、吸着シート及びプレート基材を介在
し、該プレート基材に電極間に流れる電流方向に軸線を
有するように貫通孔を開設し、当該貫通孔の内壁にプロ
ーブを化学的に結合してなる、バイオチップを提供する
ものである。
【0022】以下、本発明を詳細に説明する。
【0023】まず、プローブとしてDNA(プローブD
NA)を用いた場合の本発明のバイオチップの一実施形
態を、図1及び2を参照しながら説明するが、DNA以
外をプローブとして用いたバイオチップも本実施態様と
同様にして使用できる。本実施態様では、プローブDN
Aがスペーサーを介して貫通孔内壁に化学的に結合され
たバイオチップを用いている。
【0024】図1は、本発明のバイオチップの一実施態
様を説明する図である。図1において、バイオチップ1
は、一対の電極5,6、ならびに当該電極間には電極5
側にプレート基材2が及び電極6側に吸着シート4がそ
れぞれ介在したサンドウイッチ構造を有し、かつプレー
ト基材2には厚み方向に沿って複数の貫通孔3が開設さ
れている。また、図2は、図1のバイオチップにおける
貫通孔3の断面の一実施態様を説明する図である。図2
において、貫通孔3の内壁には、プローブDNA 7が
スペーサー8を介して化学的に結合(固定)されてい
る。
【0025】本発明のバイオチップは、公知の方法を適
宜組合わせることによって製造される。本発明のバイオ
チップの製造方法の一実施形態を、簡単に説明する。な
お、本実施態様は、プローブDNAがスペーサーを介し
て貫通孔内壁に化学的に結合されたバイオチップの製造
について説明する。すなわち、予め所望の配列を化学合
成等により合成してプローブDNAを調製し、このよう
にして合成されたプローブDNAの末端である水酸基ま
たはリン酸基を、スペーサーと化学的に結合させて前駆
体を含む溶液を調製する。次に、この溶液を、スポッテ
ィング法、インクジェット法等の公知の方法でプレート
基材上にアレイ状に印刷する。または、前駆体を含む溶
液中にプレート基材を浸積させ、前駆体のスペーサーの
反応基とプレート基材の反応基とを反応させることによ
り、プローブDNAをスペーサーを介してプレート基材
表面上に固定させてもよい。この際、前駆体を含む溶液
は、前駆体に加えて、通常、溶媒、pH調整剤、塩類等
を含む。また、必要に応じてキレート剤等を含んでもよ
い。溶媒としては、水などが挙げられ、pH調整剤とし
ては、塩酸、硝酸、硫酸などの鉱酸、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、水酸化カルシウムなどの水酸化
物、または緩衝液などが挙げられる。または、始めにプ
レート基材の反応基とスペーサーの反応基を、上記と同
様の印刷または浸漬によって反応・結合させた後、スペ
ーサーの他方の反応基をプローブDNAの末端である水
酸基またはリン酸基と化学的に結合させることによっ
て、本発明のバイオチップを製造してもよい。
【0026】本発明において使用されるプレート基材
は、特に制限されず、当該分野において使用されるのと
同様のものが使用できる。電気泳動によるプローブDN
Aに結合しなかった(即ち、プローブDNAと相補性を
有さない)サンプル(非結合サンプル)の除去効率、除
去速度などを考慮すると、プレート基材の導電率は、好
ましくは1×10-7〜1×10-20S/m、より好まし
くは1×10-10〜1×10-20S/m、最も好ましくは
1×10-15〜1×10-20S/mである。プレート基材
の導電率が1×10-7S/mを超えると、電圧印加時に
過剰な電流が流れ、電気泳動に有効な電圧が与えられな
くなる場合がある。また、電気泳動による非結合サンプ
ルの除去効率、除去速度などを考慮すると、プレート基
材の比誘電率は、好ましくは2〜100、より好ましく
は4〜100である。この際、プレート基材の比誘電率
が2未満であると、電気泳動に有効な電圧が与えられな
くなる場合がある。
【0027】このようなプレート基材の材質の具体例と
しては、プローブまたはスペーサーが結合できるような
反応基を有し、好ましくは上記導電率や比誘電率を有す
る材質であれば特に制限されるものではなく、公知の材
料を使用することができる。具体的には、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリカーボネー
ト、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフ
タレート等のポリエステル、ナイロン6、ナイロン11
やナイロン66等のポリアミド、ポリイミド、フェノー
ル樹脂、エポキシ樹脂、ポリカルボジイミド樹脂、ポリ
塩化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化エチレ
ンおよびアクリル樹脂等のプラスチック;ガラス、水
晶、カーボン、シリカゲル、およびグラファイト等の無
機高分子;金、白金、銀、銅、鉄、アルミニウム、磁石
およびパラマグネット等の常温固体金属;セルロース、
セルロース誘導体、キチン、キトサン、アルギン酸およ
びアルギン酸塩等の天然高分子;ならびにアパタイト、
アルミナ、シリカ、炭化ケイ素、窒化ケイ素および炭化
ホウ素等のセラミックなどが挙げられる。これらのう
ち、上記したような導電率及び比誘電率、さらには以下
に述べるような貫通孔の形成しやすさなどを考慮する
と、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリカーボネー
ト、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリイ
ミド、フェノール樹脂、アクリル樹脂、ガラス、水晶、
セルロース、セルロース、セルロース誘導体、アルミ
ナ、シリカ等が好ましい。
【0028】本発明において、プレート基材の厚みは、
特に制限されずに、プローブ及びサンプルの種類や大き
さ、プローブの結合量、基材に形成される貫通孔内壁と
プローブまたはスペーサーとの結合し易さ、ならびにプ
ローブとサンプルとの結合(ハイブリッド形成)性など
を考慮して適宜選択される。上記点を考慮すると、プレ
ート基材の厚みは、好ましくは0.01〜1×104μ
m、より好ましくは0.1〜5×103μmである。こ
の際、プレート基材の厚みが1×104μmを超える
と、サンプルをプレート基材に滴下するのに必要な量が
増大する恐れがあり、プレート基材の厚みが0.01μ
m未満であると、十分量のプローブを貫通孔内壁に結合
できず、また基材の強度(剛性)が不足して取り扱いに
支障をきたす恐れがある。
【0029】また、本発明において使用されるプレート
基材では、その両面に設置される電極間に流れる電流方
向に軸線を有するように、貫通孔、好ましくは独立した
貫通孔が形成される。なお、本明細書において、「独立
した貫通孔」とは、好ましくは基材表面にほぼ垂直方向
に(即ち、プレート基材の厚み方向に沿って)、プレー
ト基材両面を貫通し、かつ貫通孔内の空隙が連続的に繋
がらずに相互に独立して存在する孔を意味する。このよ
うな網目構造により孔と孔とが連続した繋がりを持たな
い独立した貫通孔をプレート基材に形成することによ
り、被検物質を含むサンプルを基材に滴下した場合に、
貫通孔内にはサンプルが浸透するが横方向への拡散は抑
えることができ、その結果、電圧の印加による非結合サ
ンプルの除去が容易になる。網目構造におけるような孔
内部の間隙を伝って基材の横方向にサンプルが浸透する
ことがないからである。
【0030】本発明において、プレート基材に形成され
る貫通孔の形状は、円筒状、三角柱状、四角柱状、六角
柱状、乳房状、氷柱状など、プレート基材両面を貫通す
るものであれば特に制限されないが、円筒状、四角柱
状、六角柱状等、プレート基材の厚み方向で貫通孔の孔
径が実質的に等しい形状が好ましく、プローブとサンプ
ルとの結合のしやすさを考慮すると、特に円筒状が好ま
しい。したがって、プレート基材もまた、被検物質(例
えば、DNA)を含むサンプル溶液を貫通孔内部に浸透
できる構造を有するものであれば特に制限されず、例え
ば、スポンジ、高級水性樹脂、連続発泡体等が挙げられ
る。
【0031】本発明において、貫通孔の孔径は、その内
壁に結合されるプローブの結合量、プローブやスペーサ
ーの大きさ(長さ)や種類、プレート基材の材質、大き
さや厚み、ならびに貫通孔の形状などによって適宜選択
され、特に制限されるものではないが、例えば、貫通孔
の平均孔径は、通常、0.01〜1×104μm、好ま
しくは0.1〜5×103μmである。この際、貫通孔
の平均孔径が下限を下回ると、滴下したサンプルはプレ
ート基材表面上のみに拡散して貫通孔内部にまで浸透し
ない恐れがあり、逆に上限を超えると、プレート基材上
に十分な数の貫通孔を形成できず経済的でない場合があ
る上、貫通孔内への浸透量が増大しすぎて、必要以上の
サンプル量が必要になる場合がある。また、貫通孔は、
プレート基材全体にわたってほぼ均一な孔径を有するも
のが特に好ましい。
【0032】本発明において、プレート基材への貫通孔
の形成方法は、特に制限されるものではなく、例えば、
荷電粒子線やレーザー等を照射してプレート基材に細孔
を形成し、この細孔にアルカリ処理によるエッチングを
施す方法、マスキングをしてフォトリソグラフィーによ
り細孔を作製する方法等の、公知の方法を同様にして使
用できる。または、貫通孔を有するプレート基材は、市
販品をそのまま使用してもよく、例えば、ニュクリポア
ー(登録商標)メンブレンフィルター(米国ニュクリポ
アー社製品)、アノディスク(whatman社製)などが挙
げられる。
【0033】また、本発明においては、貫通孔内にゲル
が充填されていてもよい。このような構造により、環境
(例えば、温度や湿度)の変化による影響をあまり受け
ずに安定してプローブが貫通孔内壁に固定化される;電
圧の印加による非結合プローブの除去が容易である;貫
通孔内壁に結合されたプローブが空気と接することなく
かつ一定の湿度が保たれているため、プローブの保存安
定性を向上することができる;また、空気中の浮遊雑
菌、ウィルス、その他のプローブを変化させる化学種と
の直接接触を妨げるなどの利点がある。この際使用でき
るゲルとしては、特に制限されるものではなく、公知の
ゲルが同様にして使用できる。具体的には、ポリアクリ
ルアミドゲル、寒天、ゼラチン、ヒドロキシアパタイ
ト、ポリウレタンゲル、シリコーンゲル、キセロゲル、
キトサンゲルなどが挙げられる。また、ゲルは、貫通孔
内全部を充填するものであってもあるいは貫通孔の一部
のみを充填するものであってもよいが、上記ゲルによる
利点を考慮すると、貫通孔内全部を充填することが好ま
しい。貫通孔内のゲルは、湿潤状態であってもあるいは
乾燥状態であってもいずれでもよいが、保存時は取り扱
いなどを考慮して乾燥状態であることが好ましい。な
お、乾燥状態の場合であっても、使用時にバイオチップ
を被検物質を含む溶液中に浸漬すると、自然に当該液体
を吸収して湿潤状態(ゲル状)を呈して、その中で被検
物質とプローブが結合し、さらにこれに電圧を印加する
と非結合サンプルは、いわゆるゲル電気泳動によりゲル
内を吸着シート側に移動して、吸着シート内に保持され
る。
【0034】または、中空糸を複数本束ねたもの(中空
糸束)を、本発明による独立貫通孔を有するプレート基
材として使用してもよい。この際、中空糸の中空部分が
本発明による貫通孔に相当する。このような中空糸束と
しては、例えば、特開2001−133453号公報に
開示されるものが使用できる。この際の中空糸束の孔
径、孔の形状;全体としての基材の大きさ、厚みなどは
上記記載と同様のものが使用できる。
【0035】本発明において、プローブとしては、目的
とするサンプル(被検物質)に合わせて適宜選択される
ものであり、特に制限されないが、例えば、デオキシリ
ボ核酸[DNA(cDNAを包含する)]、リボ核酸
(RNA)、ペプチド核酸(PNA)、オキシペプチド
核酸(OPNA)、オリゴヌクレオチド等の、天然若し
くは化学合成された核酸またはタンパク質、酵素、抗
体、多糖類などが挙げられる。なお、本発明に用いるプ
ローブは、市販のものでも、標準的な化学合成によって
製造されたものであっても、または、真核細胞若しくは
原核細胞由来のものであってもよい。例えば、プローブ
として核酸を用いる場合には、生細胞からのDNAやR
NAの調製は、公知の方法、例えば、DNAの抽出につ
いては、Blinらの方法(Blin et al., Nucleic Acids Re
s. 3: 2303 (1976))などの方法が、また、RNAの抽出
については、Favaloroらの方法(Favaloro et al., Meth
ods Enzymol.65:718 (1980))などの方法が使用できる。
さらに、鎖状若しくは環状のプラスミドDNAや染色体
DNA、これらを制限酵素により若しくは化学的に切断
したDNA断片、インビトロで酵素等により合成された
DNA、あるいは化学合成されたオリゴヌクレオチド等
をプローブとして使用してもよい。
【0036】また、本発明において、プローブは、プレ
ート基材(貫通孔内壁)がプローブと結合できるような
反応基を有する場合には、直接貫通孔内壁に化学的に結
合してもよいが、スペーサーを介して貫通孔内壁に化学
的に結合してもよい。後者の場合は、特にプレート基材
(貫通孔内壁)がプローブと結合できるような反応基を
持たない場合には有効である。さらに、本発明におい
て、プローブは、貫通孔内壁に化学的に結合することは
必須であるが、必要であれば、プレート基材表面に化学
的に結合していてもよい。
【0037】本発明において、プローブをスペーサーを
介して貫通孔内壁に結合させる場合に使用されるスペー
サーは、一方の末端はプレート基板と化学的に結合し、
かつ他方の末端はサンプルと特異的に化学結合する。し
たがって、本発明によるスペーサーは、一方の末端にサ
ンプルとの反応性(例えば、DNAの場合には、その末
端である水酸基もしくはリン酸基との反応性)を有する
第一の反応基を有し、かつ他方の末端にはプレート基材
との反応性を有する第二の反応基を有する公知の直鎖状
の脂肪族炭化水素、ポリアミノ酸、カルボジイミド基や
イソシアネート基からなるものが使用できる。このよう
なスペーサーの具体的な材質としては、ポリL−リジン
(poly-L-lysine)、ポリカルボジイミドなどが挙げられ
る。これらのうち、ポリL−リジン(poly-L-lysine)が
好ましく使用される。また、プローブとスペーサーとの
結合方法は、特に制限されず、公知の方法が使用でき
る。例えば、プローブとしてDNA(プローブDNA)
を用いた場合では、プローブDNAとスペーサーを緩衝
液等の溶液中で混合してプローブDNAの末端である水
酸基またはリン酸基を、スペーサーと化学的に結合させ
る方法などが挙げられる。
【0038】本発明において、プローブをスペーサーを
介さず直接プレート基材(貫通孔内壁)に結合させる場
合の結合方法は、特に制限されず公知の方法が使用でき
る。例えば、被検物質がDNA、RNA等のポリヌクレ
オチドである際には、ポリヌクレオチド含有サンプルを
2×SSC等の緩衝液に溶解し、この溶液をプレート基
材に滴下した後、ベーキング処理(熱乾燥処理)、紫外
線照射処理等を施すことによって、滴下したサンプル溶
液中のポリヌクレオチドをプレート基材上に固定するこ
とができる。より具体的には、サンプル溶液をプレート
基材に滴下後、120KJ程度の紫外線をプレート基材
に照射することによって、滴下されたサンプル中のポリ
ヌクレオチドがプレート基材の貫通孔内壁に効果的に固
定することができる。
【0039】また、本発明において、プローブをスペー
サーを介してプレート基材(貫通孔内壁)に結合させる
場合の、プローブとスペーサーとの結合方法及びスペー
サーとプレート基材(貫通孔内壁)との結合方法もま
た、特に制限されず公知の方法が使用できる。例えば、
プローブとスペーサーとの結合方法としては、上記プロ
ーブとプレート基材(貫通孔内壁)との結合で記載した
のと同様の方法などが使用できる。また、スペーサーと
プレート基材(貫通孔内壁)との結合方法としては、例
えば、アンモニウムイオン等を含有する塩基性接着剤や
塗料のようなカチオン性ポリマーあるいはポリL−リジ
ン(poly-L-lysine)でプレート基材表面をコーティング
することによって、イオン結合や疎水性結合による被検
物質のプレート基材上への吸着・固定を促進する方法;
スポッティング法、インクジェット法、フォトリソグラ
フィー法などが使用できる。また、プレート基材表面を
ポジティブチャージすることによっても、表面がマイナ
スチャージされている被検物質の吸着・固定を促進する
方法を用いてもよい。
【0040】本発明のバイオチップを用いて検出される
サンプルは、本発明のバイオチップを用いてハイブリダ
イゼーションなどの方法によって解析する対象となり得
る物質(被検物質)すべてであり、特に制限されるもの
ではないが、具体的には、DNA、RNA等のポリヌク
レオチド、あるいは化学合成されたオリゴヌクレオチ
ド、ペプチド等といった生体高分子などが挙げられる。
【0041】本発明において使用される吸着シートは、
プローブDNAと結合せずに電圧の印加により一定方向
に流されるサンプルDNAを保持・堅持することを目的
としてプレート基材と電極間に設けられる。このため、
吸着シートは、非結合サンプルDNAが流れる電極とプ
レート基材表面との間に設けられれば十分であるが、必
要に応じて、両電極とプレート基材両面との間に設けら
れてもよい。また、電気泳動による非結合サンプルの除
去効率、短絡防止などを考慮すると、吸着シートの導電
率は、好ましくは1×10-7〜1×10-20S/m、よ
り好ましくは1×10-10〜1×10-20S/m、最も好
ましくは1×10-15〜1×10-20S/mである。逆
に、吸着シートの導電率が1×10-7S/mを超える
と、電圧印加時に過剰電流が流れ短絡する場合がある。
また、電気泳動による非結合サンプルの除去効率、除去
速度を考慮すると、吸着シートの比誘電率は、好ましく
は2〜100、より好ましくは2〜50、最も好ましく
は2〜7である。吸着シートの比誘電率が100を超え
ると、プレート基材に電気泳動時に有効な電圧が与えら
れなくなる場合がある。
【0042】吸着シートの材質の具体例としては、非結
合サンプルを効率良く吸着できかつ一旦吸着した非結合
サンプルを流出しない(堅持できる)ものであれば特に
制限されず、当該分野において使用されるのと同様の材
質が同様にして使用できる。プレート基材からの離型
性、電極との密着性、上記導電率や比誘電率、入手のし
やすさなどを考慮すると、濾紙、メンブレンフィルタ
ー、ポリアクリルアミド、セーム、人工セーム、ポリア
クリル酸ソーダゲル、不織布、スポンジ、パルプなどが
挙げられる。これらのうち、濾紙、人工セーム、不織
布、メンブレンフィルターが好ましい。また、本発明に
よる吸着シートは、電圧の印加により吸着した非結合サ
ンプルDNAを電場を切った後も保持(堅持)できるよ
うに、空隙を有する(多孔質である)ことがより好まし
い。この際、ポアサイズは、特に制限されず、非結合サ
ンプルDNAを電圧の印加時に十分空隙中に保持できか
つ一旦保持した非結合サンプルDNAは印加終了後であ
っても空隙から逃がさないようなサイズであればよく、
非結合サンプルDNAの大きさに応じて適宜選択され
る。具体的には、吸着シートが多孔質である場合のポア
サイズは、0.05〜100μmである。
【0043】本発明において、電極の材質は、導電性材
料で有れば特に限定されず公知の電極が同様にして使用
できる。具体的には、銅、アルミニウム、鉄、ニッケル
等の金属;ITO、ATOなどの金属酸化物;SUSな
どの金属合金;グラファイト、導電性プラスチック等が
挙げられる。また、電極とプレート基材との接合方法な
らびに電極と吸着シートとの接合方法は、特に制限され
ず公知の方法で行なうことができる。例えば、公知の接
着剤を用いて接合する方法;機械的に固定する方法;粘
着テープ(両面テープ等)で張り合わせる方法;溶媒を
電極及び吸着シート間に入れて、表面張力によりはりつ
かせる方法などが挙げられる。
【0044】本発明において、電極は、それぞれ、プレ
ート基材および/または吸着シートに固定されていても
あるいは脱着可能であってもよいが、少なくとも一方の
電極が脱着可能であることが好ましく、バイオチップの
使用後の吸着シートの交換の簡便さ及びサンプルのプレ
ート基材表面への滴下のし易さなどを考慮すると、少な
くとも吸着シート側の電極は脱着可能であることがより
好ましく、電極と吸着シートが組み合わされた形態(即
ち、図1において、吸着シート4及び電極6が接合され
た形態)で脱着可能であることが最も好ましい。この
際、電極とプレート基材および/または吸着シートとを
脱着可能とする方法としては、特に制限されないが、電
極をプレート基材および/または吸着シートと単に重ね
合わせれば十分であるが、または粘着テープ(両面テー
プ等)でゆるく張り合わせるなどによってもよい。
【0045】また、本発明では、プローブDNAとサン
プルDNAとの結合工程後に、電極5,6間に電圧を印
加して電気泳動することによって非結合サンプルDNA
を貫通孔から流しだして、吸着シートに保持(除去)す
るものであるが、この際の電場の強さ及び印加時間は、
サンプルの種類や大きさ(長さ)などによって、適宜選
択できる。
【0046】本発明のバイオチップを用いることによ
り、ハイブリダイゼーション後のプローブと結合しなか
ったサンプル成分を容易にかつ選択的に除去できる。し
たがって、本発明はまた、本発明のバイオチップを用い
た非結合物質の除去方法を提供するものである。
【0047】ここで、本発明のバイオチップを使用した
非結合物質の除去方法の一実施態様を以下に説明する。
【0048】図3は、本発明のバイオチップを利用した
ハイブリダイゼーションの原理を説明した図である。図
3(a)に示すように、蛍光物質10で標識したサンプ
ルDNA9を、ハイブリダイゼーション溶液に適当量仕
込んで、サンプル溶液を調製する。なお、ハイブリダイ
ゼーション溶液は、ホルムアルデヒド、SSC(NaCl,tr
isodium citrate)、SDS(sodium dodecyl sulfate)、
EDTA(ethylenediamidetetraacetic acid)、蒸留水
などからなる混合液であり、混合比率は使用するDNA
の性質により適宜選択される。なお、上記実施態様にお
いては、サンプルDNAを蛍光物質で標識したが、これ
に限定されるものではなく、発光物質、ラジオアイソト
ープ(32Pや125I等)を用いたオートラジオグラフィ
ーによってサンプルの検出が行なわれてもよい。また
は、被検物質が抗原や抗体等を含む血清成分である場合
は、従前のマイクロタイタープレートを用いた場合と同
様のイムノアッセイを行なうことができる。あるいは、
被検物質がアレルゲンとなり得る各種化学物質である場
合、種々のアレルギー検査方法等に応用することができ
る。
【0049】次に、このハイブリダイゼーション溶液を
本発明のバイオチップ1のプレート基材2上にスポッテ
ィング法やインクジェット法等の公知の方法で印刷する
(図3(a))。なお、この際、ハイブリダイゼーショ
ン溶液を貫通孔内に十分浸透させるために、吸着シート
4及び電極6はプレート基材2からはずしておくことが
好ましい。これにより、プレート基材2の貫通孔3内
に、印刷されたハイブリダイゼーション溶液が素早く浸
透でき、貫通孔3の内壁に固定化されたプローブDNA
7と蛍光物質10で標識したサンプルDNA9が相補的
である場合には、プローブDNA7及びサンプルDNA
9は相補的に結合して二重らせん構造をとる。一方、両
者が相補的でなければプローブDNA7とサンプルDN
A9とは結合せず、サンプルDNA(非結合サンプルD
NA)は貫通孔3内のハイブリダイゼーション溶液中に
遊離(浮遊)した状態で存在する(図3(b))。次
に、吸着シート4、さらには電極6(または、予め吸着
シート4及び電極6を接合させたもの)を、プレート基
材2上に載せ、両電極5,6間に電圧を印加すると、ハ
イブリダイゼーション溶液中で遊離(浮遊)している非
結合サンプルDNAは吸着シート4を有する電極6方向
に電気泳動され、最終的には吸着シート4に吸着され
る。一方、相補的に結合した(ハイブリダイゼーション
した)サンプルDNAは貫通孔内壁に固定化されたプロ
ーブDNAと結合して二重らせん構造をとっているた
め、両電極5,6間での電圧を印加(電気泳動)によっ
ても吸着シート4側に流されずに、貫通孔3内に維持さ
れる(図3(c))。したがって、電気泳動終了後は、
貫通孔3内にはプローブDNA7及びサンプルDNA9
が相補的に結合したもののみが残されている。さらに、
非結合サンプルDNAを保持した吸着シート4及び電極
6を取り除き(図4(d))、サンプルDNA9(プロ
ーブDNAと相補的に結合している)に標識している蛍
光物質10をランプ11の光で励起させ、蛍光物質10
が励起して発光する光をCCD等の光センサー12で検
出する(図4(e))。この方法によれば、バイオチッ
プ1にはハイブリダイゼーションしたサンプルDNAの
み存在するので、優れた検出精度が達成できる。
【0050】加えて、このように電気泳動後に非結合サ
ンプルDNAを保持した吸着シートを取り除くという簡
単な操作によって、非結合サンプルDNAのみを効率よ
くかつ選択的に除去することができると同時に、貫通孔
内にはプローブDNA及びサンプルDNAが相補的に結
合したもののみが残されるので、このバイオチップを用
いれば、検出時ノイズやシグナルの低下が抑制でき、ゆ
えに検出感度を向上することができる。
【0051】
【発明の効果】上述したように、本発明は、所定電圧が
印加される一対の電極間に、吸着シート及びプレート基
材を介在し、該プレート基材に電極間に流れる電流方向
に軸線を有するように貫通孔を開設し、当該貫通孔の内
壁にプローブを化学的に結合してなる、バイオチップに
関するものである。本発明のバイオチップによると、ハ
イブリダイゼーションによりプローブと結合したサンプ
ルは貫通孔内壁に保持(結合)させ、プローブと結合し
なかった非結合サンプルは貫通孔内に遊離(浮遊)さ
せ、さらに電圧の印加という簡単な操作によって不要な
非結合サンプル成分のみを選択的にかつ効率良く除去で
きるので、検出時ノイズが少なくなり検出精度を向上さ
せることができる。
【0052】また、本発明は、本発明のバイオチップを
用いた非結合物質の除去方法に関するものである。本発
明の方法によれば、ハイブリダイゼーション後に所定の
電圧を印加することによってプローブと結合しなかった
非結合サンプルを吸着シート側に流して吸着させるの
で、洗浄液をださずに、吸着シートを交換するだけで簡
単に不要な非結合サンプルを除去できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、本発明のバイオチップの一実施態様を説明
する図である。
【図2】は、本発明のバイオチップにおける貫通孔の断
面の一実施態様を説明する図である。
【図3】は、本発明によるバイオチップを利用したハイ
ブリダイゼーションの原理の一部を説明した図である。
【図4】は、本発明によるバイオチップを利用したハイ
ブリダイゼーションの原理の残りの部分を説明した図で
ある。
【符号の説明】
1…バイオチップ、 2…プレート基材、 3…貫通孔、 4…吸着シート、 5,6…電極、 7…プローブDNA、 8…スペーサー、 9…サンプルDNA、 10…蛍光物質、 11…ランプ、 12…光センサー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 27/04 G01N 27/30 Z 27/30 37/00 102 27/447 C12N 15/00 F 37/00 102 G01N 27/26 331E 331K 315K 315B 325A (72)発明者 増田 豪 茨城県つくば市観音台1丁目25番地12号 株式会社日本触媒内 (72)発明者 吉田 理 茨城県つくば市観音台1丁目25番地12号 株式会社日本触媒内 (72)発明者 ▲土▼▲橋▼ 幸生 茨城県つくば市観音台1丁目25番地12号 株式会社日本触媒内 (72)発明者 向山 正治 茨城県つくば市観音台1丁目25番地12号 株式会社日本触媒内 Fターム(参考) 2G060 AA08 AD05 AE40 AF08 AF11 AG05 AG11 HD03 KA15 4B024 AA11 BA80 CA01 CA09 CA11 HA12 4B029 AA07 BB20 CC03 CC10 FA12 4B063 QA01 QA13 QA18 QQ42 QQ52 QR08 QR42 QR55 QR62 QR82 QS25 QS34 QS36 QX02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定電圧が印加される一対の電極間に、
    吸着シート及びプレート基材を介在し、該プレート基材
    に電極間に流れる電流方向に軸線を有するように貫通孔
    を開設し、当該貫通孔の内壁にプローブを化学的に結合
    してなる、バイオチップ。
  2. 【請求項2】 当該プローブは貫通孔の内壁にスペーサ
    ーを介して化学的に結合する、請求項1に記載のバイオ
    チップ。
  3. 【請求項3】 該貫通孔は独立した貫通孔である、請求
    項1または2に記載のバイオチップ。
  4. 【請求項4】 少なくとも一方の電極が脱着可能であ
    る、請求項1〜3のいずれか1項に記載のバイオチッ
    プ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載のバ
    イオチップを用いた非結合物質の除去方法。
JP2001256571A 2001-08-27 2001-08-27 バイオチップ Pending JP2003066042A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001256571A JP2003066042A (ja) 2001-08-27 2001-08-27 バイオチップ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001256571A JP2003066042A (ja) 2001-08-27 2001-08-27 バイオチップ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003066042A true JP2003066042A (ja) 2003-03-05

Family

ID=19084370

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001256571A Pending JP2003066042A (ja) 2001-08-27 2001-08-27 バイオチップ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003066042A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009113148A (ja) * 2007-11-06 2009-05-28 Nomura Micro Sci Co Ltd 研磨スラリーのろ過方法並びに研磨材の回収方法及び回収装置
JP2011526361A (ja) * 2008-07-02 2011-10-06 マイクロナス ゲーエムベーハー ガスセンサ
JP2016166896A (ja) * 2016-05-16 2016-09-15 インテル コーポレイション 選択的表面固定化部位を有するナノギャップ・トランスデューサ
WO2017169715A1 (ja) * 2016-03-30 2017-10-05 富士フイルム株式会社 検査デバイス、検査装置および検査方法
WO2017169717A1 (ja) * 2016-03-30 2017-10-05 富士フイルム株式会社 検査デバイス、検査装置および検査方法
WO2017169714A1 (ja) * 2016-03-30 2017-10-05 富士フイルム株式会社 検査デバイス、検査装置および検査方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009113148A (ja) * 2007-11-06 2009-05-28 Nomura Micro Sci Co Ltd 研磨スラリーのろ過方法並びに研磨材の回収方法及び回収装置
JP2011526361A (ja) * 2008-07-02 2011-10-06 マイクロナス ゲーエムベーハー ガスセンサ
US8390037B2 (en) 2008-07-02 2013-03-05 Micronas Gmbh Gas sensor
WO2017169715A1 (ja) * 2016-03-30 2017-10-05 富士フイルム株式会社 検査デバイス、検査装置および検査方法
WO2017169717A1 (ja) * 2016-03-30 2017-10-05 富士フイルム株式会社 検査デバイス、検査装置および検査方法
WO2017169714A1 (ja) * 2016-03-30 2017-10-05 富士フイルム株式会社 検査デバイス、検査装置および検査方法
JP2016166896A (ja) * 2016-05-16 2016-09-15 インテル コーポレイション 選択的表面固定化部位を有するナノギャップ・トランスデューサ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2552215C2 (ru) Устройство и способ отбора нуклеиновых кислот с помощью микроматриц
JP3883539B2 (ja) エポキシ基を有する放射状ポリエチレングリコール誘導体を用いたハイドロゲルバイオチップの製造方法
JP3715148B2 (ja) 高密度マクロアレイ
JP2002218974A (ja) 反応プローブチップ及び検出システム
JP2003066042A (ja) バイオチップ
KR100969209B1 (ko) 생화학분석용 유니트의 제조방법
JP2000279169A (ja) ポリヌクレオチド分離方法および装置
JP2003202343A (ja) 選択結合性物質のハイブリダイゼーション方法およびハイブリダイゼーション装置および選択結合性物質配列基材
JP3883934B2 (ja) 生化学解析用ユニットを利用した化学発光法
WO2022135598A1 (zh) 用于空间转录组学分析的生物芯片及其制备方法和应用
JP4173375B2 (ja) 電気泳動装置及びそれを用いた生体関連物質の検出方法
JP3878144B2 (ja) 生化学解析用ユニット
JP2004108859A (ja) 生化学解析用ユニット
JP2006292367A (ja) miRNA検出用マイクロアレイ
JP2003083974A (ja) 生化学解析用ユニットの製造方法及び生化学解析用ユニット
WO2002056011A1 (fr) Fibre d'immobilisation de substances selectivement hybridables, reseau de fibres comprenant un faisceau desdites fibres, procede d'hybridation selective, dispositif associe et base
JP4144874B2 (ja) 生化学解析用ユニットを用いた反応方法
JP3878145B2 (ja) 生化学解析用ユニット
JP2000270877A (ja) 核酸固定化ゲル保持多孔質繊維並びに該多孔質繊維配列体及びその薄片
WO2023116938A1 (zh) 空间转录组学分析的生物芯片和其制备方法及应用
JP5034438B2 (ja) 流路系、及びハイブリダイゼーション検出装置
JP4076328B2 (ja) 生体関連物質分析用複合材料シートの製造方法
JP2001178442A (ja) 固相担体表面へのdna断片の固定方法及びdnaチップ
JP2003194822A (ja) ハイブリダイゼーション方法および装置ならびにそれに用いるハイブリダイゼーション反応チャンバ
CN117327565A (zh) 用于空间转录组学分析的生物芯片及其应用

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20040701

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20050419